| 【発明の名称】 |
収穫機の運転部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】牧園 晴充
【氏名】西田 和彦
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| 【要約】 |
【課題】操縦者のその時々の姿勢に関係なく、前方視界性を十分に確保することができるとともに、前方視界性を確保しながらも表示装置の表示を目視することが可能となる収穫機の運転部構造を提供する。
【解決手段】走行機体2の前部に連設された運転台10に、それの前端縁に沿って薄壁構成のフートカバー9を立設し、このフートカバー9に、上方に門の字状に突出するハンドル体11を設けるとともに、前記ハンドル体11の途中に表示装置13を設けてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の前部に連設された運転台に、それの前端縁に沿って薄壁構成のフートカバーを立設し、このフートカバーに、上方に門の字状に突出するハンドル体を設けるとともに、前記ハンドル体の途中に表示装置を設けてある収穫機の運転部構造。 【請求項2】 走行機体前部に連設された運転台の前端部に、支柱状の操縦塔と、該操縦塔の上部に対して左右方向から門の字状に連結されるハンドル体とを立設するとともに、前記ハンドル体の途中に表示装置を設けてある収穫機の運転部構造。 【請求項3】 前記表示装置は、前記ハンドル体の横杆部分に対して移動自在に設けられている請求項1又は2記載の収穫機の運転部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の収穫機の運転部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、コンバイン等の収穫機の運転部構造としては、例えば、特開平9‐207641号公報に開示されているように、走行機体の前部に連設された運転台の前部には操縦塔が配置され、運転台の後部には座席が配置されたものが知られている。また、この従来の運転部構造における操縦塔の場合、上面には門型の固定ハンドルが設けられ、また、操縦塔の上面中央には種々情報を表示する表示装置が設けられ、さらに、上面左には操縦レバーが設けられ、固定ハンドル上に操縦者の手首部分を支え置いてレバー操作できる構成となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来構造の収穫機の運転部構造にあっては、操縦塔の前後幅が大きいため、その分、運転座席が後ろに位置することになり、その下がった分だけ前方視界性が悪くなる結果、運転部から刈取部に対する見通しも悪くなり、刈取の状況によっては、見通しをよくするため、座席から立って操縦するようなこともある。そのようなことを解消するため、運転座席を操縦塔に近づけた位置に配置して、前方視界性をよくすることも考えられるが、それを行なうと今度は足元の居住性が悪くなり実現的ではない。 また、座席がなく立ち姿勢で操縦する刈取機の運転部構造にあっても、操縦塔の分だけ後ろに下がって操縦するので、その後ろに下がった分だけ前方視界性が悪くなる結果、刈取の状況によっては、見通しをよくするため、前にのめり込んで覗き込んで操縦するようなことがある。さらに、操縦者が上述のような操縦塔の表示装置の表示を目視しようとしても、操縦者のその時々の姿勢によっては表示装置上の固定ハンドルが邪魔になり見づらい場合もあり、前方視界性を十分に確保しながら、かつ、表示装置の表示への目視を十分に確保するようなことは簡単にはできない。 【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、操縦者のその時々の姿勢に関係なく、前方視界性を十分に確保することができるとともに、前方視界性を確保しながらも表示装置の表示を目視することが可能となる収穫機の運転部構造を提供する点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】(構成)本発明の請求項1にかかる収穫機の運転部構造は、走行機体の前部に連設された運転台に、それの前端縁に沿って薄壁構成のフートカバーを立設し、このフートカバーに、上方に門の字状に突出するハンドル体を設けるとともに、前記ハンドル体の途中に表示装置を設けてあることを特徴構成とする。 【0006】(作用)本発明の請求項1にかかる構成によれば、従来の操縦塔がある運転部構造に比べて、運転部のフロント部を大きく簡素化することができ、その分、操縦者は運転部の前側に位置して操縦することができるとともに、表示装置が最も眼につきやすいハンドル体の途中に設けられているので、目視し易くなっている。 【0007】(効果)従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、運転部を簡素化できた分、操縦者は運転部の前側に位置して操縦することができる結果、見通しがよくなり、前方視界性を十分に確保することができるとともに、この前方視界性を確保しながら表示装置の表示を容易に目視することが可能となり、操縦性能の向上を図ることができる。 【0008】(構成)本発明の請求項2にかかる収穫機の運転部構造は、走行機体前部に連設された運転台の前端部に、支柱状の操縦塔と、該操縦塔の上部に対して左右方向から門の字状に連結されるハンドル体とを立設するとともに、前記ハンドル体の途中に表示装置を設けてあることを特徴構成とする。 【0009】(作用)本発明の請求項2にかかる構成によれば、運転台前部には支柱状の操縦塔とハンドル体だけであるので、運転部のフロント部を大きく簡素化することができ、その分、操縦者は運転部の前側に位置して操縦することができるとともに、表示装置が最も眼につきやすいハンドル体の途中に設けられているので、目視し易い。 【0010】(効果)従って、本発明の請求項2にかかる構成によれば、運転部を簡素化できた分、操縦者は運転部の前側に位置して操縦することができる結果、見通しがよくなり、前方視界性を十分に確保することができるとともに、この前方視界性を確保しながら表示装置の表示を容易に目視することが可能となり、操縦性能の向上を図ることができる。 【0011】(構成)本発明の請求項3にかかる収穫機の運転部構造は、表示装置が、前記ハンドル体の横杆部分に対して移動自在に設けられている点にある。 【0012】(作用)本発明の請求項3にかかる構成によれば、操縦者が立ち姿勢のときでも着座姿勢のときでもその時々の状態に対応して、操縦者が最も見やすい位置、向きに表示装置の表示を向けることができる。 【0013】(効果)従って、本発明の請求項3にかかる構成によれば、表示装置が見やすくなった分、前方視界性を確保しながら表示装置の表示をより容易に目視することが可能となり、操縦性を一層高めることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に収穫機の一例としてのコンバインを示している。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1に支持された走向機体2に、刈取前処理装置3、脱穀装置4、運転部である搭乗操縦部5、原動部6、グレンタンク7等を搭載装備して構成している。 【0015】搭乗操縦部5は、走向機体2前側で刈取前処理装置3の右隣に配置されている。そして、搭乗操縦部5には、図2に示すように操縦者が着座するための座席8を配設するとともに、薄肉構成のフートカバー9を座席8の前側の運転台10の前端に沿って立設している。 【0016】このフートカバー9は、立設上下中間位置までは、垂直に立設し、上部は座席8側に傾斜している。そして、フートカバー9の上面には、上方に門の字状に突出するハンドル体11が設けられている。 【0017】前記ハンドル体11は、左右の脚部を前記フートカバー9の上面に固定するとともに、中央の横杆中央には、上面に表示面を形成した表示装置13が配置されている。この表示装置13の表示部13Aには、現在の作業状況の表示、例えば、燃料残量、ラジエータ温度、エンジン負荷、供給詰まり、2番詰まり、結束ひも切れ、こぎ深さ、チャフ詰まり、籾満杯、排わら詰まり、結束詰まり等の種々の掲示や警告等が表示される。この表示装置13は、ハンドル体11内を通して電源部や情報処理装置等の入出力装置と配線40で接続されている。 【0018】また、ハンドル体11の上面の右より箇所には、走向用及び刈取前処理装置3の昇降操作用の操縦レバー12を十字操作可能に立設している。この操縦レバー12は、例えば、電気操作式の構成のものが使用され、電気操作式の制御バルブ(図示せず)を操作可能にしている。さらに、操作レバー12の手前に位置するハンドル体11部分には、操作レバー12を操作する手の手首部分を支え置くための支持台14が配備されている。 【0019】上記構成のコンバインであれば、運転作業時には、例えば、図1に示すように、操縦者は座席8に座り、左手でハンドル体11の横杆左より部分をつかみ、右手で操作レバー12を操作する。この実施形態の運転部構造では、操縦レバー12を配備してあるハンドル体11の位置は、運転台10に前端位置より、フートカバー9の上側が座席8側へ傾斜した分、手前側に位置する。 従って、操縦者からは、その傾斜によって見通しがよくなった分、前方視界性がよい。図1には、一例として、着座姿勢の操縦者から刈取前処理装置3がどのくらい見えるかを、この実施形態の運転部構造の場合を二点鎖線の目視線Xで示し、従来の運転部構造の場合を破線の目視線Yで示してある。 【0020】尚、この実施形態の操作レバー12はハンドル体11に配備したものについて説明したが、フートガバー9上面部に配備したものであってもよい。 【0021】〔第2実施形態〕 【0022】この実施形態のコンバインの運転部構造は、図3、図4に示すように、走行機体2前部に連設された運転台10の前端部に、円柱状の操縦塔20と、該操縦塔20の上部に対して左方向から門の字状に連結される逆L字状のハンドル体11とを立設するとともに、前記ハンドル体11の途中に表示装置13を設けてある。 【0023】前記表示装置13は、ハンドル体11内を通して電源部や情報処理装置等の入出力装置と配線40で接続されている。前記操縦塔20の上面には、操作レバー12を配備してある。この操作レバー12は、運転台10から立設する操縦塔20に配備してある構成であるので、運転台10下に配備された制御バルブ(図示せず)と操作リンク等の連動連結手段によって機械的に連携可能であるため、電気式はもちろんのこと機械式の操作レバーも用いることが可能である。また、前記ハンドル体11は、折り曲げ形成されたパイプ材からなり、円柱状の操縦塔20に先端を連結するともに、その折り曲げ基端を運転台10から突設する円柱状の基礎台23に連結している。この実施形態の運転台10の前端には、足の滑り落ち等を防止するための足止め板24が配備されている。 【0024】このような構成のコンバインであれば、運転作業時には、操縦者は座席8に座り、例えば、左手でハンドル体11の横杆部11A分をつかみ、右手で操作レバー12を操作する。この状態では、ハンドル体11の横杆部分11Aの真下には何も障害物がなく、そのない分、操縦者の足元の居住性はよく、また、見通しがよいので前方視界性もよい。図4には、一例として、着座姿勢の操縦者から刈取前処理装置3がどのくらい見えるかを、二点鎖線の目視線Xで示してある。 【0025】「第3実施形態」 【0026】図5、図6に示すように、表示装置13が、前記ハンドル11の横杆部分11Aに対して移動自在に設けられている。図示するものは、パイプ状のハンドル体11に対して、表示装置13を外嵌して、ハンドル体11に対して左右方向にも軸回り方向にも移動できる構成にし、背後のばね31によって前方に付勢されるボール32を配置して構成される押圧手段30を、ハンドル体11と表示装置13との摺接対面箇所の一方に複数箇所配備して、他方の摺接対面箇所を弾圧付勢することにより、ハンドル体11に対して表示装置13を移動可能にするとともに、移動箇所で止まるよう構成してある。ただし、表示装置13の電気配線40等はハンドル体11内を通して配設されるので、表示装置13の移動可能な設定範囲で、電気配線40が摺接部間に挟まれて切断されないように、横杆部分11Aに孔11Bを形成し、この孔11Bに移動止め突部13Bを臨ませた構成にしてある。この孔11Bと移動止め突起13Bとの関係は逆であってもよい、すなわち、表示装置13側に孔があり、横杆部分11Aに移動止め突起を設けた構成であってもよい。 【0027】また、唯単にハンドル体11に外嵌する表示装置13を摩擦保持によって左右方向にも軸回り方向にも移動可能な構成にしてもよい。この場合、摩擦面のどちらか一方に摩擦力の大きな樹脂等を用いると効果的である。 【0028】さらに、表示装置13をハンドル体11に対してノブ操作で締め付けたり、締付を解いたりするネジ杆を表示装置13側に配備して、ハンドル体11の横杆部分11Aに対して表示装置13を左右方向及び軸回り方向に移動することができる構成にしてもよい。 【0029】また、軸体状のハンドル体11の横杆部分11Aに対して、表示装置13を外嵌し、ハンドル体11と表示装置13との摺接対面箇所の一方に弾圧付勢するボールデテント機構のボールを配置し、他方の摺接対面箇所に、ボールに対する受け止め孔を、左右方向と軸回り方向とに等間隔に多数配列して、ハンドル体11に対して表示装置13を移動自在にしてもよい。 【0030】尚、ハンドル体11に対する表示装置13は、左右方向のみ移動することができる構成であっても、軸回り方向のみ移動することができる構成であってもよく、何れであっても表示装置の表示部を操縦者が見やすい位置に変更することができる。 【0031】〔別の実施形態〕 ■ 本発明は、野菜収穫機等にも適用できる。 【0032】■ 上記実施形態では、座席8を有する運転部構造について説明し、これに本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、座席がなく立ち姿勢のまま操縦する運転部構造に適用してもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年3月30日(1999.3.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−279021(P2000−279021A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月10日(2000.10.10) |
| 【出願番号】 |
特願平11−87935 |
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