| 【発明の名称】 |
刈取結束機のハンドル構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】石田 洋司
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| 【要約】 |
【課題】ハンドル2によってナローガイド作用をさせて刈取結束作業を良好に行なうことができ、ナローガイドの構成を簡潔にできる刈取結束機のハンドル構造を提供する。
【解決手段】ハンドル2の下方に設けたエンジン6aよりトランスミッション6と伝動ケース60を介して車輪3aを駆動するとともに、トランスミッション6から前方に延出させた伝動筒70を介して刈取結束装置5を駆動させるように構成した刈取結束機の前記ハンドル2の下方で平面視において、既刈地側からエンジン6aとトランスミッション6と車輪3aを軸支する伝動ケース60とを未刈地側に向けてハンドル2の幅内に配設することにより、伝動ケース60側のハンドル2のハンドル杆21を未刈地側の植立穀稈を分草誘導するナローガイド部材として作用する刈取結束機のハンドル構造とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハンドル2の下方に設けたエンジン6aと伝動連結するトランスミッション6から伝動ケース60を介して車輪3aを駆動するとともに、上記トランスミッション6から前方に延出させた伝動筒70を介して刈取部5aと結束部5bとからなる刈取結束装置5を駆動させるように構成した刈取結束機において、前記ハンドル2の下方で平面視において、既刈地側からエンジン6aとトランスミッション6と車輪3aを軸支する伝動ケース60とを未刈地側に向けてハンドル2の幅内に配設することにより、伝動ケース60側のハンドル2のハンドル杆21を未刈地側の植立穀稈を分草誘導するナローガイド部材として作用させるように構成した刈取結束機のハンドル構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、刈取結束機のハンドル構造に関し、特にハンドル杆をナローガイドとしても機能するように構成した装置を提供するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ハンドルの下方に設けたエンジンと伝動連結するトランスミッションから伝動ケースを介して車輪を駆動するとともに、前記トランスミッションから前方に延出させた伝動筒を介して刈取部と結束部とからなる刈取結束装置を駆動させるように構成した刈取結束機は、一般に、結束部が設置された側と反対側の機体の未刈地側に刈取部の先端から後部に至って徐々に外側方に拡開するナローガイドを設けている。 【0003】そして刈取結束作業時に、このナローガイドにより植立穀稈を機体の側方に向けて傾倒させながら誘導する(傾倒誘導)ことにより、未刈地側の植立穀稈が刈取部に引掛かったり脱粒したりすることなく誘導して刈取と結束作業を良好に行なうことができるように構成している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような従来の刈取結束機は、植立穀稈がこのナローガイドによって誘導された後に解放されて再び起立状態になった植立穀稈が機体の後方に設置されている伝動ケースやトランスミッションに引掛かって脱粒し易い等の問題を有している。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための本発明に係る刈取結束機のハンドル構造は、ハンドル2の下方に設けたエンジン6aと伝動連結するトランスミッション6から伝動ケース60を介して車輪3aを駆動するとともに、上記トランスミッション6から前方に延出させた伝動筒70を介して刈取部5aと結束部5bとからなる刈取結束装置5を駆動させる刈ように構成した刈取結束機において、前記ハンドル2の下方で平面視において、既刈地側からエンジン6aとトランスミッション6と車輪3aを軸支する伝動ケース60とを未刈地側に向けてハンドル2の幅内に配設することにより、伝動ケース60側のハンドル2のハンドル杆21を未刈地側の植立穀稈を分草誘導するナローガイド部材として作用させるように構成したことを特徴としている。 【0006】従って、ハンドル2それ自体でナローガイドとして機能させ、未刈地側の植立穀稈を側方に傾けながら誘導するので、ナローガイドの構造を簡単なものとすることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の刈取結束機の形態を説明する。 【0008】図1及び図2において、1は平面視でコ字状のループ状のハンドル2と1輪走行用の車輪3aを有する走行機体3の前部に1条刈取り用の刈取部5aと結束部5bとからなる刈取結束装置5を備えた刈取結束機である。 【0009】この刈取結束機1の走行機体3は、機体の後部において従来はハンドル2の中央に設けていたエンジン6aを植立穀稈の既刈地側に寄せて配置し、また、未刈地側にこのエンジン6a動力を入力して車輪3a及び刈取結束機1を変速可能に伝動するトランスミッション(トランスミッションケース)6をハンドル2の幅内に納まるようにエンジン6aに近接させて左右に併設した構造としている。そしてトランスミッション6の未刈地側に車輪3aの車軸とトランスミッション6を連結する伝動ケース60を出力軸部60aを支軸として回動可能に設け、これらを後述する枠組構造7を介してハンドル2を連結補強部材に兼ねて支持する構造にしている。 【0010】この刈取結束装置5は、図3、図4に示すように刈取部5aと結束部5bを前後に一体的に構成しているとともに、前記枠組構造7を介して走行機体3に取付けることによって、強固な枠剛性をもって機体の軽量化と良好な機体バランスを図っている。 【0011】即ち、前方の刈取部5aは1条分の植立穀稈を受け入れて刈取作業をさせる引起ケース61と引起ガイド61aと、後方下部の刈刃62を刈取フレーム6fに設け、この刈刃62の右側一側には、パッカー63、ニードル63a、結節部等からなる結束部5bを配設し、このノッタケース6nを刈取フレーム6fの両側で支持枠体を兼ねるように形成させたそり枠65に取付固定している。そして、前記トランスミッション6から前側に向けて延出させている伝動筒70と縦伝動ケース71をT形に連結して引起ケース61に内装される引起装置と刈刃62と結束部5bを伝動するように構成している。 【0012】なお、この縦伝動ケース71の下端には、結束部5bと刈刃62とを駆動するカウンターケース66を、ノッタケース6nと刈取フレーム6fに固着し、更に縦伝動ケース71の上部は、前端下部をそり枠65に固着した引起ケース61の上部と安定よく固着している。 【0013】また、図示例のハンドル2は把持部20をループ状に形成し、ハンドル杆21,21の前方の両端部を前記刈取結束装置5のそり枠65に取付部65aを介して着脱可能に固定している。そしてこのハンドル杆21,21の中途部を連結杆22で連結し(図4)、左側のハンドル杆21に設けた取付ブラケット80(図3)を後述する車輪調節機構8を介して伝動ケース60と連結することにより剛体枠に構成している。また、把持部20には従来と同様に各種の操作レバーやエンジンスロットルレバー等の操作具を取付けている。 【0014】そして、前記枠組構造7は、伝動筒70とこれにT形に連結される縦伝動ケース71と、ハンドル2のハンドル杆21を図3に示すように側面視において略三角形状に枠組みして連結をすることによって、枠崩れ等を生ずることのない剛体枠を形成することによって、各取付部の強度や重量を大きくしないでも枠組構造を形成することができるようにしている。 【0015】即ち、枠組構造7の伝動筒70は、略水平姿勢で刈取部5aに強固に縦方向支持されている縦伝動ケース71と伝動ケース60で安定支持されているトランスミッション6を連結し、その伝動筒70の内部に伝動軸70aを内装することにより長辺と短辺とからなる下向きL字状の枠部材に形成している。 【0016】そして、ハンドル2は左右のハンドル杆21の先端を下向きに屈曲して、その下端を縦伝動ケース71の下部近傍でそり枠65の後部に形成した取付部65aに固定し、且つその上部に、前方に突出した取付片21aを刈取フレーム6fとカウンターケース66に共締めして固定している。また、前記ハンドル杆21の中間部の連結杆22に設けた取付片22a(図3)で伝動筒70に設けた取付片70bと連結することにより、下向きL字状に一体的に形成された縦伝動ケース71と伝動筒70に対してハンドル杆21を筋かい状に両者を連結し、前記縦伝動ケース71と伝動筒70とハンドル杆21によって、側面視で三角形状の剛性を有する剛体枠構造とすることができるようにしている。 【0017】なお、右側のハンドル杆21の取付片21aは、図4に示すようにノッタケース6nとも連結して強度の向上を図っている。また、ハンドル2は図3に示すように、ハンドル杆21の中途部を伝動ケース60と車輪調節機構8を介して支持することにより、ハンドル2と車輪3aとの間隔を変更して車輪3aを上下調節可能にしており、刈取結束機1を乾田と湿田の両者における刈取結束作業に適宜対応することができるようにしている。 【0018】この車輪調節機構8は、ハンドル杆21に垂設した取付ブラケット80と伝動ケース60から上向きに突設した長孔81付きの取付ブラケット82とを、操作レバー83を有する取付軸84で締着することにより、伝動ケース60とトランスミッション6の出力軸部60aを中心として長孔81の範囲内で回動可能に支持している。 【0019】そして、このような刈取結束機1において、ハンドル2は図4に示すように左右のハンドル杆21をその取付部の間隔を前記左右のそり枠65とほぼ同幅とし、且つこれより後方の間隔を徐々に扇状に拡開させることにより平面視において既刈地側からエンジン6aとトランスミッション6と、車輪3aを軸支する伝動ケース60とを未刈地側に向けてハンドル2の幅内に配設している。従って、伝動ケース60側のハンドル2のハンドル杆21を未刈地側の植立穀稈を分草誘導するナローガイド部材としても作用するように構成している。 【0020】前記構成により、機体の右側には重量物としての結束部5bとエンジン6aを前後に配し、また左側には引起ケース61と伝動筒70並びにトランスミッション6と伝動ケース60を配したことによって左右の機体バランスを良好に平衡させて安定走行を可能にしている。 【0021】そして刈取結束作業時に未刈地側の植立穀稈(左側)は引起ケース61の左外側で分草誘導されたのち、更に左側のハンドル杆21の基部で継送誘導されながら後方に至り、拡開しながら傾斜しているハンドル杆21によって機体から遠ざかるように未刈地側に押しやることができる。 【0022】従って植立穀稈は、ハンドル2の内方に位置する伝動ケース60やトランスミッション6と接触することなく後方に移行することができ、植立穀稈が機体に引掛かったり、脱粒したりすることのない刈取結束作業を良好に行なうことができる。 【0023】なお、9は刈取部5aの刈刃62の上方から結束部5b側に向けて刈取穀稈を誘導案内することができるように設けた案内板であり、9aはこの案内板9の後方で伝動筒70の上方に設けた結束紐の受台である。 【0024】以上のように構成した刈取結束機1は、まづ車輪調節機構8を調節して車輪3aの高さを圃場の乾湿田の状態に合せて位置決めし、そして走行させると、刈取部5aで植立穀稈を刈取りながら、結束部5bで所定の重量に結束して右側の機外に放出し一連の刈取結束作業を円滑に行うことかできる。 【0025】このような刈取結束作業を行うとき、車輪3aが溝に落ち込んだり、湿田で沈下したり、あるいは畦を越える際には、作業者が強い力でハンドル2の手元を持上げたり押し下げたりするが、この刈取結束機1は刈取結束装置5の刈取部5aと結束部5bを連結伝動する縦伝動ケース71と伝動筒70とを下向きL字状に連結するとともに、ハンドル2で縦伝動ケース71の下部と伝動筒70の後部を連結し、この縦伝動ケース71と伝動筒70とハンドル2の三者により側面視で三角形状の枠組構造に構成している。 【0026】従ってこの枠組構造7により、刈取結束装置5及びエンジン6aとトランスミッション6は、車輪3aを中心とする機体の前後でバランスよく安定して支持することができること、またハンドル2の手元に加えられる力は、このハンドル2を大きく撓ませることなく、前記のような三角形状の枠組構造7に分散させることができ、この枠組構造7の変形状も防止しながら走行機体3の前記の事態から容易に脱出させることができる。 【0027】さらに、ハンドル2をループ状に形成するとともに、このハンドル2のハンドル杆21の中間部を伝動筒70に連結することにより、力が取付部の特定な局部に集中することがないとともに、機体の各構成部材を利用して単に連結する等の簡単な手段で枠組構造を簡潔なものにでき、それによって軽量な刈取結束機1を提供することができる等の利点がある。 【0028】また、刈取結束作業時に、未刈地側の植立穀稈は後方に至るに従って機体外側に徐々に拡開するハンドル2によって側方に向けて傾倒して誘導されるから、植立穀稈の引掛かりや脱粒等を伴うことを防止しながら刈取結束作業を良好に行なうことができる。このようにハンドル2はナローガイドとしても機能するので機体の構造を簡潔なものにすることができる等の利点がある。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る刈取結束機のハンドル構造では、刈取結束機1を平面視において、ハンドル2の下方で既刈地側からエンジン6aとトランスミッション6と車輪3aを軸支する伝動ケース60とを未刈地側に向けてハンドル2の幅内に配設しているので、伝動ケース60側のハンドル2のハンドル杆21を未刈地側の植立穀稈を分草誘導するナローガイド部材を兼用するように構成している。従って、ハンドル2それ自身でナローガイド作用を行なって未刈地側の植立穀稈を側方に傾倒して誘導するので、ナローガイドの構造を簡単にすることができるとともに、植立穀稈の引掛かりや脱粒等を防止しながら刈取結束作業を良好に行なうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月14日(1999.1.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−201520(P2000−201520A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月25日(2000.7.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−8333 |
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