| 【発明の名称】 |
コンバインのエンジン冷却装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】織田 正明
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| 【要約】 |
【課題】ラジエーターに吸気する風路幅が狭くなっても、エンジンがオーバーヒートしない吸気カバーの構造としたコンバインのエンジン冷却装置を提供する。
【解決手段】運転席(1)の下部にエンジン(2)を搭載し、冷却ファン(5)の前面に筒状の吸気カバー(4)を立設して、下端部(9b)を回動支点に扇動させ、収納時の風路幅(B1)を作業時の拡張風路幅(B2)に転換したり、該吸気カバー(4)を上、下部カバー(12)、(11)に分割して両端を回動支点にして中途部を屈折形状に引出し、固定具(7)で保持することによって、吸気網(10)面が斜下方向になるようにしたので、塵埃の吸着が少なく、しかも内容積が大きくなって吸気風速が均等化した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席(1)の下部に搭載したエンジン(2)のラジエーター(3)に通じる吸気カバー(4)を、外側面に立設するものであって、冷却ファン(5)より上方に開口する吸入口(6)を設けた吸気カバー(4)の風路幅(B1)を、収穫作業時に外方向に拡張し固定具(7)で保持したことを特徴とするコンバインのエンジン冷却装置。 【請求項2】 吸気カバー(4)をシート(8)面より上方に延設し、下端部(9b)を回動支点として扇動させ風路幅(B1)を拡張するとともに、吸気網(10)面が斜下方向になるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのエンジン冷却装置。 【請求項3】 シート(8)面より上方に延設した筒状の吸気カバー(4)を、下部カバー(11)と上部カバー(12)に分割したものにおいて、上下両端部を回動支点にして、接合する中途部を引出し屈折形状にすることで、該吸気カバー(4)の内容積を拡大させることを特徴とする請求項2に記載のコンバインのエンジン冷却装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに搭載するエンジンのラジエーターに吸気する冷却装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、運転席下部に搭載するエンジンの吸気は、外側面に吸気カバーを立設するものが多いが、高出力に伴う多気筒エンジンの搭載は機関全長が大きく、規制幅内の設置が難しくなって、該吸気カバーの幅も圧縮されて狭くなり吸気風速が均等にならず、塵埃が吸着してオーバーヒートが生じ易くなった。実公平03−30588号公報には、吸気風速が強くなるファン正面のカバーを壁面として、塵埃の少ない上方に吸気口を開口して風速の均等化を計ったものが開示されているが、吸気風路は狭く風速が強まり塵埃が吸着し易くなって長時間の連続作業が難しく、途中で除去掃除をする問題点があるが作業時に吸気カバーを拡張して内容積を増大させ、均等風速を得ることで塵埃の吸着を防止しようとするものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】高出力エンジンのラジエーターに供給する吸気量を増大させて、オーバーヒートを生じさせない吸気カバーの構造としたエンジン冷却装置の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、運転席(1)の下部に搭載したエンジン(2)のラジエーター(3)に通じる吸気カバー(4)を外側面に立設し、冷却ファン(5)中心より上方に開口する吸入口(6)を設けた吸気カバー(4)の風路幅(B1)を、収穫作業時に外方向に拡張し固定具(7)で保持することで、吸気量を増加させエンジンの過熱を防止する手段を講じた。 【0005】吸気カバー(4)をシート(8)面より上方に延設し、下端部(9b)を回動支点として扇動させ風路幅(B1)を拡張するとともに、吸気網(10)を斜下方向に設定することで、塵埃が滑落し易くする手段を講じた。 【0006】シート(8)面より上方に延設した筒状の吸気カバー(4)を下部カバー(11)と上部カバー(12)に分割するものであって、上下両端部を回動支点にして接合する中途部を引出し、屈折形状にすることで吸気カバー(4)の内容積を拡大させ、吸気風速を均等化する手段を講じた。 【0007】 【発明の実施の形態】 【実施例】以下、この発明によるエンジン冷却装置について実施例図を参照にして説明すると、図1と図2は、コンバインの運転席下部に搭載したエンジンと吸気カバーを断面した側面図と、コンバインを運転席側から見た全体の正面図であって、クローラ走行装置(A)を備えた機台(13)上の左側に脱穀部を、右側に排出オーガ(15)と連通する穀粒タンク(14)を並設して、前方に操縦装置とシート(8)を装備した運転席(1)を連設している。機体の前面には刈取部(C)を回動自在に装着して刈高さを調整し、直立した穀稈を刈取って揚上搬送しながら脱穀部に供給する形態のものであって、脱粒処理された良穀粒は穀粒タンク(14)に一時貯留した後で、適時排出オーガ(15)を回動させて車輌等に放出するようになっている。 【0008】機台の右前方に配置した運転席(1)には、操向レバー(16)や計器類を正面パネル(17)に配設し、サイドパネル(18)には変速レバー(19)やクラッチレバー(20)を植立して運転操作をする構成となっている。エンジン(2)は座席のシート(8)を設置するシートコラム(21)が、下部空間の3方向を覆うことでエンジンルーム(22)を形成して搭載されており、その前方に装着した冷却ファン(5)に並設したラジエーター(3)の正面には、シート(8)より上方に延設した筒状の吸気カバー(4)を立設させ、吸気網(10)から風路幅(B1)を介して冷却風を導入するようにしてある。 【0009】図1に示す断面形状から、エンジン(2)に吸気する冷却ファン(5)と、吸気カバー(4)によって形成する通風経路を説明すると、座席下部に搭載されたエンジン(2)は機台(13)に防振懸架され、ラジエーター(3)は、シートコラム(21)の外側に開口する吸気窓(23)に係合させて固定し、該冷却ファン(5)を近接して後方から臨ませてある。外側面に立設する吸気カバー(4)の吸気口(6)に金網を張設した吸気網(10)を、該冷却ファン(5)の中心よりも上部に配設して、風路幅(B1)を降下する風路を形成し外気と連通することによって、塵埃の少ない高い位置から冷却風を導入するようにしてある。又、ラジエーター(3)を通過した後の排風は後方に流れ、エンジン(2)や発熱した排気管をも冷却するようになっている。 【0010】高能率化するエンジンの出力増加は多気筒化によって大型になり、全幅規制の範囲内に設置することは新規な設計技術が求められるが、吸気量を決定する風路幅(B)が圧迫されて狭くなって、エンジンが過熱し易くなった。このような吸気量不足を解消するために本案は、作業中に下部カバー(11)と上部カバー(12)の接合部を上、下端部(9a)、(9b)を支点にして扇動させ固定具(7)で締結して、鎖線図形に示すような拡張風路幅(B2)に変換できるようにしたので、吸気量が増大しエンジンの過熱を防ぐようになった。 【0011】図3は、吸気カバーを拡張した要部断面を示す平面図で、図4は吸気カバーを装着するシートコラムの斜視図であって、上部カバー(12)に固定具(7)を挿通させ内側に重合する下部カバー(11)の上部とを、座金(24)を介して螺着し保持するようにしてあり、両側の機密性はエンジンルーム(22)の下方に開口したラジエーター(3)に臨ませる吸気窓(23)に添って、U字型に並設した取付板(25)を挟むように係止し、塵埃の侵入を防ぐ構造にしてある。尚、矢印(イ)は路上走行時に全幅を縮少する収納方向を示し、局部断面の図形を添書したものである。 【0012】図5は、運転席(1)と吸気カバー(4)の配置を示す斜視図であって、シート(8)を設置するシートコラム(21)によって形成したエンジンルーム(22)と、上方に延設した筒状の吸気カバー(4)を路上走行時の収納状態にして規制全幅内に納めるようにしたものである。図6は、吸気カバー(4)を平行に拡張する別途の実施例を示したものであって、冷却ファン(5)の中心よりも上方に開口する吸気網(10)の枠体を、矢印(ロ)方向に引き出して、両側の固定具(7)で螺着し拡張風路幅(B2)を確保するものと、図7に示すように、上部カバー(12)を固定して下部カバー(11)のみを、下端部(9b)を支点にして扇動させて前述同様に拡張風路幅(B2)に変換する2実施例を示したものである。 【0013】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏でる。 【0014】エンジン冷却ファンの前面に外気を導入する吸気カバーを立設し、ファン中心より上方から吸入する風路幅を路上走行時の収納状態から、作業時に拡張して吸気量を増大させる構造としたことで、エンジンのオーバーヒートが防止されて能率の高い連続作業が行えるようになった。 【0015】吸気カバーの下端部を支点として扇動させるので、作業時には風路幅が拡大するとともに、吸気網は斜下方向となる構造となって、塵埃は滑落し易く目詰まりが抑制され、しかも吸気風速が弱くなる低速回転では離脱するので、作業を中断して除去する手間が省け安心して連続作業が行える。 【0016】又、吸気カバーの構成を上、下部カバーに分割し両端部を回動支点として接合部を引出すことで、風路幅と内部の空間容積が拡大することができるとともに、固定具一個所の単純操作で双方の吸気カバーが連動して広い空間を形成するから、拡張操作が簡単にでき、しかも吸気風速が均等化し塵埃の吸着力を減少させた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月21日(1999.1.21) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−209928(P2000−209928A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月2日(2000.8.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−13382 |
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