| 【発明の名称】 |
刈取結束機の車輪調節機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 洋司
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| 【要約】 |
【課題】刈取結束作業時に車輪調節機構8への植立穀稈の引掛かり等を防止して刈取結束作業が刈取結束機の車輪調節機構を提供する。
【解決手段】エンジン6aから入力伝動されるトランスミッション6を介して刈取結束装置5を駆動させる機体3に対し、トランスミッション6を介して駆動される車輪3aを車輪調節機構8によって上下調節を行なうように構成した刈取結束機において、前記刈取結束装置5側の取付ブラケット80と車輪3a側の取付ブラケット82とを上下方向の位置決めを可能にする取付軸84で位置決め調節可能に設けるとともに、この取付軸84に操作レバー83を位置決め操作位置と非操作位置とに切換可能に設けた刈取結束機の車輪調節機構にしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン6aから入力伝動されるトランスミッション6を介して刈取結束装置5を駆動させる機体3に対してトランスミッション6を介して駆動される車輪3aを車輪調節機構8によって上下調節を行なうように構成した刈取結束機において、前記機体3側の取付ブラケット80と、車輪3a側の取付ブラケット82とを上下方向の位置決めを可能にする取付軸84で位置決め調節可能に設けるとともに、該取付軸84に操作レバー83を位置決め操作位置と非操作位置とに切換可能に設けてなる刈取結束機の車輪調節機構。 【請求項2】 操作レバー83を、操作位置から非操作位置に自動的に移動するようになしてある請求項1の刈取結束機の車輪調節機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、刈取結束機の車輪調節機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、刈取部と結束部とからなる刈取結束装置を機体に対して固定し、エンジンから伝動されるトランスミッションを介して前記刈取結束装置と車輪を駆動させるように構成しており、前記トランスミッションに対して刈取結束装置は固定状態としており、機体に対して車輪の高さを調節することが困難な装置をそのまま使用せざるを得なかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような従来の刈取結束装置を使用して圃場において刈取結束作業を行う場合は、乾田あるいは湿田の圃場の状態に適応させた車輪の高さに調節しようとしても、前記のようにトランスミッションに対する刈取結束装置の高さが固定的であることから、圃場の状態に対応して適正な高さとすることができず、植立穀稈の刈取り位置と結束位置とが圃場の状態で変化し、良好な刈取りと結束を行ない難いという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る刈取結束機の車輪調節機構は、エンジン6aから入力伝動されるトランスミッション6を介して刈取結束装置5を駆動させる機体3に対して、トランスミッション6を介して駆動される車輪3aを車輪調節機構8によって上下調節を行なうように構成した刈取結束機において、前記機体3側の取付ブラケット80と、車輪3a側の取付ブラケット82とを上下方向の位置決めを可能にする取付軸84で位置決め調節可能に設けるとともに、該取付軸84に操作レバー83を位置決め操作位置と非操作位置とに切換可能に設けて構成されている。また、操作レバー83を操作位置から非操作位置に自動的に移動するように構成されている。 【0005】従って、前記車輪調節機構8を調節して機体3に対して車輪3aの高さを調節できるために、刈取結束装置5を適正な位置に調節して刈取結束作業を良好に行うことができる。また、操作レバー83は操作位置と非操作位置とを自動的に変更することができるために、この操作レバー83を極めて良好に操作することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の刈取結束機の形態を説明する。図1に示すように、1は平面視でコ字状のループ状のハンドル2と1輪走行用の車輪3a(図2)を有する機体3の前部に、1条刈取り用の刈取部5aと結束部5bとからなる刈取結束装置5を備えた刈取結束機である。 【0007】この刈取結束機1の機体3は、機体の後部において従来ハンドルの中央に設けていたエンジン6aを植立穀稈の既刈地側に寄せて配置し、また、未刈地側にこのこのエンジン6a動力を入力して車輪3a及び刈取結束機1を変速伝動するトランスミッション(トランスミッションケース)6をハンドル2の幅内に納まるようにエンジン6aに近接させて左右に併設した構造としている。そしてこのトランスミッション6の未刈地側に車輪3aの車軸とトランスミッション6を連結する伝動ケース60を出力軸部60aを介して回動可能に設け、これらを後述する枠組構造7を介してハンドル2を連結補強部材に兼ねて支持する構造にしている。 【0008】前記刈取結束装置5は、図3、図4に示すように刈取部5aと結束部5bを前後に一体的に構成し、前記枠組構造7を介して機体3に取付けており、これによって強固な枠剛性と機体の軽量化と良好な機体バランスを図っている。 【0009】即ち、刈取部5aは1条分の植立穀稈を受け入れて刈取作業をさせる引起ケース61と、引起ガイド61aと後方下部の刈刃62を刈取フレーム6fに設け、この刈刃62の右側一側には、パッカー63、ニードル63a、結節部等からなる結束部5bを配設し、このノッタケース6nを刈取フレーム6fの両側で支持枠体を兼ねるように形成させたそり枠65に固定している。そして、前記トランスミッションケース6から前側に向けて延出させている伝動筒70と縦伝動ケース71をT形に連結して引起ケース61に内蔵される引起装置と刈刃62並びに結束部5bを伝動するようにしている。 【0010】なお、前記縦伝動ケース71の下端には、結束部5bと刈刃62と刈刃62を駆動させるカウンターケース66をノッタケース6nと刈取フレーム6fに固着しし、更に縦伝動ケース71の上部は、前端下部をそり枠65に固着した引起ケース61の上部と固着している。 【0011】また、図示例のハンドル2は把持部20をループ状に形成し、ハンドル杆21,21の前方両端部を前記刈取結束装置5の橇枠65に取付部65aを介して着脱可能に取付固定しているとともに、ハンドル杆21,21の中途部を連結杆22で連結し(図4)、左側のハンドル杆21に設けた取付ブラケット80(図3)を後述する車輪調節機構8を介して伝動ケース60と連結することにより剛体枠に構成している。また、把持部20には各種の操作レバーやエンジンスロットルレバー等の操作具を取付けている。 【0012】そして、前記枠組構造7は、伝動筒70とこれにT形に連結された縦伝動ケース71と、更にハンドル2のハンドル杆21を図3に示すように側面視において略三角形状に枠組連結をし、枠崩れ等を生ずることのない剛体枠を形成することによって、各取付部の強度や重量をことさら大きくしないでも枠組構造を形成することができるようにしている。 【0013】即ち、枠組構造7の伝動筒70は略水平姿勢で刈取部5aに強固に縦方向支持されている縦伝動ケース71と伝動ケース60で安定支持されているトランスミッション6を連結し、その内部に伝動軸70aを内装することにより長辺と短辺とからなる下向きL字状の枠部材に形成している。 【0014】そして、ハンドル2は左右のハンドル杆21を下向きに屈曲して、その下端を縦伝動ケース71の下部近傍でそり枠65の後部に形成した取付部65aに固定し、且つその上方に設けた取付片21aを刈取フレーム6fとカウンターケース66に共締め固定している。 【0015】また、図3に示すように前記ハンドル杆21の中間部の連結杆22に設けた取付片22aで伝動筒70に設けた取付片70bと連結することにより、下向きL字状に一体的に形成された縦伝動ケース71と伝動筒70に対して、ハンドル杆21を筋かい状に両者を連結し、前記縦伝動ケース71と伝動筒70とハンドル杆21とによって側面視で略三角形状の剛性を有する剛体枠構造にすることができるようにしている。なお、右側のハンドル杆21の取付片21aは、図4に示すようにノッタケース6nとも連結して強度の向上を図っている。 【0016】また、ハンドル2はハンドル杆21の中途部を伝動ケース60と車輪調節機構8を介して支持することにより、ハンドル2と車輪3aとの間隔を変更して車輪3aを上下調節可能に支持しており、刈取結束機1を乾田及び湿田の両者における刈取結束作業に適宜対応することができるようにしている。 【0017】この車輪調節機構8は、図5に示すようにハンドル杆21に下向きに設けた取付ブラケット80と、伝動ケース60から上向きに設けた長孔81付きの取付ブラケット82とを、図6に示すように操作レバー83を有した取付軸84で締着することにより、前記伝動ケース60をトランスミッション6の出力軸部60aを中心に長孔81の範囲内で回動可能に支持している。 【0018】そして、図5及び図6に示すように、機体3側の取付ブラケット80と、車輪3a側の取付ブラケット82とを取付軸84を介して上下に移動させて位置決めできるように設け、更にこの取付軸84に操作レバー83を、「位置決め操作位置」(図6Aの実線)と「非操作位置」(図6Aの鎖線)とに矢印ウ・エで示すように揺動して切換可能に設けることにより、刈取結束作業時に未刈地側の植立穀稈が操作レバー83に接当したとしても、この操作レバー83は鎖線で示すように取付軸84に対して自由状態で垂下した姿勢にあり、従ってこの操作レバー83は自由に回動して退避するので、植立穀稈の引掛かりや脱粒等の欠点が発生するのを防止することができるものである。 【0019】即ち、上記車輪調節機構8は、取付軸84にはスプリングワッシャと座金8aと、取付ブラケット80に固着したナット8bに螺挿するネジ部8cと、他端に止め輪(cピン)8dと操作レバー83をスライド可能に嵌挿する6角頭状の操作レバー係合部8eと、この係合部8eとスプリングワッシャを受ける受部との間にあって、小径な円柱断面に形成した操作レバー83の非係合部8fとを形成している。 【0020】そして前記操作レバー83は、その基部に形成した6角孔を図6に実線で示すように前記操作レバー係合部8eに嵌合させた操作状態と、鎖線で示すようにこの係合部8eより外して非係合部8fに移動させてねじ回し不能に自由に回動できる非操作状態とになるように構成している。 【0021】従って、この構成により同図の実線状態では、操作レバー83を回動させて取付軸84を締着することができるので止め座金8aと取付ブラケット80との間で取付ブラケット82が固定され、その結果、車輪3aを所定高に位置決めして固定することができる。また、操作レバー83を緩め側に操作することによりハンドル杆21と伝動ケース60との距離を長孔81(図5)の範囲内において移動させて固定して車輪3a高さを自由に変更することができるものである。 【0022】なお、図1及び図2に示す9は、刈取部5aの刈刃62の上方から結束部5b側に向けて刈取穀稈を誘導案内することができるように設けた案内板であり、9aはこの案内板9の後方で伝動筒70の上方に設けた結束紐の受台である。 【0023】以上のように構成した刈取結束機1は、車輪調節機構8を調節して車輪3aの高さを圃場の乾・湿田の状態に合せて位置決めして走行させると、刈取部5aで植立穀稈を刈取りながら結束部5bで所定の重量に結束して機外に放出する一連の刈取結束作業を円滑に行なうことができる。 【0024】このような刈取結束作業を行うとき、例えば車輪3aが溝に落ち込んだり、湿田で沈下したり、あるいは畦を越える際には、作業者が強い力でハンドル2の手元を持上げたり押し下げたりするのが普通である。 【0025】これに対して本発明の刈取結束機1は、刈取結束装置5の刈取部5aと結束部5bを連結して伝動する縦伝動ケース71と伝動筒70とをT形にに連結し、更にハンドル2で縦伝動ケース71の下部と伝動筒70の後部を連結することにより、縦伝動ケース71と伝動筒70と、更にハンドル2より側面視で略三角形状の枠組構造に構成している。 【0026】従って、この枠組構造7により刈取結束装置5と、エンジン6aとトランスミッション6とは、車輪3aを中心とする機体の前後でバランスよく支持することができること、またハンドル2の手元に加えられる力は、このハンドル2を大きく撓ませることなく、前記三角形状の前記枠組構造7に分散させることができ、この枠組構造7の変形も防止しながら走行機体3の上記の事態から容易に脱出させることができる。 【0027】さらに、ハンドル2をループ状に形成するとともに、ハンドル2のハンドル杆21の中間部を伝動筒70に連結固定することにより、力が取付部の特定な局部に集中することがないとともに、機体の各構成部材を利用して単に連結する等の簡単な手段で枠組構造を簡潔なものにすることができるので軽量で廉価な刈取結束機1を提供することができる等の利点がある。 【0028】また刈取結束作業時に、未刈地の植立穀稈は図示しないナローガイド又は後方に至るに従って機体外側に徐々に拡開するハンドル2のハンドル杆21によって、側方に向けて傾倒誘導されて刈取結束作業が良好に行なわれる。 【0029】この際、操作レバー83は図6の実線で示す操作位置から点線で示す非操作位置に切換られているので、前記未刈地の一部の植立穀稈がこの車輪調節機構8の操作レバー83に接当した場合に、この操作レバー83は接当穀稈の抵抗によって図5の実線で示す垂下した自由姿勢から点線で示す矢印ア又はイ方向へ回動する逃がし姿勢となり、接当する穀稈を操作レバー83に引掛けることなく逃がして、植立穀稈の稈ちぎれや脱粒等を防止しながら刈取結束作業を良好に行なうことができる。 【0030】また、上記車輪調節機構8は、図7に示すように非係合部8fの長さを長く形成すると共に、操作レバー83と取付軸84の係合部8e間の隙間を大きくとっておくと、操作レバー83を操作位置において状態から手を離した場合、機体振動あるいは操作レバー83の自重によりこの操作レバー83が取付軸84に対して向側に向けて斜線で示すように、大きく姿勢を変更して非操作位置に自動的に移動する。 【0031】この構成により、操作レバー83を操作位置から非操作位置に移動させる煩わしさがなく、しかも、簡潔な機構からなる小型化された車輪調節機構8を提供できる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る刈取結束機の車輪調節機構では、刈取結束装置5側の取付ブラケット80と、車輪3a側の取付ブラケット82とを上下方向の位置決めを可能にする取付軸84で位置決め調節可能に設けるとともに、この取付軸84に操作レバー83を位置決め操作位置と非操作位置とに切換可能に設けた車輪調節機構8にしたので、この操作レバー83の操作位置と非操作位置の切換を簡単に行なうことができる。また、伝動ケース60とハンドル2との接合部分である車輪3aの上部近傍に操作レバー83を配置しているので、この操作レバー83の操作性が良好であると共に、この伝動ケース60より手が離れて操作し易い。 【0033】また、刈取結束作業時に操作レバー83を非操作位置においた状態で、植立穀稈が接当してもその引掛かりや脱粒等を良好に防止することができる。更に、この際操作レバー83を内側にも大きく姿勢変更可能にするように設けることにより接当穀稈の引掛かりを一層良好に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月18日(1999.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−201523(P2000−201523A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月25日(2000.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−9511 |
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