| 【発明の名称】 |
結球野菜収穫機のフローティング機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊野 真也
【氏名】頭司 宏明
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| 【要約】 |
【課題】収穫部をフローティング可能に支持し、収穫部を上下動させる油圧シリンダにガススプリングを添設してフローティングをスムーズに行わせる。
【解決手段】■.走行機体3の先端部分に、圃場に植生している結球野菜を掻き込む掻き込み装置6を設け、この掻き込み装置6に続いて搬送装置7を設け、この搬送装置7の下側に結球野菜の収穫畝の両側に接するゲージ車輪10を設け、収穫部の後端部を上下回動可能に支持し、油圧シリンダ12の伸縮により収穫部の高さを調節すると共に、ゲージ車輪10を収穫畝の両側に接した状態で油圧シリンダ12をフリーにして収穫部をフローティング可能とし、油圧シリンダ12にガススプリング13を添設した。■.ガススプリング13は、油圧シリンダ12が伸長しているときは支持点13aがフリーとなり、油圧シリンダ12が収縮しているときは支持点13aが固定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の先端部分に、圃場に植生している結球野菜を機体の進行と共に掻き込む左右一対の掻き込み装置を設け、この掻き込み装置に続いて該掻き込み装置により掻き込まれた結球野菜の基部を挟持して引き抜いて後方に向け搬送する搬送装置を設け、この搬送装置の下側に結球野菜の収穫畝の両側に接するゲージ車輪を設けて収穫部を構成し、この収穫部の後端部を機体に対して上下回動可能に支持し、収穫部と機体との間に介装した油圧シリンダの伸縮作動により収穫部の高さを調節すると共に、前記ゲージ車輪を収穫畝の両側に接した状態で油圧シリンダをフリーにすることにより収穫部をフローティング可能とし、この油圧シリンダにガススプリングを添設したことを特徴とする結球野菜収穫機のフローティング機構。 【請求項2】 上記ガススプリングを、油圧シリンダが伸長しているときは支持点がフリーとなり、油圧シリンダが収縮してフリーの状態のときは支持点が固定されて反力が作用するように設けたことを特徴とする請求項1記載の結球野菜収穫機のフローティング機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、収穫部をフローティング可能に支持した油圧シリンダに、ガススプリングを添設した結球野菜収穫機のフローティング機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、圃場に植生している結球野菜のような結球野菜を収穫する結球野菜収穫機として、走行機体の先端部分に、圃場に植生している結球野菜を機体の進行と共に掻き込む左右一対の掻き込み装置を設け、この掻き込み装置に続いて該掻き込み装置により掻き込まれた結球野菜の基部を挟持して引き抜いて後方に向け搬送する搬送装置を設け、この搬送装置の下側に結球野菜の収穫畝の両側に接するゲージ車輪を設けて収穫部を構成し、この収穫部の後端部を機体に対して上下回動可能に支持し、収穫部と機体との間に介装した油圧シリンダの伸縮作動により収穫部の高さを調節すると共に、前記ゲージ車輪を収穫畝の両側に接した状態で油圧シリンダをフリーにすることにより収穫部をフローティング可能としたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記結球野菜収穫機においては、収穫部をフローティング可能な状態で作業を行うと、収穫部の荷重によりゲージ車輪が土中に沈みがちとなるので、これを防ぐために油圧シリンダにコイルスプリングを介装してゲージ車輪に掛かる荷重を軽減するようにしている。ところが、このコイルスプリングはバネ定数が大きいものであり、このため、ゲージ車輪に掛かる荷重の変化が大きい(おどる)、という問題点があった。また、油圧シリンダを伸長させるときはその速度が早くなり、油圧シリンダを収縮させるときはその速度が遅くなり、安定した上下調節が行えない、という問題点もあった。 【0004】本発明は、上記の問題点を解決することを目的になされたもので、収穫作業時に掻き込み装置を頻繁に上下調節しても、ゲージ車輪に掛かる荷重が軽減されていることでその上下調節の追従性が良好となり、スムーズなフローティングが行われるようにした結球野菜収穫機のフローティング機構を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、A.走行機体の先端部分に、圃場に植生している結球野菜を機体の進行と共に掻き込む左右一対の掻き込み装置を設け、この掻き込み装置に続いて該掻き込み装置により掻き込まれた結球野菜の基部を挟持して引き抜いて後方に向け搬送する搬送装置を設け、この搬送装置の下側に結球野菜の収穫畝の両側に接するゲージ車輪を設けて収穫部を構成し、この収穫部の後端部を機体に対して上下回動可能に支持し、収穫部と機体との間に介装した油圧シリンダの伸縮作動により収穫部の高さを調節すると共に、前記ゲージ車輪を収穫畝の両側に接した状態で油圧シリンダをフリーにすることにより収穫部をフローティング可能とし、この油圧シリンダにガススプリングを添設したことを特徴としている。 【0006】B.上記ガススプリングを、油圧シリンダが伸長しているときは支持点がフリーとなり、油圧シリンダが収縮してフリーの状態のときは支持点が固定されて反力が作用するように設けたことを特徴としている。 【0007】 【作用】上記の構成によって本発明の結球野菜収穫機のフローティング機構は、以下の作用をする。 ■.上記A.の構成により、油圧シリンダに添設されたガススプリングは、油圧シリンダが収縮した状態のときに弾発作用を行い、油圧シリンダが伸長した状態のときに弾発作用を行わない。そして、ゲージ車輪に掛かる荷重が軽減されて収穫部の上下追従性が向上し、また、収穫部の上下追従が安定して行われる。また、油圧シリンダを収縮した状態から伸長させるときは油圧シリンダの伸長力が少なくて済む。 【0008】■.上記B.の構成により、ガススプリングは、油圧シリンダが伸長しているときは作用せず、油圧シリンダが収縮してフリーの状態のときに反力が作用して、収穫部をフローティング状態で使用しているときはゲージ車輪に掛かる荷重が軽減されて収穫部の上下追従性が向上し、安定した収穫作業が行われる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1において、符号1は結球野菜収穫機で、この結球野菜収穫機1は、左右対をなしスピン旋回を可能にしたクローラ2を装備している。このクローラ2上の機体3の左右一側寄りにエンジン4を搭載し、このエンジン4の反対側で機体3の他側寄りに、図示しない操縦部を設けている。機体3の左右ほぼ中央位置(クローラ2間のほぼ中央位置)に、油圧ポンプ、油圧無段変速装置(HST)を含むトランスミッション5を搭載している。 【0010】機体3の先端部分に、圃場の栽培畝に植生している結球野菜を機体の進行と共に掻き込む左右一対の掻き込みディスクからなる掻き込み装置6を設けている。この掻き込み装置6は、機体3から前方に突出しており、この掻き込み装置6に続いて該掻き込み装置6により掻き込まれた結球野菜の基部を挟持して引き抜いて後方に向け搬送する一対のスクリュウコンベヤからなる搬送装置7を設け、収穫部を構成している。この収穫部のフレーム8の基端部は、図3及び図4に拡大して示すように、機体3に対し軸8aを介して上下回動可能に軸支されている。 【0011】搬送装置7の上側に、搬送装置7により搬送される結球野菜の頂部を押さえて結球野菜を安定よく搬送するための無端ベルトからなる押えベルト9が配設されている。搬送装置7の後方には、図示しないが調製装置が設けられ、その後方に調製された結球野菜を収容するコンテナ11が上下移動可能に設けられている。搬送装置7の下側の収穫部フレーム8に、結球野菜の収穫畝の両側に接するゲージ車輪10が、上下調節、左右間隔調節可能に設けられている。収穫部フレーム8と機体3との間には油圧シリンダ12を介装している。そして、油圧シリンダ12の伸縮作動により収穫部の高さを調節する(図2参照)と共に、前記ゲージ車輪10を収穫畝の両側に接した状態で油圧シリンダ12をフリーにすることにより、収穫部をフローティング可能としている。 【0012】上記油圧シリンダ12の側部に、本発明に係るガススプリング13を添設している。このガススプリング13は、図2及び図4の油圧シリンダ12が伸長しているときは支持点13aがフリーとなり、図1及び図3の油圧シリンダ12が収縮してフリーの状態のときは支持点13aが固定されて反力が作用するように、連繋アーム14により連繋して設けられている。 【0013】次に、上記のように構成された結球野菜収穫機1の動作について説明する。結球野菜収穫機1は、結球野菜を栽培している圃場において収穫作業を行うとき、クローラ2を結球野菜の栽培畝に跨らせ、ゲージ車輪10を結球野菜の収穫畝の両側に接して導入し、掻き込み装置6を結球野菜列に対向させた状態で各回転駆動部を回転駆動させる。そして、クローラ2により機体を走行させと、栽培畝に植生している結球野菜は、掻き込み装置6により根茎部が掻き込まれて搬送装置7により挟持され、機体の前進とによって引き抜かれ、停滞なく後方へ送られる。機体はゲージ車輪10に誘導されて自動走行が可能である。 【0014】そして、搬送装置7により根茎部が挟持搬送される結球野菜の結球部は、押えベルト9により頂部を押さえて結球野菜を安定よく搬送され、その搬送の間に根茎部や下葉などの不要部分が図示しない切断装置より切除される。不要部が切除された結球野菜は結球部が後方に搬送されてその搬送端から調製装置に排出され、作業者により調製されてコンテナ11に収容される。 【0015】結球野菜収穫機1が結球野菜の収穫作業を行っているときは、機体3はゲージ車輪10に誘導されて自動走行可能であり、作業者は操縦装置から手を離した状態で、上述のように結球部の仕上げ調製を行う。この結球野菜収穫機1の自動走行時には、油圧シリンダ12をフリーにすることにより、収穫部はフローティング可能であり、結球野菜の栽培畝や左右の溝に起伏があると、収穫部は自動的に上下動してフローティングし、結球野菜の収穫作業が支障なく行われる。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように本発明の結球野菜収穫機のフローティング機構によれば、以下の作用効果を奏することができる。 【0017】■.走行機体の先端部分に、圃場に植生している結球野菜を機体の進行と共に掻き込む左右一対の掻き込み装置を設け、この掻き込み装置に続いて該掻き込み装置により掻き込まれた結球野菜の基部を挟持して引き抜いて後方に向け搬送する搬送装置を設け、この搬送装置の下側に結球野菜の収穫畝の両側に接するゲージ車輪を設けて収穫部を構成し、この収穫部の後端部を機体に対して上下回動可能に支持し、収穫部と機体との間に介装した油圧シリンダの伸縮作動により収穫部の高さを調節すると共に、前記ゲージ車輪を収穫畝の両側に接した状態で油圧シリンダをフリーにすることにより収穫部をフローティング可能とし、この油圧シリンダにガススプリングを添設したので、油圧シリンダに添設されたガススプリングは、油圧シリンダが収縮した状態のときに弾発作用を行い、油圧シリンダが伸長した状態のときに弾発作用を行わない。従って、ゲージ車輪に掛かる荷重が軽減されて収穫部の上下追従性が向上する。また、収穫部の上下追従が安定して行われる。さらに、油圧シリンダを収縮した状態から伸長させるときは、ガススプリングの弾発力により油圧シリンダの伸長力を少なくすることができる。 【0018】■.ガススプリングを、油圧シリンダが伸長しているときは支持点がフリーとなり、油圧シリンダが収縮してフリーの状態のときは支持点が固定されて反力が作用するように設けたので、ガススプリングは、油圧シリンダが伸長しているときは作用せず、油圧シリンダが収縮してフリーの状態のときに反力が作用して、収穫部をフローティング状態で使用しているときはゲージ車輪に掛かる荷重を軽減して収穫部の上下追従性を向上させることができ、安定した収穫作業を行ことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010836 【氏名又は名称】小橋工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月10日(1999.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
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| 【公開番号】 |
特開2000−253730(P2000−253730A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−63806 |
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