| 【発明の名称】 |
コンバイン等の穀稈搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 顕
【氏名】楠目 浩司
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| 【要約】 |
【課題】3条刈りにおいては、中央部列の立毛穀稈の掻込不良が発生することがあった。
【解決手段】穀稈の根元部を掻込む左・右・中根元掻込装置12a,12b,12hと、穂先部を掻込む中央穂先掻込ホイル14cと、この中央穂先掻込ホイル14cと略三角形状を形成すべく後側の左右両側には、左・右穂先掻込ホイル14a.14bを設けて、穂先移送装置19へ供給して、この穂先移送装置19で引継ぎして移送する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取る穀稈の根元部を掻込む左右両側及び中央部の左・右・中根元掻込装置12a,12b,12hと、該穀稈の穂先部を掻込む中央穂先掻込ホイル14cと、該中央穂先掻込ホイル14cと略三角形状を形成すべく後側の左右両側の左・右穂先掻込ホイル14a,14bと、該左・右穂先掻込ホイル14a,14bの後側に該穀稈を引継ぎして上方へ移送する穂先搬送装置19とを設けたことを特徴とするコンバイン等の穀稈搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、穀稈の根元部を掻込む左・右・中根元掻込装置と、穂先部を掻込む中央穂先掻込ホイルと、この中央穂先掻込ホイルと略三角形状を形成すべく後側の左右両側の左・右穂先掻込ホイルと、この左・右穂先掻込ホイルの後側には、該穀稈を引継ぎして上方へ移送する穂先移送装置とを設けた技術であり、コンバイン等の穀稈搬送装置として利用できる。 【0002】 【従来の技術】3条刈りのコンバインで刈取り収穫作業をするときは、刈取る立毛穀稈は、このコンバインの前部に設けた刈取機の中央部の菱形状の分離案内杆で中央部列の立毛穀稈は、外側の左右両側列のいずれか一方側の列へ案内する。この左右両側列の立毛穀稈は、左右両側の左・右根元掻込装置で掻込されて、例えば、刈刃装置で刈取りされ、この刈取り穀稈の根元部、及び穂先部は、根元・穂先移送装置へと引継ぎされて上部へ搬送され、脱穀機へ引継ぎ供給されて脱穀する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】刈取る穀稈の中央部列の立毛穀稈は、菱形状の分離案内杆で外側の左右両側列のいずれか一方側の列へ案内するが、この案内は分離案内杆で行われることにより、確実な案内が行われないことがあり、穀稈の掻込不良が発生していたが、この発明により、この問題を解決しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】このために、この発明は、刈取る穀稈の根元部を掻込む左右両側及び中央部の左・右・中根元掻込装置12a,12b,12hと、該穀稈の穂先部を掻込む中央穂先掻込ホイル14cと、該中央穂先掻込ホイル14cと略三角形状を形成すべく後側の左右両側の左・右穂先掻込ホイル14a,14bと、該左・右穂先掻込ホイル14a,14bの後側に該穀稈を引継ぎして上方へ移送する穂先搬送装置19とを設けたことを特徴とするコンバイン等の穀稈搬送装置の構成とする。 【0005】 【発明の作用】3条刈りのコンバインで刈取り収穫作業のときは、刈取る立毛穀稈は、このコンバインの前部に設けた刈取機の中央部の中根元掻込装置12hと、中央穂先掻込ホイル14cにより、中央部列の立毛穀稈は、外側の左側列へ分離して案内する。又、外側の左右両側列の立毛穀稈は、左右両側の左・右根元掻込装置12a,12bと、左右両側の左・右穂先掻込ホイル14a,14bとによって個別に左右両側へ掻込されて、刈刃装置で刈取りされ、この刈取り穀稈の根元部、及び穂先部は、根元搬送装置と穂先搬送装置19へと引継ぎされて上部へ搬送され、脱穀機へと引継ぎ供給されて脱穀する。 【0006】 【発明の効果】中央部列の刈取る立毛穀稈は、中央穂先掻込ホイル14hで分離して案内することにより、確実に分離案内ができると共に、コンパクトで、更に低コストの3条刈り用の穂先搬送装置ができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1の前部に装着した刈取機13の前方部に設けた穀稈搬送装置を図示して説明する。又、このコンバイン1は3条刈りを図示して説明する。前記コンバイン1の車台4の下部には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ5を張設した走行装置6を配設し、該車台4上部には、フィ−ドチエン7と挟持杆31等によって挾持されて移送される刈取り穀稈を脱穀し、脱穀した穀粒を選別回収して一時貯留する穀粒貯留タンク8を横側に装着した脱穀機2を載置している。 【0008】前記脱穀機2の前部には、刈取る立毛穀稈と、隣接して刈取りしない立毛穀稈とに分離するナロ−ガイド3と、前端位置から該ナロ−ガイド3で分離した刈取る立毛穀稈を分草する分草体9と、この分草された穀稈を引起す引起装置10と、引き起された穀稈の根元部を掻込する左・右根元掻込スタ−ホイル12c,12cと、左・右根元掻込チエン12d,12eと、左・右根元掻込ベルト12f,12f等よりなる左・右根元掻込装置12a,12bと、左・右穂先掻込ホイル14a,14b、及び中央穂先掻込ホイル14c等よりなる穂先掻込装置14とにより、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置11と、刈取られた穀稈を根元・穂先搬送装置32,19で引継ぎ搬送して、該脱穀機2の挾持杆31と、フィ−ドチエン7とへ受渡しする刈取機13は、油圧駆動による伸縮シリンダ19aにより、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成としている。 【0009】前記脱穀機2側には、コンバイン1の操作制御を行う操作装置15と、作業者が搭乗する操縦席16等を設け、この操縦席16の下部には、エンジン17を搭載すると共に、後方には、穀粒貯留タンク8を設置する。これら走行装置6、脱穀機2、刈取機13、エンジン17等によって、該コンバイン1の機体18を構成している。 【0010】前記刈取機13の根元・穂先搬送装置32,19によって形成される穀稈搬送経路中には、刈り取られて搬送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機2へ穀稈供給の有無を検出する穀稈センサ19bを設けている。車台4の前端部に装架された走行用ミッション20の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ20aを設けた構成としている。 【0011】前記左・右根元掻込装置12a,12bは、図1、及び図2で示す如く左右方向略中央部より、所定間隔を設けた左右両側の左・右根元掻込スタ−ホイル12c,12cの上側には、左・右根元掻込ベルト12f,12fを前後方向略水平で、平面視外側へ向けて傾斜させて張設し、この左・右根元掻込ベルト12f,12fの上側には、左・右根元掻込カバ−12m,12mを設けた構成である。 【0012】前記左根元掻込装置12aの左根元掻込スタ−ホイル12cと左根元掻込ベルト12fとの上下方向の間には、平面視後方右側へ向けて後方部を広く形成した略三角形状の左根元掻込チエン12dを張設した構成である。前記右根元掻込装置12bの右根元掻込スターホイル12cと右根元掻込ベルト12fとの上下方向の間には、平面視後方左側へ向けて右根元掻込チエン12eを張設した構成である。 【0013】前記左・右根元掻込装置12a,12bの左・右根元掻込スターホイル12c,12cの略中間部で所定距離前側に位置させて中根元掻込装置12hの中根元掻込スターホイル12jは、図1で示す如く回転自在に軸支して設けた構成である。前記穂先掻込装置14の中央穂先掻込ホイル14cは、図1で示す如く略風車形状に形成すると共に、中根元掻込スターホイル12jの所定距離上部に位置させて設けた構成である。 【0014】これにより、穀稈の根元部、及び穂先部が同時に回転により、掻込されることによって、長稈、及び短稈に関係なく安定した掻込性能を得ることができるし、又、コンパクトでコスト低減が可能である。前記穂先掻込装置14の左・右穂先掻込ホイル14a,14bは、略風車形状に形成すると共に、中央穂先掻込ホイル14cの所定距離後方の左右両側で略三角形状を形成すべく位置に回転自在に軸支した構成である。更に、該左・右穂先掻込ホイル14a,14bは、左・右根元掻込装置12a,12bの左・右根元掻込スターホイル12c,12cの後方内側で所定距離上部に位置させて、所定間隔を設けて上下2段に、図1、及び図2で示す如く位相を略対称にずらして設けた構成である。又、上側のみに設ける構成とするもよい。 【0015】これにより、簡単な構成でコスト低減可能な前記左・右穂先掻込ホイル14a,14bを上下2段に設けたことにより、掻込性能が安定する。右側から2番目の前記分草体9に設けた支持杆9aに固着した支持板9bには、穀稈の穂先部を案内するく字形状の左穂先案内ガイド13aと、逆く字形状の右穂先案内ガイド13bとは、中央穂先掻込ホイル14cの下側に設けた構成である。穀稈の根元部を案内するく字形状で一方側が左根元掻込チエン12dへ近接させて、上下方向略中間位置に設けた左根元案内ガイド15aは、中根元掻込装置12hの掻込ケース15cの下側に設けた取付板15dに装着した構成である。又、逆く字形状で一方側が右根元掻込チエン12eへ近接させて、上下方向略中間位置の右根元案内ガイド15bは、右側から2番目の該分草体9に設けた取付板9cに装着して設けた構成である。 【0016】前記引起装置10の引起ケース10aの後側には、穀稈の穂先部を案内するく字形状と、逆く字形状の上左穂先案内ガイド10bと、上右穂先案内ガイド10cとは、左穂先掻込ホイル14a,14a間、及び右穂先掻込ホイル14b,14b間に設けた構成である。前記各分草体9で分草された中央部列の立毛穀稈の根元部は、中根元掻込スターホイル12jで掻込され、又、穂先部は中央穂先掻込ホイル14cで掻込されて左側部列へ案内されて供給され、左側部列と同時に掻込される構成である。 【0017】左側部列の立毛穀稈の根元部は、左根元掻込スターホイル12c、左根元掻込ベルト12f、及び左根元掻込チエン12dの3者によって掻込され、又、穂先部は、左穂先掻込ホイル14aで掻込される。これら左側部列と中央部列との両者の掻込された立毛穀稈は、刈刃装置11で刈取りされる。この刈取り穀稈の根元部、及び穂先部は、該左根元掻込スターホイル12c、該左根元掻込ベルト12f、該左根元掻込チエン12d、及び該左穂先掻込ホイル14aで更に掻込みながら移送終端部へ向けて移送される構成である。 【0018】右側部列の立毛穀稈の根元部は、右根元掻込スターホイル12c、右根元掻込ベルト12f、及び右根元掻込チエン12eの3者によって掻込され、又、穂先部は、右穂先掻込ホイル14bで掻込される。この掻込された立毛穀稈は、刈刃装置11で刈取りされる。この刈取り穀稈の根元部、及び穂先部は、該右根元掻込スターホイル12c、該右根元掻込ベルト12f、該右根元掻込チエン12e、及び該右穂先掻込ホイル14bで更に掻込みながら移送終端部へ向けて移送される構成である。 【0019】左右両側の移送終端部へ移送された刈取穀稈は、前記根元搬送装置32と穂先搬送装置19とへ供給されて引継ぎされ、これら根元搬送装置32と穂先搬送装置19とによって上部へ移送され、脱穀機2のフィードチエン7と挾持杆31へと供給されて引継ぎされる構成である。左右両側の前記引起装置10,10、及び中央部の該引起装置10の内のこの中央部の引起装置10の引起ケース10aと右側から2番目の分草体9との間には、図5〜図7で示す如く補助案内杆50を設けた構成である。この補助案内杆50は側面視図6で示す如く下端部先端を該分草体9に装着すると共に、前方上部へ傾斜させ、上方部は後方上部へ傾斜させ、更に該引起ケース10aの後方部へ回行させて、この引起ケース10aの後側面の上端部近傍に装着させた構成である。又、正面視は、図5で示す如く該引起ケース10aの左側に位置させ、上端部で右側へ回行させて装着した構成である。 【0020】この補助案内杆50により、刈取穀稈の穂先部が案内されることにより、搬送部から供給部への引継ぎがスムーズになる。前記脱穀機2は、図4で示す如く上部側には、脱穀室22と、排塵処理室23と、二番処理室24とを設け、下部側には、選別室25を各々配置した構成である。該脱穀室22内には、各種の多数の扱歯を装着して刈取り穀稈を脱穀処理する扱胴26を前後方向に軸架内装した構成としている。 【0021】平面視前記脱穀室22の右側に平行し前部側に位置させた二番処理室24内には、還元される未脱穀処理物(二番物)を前方へ移送しながら処理し、選別室25へ排出する移送始端部から順次多数の処理歯と、二番排出羽根とを装着した二番処理胴27と、後部側に位置させた排塵処理室23内には、該脱穀室22から供給される一部の未脱穀処理物を後方へ移送しながら再処理する移送始端部から順次排塵移送螺旋と、多数の処理歯と、排塵排出羽根とを装着した排塵処理胴27aとを同軸で軸架内装した構成としている。 【0022】前記脱穀室22の平面視左側の扱ぎ口21に沿って、刈取り穀稈を挾持するフィ−ドチエン7と、引継案内杆28、及び挾持杆31とを配設すると共に、扱歯の外周縁下部から扱胴カバ−29までの間を包囲する扱網30と、各処理歯の各外周縁下部側を包囲する後側には、棒状部材を所定間隔に設けた漏下具33と、二番受網34とを各々配設している。該漏下具33の移送終端部側には、該排塵処理室23内で処理された藁屑、及び稈切等の排塵物を排出する排塵排出口35を設け、又、該二番受網34の移送終端部側には、二番処理室24内で脱穀処理された一部の処理物を排出する二番排出口36を設けた構成である。 【0023】前記刈取機13の根元・穂先搬送装置32,19で移送される刈取穀稈は、上下移動自在な引継案内杆28、及び挾持杆31と、フィ−ドチエン7とによって挾持されて引継ぎされ、脱穀室22内へ供給され、この脱穀室22内を移送中に脱穀する構成である。前記選別室25内には、扱網30から漏下した脱穀物と、漏下具33、及び二番受網34から漏下した処理物と、二番排出口36から排出される処理物と、排塵排出口36から排出される排塵物との供給を受けて移送しながら揺動して選別する揺動選別装置37を、扱胴26の軸方向に沿わせて設けている。この揺動選別装置37は前部より、順次移送棚38a、チヤフシ−ブ38b、ストロ−ラック38cを設け、該チヤフシ−ブ38bの下部には、グレンシ−ブ38dを設けた構成であり、該チヤフシ−ブ38bは移送角度を調節可能に構成し、漏下量を調節できる構成としている。 【0024】前記揺動選別装置37は、前部を上手側にして、前端部に揺動支点39を設けると共に、後端部に設けた揺動カム40によって揺動可能に架設した構成である。前記揺動選別装置37の移送方向始端部(上手側)の下部には、送風羽根41aを回転自在に内装した送風機41を設け、この送風機41で起風した選別風を送風して穀粒と塵埃とに風選別する構成である。 【0025】前記送風機41の下手側の先端部は、一番選別棚42から流下選別される穀粒を収容して一番螺旋43aにより、横送りする一番受樋43bの上手側と接続し、その下手側は該一番選別棚42の下端部と接続させ、この一番選別棚42の上端部近傍下側には、二番選別棚44から流下選別される未脱穀処理物(二番物)を収容して、二番螺旋45aにより、横送りする二番受樋45bの上手側上端部を適宜の間隔を設けて、重接状態に位置させ、この二番選別棚44の上端部は、機外へ放出させた構成である。 【0026】前記一番螺旋43aで横送りされた穀粒は、揚穀装置(図示せず)等で引継して、穀粒貯留タンク8内へ揚送して貯留する構成である。前記二番螺旋45aで横送りされた未脱穀処理物(二番物)を引継ぎして、二番処理室24内へ揚送する揚送螺旋46bを内装した二番還元筒46aを脱穀機2の平面視右側に斜設した構成である。 【0027】前記揺動選別装置37の移送終端部上方側には、送風機41の選別風と、該揺動選別装置37の揺動選別とによる選別塵埃を共に、機外へ排出する排塵ファン47を設けた構成である。前記穀粒貯留タンク8内の底部には、貯留した穀粒を横送りする移送螺旋(図示せず)を設け、後側には、縦移送螺旋48aを内装した排出支持筒48を略垂直姿勢で回動可能に支承して設け、この排出支持筒48の上端部の接合メタル48bを支点として、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出移送螺旋49aを内装した排出オ−ガ49を、上下回動、及び左右旋回可能に横方向へ配置した構成である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月5日(1999.3.5) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−245230(P2000−245230A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月12日(2000.9.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−58902 |
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