| 【発明の名称】 |
刈取収穫機の分草構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】香本 信美
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| 【要約】 |
【課題】引起し装置の引起し爪の保護を図りながらも、作業形態に応じて分草具を引起し装置に対して相対的に上下位置変更できる刈取収穫機の分草構造を提供する。
【解決手段】茎稈引起し装置9より前側に配置される分草具8を、前記茎稈引起し装置9の引起し爪17の移動軌跡における下端位置の直下に設定される横支点周りで上下揺動及び位置固定可能に分草支持杆12の前端に支持してある刈取収穫機の分草構造。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茎稈引起し装置より前側に配置される分草具を、前記茎稈引起し装置の引起し爪の移動軌跡における下端位置の直下に設定される横支点周りで上下揺動及び位置固定可能に分草支持杆の前端に支持してある刈取収穫機の分草構造。 【請求項2】 前記分草具を上下揺動及び位置固定可能に支持した支点ブラケットを、前記分草支持杆に脱着可能に連結してある請求項1に記載の刈取収穫機の分草構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンバイン等の刈取収穫機における刈取前の茎稈分草を行う分草構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、コンバイン等の刈取収穫機の分草構造としては、湿田での刈取作業時には機体の沈み込みの影響があるため、刈取前処理装置を本機側に対して上昇位置させることになり、そのとき分草具は刈取前処理装置の前端に設けてある関係上先端側が水平よりも上方に向き易いので、分草具をそのような湿田でも適正な姿勢に補正できるよう、例えば特開平9‐182518号公報に開示されているもののように、分草具を引起し装置の引起し爪より後方に離れた位置を支点として上下揺動自在かつ姿勢固定自在に設けたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来構造のものにあっては、その分草具の上下揺動支点位置が引起し装置の引起し爪より後方に離れた位置に設定されていたので、分草具を支持フレーム杆に対して上側に揺動させた姿勢にしたときには、分草具と一体の支持杆位置よりも引起し装置の引起し爪の移動軌跡における下端位置の方が低くなる虞れがあり、そのようになったときに、刈取前処理装置全体を低くして作業すると、引起し爪が地面に突っ込む状態となる虞れが高く、それによって引起し爪が変形破損する虞れがあった。 【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、引起し装置の引起し爪の保護を図りながらも、作業形態に応じて分草具を引起し装置に対して相対的に上下位置変更できる刈取収穫機の分草構造の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求項1にかかる刈取収穫機の分草構造は、茎稈引起し装置より前側に配置される分草具を、前記茎稈引起し装置の引起し爪の移動軌跡における下端位置の直下に設定される横支点周りで上下揺動及び位置固定可能に分草支持杆の前端に支持してあることを特徴構成とする。 【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成によれば、圃場が湿田の場合の機体の沈み込みの影響を避けるために、刈取前処理装置を機体に対して相対的に上昇させたときには、分草具が前上がり姿勢になる傾向があるからそれを補正するために、分草具を横支点周りで下方に揺動させて地面に沿う良好な分草姿勢にできるとともに、圃場が乾田の場合は機体の沈み込みが小さいので、刈取前処理装置を機体に対して相対的な上昇姿勢にすることなく通常の状態に維持しておくことになるが、そのときには、分草具が不当に地面に突っ込まないよう、前記横支点周りで上方側に揺動させて地面に沿う良好な分草姿勢にできることになる。また、そのように適正な分草姿勢に調整できるものでありながら、茎稈引起し装置の引起し爪の移動軌跡における下端位置の直下に、分草具の上下揺動可能な横支点を設けているから、この横支点位置自体は分草支持杆に対して位置的な変更はなく、その横支点位置にある分草支持杆の前端やこの支持杆に支持される分草具の部材の方が引起し爪よりも地面に近い位置にあるため、その分草支持杆の前端等が引起し爪より地面に先に接当することにより引起し爪を地面と接当させないよう保護することにもなる。 【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、湿田や乾田等の圃場条件によって、分草具の姿勢を適正な状態に調整できるとともに、その分草具の姿勢を調整する支点構造を利用して引起し爪が地面に突っ込まないよう保護しているので、分草具の支持構造そのものの有効利用が図れるに至った。 【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかる刈取収穫機の分草構造は、請求項1に記載のものにおいて、前記分草具を上下揺動及び位置固定可能に支持した支点ブラケットを、前記分草支持杆に脱着可能に連結してあることを特徴構成とする。 【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成によれば、分草具を上下揺動及び位置固定可能に支持した支点ブラケットを、分草支持杆に脱着可能に連結してあるから、分草具の種類(例えば左右幅が異なるもの等)に応じて付け替え可能であるとともに、共通の分草支持杆を利用してその支点ブラケットの着脱を行える。 【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にかかる構成によれば、各種分草具、例えば幅広のものとか幅狭のものとかの付け替え等を刈取対象に応じて変更したい場合でも簡易に付け替えできる利点があり、汎用性が高まる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、刈取収穫機の一例としてのコンバインを示している。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1に支持される機体フレーム2の前端部に横軸芯P周りで上下揺動自在に刈取前処理装置3を装着するとともに、機体フレーム2に、脱穀装置4、搭乗運転部5、穀粒貯留部6等を搭載装備して構成している。 【0012】図1に示すように、刈取前処理装置3は、機体フレーム2に前記横軸芯P周りで上下揺動自在に支持される刈取主フレーム7に、茎稈としての穀稈を分草する分草具8、分草穀稈を引起こす穀稈引起し装置9、引き起こされた穀稈の株元箇所を刈り取る刈取装置10、刈取穀稈を集合させて後方の脱穀装置4に搬送する搬送装置11を備えて構成している。 【0013】そして、図2及び図3に示すように、分草具8は、前記刈取主フレーム7における機体前方に延出される分草支持杆12の前端に前側から差し込まれて、セットボルト13で固定される支点ブラケット14に、横支点周りで上下揺動自在に取り付けている。尚、支点ブラケット14の分草支持杆12に差し込まれる棒状部分の上縁には、支点ブラケット14が前後軸芯周りで不当に回らないようセットボルト13で係合される前後に長い凹溝を形成している。分草具8は、先すぼまりで後上がり傾斜面を成す分草部材8Aの先端箇所に前後方向に沿う支持杆部材8Bをボルト等で固定連結するとともに、該支持杆部材8Bの後端部を、前記支点ブラケット14に前後一対のセットボルト15,16で締結固定して構成している。このセットボルト15,16の固定箇所は、前記穀稈引起し装置9の横回し式チェーン(図示せず)に所定間隔おきに起伏揺動自在に設けた引起し爪17‥の移動軌跡の下端箇所の直下位置に設定されている。そして、支点ブラケット14の縦板部分14Aに形成した前後一対の長孔18,19にそれぞれのセットボルト15,16を通して支持杆部材8Bの後端部に前後一対設けた雌ネジ孔20,21にそれぞれ螺着することで締結固定することになる。また、両長孔17,18は、この両長孔17,18の中間位置に設定される横支点としての仮想支点X周りの円弧に沿う形状の長孔に形成されている。 【0014】従って、上記構成によれば、上記仮想支点Xが穀稈引起し装置9における引起し爪17の移動軌跡における下端位置の直下箇所に位置設定していることで、分草具8の上下揺動姿勢の変更にかかわらず、その支点位置が上下に変化しないものとなるので、その支点位置と引起し爪17の移動軌跡における下端位置との上下位置関係も変化しないものとなり、引起し爪17が分草具8の揺動支点を設けている支点ブラケット14や、分草具支持用フレーム12の先端部より下位になることはない。また、分草具8として異なる種類のものも着脱自在に付け替えできるよう、前記支点ブラケット14は共通部材として使用できるのであって、例えば上記実施の形態の分草具8のように幅狭いものに替えて幅広いものを使用する場合でもその幅広の分草具を上記仮想支点X周りで上下揺動させて姿勢変更可能となっており、汎用性を高めることになるとともに、支点ブラケット14を共通部材として用いることで部品点数の低減が図れる。 【0015】〔別の実施の形態〕 ■ 上記実施の形態ではコンバインに利用したものを示したが、バインダ等に利用しても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年3月15日(1999.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−262132(P2000−262132A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−68334 |
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