| 【発明の名称】 |
甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】安達 淳次
【氏名】難波 信章
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| 【要約】 |
【課題】蔓切り用フレールモアー本体の対畝高さが変えられても、これに応じて調整作業する必要のない蔓掻き上げ装置を提供する。
【解決手段】蔓切り用フレールモアー本体(A)のカバープレート(23)から左右一対の取付ステー(54)を派出させて、その先端部へ揺動フレーム(55)の中途高さ位置を枢着すると共に、畝溝(G)に沿い転動する丸鋸形態の蔓掻き上げディスク(58)を揺動フレーム(55)の下端部へ軸支する一方、そのディスク(58)に接地弾圧力を付与するコイルバネ(61)を、同じく揺動フレーム(55)の上端部と取付ステー(54)の基端部との相互間へ連繋掛架させて、上記ディスク(58)により畝溝(G)から掻き上げた甘藷の蔓(M)を、フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)により細かく切断するように定めた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】畝(10)上を横断する蔓切り用フレールモアー本体(A)と、その畝(10)に対する設置高さを調整すべく、上記フレールモアー本体(A)の後端部へ昇降操作自在に吊持されて、畝溝(G)を転動する左右一対の尾輪(32)とから成り、上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)をその牽引用のトラクター機体(T)から取り出した動力により回転駆動する甘藷の蔓切り機において、上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)を覆うカバープレート(23)から前下方へ、左右一対の取付ステー(54)を一体的に派出させて、その各派出先端部へ側面視のほぼL字型に屈曲する揺動フレーム(55)の中途高さ位置を枢着すると共に、畝溝(G)に沿って転動する丸鋸形態の蔓掻き上げディスク(58)を、上記各揺動フレーム(55)の下端部へ軸支する一方、その各蔓掻き上げディスク(58)に接地弾圧力を付与する引張りコイルバネ(61)を、同じく各揺動フレーム(55)の上端部と上記取付ステー(54)の基端部との前後相互間へ連繋掛架させて、上記蔓掻き上げディスク(58)により畝溝(G)から掻き上げた甘藷の蔓(M)を、フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)により細かく切断するように定めたことを特徴とする甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ装置。 【請求項2】各蔓掻き上げディスク(58)の後面とほぼ平行に弯曲する円弧形態の蔓掬い込みアーム(62)を、揺動フレーム(55)から下方へ一体的に張り出して、その蔓掻き上げディスク(58)と蔓掬い込みアーム(62)との協働作用により、蔓(M)をフレールモアー本体(A)のフレール刃(21)へ掻き上げ誘導するように定めたことを特徴とする請求項1記載の甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ装置。 【請求項3】各蔓掻き上げディスク(58)の後面に対して部分的な接線となるほぼ直線形態の蔓掬い込みアーム(62a)を、フレールモアー本体(A)の後端部から一定角度(α)の前下がり傾斜状態に張り出して、その蔓掻き上げディスク(58)と蔓掬い込みアーム(62a)との協働作用により、蔓(M)を上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)へ掻き上げ誘導するように定めたことを特徴とする請求項1記載の甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】本発明に最も近似すると思われる甘藷の蔓切り機として、実公平6−18417号が公知であり、これでは畝(A)の表面を被覆したフィルム(F)の両側部(f)と、その畝裾部分(B)に繁茂する甘藷(C)の蔓(D)とを、左右一対のデバイダー(16)により畝(A)の上面まで押し上げ、その押し上げられた蔓(D)を蔓刈体(9)の刈刃(11)によって切断するようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知考案の蔓(D)を押し上げるデバイダー(16)は固定式として、カバー体(12)の取付枠(15)から蔓刈体(9)の前下方へ傾斜設置状態に突出されており、しかもその先端部(20)が畝裾部分(B)の土中へ突き刺し侵入状態に保たれるようになっている。 【0004】そのため、上記畝裾部分(B)のフィルム押え土(E)が収穫までの間に硬く固結することとも相俟って、デバイダー(16)の先端部(20)には進行上大きな抵抗が作用し、上記蔓(D)を円滑に安定良く押し上げることが困難であり、その細かく切断されずに残る蔓(D)が、引続く圃場の耕耘作業時にロータリー耕耘軸へ巻き付くこととなる。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上畝上を横断する蔓切り用フレールモアー本体と、その畝に対する設置高さを調整すべく、上記フレールモアー本体の後端部へ昇降操作自在に吊持されて、畝溝を転動する左右一対の尾輪とから成り、上記フレールモアー本体のフレール刃をその牽引用のトラクター機体から取り出した動力により回転駆動する甘藷の蔓切り機において、【0006】上記フレールモアー本体のフレール刃を覆うカバープレートから前下方へ、左右一対の取付ステーを一体的に派出させて、その各派出先端部へ側面視のほぼL字型に屈曲する揺動フレームの中途高さ位置を枢着すると共に、【0007】畝溝に沿って転動する丸鋸形態の蔓掻き上げディスクを、上記各揺動フレームの下端部へ軸支する一方、その各蔓掻き上げディスクに接地弾圧力を付与する引張りコイルバネを、同じく各揺動フレームの上端部と上記取付ステーの基端部との前後相互間へ連繋掛架させて、【0008】上記蔓掻き上げディスクにより畝溝から掻き上げた甘藷の蔓を、フレールモアー本体のフレール刃により細かく切断するように定めたことを特徴とするものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、その甘藷の蔓切り機は図1〜4のような畝(10)上を横断する蔓切り用フレールモアー本体(A)と、その設置高さの調整装置(B)並びにフレールモアー本体(A)への蔓掻き上げ装置(C)とを備えており、トラクター機体(T)によって牽引されるようになっている。 【0010】(11)はフレールモアー本体(A)の左右方向に沿い長く延在する水平なメインフレームであって、丸パイプ材から成り、その中間部には伝動用ベベルギヤケース(12)が固定設置されている。(13)はそのベベルギヤケース(12)から前方へ派出する入力軸であり、一定長さのユニバーサルジョイント軸(14)を介して、トラクター機体(T)の動力取出軸(15)と着脱自在に伝動連結されることとなる。 【0011】(16)(17)は上記メインフレーム(11)の両端部を支持する左右一対のサイドプレートであり、その一方が伝動用ベルトケース(18)の取付ベースをなしている。(19)は両サイドプレート(16)(17)における後端部同志の相互間へ水平に固定横架された角パイプ材の補強ビーム、(20)は他方のサイドプレート(17)における下端部と、上記ベルトケース(18)の下端部との相互間を横架する状態に軸受けされた水平な回転刃軸であり、上記入力軸(13)からの動力により伝動ベルト(図示省略)を介して、図2の矢印(F1)で示す方向へ回転駆動されるようになっている。 【0012】(21)は上記回転刃軸(20)の長手方向に沿う一定間隔ピッチでの配列分布として、且つその刃軸(20)の円周面から枢支状態に植立された多数の蔓切り用フレール刃(ハンマーナイフ)であり、畝(10)とその両サイドの畝溝(G)に対応する全体的な有効切断作用幅(W)と、一定の回転軌跡(R)とを備えている。 【0013】更に言えば、そのフレールモアー本体(A)を形作る多数の蔓切り用フレール刃(21)は、図4のような180度の直径線上に正しく向かい合い並列する1組づつとして、その1組づつが交互に直交する側面視の十文字型をなす放射対称形態に植立されているのである。 【0014】しかも、その多数のフレール刃(21)のうち、畝(10)の上面へ最も接近する位置にある数組の中間フレール刃(21a)だけは、好ましくはその畝(10)の垂直中心線(O−O)を挟む2組の中間フレール刃(21a)だけは、畝(10)の上面にへばり付いている蔓(M)の根元部(a)を切断するために、その刃先が上記垂直中心線(O−O)とほぼ平行な比較的長いストレート形態に設定されており、畝(10)に被覆されているマルチフィルム(22)までも、アットランダムに細かく切断しないようになっている。 【0015】つまり、畝(10)の上面へ臨む中間フレール刃(21a)によって、蔓(M)の根元部(a)を切断する際、その刃先が万一フィルム(22)に触れたとしても、上記垂直中心線(O−O)とほぼ平行なストレート形態をなすため、その1組づつの180度だけ回転する毎に、上記マルチフィルム(22)へ点線状態となる切り目を与えるに過ぎず、その結果マルチフィルム(22)の全体を追って畝(10)からすばやく確実に剥ぎ取り作業することができる。 【0016】他方、畝(10)の上面から徐々に遠ざかる残余位置の周辺フレール刃(21b)は、畝(10)の両裾野部から蔓掻き上げ装置(C)により掻き上げられる蔓(M)の中途部(b)を切断するために、その刃先が悉くV字型又はレ字型の分岐形態として設定されており、これによって蔓(M)を極力細かく切断できるようになっている。 【0017】(23)は上記蔓切り用フレール刃(21)の上面全体を覆うカバープレートであって、フレール刃(21)の回転軌跡(R)に沿うアーチ型をなしており、その後端部が両サイドプレート(16)(17)の上記補強ビーム(19)に被着一体化されている。(24)は同じくフレール刃(21)の後面全体を覆うゴム垂れである。 【0018】又、(25)は上記伝動用ベベルギヤケース(12)から斜め前上方へ一体的に派出されたトップリンクホルダーであり、その派出先端部の水平なトップピン(26)がトラクター機体(T)のトップリンク(27)と係脱自在に係止される。 【0019】(28)は上記フレールモアー本体(A)のメインフレーム(11)から前方へ一体的に派出された左右一対のロワーリンクホルダーであり、その両ロワーリンクホルダー(28)の派出先端部から横向きに突出する水平なロワーピン(29)が、トラクター機体(T)のロワーリンク(30)と係脱自在に係止され、そのトラクター機体(T)上に搭載の油圧シリンダー装置(31)によって、蔓切り機の全体が昇降作動されるようになっている。 【0020】次に、畝(10)に対するフレールモアー本体(A)の設置高さ調整装置(B)を説明すると、これは図1、2のような左右一対の尾輪(32)を吊持する平行リンク運動機構として形作られている。 【0021】即ち、両サイドプレート(16)(17)における上記補強ビーム(19)の中間部からは、角パイプ材の固定マスト(33)が一体的に垂立されている。(34)(35)はその固定マスト(33)の中途高さ位置を安定良く挟持する上側支持ステーと下側支持ステーとの一対づつであり、何れも上記ベベルギヤケース(12)から後方へ一体的に派出されている。 【0022】(36)は上記補強ビーム(19)の後方位置に横架する水平なツールバーであって、これも角パイプ材から成り、左右一対の第1リンクアーム(37)を介して両サイドプレート(16)(17)の水平な補強ビーム(19)と枢支連結されている。(38)(39)はその前後一対づつの枢支ボルト、(40)は両第1リンクアーム(37)の中途連結バーである。 【0023】(41)は上記ツールバー(36)に左右方向へのスライド自在として套嵌された左右一対の尾輪支持杆であり、その各個の下端部に軸支された尾輪(32)が、畝(10)の両サイドに位置する畝溝(G)を転動するようになっている。(42)はその尾輪支持杆(41)を畝溝(G)と対応するように位置決め固定するための調整ボルトである。尚、左右一対の尾輪(32)は言うまでもなくゴムタイヤ車輪から成る。 【0024】又、上記ツールバー(36)の中間部からは固定マスト(33)と平行な角パイプ材の吊持杆(43)が、一体的に垂立されている。しかも、その吊持杆(43)の上端部と上記した上側支持ステー(34)の派出後端部との相互間が、第1リンクアーム(37)と平行な第2リンクアーム(44)を介して枢支連結されている。(45)(46)はその前後一対の枢支ボルトである。 【0025】(47)は上記第2リンクアーム(44)の中途部から一体的に垂立する挟持片であり、その上端部にはナット(48)が介挿設置されている。(49)は上記尾輪(32)の昇降調整ハンドルであって、その先端部のネジ軸(50)が上記ナット(48)に螺合締結されているため、これを回動操作すれば、上記第1、2リンクアーム(37)(44)とこれにより吊持された尾輪(32)が、昇降することとなる。その結果、上記畝(10)に対するフレールモアー本体(A)の設置高さが調整されるのである。 【0026】(51)は昇降調整ハンドル(49)の基端部を受け持つ支持片であり、上記トップリンクホルダー(25)から一体的に派出されている。(52)は同じく昇降調整ハンドル(49)の中途部を受け持つ駒であり、上記固定マスト(33)の上端部から垂立する挟持片(53)に介挿設置されている。 【0027】更に、フレールモアー本体(A)への蔓掻き上げ装置(C)を説明すると、これの明らかな図1〜4において、(54)は上記フレールモアー本体(A)のカバープレート(23)から斜め前下方へ一体的に派出された左右一対の取付ステー、(55)は側面視のほぼL字型に屈曲する左右一対の揺動フレームであり、その中途高さ位置が取付ステー(54)の派出先端部に各々枢着されている。(56)はその水平な枢支ボルトを示している。 【0028】そして、上記揺動フレーム(55)の下端部には各々支軸(57)を介して、畝溝(G)を転動する蔓掻き上げディスク(58)が取付けられている。その蔓掻き上げディスク(58)は金属板材から丸鋸形態に打抜き加工されたものであり、その円周面の鋸歯(59)によって畝(10)の裾野部に繁茂している蔓(M)を引っ掛け、これをフレールモアー本体(A)の蔓切り用フレール刃(21)に向かって掻き上げる。 【0029】つまり、蔓掻き上げディスク(58)の左右一対は、畝(10)の両サイドに位置する畝溝(G)を転動する回転体として、蔓切り機の横方向から見た場合上記フレール刃(21)の回転軌跡(R)とオーバーラップする関係状態にあり、その円周面の鋸歯(59)に引っ掛けた蔓(M)をフレール刃(21)まで掻き上げることができるようになっている。 【0030】そのために、蔓掻き上げディスク(58)の何れも上記フレールモアー本体(A)を形作るフレール刃(21)の隣り合う左右相互間に臨まされており、そのフレール刃(21)と干渉しないようになっていることは言うまでもない。(60)はその蔓掻き上げディスク(58)の板面に開口分布された軽量化のための抜き孔である。 【0031】又、上記揺動フレーム(55)の上端部とその取付ステー(54)の基端部との前後相互間には、蔓掻き上げディスク(58)を常に畝溝(G)へ接地させるべく弾圧付勢する引張りコイルバネ(61)の左右一対が、各々連繋掛架されている。そのため、上記蔓掻き上げディスク(58)が図2の矢印(F2)で示す方向へ回転される転動体であることとも相俟って、畝(10)に対する上記フレールモアー本体(A)の設置高さが調整されたとしても、これに応じて蔓掻き上げディスク(58)を特別に調整作業する必要がない。 【0032】(62)は蔓掻き上げディスク(58)の後面とほぼ平行に弯曲する側面視の円弧形態として、上記揺動フレーム(55)の下端部付近から下方へ一体的に張り出された蔓掬い込みアームの左右一対であり、これにも引張りコイルバネ(61)の接地弾圧力が与えられているため、その張り出し先端部は畝溝(G)へ常に接地する。 【0033】蔓切り機の進行に連れて、蔓掬い込みアーム(62)に掬い込んだ蔓(M)を、上記蔓掻き上げディスク(58)の回転により掻き上げ、その両者の協働作用により蔓(M)を挟持し乍ら、上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)まで確実に誘導できるようになっているのである。 【0034】次に、図6は図2と対応する本発明の第2実施形態を示しており、これでは左右一対の蔓掬い込みアーム(62a)を側面視のほぼ直線形態として、上記フレールモアー本体(A)の後端部から蔓掻き上げディスク(58)の円周面に対して接線となる如く、そのディスク(58)との平行に斜め前下方へ張り出している。 【0035】つまり、同図の符号(63)は両サイドプレート(16)(17)における後端部同志の相互間に横架する水平な補強ビーム(19)へ、下方から取付け固定された左右一対の蔓掬い込みアーム用抱持鞘であり、これに上記蔓掬い込みアーム(62a)の各個が一定角度(α)の前下がり傾斜状態として、且つ前後方向への進退調整自在に差し込み貫通されている。しかも、その各蔓掬い込みアーム(62a)の下端部は畝溝(G)に接地しており、これを蔓切り機の横方向から見た場合、上記蔓掻き上げディスク(58)の後面に対して部分的な接線となる位置関係にある。 【0036】そして、蔓切り機の進行に連れて、やはり蔓掬い込みアーム(62a)に掬い込んだ蔓(M)を、上記蔓掻き上げディスク(58)の回転により掻き上げ、その蔓掬い込みアーム(62a)と蔓掻き上げディスク(58)との協働作用により、蔓(M)をフレールモアー本体(A)のフレール刃(21)へ誘導するようになっている。 【0037】上記畝(10)の上面に対するフレールモアー本体(A)の設置高さが、尾輪(32)の昇降操作により変えられ場合には、蔓掬い込みアーム(62a)の上端部に開口分布する複数の進退調整孔(64)を選択して、ここから上記抱持鞘(63)へ固定ボルト(65)を差し替えることにより、蔓掬い込みアーム(62a)を常時畝溝(G)へ接地させるべく、その下端部の高さ調整操作を行なえば良い。 【0038】尚、第2実施形態におけるその他の構成は先の第1実施形態と実質的に同一であるため、その図6に図1〜5との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。 【0039】図1〜5の第1実施形態に基いて、その甘藷の蔓切り作業法を説明すると、上記フレールモアー本体(A)におけるトップリンクホルダー(25)のトップピン(26)と、同じく両ロワーリンクホルダー(28)のロワーピン(29)とを、図1のように各々トラクター機体(T)のトップリンク(27)と両ロワーリンク(30)へ係止させ、そのトラクター機体(T)の油圧シリンダー装置(31)により昇降作動できる状態に保つ一方、上記フレールモアー本体(A)の入力軸(13)をトラクター機体(T)の動力取出軸(15)に伝動連結して、そのトラクター機体(T)から取り出した動力により、フレールモアー本体(A)の回転刃軸(20)を図2の矢印(F1)で示す方向へ回転させるのである。 【0040】又、上記フレールモアー本体(A)への蔓掻き上げ装置(C)を形作る左右一対の蔓掻き上げディスク(58)と、同じくフレールモアー本体(A)の設置高さ調整装置(B)をなす左右一対の尾輪(32)は、これらを図3〜5のような畝溝(G)に沿って転動し得る位置関係に定めると共に、その尾輪(32)の昇降調整ハンドル(49)を回動操作することにより、畝(10)に対する上記フレールモアー本体(A)の設置高さを予じめ適正に調整セットする。 【0041】そうすれば、図5から示唆されるように、トラクター機体(T)の牽引による蔓切り機の進行に連れて、フレールモアー本体(A)を形作る蔓切り用フレール刃(21)のうち、その中間フレール刃(21a)が畝(10)の上面にへばり付いている蔓(M)の根元部(a)を確実に切断することとなる。 【0042】その際、中間フレール刃(21a)の刃先が畝(10)を被覆しているマルチフィルム(22)に万一触れたとしても、その中間フレール刃(21a)はストレート形態をなすため、これによる切り目がマルチフィルム(22)へ点線状態として付与されるに過ぎず、アットランダムに細かく切断されることはない。その結果、追ってマルチフィルム(22)の全体を畝(10)から円滑に剥ぎ取り作業することができ、そのフィルム(22)の細かい切断片が残るおそれもない。 【0043】他方、蔓掻き上げ装置(C)をなす左右一対の蔓掻き上げディスク(58)は、蔓切り機の進行に連れて畝溝(G)を転動し、その後面には蔓掬い込みアーム(62)も臨まされているため、畝(10)の両裾野部に繁茂している蔓(M)の中途部(b)が、上記蔓掻き上げディスク(58)と蔓掬い込みアーム(62)との協働作用により掻き上げられて、上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)まで誘導され、その刃先のV字型又はレ字型に分岐する周辺フレール刃(21b)によって、確実に細かく切断されることとなり、その結果引続く圃場の耕耘作業時にも、そのロータリー耕耘軸に長い蔓(M)の巻き付くおそれがない。 【0044】上記フレールモアー本体(A)への蔓掻き上げ装置(C)は左右一対の蔓掻き上げディスク(58)として、常時接地する弾圧状態に付勢されており、しかも蔓切り機の進行に連れて畝溝(G)を転動するようになっているため、上記尾輪(32)の昇降操作によりフレールモアー本体(A)の設置高さが変えられたとしても、これに応じて蔓掻き上げ装置(C)までも特別に調整作業する必要がない。その面倒な調整作業を行なわなくとも、上記蔓(M)を確実に掻き上げて、そのフレールモアー本体(A)の蔓切り用フレール刃(21)により細かく切断できるのである。 【0045】 【発明の効果】以上のように、本発明では畝(10)上を横断する蔓切り用フレールモアー本体(A)と、その畝(10)に対する設置高さを調整すべく、上記フレールモアー本体(A)の後端部へ昇降操作自在に吊持されて、畝溝(G)を転動する左右一対の尾輪(32)とから成り、上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)をその牽引用のトラクター機体(T)から取り出した動力により回転駆動する甘藷の蔓切り機において、【0046】上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)を覆うカバープレート(23)から前下方へ、左右一対の取付ステー(54)を一体的に派出させて、その各派出先端部へ側面視のほぼL字型に屈曲する揺動フレーム(55)の中途高さ位置を枢着すると共に、【0047】畝溝(G)に沿って転動する丸鋸形態の蔓掻き上げディスク(58)を、上記各揺動フレーム(55)の下端部へ軸支する一方、その各蔓掻き上げディスク(58)に接地弾圧力を付与する引張りコイルバネ(61)を、同じく各揺動フレーム(55)の上端部と上記取付ステー(54)の基端部との前後相互間へ連繋掛架させて、【0048】上記蔓掻き上げディスク(58)により畝溝(G)から掻き上げた甘藷の蔓(M)を、フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)により細かく切断するように定めてあるため、冒頭に述べた公知考案の課題を完全に改良できる効果がある。 【0049】即ち、本発明の上記構成によれば、その掻き上げ装置(C)が畝溝(G)を転動する丸鋸形態の蔓掻き上げディスク(58)として具体化されているため、進行上の大きな抵抗を受けることなく、その円周面の鋸歯(59)によって蔓(M)を確実に安定良く掻き上げることができ、その蔓(M)をフレールモアー本体(A)のフレール刃(21)により細かく切断し得るのである。 【0050】しかも、上記蔓掻き上げディスク(58)に対しては、引張りコイルバネ(61)により、常時畝溝(G)への接地弾圧力が付勢されているため、尾輪(32)の昇降操作によって畝(10)に対するフレールモアー本体(A)の設置高さが変えられたとしても、これに応じて蔓掻き上げディスク(58)までも特別に調整作業する必要がない。その面倒な調整作業を行なわなくとも、上記蔓(M)の掻き上げ作用を支障なく遂行できることになる。 【0051】特に、請求項2の構成を採用するならば、その蔓掻き上げディスク(58)の後面とほぼ平行に弯曲する円弧形態の蔓掬い込みアーム(62)とも相俟って、上記蔓(M)の掻き上げ作用をますます安定良く営なませることができ、その蔓(M)をフレールモアー本体(A)のフレール刃(21)により確実に細かく切断し得る効果がある。 【0052】又、このような効果は請求項3の構成でもほぼ同等に達成される。その蔓掬い込みアーム(62a)により掬い込み係留中の蔓(M)を、蔓掻き上げディスク(58)の回転により脱落のおそれなく掻き上げることができるからである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398071668 【氏名又は名称】株式会社日立建機ティエラ
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| 【出願日】 |
平成11年4月2日(1999.4.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071548 【弁理士】 【氏名又は名称】山下 賢二
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| 【公開番号】 |
特開2000−287519(P2000−287519A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月17日(2000.10.17) |
| 【出願番号】 |
特願平11−95793 |
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