| 【発明の名称】 |
収穫同時葉編み機 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 廣
【氏名】正木 照
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| 【要約】 |
【課題】葉編み時に生じる葉たばこの損傷を極力低減でき、かつ、葉編み後の連の姿勢制御も容易であり、さらに、全体の長さも小型化することのできる改良された葉たばこの収穫同時葉編み機を得る。
【解決手段】電動葉編み機50が連縄リール51を進行方向前方側、捻回機構部52を進行方向後方側(作業者用の座席23側)に向けた姿勢で台車10に搭載されており、作業者用の座席23の前には、電動葉編み機50によって葉編みされた連Sを保管する荷箱25が配置可能とされている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 葉たばこの畦間を走行可能な台車と、該台車の進行方向後方側に取り付けられる作業者用の座席と、前記台車に搭載される少なくとも連縄リールと捻回機構部とを備えた電動葉編み機とを有する収穫同時葉編み機において、前記電動葉編み機は、連縄が収穫同時葉編み機の進行方向後方側に移送される姿勢で、かつその捻回機構部側を前記作業者用の座席側に向けた姿勢で前記台車に搭載されており、さらに、前記作業者用の座席の前には、該電動葉編み機によって葉たばこが葉編みされた連を保管する荷箱が配置可能とされていることを特徴とする収穫同時葉編み機。 【請求項2】 連縄リールの撚り戻し操作用のハンドルが作業者用の座席近傍に位置していることを特徴とする請求項1記載の収穫同時葉編み機。 【請求項3】 作業者用の座席の進行方向後方には、葉たばこが葉編みされた連を積み込むための運搬車が牽引可能とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の収穫同時葉編み機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は収穫同時葉編み機に関し、特に、畦に植生する在来種及びバーレー種のたばこ幹から葉たばこを葉もぎすると同時に直接連縄に葉編みすることを可能とした改良された収穫同時葉編み機に関する。 【0002】 【従来の技術】葉たばこの収穫及び乾燥作業は、従来、作業者の手作業によってあるいは自走する収穫車によって、畑に植生しているたばこ幹から葉たばこが収穫され、収穫された葉たばこは畑から搬出され、別の作業場で、乾燥に供するために葉編み機により連縄に編み込む作業が行われ、連縄に葉編みされた葉たばこはパイプハウスなどの乾燥施設に搬入され、そこで所定の乾燥処理が行われるのが一般的であった。すなわち、従来の葉たばこの収穫は、畑での葉たばこの収穫と、乾燥のための葉編みとは別々の作業工程で行われ、作業内容も、葉もぎ作業、運搬作業、葉編み作業、乾燥施設への吊り込み作業など多種にわたることこから、収穫作業の簡素化、効率化が望まれていた。 【0003】上記要請に応えるものとして、本出願人は、図3に示すように、葉たばこの畦Rの間を走行可能な乗用台車1と、該乗用台車1に立設された支柱1aと、該支柱1aに上下方向に位置変更固定自在に搭載された電動葉編み機2と、該電動葉編み機2によって葉たばこTが葉編みされた連Sを保管する荷台3とを有することを特徴とする、新規な電動葉編み機を持つ葉たばこ収穫装置を提案した(特開平10−276537号公報参照)。 【0004】この葉たばこ収穫装置によれば、作業者Pは、乗用台車1の座席に座した姿勢で植生するたばこ幹tから葉たばこTを葉もぎし、その葉たばこTを、乗用台車1に搭載されている電動葉編み機2の葉たばこ挿入口にそのまま挿入するだけで、葉たばこTが葉編みされた連Sを作ることができ、その連Sはパイプハウス等の乾燥施設でそのままで乾燥に供されることから、葉たばこの収穫及び乾燥処理工程は大きく簡素化される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記提案による葉たばこ収穫装置は、葉たばこの収穫及び乾燥処理の効率化に大きく寄与している。しかし、図示のように、電動葉編み機2は、連縄が葉たばこ収穫装置の進行方向と同じ方向(進行方向前方側)に移送される姿勢で台車1に搭載されており、かつ、葉編みされた連Sは電動葉編み機2の捻回機構部の後流側(葉編み機の進行方向前方側)に配置した縄送り機構4により弾性的に挟持された姿勢で葉編み機の進行方向前方側に送り出され、そこから、台車1の先端部近傍に設けた荷台3上に落下して一時的に保管されるようになっているために、実際の収穫作業において、不都合が生じる場合があることを経験した。 【0006】すなわち、葉たばこTが葉編みされた連Sが縄送り機構4によって葉編み機の進行方向前方側に搬送される過程で、葉たばこTの姿勢はどうしても下方に垂下した姿勢となり、その姿勢で台車1の先端部近傍に設けた荷台3上に落下することから、葉たばこTに損傷が生じる場合があり、また、連Sを一次保管する荷台3は作業者の座席から離れたところにあるので、連Sを正しく折り込みながら荷台3上に落下させることが困難であり、葉たばこTに損傷が生じやすいと共に、正しく折り込む作業を別途行うことが必要となる場合も生じた。また、電動葉編み機2の捻回機構部の前方に縄送り機構4を配置することが必要なことから、機長が長くならざるを得ないものであった。 【0007】本発明の目的は、畑において葉もぎと同時に連縄への葉編みを行うようにした上記のような葉たばこ収穫装置をさらに改良した収穫同時葉編み機を提供することにあり、より具体的には、葉編み時に生じる葉たばこの損傷を極力低減でき、かつ、葉たばこが葉編みされた連の姿勢制御も容易であり、さらに、全体の長さも小型化することのできる改良された葉たばこの収穫同時葉編み機を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本発明による葉たばこの収穫同時葉編み機は、葉たばこの畦間を走行可能な台車と、該台車の進行方向後方側に取り付けられる作業者用の座席と、前記台車に搭載される少なくとも連縄リールと捻回機構部とを備えた電動葉編み機とを有する収穫同時葉編み機において、前記電動葉編み機は、連縄が収穫同時葉編み機の進行方向後方側に移送される姿勢で、かつその捻回機構部側を前記作業者用の座席側に向けた姿勢で前記台車に搭載されており、さらに、前記作業者用の座席の前には、該電動葉編み機によって葉たばこが葉編みされた連を保管する荷箱が配置可能とされていることを特徴とする。なお、電動葉編み機は前記台車に着脱自在に搭載されてもよく、固定的に搭載されてもよい。 【0009】本発明による収穫同時葉編み機では、連縄リールから引き出される連縄は収穫同時葉編み機の進行方向後方側、すなわち、台車の進行方向後方側に座している作業者側に向けて移動してくる。作業者は、葉もぎした葉たばこを作業者用の座席近傍に位置している電動葉編み機の捻回機構部に挿入する。それにより当該葉たばこの葉編みが行われ、その直後に、葉たばこが葉編みされた連は作業者側に、すなわち、前記台車と作業者用の座席との間に落下する。 【0010】台車と作業者用の座席との間に荷箱を配置することにより、葉編みされた連は該荷箱に落下するが、落下するまでの移動距離は短く、また葉たばこの姿勢も編み込み時の横向きの姿勢をほぼ保持したままで落下できるので、移動及び落下に伴う葉たばこの損傷はほとんど生じない。さらに、落下位置は作業者の目の前であり、荷箱内への連の折り込みも容易かつ適切に行うことができるので、ここでも葉たばこの損傷は回避でき、また、後であらためて連を積み直すような作業も不要となる。 【0011】好ましい態様において、連縄リールの撚り戻し操作用のハンドルが作業者用の座席近傍に位置するようにされる。この構成により、連縄の撚り戻し操作を作業者が座乗したままで行うことができ、一層の作業の効率化が図れる。さらに好ましい態様において、作業者用の座席の進行方向後方には、葉編みされた連を積み込むための運搬車が牽引可能とされており、この態様では、畑内での長時間にわたる連形成作業が容易となる。 【0012】本発明において、用いる電動葉編み機は、例えば実公昭55−42716号公報に記載されるような従来知られた葉編み機と同様なものであってよく、連縄を巻き込んだ連縄リールと、捻回機構部、すなわち葉たばこの葉元部を編み込むために連縄の撚りを広げ、葉たばこを供給する毎に縄に180゜又は360゜以上の撚りを作るようにされた葉編み機構と、葉編みされた連縄を葉編みタイミングに合わせて所定距離前進させる機構とを有するものであればよい。電動葉編み機の駆動源は専用のバッテリーであってもよく、収穫同時葉編み機の駆動源からの電力によってもよい。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明による収穫同時葉編み機の一実施形態を示す斜視図、図2は図1に示す収穫同時葉編み機による葉たばこ収穫方法を説明する図である。収穫同時葉編み機100は、前後方向のメインフレーム11及びそこに取り付けられた走行車輪12、13などからなる走行可能な台車10を備え、該台車10の前端側には、収穫同時葉編み機100の駆動源である小形内燃機関のような原動機14、電動葉編み機50の駆動源であるバッテリー15などを搭載している。 【0014】メインフレーム11の後端側には、第2のフレーム21が着脱可能とされており、該第2のフレーム21の後端側には、補助車輪22及び好ましくは高さ調整自在とされた作業者用の座席23が備えられている。また、メインフレーム11には、畑での畦と畦との間を自由に通過できる程度の横幅である荷台16が備えられ、該荷台16の台車10の進行方向右側寄りには、適宜の支持台17を介して、電動葉編み機50が着脱自在な態様で搭載されている。なお、荷台16上での支持台17の前後方向及び左右方向の配置位置や高さは任意であり、作業者が作業をしやすいように適宜配置し調整すればよい。図示しないが、支持台17を用いずに、あるいは、支持台17と共に、歯車伝動機構や液圧駆動機構手段など従来知られた任意の位置調整手段を用いて電動葉編み機50の位置調整を行うようにしてもよい。 【0015】電動葉編み機50は、それ自体は従来知られたものであるが、連縄リール51を台車10の進行方向前方側に、捻回機構部52を台車10の進行方向後方側、すなわち、前記作業者用の座席23に近接した側に、それぞれ配置した姿勢で前記支持台17に搭載される。従って、連縄リール51から引き出される連縄Saは、収穫同時葉編み機100の進行方向後方側に向けて移送され、捻回機構部52を通過してそこで葉たばこTの編み込みが行われ、葉たばこTが編み込まれた連縄Sa(連S)は作業者用の座席23に近いところに落下する。なお、図において、53は連縄リール51と捻回機構部52との間に設けられるU字状センサーであり、連縄Saと連縄Saと繋ぎ目である結び目(不図示)を検出する機能を持つ。 【0016】前記第2のフレーム21には支柱24が立設してあり、該支柱24と前記荷台16との間には、葉たばこTを編み込んだ連縄Sa(連S)を受け取るための荷箱25が配置できるようにされている。なお、荷箱25は通常のかごであってよいが、好ましくは、連Sの取扱いが容易なように、側方が部分的に開放部26とされたものを用いる。また、電動葉編み機50の側方にはガイド板27がほぼ水平に取り付けてあり、該ガイド板27は捻回機構部52の近傍においてやや下方に向けて傾斜している。このガイド板27は、植生するタバコ幹tから作業者が葉たばこTをもぎ取り、それを電動葉編み機50の捻回機構部52に差し込む作業を容易化する。実際の作業において、前記ガイド板27は電動葉編み機50の捻回機構部52の側方のみにあれば十分であり、図示されるような長尺状のものは必ずしも必要でない。ガイド板27を捻回機構部52の側方のみに設けることにより、電動葉編み機50の機長を短縮でき、収穫同時葉編み機100がより小型化される。 【0017】連縄リール51から引き出される連縄Saは、U字状センサー53を通過した後、捻回機構部52を通過する。捻回機構部52は従来知られたものであり、連縄Saは、そこでその撚りを拡げ、2個の案内輪54、54により開かれた状態に保持される。2個の案内輪54、54が停止状態のときに、そこに葉たばこTの葉元部が挿入されると、検知板54aがその挿入を検知し、間欠回転機構を作動させて2個の案内輪54、54を180゜又は360°回転させ、それにより、挿入された葉たばこTは連縄Saに編み込まれる。編み込み後、送り爪55の間欠的揺動運動により進行方向後方に送られ、前記したように、葉たばこTが編み込まれた連縄Sa(連S)は作業者用の座席23の前方に落下する。 【0018】図において、56は連縄リール51の撚り戻し操作用のハンドルであり、作業者用の座席23の近傍に配置される。作業者がハンドル56を操作すると、その運動は支杆57を介して連縄リール51側に伝達され、連縄の撚り戻しが作業者が座乗したままで行われる。なお、電動葉編み機50を台車10の進行方向左側寄りに配置してもよく、その場合には、捻回機構部52への葉たばこTの差し込み方向は図とは逆方向となるので、前記検知板54a、ガイド板27など所要部品の逆側への付け直しを行う。 【0019】次に、収穫同時葉編み機100の使用態様を、図3に示すような畦Rに植生するたばこ幹tから葉たばこTを収穫する場合を例として説明する。先ず、作業者Pは、作業のしやすさ(例えば、左手で葉もぎをするか、右手で葉もぎをするか、あるいは、葉もぎすべき葉たばこTの着位位置、など)を考慮して、荷台16上の適宜の位置に適宜高さの支持台17を固定し、その上に電動葉編み機50を取り付ける。さらに、メインフレーム11に座席23を取り付け、必要に応じてその高さを調整する。また、前記支柱24と荷台16との間に荷箱25を取り付け、その状態で、座席23に座し、収穫同時葉編み機100を畦R(図2には図示されない)の間に入り込ませ、畦間を前進させる。図示しないが、荷箱25内に従来用いられているベンリクロスを敷いておいてもよい。 【0020】作業者Pは座席23に座した姿勢で、植生するたばこ幹tから葉たばこTを葉もぎし、その葉元側を前記ガイド板27の傾斜先端部27aに載せるようにしながら、電動葉編み機50の前記2個の案内輪54、54より拡開されている編み込み空間58に挿入する。検知板54aがその挿入を検知し、間欠回転機構52を作動させて2個の案内輪54、54を180゜又は360°回転させ、挿入された葉たばこTを連縄Saに編み込む。編み込みと同期して前記送り爪55が作動し、葉たばこTを編み込んだ連縄Saが進行方向後方側に送られる。この作業を繰り返すことにより、葉たばこTを編み込んだ連縄Sa(連S)は次第に下方に落下していき、荷箱25内に入り込む。荷箱25は作業者の直前にあり、連Sの荷箱25への折り込みなどの処理を容易にかつ適切に行うことができる。 【0021】一本の連縄Saの所定部分に葉編みを終えた時点で収穫同時葉編み機100を一旦停止し、葉たばこTを編み込んだ連縄Saの端部を電動葉編み機50から取り外し、場合によっては連Sをベンリクロスで包装した後、次の連縄Saを電動葉編み機50に取り付け、葉編み作業を継続する。所要本数の連縄への葉編みを終えた時点で、収穫同時葉編み機100を畦外に停止させ、連Sを適宜の運搬車に移し変える。運搬車はそれを図示しないパイプハウスなどの乾燥施設に搬入し、葉たばこTはそこでそのまま懸吊されて乾燥に供される。 【0022】なお、連縄Saの終端部に結び目を形成しておくと、前記U字状センサー53はその結び目がU字状部分を通過することを検知することができ、作業者は該センサーからの信号に基づき葉編み作業を中止することができる。それにより、常に連縄Saの終端側に一定長さの非葉編み部分を残すことが容易となり、乾燥施設での葉編みされた葉たばこの懸吊を安定化できる。また、図示しないが、前記第2のフレーム21の後ろに、連Sを積み込むための運搬車を牽引可能とすることも可能であり、それにより、畑内での長時間にわたる連続した連形成作業が可能となる。 【0023】 【発明の効果】本発明による収穫同時葉編み機では、自走しながら、たばこ幹からの葉もぎ作業と吊具への葉編み作業の双方を行うことが可能であり、また、葉もぎ作業と葉編み作業は一人の作業者が連続した作業として行えるので、葉編み場所までの運搬及び葉たばこ編み作業が省略され、葉たばこの収穫から乾燥までの作業工程は大きく簡素化される。また、葉編み作業に要するスペースの節約も可能となる。 【0024】特に、本発明による収穫同時葉編み機では、連縄リールから引き出される連縄は収穫同時葉編み機の進行方向とは反対の方向、すなわち、台車の進行方向後方側に座している作業者側に向けて移動するようになっており、葉もぎされた葉たばこは作業者用の座席近傍に位置している捻回機構部で葉編みされ、その直後に作業者側に落下する。そのために、葉たばこが落下するまでの移動距離は短く、また、葉たばこの姿勢も編み込み時の横向きの姿勢をほぼ保持したままで落下する。それにより、移動及び落下に伴う葉たばこの損傷はほとんどなく、また、落下位置は作業者の目の前であるので、荷箱内での連の折り込みを容易かつ適切に行うことができ、ここでも葉たばこの損傷は回避される。また、後であらためて連を積み直すような作業も不要となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004569 【氏名又は名称】日本たばこ産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091096 【弁理士】 【氏名又は名称】平木 祐輔 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−188927(P2000−188927A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−369578 |
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