| 【発明の名称】 |
芝刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】島村 輝郎
【氏名】久礼 政治
【氏名】藤原 孝次
【氏名】小森田 武史
【氏名】戸越 義和
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| 【要約】 |
【課題】モアに設けられているゲージローラが簡易に段部へ乗り上げることや溝等への落ち込みの防止を図ることのできる芝刈機を提供する。
【解決手段】ゲージローラ22を、高さ調節自在にモア7の前端に設けるとともに、前記ゲージローラ22近傍より前方上方に向かう前上がり傾斜の接地縁部分を有するそり体25を、前記ゲージローラ22の支承部材23に設けてある芝刈機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゲージローラを、高さ調節自在にモアの前端に設けるとともに、前記ゲージローラ近傍より前方上方に向かう前上がり傾斜の接地縁部分を有するそり体を、前記ゲージローラの支承部材に設けてある芝刈機。 【請求項2】 ゲージローラを、高さ調節自在にモアの前端の左右両側にそれぞれ設けるとともに、前記ゲージローラの後方に第2そり体を配備し、該第2そり体を後側の横軸芯周りで上下揺動自在に支持し、前記第2そり体の前側を、前記ゲージローラの支承部材に連動連結し、前記ゲージローラの上下動に連動して、前記第2そり体を前記ゲージローラの移動方向と同方向に上下揺動させるように構成してある芝刈機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ゲージローラを備える芝刈機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、この種の芝刈機にあっては、モーアの一例としてのリールモアの前部の左右両側にそれぞれ比較的小径のゲージローラを配設したものが知られているとともに、該ゲージローラは、リールモアのケース等に対して上下高さ調節自在に設けているに過ぎなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来構造の芝刈機にあっては、ゲージローラが比較的小径のものに構成されているがために、地面に溝等の凹凸や段差があるときにゲージローラが乗り越えしようとしても乗り越えにくいものとなっていた。また、比較的大きな溝や穴にゲージローラが入り込むとその脱出が困難なものとなっていた。 【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、モアに設けられているゲージローラが簡易に段部へ乗り上げることや溝や穴等への落ち込みの防止を図ることのできる芝刈機の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求項1にかかる芝刈機は、ゲージローラを、高さ調節自在にモアの前端に設けるとともに、前記ゲージローラ近傍より前方上方に向かう前上がり傾斜の接地縁部分を有するそり体を、前記ゲージローラの支承部材に設けてあることを特徴構成とする。 【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成によれば、そり体がゲージローラ近傍より高い位置で前上がり傾斜の接地縁を有する状態でゲージローラの支承部材の前側に設けてあるから、ゲージローラが地面の溝や穴等に入り込む虞れがあるような場合でもそり体が穴の縁等に接当してその落ち込みを規制するとともに、比較的段差の大きい段部をゲージローラが昇るような場合でも、先にそり体がその段部に接当して、それによってモアを持ち上げて乗り越え可能にする。また、そのゲージローラの高さ調整に連動してそり体の位置も高さ変更されることになり、ゲージローラに対してそり体は常に適正な位置にあることになり、そり体による段部乗り越えもゲージローラの高さ変更に関わらず良好に行える。 【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、比較的大きな溝や穴に対する落ち込みの抑制や、比較的高い段差の乗り越えがそり体によって簡易に行えるようになって、従来走行不能になってしまう虞れのあった地面の凹凸に対しても刈刃を地面と接触させることもなく簡易に移動できるに至った。 【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかる芝刈機は、ゲージローラを、高さ調節自在にモアの前端の左右両側にそれぞれ設けるとともに、前記ゲージローラの後方に第2そり体を配備し、該第2そり体を後側の横軸芯周りで上下揺動自在に支持し、前記第2そり体の前側を、前記ゲージローラの支承部材に連動連結し、前記ゲージローラの上下動に連動して、前記第2そり体を前記ゲージローラの移動方向と同方向に上下揺動させるように構成してあることを特徴構成とする。 【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成によれば、溝等にゲージローラが落ち込む虞れがある場合でも、ゲージローラの後方側に設けられた第2そり体が地面と先ず接当することで、ゲージローラの落ち込みを抑制できる。また、第2そり体はゲージローラの高さ調節に合わせて、上下揺動することで、ゲージローラとの相対上下位置関係をほぼ一定に維持できることになって、ゲージローラの高さが変更されても第2そり体による溝等への落ち込み抑制作用が変わらないようになっている。また、第2そり体については高さ調節をゲージローラと別に行わなくても良いものとなっており、第2そり体の高さ調節を別途行わなければならないような煩雑さを解消できる。 【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にかかる構成によれば、溝等にゲージローラが落ち込むような虞れがある場合でも第2そり体が地面と先に接当してそれ以上の下降を規制するので、リールモアの耐久性を高めるとともに、ゲージローラの高さ調節にかかわらず上記利点を発揮でき、長期使用が可能である。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に、芝刈機の一例を示している。この芝刈機は、主推進車輪としての前車輪1,操向輪としての後車輪2、この後車輪を操向するステアリングハンドル3、運転座席4、及びエンジン5を備える後車輪ステアリング四輪駆動型の走行機体Aの前部に芝刈装置Mを連結するとともに、この走行機体Aの後部上方に、前記芝刈装置Mからの刈芝を回収する集草容器6を配備した構成となっている。 【0012】前記芝刈装置Mは、平面視で三角状に並列配備した3個のモアとしてのリール型カッタユニット7を、それぞれ図示しない油圧シリンダで独立的に上下揺動されるリフトアーム8にローリング自在に吊り下げ支持して構成されており、図4に示すように、各リフトアーム8の上方揺動に伴って、中央のカッタユニット7は横向き姿勢のまま吊り上げ上昇されるとともに、左右のカッタユニット7は固定配備された上昇規制ローラ9との接当によって振り上げ格納されるようになっている。 【0013】各カッタユニット7にはモアハウジング10が取り付けられるとともに、各モアハウジング10から延出した蛇腹製の集草ダクト11が機体前端に固定した中央ダクト12に合流接続され、さらに、この中央ダクト12から右側後方に向けて延出された大径の蛇腹製の搬送ダクト13が、走行機体Aの右脇に配備した遠心式のブロワ14に接続され、各カッタユニット7で刈り取られた刈芝をブロワ14で吸引するよう構成されている。搬送ダクト13を介して集草容器6に回収された刈芝は、任意の高さ位置でダンプ排出できるように構成されている。 【0014】前記各リール型カッタユニット7の駆動は、走行機体A側に配設されてエンジン5で駆動される油圧ポンプからの圧油の供給によって、油圧駆動されるように構成している。すなわち、図5及び図7に示すように、リール型カッタユニット7は、モアハウジング10に対して横軸芯X周りで回転駆動されるリールカッタ15を軸支しているとともに、該リールカッタ15の回転支軸16を、モアハウジング10の横側面にボルト締結固定した油圧モータ17によって回転駆動するように構成している。そして、リールカッタ15は、図6に示すように左側面視で反時計回りに回転駆動されるのであって、モアハウジング10に左右に架設支持した固定受刃18とリールカッタ15のリール刃との協働により芝を切断し、その切断された刈芝はモアハウジング10内を回転して前方の集草ダクト11への案内を行う集草ブーツ19へ導かれる。集草ブーツ19は、モアハウジング10の前面側の開口部Kに接続されているとともに前方ほど先すぼまり形状に構成しており、その前端に前記集草ダクト11を接続している。この集草ブーツ19のモアハウジング10との接続箇所の下方には左右にわたって芝を起毛するための起毛用ローラ20を設けているとともに、この起毛用ローラ20の左右両脇には、モアハウジング10に対して支持体21を介してその下端に遊転自在にゲージローラ22を設けている。このゲージローラ22は支持体21によって接地高さの調整が可能となっている。 【0015】詳述すると、図2に示すように、支持体21は、モアハウジング10における前側の左右の側面部10S,10Sにボルト締結したものであって、側面部10S,10Sに固定された筒状部21Aに螺子軸を上下に差し込みデテント機構で保持し、ゲージローラ22を横軸芯X2周りで自由回動可能に支承する支承部材としてのブラケット23を前記螺子軸に螺合させて筒状部21Aに対して上下スライド可能に構成している。螺子軸の上端には、人手による回し操作でブラケット23ひいてはゲージローラ22を高さ調節できるようノブ24を設けている。そして、ブラケット23の前側には、そり体25を溶接して固着している。このそり体25は、図5に示すように、ゲージローラ22の近傍位置より前方上方に延出される傾斜状の接地縁部25aを備えている。尚、図11に示すように、接地縁部25aは板体で構成されるものであって、その接地縁部25aの下端はゲージローラ22にかなり接近しているので、接地縁部25aがゲージローラ22に対する付着物を掻き取り除去するためのスクレーパとしても機能するものとなっている。従って、図11(イ)に示すように、ゲージローラ22の上端よりも高い段部を乗り越える場合、そり体25の傾斜状の接地縁部25aが段部の角部に接当し、リール型カッタユニット7の前方への進行に伴いそり体25ひいてはゲージローラ22やリール型カッタユニット7の前部側を上方に持ち上げるように作用して、その段部の乗り越えを可能とする。 【0016】そして、該ブラケット23におけるゲージローラ22よりも後方に延出した端部箇所に揺動自在に第2そり体26の前端部を枢支しているとともに、その第2そり体26の後端部を、モアハウジング10の側面部10S,10Sの下部後端部に枢支している。すなわち、第2そり体26は棒状部材26aで構成されているとともに、該棒状部材26aの後端部に溶接した小片26bに前後に長い長孔26cを穿設しており、その長孔26cに係合可能なピン27をモアハウジング10の横側面10Sに突設している。従って、このピン27を抜け止め状態で前記長孔26cに係合しておくことで、第2そり体26の上下位置規制がなされ、かつ、その第2そり体26の前側が上下に揺動可能となっている。そして、棒状部材26aの前端部にはボス26dが溶接されているとともに、このボス26dに前記ブラケット23に横向き突設した第2ピン28を遊転自在に嵌合している。これにより、ブラケット23を介して筒状部21Aに対して上下位置変位されるゲージローラ22のその変位に伴って、第2そり体26の前部部分が上下に変位可能となっている。従って、図11(ロ)に示すように、ゲージローラ22の径より大きな幅の溝を通過する場合、ゲージローラ22が溝上にあっても第2そり体26が溝の後縁部に接当していることで、ゲージローラ22の溝への落ち込みを抑制することになるとともに、ゲージローラ22の高さ調節に連動して第2そり体26の高さ位置も変更される。 【0017】図6及び図10に示すように、前記モアハウジング10の後側面10Rは、開閉自在に構成されている。詳述すると、後側面10Rは、モアハウジング10の後面側の開口部をほぼ全面で覆うように構成した板材29と、該板材の上縁部に溶接した丸棒体30とで構成しているとともに、丸棒体30の左右両端部に雌螺子を螺刻形成しており、モアハウンジング10の左右の前記横側面10Sの後端上部にボルトによって横外側から螺着締結して固定している。そして、この後側面10Rは、刈芝を前記回収容器6に回収しないで、地面に放出するような作業のときに、ボルトを緩めて取り外しておくことになる。すなわち、後側面10Rを取り外した状態で刈取作業をすると、モアハウジング10の後側が外部に開放されているから、刈芝がそこより外方に放出され、地面に放出されることになる。 【0018】〔別の実施の形態〕 ■ 本願請求項1に係る発明にあっては、リールモアからなる芝刈機に限定されるものでなく、縦軸芯周りで切断刃が回転駆動される形態のモアに対しても適用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年3月25日(1999.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−270649(P2000−270649A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−80858 |
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