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【発明の名称】 拾集物掃寄掬取器具
【発明者】 【氏名】豊▲崎▼ 久

【要約】 【課題】地面に散在する拾集物を早く、楽に、かつ腰を折り曲げずに拾集作業を行うこと。

【解決手段】長柄3の先端に、地面に散在する拾集物を掃寄せる杓子2を備え、杓子は掃込み面4が掃寄せる方向とは逆方向に窪ませた形状にし、地面に対向させる所定長の波形の掃込当り口6を有する。杓子前部には掃込み面内側に向けられた曲げ部8を、手前側に幅広の受け面9を設ける共に、掃込み面の中央には拾集物と一緒に掬った土などの異物を篩い落とす穴5が形成されている。長柄は掃込当り口に対して所定角度傾けられ、かつ掃込み面を掃寄せる方向に向けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長柄と、該長柄の先端に取り付けられ、地面に散在する拾集物を掃寄せる杓子とから成る掃寄掬取器を有し、前記杓子は掃込み面が掃寄せる方向とは逆方向に窪ませた形状に形成され、地面に対向させる所定長の掃込当り口を有し、該掃込当り口の縁部を水平面に略平行となるよう形成すると共に、杓子前部には掃込み面内側に向けられた曲げ部を設け、前記長柄は前記杓子の掃込当り口に対して所定角度傾けかつ掃込み面を掃寄せる方向に向くよう取り付けられたことを特徴とする拾集物掃寄掬取器具。
【請求項2】 前記掃寄掬取器は掃込当り口が波形の凹凸に形成され、該凹部に地面との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項1記載の拾集物掃寄掬取器具。
【請求項3】 拾集物を入れる収容部を有し、該収容部の入り口の形状を下弦半月形状とし、該入り口の開放面に対してほぼ平行かつ前記収容部を地面に接した状態で斜め方向に向くよう長柄が前記収容部に取り付けられた拾集物受器を前記掃寄掬取器と組み合わせ、該杓子により拾集物を前記拾集物受器に掃き寄せ拾集することを特徴とする請求項1または2記載の拾集物掃寄掬取器具。
【請求項4】 前記収容部が網であることを特徴とする請求項3記載の拾集物掃寄掬取器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樫の実(どんぐり)、イチョウの実(銀杏)、栗の実などの地上に落下し散在する木の実、またはゴルフ練習場で打ったゴルフボール、あるいは競技場、遊園地、駅構内などの公衆場所に投げ捨てた物などの拾集物を能率よく、楽に拾集するのに好適な拾集物掃寄掬取器具に関する。
【0002】
【従来の技術】地上に落下し散在する木の実を拾集する場合、例えば畑の落ち栗を拾集する農作業においては尺取虫のように腰を折り曲げながら、人は古代より手で拾い集めてきた。長時間に及んで腰痛を引き起こすこの原始的な作業は、今もって続行されている。これまで栗拾いの用具としては厚目の布,皮,ゴムの手袋だけである。多少、腰の屈曲をやわらげるため、50〜70cmほどの二つ折りの竹鋏、又は鉄鋏を用いて、栗の実を一粒一粒挟み拾いをする方法もあるが、能率が落ちるので全般的には行われていない。一方、ゴルフ練習場では打ったゴルフボールを自動的に拾集する装置や場内を回って拾い集める拾集車が使用されているが、周囲を張り巡らしているネットのネット際、ネットを張る支柱の脇、バンカー内などにあるゴルフボールは人手によって拾集しているのが現状である。これら場内に散在するゴルフボールの拾集作業はその作業者にとって上記農作業と同様の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記の従来の欠点を除いて、地面に散在する拾集物を早く、楽に、かつ腰を折り曲げずに拾集作業を行うことができる拾集物掃寄掬取器具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発明に係る拾集物掃寄掬取器具は長柄と、該長柄の先端に取り付けられ、地面に散在する拾集物を掃寄せる杓子とから成る掃寄掬取器を有し、杓子は掃込み面が掃寄せる方向とは逆方向に窪ませて形成され、地面に対向させる所定長の掃込当り口を有し、該掃込当り口を水平面に略平行となるよう形成すると共に、杓子前部には掃込み面内側に向けられた曲げ部を設け、長柄は杓子の掃込当り口に対して所定角度傾けかつ掃込み面を掃寄せる方向に向くよう取り付けられた構成にある。また請求項2の発明は、請求項1の発明において、掃寄掬取器は掃込当り口が波形の凹凸に形成され、該凹部に地面との間に隙間が形成される構成にある。また請求項3の発明は、請求項1または2記載の発明において、拾集物を入れる収容部を有し、該収容部の入り口の形状を下弦半月形状とし、該入り口の開放面に対してほぼ平行かつ収容部を地面に接した状態で斜め方向に向くよう長柄が収容部に取り付けられた拾集物受器を掃寄掬取器と組み合わせ、該杓子により拾集物を拾集物受器に掃き寄せ拾集するようにした構成にある。更に請求項4の発明は、請求項3の発明において、収容部を網とした構成にある。
【0005】
【発明の作用および効果】片手には掃寄掬取器、もう一方の片手には受網などの収容器をそれぞれ持って、地面に散在する拾集物を掃寄掬取器により掃寄せ、収容器の中に掃込み、又は掬い入れて拾集する。掃込当り口に押されるようにして拾集物を掃き集める際に、拾集物が杓子から出ようとするのを杓子の曲げ部が規制し、また曲げ部は手を伸ばして散在する拾集物を掃込み面側に寄せる事ができる。本発明によれば、散在する拾集物を手早く簡単かつ確実に、しかも腰を屈めることなく楽に掃寄せることができ、作業効率の向上が図られる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る拾集物掃寄掬取器(以下掃寄掬取器と記す)の斜視図、図2は柄を取り外した杓子の正面図、図3は上面図、図4は背面図、図5は下面図である。
【0007】掃寄掬取器1は杓子2と長柄3から構成されており、杓子2は地面に向ける側を底辺とするほぼ三角形状に製作されている。図2において、杓子2の他の二辺の長さは、使用時の前側に位置する辺2Aを手前に位置する辺2Bより長くし、図示の如く頂点を斜め方向に位置させている。杓子2の内側は掃込み面4を形成しており、その掃込み面4のほぼ中央には拾集物を掬ったとき拾集物と一緒に混じってくる土砂を篩い落とす穴5が設けられている。
【0008】掃込当り口6は、図5に示すように掃込み面4を内側にした湾曲になっており、これを図1の正面図の状態で水平面上に位置させたとき略平行、つまり掃込み口全体が水平面にほぼ接触するよう形成されている。杓子2の頂点には長柄3に挿し込んで固定するための柄挿込部7が設けられている。柄挿込部7は掃込当り口6に対して所定角度a傾けられている。長柄3の中心線は掃込み面4とほぼ同一の面内あるいは掃込み面4に近接しかつ平行な面内にあって、掃込み面4を拾集物に対して掃寄せる操作方向に向くよう斜めに取り付けられる。長柄3を持ったとき、掃込み面4が横向き、つまり体を正面としてそれにほぼ直角な面となる方向にかつ掃込当り口6が地面にほぼ平行になるよう設計されている。
【0009】杓子2の前部には掃込み面4内側に向けられた曲げ部8が設けられており、この曲げ部8は先端から数cm程度が曲げられて形成されている。曲げ部8は掃込当り口6に押されるようにして拾集物を掃き集める際に、拾集物が杓子2から出ようとするのを規制し、また手を伸ばして散在する拾集物を掃込み面側に寄せる機能を持っているため、散在する拾集物を手早く簡単かつ確実に、しかも腰を屈めることなく楽に掃寄せることができる。
【0010】掃込み面4の手前側は曲げ部8に向けられた幅広の受け部9が形成されており、受け部9では掃寄せた拾集物が手前側から逃げようとするのを受け止め、掃込み面4の中央側に寄せる作用を有する。杓子2は掃込み面4側かつ掃込当り口近傍を図5に示すように内側を窪ませた形状にし、掃き寄せ易くしている。掃込当り口6には波形の凹凸が設けられ、地面に接触させたとき凹部分に隙間を形成させることにより、掃込み時に拾集物と一緒に掃き込まれる土を隙間から逃がし、土による抵抗感を和らげ、拾集物の掃込み操作力を軽減させると同時に土の混じり込みを防止する。
【0011】拾集物を入れる拾集物受器について説明する。本実施例は拾集物受器として受網で構成されるものである。図6は図1に示す掃寄掬取器と組み合わせて使用する受網の斜視図である。受網10は線材により作製された網枠11に網袋12を縫着し、網枠11を長柄13に固定した構造になっている。網枠11は地面に向ける側を平らにしたほぼ下弦半月形の鰐口網枠に形成されており、月形の曲線部分には、図示の如く中央部分よりやや下に位置して斜め方向に延びた柄首部14が設けられている。
【0012】掃寄掬取器1と受網10をそれぞれ両手に分けて持ち、一方の掃寄掬取器1を操作し、他方の手で受網10を操作する為、掃寄掬取器10の掃込み面と受網10の網枠11の鰐口を横向きで向かい合わせたとき、それぞれの長柄3と13の取付け角度と向きがほぼ同じになるように設計されている。
【0013】拾集物受器の他の実施形態はプラスチックやブリキ板で作製することもでき、拾集物に適した種々の拾集物受器が選定可能である。例えば、土の上に落ちている栗などの木の実の拾集には一緒に掃き寄せられる土を篩い落とす作用がある網製の受網が好ましい。また遊園地や駅構内でのたばこの吸い殻の拾集には安全上、ブリキ板製が好ましい。
【出願人】 【識別番号】597078673
【氏名又は名称】豊▲崎▼ 久
【出願日】 平成11年2月15日(1999.2.15)
【代理人】 【識別番号】100089336
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 佳直
【公開番号】 特開2000−232813(P2000−232813A)
【公開日】 平成12年8月29日(2000.8.29)
【出願番号】 特願平11−35795