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【発明の名称】 根菜作物の結束機
【発明者】 【氏名】伊藤 宰

【氏名】中田 勝

【氏名】折戸 幸義

【要約】 【課題】大根等の葉部の結束を行う際に、搬送装置で搬送される葉部と、この葉部を上から押さえる押さえ手段との間の擦れによって葉部を痛めることがあった。本発明では、これを防止して確実に結束が行えるようにする。

【解決手段】搬送路51上の根菜作物の葉部W1を結束する結束手段7と、該結束手段7へ向けて前記葉部W1を搬送する搬送手段15と、搬送路51との間で前記葉部W1を上から押さえる押さえ手段9とを備え、押さえ手段9は、前記葉部W1の搬送方向に循環回走自在とされた回走体50により構成され、該回走体50は、前記搬送手段15の動作と同期して回走動作するように、該搬送手段による葉部W1の搬送力を駆動力として作動するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 根菜作物(W)の葉部(W1)を結束する結束手段(7)と、該結束手段(7)へ向けて前記葉部(W1)を搬送する搬送手段(15)と、該搬送手段(15)によって搬送される葉部(W1)を上から押さえる押さえ手段(9)とを備えている根菜作物の結束機において、前記押さえ手段(9)は、前記葉部(W1)の搬送方向に循環回走自在とされた回走体(50)により構成され、該回走体(50)は、前記搬送手段(15)の動作と同期して回走動作するように、該搬送手段(15)による葉部(W1)の搬送力を駆動力として作動するように構成されていることを特徴とする根菜作物の結束機。
【請求項2】 前記搬送手段(15)は、葉部(W1)の搬送に伴って搬送方向に移動する係合部(21)を備え、前記回走体(50)は、前記係合部(21)が搬送方向後側から係合することで回走体(50)を回走動作させる被係合部(52)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の根菜作物の結束機。
【請求項3】 前記係合部(21)は、葉部(W1)を搬送方向後側から押動して搬送する搬送具とされていることを特徴とする請求項2に記載の根菜作物の結束機。
【請求項4】 前記結束手段(7)は、葉部(W1)の搬送空間を上下に通過して該葉部(W1)を結束する結束部材(32)を備え、前記回走体(50)は、前記結束部材(32)の通過軌跡(X)の側方近傍で葉部(W1)の拡がりを抑える抑え具(56)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の根菜作物の結束機。
【請求項5】 前記回走体(50)と、この回走体(50)を循環回走自在に巻回する回転輪(49F)との間に臨むように、該間に対する葉部(W1)の侵入を防止する侵入阻止具(53)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の根菜作物の結束機。
【請求項6】 前記回走体(50)を循環回走自在に巻回する回転輪(49R)に対し、前記回走体(50)の撓みを許容した状態で該回走体(50)を緊張状態に付勢する付勢手段(55)を設けていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の根菜作物の結束機。
【請求項7】 根菜作物(W)の葉部(W1)を結束する結束手段(7)と、該結束手段(7)へ前記葉部(W1)を搬送する搬送手段(15)と、前記結束手段(7)に対する動力伝達を断接するクラッチ(47)と、このクラッチの接続を規制する規制手段(57)と、該規制手段(57)による規制を解除する解除手段(58)とを備えている根菜作物の結束機において、前記規制手段(57)は、クラッチ(47)の接続を2段階に規制する第1、第2規制部(65,66)を備え、且つ第1規制部(65)による規制が解除されたあと第2規制部(66)による規制が解除されたときに前記クラッチ(47)を接続可能としており、前記解除手段(58)は、葉部(W1)が結束位置に到るまでに搬送手段(15)により葉部(W1)が搬送されていることを検出する第1センサ(76)と、該第1センサ(76)の検出に基づいて前記第1規制部(65)による規制を解除する第1解除部(77)と、前記葉部(W1)が所定の結束位置に搬送されたことを検出する第2センサ(78)と、該第2センサ(78)の検出に基づいて前記第2規制部(66)による規制を解除する第2解除部(79)とを備えていることを特徴とする根菜作物の結束機。
【請求項8】 前記第2センサ(78)は、葉部(W1)の搬送方向後端が所定の結束位置(P)に搬送されたことを検出するように設けられていることを特徴とする請求項7に記載の根菜作物の結束機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大根、人参、ゴボウ等の根菜作物における葉部を結束する結束機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、大根等の根菜作物を漬物用や保存などの目的で乾燥させる場合、複数の大根等の葉部を束ねた状態で結束紐で結束し、この結束部分を干し竿等にひっかけて天日に干すといった作業が行われる。そして、かかる葉部の結束は、これを自動化した結束機を用いて行うようにしていた。このような結束機としては、例えば実公平7−26902号公報に記載のものがあり、この結束機は、搬送路上に載せた大根等の葉部を搬送爪によって搬送方向後側から押してノッタビル型の結束装置へと搬送し、この葉部が結束位置に搬送されたとき葉部の前端部が検出センサのアームに当接してこれを揺動し、このアーム揺動により、搬送装置上に葉部が存在していることを検出するとともに、搬送装置を停止し、且つ結束装置への動力の断接を行うクラッチを接続して結束を行うようにしたものであった。
【0003】また、前記結束機においては、結束装置に到る搬送経路で、葉部を上から押さえる押さえ部材を備えており、該押さえ部材と搬送路とで上下から葉部を挟んだ状態で搬送爪によって搬送するものとしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の結束機では、根菜作物の葉部を押さえ部材と搬送路との間で挟み込むことにより葉部の広がりを抑え、結束作業を容易に行えるように考慮されていたが、押さえ部材及び搬送路との間の摩擦により葉部が損傷したり千切れてしまうことがあり、これでは、結束が不十分又は結束不能となる恐れがあった。また、前記摩擦は搬送の抵抗となるとともに、この抵抗によって葉部が搬送爪から外れ易くなり、この葉部の外れは特に葉部の短い作物で顕著に現れることとなる。
【0005】一方、前記検出センサは、搬送装置上に根菜作物が存在することの検出と、葉部が結束位置に搬送されたことの検出とを兼ねたものとしていることから、葉部の存在を検出する位置に依存して葉部の結束位置が決定づけられるようになっている。つまり、この結束位置は、検出センサのアームを揺動する葉部の搬送方向前端位置を基準として決定されるのである。しかし、大根等の根菜作物においては、その種類や成長の度合い等により葉部の拡がりやボリュームが異なるものとなっており、葉部の前端を結束位置の基準としたのでは、葉部の搬送方向の幅が広い場合に、該葉部の後側を上下に通過するノッタビル型結束装置のニードルが葉部を突き刺してしまうことがあり、葉部の切断を招来したり、葉部の全体を結束できなくなって結束を弱くしてしまうという不都合を生じるものとなっていた。
【0006】そして、上記のような各問題点によって結束が不十分となった場合、干し竿等に吊り下げた根菜作物が落下して根部を痛める恐れが生じ、これは作物の品質低下を招いて多大な損失にも繋がるものであった。そこで、本発明は、根菜作物の葉部の結束を確実に行えるようにした結束機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、根菜作物の葉部を結束する結束手段と、該結束手段へ向けて前記葉部を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送される前記葉部を上から押さえる押さえ手段とを備えている根菜作物の結束機において、前記目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。すなわち、本発明にかかる結束機は、前記押さえ手段を、前記葉部の搬送方向に移動自在に構成し、この押さえ手段を、前記搬送手段の動作と同期して移動するように構成したものである。
【0008】これによって、押さえ部材と葉部との間に生じる摩擦が低減され、ここに、葉部の千切れや搬送手段からの外れを防止し、また、搬送の抵抗を小さくしているのである。ここで、本発明では、前記押さえ手段として、葉部の搬送方向に循環回走自在とされた回走体を備えた構成とし、この回走体を、搬送手段による葉部の搬送力を駆動力として作動するように構成している。すなわち、回走体の作動を搬送手段の駆動装置とは別の駆動装置により行うことも可能であるが、これでは、各駆動装置の出力のバラツキや回走体又は搬送装置に対する不慮の外力等によって両者の移動が確実に同期しない場合が生じ、このようなことが起こると、従来と同様、押さえ部材と葉部との間の摩擦が大きくなったり、回走体が先行して搬送手段による葉部の搬送が適切になされなくなる。
【0009】そこで、本発明では、搬送手段による搬送力を利用して回走体を回走動作していることから両者が確実に同期し、また、回走体のために別の駆動装置を設ける必要もなくなってコストダウンが図れるのである。本発明は、上記のような搬送手段と回走体との同期を実現するための具体的な構成として、前記搬送手段に、葉部の搬送に伴って搬送方向に移動する係合部を備え、前記回走体に、前記係合部が搬送方向後側から係合することで回走体を回走動作させる被係合部を備えたものとしている。
【0010】これによって、回走体の作動の構造が簡素化されるとともに、何らかの原因で回走体が先行して係合部と被係合部の係合が外れた場合であっても、再び係合部が搬送方向に移動することで被係合部との係合がなされ、再度搬送手段と回走体とを同期させることが可能となる。なお、前記回走体としては、複数のスプロケットに巻回したチェーンや、複数のプーリに巻回したベルト等を用いることができ、搬送手段としては、ベルトコンベア型や、回走チェーン等の外周に茎葉部を押動する搬送具を設けた構成等が採用できる。
【0011】また、前記係合部によって、葉部を搬送方向後側から押動することにより搬送具を兼ねることができるようになり、これによって回走体の作動構造がより簡素化される。前記結束手段として、例えばノッタビル型のように、葉部の搬送空間を上下に通過して該葉部を結束する結束部材を備えものとした場合、前記回走体に、前記結束部材の通過軌跡の側方近傍で葉部の拡がりを抑える抑え具を備えることが好ましい。これによって、結束部材で葉部を突き刺して損傷するようなことが防止され、確実な結束に寄与するものとなる。
【0012】前記押さえ手段として循環回走型の回走体を用いているため、この回走体と、この回走体を循環回走自在に巻回する回転輪との間に、葉部が侵入してかみ込んだり、該かみ込みによって回走動作が阻害される恐れが生じる。そこで、本発明では、回走体と回転輪との間に臨むように葉部の侵入阻止部材を設けたものとしている。また、前記回走体を回転輪によって常に緊張状態に巻回した状態であると、上記のように回走体と回転輪との間に葉部がかみ込むことで回走動作が停止してしまう恐れが生じる。そこで、本発明では、回転輪に対して前記回走体の撓みを許容した状態で該回走体を緊張状態に弾性的に付勢する付勢手段を設けたものとし、葉部のかみ込み等が発生した場合でも、人為的に回転輪による緊張状態を解いて葉部を取り除いたり、人為的に取り除かなくともかみ込んだままの回走動作が可能となるので、この回走によって自然に葉部を取り除くことができるようになる。
【0013】また、本発明は、根菜作物の葉部を結束する結束手段と、該結束手段へ前記葉部を搬送する搬送手段と、前記結束手段に対する動力伝達を断接するクラッチと、このクラッチの接続を規制する規制手段と、該規制手段による規制を解除する解除手段とを備えている根菜作物の結束機において、前述の目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。すなわち、本発明の結束機は、前記規制手段として、クラッチの接続を2段階に規制する第1、第2規制部を備え、且つ第1規制部による規制が解除されたあと第2規制部による規制が解除されたときに前記クラッチを接続可能としており、前記解除手段は、葉部が結束位置に到るまでに搬送手段により葉部が搬送されていることを検出する第1センサと、該第1センサの検出に基づいて前記第1規制部による規制を解除する第1解除部と、前記葉部が所定の結束位置に搬送されたことを検出する第2センサと、該第2センサの検出に基づいて前記第2規制部による規制を解除する第2解除部とを備えたものとしている。
【0014】これによれば、まず、第1センサにより、葉部が搬送されていることを検出したときに第1解除部により第1規制部を解除する。そしてその後、第1規制部が解除された状態で、葉部が所定の結束位置に搬送されたことを第2センサで検出し、第2解除部により第2規制部を解除してクラッチを接続する。つまり、第1センサによって葉部の存在を検出する位置に依存することなく、第2センサによって適正な結束位置で葉部の検出して結束手段を作動することが可能となり、葉部の量や拡がり等によって葉部の搬送方向の幅が異なる場合であっても最適な結束が行えることとなる。
【0015】そのため、ノッタビル型のように、葉部の後側で上下に通過する結束部材を備えた結束手段を用いた場合であって、更に、葉部の搬送方向前端を第1センサにて検出するようにした場合であっても、葉部の搬送方向後端を基準として結束位置を決定し、これを第2センサで検出することによって、結束部材が葉部を突き刺すようなことが防止され、確実な結束が可能となる。また、クラッチの規制解除に関し、第2規制部よりも第1規制部の解除を優先としていることから、葉部を搬送していない第1センサのオフ状態で第2センサがオンしたとしてもクラッチが接続されず、結束手段を空動作するようなことが防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図14及び図15は、大根等の根菜作物Wの葉部W1を結束する結束機1の全体を示しており、この結束機1は、クローラ走行体で例示する走行装置2を下部に備えて自走可能とされ、後部にエンジン3、燃料タンク4及び操縦ハンドル5を備えている。走行装置2の上部には、機体フレーム10が設けられ、該機体フレーム10上には、複数の大根Wの葉部W1を結束する結束装置(結束手段)7と、該結束装置7へ大根Wを搬送する搬送装置6と、搬送される葉部W1を上から押さえる押さえ手段9と、前記結束装置7を制御する制御手段8(図1参照)等を備えている。
【0017】なお、本実施形態において、大根Wの搬送方向A(図15の左右方向)を前後方向とし、搬送方向に直交する横方向(同図の上下方向)を左右方向として説明する。前記搬送装置6の前後には、載置台11,12,13が設けられており、前部の載置台11は下側に折畳み可能とされ、後部の後側載置台13は後部の前側載置台12上に折畳み可能とされている。搬送装置6は、図15に示すように、大根Wの根部W2を搬送する第1搬送部14と、大根Wの葉部W1を搬送する第2搬送部(本発明にかかる搬送手段)15とから主構成されている。
【0018】第1搬送部14は、左右方向一側(図例では右側)に配置されており、本実施の形態では、前後一対のプーリ16F,16Rに幅広の無端ベルト17を巻掛けてなるベルトコンベヤで構成され、その略水平面となる上面に根部W2を横倒しの状態で載置して搬送可能である。なお、第1搬送部14の右側には、前後方向に長い棒状の受け台26を折り畳み自在に設けており、該受け台26上に、第1搬送部14からはみ出した根部W2を載置可能であり、根部W2の長い大根Wを搬送する場合であっても安定した根部W2の支持が行えるようにしている。また、受け台6を上方または下方に折り畳むことにより結束機1の運搬時や保管時に必要なスペースを小さくすることができるようにしてある。
【0019】第2搬送部15は、第1搬送部14の左側に隣接して左右一対設けられており、図12に示すように、左右方向の軸心廻りに回動自在な前後一対のスプロケット18F,18R及びガイドスプロケット19と、これらスプロケット18F、18R、19に巻回した無端状の搬送チェーン20と、該無端状チェーン20の外周に所定間隔をおいて設けられた搬送爪(搬送具)21とからなるチェーン回走型搬送機構とされている。搬送チェーン20の上方にはカバー板24が設けられるとともに、図15に示すように、搬送チェーン20の上方に位置するカバー板24には前後方向に長い孔25を左右一対形成している。
【0020】一方、図12に示すように、前後スプロケット18F、18R間のチェーン20の上部は前記ベルト17に沿った直線状とされ、搬送爪21は、その基部が搬送チェーン20のリンクに左右軸心まわりに回動自在に枢支されるとともに、搬送チェーン20上部の直線状部分では、カバー板24の下面に設けたガイド溝22に嵌合して起立状態となり、この起立状態の搬送爪21は、図2及び図7に示すように、前記孔25を挿通してカバー板24から突出した状態で前後方向に移動するようになっている。
【0021】図15に示すように、第1搬送部14の前側のプーリ16Fと、第2搬送部15の前側の左右スプロケット18Fとは同軸心状に配置されて駆動軸23によって駆動され、この駆動軸23にはエンジン3からの動力が主クラッチ及び間欠伝動機構等を介して間欠的に動力が伝達されるようになっている。したがって、前記第1搬送部14と第2搬送部15は同期して作動し、第1搬送部14で根部W2を搬送しながら第2搬送部15の搬送爪21によって葉部W1を搬送方向後側から押動し、横向きの状態を維持しながら大根Wを図15の矢示A方向に搬送するようにしている。
【0022】また、搬送装置6は、結束位置に搬送された大根Wの葉部W1を結束装置7により結束している間停止し、結束が終わると、搬送爪23の1ピッチ分次の大根Wを搬送して前記結束位置で停止するといった動作を繰り返し行うように間欠駆動される。なお、前記第1搬送部14及び第2搬送部15の詳細構造は、前記に限られるものではなく、例えば第1搬送部14として、回走チェーンに搬送用の突起を設けた構成等とすることができ、第2搬送部15として、搬送用の平ベルトを用いたベルトコンベア式を採用したり、該ベルトに一体的に搬送爪を突出した構成とすることができる。
【0023】前記結束装置7は、図10乃至図12に示すように、結節機構31と、ニードル(結束部材)32と、結束紐33とを備えたノッタビル型に構成されている。結節機構31は、カバー板24の上方で且つ左右第2搬送部15の間に配置されていて支持部材34(図15参照)等を介して機体フレーム10側に支持された収納ケース35内に収納されており、回転軸36の回転によって作動して結節動作を行なうように構成されている。ニードル32はカバー板24よりも下方側に配置され、左右方向の枢軸37廻りに回動自在に支持されると共に、クランク機構38によって上方に揺動されるように構成されている。なお、カバー板24の左右孔25間及び収納ケース35にはニードル32の通行を許容する通過孔39,40が形成されている。
【0024】結束紐33は、カバー板24よりも下方側に配置された収納ドラム41(図15参照)内に巻回されて収納されており、該結束紐33は、この収納ドラム41から巻き出されてニードル32の先端部の挿通孔42に挿通されると共に、このニードル32の先端部から通過孔39を介して大根Wの葉部W1の搬送空間を上下に通過し、収納ケース35のニードル通過孔40から該収納ケース35内に入り、そして、結節機構31の結節具43(ノッタビル)を介して保持具44に至っており、この保持具44に結束紐33の端部が保持されている。
【0025】ここで、前記結束装置7による結束動作を説明すると、図10は結束位置に至る手前の、葉部W1の搬送途中を示しており、この位置から大根の葉部W1がA方向に搬送されてその後端が所定の結束位置P(この位置の詳細は後述する)に達すると搬送装置6が停止し、図11に示すように、葉部W1が、該葉部W1の搬送空間を上下横切る結束紐33に押し付けられて、該結束紐33が部分的に葉部W1に巻回される。その後、クランク機構38によってニードル32が、仮想線で示す位置に揺動されることで結束紐33が葉部W1に巻付けられる。
【0026】そして、結節機構31の回転軸36が回転されることによって部分傘歯車45が回転し、結節具43によって、結束紐33が結節され、結節が終了すると、保持具44に備えたカッターによって結束紐33が切断されると共に、結節具43が結節部分から外れる。このとき、葉部W1に巻き付いている結束紐33の両端は自由になるが、ニードル32先端からの結束紐33の端部は保持具44に保持されている。その後、ニードル32が元の位置に戻り、結束装置7による1結束動作が終了する。前記ニードル32を作動させるクランク機構38及び結節機構31を作動させる回転軸36には、駆動軸46から動力が伝達され、この駆動軸46には、エンジン3から伝動機構、クラッチ47(図1参照)等を介して動力が伝達される。
【0027】前記押さえ手段9は、図1及び図14,図15に示すように、収納ケース35を支持する支持部材34に対してフレーム48を介して装着されており、このフレーム48には前後上下に複数のスプロケット(回転輪)49を左右軸心廻りに回転自在に支持し、これらスプロケット49に無端状チェーンよりなる回走チェーン(回走体)50を巻回して構成されている。また、回走体50は、側面視で収納ケース35の外側を囲むようにして設けられており、ここに、収納ケース35(結節機構31)は、回走体50の内周スペースに配置されることとなってスペースの有効利用が図られている。
【0028】回走チェーン50の下部側は、略直線状とされていて収納ケース35の下側から前後に延びており、前記カバー板24の上面には、回走チェーン50の下方に対応して上方へ突出する受け部材51を備えており、該受け部材51は、結束装置7の前後において実質的に搬送路を形成するようになっている。この受け部材51は、弾性変形可能な細幅帯状のバネ板材にて構成され、その前後中間部分がカバー板24から上方に離間するように凸状に弯曲されるとともに、前後端部がカバー板24上に固定されている。
【0029】そして、搬送爪21によって搬送された葉部W1は受け部材51の後部傾斜によって持ち上げられ、回走チェーン50下部との間で葉部W1を挟んで収束させながら拡がりを抑えて結束装置7に搬送し、結束装置7を通過したのち、受け部材51の前部傾斜によって再びカバー板24上に載せるようになっている。ここで、受け部材51は、カバー板24上から葉部W1を持ち上げることで該葉部W1を結節機構31に近づけて結束紐33を巻き付けやすくするとともに、結束紐33によって葉部W1を持ち上げるようなことを防止して結束紐33による葉部W1の切断を防止している。また、受け部材51を細幅帯状に形成することで搬送の抵抗を少なくし、弾性変形可能とすることで葉部W1のボリューム(太さ)に対応しながらその弾性によって葉部W1を下側から押圧することが可能となる。
【0030】なお、前記回走チェーン50及び受け部材51は、図6及び図7に示すように、第2搬送部15の左右搬送爪21の間で、且つ第1搬送部14から離れた側(左側)の搬送爪21の側方近傍に配置されている。図1に示すように、前記回走チェーン50には、前記搬送爪21のピッチと同一ピッチで被係合部52が設けられており、該被係合部52は、図6及び図7に示すように、回走チェーン50のリンクピンを左方向に延長するとともにその延長端に設けたローラにて構成されている。
【0031】そして、回走チェーン50下部の直線状部分で、被係合部52が左側の搬送爪21の前方に配置されて該搬送爪21に係合可能であり、ここに搬送爪21の搬送方向Aへの移動によって回走チェーン50を循環回走駆動可能としている。したがって、回走チェーン50は、葉部W1とともに搬送方向Aに回走移動することにより葉部W1との間の摩擦を少なくしており、この摩擦によって葉部W1が傷ついたり千切れたりするようなことが防止され、よって結束手段7による結束も確実に行えるようになる。
【0032】また、搬送爪21の搬送力を利用して回走体50を回走駆動していることから両者の駆動が確実に同期することとなり、仮に回走体50が何らかの外力等によって先行して回走したとしても、搬送爪21の移動によって再び被係合部52に係合することで同期状態に即座に復帰できるようになっている。なお、第2搬送部15の搬送チェーン20に対して搬送爪21とは別の係合部を設け、該係合部を被係合部52に係合させることで回走チェーン50を回走動作させることもできるが、本実施形態のように、搬送爪21を係合部として利用することで構造の簡素化が図れるようになっている。
【0033】また、押さえ手段9の回走体50としては、複数のプーリに回走ベルトを巻回した構造としてもよい。前記被係合部52を設けている回走チェーン50のリンクには、葉部W1の拡がりを抑える抑え具56が設けられている。この抑え具56は、図5乃至図7に示すように、板材を後下がり傾斜姿勢となるように屈曲し、被係合部52が突出する側と反対側(回走チェーン50と右側の搬送爪21の間)に突出するように設けており、搬送爪21によって押動する葉部W1の後側を押さえるように構成している。また、この抑え具56は、図5に示す結束位置Pにおいて、ニードル32の通過軌跡Xの前側で左側方近傍(図7参照)に配置されるようになっており、これによってニードル32が葉部W1を突き刺すようなことを防止している。
【0034】前記搬送爪21は、図13に示すように、搬送チェーン20の直線状部分の前端位置でガイド溝22から外れて下方に移送されるようになっており、このとき、搬送爪21(21a)はガイド部材95によって支持されて略起立状態で下方に移動し、被係合部52から離脱するとともに葉部W1の束から外れるようになっている。また、このときに、回走チェーン50下部の後側のスプロケット49Rの近傍位置では、後側の搬送爪21bと被係合部52が係合を開始するようになっている。
【0035】ここで、最前側の搬送爪21aは、搬送チェーン20の前スプロケット18Fに沿って下方に移動しようとするが、この搬送爪21aの後端下面がガイド溝22の終端部22aに係合して若干前倒れ傾斜するようになっている。そのため、この搬送爪21aが被係合部52から外れる瞬間、前倒れによって被係合部52を前側に押し出し、すべての被係合部52が各搬送爪21よりも若干前側に先行するようになっている。そして、被係合部52が先行することで、係合開始前の搬送爪21bに対して必ず被係合部52が前側に配置されることとなり、両者の係合が適正になされるようになっている。
【0036】したがって、前側の搬送爪21aを被係合部52から離脱する際に前倒れ姿勢とする構成によって、搬送爪21に対して被係合部52を先送りする先送り手段を構成し、該先送り手段によって搬送爪21bと被係合部52との係合開始の際に、搬送爪21bの先端部に被係合部52が衝突したり、被係合部52が搬送爪の後側に入り込むようなことを防止している。図1に示すように、回走チェーン50下部の直線状部分において、その最前側に配置されるスプロケット49Fと回走チェーン50との間には、該間に臨むようにして葉部W1の侵入阻止部材53が設けられている。該侵入阻止部材53は、板状の部材を直立状態とするとともに下端部を水平状に屈曲形成しており、前側から搬送される葉部W1がスプロケット49Fと回走チェーン50との間に侵入してかみ込むのを防止し、回走チェーン50の回走が阻害されるようなことを防止している。
【0037】特に、結束位置よりも前側のスプロケット49Fに対して侵入阻止部材53を設けることにより、結束後の葉部W1の一部が回走チェーン50とスプロケット49Fとの間に咬み込んで、結束を弱めたり解いたりするようなことを防止できるようにしている。回走チェーン50下部の直線状部分の後側に配置されるスプロケット49Rは、フレーム48に前後揺動自在に設けたアーム54の先端に回転自在に支持されており、更に、アーム54は、フレーム48との間で圧縮コイルバネよりなる付勢部材55によって後方へ付勢されている。
【0038】よって、回走チェーン50は、付勢部材55の付勢力によって緊張状態に巻回されるとともに、受け部材51との間で葉部W1を挟んだ際には、前記付勢力によって葉部W1を押さえることが可能となる。また、葉部W1が各スプロケット49と回走チェーン50との間に咬み込んだ場合などには、付勢部材55に抗して人為的に回走チェーン50の緊張を解いて葉部W1を容易に排除可能であり、また、人為的に排除しなくとも、回走チェーン50が撓むことによりそのまま回走可能となり、この回走によってかみ込んだ葉部W1が自然に排除できるようになる。
【0039】なお、前後のスプロケット49F、49Rの間で且つ結束装置7の後方近傍には、ガイドスプロケット49Mを設けており、葉部W1の搬送によって結束装置7近傍の回走チェーン50が大きく上方に撓むようなことを防止して葉部W1の押さえを確実に行えるようにしている。前記制御手段8は、搬送装置6上の葉部W1を検出するとともに結束位置に搬送されたことを検出して結束装置7を作動し、且つ、該結束装置7を1結束動作で終了するように制御するものであり、図2に示すように、エンジン3から前記駆動軸46への動力伝達を断接するクラッチ47と、このクラッチ47が接続するのを規制する規制手段57と、この規制手段57による規制を解除する解除手段58とを備えている。また、制御手段8は、結節機構31及びカバー板24の下方側で機体フレーム10に設けた左右一対の支持枠59(図7、図8参照)やその他ブラケット等を介して支持されている。
【0040】前記駆動軸46は、図7に示すように、左右支持枠59を左右方向に貫通するとともに軸受を介して回転自在に支持されている。前記クラッチ47は、図7及び図9に示すように、相互に噛み合う爪60a、61bを備えた駆動側部材60と従動側部材61とからなる噛み合いクラッチが採用されており、駆動側部材60は、駆動軸46に相対回転自在で軸心方向移動不能に外嵌されいている。また、駆動側部材60には、スプロケット62が取付固定されており、このスプロケット62にエンジン3からの動力が伝達されて駆動側部材60が回転する。
【0041】従動側部材61は、キー連結等により駆動軸46に一体回転自在で軸心方向移動可能に外嵌され、従動側部材61と左側の支持枠59との間には圧縮コイルバネ63が圧縮状に介在され、このコイルバネ63の付勢力によって従動側部材61が駆動側部材60に噛み合う方向へ付勢されている。前記規制手段57は、図2に示すように、前記クラッチ47の接続を2段階に規制する第1、第2規制部65、66を備えており、第1規制部65は、クラッチ47が接続しないように駆動側部材60と従動側部材61との間に介在する第1規制部材67を有する。
【0042】この第1規制部材67は、図3乃至図5、図7、図8に示すように、板材等により構成されて駆動軸46の上側に配置され、左右方向の支軸68を介して支持枠59側に回動自在に支持された取付部材69の下部に取付固定されており、該取付部材69を回動することにより第1規制部材67の先端を駆動軸46に対して近接離反可能としている。そして、第1規制部材67を駆動軸46に近接する方向に回動することによって、図3及び図7に示すように駆動側部材60と従動側部材61との間に介在して両者の接続を規制可能であり、図4に示すように、第1規制部材67を駆動軸46から離反する方向(矢示B方向)に回動することにより、第1規制部材67が駆動側部材60と従動側部材61との間から外れて第1規制部65による規制が解除されるようになっている。
【0043】なお、以下において第1規制部材67によってクラッチ47の接続を規制した状態を第1規制状態とする。また、前記取付部材69と支持枠59との間には引張りコイルバネよりなる回動復帰部材70が設けられており、この回動復帰部材70は、第1規制部材67を従動側部材61に近接する方向(図5の矢示B’方向)へ付勢している。前記第2規制部66は、駆動側部材60と従動側部材61との間に配置される第2規制部材71を備え、該第2規制部材71は、板材等を縦向きにして駆動軸46の下側に配置され、その後端部が軸ピン72を介して回動自在に支持枠59側に支持されており、回動することにより駆動軸46に対して近接離反可能としてある。
【0044】また、第2規制部材71は、第1規制部材67によって駆動側部材60と従動側部材61との接続を規制した状態で、両部材60,61間に挿入して駆動軸46の下面に当接するようになっており、第1規制部材67による規制を解いて(第1規制状態を解いて)従動側部材61が駆動側部材60に向けて若干摺動したとき、従動側部材61の側面が第2規制部材71に当接して駆動側部材60への接続が規制されるようになっている。なお、この状態を第2規制状態とする。更に、この状態から第2規制部材71を駆動軸46から離れる方向(図5のD方向)に回動することによって従動側部材61の規制が完全に解け、クラッチ47が接続されるようになる。
【0045】したがって、第1規制状態を解いたあとに第2規制状態を解くことによってクラッチ47が接続されるようになっており、よって第1規制部65は第2規制部66よりも優先的に働き、第1規制部65がクラッチ47を規制した状態で第2規制部66が解除方向に働いたとしてもクラッチ47が接続されないようになっている。なお、第2規制部材71は、後述する第2解除部79に設けた付勢部材92によって駆動軸46に近接する方向(図5矢示Dの反対方向)に付勢されている。
【0046】図5及び図9に示すように、前記クラッチ47の従動側部材61は、その本体部61bが円柱状に形成され、その外周側にカム74が一体的に突出形成されている。このカム74の外周面は、回転方向Cに向かうに従って本体部61bの外周面からの突出量が次第に大きくなるように形成され、カム74の回転方向Cの前部で且つ駆動側部材60に対向する側の側面は、回転方向Cに向かうに従って駆動側部材60から離れる方向に移行する傾斜面74aとされている。
【0047】一方、第1規制部材67の従動側部材61側の側面には、切欠部75が形成されていて該切欠部75前側の第1規制部材67の側面は傾斜面74aに当接可能となっており、クラッチ47が接続された後に、第1規制部材67を回動復帰部材70の付勢によってカム74の外周面に当接させておく(図5の状態;この状態を切断準備状態とする)と、駆動軸46が回転するにつれて第1規制部材67がカム74の外周面上を相対的に反矢示C方向に移動して従動側部材61の本体部61aの外周面に当接し、更に駆動軸46が回転すると、第1規制部材67の側面がカム74の傾斜面74aに当接し(図9(a)の状態)、傾斜面74aの案内作用により、従動側部材61が駆動軸46の軸心方向に摺動して駆動側部材60から離反し、従動側部材61と駆動側部材60との間に第1規制部材67が挿入(図9(b)の状態)されてクラッチ47の接続を再び規制するようになっている。
【0048】また、このときに第2規制部材71も付勢部材92によって駆動側部材60と従動側部材61の間に挿入されるようになっている。なお、第1、第2規制部材67、71を駆動側部材60と従動側部材61との間から外して規制手段57による規制を解除し、その後、第1規制部材67をクラッチ切断準備状態とすることで、駆動軸46は一回転のみ回転駆動し、この一回転で結束装置7の結束動作が終了するようになっている。前記解除手段58は、上記のような第1,第2規制部65、66による規制の解除を行うものであり、図2に示すように、第2搬送部15により葉部W1が搬送されていることを検出する第1センサ76と、該第1センサ76の検出に基づいて前記第1規制部65による規制を解除する第1解除部77と、前記葉部W1が所定の結束位置に搬送されたことを検出する第2センサ78と、該第2センサ78の検出に基づいて前記第2規制部66による規制を解除する第2解除部79とを備えている。
【0049】前記第1センサ76は帯板状に形成されたレバー部材80を備え、該レバー部材80は、図6及び図7に示すように、カバー板24に設けた通過孔39を上下に挿通して左右第2搬送部15の間に配置され、搬送爪21によって搬送された葉部W1がレバー部材80に当接可能とされている。また、レバー部材80の下端部は、左右方向の支軸81の一端に固定されるとともに、該支軸81が支持枠59に回動自在に支持されている。図3〜図5、図7、図8に示すように、前記支軸81の他端側には、板材により形成された回動体82が固定されており、該回動体82の下部と支持枠59との間には引張りコイルバネ83を介装しており、これによってレバー部材80を後方へ揺動する方向へ付勢し、レバー部材80が若干後ろ傾斜姿勢となった状態(図3の状態)でストッパ部材84によってその揺動を規制している。
【0050】前記回動体82には、第1解除部77を構成する係合部材85の前端が左右方向の軸ピン86によって枢結されており、この係合部材85の後端部は支持枠59から左右方向に突出した受けローラ87上に載置されている。一方、第1規制部材67を取り付けている取付部材69の上部側には係合部材85側に向けて左右方向に突出するローラよりなる被係合部材88が設けられている。そして、図3に示すように、搬送爪21によって葉部W1が搬送されてくると、所定の結束位置P(この位置Pは結束時の葉部W1の後端位置を示す)よりも手前で葉部W1の前端部がレバー部材80に当接し、図4に示すように、葉部がレバー部材80を押動してこれを前方揺動し、これによって回動体82が後方揺動すると係合部材85が後方に移動して被係合部材88を後ろに押動し、この押動によって第1規制部材67がクラッチ47の従動側部材61と駆動側部材60との間から離脱してクラッチ47の第1規制状態を解除するようになっている。
【0051】また、前記係合部材85の下面前部側には、後部側に対して段付き状に下方に突出する段部85aを備えており、該段部85aは後方に向かうに従って上方に移行する傾斜状に形成されている。そして、図4に示すように、係合部材85が被係合部材88を後方に押した後、更に後方に移動することで、図5に示すように受けローラ87上に段部が乗り移り、係合部材85が上方に回動して被係合部材88から外れるようになっている。そして、この係合が外れることにより、回動復帰部材70によって第1規制部材67はクラッチ47の従動側部材61の外周面に当接し、前述したような切断準備状態となる。
【0052】なお、葉部W1の前後幅が小さい場合等には、該葉部W1が結束位置Pに到るまでのレバー部材80の揺動が小さくなり、係合部材85の段部85aが受けローラ87に乗らないことがあり、この場合、係合部材85が被係合部材88に係合したままとなって第1規制部材67をクラッチ切断準備状態とできない場合が生じる。そこで、本実施形態では、図5及び図7に示すように、駆動軸46の一端部に径外方向に突出する操作片89を設け、係合部材85の側面に操作片89に当接可能な当接ローラ90を設け、駆動軸46の回転によって操作片89を一体回転するとともに当接ローラ90を蹴り上げることで係合部材85と被係合部材88との係合を強制的に離脱可能としている。
【0053】なお、前記第1センサ76の位置は、葉部W1の搬送経路内で葉部W1の前端部が結束位置Pよりも手前(後側)となる範囲であれば上記に限ることなく変更可能である。前記第2センサ78は、図2に示すように、カバー板24の下方近傍位置で前記第1解除部77から後方に離れた位置に配置されたスイッチ部材91を備え、該スイッチ部材91は前後方向に長い板材により形成されていて、その後部が機体フレーム10側に上下揺動自在に枢結されている。
【0054】また、スイッチ部材91の前端部には上方突出する側面視山型の突片91aを一体に形成しており、図7にも示すように、この突片91aが搬送爪21の搬送経路(ガイド溝22の側方)に突出するようにコイルバネ等の付勢手段92によって上方へ付勢されている。第2解除部79は、スイッチ部材91の後端部に下方突出状にアーム93aを設け、該アーム93aの下端部に連動ロッド93bの後端を枢支し、この連動ロッド93bの前端を第2規制部材71と一体回動自在と連結された回動片93cに枢支して構成されている。
【0055】そして、搬送爪21の下端部が突片91aに当接するとスイッチ部材91が下方に揺動し、アーム93a、連動ロッド93b、回動片93cを介して第2規制部材71を下方に揺動し、これによってクラッチ47の規制を解除するようになっている。また、スイッチ部材91の突片91bは、葉部W1を所定の結束位置Pまで搬送している搬送爪21(図2及び図5の21F)よりも1ピッチ後方の搬送爪21(図2の21R)に対応して位置づけられている。
【0056】したがって、図2及び図5に示すように、葉部W1が所定の結束位置Pに搬送されると、その1つ手前の搬送爪21が第2センサ78を操作し、第2解除部79によって第2規制状態を解除するとともにクラッチ47を接続して駆動軸46を回転させるようになっている。ここで、第2センサ78は搬送爪21の位置を検出していることから、結束位置Pは、この搬送爪21に接触する葉部W1の後端位置が基準となって決定されることとなっている。
【0057】したがって、葉部W1の前後幅に広狭があったとしても、いずれもその後端位置が一定となって結束が行われ、結束装置7のニードル32が葉部W1の後方位置で上下に通過したときに葉部W1を突き抜けるようなことがなくなって、葉部W1を切断したり葉部W1全体を結束できなくなるようなことを防止しているのである。また、実際に結束される葉部W1の搬送爪21Fでなく、1ピッチ離れた搬送爪21Rに対応して第2センサ78を設けていることから、駆動軸46周りの構造を可及的に簡素化でき、調整やメンテナンス等を容易に行えるようにし、また、第2センサ78自体の取付や調整も容易に行えるようにしている。
【0058】ところで、本発明は上記実施形態に限ることなく適宜設計変更可能である。例えば、前記第1、第2センサは、接触形のセンサとしているが、光電センサ等の無接触形のセンサを用いてもよい。また、前記クラッチの接続規制や規制の解除は、第1、第2規制部材等で機械的に行うに限らず、電気的に行うようにしてもよい。また、第2センサを設ける位置についても、結束される葉部W1を搬送している搬送爪21に対応して設けたり、これよりも前の搬送爪21に対応して設けることもでき、第2センサにより葉部W1に直接的に検出するようにしてもよい。
【0059】結束機は、走行体を備えた自走形のものに限らず、走行体を備えない定置形のもとであってもよい。そして、結束機1によって結束する根菜作物は大根に限ることなくその他の作物の結束にも適用可能である。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、葉部の損傷や切断等を招来することなく確実な結束が行えるようになる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成11年3月8日(1999.3.8)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開2000−253728(P2000−253728A)
【公開日】 平成12年9月19日(2000.9.19)
【出願番号】 特願平11−60500