| 【発明の名称】 |
刈取作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】松谷 俊一
【氏名】山形 彰
【氏名】布野 泰彦
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| 【要約】 |
【課題】注油ノズルで刈刃に注油するにあたり、刈刃における注油範囲を拡散させてオイルが行きわたる時間を短縮すると共に、潤滑不良を防止して刈刃の刈取性能および耐久性を向上させる。
【解決手段】茎稈を刈取る刈刃2A、2Bの近傍に、オイルポンプから圧送されるオイル12を刈刃2A、2Bに向けて吐出する注油ノズル11L、11M、11Rを配設するにあたり、前記注油ノズル11L、11M、11Rのオイル吐出方向に、注油ノズル11L、11M、11Rが吐出したオイルを拡散させる拡散体(ベルクランク6またはスターホイール10L、10M、10R)を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茎稈を刈取る刈刃の近傍に、オイルポンプから圧送されるオイルを刈刃に向けて吐出する注油ノズルを配設した刈取作業機において、前記注油ノズルのオイル吐出方向に、注油ノズルが吐出したオイルを拡散させる拡散体を設けたことを特徴とする刈取作業機。 【請求項2】 請求項1の拡散体を、刈刃の上方で茎稈を掻込むスターホイールで構成したことを特徴とする刈取作業機。 【請求項3】 請求項1の拡散体を、刈刃を駆動させる刈刃駆動機構で構成したことを特徴とする刈取作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、バインダ等の刈取作業機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種刈取作業機は、上下に重合する一対の刈刃を備えると共に、該刈刃の少なくとも一方を左右方向にスライド状に駆動させて茎稈を刈取るが、刈刃の潤滑が不十分な場合には、摩耗や錆が発生して刈刃の刈取性能、耐久性等が低下する不都合がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、前記刈刃の近傍に、オイルポンプから圧送されるオイルを刈刃に向けて吐出する注油ノズルを複数配設し、前記オイルポンプの操作で刈刃の複数箇所に同時に注油できるようにしたものが知られている。しかるに、従来の注油ノズルは、刈刃に向けてオイルを直接吐出するように配設されていたため、注油範囲が比較的狭く、その結果、オイルが行きわたるまでに時間がかかる許りでなく、潤滑不良箇所が生じる可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、茎稈を刈取る刈刃の近傍に、オイルポンプから圧送されるオイルを刈刃に向けて吐出する注油ノズルを配設した刈取作業機において、前記注油ノズルのオイル吐出方向に、注油ノズルが吐出したオイルを拡散させる拡散体を設けたことを特徴とするものである。つまり、注油ノズルが吐出するオイルを刈刃の広い範囲に注油することができるため、オイルが行きわたる時間を短縮することができる許りでなく、潤滑不良を防止して刈刃の刈取性能や耐久性を向上させることができる。また、前記拡散体を、刈刃の上方で茎稈を掻込むスターホイールで構成したことを特徴とするものである。つまり、スターホイールを利用してオイルを拡散させるため、専用の拡散体を不要にして部品点数を削減できる許りでなく、構造の簡略化を計ることができる。また、前記拡散体を、刈刃を駆動させる刈刃駆動機構で構成したことを特徴とするものである。つまり、刈刃駆動機構を利用してオイルを拡散させるため、専用の拡散体を不要にして部品点数を削減できる許りでなく、構造の簡略化を計ることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバインの前処理部に設けられる複動式の刈刃装置であって、該刈刃装置1は、上下に重合するスライド自在な一対の刈刃2A、2Bを備えると共に、該一対の刈刃2A、2Bを、後述する刈刃駆動機構3で背反方向にスライドさせて茎稈の刈取りを行うが、これらの基本構成は従来通りである。 【0006】前記刈刃2A、2Bには、後方に突出するナイフヘッド4A、4Bがそれぞれ一体的に設けられており、各ナイフヘッド4A、4Bには、後述する連結ローラ5A、5Bに連結するための連結溝4aが形成されるが、各ナイフヘッド4A、4Bの連結溝4aは、背反作動に伴う干渉を回避すべく前後に振り分けられている。 【0007】6は前記ナイフヘッド4A、4Bの対向位置に配設されるベルクランクであって、該ベルクランク6は、揺動支点7から前方に延びる第一アーム部6aと、揺動支点7から後方に延びる第二アーム部6bと、揺動支点7から一側方に延びる第三アーム部6cとを有している。そして、前記第一アーム部6aには、ナイフヘッド4Aの連結溝4aに嵌合する連結ローラ5Aが設けられる一方、第二アーム部6bには、ナイフヘッド4Bの連結溝4aに嵌合する連結ローラ5Bが設けられており、さらに、第三アーム部6cには、前後に往復駆動する駆動ロッド8がボールジョイント9を介して連結されている。即ち、駆動ロッド8の往復運動にすると、ベルクランク6の揺動に伴って連結ローラ5A、5Bが背反的に左右往復運動し、これに連動して上下の刈刃2A、2Bが背反方向にスライドするようになっている。 【0008】10L、10M、10Rは前処理部に複数設けられるスターホイールであって、該スターホイール10L、10M、10Rは、刈刃装置1が刈り取った茎稈を後方に掻込むべく回転駆動するものであるが、左右方向に並ぶ各スターホイール10L、10M、10Rの前端部は、刈刃2A、2Bの略真上に位置している。 【0009】11L、11M、11Rは前記刈刃2A、2Bにオイル12を注油するための注油ノズルであって、該注油ノズル11L、11M、11Rは、図示しないオイルポンプ(オイルタンク内のオイルを吐出口から吐出する手動ポンプ)から圧送されるオイル12を、刈刃2A、2Bの上方位置で側方に向けて吐出するが、各注油ノズル11L、11M、11Rは、それぞれ刈刃2A、2Bの左端部、中間部および右端部に位置すべく、前処理フレーム13から前方に延びるデバイダフレーム14L、14M、14Rに取り付けられている。 【0010】前記注油ノズル11L、11M、11Rのうち、刈刃2A、2Bの右端部上方に設けられる注油ノズル11Rには、内側方を向く単一の吐出口が形成されているが、該吐出口の向きは、吐出されるオイル12が右側スターホイール10Rに当るように設定されており、そのため、オイル12が右側スターホイール10Rの回転で拡散されて刈刃2A、2Bの右端側に広い範囲で注油されるようになっている。 【0011】また、刈刃2A、2Bの中間部上方に設けられる注油ノズル11Mには、左右外側方を向く一対の吐出口が形成されているが、該吐出口の向きは、吐出されるオイル12がそれぞれ左側または中間のスターホイール10L、10Mに当るように設定されており、そのため、オイル12がスターホイール10L、10Mの回転で拡散されて刈刃2A、2Bの中間部に広い範囲で注油されるようになっている。 【0012】さらに、刈刃2A、2Bの左端部上方に設けられる注油ノズル11Lには、内側方を向く単一の吐出口が形成されているが、該吐出口の向きは、吐出されるオイル12が前記ベルクランク6の前端側に当るように設定されており、そのため、オイル12がベルクランク6の揺動で拡散されて刈刃2A、2Bの左端部に広い範囲で注油されるようになっている。尚、本実施形態では、設定刈刃注油位置とベルクランク上死点(第三アーム部運動軌跡の前端位置)とを通る直線に沿ってオイル12を吐出すべく注油ノズル11Lを配置しているため、オイル12がベルクランク6の第三アーム部6cに当る状態と当らない状態とが交互に生じ、その結果、設定刈刃注油位置には、断続的にオイル12が注油される一方、その手前側には、ベルクランク6に当って拡散されたオイル12が広い範囲で注油されるようになっている。 【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、茎稈を刈取る刈刃2A、2Bの近傍に、オイルポンプから圧送されるオイル12を刈刃2A、2Bに向けて吐出する注油ノズル11L、11M、11Rを配設したものであるが、前記注油ノズル11L、11M、11Rのオイル吐出方向には、注油ノズル11L、11M、11Rが吐出したオイルを拡散させる拡散体(ベルクランク6またはスターホイール10L、10M、10R)が設けられているため、注油ノズル11L、11M、11Rが吐出するオイル12を刈刃2A、2Bの広い範囲に注油することができ、その結果、オイル12が行きわたる時間を短縮することができる許りでなく、潤滑不良を防止して刈刃2A、2Bの刈取性能や耐久性を向上させることができる。 【0014】また、刈刃2A、2Bの上方で茎稈を掻込むスターホイール10L、10M、10Rを利用してオイルを拡散させるようにしたため、専用の拡散体を不要にして部品点数を削減できる許りでなく、構造の簡略化を計ることができる。 【0015】また、刈刃2A、2Bを駆動させるベルクランク6(刈刃駆動機構3)を利用してオイル12を拡散させるため、専用の拡散体を不要にして部品点数を削減できる許りでなく、構造の簡略化を計ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月25日(1999.1.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−209935(P2000−209935A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月2日(2000.8.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−15471 |
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