| 【発明の名称】 |
刈払機のブレーキ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮崎 厚
【氏名】平綱 賢二郎
【氏名】児嶋 淳
【氏名】東 健次
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】ブレーキ装置70を、アーム73にスプリング54を取付け、支軸73aからブレーキワイヤ取付け部73fまでを第1アーム部73bとし、支軸73aからブレーキシュー取付け部までを第2アーム部73dとし、支軸73aからスプリング取付け部までを第3アーム部73eとし、クラッチケース10aの外部に第1アーム部73bを配置するとともに、クラッチケース10aに第1アーム部73bを覆うカバー85を取付け、第1アーム部73bに支軸73aを一体的に取付けるとともにクラッチケース側壁80bに支軸73aを回転可能に取付け、クラッチケース10aの内部に支軸73aの先端を臨ませ、支軸73aの先端に第2・第3アーム部73d,73eを取付けたものとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン前部にクラッチケースを取付け、このクラッチケースから前方へ操作杆を延ばし、この操作杆の先端にカッターを配置し、前記操作杆にブレーキレバーを取付け、操作杆内に前記カッターに駆動力を伝えるための伝動軸を収納し、前記クラッチケース内に前記エンジンから前記伝動軸へ伝わる駆動力を断続する遠心クラッチを収納し、この遠心クラッチの伝動軸側にカッターを制動するためのブレーキドラムを兼ねるクラッチドラムを設け、このクラッチドラムの近傍のクラッチケース側壁に支軸を介してスイング可能にアームを取付け、このアームの一端にクラッチドラムに押付けるブレーキシューを取付け、アームの他端に前記ブレーキレバーで引くブレーキワイヤを連結した刈払機のブレーキ装置において、このブレーキ装置は、前記アームに前記ブレーキシューをクラッチドラムに押付けるためのスプリングを取付け、前記支軸から前記ブレーキワイヤ取付け部までを第1アーム部とし、支軸から前記ブレーキシュー取付け部までを第2アーム部とし、支軸から前記スプリング取付け部までを第3アーム部とし、前記クラッチケースの外部に前記第1アーム部を配置するとともにクラッチケースに第1アーム部を覆うカバーを取付け、第1アーム部に支軸を一体的に取付けるとともに前記クラッチケース側壁に支軸を回転可能に取付け、クラッチケースの内部に支軸の先端を臨ませ、この支軸の先端に第2・第3アーム部を取付けたことを特徴とする刈払機のブレーキ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は整備性とともに防水・防塵性を高めた刈払機のブレーキ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】下草等を刈り払う刈払機のブレーキ装置としては、例えば、特開昭50−129319号公報「刈刃を有する作業機」に記載されたものが知られている。上記技術は、刈刃に対する動力伝達を除去した時点で、積極的に刈刃側に制動力を与え、刈刃を慣性で旋回しないようにするものであり、同公報の第1図に、クラッチ機構1、エンジン2及び刈刃7、同公報の第2図に、クラッチケース1a、このクラッチケース1a内に収納したブレーキドラムとしての従動側素子1b、後述する梃子10をスイングさせるために梃子10の先端に取付けたブレーキワイヤ13、同公報の第4図に、ブレーキシュー8,8、これらのブレーキシュー8,8に連結したリンク9,9、クラッチケース1a(第2図参照)に固定したピン11、このピン11に回転自在に取付けるとともにリンク9,9の先端を連結した梃子10が示される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記技術において、刈刃7側の制動を行うブレーキ装置の各部品、即ちブレーキシュー8,8の上部、リンク9,9、梃子10、ピン11、ブレーキワイヤ13がクラッチケース1aの上部に露出するため、例えば、上記の各部品が刈り払い作業中の雨や風にさらされ、雨滴、塵、埃等を被る。これを放置すると、各部品に錆が発生するので、防錆対策を講じる必要がある。 【0004】防錆対策の一つに、クラッチケース1a内に上記各部品を収納する構造がある。しかし、クラッチケース1a内に各部品を収納すると、例えば、ブレーキワイヤ13の遊びを調整したり、ブレーキワイヤ13を交換する場合に、クラッチケース1aの外側からだけでは行えず、クラッチケース1aをエンジン2側から切り離す必要があり、整備性が悪くなる。そこで、本発明の目的は、防水性、防塵性とともに整備性を向上させた刈払機のブレーキ装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1は、エンジン前部にクラッチケースを取付け、このクラッチケースから前方へ操作杆を延ばし、この操作杆の先端にカッターを配置し、操作杆にブレーキレバーを取付け、操作杆内にカッターに駆動力を伝えるための伝動軸を収納し、クラッチケース内にエンジンから伝動軸へ伝わる駆動力を断続する遠心クラッチを収納し、この遠心クラッチの伝動軸側にカッターを制動するためのブレーキドラムを兼ねるクラッチドラムを設け、このクラッチドラムの近傍のクラッチケース側壁に支軸を介してスイング可能にアームを取付け、このアームの一端にクラッチドラムに押付けるブレーキシューを取付け、アームの他端にブレーキレバーで引くブレーキワイヤを連結した刈払機のブレーキ装置において、ブレーキ装置を、アームにブレーキシューをクラッチドラムに押付けるためのスプリングを取付け、支軸からブレーキワイヤ取付け部までを第1アーム部とし、支軸からブレーキシュー取付け部までを第2アーム部とし、支軸からスプリング取付け部までを第3アーム部とし、クラッチケースの外部に第1アーム部を配置するとともに、クラッチケースに第1アーム部を覆うカバーを取付け、第1アーム部に支軸を一体的に取付けるとともにクラッチケース側壁に支軸を回転可能に取付け、クラッチケースの内部に支軸の先端を臨ませ、この支軸の先端に第2・第3アーム部を取付けたものとした。 【0006】クラッチケースの外部に第1アーム部を覆うカバーを取付け、クラッチケースの内部に第2・第3アームを配置してブレーキ装置の防水性、防塵性を向上させる。また、カバーを外して、ブレーキワイヤの遊び調整や交換等を容易に行う。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図1は本発明に係るブレーキ装置を備えた刈払機の使用中の状態を示す側面図であり、刈払機10を作業者Mが肩から吊りベルト12で吊り下げ、操作レバー装置20を握って刈払い作業を行う状態を示す。 【0008】刈払機10は、エンジン13と、このエンジン13で駆動するカッター14と、エンジン13とカッター14との間に渡した操作杆としての操作ロッド15と、この操作ロッド15内にエンジン13の駆動力をカッター14に伝えるために収納した伝動軸16と、操作ロッド15に取付けたハンドルバー17と、このハンドルバー17に取付けたグリップ18及び前述の操作レバー装置20とからなる。 【0009】図2は本発明に係るブレーキ装置を備えた刈払機の操作レバー装置の斜視図であり、操作レバー装置20は、ハンドルケース21と、このハンドルケース21にエンジン13(図1参照)の回転速度を制御するためにスイング可能に取付けたスロットルレバー22と、同じくハンドルケース21にカッター14(図1参照)の制動状態を制御するためにスイング可能に取付けたブレーキレバー23と、スロットルレバー22にスロットルを閉じる側へ押し戻すために設けたスロットル戻しレバー24と、エンジン13を停止させるためのキルスイッチ25とからなる。ハンドルケース21は、左・右ケース26,27からなるアッパケース28と、グリップを兼ねるロアケース29とからなる。 【0010】図3は本発明に係るブレーキ装置を備えた刈払機の操作レバー装置の縦断面図であり、操作レバー装置10は、スロットルレバー12の端部に連結したスロットルワイヤ22と、ブレーキレバー13の端部に連結したブレーキワイヤ23と、スロットルレバー12とブレーキレバー13との間に配置したカム部材24とを備える。 【0011】スロットルレバー12は、アッパケース18に形成した第1軸部18aに回転可能に取付けた円筒部12aと、この円筒部12aから延ばしたレバー部12b及び略扇形の板状部12cと、この板状部12cに開けた円弧状長孔12dと、スロットル戻しレバー14(図2参照)をビスで固定するためにナットを溶接したねじ部12eと、カム部材24に当てるためにレバー部12bに形成した当て面12fとからなる。 【0012】ブレーキレバー23は、アッパケース28に形成した第2軸部28bに回転可能に取付けた円筒部23aと、この円筒部23aから延ばしたレバー部23b及びアーム部23cとからなる。スロットルワイヤ32及びブレーキワイヤ33は、エンジン13(図1参照)側から引回して途中からハンドルバー17内に通したものである。カム部材34は、スロットルレバー22の当て面22fに当てることで、スロットルを開ける側へのスイングを規制するスロットルレバーストッパ部34aを備える。 【0013】ここで、28cはブレーキレバー23の反時計回りのスイングを規制するためにアッパケース28に形成したストッパ部、28dは左ケース26に設けたスプリング止め部、35はスロットルレバー22にスロットルの閉じ側への回転方向のスイング力を与えるスプリング、36はブレーキレバー23にブレーキの作動を解除させる方向へのスイング力を与えるスプリングである。 【0014】図4は本発明に係るブレーキ装置を備えた刈払機の操作レバー装置の横断面図である。操作レバー装置20は、カム部材34の側方(図の下方)に、スロットルレバー22の板状部22cを挟み込むように配置したフリクションワッシャ37,38及び皿ばね41,42と、これらカム部材34、フリクションワッシャ37,38及び皿ばね41,42を貫通させ、且つ右ケース27に設けためねじ部材27a及び袋ナット43で右ケース27に固定した六角穴付きボルト44とを備える。なお、45,46,47はワッシャ、48,48はケース組付けボルトである。 【0015】スロットレバー22は、板状部22cの端部にスロットルワイヤ取付け部22gを備え、このスロットルワイヤ取付け部22gにスロットルワイヤ32(図3参照)のワイヤ先端止め具32aを取付けるものである。ブレーキレバー23は、アーム部23cの端部にブレーキワイヤ取付け部23d及び円柱部23eを備え、ブレーキワイヤ取付け部23dにブレーキワイヤ33(図3参照)のワイヤ先端止め具33aを取付けるものである。右ケース27は、カム部材34に接するカム部27bを備える。カム部材34は、アーム部34b及びブレーキレバー23の円柱部23eと連結するための長穴34cを備える。 【0016】フリクションワッシャ37,38は、スロットルレバー22の板状部22cに押付けることで摩擦力を発生させるものであり、材質としては、ゴムが好適である。皿ばね41,42は、フリクションワッシャ37,38を押付ける荷重を得るためのものである。 【0017】六角穴付きボルト44は、カム部材34の軸の役割と、皿ばね41,42の取付け時の撓み量を変化させて皿ばね41,42の発生荷重を変化させ、スロットルレバー22の板状部22cへフリクションワッシャ37,38を押付ける時の荷重を変化させる押付け荷重調整部材の役割とを兼ねるものである。 【0018】即ち、六角穴付きボルト44が例えば、右ねじの場合に、右に回すことで六角穴付きボルト44の頭部44aによって皿ばね41,42を大きく撓ませて押付け荷重を大きくし、左に回すことで皿ばね41,42の撓みを小さくして押付け荷重を小さくする。左ねじの場合も同様である。 【0019】上記したブレーキレバー23のアーム部23c及び円柱部23eと、カム部材34と、ハンドルケース21のカム部27bと、フリクションワッシャ37,38と、皿ばね41,42と、六角穴付きボルト44とでスロットル拘束機構49を構成する。 【0020】図5は本発明に係るブレーキ装置を備えた刈払機のカム部材及びハンドルケースのカム部を示す斜視図であり、ハンドルケース21(図2参照)のカム部27bは、カム面27cにカム山27d…(…は複数個を示す。以下同様。)を備える。 【0021】カム山27dは、斜面27eを備える。カム部材34は、凹部34dの底にカム部27bのカム面27cに臨むカム面34eを備え、このカム面34eにカム部27bのカム山27d…がかみ合うカム溝34f…と、平坦面34g…とを備える。カム溝34fは、斜面34hを備える。 【0022】上記カム部27bに対してカム部材34が回転することで、カム部27bの斜面27eにカム部材34の斜面34hが接しながら移動するため、カム部27bに対してカム部材34が軸方向に移動する。即ち、図4において、カム部材34は、回転することで六角穴付きボルト44の軸方向(図の上下方向)に移動する。 【0023】図6は図1の6−6線断面図であり、エンジン13(図1参照)の前部にクラッチケース10aを取付け、このクラッチケース10aにブレーキ装置70を取付けたことを示す。なお、図はクラッチケース10aの前部から後述するブレーキカバーを外した状態を示す。 【0024】ブレーキ装置70は、ブレーキドラムの機能を備えたドラム71と、このドラム71に外接することでカッター14(図1参照)の回転を停止させるブレーキシュー72と、このブレーキシュー72を取付けたアームとしてのブレーキアーム73と、このブレーキアーム73の端部に連結したブレーキワイヤ33と、ドラム71にブレーキシュー72を押付ける荷重を発生させる引張コイルスプリング54と、後述するブレーキカバーと、ブレーキレバー23(図3参照)とからなる。 【0025】ブレーキアーム73は、クラッチケース10aの側壁としての前壁80bに回転可能に取付けたブレーキアーム軸73aと、このブレーキアーム軸73aに一体的に取付けた第1アーム部73bと、クラッチケース80aの内部に臨ませたブレーキアーム軸73aの先端に取付けた内側アーム部73cとからなり、内側アーム部73cは、第2アーム部73dと、第3アーム部73eとからなる。 【0026】第1アーム部73bは、ブレーキワイヤ33を連結するブレーキワイヤ取付け部73fを設けたものであり、第2アーム部73dは、ブレーキアーム軸73aへの取付け部からブレーキシュー72の取付け部までの部分であり、第3アーム部73eは、ブレーキアーム軸73aへの取付け部から引張コイルスプリング54の取付け部までの部分である。 【0027】ブレーキアーム軸73aは、操作ロッド15の鉛直中心線VLより作業者M(図1参照)側(図6の右側)で且つ水平中心線HLより下方に設けたものである。ここで、80dはスプリング掛け部、80eはブレーキワイヤ支持部、81,82はブレーキワイヤ支持部80eにブレーキワイヤ33を取付けるためのナット、83はブレーキワイヤ33の先端部に設けたおねじ部である。 【0028】図7は本発明に係るブレーキ装置を備えた刈払機のクラッチケース及びブレーキカバーの斜視図であり、クラッチケース10aの前部にブレーキカバー85を取付ける状態を示す。ブレーキカバー85の材料としては、樹脂や、鉄、アルミニウム等の金属が好適である。 【0029】クラッチケース10aは、前壁80bから突出させたブレーキカバー取付け部80f,80gと、ブレーキカバー85の一部を挿入するカバー挿入部80h,80jと、ブレーキカバー85を嵌合させるケース段部80kと、ブレーキワイヤ33を挿入するワイヤ挿入部80mとを備える。ブレーキカバー取付け部80f,80gは、先端にビス86,86をねじ込む取付穴80n,80nを開けたものである。 【0030】カバー挿入部80h,80jは、それぞれ板厚方向の中央部に挿入溝を形成したものであり、カバー挿入部80hは、ブレーキカバー取付部80fと一体に形成し、カバー挿入部80jは、前述のブレーキワイヤ支持部80e(図6参照)と一体に形成したものである。 【0031】ケース段部80kは、クラッチケース10aの前部上部に設けた左・右端面80p,80qと、前部の底側から前部の左・右側に亘って設けた湾曲面80rとからなる。ワイヤ挿入部80mは、前壁80bにワイヤ側壁80tを立てて形成したものである。なお、80uはワイヤ側壁80tを補強する補強壁である。 【0032】ブレーキカバー85は、底部85aと、この底部85aの周縁の一部から立上げた壁部85bと、底部85aから立上げるとともに辺を壁部85bに取付けた起立壁85c,85dと、クラッチケース80aに取付けるためのボス部85e,85fとからなる。 【0033】底部85aは、クラッチケース80aの前部に突出した円筒部80vに嵌合させる嵌合部85hと、ブレーキワイヤ33を通すためのワイヤ逃げ部85jと、上部を後方に傾斜させた傾斜面85kとを備える。壁部85bは、クラッチケース80aの左・右端面80p,80qに嵌合させる左・右上面85m,85nと、湾曲面80rに嵌合させるカバー湾曲面85qとからなる。 【0034】起立壁85cは、ボス部85eと一体に形成したものであり、クラッチケース80aのカバー挿入部80hに挿入するものである。起立壁85dは、ブレーキワイヤ支持部80e(図6参照)で支持したブレーキワイヤ33の先端の逃げとなるワイヤ先端逃げ部85rを備え、クラッチケース80aのカバー挿入部80jに挿入するものである。 【0035】ボス部85e,85fは、貫通穴85s,85sを開けたものであり、クラッチケース10aのブレーキカバー取付部80f,80gの先端に臨ませて、ビス86,86を貫通穴85s,85sに挿入し、取付穴80n,80nにねじ込むことでクラッチケース10aにブレーキカバー85を取付けるためのものである。 【0036】このように、クラッチケース10aにブレーキカバー85を取付け、しかも、クラッチケース10aのカバー挿入部80h,80jに起立壁85c,85dを挿入することで、クラッチケース80aの前壁80bの下部に取付けたブレーキアーム73のブレーキアーム軸73a、第1アーム部73b、ブレーキワイヤ取付け部73f(図6参照)に雨滴、埃、塵等が被ることを防ぐことができる。 【0037】これにより、ブレーキ装置70(図6参照)の可動部及びこの可動部の受け部、即ち、ブレーキアーム軸73a、前壁80bにおけるブレーキアーム軸73aの受け部(後述する前壁ボス部80y)、第1アーム部73bのブレーキワイヤ取付け部73f(具体的には後述する止め具挿入穴73n)、ブレーキワイヤ33のワイヤ先端止め具33b(図6参照)の摩耗を抑えることができる。また、ブレーキアーム軸73a、第1アーム部73b、ブレーキワイヤ33の先端部における錆の発生を抑えることができる。 【0038】図8は図1の8−8線断面図であり、ドラム71は、前部に取付けた軸部71aを介してカッター14(図1参照)を駆動する伝動軸16に連結したものである。ドラム71は、エンジン13(図1参照)と伝動軸16との間で駆動力を断続する遠心クラッチの従動側のクラッチドラムである。 【0039】ここで、80wはベアリング、80xはクラッチケース80aの前部に操作ロッド15を取付けるための操作ロッド取付け部材、80yはクラッチケース80aにブレーキアーム軸73aを回転可能に取付けるために前壁80bに設けた前壁ボス部である。 【0040】図9は本発明に係るブレーキ装置の構成を説明する分解斜視図であり、ブレーキ装置70の第1アーム部73bにブレーキアーム軸73aを溶接等で一体的に取付け、このブレーキアーム軸73aの先端に内側アーム部73cをビス87で取付け、この内側アーム部73cの第2アーム部73dにドラム71に押付けるブレーキシュー72を取付け、更に、内側アーム部73cの第3アーム部73eに引張コイルスプリング54の一端を掛け、引張コイルスプリング54の他端をクラッチケース10a(図8参照)に設けたスプリング掛け部80dに掛け、第1アーム部73bの先端のブレーキワイヤ取付け部73fにブレーキワイヤ33のワイヤ先端止め具33bを取付けることを示す。なお、ブレーキ装置70を構成するブレーキカバー85(図7参照)及びブレーキレバー23(図3参照)は省いた。 【0041】ここで、73h,73h(片側は不図示)はブレーキアーム軸73aの先端部に設けた平面部、73jはビス87をねじ込むめねじ部、73kはブレーキアーム軸73aを挿入するアーム連結穴、73mは引張コイルスプリング54の一端を掛けるスプリング取付け穴、73n,73nはワイヤ先端止め具33bを挿入する止め具挿入穴である。 【0042】図10は本発明に係るブレーキ装置のブレーキワイヤの配置を説明する平面図であり、ブレーキワイヤ33の大部分を刈払機10の操作ロッド15の外面15aに添わせるとともに、操作ロッド15の鉛直中心線VL(図6参照)より作業者Mから遠い方の外側面15b(図6参照)に、即ち、操作ロッド15の中心線Sに対して作業者Mと反対側の面に配置したことを示す。これにより、刈払い作業中にブレーキワイヤ33に作業者Mの腕や胴体が触れることがなく、作業の邪魔になることがないので、作業性を向上させることができる。 【0043】以上に述べた操作レバー装置20の作用を次に説明する。まず、図3において、ブレーキレバー23を握らない状態でエンジン13(図1参照)を始動する。この時、スロットルレバー22は、カム部材34によって、最もスロットルを閉じる位置に規制しているため、エンジン13はアイドリング状態となる。また、図6で示したように、ブレーキ装置70は、ブレーキシュー72がドラム71を押している制動状態にあるため、エンジン13が始動してもカッター14(図1参照)が作動することはない。 【0044】図11(a),(b)は本発明に係るブレーキ装置の作用を説明する作用図であり、(a)は縦断面図、(b)は横断面図を示す。(a)において、作業を開始するために、まず、ブレーキレバー23を手Hの平側で受けて握る。ブレーキレバー23を握ったことにより、ブレーキレバー23のアーム部23cが第2軸部28bを中心に時計回りにスイングし、アーム部23cは、ブレーキワイヤ33を引く。 【0045】この時、図4に示したアーム部23cの円柱部23eは、カム部材34のアーム部34bに開けた長穴34cに挿入した状態にあるため、図11(a)に示すアーム部23cのスイングに伴って、カム部材34は、軸となる六角穴付きボルト44を中心に反時計回りに回転し、カム部材34のスロットルレバーストッパ部34aは、スロットルレバー22の当て面22fから外れ、スロットルレバー22の位置規制を解除する。従って、スロットルレバー22はスイング可能になる。 【0046】(b)において、カム部材34が回転すると、図5で説明したように、カム部27bに対してカム部材34が軸方向に移動するため、図11(b)に示す皿ばね41,42が撓んでほぼ平板状になり、大きな荷重が発生してスロットルレバー22の板状部22cをフリクションワッシャ37,38で押付けるので、板状部22cとフリクションワッシャ37,38との間に大きな摩擦力が発生し、スロットルレバー22のスイングを拘束する。 【0047】もし、スロットルレバー22の操作力が大きすぎる場合には、六角穴付きボルト44を回して皿ばね41,42の撓みを小さくすれば、板状部22cとフリクションワッシャ37,38との間の摩擦力が小さくなり、上記操作力を小さくすることができる。 【0048】以上に述べたブレーキ装置70の整備について次に説明する。図12(a),(b)は本発明に係るブレーキ装置の整備について説明する説明図である。(a)において、例えば、ブレーキワイヤ33を交換するために取外す場合には、まず、クラッチケース10aから図示せぬブレーキカバーを外し、ブレーキワイヤ33の先端部のナット81,82を緩め、ブレーキワイヤ支持部80eからブレーキワイヤ33のおねじ部83を取外す。 【0049】次に、ブレーキアーム73の止め具挿入穴73n,73n(一方は不図示)からブレーキワイヤ33のワイヤ先端止め具33bを抜く。このように、ナット81,82及びワイヤ先端止め具33bはクラッチケース10aの外部に露出するので、容易にブレーキワイヤ33を取外すことができる。 【0050】(b)において、例えば、ブレーキワイヤ33内に挿入したワイヤ部分が伸びて、ブレーキレバー23(図11(a)参照)を握った時にドラムからブレーキシューが十分に離れなくなると、作業中にブレーキレバーをわずかに戻しただけでブレーキ装置70は制動状態となる。そこで、ブレーキレバーを握った時にドラムとブレーキシューとの距離を十分に確保するために、ブレーキワイヤ33の遊び調整を行う。 【0051】この遊び調整は、まず、ブレーキワイヤ33の端部のおねじ部83にねじ込んだナット82をスパナS等で緩め、ナット82をブレーキワイヤ33の先端側へ移動させる。 【0052】次に、ブレーキワイヤ33(詳しくは、ブレーキワイヤ33のアウタ部分)を第1アーム部73bから離れる方向へ、且つドラムからブレーキシューが離れない範囲で移動させ、ナット81をスパナS等で回してブレーキワイヤ33の先端側へ移動させ、更に、ナット81を締め込んで、ブレーキワイヤ支持部80eにブレーキワイヤ33を再固定する。これで、ブレーキワイヤ33の遊び調整は完了する。このように、ナット81,82はクラッチケース10aの外部に露出するので、容易にブレーキワイヤ33の遊び調整を行うことができる。 【0053】尚、本発明のブレーキ装置70は、刈払機1に限らず、他の作業機、例えば、芝刈機、平面刈刃機(ヘッジトリマ)等に採用できる。また、本発明のブレーキ装置70は、図9に示したように、第1アーム部73bにブレーキアーム軸73aを一体的に取付けるとともにブレーキアーム軸73aの先端に第2・第3アーム部73d,73eを着脱自在に取付けたが、第2・第3アーム部73d,73eにブレーキアーム軸73aを一体的に取付け、このブレーキアーム軸73aの先端に第1アーム部73bを着脱自在に取付けてもよい。 【0054】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1のブレーキ装置は、クラッチケースの外部に第1アーム部を配置するとともに、クラッチケースに第1アーム部を覆うカバーを取付け、第1アーム部に支軸を一体的に取付けるとともにクラッチケース側壁に支軸を回転可能に取付け、クラッチケースの内部に支軸の先端を臨ませ、この支軸の先端に第2・第3アーム部を取付けたものなので、クラッチケースの外部の第1アーム部とクラッチケースの内部の第2・第3アームに雨滴、塵、埃等が被るのを防ぐことができ、ブレーキ装置の防水性、防塵性を向上させることができる。また、カバーを外すことにより、第1アーム部に取付けたブレーキワイヤの遊び調整や交換等を容易に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月13日(1999.4.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−295916(P2000−295916A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月24日(2000.10.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−105522 |
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