| 【発明の名称】 |
コンバインの運転部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】河瀬 宗之
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| 【要約】 |
【課題】座席支持台によってエンジンを覆うコンバインの運転部において、座席支持台による座席支持強度を所定どおり発揮させられながら、原動部を大きく楽に開放できるようにする。
【解決手段】座席支持台12と運転部床14とが一体の構造体になり、運転部床14の前端側で軸芯Pまわりで揺動自在に機体フレーム8に連結している。座席支持台12と運転部床14とを機体フレーム8に対して揺動させることにより、座席支持台12が機体フレーム8に連結してエンジン2を覆う使用状態と、機体フレーム8から離間してエンジン2を開放する開き状態とに切り換えられる。座席支持台12が使用状態になると、機体フレーム8に固定している支持体17が座席支持台12を支持して補強する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の機体フレームに支持されるとともに運転座席を支持する座席支持台と、この座席支持台の前方に位置する運転部床とを備えているコンバインの運転部構造であって、前記座席支持台と前記運転部床とを、運転部床の前端側で機体フレームに一体移動自在に連結するとともに、座席支持台が機体フレームに連結する使用状態と、座席支持台が機体フレームから離間する開き状態とに一体に切り換え操作できるように構成し、前記使用状態に在る座席支持台に支持作用して座席支持台を補強する支持体を前記機体フレームに取り付けてあるコンバインの運転部構造。 【請求項2】 前記座席支持台の前方に位置する操縦塔を備えるとともに、この操縦塔が前記座席支持台及び前記運転部床と一体に前記機体フレームに対して移動する状態に構成してある請求項1記載のコンバインの運転部構造。 【請求項3】 前記座席支持台が前記使用状態でエンジンを覆うように構成するとともに、前記支持体がエンジンより機体後方側で前記座席支持台を支持するように構成してある請求項1又は2記載のコンバインの運転部構造。 【請求項4】 前記座席支持台が前記使用状態でエンジンを覆うように構成し、エンジンの機体横方向での内側を開放する開口が前記座席支持台に備えられているとともに、前記支持体が前記座席支持台を前記開口の付近で支持するように構成してある請求項1又は2記載のコンバインの運転部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の機体フレームに支持されるとともに運転座席を支持する座席支持台と、この座席支持台の前方に位置する運転部床とを備えているコンバインの運転部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】上記コンバインにおいて、従来、たとえば実開昭62‐112612号公報に示されるように、座席支持台がエンジンボンネットになるとともに、座席支持台の下端部が機体フレームに機体前後向きの軸芯まわりで回動自在に連結しているものがあった。すなわち、座席支持台を前記軸芯まわりで揺動させることにより、座席支持台が機体フレーム上に連結してエンジンを覆う状態と、機体フレームから横外側に離間してエンジンを開放する状態とに切り換わるものがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、原動部を点検するとか修理するとかの作業を行う際、座席支持台を開放状態に切り換えても、エンジンの周囲にあまり大きな作業用スペースが得られないとか、座席支持台がエンジンの近くや機体の横外側に位置して作業の障害になりやすいとかにより、作業が行いにくくなっていた。本発明の目的は、機体側を大きく開放できるとともに、座席支持を強固に行わせ得る割りには楽に開閉できるコンバインの運転部構造を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0005】〔構成〕走行機体の機体フレームに支持されるとともに運転座席を支持する座席支持台と、この座席支持台の前方に位置する運転部床とを備えているコンバインの運転部構造において、前記座席支持台と前記運転部床とを、運転部床の前端側で機体フレームに一体移動自在に連結するとともに、座席支持台が機体フレームに連結する使用状態と、座席支持台が機体フレームから離間する開き状態とに一体に切り換え操作できるように構成し、前記使用状態に在る座席支持台に支持作用して座席支持台を補強する支持体を前記機体フレームに取り付けてある。 【0006】〔作用〕座席支持台を開き状態に切り換える際、座席支持台と運転部床とを共に運転部床の前端側で機体フレームに対して移動させ、座席支持台を機体フレームから大きく離間させるとともに運転部床も機体フレームから離間させて、通常時は座席支持台によって覆われる走行機体側部分が大きく開放するとともにその付近も開放する状態を得られる。 【0007】座席支持台を軽小なものにすると、座席支持台や運転部床を軽く移動させて切り換えできるようになる。この結果、座席支持台そのものの強度が低下することがあっても、座席支持台を使用状態にした状態では、座席支持台が支持体で支持されて補強され、運転座席を所定の支持強度で支持するとか、原動部や伝動装置を所望のカバー強度で覆うようにすることができる。 【0008】〔効果〕したがって、座席支持台がエンジンボンネットになっていてその原動部を点検したり修理するとかの作業を行う際、あるいは、座席支持台で横側を覆われている伝動装置や刈取り部部分を点検したり修理するとかの作業を行う際、通常時は座席支持台で覆われている機体側部分を大きく開放するとともにその付近をも開放して、かつ、座席支持台が機体フレームから大きく離れて作業の障害物になりにくくて、楽に能率よく作業できる。 【0009】座席支持台が支持体で補強されて運転座席の支持などを強固に行わせられながら、座席支持台を軽小なものにし、座席支持台や運転部床を使用状態と開き状態とに軽い操作力で切り換えてこの面からも楽に作業できる。 【0010】請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0011】〔構成〕請求項1による発明の構成において、前記座席支持台の前方に位置する操縦塔を備えるとともに、この操縦塔が前記座席支持台及び前記運転部床と一体に前記機体フレームに対して移動する状態に構成してある。 【0012】〔作用〕座席支持台を開き状態に切り換える際、操縦塔も座席支持台や運転部床と共に移動し、操縦塔を固定式に構成するに比し、操縦塔が座席支持台や運転部床の移動に対する障害物になりにくくて座席支持台及び運転部床が機体フレームからより大きく離間する状態を得やすいものである。 【0013】〔効果〕通常時は座席支持台で覆われている機体側部分をより大きく開放するとともに座席支持台や運転部床が作業の障害物に一層なりにくく、点検とか修理とかの作業がより楽に能率よくできる。 【0014】請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0015】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成において、前記座席支持台が前記使用状態でエンジンを覆うように構成するとともに、前記支持体がエンジンより機体後方側で前記座席支持台を支持するように構成してある。 【0016】〔作用〕座席支持台が使用状態になればエンジンを覆うものである。そして、エンジンを覆う状態での座席支持台と運転部床とは、これらが形成する一つの構造体の前端側と後端側とに別れて作用する機体フレームによる支持と、支持体による支持とによって支持され、その他の支持手段を付加しなくても、付加しても比較的簡単なものを付加するだけで、エンジン振動に起因する揺れ動きなどを効果的に抑制できる状態に支持される。 【0017】〔効果〕座席支持台をエンジンボンネットに利用してエンジンを覆う割りには、座席支持台や運転部床を比較的構造簡単な支持構造で強固に支持できる。 【0018】請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。 【0019】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成において、前記座席支持台が前記使用状態でエンジンを覆うように構成し、エンジンの機体横方向での内側を開放する開口が前記座席支持台に備えられているとともに、前記支持体が前記座席支持台を前記開口の付近で支持するように構成してある。 【0020】〔作用〕座席支持台が使用状態になればエンジンを覆うものである。そして、機体内側に伝動するための開口に起因して座席支持台に強度低下が発生することがあっても、座席支持台の開口付近が支持体によって支持され、所定の座席支持強度を発揮するように補強できる。 【0021】〔効果〕座席支持台をエンジンボンネットに利用してエンジンを覆う割りには、かつ、、座席支持台が開口を備える割りには、座席支持台が支持体で補強され、運転座席の支持などを強固に行わせられる。 【0022】 【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、クローラ式走行装置1によって自走し、かつ、運転座席11が備えられている運転部10、運転座席11の下方に位置するエンジン2が備えられている原動部をそれぞれ有する走行機体の運転部10の横側に、引き起こし装置3aが備えられている刈取り部3を昇降操作自在に取り付け、この刈取り部3が備える供給搬送装置3cの後側に位置する脱穀装置4、及び、運転座席11の直後方に位置する穀粒タンク5を前記走行機体に設け、脱穀装置4の後側に排ワラ処理装置6を設け、穀粒タンク5の後端部に穀粒搬出装置7を連結して、コンバインを構成してある。 【0023】すなわち、刈取り部3は、稲などの植立穀稈を前記引き起こし装置3aによって引き起こし処理するとともにバリカン型刈取り装置3bによって刈取り処理し、刈取り穀稈を前記供給搬送装置3cによって搬送して脱穀装置4の脱穀フィードチェーン4aの始端部に供給する。 【0024】脱穀装置4は、脱穀フィードチェーン4aによって刈取り穀稈の株元側を挟持搬送させながら穂先側を脱穀部に供給して脱穀処理し、スクリューコンベアで成る揚穀装置4bによって脱穀粒を前記穀粒タンク5に供給し、脱穀排ワラを前記排ワラ処理装置6に供給する。この排ワラ処理装置6は、細断処理状態に切り換え操作されることによって脱穀排ワラを細断して圃場に放出していき、長ワラ処理状態に切り換え操作されることによって脱穀排ワラを長ワラ状態のままで圃場に放出していく。穀粒搬出装置7は、前記穀粒タンク5の内部に位置する底スクリューに接続する縦スクリューコンベア7aと、この縦スクリューコンベア7aの上端側に接続する横スクリューコベア7bとで成り、前記底スクリューからの脱穀粒を縦スクリューコンベア7aによって揚送して横スクリューコンベア7bに供給し、この横スクリューコンベア7bの吐出口7cから排出する。 【0025】図3及び図5に明示するように、前記運転部10には、走行機体の機体フレーム8によって支持される座席支持台12、この座席支持台12の天板部12aの上面側に連結している前記運転座席11、座席支持台12の前方に位置する操縦塔13、座席支持台12と操縦塔13の間に位置する運転部床14、座席支持台12と操縦塔13の左横端どうしの間に位置して刈取り部3や原動部で発生する塵埃とか駆動音や熱気が運転部10の居住空間に入りにくいようにこの居住空間の下側の刈取り部側を覆うサイドカバー15、このサイドカバー15の上端側と前記座席支持台12の天板部12aとにわたって連結している操作レバーガイド16、座席支持台12の後端部に支持作用するように機体フレーム8に固定した支持体17、操作レバーガイド16の前端部から延出している支持アームに支持される運転パネルA、座席支持台12と操縦塔13とサイドカバー15とによって囲われた下部側の居住空間と、運転座席11を備える上部側の居住空間とで成る操縦用の居住空間、座席支持台12と操縦塔13の右横端どうしの間に位置する乗降口のそれぞれを備えてある。 【0026】操縦塔13には、刈取り部3の昇降操作と走行機体の操向操作とを行う操作レバー20、操縦者が身体の安定化を図るべく支持する握り棒21を取り付けてある。操作レバーガイド16には、走行用変速装置を操作する変速レバー22、走行用主クラッチを操作するクラッチレバー23、脱穀クラッチを切り換え操作する脱穀レバー24、エンジン2のアクセル装置を操作するアクセルレバー25それぞれの操作を案内するガイド溝を備えてある。 【0027】前記座席支持台12は、前記原動部にエンジン2の燃焼用空気を吸引させる吸気口26aを備える吸気塔26が後端側に連結するように、かつ、前記運転座席11を上面側に取り付けるように、さらに、優れた断熱・遮音性を有するように中空構造に構成した前記天板部12aと、この天板部12aの前端部に上端部が連結し、下端側が前記運転部床14に連結するように構成した前側壁部12bと、前記天板部12aと前側壁部12bとによって囲われる空間の右横側を覆うように構成した横外側壁部12cと、吸気塔26の下端側及び横外側壁部12cの後端部に連結するように構成した後側壁部12dのそれぞれによって構成してある。横外側壁部12cの前角部には、運転部に乗降する際などに使用する握り部27を備えてある。 【0028】図6〜図8に示すように、座席支持台12は、前記天板部12aと前側壁部12bと横外側壁部12cと後側壁部12dとにより、エンジン2を収容するエンジンルームERを形成するように、かつ、座席支持台12の左側端部でエンジンルームERを機体内側に向けて開放する開口18を形成するように構成してある。前記前側壁部12bには、エンジン2の燃焼用空気を吸引させる吸気口12eを設けてある。 【0029】すなわち、座席支持台12が、エンジンボンネットになり、エンジン燃焼用空気が前側壁部12bから吸引されることを可能にしながら、かつ、エンジン2の機体横方向での内側を前記開口18によって開放してこの開口18からエンジン2の出力を脱穀装置4などに伝達する状態でエンジン2を覆うようにしてある。 【0030】運転部床14の前端部に左右一対の連結部14a,14aを設けるとともに、両連結部14a,14aを、機体フレーム8の前端部から機体前方向きに延出して前記一対の連結部14a,14aの間に入り込む取付け部8aに機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に連結し、運転部床14が機体フレーム8に前記軸芯Pまわりで揺動自在に支持されるように構成してある。運転部床14が機体フレーム8に対して揺動すると、座席支持台12、操縦塔13、サイドカバー15のそれぞれも運転部床14と共に機体フレーム8に対して揺動するように、座席支持台12の下端側を運転部床14の後端側に連結し、操縦塔13の下端側を運転部床14が備える前記一対の連結部14a,14aの先端部に連結し、サイドカバー15は、座席支持台12と操縦塔13とにわたって連結してあるとともに運転部床14の横端部にも連結してある。これにより、座席支持台12と運転部床14とサイドカバー15と操縦塔13とは、一つの構造体になった状態で前記軸芯Pまわりで揺動自在に機体フレーム8に支持されており、運転部床14の前端側に位置する前記軸芯Pまわりで機体フレーム8に対して一体に揺動操作できるようになっている。そして、座席支持台12と運転部床14とサイドカバー15と操縦塔13とを、機体フレーム8に対して揺動させることにより、図1及び図6に示す如く座席支持台12が機体フレーム8にエンジン2を覆うためのものとして設定してある使用用取付け位置に連結して原動部を覆う使用状態と、図4に示す如く座席支持台12が機体フレーム8から上昇離間して原動部を開放する開き状態とに切り換えられるように構成してある。 【0031】図6及び図8に明示するように、前記支持体17は、両端部17aが機体上下方向に沿うように、中間部17bが機体横方向に沿うように機体前後方向視で門形に形成してエンジン2よりも機体後方側で機体フレーム8に立設した屈曲杆で構成するとともに、座席支持台12が前記使用状態になった場合には、図6に示す如く作用するように構成してある。すなわち、座席支持台12が前記開き状態から下降揺動するに伴ってこれの後端部の内側に入り込み、座席支持台12が前記使用状態になった状態では、中間部17bが座席支持体12の天板部12aの後端部の内面側に沿うとともにこの内面側に当接して受け止め支持する状態になる。すなわち、座席支持台12が使用状態になると、支持体17は、中間部17bで天板部12aを受け止め支持し、座席支持台12を所定の座席支持強度を発揮するように補強する。 【0032】すなわち、通常時は、座席支持台12、運転部床14、操縦塔13、サイドカバー15のそれぞれを前記使用状態にして運転座席11などの使用を可能にするとともに座席支持台12をエンジンボンネットとして使用する。この場合、座席支持台12が支持体17で補強されて運転座席11の支持などを強固に行う。そして、原動部や、刈取り部3の前記供給搬送装置3cなどサイドカバー15で覆われる装置部分を点検したり修理する際、座席支持台12、運転部床14、操縦塔13、サイドカバー15のそれぞれを軸芯Pまわりで揺動させて前記開き状態にし、原動部や刈取り部3の前記装置部分の横側を開放する。このとき、変速レバー22、クラッチレバー23、脱穀レバー24、アクセルレバー25は上昇揺動する操作レバーガイド16のガイド溝から抜け出る。 【0033】図9に示すように、前記操作レバーガイド16には、前記変速レバー22、クラッチレバー23、脱穀レバー24、アクセルレバー25それぞれをガイドするためのガイド溝16aと、一対の挿入ガイド16b,16bとを備えてある。すなわち、ガイド溝16aは、操作レバーガイド16に形成した長孔で成り、各レバー22〜25が主変速装置や脱穀クラッチとかの操作対象を操作するべく移動操作される際にレバー22〜25を所定の操作方向に移動するように案内する。挿入ガイド16bは、操作レバーガイド16の裏側のガイド溝16aの横側にガイド溝16aの全長にわたって沿う状態で設けた傾斜面で成り、座席支持台12、サイドカバー15などが前記開き状態から使用状態に戻される際にレバー22〜25をガイド溝16aに入り込みやすいように案内する。つまり、操作レバーガイド16が座席支持台12などと共に下降揺動していくに伴い、レバー22〜25の操作ノブが取り外されている頭部に当接し、その頭部を傾斜面に沿わせてガイド溝16aに案内していく。 【0034】座席支持台12、運転部床14、操縦塔13、サイドカバー15、操作レバーガイド16は、合成樹脂で作成してある。 【0035】図10に明示するように、天板部12の内面側に樹脂製の係止部12fを一体成型しある。この係止部12fは、座席支持台12が下降するに伴って支持体17の中間部17bによる押し広げ作用のために弾性変形し、座席支持台12が使用状態になった状態では、座席支持台12の中間部12bからの浮き上がりを防止するように中間部17bに自動的に係合する。 【0036】〔別実施形態〕図11及び図13は、別の実施形態を備える運転部構造を示し、この運転部構造においては、運転部床14の前端側を、操縦塔13の下部に位置する機体横向きの連結軸31を備える連結機構30によって機体フレーム8の前端部に連結してある。図12に示すように、連結機構30は、前記機体フレーム8の前端部から延出するブラケットで成る機体側の連結部32と、運転部床14の前端部に固定している左右一対の床側連結部33,33と、左側の床側連結部33が備える機体前後方向の長孔33aに一端側が、右側の床側連結部33が備える機体前後方向の長孔33aに他端側がそれぞれ摺動及び回動自在に係入し、中間部が前記機体側連結部32に支持されている前記連結軸31とによって構成してある。すなわち、連結軸31が長孔33aに沿って摺動して両連結部32と33が相対摺動することにより、運転部床14が機体フレーム8に対して機体前後方向に摺動移動するように、かつ、両連結部32,33が相対回動することにより、運転部床14が機体フレーム8に対して連結軸31の軸芯まわりで上下に揺動するように、運転部床14と機体フレーム8とを連結している。 【0037】運転部床14が機体フレーム8に対して機体前後方向に摺動移動する際には、座席支持台12、操縦塔13、サイドカバー15のそれぞれも運転部床14と共に機体フレーム8に対して摺動移動するように、かつ、運転部床14が機体フレーム8に対して揺動する際には、座席支持台12、操縦塔13、サイドカバー15のそれぞれも運転部床14と共に機体フレーム8に対して揺動するように、座座席支持台12の下端側と運転部床14の後端側とを連結してあり、運転部床14の前端部と操縦塔13の下端部とを連結してあり、サイドカバー15は、座席支持台12の天板部12aと操縦塔13の横側とにわたって連結しているとともに運転部床14にも連結している。 【0038】つまり、座席支持台12と運転部床14とサイドカバー15と操縦塔13とは、一つの構造体になった状態で前記連結機構30を介して機体フレーム8に支持されており、運転部床14の前端側で機体フレーム8に対して一体に機体前後方向に移動操作できるように、かつ、運転部床14の前端側に位置する前記連結軸31の機体横向きの軸芯31aまわりで機体フレーム8に対して一体に揺動操作できるようになっている。これにより、座席支持台12と運転部床14とサイドカバー15と操縦塔13とを、機体フレーム8に対して機体前後方向に摺動移動させるとともに上下に揺動させることにより、座席支持台12が機体フレーム8にエンジン2を覆うためのものとして設定してある使用用取付け位置に連結して原動部を覆う使用状態と、座席支持台12が機体フレーム8から上昇離間して原動部を開放する開き状態とに切り換えられる。 【0039】図14及び図15は、さらに別の実施形態を備える運転部構造を示し、この運転部構造にあっては、座席支持台12、運転部床14、操縦塔13、サイドカバー15のそれぞれを、運転部床14の前端側に位置する機体横向きの軸芯Pまわりで機体フレーム8に対して一体に揺動操作することにより、座席支持台12が機体フレーム8に連結してエンジン2を覆う使用状態と、機体フレーム8から離間してエンジン2を開放する開き状態とに切り換えられる。 【0040】座席支持体12を支持する支持体として、エンジン2よりも機体後方側に配置して機体フレーム8に立設した第1支持体17と、原動部の横端部に配置して機体フレーム8に立設した第2支持体19とを設けてある。第1支持体17は、両端部17aが機体上下方向に沿うように、中間部17bが機体横方向に沿うように機体前後方向視で門形に形成して機体フレーム8に立設した屈曲杆で構成してある。第2支持体19は、両端部19aが機体上下方向に沿うように、中間部19bが機体前後方向に沿うように機体側面視で門形に形成して機体フレーム8に立設した屈曲杆で構成してある。座席支持台12が前記開き状態から下降揺動するに伴い、第1支持体17は座席支持体12の後端部の内側に、第2支持体19は座席支持体12の横端部の内側にそれぞれ入り込んでいき、座席支持台12が前記使用状態になった状態では、第1支持体17の中間部17bが座席支持体12の天板部12aの後端部の内面側に当接して受け止め支持する状態になり、第2支持体19の中間部19bが座席支持体12の天板部12aの機体内側の横端部の内面側に当接して受け止め支持する状態になる。すなわち、座席支持台12が使用状態になると、第1支持体17が中間部17bによって座席支持台12を後端側で受け止め支持して座席支持台12の補強を行い、第2支持体19が中間部19bによって座席支持台12を前記開口18の付近で受け止め支持して座席支持台12の補強を行う。 【0041】図14に示す如く天板部12の内面側に備えてある係止部12fは、板バネ又は樹脂材で成り、座席支持台12が下降するに伴って第1支持体17や第2支持体19の中間部17b,19bによる押し広げ作用のために弾性変形し、座席支持台12が使用状態になった状態では、座席支持台12の支持体17,19からの浮き上がりを防止するように第1支持体17や第2支持体19の中間部17b,19bに自動的に係合する。 【0042】図16及び図17は、さらに別の実施形態を備える運転部構造を示し、この運転部における座席支持台12のための支持体17は、両端部17aが機体上下方向に沿うように、中間部17bが機体前後方向に沿うように機体側面視で門形に形成して機体フレーム8に立設した屈曲杆で構成してある。座席支持台12が前記開き状態から下降揺動するに伴い、支持体17は座席支持体12の横端部の内側に入り込んでいき、座席支持台12が前記使用状態になった状態では、支持体17の中間部17bが座席支持体12の天板部12aの機体内側の横端部の内面側に当接して受け止め支持する状態になる。すなわち、座席支持台12が使用状態になると、支持体17が中間部17bで座席支持台12を前記開口18の付近で受け止め支持し、座席支持台12を所定の座席支持強度を発揮するように補強する。 【0043】図18〜図20は、さらに別の実施形態を備える運転部構造を示し、この運転部における座席支持台12のための支持体17は、両端部17aが機体上下方向に沿うように、中間部17bが機体前後方向に沿うように機体側面視で門形に形成して機体フレーム8に立設した屈曲杆で構成してある。座席支持台12が前記開き状態から下降揺動するに伴い、支持体17は操作レバーガイド16の裏側に入り込んでいき、座席支持台12が前記使用状態になった状態では、支持体17の中間部17bが操作レバーガイド16の裏面側に当接して受け止め支持する状態になる。すなわち、座席支持台12が使用状態になると、支持体17が中間部17bで座席支持台12を前記開口18の付近で受け止め支持し、座席支持台12を所定の座席支持強度を発揮するように補強する。 【0044】前記支持体17に、一対のクラッチ用ブラケット35を固定し、各ブラケット35にテンションアーム36a,37aを揺動自在に支持させてある。一方のテンションアーム36aは、前記脱穀レバー25によって揺動操作され、エンジン2から脱穀装置4への伝動を入り切りするベルトテンション形式の脱穀クラッチ36を入り状態と切り状態とに切り換え操作するものである。他方のテンションアーム37aは、前記主クラッチレバー23によって揺動操作され、エンジン2から走行用ミッション(図示せず)への伝動を入り切りするベルトテンション形式の主クラッチ37を入り状態と切り状態とに切り換え操作するものである。 【0045】前記座席支持台12の天板部12a、前側壁部12b、横外側壁部12c、運転部床14、サイドカバー15、操作レバーガイド16、吸気塔35のそれぞれを合成樹脂で作成して実施するに当たり、それらを個別に作成して連結する他、それらの一部の複数個をブロー成型法によって一挙に作成するとともにこの一体部品とは別にその他を作成した後にそれらを連結するとか、それらの全てをブロー成型法によって一挙に作成するとかの各種の作成方法を採用して実施してもよい。 【0046】座席支持台12、運転部床14、操縦塔13、サイドカバー15、操作レバーガイド16のそれぞれは、合成樹脂で作成する他、板金で作成して実施してもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年3月12日(1999.3.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−253733(P2000−253733A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−66428 |
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