| 【発明の名称】 |
コンバインの異常警報装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩本 浩
【氏名】広瀬 雅一
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| 【要約】 |
【課題】刈取り作業中にエンジンの回転数が急激に低下したときは、既存のホーンやモニタランプを使用してオペレータに異常を報知し、速かに対応できるようにする。
【解決手段】脱穀スイッチ15と刈取スイッチ13と穀稈センサ12がいずれもオンで、オルタネータ11のパルス数が所定量、例えば15180±20パルス/分(エンジン回転数2300rpm相当)以下のときは、負荷ランプM7とホーンHに400ms周期で50ms幅のパルスを出力する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホーンと異常を表示するモニタランプを備えるコンバインにおいて、刈取り作業中を検出する刈取り作業中検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、を備え、刈取り作業中にエンジン回転数が所定値以下に下がったときは、ホーンを鳴動してモニタランプを点灯することを特徴とする異常警報装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ホーンと異常を表示するモニタランプを備えるコンバインの異常警報装置に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】刈取り作業中に負荷が増大してエンジンの回転数が落ちると、エンジンを動力とする刈取り、搬送、脱穀などの作業に制御遅れが発生し、穀稈の引継部が詰まってエンジン故障や劣化の原因となる。特に、刈取り開始直後は、作業負荷が増大してエンジンの回転数が急激に落ち込みやすい。 【0003】従来は、オペレータがエンジンの音を聴いてこのようなエンジン回転数の異常低下を察知し、車速を下げることにより負荷を軽くしてエンジンの回転数を回復させていた。 【0004】そこで本発明は、刈取り作業中にエンジンの回転数が急激に低下したときは、既存のホーンやモニタランプを使用してオペレータに異常を報知し、速かに対応できるようにすることを目的になされたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。 【0006】すなわち、ホーンと異常を表示するモニタランプを備えるコンバインにおいて、 刈取り作業中を検出する刈取り作業中検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、を備え、刈取り作業中にエンジン回転数が所定値以下に下がったときは、ホーンを鳴動してモニタランプを点灯することを特徴とする異常警報装置である。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。 【0008】図1に、本発明を実施したコンバインのメータパネルの概略図を示す。メータパネルPは、上方にチャージランプM1と、エンジンオイルランプM2と、水温ランプM3と、燃料ランプM4を配置し、右方に籾ランプM5と、排藁ランプM6と、負荷ランプM7と、エンジン緊急停止ランプM8を配置する。それぞれのモニタランプは、作業の安全確保、機械系の破損を防止するため、図2に示すように、異常の内容を点灯あるいは点滅によって知らせ、異常の程度によってはブザーの鳴動とエンジン停止を併せて行う。 【0009】図3に、本発明を実施したコンバインの異常警報装置のブロック図を示す。異常警報装置は、コントロールボックス1の入力側にオルタネータ(単相交流同期発電機)11と、穀稈センサ12と、刈取スイッチ13と、ホーンスイッチ14と、脱穀スイッチ15を接続し、出力側にホーンHと負荷ランプM7を接続する。 【0010】本発明を実施したコンバインの異常警報装置は以上のような構成で、脱穀スイッチ15と刈取スイッチ13と穀稈センサ12がいずれもオンで、オルタネータ11のパルス数が所定量、例えば15180±20パルス/分(エンジン回転数2300rpm相当)以下のときは、負荷ランプM7とホーンHに400ms周期で50ms幅のパルスを出力する。 【0011】ホーンパルスを出力しているとき、ホーンスイッチ14がオンからオフに切換わった場合は、ホーンパルスの出力を停止する。このため、既存のホーンスイッチ14を押すことによって異常警報のホーンを停止できるので、コストアップやトラブル発生の要因となる部品点数の増加を抑えることができる。また、ホーンパルスを出力するときのオルタネータ11のパルス数は、書き替え可能に不揮発性メモリに記憶する。これにより、ホーンパルスを出力するエンジン回転数を販売店サイドで圃場の状況に応じて設定できる。 【0012】次に、本発明に関連して、センサやスイッチ類の動作確認を行うセンサチェックについて説明する。図4に示すように、キースイッチをオンした後2.5秒以内にホーンスイッチとパワステスイッチ右を同時にオンして2.5秒間保持すると、センサチェックモードに移行し、1秒間すべてのランプとホーンが出力される。キースイッチをオフにするとセンサチェックモードが解除される。このように既存のスイッチを使用すると、操作が容易で、センサチェック用のスイッチも不要なので経済的である。 【0013】センサチェックは、センサのアクチュエータやスイッチを手で動かしてみて、正常かどうかを調べる。デジタル信号の場合は、センサやスイッチ類がオンからオフ、あるいはオフからオンに変化したとき100msホーンが出力される。アナログ信号の場合は、図5に示すように、主変速ポジションセンサなどの出力電圧値に応じて所定のモニタランプが点灯される。これにより、アナログ信号の出力が全ストローク確認できるので、良否判定の精度が向上する。 【0014】次に、本発明に関連して、各種出力回路の動作確認を行う出力チェックについて説明する。図6に示すように、キースイッチをオンした後2.5秒以内にホーンスイッチとパワステスイッチ左を同時にオンして2.5秒間保持すると、出力チェックモードに移行し、1秒間すべてのランプとホーンが2回出力される。そして、各種出力回路に順番に信号が出力され、同時に所定のモニタランプとホーンが出力される。これにより、各種出力回路の出力異常を確認できる。ただし、オルタネータ入力からエンジンの状態を判断し、運転中の場合は出力チェックモードに移行しない。 【0015】次に、本発明に関連して、フロントパネル内にコントロールボックスを収容して配線を短くする構成について説明する。この構成は、図7に示すように、メータパネルPの下にコントロールボックス1を配置してメータパネルPとの配線を短くし、これにより、電圧ロスや配線重量を減らしている。この構成は、また、配線が短いので、テスタによる配線チェックが容易になり、トラブルシューティングが短時間で行えるようになる。 【0016】次に、本発明に関連して、主変速レバーの刈取駆動を行うレバー位置と、後進時にブザーを鳴らすレバー位置と、後進時に刈取部を上昇するレバー位置を設定項目とし、それぞれの設定項目に対応するレバー位置をEEPROMに記憶する構成について説明する。 【0017】この構成は、電源投入後2.5秒以内にホーンスイッチを2.5秒間オンにすると、書き込みモードに移行し、所定のモニタランプが点灯する。ここで、パワステレバーを左右に傾動して設定項目のメニューを切換える。メニューを切換える毎に設定項目に対応する所定のモニタランプが点灯する。これにより、現在の設定項目を知ることができる。 【0018】設定項目を選択したら、次に、図8に示すように、主変速レバーを動かしてレバー位置を目標に位置付け、ホーンスイッチをオンにする。ホーンスイッチをオンにすると、100ms後にEEPROMにデータが書き込まれ、書き込み終了後にホーンが100ms鳴動する。 【0019】この構成は、それぞれのレバー位置にリミットスイッチを配置するより調整が容易で、リミットスイッチに比べ設定位置がずれない。 【0020】次に、本発明に関連して、1つのリミットスイッチで刈取部上昇出力と自動扱深さ制御を停止するリレー回路について説明する。 【0021】このリレー回路は、図9に示すように、穀稈センサ12と、自動扱深さ制御を開始する速度を検出する速度スイッチ16がオンのとき、NCリレー接点17を通って自動扱深さ制御ユニット18が作動する。後進時の刈取部上昇出力を選択するバックアップスイッチ19と刈取スイッチ20がオンで、主変速レバーの後進スイッチ21がオンになると、NOリレー接点22のリレーコイル23に電流が流れてNOリレー接点22がオンになり、刈取上げソレノイド24に電流が流れて刈取部が上昇する。刈取部が設定高さまで上昇すると、上限スイッチ25がオンになり、NCリレー接点17のリレーコイル26に電流が流れてNCリレー接点17がオフになり、穀稈センサ12と速度スイッチ16のラインが切断されて自動扱深さ制御ユニット18が停止する。 【0022】このリレー回路は、刈取部上昇出力停止用と自動扱深さ制御停止用のリミットスイッチが1つでよいので、部品コストを節約して調整を容易にする。 【0023】このリレー回路は、速度スイッチ16と、バックアップスイッチ19と、刈取スイッチ20の3つのリミットスイッチを使用して主変速レバーのレバー位置を検出しているが、これらのスイッチの代わりに主変速レバーにポテンショメータを取り付けてそれぞれのレバー位置を検出してもよい。これにより、3つのリミットスイッチが不要になるので、構成部品の点数を減らして信頼性を高め、スイッチ調整に要する工数を削減することができる。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の異常警報装置は、刈取り作業中にエンジン回転数が所定値以下に下がったときは、ホーンを鳴動してモニタランプを点灯する。従って、本発明によれば、従来はオペレータが耳で判断していたエンジン回転数の異常低下を発生と同時に知ることができるので、速やかに対応してエンジン回転数の低下が原因で起こるさまざまなトラブルを早めに回避できる。また、既存のホーンやモニタランプを使用するので、コストアップせずに改善できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月9日(1999.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077779 【弁理士】 【氏名又は名称】牧 哲郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−253729(P2000−253729A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月19日(2000.9.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−62304 |
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