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【発明の名称】 歩行型野菜収穫機
【発明者】 【氏名】寺元 省二

【氏名】松井 幹夫

【氏名】渡邊 章人

【要約】 【課題】歩行型の野菜収穫機の走行部の上方から前方に収穫手段を配し、後方に操作ハンドルを突設し、収納手段で収穫した収穫物を大型の収納部に収納可能としても、機体をコンパクトにして軽トラック等で運搬できるようにする。

【解決手段】走行部の上方から前方に収穫手段6を配し、後方に操作ハンドル18を突設した歩行型の野菜収穫機であって、収穫手段の左右一方に収穫手段に動力を伝達する動力発生装置17を装着し、該動力発生装置と左右逆方の側部に収穫物を収納する収納部を設け、前記収納部を走行部に着脱可能に設け、また、前記動力発生装置17を、収穫手段及び走行部に変速した動力を伝達する変速機構と、その外方に配した原動機より構成し、原動機の出力軸を内側向きに突設した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行部の上方から前方に収穫手段6を配し、後方に操作ハンドル18を突設した歩行型の野菜収穫機であって、収穫手段の左右一方に収穫手段に動力を伝達する動力発生装置17を装着し、該動力発生装置と左右逆方の側部に収穫物を収納する収納部を設けたことを特徴とする歩行型野菜収穫機。
【請求項2】 前記収納部を走行部に着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の歩行型野菜収穫機。
【請求項3】 前記動力発生装置17を、収穫手段及び走行部に変速した動力を伝達する変速機構と、その外方に配した原動機より構成し、原動機の出力軸を内側向きに突設したことを特徴とする請求項1記載の野菜収穫機。
【請求項4】 走行部の上方から前方に収穫手段6を配し、後方に操作ハンドル18を突設した歩行型の野菜収穫機であって、ハンドル18後部下方で機体の左右幅に合わせて収穫物を側方へ搬送する横送りコンベア9を設け、該横送りコンベア9の側部に中央側へ収納可能に載置台87を設けたことを特徴とする歩行型野菜収穫機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場に植えられた野菜を走行しながら収穫する野菜収穫機に関するものであり、特に畝を形成して植えられた比較的大型な野菜であるキャベツや白菜といった結球野菜を好適に収穫し、機体左右一側方に配した収納手段へ収納補助搬送を行いやすくした野菜収穫機を小型化する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】機体上に収穫対象物を掘取り収穫を行う収穫手段を備えた野菜収穫機として既に各種の野菜を収穫するものが知られており、走行輪やクローラ等の走行装置に機体フレームを支持させ、該機体フレーム上に収穫手段や収納手段、運手席等の運転部が載置されている。前記収穫手段としては、左右一対の搬送ベルトやスクリュー軸よりなる搬送部を前低後高に配し、機体を進行させながら収穫対象物を挟持して引き抜いて上方に持ち上げて収納手段に収納していた。この構成では収納手段は収穫手段の後方となり、機体の全長が長くなるものであった。
【0003】また、収穫手段の側方に収納手段を配置し、引き抜いて上方に持ち上げた収穫対象物を側方に移動させて収納する技術も公知となっている。例えば、特開平10−66427号で開示する技術である。この技術では、収穫手段の後方に平ベルト式のベルトコンベアを配置し、該ベルトコンベア上に搬送方向に対して斜めに横断する茎葉引込ローラを横架し、ベルトコンベア上を流れるニンジン等の収穫物の茎葉をベルトコンベアとローラとの間に引き込みながら後方斜め側方に搬送し、茎葉引込ローラ終端部の直側方に配したカッターで茎葉を切断処理し、ベルトコンベア後部より側方に落下させて収納手段内に回収するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の特開平10−66427号で開示した技術では、収穫した収穫物をベルトコンベアによって後方に搬送させながら斜めに配した茎葉引込ローラで側方にガイドして行くものであり、ベルトコンベアが前後に長くなり機体の小型化が図れず、軽トラックの荷台に積載して運搬することを困難としていた。
【0005】また、前記の技術では収穫対象物はニンジン等の根菜であり、収納手段は比較的小型なものが用いられていた。これに対してキャベツ等の結球野菜は嵩張り、結球部の表面が傷つき易く、一度に大量に回収するには大型のコンテナ等の収納手段を必要としていた。この大型の収納手段を野菜収穫機に搭載すると機体が大型化していた。この大型の収納手段を軽トラックの荷台に積載可能な歩行型の収穫機に配置させるには、収穫手段の後方はハンドルがあり、収納手段を収穫手段の側方等に配置することが考えられるが、機体の左右のバランスが悪くなることが予想される。更に、収穫手段の側方に収納手段を配置する構成では、収穫手段で引き上げた収穫物を側方の収納手段へ容易に移しかえれるようにコンベア等を設ける必要があるが、このコンベアのレイアウトが難しく、それだけ機体が大型となり、前記同様に軽トラックの荷台に積み込むことを困難にしていた。
【0006】また、収穫機を歩行型とすると、エンジン等の動力発生装置は走行装置の近傍となる機体下部となり、この動力発生装置の上方に収穫手段が配置され、それだけ重心が高くなり圃場の走行時に機体が不安定となり易かった。つまり、歩行型の収穫機においては収穫手段や走行部への動力を伝達する構成のレイアウトが難しかったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。即ち、走行部の上方から前方に収穫手段6を配し、後方に操作ハンドル18を突設した歩行型の野菜収穫機であって、収穫手段の左右一方に収穫手段に動力を伝達する動力発生装置17を装着し、該動力発生装置と左右逆方の側部に収穫物を収納する収納部を設けたものである。また、前記収納部を走行部に着脱可能に設け、また、前記動力発生装置17を、収穫手段及び走行部に変速した動力を伝達する変速機構と、その外方に配した原動機より構成し、原動機の出力軸を内側向きに突設したものである。また、走行部の上方から前方に収穫手段6を配し、後方に操作ハンドル18を突設した歩行型の野菜収穫機であって、ハンドル18後部下方で機体の左右幅に合わせて収穫物を側方へ搬送する横送りコンベア9を設け、該横送りコンベア9の側部に中央側へ収納可能に載置台87を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は結球野菜収穫機の全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3は同じく全体正面図、図4は走行部の左右に配した動力発生装置と収納部との支持構成を示す正面図、図5は収穫手段の後下方に配した横送りコンベアの後面図、図6は横送りコンベアへの動力伝達構成を示す側面図、図7は横送りコンベア両側方の載置台の収納状態を示す後面図、図8は一側部を収納可能とした第二実施形態の横送りコンベアの後面図、図9は左右方向に移動可能とした第三実施形態の横送りコンベアの後面図、図10は第三実施形態の横送りコンベアの側面図部分断面図、図11は動力発生装置の平面図部分断面図、図12はパイプフレーム状の載置台を有する結球野菜収穫機の平面図、図13はパイプフレーム状の載置台の側面断面図である。
【0009】先ず野菜収穫機の全体構成について、図1、図2、図3、図4を用いて説明する。野菜収穫機は、前低後高に機体フレーム1を配し、該機体フレーム1の後下部に走行機台3を配し、該走行機台3の左右両側下部に走行伝動ケース5・5を前低後高に配し、該走行伝動ケース5・5前下部から外方向に車軸を突出して比較的大径の走行車輪2・2を軸支し走行部を構成し、また前記機体フレーム1の前部に走行車輪2よりも小径の補助車輪19を取り付けている。
【0010】前記走行機台3の左右側部より後方にハンドル18・18を延設し、該ハンドル18・18後部幅を広げて左右の走行車輪2・2幅に合わせ、作業者がハンドル18・18を持って歩行しながら操縦できるようにしている。そして、走行車輪2の後側方位置(本実施例では進行方向右側方)に、エンジン17a及びミッション装置17bからなる動力発生装置17を、走行機台3に固定される右サイドフレーム15に載置固定している。該右サイドフレーム15に取り付けられた動力発生装置17は収穫手段6等よりなる機体本体より右側方に張り出した状態で取付けられ、ミッション装置17bの底部は畝より一定高さ上方に配置される。この走行部と動力発生装置17を含めた走行機体の左右幅が軽トラックの荷台に積み込み可能な機体幅としている。尚、前記エンジン17aはモータ等の原動機であってもよい。
【0011】また、走行機台3左側面より左側方に左サイドフレーム16が突設され、該左サイドフレーム16に載置フレーム13が取付けられ、該載置フレーム13上にコンテナ14が載置され、本体より左側方に張り出した位置に収納部が構成される。この収納部は嵩張る結球野菜の結球部を大量に回収可能な大型となっており、該収納部と前記動力発生装置17とで機体の左右のバランスが保たれる。また、前記左サイドフレーム16の左端において載置フレーム13の右端が、図4に示すように、左側の走行車輪2上方で着脱可能に嵌合しており、載置フレーム13を左サイドフレーム16から取り外すと、軽トラックに積載可能な機体幅とすることができる。
【0012】また、前記機体フレーム1にはキャベツ等の結球野菜を掘り起こして後上方へ搬送して収穫する収穫手段6が載置されている。この収穫手段6は前部で掘り起こしを行う前処理手段と、全長に渡って配置する搬送手段とで構成される。前処理手段は、機体フレーム1前部に前後方向に配した左右一対の搬送スクリュー30・30と、該搬送スクリュー30・30前上方に配した左右一対の掻込みホイル31・31より構成され、該掻込みホイル31・31の回転によりキャベツの根茎部をその間に掻込み、搬送スクリュー30・30先端部の間隔に送り根茎部を挟持し、挟持しながら後上方へ搬送して畝より掘り起こすようにしている。
【0013】また、前記搬送スクリュー30・30前端上方よりハンドル18中途部上方位置まで機体フレーム1の傾斜に合わせて平行に搬送手段としての左右一対の搬送ベルト32・32が配置されている。該搬送ベルト32・32は機体フレーム1の上方に配置した搬送用フレーム33に支持される複数の転輪や駆動輪の外周に巻回されている。この左右の搬送スクリュー30・30の間の対向面を、掘り起こした結球野菜の根部分の搬送面とし、搬送ベルト32・32の間の対向面を結球部分の挟持搬送面としている。これら搬送スクリュー30・30や搬送ベルト32・32の搬送面は機体の左右中心に対して対称に配置され、収穫時に位置を合わせやすくしている。
【0014】また、前記搬送スクリュー30・30後部と搬送ベルト32・32の前後途中部との間位置にはディスク刃34aとスクレーパ34bが回転駆動可能に配設され、ディスク刃34aの刃部が結球野菜の搬送経路に臨んで配置され、搬送時に結球野菜の根茎部を切断している。
【0015】また、この収穫手段6と走行部には、これらの右側方に配した前記動力発生装置17より動力が伝達される構成となっている。図2、図3に示すように、収穫手段6の右側方にミッション装置17bが配置され、さらにこのミッション装置17bの右側方にエンジン17aが配置され、図11に示すように、該エンジン17aの出力軸17cを左側方に突設してミッション装置17bに動力を伝達可能としている。
【0016】そして、このミッション装置17b下部より左側方に出力ケース22が突設され、該出力ケース22内に収納した伝動軸を介して前記走行伝動ケース5・5後上部内に動力を伝達可能としている。また、ミッション装置17b上部に設けた動力取出部24より収穫手段6へ動力を伝達可能に構成している。よって、最も右側に設けたエンジン17aより動力が全て左側の収穫手段6等へ向けて順次伝えられ、動力伝達経路を短くして動力損失を小さくし、コンパクトなレイアウトとなるようにしている。
【0017】前記動力取出部24から収穫手段6への動力伝達は、動力取出部24より左側方へPTO軸51を突出してユニバーサルジョイント52等を介して横伝動軸53、機体フレーム1の後部中央上に設けたギヤボックス40に動力が伝達されるようにしている。
【0018】また、前記ギヤボックス40の左右中央部より前下方と左側方へ動力を分岐し、前下方に分岐された動力を収穫対象物を掘り起こす前処理手段である前記搬送スクリュー30・30と掻込みホイル31・31に伝達している。
【0019】また、前記ギヤボックス40左側部に搬送駆動伝達部45が固設される。該搬送駆動伝達部45は内部に伝動軸を収納した伝動パイプやチェーンを収納したチェーンケースとで構成し搬送ベルト32・32へ動力を伝達可能とする。即ち、前記ギヤボックス40より左側部から伝動パイプを収穫手段6の前後途中部の左側方位置まで突設し、この位置よりチェーンケースを収穫手段の左側面に沿って収穫手段の後部上方まで立ち上げ、チェーンケース後部から右側に伝動パイプを突設させて収穫手段6の搬送ベルト32・32による搬送経路の後部を迂回した動力経路を構成する。そして、前記搬送駆動伝達部45後部の伝動パイプの左右側部にウォームギヤケース48・48を介装し、該ウォームギヤケース48・48内に搬送ベルト32・32後部の駆動プーリ46・46を軸支した駆動軸46a・46aが収納され、ウォームギヤ及びウォームホイルを介して動力伝達可能に構成し、搬送ベルト32・32を駆動する。
【0020】次に、収穫手段6で収穫した野菜をその搬送方向を変えて前記収納部であるコンテナ14に向けて搬送する横搬送部について説明する。該横搬送部は横送りコンベア9とその左右外側の載置台87・87等で構成し、野菜収穫機の左右幅に略一致して設け、この横送りコンベア9の左右一側部若しくは両側部を内側へ収納可能に構成している。図1、図2、図5に示すように、横送りコンベア9は、収穫手段6の後端下方であって、走行機台3より後方に延設されたハンドル18・18後部下方に横設される。該横送りコンベア9は結球野菜を載置して収穫手段6による搬送方向と直交する左右方向に搬送可能な一定の幅を有するベルト式コンベアで構成されている。
【0021】前記横送りコンベア9の支持構成は、図1、図5、図6に示すように、前記走行伝動ケース5・5下面より後上方に補助フレーム60・60が突設され、該補助フレーム60・60の後部は左右外側へクランク状に曲げて、略左右の走行車輪2・2の幅に合わせて各々左右外方向へ延出して、補助フレーム60・60後部上に支持フレーム61を載置固定している。
【0022】該支持フレーム61は側面視略U字状に構成し、その左右長さが補助フレーム60・60後部の左右間隔(左右の走行車輪2・2の間隔)、つまり収穫手段6と走行部の左右幅に合わせている。左側のハンドル18の下方の支持フレーム61左端部に駆動ローラ63が前後方向に軸支され、これとは逆の右側のハンドル18の下方の支持フレーム61右端部に前後方向に従動ローラ64が軸支され、これら駆動ローラ63と従動ローラ64の外周面に横搬送ベルト65を巻回して、搬送長さを走行車輪2・2の左右間隔(トレッド)に合わせた横送りコンベア9を構成している。なお、本実施例では駆動ローラ63を左側、従動ローラ64を右側に配置しているが、左右逆に配置することもできる。
【0023】また、前記支持フレーム61の左右中央部の前部より前上方にプレート状の前ガイド80を突設し、搬送ベルト32・32の終端部まで延設している。該支持フレーム61の後部からは横送りコンベア9の左右長さに合わせた幅の落下防止板81が後上方に突設されている。このように構成することによって、搬送ベルト32・32の搬送面の終端から落下した結球野菜は、前ガイド80上に落下して、該前ガイド80の傾斜によって横送りコンベア9上に落ち、勢い余って転がっても落下防止板81によって横送りコンベア9より後方へは落下しないようにしている。
【0024】次に、横送りコンベア9の駆動構成を説明する。図6に示すように、前記ウォームギアケース48内の水平軸47上に固設したウォームギヤ90は前記駆動プーリ46の駆動軸46aの一端上に固設したウォームホイル91と噛合され、該駆動軸46aの他端はスプラン嵌合によって伸縮可能としたユニバーサルジョイント67を介して垂直伝動軸69の一端と連動連結されている。該垂直伝動軸69の下端は横送りコンベア9の左前部に配したクラッチケース68内に挿入され、該クラッチケース68内の垂直伝動軸69上にベベルギヤ69aを固設し、該ベベルギヤ69aからベベルギヤやチェーン等を介して横送りコンベア9を駆動できるようにしている。また、クラッチケース68内の図示せぬギヤ機構が介装されて横搬送ベルト65へ正逆両回転駆動が伝達できる構成としている。
【0025】また、図2、図5に示すように、前記支持フレーム61の左右端部には横送りコンベア9搬送面に沿って載置台87・87が延設され、該載置台87は横送りコンベア9の搬送終端側に配置する構成として、横送りコンベア9上に載置して搬送された結球野菜を受けるようにしている。この横送りコンベア9は固定搬送部とし、前記載置台87・87は該固定搬送部側へ収納される構成としている。
【0026】この載置台87・87の走行部の左右幅内へに収納構成は、図5、図6に示すように、載置台87・87の一端にそれぞれ連結アーム94・94が固設され、該連結アーム94・94は駆動ローラ63及び従動ローラ64の回転軸に枢支され、或いは、前記支持フレーム61左右端部に枢支され、該連結アーム94・94はストッパー92・93によって回動が規制されている。
【0027】このような構成において、作業時に結球野菜を左側へ送る時には、左側の載置台87を下方に回動させて水平状とし、逆に、結球野菜を右側へ送る時には、右側の載置台87を水平状に回動し、横送りコンベア9で載置台87上に送られた結球野菜を、補助作業者が持って前記コンテナ14内に移しかえるのである。
【0028】そして、作業時以外等で左右の載置台87・87を収納するときには、図7に示すように、左右の載置台87・87を各々上方へ回動させて、横送りコンベア9の左右幅内、つまり、走行部の左右幅内に収納できるようにしている。さらに、前述した如く載置フレーム13を左サイドフレーム16から抜き取ることで、左右幅を狭めて軽トラック等の荷台に野菜収穫機を積載できるのである。尚、前記載置台87・87が収納位置となった上方位置では図示せぬロック装置によって固定する。
【0029】また、前記載置台87は、図2に示すように、搬送方向に沿った左右に長い溝孔87aを開口し、該溝孔87aを結球野菜が落下することのない前後幅として、球状の結球野菜を前後に転がすことなく安定して載置させ、土等を落下させ結球野菜の表面への付着をなくしている。更に、載置台87’は、図12、図13に示すように、横送りコンベア9による搬送方向に沿って左右に伸延する平面視で略U字状のパイプフレームで形成することもでき、このパイプフレームの前後間隔を結球野菜が落下することのない間隔とし、球状の結球野菜の径が異なっても前後に転がることなく安定して支持できるようにしている。尚、この載置台87及び載置台87’は左右外側端部を上方へ屈曲させて、結球野菜を外側へ落下させることのないストッパーとすることもできる。
【0030】また、図8に示す第二形態の横送りコンベア9’のように、左右間隔(トレッド)より搬送距離を左右方向に長くすることも可能である。この場合、支持フレーム61’の左端を走行車輪2の後方に位置させ、該支持フレーム61’の左側には後面視で走行車輪2より左側へ回動アーム96を突設し、該回動アーム96左端部に駆動ローラ63を前後方向に配置し、支持フレーム61’の右端を右側の走行車輪2後方位置より右側に突設して、右端に従動ローラ64を配置する。この駆動ローラ63と従動ローラ64との外周面に横搬送ベルト65’を巻回し横送りコンベア9’を構成する。
【0031】また、前記支持フレーム61’右端部には載置台87’が固設され、前記回動アーム96左端部には載置台87’が固定され、横送りコンベア9’で左送りされた結球野菜を受け止めるようにしている。
【0032】前記回動アーム96は支持フレーム61’の左側部に支点軸95を中心として上方へ回動可能に設けられ、支点軸95より左側の横送りコンベア9’と載置台87’が上方に回動され、図中の二点鎖線のように左側の走行車輪2の略上方に収納できるのである。そして、前記載置フレーム13を左サイドフレーム16から取り外すことで、この野菜収穫機の左端が左側の走行車輪2となり、機体全体の左右幅を狭めて軽トラック等に野菜収穫機が積載可能となる。
【0033】尚、前記支点軸95位置と前述したクラッチケース68から横送りコンベア9’内に動力を入力する軸との軸芯を一致させることで、この動力が入力される軸と駆動ローラ63との軸芯間距離が一定となり、図示せぬチェーン等で動力が伝達しやすい構成となる。更に、前記支持フレーム61’と回動アーム96のそれぞれに横搬送ベルト65’の上面の前後端部を上方から抑えつける図示せぬガイドを設けることで、横送りコンベア9’左側を上方へ回動させた収納時に横搬送ベルト65’を撓ませるこがない。
【0034】次に、図9、図10に示す第三形態を説明する。支持フレーム61”は後面視で右側の走行車輪2位置よりさらに右側に延設し、その端部は動力発生装置17の後方に位置させる。また、この支持フレーム61”は側面視略U字状に構成し、その内側の前後面にはレール99・99が固設され、該前後のレール99・99にスライドフレーム98が収納される。該スライドフレーム98は前記支持フレーム61”の左右長さと略等しく形成し、内部に横送りコンベア9”が収納される。尚、該横送りコンベア9”の搬送距離はスライドフレーム98の左右長さと略等しいものとする。
【0035】前記スライドフレーム98前後には適宜ローラ97・97を軸支し、該ローラ97・97を前記レール99内に挿入し、スライドフレーム98が支持フレーム61”内を左右に摺動可能とする。つまり、支持フレーム61”が走行部側に固定された固定部となり、横送りコンベア9”が可動部となる。尚、スライドフレーム98には図示せぬ駆動モータを収納して、横送りコンベア9”を正逆回転可能としている。
【0036】よって、収納する場合は、スライドフレーム98(横送りコンベア9”)を右方へ移動させ、支持フレーム61”内に収納し、このとき作業を行えば、横送りコンベア9”によって結球野菜を右側へ送り、右側方からの収納作業を行う。逆に、左側方から収納作業を行う場合は、スライドフレーム98(横送りコンベア9”)を左側へ移動させてセットし、横送りコンベア9”を逆方向に駆動して結球野菜を左端まで送る。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載のように、走行部の上方から前方に収穫手段6を配し、後方に操作ハンドル18を突設した歩行型の野菜収穫機であって、収穫手段の左右一方に収穫手段に動力を伝達する動力発生装置17を装着し、該動力発生装置と左右逆方の側部に収穫物を収納する収納部を設けたので、キャベツ等の大型であり表皮が傷つきやすい結球野菜が収納可能な大型の収納部を機体の側方に設けても、その逆側の側方に動力発生装置が位置し、機体の左右の重量バランスを向上できるのである。さらに、動力発生装置を側方に設けたことで、収穫手段の高さを低くして機体の重心を下げることができ、機体の左右のバランスをさらに向上して圃場での走行安定性が向上できるのである。また、収納部を比較的大型に形成して収穫作業の連続性も向上できるのである。
【0038】また、請求項2記載のように、前記収納部を走行部に着脱可能に設けたので、キャベツ等の結球野菜を収納可能とするために大型の収納部を設けても、収納部を取り外すことができ、機体の幅を軽トラック等の荷台幅に納めることができ、野菜収穫機を積載して運搬できるのである。
【0039】また、請求項3記載のように、前記動力発生装置17を、収穫手段及び走行部に変速した動力を伝達する変速機構と、その外方に配した原動機より構成し、原動機の出力軸を内側向きに突設したので、収穫手段及び走行部より最も離れた側方に設けた原動機より動力が全て内側へ順次伝達され、動力経路を短くしてコンパクトなレイアウトとすることができるのである。
【0040】また、請求項4記載のように、走行部の上方から前方に収穫手段6を配し、後方に操作ハンドル18を突設した歩行型の野菜収穫機であって、ハンドル18後部下方で機体の左右幅に合わせて収穫物を側方へ搬送する横送りコンベア9を設け、該横送りコンベア9の側部に中央側へ収納可能に載置台87を設けたので、収穫手段と搬送部によって搬送した結球野菜を左右側方に搬送して、載置台で受け止めるようになって収納しやすくなり、また、作業終了後には載置台を上方へ回動して収納し、軽トラックの荷台等に載置して移動が容易にでき、野菜収穫機を格納する場合にはスペースを小さくすることができる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成11年4月9日(1999.4.9)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開2000−287523(P2000−287523A)
【公開日】 平成12年10月17日(2000.10.17)
【出願番号】 特願平11−102910