| 【発明の名称】 |
コンバインの防塵カバー |
| 【発明者】 |
【氏名】義田 修務
【氏名】野上 明博
【氏名】福田 禎彦
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| 【要約】 |
【課題】運転席の側面に向けて拡張された防塵カバーの面部により、脱穀作業時に発生する粉塵の運転席側への飛散をに防止できるコンバインの防塵カバーをを提供する。
【解決手段】コンバイン1に搭載される脱穀機10の穀稈供給口部19を上方から覆う防塵カバー20を機体前方に延出すると共に、延出した防塵カバーの側方20cを、穀稈供給口部19に隣接する運転席8側に向けて拡張した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の前部に前処理部を昇降自在に設け、該前処理部の後方一側に運転席を、後方他側に脱穀機を配設したコンバインにおいて、上記脱穀機の穀稈供給口部を上方から覆う防塵カバーを機体前方に延出すると共に、延出した防塵カバーの側方を、穀稈供給口部に隣接する運転席側に向けて拡張したことを特徴とするコンバインの防塵カバー。 【請求項2】 上記防塵カバーは、前処理部を支持する支持フレームに固定した支柱に取着されていることを特徴とする請求項1記載のコンバインの防塵カバー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの防塵カバーに係り、詳しくは、脱穀作業時に発生する粉塵が、機体走行に伴う前方からの抵抗風を受けて穀稈供給口部の近傍で舞い上がる場合にも、前方に延出した防塵カバーと、運転席の側面まで拡張された該防塵カバーの面部により粉塵の運転席側への飛散を防止して、作業者に対する環境の向上を図りつつ円滑な運転操作を行うことができる防塵カバーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】走行機体の前部に前処理部を設け、該前処理部の後方一側に運転席を、後方他側に脱穀機を配設した従来のコンバインにおいては、機体の走行に伴う抵抗風が直接運転席に吹付けないように、運転席の前面に防塵カバーを設けたものが知られているが、上記運転席の側方には脱穀機も配設されているので、運転席の前面に防塵カバーを設けただけでは、風とともに脱穀作業時に発生する粉塵が運転席の側方から侵入してしまう、という不具合があった。 【0003】そこで本出願人は、運転席の側方に配設した脱穀機による脱穀作業で発生する粉塵が、風とともに運転席に侵入するのを可及的に少なくすることができるコンバインの防塵カバーを提案した(特願平7−142555)。 【0004】上記提案のものでは、脱穀機側を通って後方に向う風の流れを防塵カバーによりスムーズにすることで風の舞い上がりを抑制でき、粉塵の運転席側への侵入が少なくなるものの、脱穀処理量の大小や機体の走行速度、あるいは風向き等の圃場条件の相違によっては、運転席側への粉塵の侵入を完全に阻止することができず、より快適なコンバインの作業環境を確保し得る防塵カバーの出現が需用者から要望されていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き実状に鑑みコンバインでの作業中における作業環境の向上を追求する研究、開発の過程で創案されたものであって、その目的とするところは、穀稈供給口部から前方に延出した防塵カバーと、運転席の側面に向けて拡張された当該防塵カバーの面部により、脱穀作業時に発生する粉塵が、機体走行に伴う前方からの抵抗風を受けて穀稈供給口部の近傍で舞い上がる場合にも、運転席側への粉塵の飛散を未然に防止することができるコンバインの防塵カバーを提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が採用した技術的手段は、走行機体の前部に前処理部を昇降自在に設け、該前処理部の後方一側に運転席を、後方他側に脱穀機を配設したコンバインにおいて、上記脱穀機の穀稈供給口部を上方から覆う防塵カバーを機体前方に延出すると共に、延出した防塵カバーの側方を、穀稈供給口部に隣接する運転席側に向けて拡張したことを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の一実施例を添付した図面に基いて詳細に説明する。図1ないし図5において、1はコンバインの走行機体であって、クローラ走行部2を備えた機体フレーム3の前部には、引起し装置4、刈刃5等からなる前処理部6が、前処理フレーム6aを介して機体側の支持フレーム6bに昇降自在に架設されており、該前処理部6の前端には、立毛穀稈を分草するデバイダ7が前方に向けて突出状に設けられている。 【0008】上記前処理部6の後方には、機体進行方向の一側に運転席8が配設され、その後方に籾タンク9が設けられている。また機体の他側には刈取穀稈を脱穀処理する脱穀機10が搭載されていて、脱穀処理した穀粒は籾タンク9に貯溜された後に縦搬送パイプ11および排出オーガ12を介して機外に排出されるようになっている。 【0009】13は運転席8の前面に立設された運転席パネルであって、該運転席パネル13には、サイドクラッチの入切と前処理部6の上下動を行うマルチステアリングレバー14が前後および左右に操作自在に設けられている。15は運転席8の脱穀機10側に設けたサイドパネルであって、該サイドパネル15の内側に変速レバー、副変速レバー等が設けられている。16はエンジンカバーである。 【0010】また上記運転席8には、運転操作パネル13の前面に重合状に取着される透明樹脂製のカバー体17と、サイドパネル15の前面からこれに続く側面前部に湾曲形状をなして取着される透明樹脂製のカバー体18が連続状に設けられており、上記各カバー体17、18の上縁を機体前方に向けて「く」の字状に傾斜させることにより、機体走行に伴う前方からの抵抗風が運転席8側に直接当たらないようになっていると共に、刈取脱穀作業中に運転席8に座した運転者が、その前方に位置する前処理部6のデバイダ7を適正な走行姿勢を保つため、マルチステアリングカバー14を操作する際には、図1に示すように、運転者の視線Aがカバー体17を通過してデバイダ7の先端を目視できるように構成されている。 【0011】一方、前記脱穀機10の前側に開口される穀稈供給口部19には、図6および図7に示すように、当該穀稈供給口部19を上方から覆う防塵カバー20が、脱穀機10の上面10aと略面一状を保持して機体前方に延出されている。 【0012】すなわち上記防塵カバー20の基端側20aは、支持フレーム6bの上端に立設した支柱21の先端部にブラケット22を介して水平状に固定されており、かつ当該基端側20aから機体前方に延出する透明樹脂製の面部20bはリンク機構23を介して上下開閉自在に構成されていると共に、上記面部20bの側方20cは、穀稈供給口部19に隣接する運転席8側に向けて拡張されており、脱穀作業時に発生する粉塵が、機体走行に伴う前方からの抵抗風を受けて穀稈供給口部の近傍で舞い上がった際に、当該運転席8側に粉塵の飛散が及ばないように構成されている。 【0013】本発明は叙上の如く構成されているから、いま刈取脱穀作業を行うに当り機体を走行させると、これに伴って前方から抵抗風が脱穀機10に向けて吹きつけるが、穀稈供給口部19を包覆する防塵カバー20が脱穀機10の前側から前方に向けて延出されているので、図7に太線矢印で示すように、当該防塵カバー20の上面より上方を流れる抵抗風はそのまま脱穀機10の上面10aに沿って機体後方に流過し、かつ防塵カバー20の下面より下方を流れる抵抗風は、刈取穀稈の穂先側とともに穀稈供給口部19を介して脱穀機10内に進入する。したがって上記穀稈供給口部19において抵抗風の上下切り分けがなされることになり、当該穀稈供給口部19の近傍での抵抗風による乱流の発生が皆無となる。 【0014】また、上記脱穀機10内での脱穀作業が進行すると、細断により発生した刈取穀稈の粉塵が穀稈供給口部19の近傍で舞い上がる場合があるが、前方に延出した脱穀カバー20の面部20bと、運転席8側に向けて拡張された側方20cにより、前記抵抗風の乱流の発生が皆無となることと相俟って粉塵の運転席8側への飛散を未然に防止することができる。 【0015】なお、図8および図9に示すように、防塵カバー20の基端側20aを固定する支柱21´を、支持フレーム6bの上端と脱穀機10の前側との間に跨設した平面視H形をなす組み付けフレーム23を介して立設するように構成してもよく、この場合には前処理部6の支持構成と脱穀機10の前後の位置関係が異なる種々のコンバインに対して防塵カバー20を容易に取り付けることが可能になる。 【0016】 【発明の効果】これを要するに本発明は、走行機体の前部に前処理部を昇降自在に設け、該前処理部の後方一側に運転席を、後方他側に脱穀機を配設したコンバインにおいて、上記脱穀機の穀稈供給口部を上方から覆う防塵カバーを機体前方に延出すると共に、延出した防塵カバーの側方を、穀稈供給口部に隣接する運転席側に向けて拡張し、また上記防塵カバーは、前処理部を支持する支持フレームに固定した支柱に取着されているので、脱穀作業時に発生する粉塵が、機体走行に伴う前方からの抵抗風を受けて穀稈供給口部の近傍で舞い上がる場合にも、前方に延出した防塵カバーの面部と、その側方で運転席側に向けて拡張した面部とで、粉塵の運転席側への飛散を未然に防止することができ、運転席に座した作業者に対する環境の向上を図りつつ円滑な運転操作を行うことができる、という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月30日(1999.4.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開2000−312525(P2000−312525A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月14日(2000.11.14) |
| 【出願番号】 |
特願平11−123650 |
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