| 【発明の名称】 |
作業機の操作ハンドル装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮崎 厚
【氏名】平綱 賢二郎
【氏名】児島 淳
【氏名】東 健次
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| 【要約】 |
【課題】作業機の操作ハンドルに設けられるスロトルレバー、ブレーキ解除レバーの操作性を向上させたい。
【解決手段】操作杆の一端に取り付けられた原動機、該操作杆の他端に取り付けられた作業具を備え、該操作杆には該作業具のブレーキ機構を備えた作業機であって、該作業機には、操作者が原動機の動力を操作しつつ、該作業機の作業姿勢を保持させる手で把持するハンドル部を備え、該ハンドル部には、スロットルレバー及びブレーキ解除レバーを備える作業機の操作ハンドル装置において、ハンドル部3には、操作者が把持した状態で指側に、該指の引き、緩み操作で操作されるスロットルレバー9を、該ハンドル部の操作者が把持した状態で、掌側には、該掌の握り方向への操作でブレーキ機構を解除するブレーキ解除レバー11を設けた作業機の操作ハンドル装置1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操作杆の一端に取り付けられた原動機、該操作杆の他端に取り付けられた作業具を備え、該操作杆には該作業具のブレーキ機構を備えた作業機であって、該作業機には、操作者が前記原動機の動力を操作しつつ、該作業機の作業姿勢を保持させる手で把持するハンドル部を備え、該ハンドル部には、スロットルレバー及びブレーキ解除レバーを備える作業機の操作ハンドル装置において、前記ハンドル部には、操作者が把持した状態で指側に、該指の引き、緩み操作で操作される前記スロットルレバーを設け、該ハンドル部の操作者が把持した状態で、掌側には、該掌の握り方向への操作で前記ブレーキ機構を解除するブレーキ解除レバーを設けた、ことを特徴とする作業機の操作ハンドル装置。 【請求項2】 前記スロットルレバー及びブレーキ解除レバーには、該スロットルレバー及び該ブレーキ解除レバーと前記原動機のスロットル機構及び前記作業具のブレーキ機構と繋ぐ各ワイヤーを取り付ける取付部を有するアーム部を夫々備え、前記各アーム部はハンドル部内に配置し、各アーム部のワイヤー取付部を干渉しないように交叉して配置したことを特徴とする請求項1記載の作業機の操作ハンドル装置。 【請求項3】 前記ハンドル部内を中空とし、該ハンドル部内に前記各ワイヤーを通したことを特徴とする請求項2記載の作業機の操作ハンドル装置。 【請求項4】 前記スロットルレバーのアーム部の端部には、前記ブレーキ解除レバーに当接する当接部を備え、前記ブレーキ解除レバーには、該スロットルレバーのアーム部の端部の当接部が当接し、摺動する摺動部と、該摺動部に隣接した部位に設けられ、該当接部が嵌合する凹部を備えることを特徴とする請求項2記載の作業機の操作ハンドル装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、刈払機のような作業機の操作ハンドル装置の改良にに関するものである。 【0002】 【従来の技術】刈払機の操作ハンドルとして、■特公昭57−21962号公報に開示の技術、■実公昭57−42261号公報に開示の技術がある。上記した■の技術は、操作ハンドルの一面の上半部に揺動自在にスロットルレバーを配置し、操作ハンドルの同じ側の面の下半部にブレーキレバーを配置した構造である。この構造では、手で操作ハンドルを把持し、指で同じ側に配置されたスロットルレバー、ブレーキレバーを選択的に引き操作する。上記した■の技術は、操作ハンドルの一面の上半部にスロットルレバーを揺動自在に配置し、操作ハンドル対向する他の面の下半部にハンドル部材周を回転可能なようにブレーキレバーを配置した構造である。この構造では、手で操作ハンドルを把持し、指でスロットルレバーを引き操作し、掌の手首に近い部分をブレーキレバーに当て、手首をハンドル部材周に沿って捻り、ブレーキレバーをハンドル部材周に回転させ、ブレーキレバーの解除操作を行う。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、作業機として刈払機を例にとると、刈払機による雑草等の刈り払い作業は、周囲の作業環境、連続する作業、刈払機の運転に起因する振動、等により、作業者の手や腕に大きな負担がかかる。この結果、手、腕は疲労し、操作ハンドルの把持力、把持状態は常に変化する。このような状況下で刈払機による雑草の刈り払い作業は行われている。 【0004】以上の■,■で挙げた従来技術は、以下のような不具合がある。■の技術では、スロットルレバー、ブレーキレバーの何れもが、操作ハンドルの同じ面に設けられているので、作業者が手で操作ハンドルを把持し、スロットルレバー、ブレーキレバーを操作しようとした場合、手の指で操作ハンドル、ブレーキレバーの夫々を把持し、その上でスロットルレバーを指でコントロールしつつ引き操作を行って作業を行う必要がある。このことから理解できるように、指にハンドルの把持、ブレーキレバー、スロットルレバー操作が集中し、作業者の手、特に指が疲労し易い。従って、連続作業や刈払機の作業姿勢維持・保持がしにくくなり、雑草等の刈り払い後の仕上り性にムラができたり、作業者の疲労が大きくなる。 【0005】■の技術では、操作ハンドルのスロットルレバーを指で操作しつつ、ブレーキレバーの操作は、掌で操作ハンドルを把持しつつ、手首を捻ってブレーキレバーをハンドル部材周を回転させ、ブレーキレバーを解除方向に維持・保持させる操作を必要とする。ことから理解できるように、指でスロットルレバーを操作し、掌をブレーキレバーに当て、手首を捻る操作を必要とすることから、作業者の手、特に手首が疲労し易く、又手首の捻りが必要なことから、作業のための姿勢が制約される。又この技術の構造では、作業者の指によるスロットルレバー操作と、手首を捻ることによるブレーキレバーの解除操作が同時に行われることから、手首の捻り操作によるブレーキレバーの解除操作が、指によるスロットルレバーの操作に影響を及ぼす虞がある。このことは、スロットルレバーの「開」動作と、ブレーキレバーの「解除」動作とが同時に、並行して実行される可能性があり、刈払機としての作業性が損われる虞がある。 【0006】以上の他、上記■,■の構造は、各レバーの支点部分、及びワイヤが、操作ハンドルの外部に露出しているので、レバー操作に際し、操作ストロークが大きくなり、レバー操作がしにくく、レバー操作の操作性の低下を来す虞があり、延いては、刈払機の操作性、作業性に支障を来す虞がある。以上のことは、同様の操作ハンドル装置を具備する各種の作業機における共通の課題である。 【0007】本発明は、以上の課題を解決すべくなされたものである。本発明の目的とする処は、先ず、操作ハンドル装置に配置したスロットルレバーの操作、ブレーキ解除レバーの操作を、ハンドル部材を把持した状態で、指による引き操作と、ハンドル部材を握る掌による単純な押圧操作とで個々に分担させ、スロットルレバー、ブレーキレバーの双方の操作を、円滑、容易、確実なものとして操作性を向上させ、且つ操作ハンドルの把持を確実なものとし、作業機の姿勢の変化、作業機の保持・維持に容易に対応することが可能で、これ等レバー操作における作業者の疲労軽減を図ること、作業機の操作性、作業性の向上を図ることができる作業機の操作ハンドル装置を提供する。 【0008】本発明の他の目的とする処は、各レバーのワイヤーの夫々の操作アーム部をハンドル部内に収納し、ラップさせて配置することを可能とし、各操作アーム部をハンドル部内にラップさせて配置しつつ、操作ハンドルを把持し易い外形とすることを可能とし、又各アーム部の長さを確保してスロットルレバー、ブレーキ解除レバーの操作性の円滑を図ることができる作業機の操作ハンドル装置を提供する。又操作ハンドルのハンドル部内に、各レバーの操作アーム部、及びワイヤーを収納し、レバー操作の容易化、ワイヤーの保護を図ることを可能とした作業機の操作ハンドル装置を得ることをも目的とする。更にブレーキ解除レバーとスロットルレバーとで双方のロック機構を構成し、ブレーキ解除レバーによるブレーキロック位置、スロットルレバーのロック位置の保持の確実と、これ等のロック位置解除操作の円滑、容易化、スロットルレバーの操作時における回動位置の保持(スロットル調整位置の保持)を容易化することが可能となった作業機の操作ハンドル装置を提供する。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために請求項1は、操作杆の一端に取り付けられた原動機、該操作杆の他端に取り付けられた作業具を備え、該操作杆には該作業具のブレーキ機構を備えた作業機であって、該作業機には、操作者が前記原動機の動力を操作しつつ、該作業機の作業姿勢を保持させる手で把持するハンドル部を備え、該ハンドル部には、スロットルレバー及びブレーキ解除レバーを備える作業機の操作ハンドル装置において、前記ハンドル部には、操作者が把持した状態で指側に、該指の引き、緩み操作で操作される前記スロットルレバーを設け、該ハンドル部の操作者が把持した状態で、掌側には、該掌の握り方向への操作で前記ブレーキ機構を解除するブレーキ解除レバーを設けたことを特徴とする。 【0010】請求項1では、ハンドル部を把持した際、指側にスロットルレバーが配置され、掌側にブレーキ解除レバーが配置されており、指、掌の個々で、各レバーの操作を分担し、指をスロットルレバーに引っ掛けて引き操作すること、手首を捻る動作を一切必要とすることなく、ブレーキ解除レバーのハンドル部への単純な押圧操作で、スロットルレバー、ブレーキ解除レバーの各操作を行うことができる。 【0011】請求項2は、請求項1において、前記スロットルレバー及びブレーキ解除レバーには、該スロットルレバー及び該ブレーキ解除レバーと前記原動機のスロットル機構及び前記作業具のブレーキ機構と繋ぐ各ワイヤーを取り付ける取付部を有するアーム部を夫々備え、前記各アーム部はハンドル部内に配置し、各アーム部のワイヤー取付部を干渉しないように交叉して配置したことを特徴とする。 【0012】請求項2では、ハンドル部内に各レバーのワイヤーと繋がるアーム部は配置され、アーム部のワイヤー取付部は相互に干渉しないように交叉して配置されているので、各レバーの操作アーム長を確保することができ、各レバーの操作力を軽減し、適正なものとすることができる。又ハンドル部内において、アーム部、取付部が隣接してラップしつつ配置することができ、各アーム部、ワイヤーをハンドル部内に収納しつつハンドル部の外形が大きくなることがなく、又各レバーはハンドル部の対称位置に配置しながら可及的に近接配置することができ、握り易く、レバー操作し易い操作ハンドルを得ることができる。 【0013】請求項3は、請求項2において、ハンドル部内を中空とし、該ハンドル部内に前記各ワイヤーを通したことを特徴とする。請求項3では、ワイヤーの保護上有利であり、ワイヤーがハンドル部の外に露出しないことから、操作ハンドルの操作性が良い。 【0014】請求項4は、請求項2において、スロットルレバーのアーム部の端部には、前記ブレーキ解除レバーに当接する当接部を備え、前記ブレーキ解除レバーには、該スロットルレバーのアーム部の端部の当接部が当接し、摺動する摺動部と、該摺動部に隣接した部位に設けられ、該当接部が嵌合する凹部を備えることを特徴とする。 【0015】請求項4では、スロットルレバーのアーム部端部の当接部と、ブレーキ解除レバーのアーム部の凹部との凹凸嵌合で、ブレーキ解除レバーとスロットルレバーとのロックが、夫々のロック機構を個別に必要とすることなく、簡素な機構で確実に行うことができる。又スロットルレバーのアーム部端部の当接部が、ブレーキ解除レバーのアーム部の摺動部に対して摺動することで、適度のフリクションを得ることができ、スロットルレバーの操作に際し、これの回動調整位置の保持が容易となる。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図7は、作業機の一例としての刈払機を示し、図では雑草の刈り払い作業の状態を示す説明図である。刈払機50は、操作杆51の後端部に原動機52を備え、先端部に刈り刃53を備え、刈り刃53は原動機52の動力で回転し、雑草等の刈り払い作業を行い、原動機52の図示しない出力部から図示しない動力伝達部材が操作杆51内を通って刈り刃53に動力を伝達する。 【0017】原動機52には、原動機の出力を調整する図示しないスロットル機構を備え、又刈り刃53には、回転駆動のロック、解除を行う図示しないブレーキ機構を具備する。操作杆51の原動機52に近い部分には肩ベルト54を備え、作業者Mは肩ベルト54を介して作業機50を肩に背負い、作業を行う。操作杆51の中間部には、操作杆51の径方向外方に起立、突設した把持ハンドル55を備え、作業者Mは、図では左手LHで把持ハンドル55の把持部55aを把持し、一方、把持ハンドル55の手前には、操作ハンドル1を操作杆51の径方向外方に起立、突出するように備え、右手RHで該操作ハンドル1を把持し、ブレーキの解除操作や、原動機の出力を調整操作を行いながら、雑草の刈り払い作業を行う。 【0018】図1は、上記した作業機としての刈払機の操作ハンドルの外観斜視図を示す。操作ハンドル装置1は、前記した操作杆51の外周に起立、突設したハンドル本体2、該ハンドル本体2の上半部に設けられた把持部3、把持部3の上端部上に設けられた頭部4からなる。これ等でハンドル部を構成する。頭部4の前縁側にはスロットルレバー9の操作部が、又反対側の後縁側には、対称的にブレーキ解除レバー11の操作部が夫々突出するように配置されている。 【0019】図2は、図1で示した操作ハンドル装置1の縦断側面図を示す。ハンドル本体2はパイプ材で形成されており、操作杆51の外周部の一部に径方向外方に起立、突設されている。以上のハンドル本体2の上部周を把持部3で覆う。把持部3は、例えば、外形がガングリップ形状で、樹脂等で形成し、高さ方向の中間部が若干後方に弯曲して握り易い形状とし、左右の幅、及び前後の幅も、握り易い寸法に設定する。把持部3の前後の部分の上下には、対称的に内側の潜る凹所3a,3bを形成し、把持部3は、ハンドル本体2の上部の手前まで覆うように設けた。 【0020】以上のハンドル本体2の内部の中空部には、スロットルワイヤー5、ブレーキワイヤー6の上部を内装して通し、各ワイヤー5,6の通した部分の下部をハンドル部材2の把持部3の下部後方に設けた通し孔2aから後部外方に導出し、導出部は束ねて1本のケーブル7として導出する。以上のハンドル本体2の上端部上で、把持部3上に頭部4を取り付ける。 【0021】頭部4は、図1で示したように、左右分割体4a,4bの接合、一体化構造体である。頭部4には、下方、及び前後に開口部4c,4dを備え、上面4e、これと連続する後面4fが塞がれており、前部の開口部4cは上面4eの前方に形成され、又後部の開口部4dは後面4fの下方に形成されている。前部開口部4cの上方で、頭部4内の前部内には支軸8を設け、該支軸8で略逆L字形のスロットルレバー9の中間屈曲部9aを軸支し、又頭部4内の中間部の支軸10でブレーキ解除レバー11の先部11aを軸支し、該ブレーキ解除レバー11は略々直線状である。 【0022】頭部4の前部開口部4cから該頭部4の前面に突出するスロットルレバー9の屈曲した長さのある先部9bは、指で引き操作を行う際、馴染み易いように、図1に示したように左右への幅を備え、断面凹形に形成した。又頭部4の後部開口部4dから該頭部4の後面に突出するブレーキ解除レバー11の長さのある後部11bは、掌が馴染むように幅があり、断面逆L字形に形成した。 【0023】スロットルレバー9の軸支部9a、及びこれから後方に延びるアーム部9cは、頭部4内に収納、配置されている。又ブレーキ解除レバー11の軸支部11aを含む長さ方向中間部から先の部分は頭部4内に収納、配置されており、軸支部11aから前方に延び、該軸支部11aから逆L字形に屈曲したアーム部11cを備え、且つ、該軸支部11aから上方に起立したストッパーアーム部11dを一体に備え、該ストッパーアーム部11dと前記アーム部11cとは、ハ字形に角度をもって配置されている。 【0024】スロットルレバー9の前記アーム部9cの先端部の取付部12を介して、前記したスロットルワイヤー5のインナー5aの先端部に設けた駒5bを取り付け、保持する。又ブレーキ解除レバー11の先端部の取付部13を介して、前記したブレーキワイヤー6のインナー6aの先端部に設けた駒6bを取り付け、保持する。各ワイヤー5,6のインナー5a,6aが導出される上端部のガイド5c,6cは、頭部4内の下部に設けたホルダー14で、ハンドル本体2の上端部2b上に保持され、頭部4のこの部分は、ハンドル本体2の上端部に近い部分に架設したネジ15で該ハンドル本体2に固定されている。 【0025】スロットルレバー9の前記したアーム部9cの後端部には、角形の嵌合凸部16(当接部)を設け、一方、ブレーキ解除レバー11のストッパーアーム部11dの軸支部11aの上方の部分には、嵌合凹部17を設け、図のようなブレーキ解除レバー11のロック状態、スロトルレバー9の開放状態では、これ等凹凸嵌合部16,17が嵌合し、ブレーキ解除レバー11のロック状態、スロトルレバー9の開放状態をロックして保持する。又ブレーキ解除レバー11のストッパーアーム部11dの嵌合凹部17の先には、スロットルレバー9の前記したアーム部9c後端部の嵌合凸部16端面と摺動自在に当接する摺動面18(摺動部)を設ける。 【0026】スロットルレバー9の軸支部9a周には、捩りバネ19を捲回し、捩りバネ19の一端部を頭部4に、又他端部を該スロットルレバー9に掛け止めする。又ブレーキ解除レバー11の軸支部11a周には、捩りバネ20を捲回し、捩りバネ20の一端部を頭部4に、又他端部を該ブレーキ解除レバー11に掛け止めする。これにより、スロットルレバー9を支軸8周に図の矢印A方向(スロトルレバー9の開放方向)に回動、付勢し、又ブレーキ解除レバー11の支軸10周りに図の矢印B方向(ブレーキ解除レバー11をロックする方向)に回動、付勢する。尚、図において、21はブレーキ解除レバー11の位置決め用のストッパーを、又22は原動機の解除スイッチを示す。 【0027】図3は、図2の3−3線断面図である。スロットルレバー9のアーム部9cと、ブレーキ解除レバー11のアーム部11cとは、頭部4内において、左右方向に少しく間隔を開けて左右方向においてラップするように配置されており、前記図2で示したように交叉して配置されている。各アーム部9c,11cは、インアーワイヤー5a,6aの各取付部12,13が前後に離間して対称的に各内側に突出し、インアーワイヤー5a,6aは、頭部4の左右の幅方向において、前後に離間して略々同一垂直面内に配置され、各アーム部9c,11cが揺動した際に、相互に干渉しないように構成した。尚、実施例では、頭部4の左右の半体4a,4bの一方に支軸8,10を突設し、他方から支軸8,10にネジ23,24を通し、半体4a,4b相互を結合した。 【0028】次に、以上で説明した操作ハンドル装置の作動を説明する。図2は、ブレーキ操作レバー11のブレーキロック解除前、且つスロットルレバー9の開放状態を示す。各レバー9,11は、前記したバネ19,20の作用で、図2の矢印A,B方向に付勢されており、ブレーキ操作レバー11はストッパー21と当接して矢印B方向への回動を規制され、図示位置に保持されている。又スロットルレバー9のアーム部9c後端部の嵌合凸部16が、ブレーキ解除レバー11の嵌合凹部17に嵌合し、これによりスロットルレバー9の矢印A方向への回動は規制され、図2のブレーキ操作レバー11のブレーキロック状態、スロットルレバー9の開放状態をロック状態において保持する。この状態は、凹凸嵌合部16,17の嵌合で保持される。 【0029】図4は、ブレーキ解除レバー11を解除動して解除位置にセットし、スロットルレバー9を原動機のスロットル操作可能とした状態を示す図2と同様の図で、主要部を示す図である。先ず、操作ハンドル11の把持、及びスロットルレバー9、及びブレーキ解除レバー11の操作は、次のように行う。操作ハンドル1の頭部4の下部を含む把持部3を右手で把持する。手の指、具体的は人指し指、或いは人指し指と中指の腹部をスロットルレバー9の先部9aの外面に添わせる。掌の親指下方の腹部をブレーキ解除レバー11の後部11bの外面に添わせる。残った中指、薬指、小指、或いは薬指、小指は、把持部3の前面に添わせ、又掌の中間部は把持部3の右外側面に添わせる。以上により、把持部3を把持する。 【0030】ブレーキ解除レバー11の解除は、親指下方の掌を前方に押圧し、ブレーキ解除レバー11を前方に押圧する。該ブレーキ解除レバー11は、バネ20の弾発、付勢力に抗して、支軸10を支点として図4の矢印C方向に回動する。この結果、アーム部11cは支軸10を支点として時計方向に回動して上方に移動し、インナーワイヤー6aは引き上げられる。インナーワイヤー6aの上方への引き上げで、図示しないブレーキは解除される。 【0031】又支軸8を支点としたブレーキ解除レバー11の回動で、ストッパーアーム部11dも一体に時計方向に回動し、持ち上げられ、ストッパーアーム部11dも動方向に回動し、これの嵌合凹部17がスロットルレバー9のアーム部9cの後端部に設けた嵌合凸部16から外れる。これにより、スロットルレバー9は、ブレーキ解除レバー11によるロックが解除される。 従って、スロットルレバー9は、回動が可能となる。ブレーキ解除レバー11の後部11bは、把持部3後面に設けた凹所3b内に収容される。この状態を図4で示した。 【0032】図5は、図4の状態からスロットルレバー9を閉じ方向に操作した状態の図である。次に、上記したようにブレーキ解除レバー11を掌で押圧した状態のまま、人指し指、又は人指し指、中指を手前に引く。スロットルレバー9は、バネ19の弾発、付勢力に抗して支軸8を支点として図5の矢印D方向に回動する。この結果、アーム部9cは支軸8を支点として反時計方向に回動して上方に移動し、インナーワイヤー5aは引き上げられる。インナーワイヤー5aの上方への引き上げで、図示しない原動機の出力を調整するスロットル機構は、開き方向に作動し、原動機の出力を増大する方向に作動する。図5は、スロットルレバー9を限度まで引いた状態(スロットル弁が限度まで開いた状態)を示し、スロットルレバー9の先部9bは、把持部3の前面の凹所3aに収納される。 【0033】図6は、図5の状態からスロットルレバーを開き方向に操作した状態の図で、開き状態に移行する図である。ブレーキ解除レバー11の押圧力を若干弛めると、該レバー11は軸10を支点としてバネ20の弾発、付勢力で幾分図の反時計方向に戻るように回動する。一方、スロットルレバー9の引き力を弛めると、バネ19の弾発、付勢力で該レバー9は支軸8を支点として矢印Eで示す時計方向に回動しようとする。この際、アーム部9c後端部の嵌合凸部16の端面がブレーキ解除レバー11のアーム部11c先端部に設けた摺動面18に当接して矢印Fのように接触しつつ摺動する。この嵌合凸部16の端面と摺動面18との摩擦により、スロットルレバー9の復帰回動に適度のフリクションが付与され、スロットルレバー9の回動位置の保持が容易になされることとなる。 【0034】以上のように、操作ハンドル1を把持し、握り操作における掌の把持部3後面への単純な押圧操作で、ブレーキ解除レバー11を把持部3の後面に押し付けるように押圧し、一方、親指等をスロットルレバー9に引っ掛け、引き金のように引き操作を行うことで、スロットルレバー9の調整を行うことができる。従って、ブレーキ解除レバー11、スロットルレバー9の操作を、掌、親指等の個別の操作で分担し、操作も、上記したように掌の把持部3後面への単純な押圧操作、親指等をスロットルレバー9に引っ掛け、引き金のように引くことで、容易に行うことができる。従って、親指等でブレーキ解除レバー、スロットルレバーの両レバーを操作する必要がなく、又親指等でスロットルレバー、掌の捻り操作という無理な姿勢でブレーキ解除レバーを操作する必要がない。 【0035】尚、スロットルレバー9の引き力の解除で、該レバー9はバネ19の弾発、付勢力により図6のF方向に更に回動し、最終的に嵌合凸部16がブレーキ解除レバー11のアーム部11cの嵌合凹部17に入り込んで嵌合し、ブレーキ解除レバー11の押し力を解除することで、図2の状態に復帰する。 【0036】図8〜図11は、本発明の他の実施の形態を示す。図11は、他の実施の形態を操作ハンドル装置を備えた刈払機50の説明図で、前記した図7と同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。本実施の形態では、操作ハンドル装置101を、操作杆51周にこれを囲橈するように設けた構造である。 【0037】図8で示しように、操作杆51のパイプ状ハンドル本体102(操作杆51が中空なので、ハンドル本体102はその一部を構成する)の一部の外周に、これを囲橈するように把持部103を設け、把持部103は左右に分割した半体103a,103bの結合、一体化構造で形成され、筒状の手で握り易い把持部103を形成する。把持部103の上面には、ブレーキ解除レバー111を配置し、下面にはスロットルレバー109を配置し、上面の前部には、前記したスイッチ22と同様の原動機の解除スイッチ122を設ける。 【0038】図9は、操作ハンドル装置の縦断側面図である。把持部103の先部104は上下に膨出し、上部の膨出部104a内に支軸110を左右に架設して設け、該支軸110にブレーキ解除レバー111の先部111aを回動自在に軸支し、該レバー111は、捩りバネ120で矢印Gの反時計方向に回動、付勢する。ブレーキ解除レバー111の軸支部111a(先部)の先には、L形にアーム部111c、及びストッパーアーム部111dを備える。アーム部111cの先端部は、ブレーキワイヤーのインナーワイヤー106aに駒106bを介して連結し、該ワイヤー106aは、ハンドル本体102と把持部103との間の隙間を通り、外部に延出される。 【0039】又ブレーキ解除レバー111の軸支部111aの先のストッパーアーム部111dには、嵌合凹部117、及び摺動面118を設ける。ブレーキ解除レバー111の後部111bは、把持部103の上部に設けた開口部103dから把持部103上に露出し、把持部103を手で把持した際、掌が該レバー111の後部111bの上面に押し当たるように設定する。 【0040】把持部103の先部104の下部の膨出部104b内に支軸108を左右に架設して設け、該支軸108にスロットルレバー109の先部109aを回動自在に軸支し、該レバー109は、捩りバネ119で時計方向である矢印Hの方向に回動、付勢する。スロットルレバー109の軸支部109a(先部)の先には、全体としてL形をなすようにアーム部109cを備える。アーム部109cの先端部は、ブレーキワイヤーのインナーワイヤー105aに駒105bを介して連結し、該ワイヤー105aは、ハンドル本体102と把持部103との間の隙間を通り、外部に延出される。 【0041】アーム部109cの先端部には、前記ブレーキ解除レバー111のストッパーアーム部111dに設けた嵌合凹部117と嵌合する嵌合凸部116を設ける。スロットルレバー109の後部109bは、把持部103の下面に設けた開口部103cから把持部103の下面に露出し、親指等が容易に添うように構成する。 【0042】図10は、図9の10−10線断面図である。図のように、把持部103は、左右の半体103a,103bを結合し、縦長矩形の箱状断面をなす。前記したスロットルレバー109のアーム部109cは、パイプ材からなるハンドル部の図の右半外周に干渉しないように弧状、或いはコ字形をなし、又ブレーキ解除レバー111のアーム部111cは、対称形状をなしてハンドル本体102の図の左半外周に干渉しないように弧状、或いはコ字形をなす。従って、軸支部、アーム部を含んで、両レバー109,111のこの部分は左右、上下対称に配置され、図10では表されていないが、ブレーキ解除レバー111のストッパーアーム部111dは、軸支部11aからアーム部111cとは反対側に突出し、スロットルレバー109のアーム部109cの図の手前に配置されている。 【0043】以上においては、図9の状態において、操作杆51と平行する把持部103を手で把持し、掌を上にしてこの部分をブレーキ解除レバー111の後部111b上に臨ませ、又親指等をスロットルレバー109に当て、先ず掌を介してブレーキ解除レバー111をバネ120に抗して矢印Gとは反対方向に押し下げる。これにより該レバー111は、支軸110を支点として同方向に回動し、アーム部111cは図の左方向に揺動し、ブレーキワイヤ106aを図の左方向に引っ張り、ブレーキ機構は前記と同様に解除される。又ストッパーアーム部111dは、図の鎖線Iで示したように上方に揺動し、スロットルレバー109の嵌合凸部116と嵌合凹部117との嵌合が外れる。 【0044】以上により、スロットルレバー109は自由となり、親指等で把持部103の下面に配置されたスロットルレバー109の後部109bを引き操作する。アーム部109cは、ストッパーアーム部111dの拘束を解除されているので、矢印Hとは反対方向に揺動し、アーム部109cは、図の鎖線Jで示すように図の左方向に移動し、スロットルワイヤー105aを引っ張り、スロットル機構を開き、原動機を出力が増大する方向にスロトル機構を調整する。ブレーキ解除レバー111の押し力を弛めることで、バネ120の作用により矢印G方向に該レバー111は戻り、又スロットルレバー109の指先の引き力を弛めることでバネ119の作用で矢印H方向に該レバー109は戻り、前記した摺動面118が当接部である嵌合凸部116の先端部と当接し、この嵌合凸部116の端面と摺動面118との接触により、スロットルレバー109の復帰回動に適度のフリクションが付与され、上記と同様にスロットルレバー109の回動位置の保持が容易になされることとなる。 【0045】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1は、操作杆の一端に取り付けられた原動機、該操作杆の他端に取り付けられた作業具を備え、該操作杆には該作業具のブレーキ機構を備えた作業機であって、該作業機には、操作者が前記原動機の動力を操作しつつ、該作業機の作業姿勢を保持させる手で把持するハンドル部を備え、該ハンドル部には、スロットルレバー及びブレーキ解除レバーを備える作業機の操作ハンドル装置において、ハンドル部には、操作者が把持した状態で指側に、該指の引き、緩み操作で操作されるスロットルレバーを設け、該ハンドル部の操作者が把持した状態で、掌側には、該掌の握り方向への操作でブレーキ機構を解除するブレーキ解除レバーを設けた。 【0046】請求項1では、ハンドル部を把持した際、指側にスロットルレバーが配置され、掌側にブレーキ解除レバーが配置されており、指、掌の個々で、各レバーの操作を分担し、指をスロットルレバーに引っ掛けて引き操作すること、又手首を捻る動作を一切必要とすることなく、操作ハンドルを把持した状態で、掌をブレーキ解除レバーのハンドル部へ単純に押す操作で、スロットルレバー、ブレーキ解除レバーの各操作を行うことができる。 【0047】従って、作業者の操作ハンドルを把持して、スロットルレバー、ブレーキ解除レバーの操作を行う際、上記したように、指側でスロットルレバーの引き操作を、掌側でブレーキ解除レバーの単純な押し操作を分担することで、把持部の確実な把持と、作業者の疲労を軽減させることができ、作業性の良い、作業し易い作業機の操作ハンドル装置を得ることができる。 【0048】請求項2は、請求項1において、スロットルレバー及びブレーキ解除レバーには、該スロットルレバー及び該ブレーキ解除レバーと原動機のスロットル機構及び作業具のブレーキ機構と繋ぐ各ワイヤーを取り付ける取付部を有するアーム部を夫々備え、各アーム部はハンドル部内に配置し、各アーム部のワイヤー取付部を干渉しないように交叉して配置した。 【0049】請求項2では、請求項1の効果に加えるに、ハンドル部内に各レバーのワイヤーと繋がるアーム部が配置され、各アーム部のワイヤー取付部は相互に干渉しないように交叉して配置されているので、各レバーの操作アーム長を充分に確保することができる。従って、各レバーの操作力を軽減し、適正なものとすることができる。又ハンドル部内において、アーム部、取付部が隣接してラップしつつ配置することができ、各アーム部、ワイヤーをハンドル部内に収納しつつ、ハンドル把持部の外形、特に幅が大きくなることがなく、握り易く、使い易いスロットルレバ、ブレーキ解除レバーを有する操作ハンドル装置を得ることができる。又各レバーは、ハンドル把持部の対称位置に配置しながら可及的に近接配置することができ、自然に握ることができ、握り易く、各レバーの操作がし易い操作ハンドルを得ることができる。 【0050】請求項3は、請求項2において、ハンドル部内を中空とし、該ハンドル部内に各ワイヤーを通した。請求項3では、請求項1、請求項2の効果に加えるに、ワイヤーの保護上有利であり、ワイヤーがハンドル部の外に露出しないことから、操作ハンドルの操作性が良い。 【0051】請求項4は、請求項2において、スロットルレバーのアーム部の端部には、ブレーキ解除レバーに当接する当接部を備え、ブレーキ解除レバーには、該スロットルレバーのアーム部の端部の当接部が当接し、摺動する摺動部と、該摺動部に隣接した部位に設けられ、該当接部が嵌合する凹部を備える。 【0052】請求項4では、請求項1、請求項2の効果に加えるに、スロットルレバーのアーム部端部の当接部と、ブレーキ解除レバーのアーム部の凹部との凹凸嵌合となり、ブレーキ解除レバーとスロットルレバーとのロックが、当接部と凹部との凹凸嵌合により、夫々のロック機構を個別に必要とすることなく、簡素な機構で確実に行うことができる。そして、ブレーキ解除レバーのブレーキ解除と、スロットルレバーのロック解除とが、ブレーキ解除レバーの押し操作で、該レバー側の凹部がスロットルレバー側の凸部からなる当接部から外れることで連繋してなされ、ロック解除作動が円滑、確実に行われ、操作性の点で良好である。 【0053】又スロットルレバーのアーム部端部の当接部が、ブレーキ解除レバーのアーム部の摺動部に対して摺動することで、スロットルレバーの操作において適度のフリクションを得ることができる。従って、スロットルレバーの操作に際し、フリクションにより、これの回動調整位置の保持が容易となる。又急激なスロットルレバーの戻し作動も、フリクションによって調整することができ、操作性に優れた操作ハンドル装置にスロットルレバーを得ることもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月19日(1999.3.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−262125(P2000−262125A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−75526 |
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