| 【発明の名称】 |
コンバイン等の刈取昇降装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】城下 哲也
【氏名】大塚 浩司
【氏名】重松 文雄
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| 【要約】 |
【課題】コンバイン等の刈取装置を昇降させる油圧回路において、刈取装置の下降時にパイロットチェック弁を逆流させるために必要な最低作動圧を保持できる絞りを設ける。
【解決手段】油圧ポンプ1の駆動により油タンク2から送られる圧油を、刈取昇降切替弁3によって切り替え、この刈取昇降切替弁3からパイロットチェック弁4を介して刈取装置5を昇降させる刈取昇降シリンダ6に送り、この昇降シリンダ6を伸縮作動させる油圧回路7において、該切替弁3の各ポートとしてのAポート,Pポート,Rポートを各々接続させると共に、Bポートと該チェック弁4のパイロット側及び油タンク2との間を接続するパイロットラインaに、刈取下降時にパイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持できる絞り8を設けたことを特徴とするコンバイン等の刈取昇降装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】油圧ポンプ1の駆動により油タンク2から送られる圧油を、4ポート・3位置・PR接続仕様等による刈取昇降切替弁3によって切り替え、この刈取昇降切替弁3からパイロットチェック弁4を介して刈取装置5を昇降させる刈取昇降シリンダ6に送りこの昇降シリンダ6を伸縮作動させる油圧回路7において、該刈取昇降切替弁3の各ポートにおけるPポートと油圧ポンプ1との間,Rポートと油タンク2との間,Aポートとパイロットチェック弁4を介した刈取昇降シリンダ6との間を各々接続させると共に、Bポートとパイロットチェック弁4のパイロット側及び油タンク2との間を接続するパイロットラインaに、刈取装置5の下降時にパイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持できる絞り8を設けたことを特徴とするコンバイン等の刈取昇降装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の刈取昇降装置に関し、刈取装置を昇降させる油圧回路において4ポート・3位置切替等による刈取昇降切替弁からパイロットチェック弁を介して刈取昇降シリンダへ接続させるもの等の分野に属する。 【0002】 【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従来、コンバイン等における刈取装置は、その上部側を車台の前部側上方に設けた支軸回りに支承すると共に、その下部側と車台前端部とを油圧により伸縮作動する刈取昇降シリンダによって連結装架し、この刈取昇降シリンダの伸縮作動によって刈取装置を土壌面に対し昇降作用させる刈取用油圧回路において、4ポート・3位置・PR接続仕様等による刈取昇降切替弁のPポートと油圧ポンプとの間、Rポートと油タンクとの間、Aポートとパイロットチェック弁を介した刈取昇降シリンダとの間、Bポートとパイロットチェック弁のパイロット側との間を各々接続しているもの等が一般的である。 【0003】このような油圧回路により刈取装置を上昇させるときは、刈取昇降切替弁を上昇側に切り替えることにより、油圧ポンプによる圧油をPポートからAポートを経てパイロットチェック弁を通り逆流を防止して刈取昇降シリンダを伸長させる作用を行わせる。刈取装置を下降させるときは、刈取昇降切替弁を下降側に切り替えることにより、油圧ポンプによる圧油をPポートを通りBポートからパイロットチェック弁のパイロット側に流し、このパイロット圧によってパイロットチェック弁の逆流が可能となるから、刈取昇降シリンダ内の圧油はパイロットチェック弁を通りAポートからRポートを経て油タンクへ戻り該昇降シリンダを短縮させる作用を行わせる。 【0004】しかし、このような刈取装置の下降時に、油圧ポンプからの圧油をPポートを通りBポートからパイロットチェック弁のパイロット側へ流す場合、この流れる圧油がブロックされてPポートと油圧ポンプとの間に設けているメインリリーフ弁がそのリリーフ圧まで圧力が上昇するため、パワーの損失や油温が上昇するという不具合が発生する。 【0005】そこでこの発明は、刈取装置5を昇降させる油圧回路において、刈取装置の下降時にパイロットチェック弁を逆流させるために必要な最低作動圧を保持できる絞りを設ける。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、油圧ポンプ1の駆動により油タンク2から送られる圧油を、4ポート・3位置・PR接続仕様等による刈取昇降切替弁3によって切り替え、この刈取昇降切替弁3からパイロットチェック弁4を介して刈取装置5を昇降させる刈取昇降シリンダ6に送りこの昇降シリンダ6を伸縮作動させる油圧回路7において、該刈取昇降切替弁3の各ポートにおけるPポートと油圧ポンプ1との間,Rポートと油タンク2との間,Aポートとパイロットチェック弁4を介した刈取昇降シリンダ6との間を各々接続させると共に、Bポートとパイロットチェック弁4のパイロット側及び油タンク2との間を接続するパイロットラインaに、刈取装置5の下降時にパイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持できる絞り8を設けたことを特徴とするコンバイン等の刈取昇降装置の構成とする。 【0007】 【作用】上記の構成により、コンバイン等の刈取装置5を、その後部下側と車台前端部とを連結している刈取昇降シリンダ6により上部側の支軸回りに土壌面に対し昇降させるときに、この昇降を行う油圧回路7において、油圧ポンプ1の駆動により油タンク2から刈取昇降切替弁3のPポートに送られる圧油を、該切替弁3が中立位置のときは、PR接続によりRポートから油タンク2へ戻すと共に、該切替弁3を刈取上昇位置に切り替えたときは、PポートからAポートを経てパイロットチェック弁4を通り逆流を防止して刈取昇降シリンダ6へ流すことにより、刈取装置5を上昇させることができる。 【0008】次に、該切替弁3を刈取下降位置に切り替えたときは、PポートからBポートを経てパイロットラインaによって油タンク2へ戻すようにするが、このとき、パイロットラインaに設けている絞り8によってパイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持させることにより、刈取昇降シリンダ6からの圧油をパイロットチェック弁4を逆流させてAポートからRポートを経て油タンク2へ戻すことにより、刈取装置5を下降させることができる。 【0009】 【発明の効果】上記作用の如く、刈取装置5を昇降させる油圧回路7において、刈取昇降切替弁3を刈取下降位置に切り替えたときは、パイロットラインaに設けている絞り8によりパイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持させ、刈取昇降シリンダ6からの圧油をパイロットチェック弁4を逆流させてAポートからRポートを経て油タンク2へ戻し、刈取装置5を下降させることができるから、従来の如く、刈取下降時に、パイロットチェック弁4のパイロット側へ流れる圧油がブロックされて高圧となり、Pポートと油圧ポンプ1との間に設けたメインリリーフのリリーフ圧まで上昇することを回避して、パワーの損失や油温の上昇を防止することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図20はコンバインの全体構成を示すもので、車台9の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ10を張設した走行装置11を配設すると共に、該車台9上にフィ−ドチェン12に挟持搬送して供給される刈取り穀稈の脱穀を行い、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク13と、この貯留した穀粒を機外へ排出する排穀オーガ14とを備えた脱穀装置15を載置構成している。 【0011】該脱穀装置15の前方に、その前端側から植立穀稈を分草する分草体16と、分草された穀稈を引き起こす引起部17と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃部18と、この刈り取られた穀稈を後方側へ搬送しながら扱深さを調節すると共に、この調節搬送される穀稈を該フィ−ドチェン12へ供給する穀稈搬送部19等を有する刈取装置5を、油圧駆動による刈取昇降シリンダ6により土壌面に対し昇降作用させるよう配置構成している。 【0012】該刈取装置5の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置20と、この操作のための操作席21とを設け、この操作席21の下方側にはエンジン22を搭載すると共に、後方側には前記グレンタンク13を配設し、これらの刈取装置5,走行装置11,脱穀装置15,操作装置20,エンジン22等によって車体23を構成している。 【0013】図19に示す如く、前記刈取装置5は車台9の前端部に装架した走行用ミッションケース24の上端部に刈取架台25を固定すると共に、この刈取架台25に刈取入力ケース26を上下回動可能に支承して設け、この刈取入力ケース26から下方側に向け延長したパイプ状の刈取主フレーム27とを接合し、この刈取主フレーム27の適宜位置と車台9前端部との間に前記刈取昇降シリンダ6を連結して構成させる。 【0014】該刈取主フレーム27と、刈取装置5の下部にその全幅に亘って設けた下部横伝動ケ−ス28とを接合し、該下部横伝動ケ−ス28の左端部近傍から前方斜上方へ向けて中間縦フレーム29を延設し、この中間縦フレーム29と、刈取装置5の上部にその全幅に亘って設けた上部横伝動ケ−ス30とを接合すると共に、上部横伝動ケ−ス30から引起駆動ケ−ス31を介し植立穀稈を引き起す前記引起部17を接合して構成させる。 【0015】前記各分草体16の後方側に、刈り取った穀稈の株元側を掻き込む各掻込ラグベルト32と、この各掻込ラグベルト32により掻き込んだ穀稈を、更に掻き込み保持させる各掻込スターホイル33を配設し、この各掻込スターホイル33から各株元搬送チェン34及び扱深さ調節チェン35に引き継ぎ搬送すると共に、その上方側に穀稈の穂先側を搬送させる各穂先搬送ラグ36を配設して、前記フィードチェン12へ搬送穀稈を供給する穀稈搬送部19を構成させる。 【0016】未刈穀稈を刈り取る前記刈刃部18を、該各掻込スターホイル33の下方側で各分草体16を支持する分草杆16aに配設すると共に、この分草杆16aの適宜位置に未刈稈への接当により車体23の進行方向を検出する方向センサ37を配設すると共に、同じくこの分草杆16aの後側に、超音波を発射しその反射波を受けて刈取り穀稈の刈高さを検出する刈高センサ38を土壌面に向け配設して構成させる。 【0017】前記走行装置11を駆動する走行用ミッションケース24を車台9の前端側に装架し、このミッションケース24のギヤ伝動機構については説明の都合上、図18(a)及び(b)に示す如く2系統に分け、まず、図18(a)では、第1軸の入力軸39に軸止した入力ギヤ39aと、第2軸の変速軸40に軸止する入力伝動ギヤ40aとを噛合連動させ、この変速軸40に横並びに二連の変速駆動ギヤ40bを軸回転摺動して構成させる。 【0018】該変速駆動ギヤ40bと噛合接続する高速駆動ギヤ40cを変速軸40に遊転軸承し、この高速駆動ギヤ40cと、第3軸のカウンタ軸41に軸止する高速ギヤ41aとを噛合連動させ、同じくカウンタ軸41に軸止した中速ギヤ41b及び低速ギヤ41cと、該変速駆動ギヤ40bとを各々切り替え噛合連動させて3速の副変速を構成させる。 【0019】該低速ギヤ41cと第4軸の操向軸42に軸止する操向センタギヤ42aとを噛合連動させると共に、この操向センタギヤ42aの両側面に各々噛合接続する左右の操向クラッチ43を操向軸42に遊転摺動可能に軸承して構成させる。該左右の操向クラッチ43に、センタ側から各々ギヤ部43aとシフタ溝部43bとボス部とを設け、左右のシフタ溝部43bに、操向クラッチ43を油圧駆動の左右の操向シリンダ44により左右摺動させる、左右の操向シフタ45を係合し、左右のボス部に、油圧駆動のクラッチにより制動させる左右の走行ブレーキ46を固定させた構成とする。 【0020】該操向クラッチ43の左右のギヤ部43aと、第5軸の減速軸47に遊転軸承した左右の二連の操向伝動ギヤ47aとを各々噛合連動させ、この操向伝動ギヤ47aの他方の小径ギヤ47bと、第6軸の左右のホイル軸48の一端部に軸止した左右のホイルギヤ48aとを各々噛合連動させ、該ホイル軸48の他端部に前記走行クローラ10を駆動する左右の駆動輪49を各々軸止して構成させる。 【0021】次に、図18(b)では、第1軸の入力軸39から第2軸の変速軸40を経て第3軸のカウンタ軸41に至る間は前記と同じ伝動経路となり、このカウンタ軸41に軸回転摺動する旋回切替ギヤとしての一方側のスピン旋回ギヤ50aと、第7軸の旋回中間軸51に軸止したスピン中間ギヤ51aとを噛合連動させると共に、同じく旋回中間軸51に軸止したスピン駆動ギヤ51bと、第8軸の旋回軸52に軸止した旋回ギヤ53とを噛合連動させた構成とする。 【0022】第3軸の旋回切替ギヤとしての他方側のマイルド旋回ギヤ50bと、旋回軸52の旋回ギヤ53とを噛合連動させ、旋回軸52の左右端部に、油圧駆動の左右の旋回クラッチ54の回転ディスク側を軸止すると共に、停止ディスク側から内側に向けて延長したボス部に軸止した左右の旋回駆動ギヤ55と、前記減速軸47の操向伝動ギヤ47aとを噛合連動させた構成とする。 【0023】図1に示す如く、パワステレバー56の前後傾動操作による刈取装置5の昇降作用及び前記刈高センサ38による刈高さの自動制御を行う刈取用油圧回路7Aと、該レバー56の左右傾動操作による車体23の左右操向・旋回作用及び前記方向センサ37による方向・旋回作用の自動制御を行う操向用油圧回路7Bとによって油圧回路7を構成させる。 【0024】該油圧回路7における刈取用油圧回路7Aは、油タンク2から油圧ポンプ1を経て、4ポート・3位置・PR接続・スプリングセンタ・電磁切替弁としての刈取昇降切替弁3のPポートに接続すると共に、このPポートと油圧ポンプ1との間に圧油が高圧となったときに油タンク2へ逃がすメインリリーフ弁57を接続し、該切替弁3のAポートからパイロットチェック弁4を介して前記刈取昇降シリンダ6へ接続して構成させる。 【0025】該刈取昇降切替弁3のBポートとパイロットチェック弁4のパイロット側及び油タンク2との間をパイロットラインaによって接続すると共に、このラインaのBポートと油タンク2との間に、パイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持できる絞り8を配置して構成させる。該油圧回路7における操向用油圧回路7Bは、該刈取昇降切替弁3のRポートから4ポート・3位置・オープンセンタ・スプリングセンタ・電磁切替弁としての操向切替弁58のPポートへ接続し、この切替弁58のA及びBポートから各々前記左右の操向シリンダ44の一方側へ接続すると共に、該両シリンダ44の他方側を該パワステレバー56により操作されるパワステリリーフ弁56aを経て、該切替弁58のRポートと共に油タンク2へ戻して構成させる。 【0026】このような構成により、刈取装置5を下降させるときは、該刈取昇降切替弁3をコイルyのONにより刈取下降位置(右位置)に切り替え、該油圧ポンプ1から送られる圧油をPポートからBポートを経てパイロットチェック弁4のパイロット側へ流す。このとき圧油を、パイロットラインaの絞り8によりパイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持して油タンク2へ逃がすことによって、該刈取昇降シリンダ6からの圧油を、パイロットチェック弁4を逆流させてAポートからRポートを経て油タンク2へ戻し刈取装置5を下降させることができるから、従来の如く、圧油がメインリリーフ弁57のリリーフ圧まで上昇することがなく、パワーの損失や油温の上昇を防止することができる。 【0027】また、図1に示す刈取用油圧回路7Aにおいて、刈取装置5を下降させるときに該刈取昇降切替弁3の刈取下降位置への切り替えにより、前記の如く、Pポートからの圧油を、該絞り8により設定される必要最低限のパイロット圧によって該パイロットチェック弁4を逆流可能に構成させる。該チェック弁4が逆流可能なるとき、前記エンジン22の定格回転数における圧油流量のときは刈取装置5の下降に問題はないが、アイドリング等における低速時には、パイロット圧の不足により刈取装置5が下降しないという不具合が発生する恐れがある。 【0028】このため、図2に示す如く、固定の該絞り8に代えて必要なパイロット圧に調節を可能とする可変絞り8a(例えばエンジン22の回転数に連動)を用いることによって、製品や性能のばらつき等によって発生する不具合を解消することがでる。また、図1に示す刈取用油圧回路7Aにおいて、刈取装置5を下降させるときに該刈取昇降切替弁3の刈取下降位置への切り替えにより、前記の如く、Pポートからの圧油によるパイロット圧によって、該パイロットチェック弁4が逆流可能となるよう構成させる。 【0029】該チェック弁4が逆流可能なるとき、図3に示す如く、パイロットラインaに該絞り8に代えて圧力調整用のリリーフ弁8bを設けると共に、このラインaを油タンク2に戻さずに刈取昇降切替弁3のRポートと前記操向切替弁58のPポートとの間を接続する操向ラインbに接続して構成させる。このような構成により、刈取装置5の下降時に、前記と同様にパイロットチェック弁4を逆流させるために必要な最低作動圧を保持させることにより、従来の如く、圧油が前記メインリリーフ弁57のリリーフ圧まで上昇することがなく、パワーの損失や温度の上昇を防止することができると共に、該リリーフ弁8bを通った圧油は該操向切替弁58のPポートに流れ、刈取装置5を下降させながら前記パワステレバー56による操向旋回作用を行わせることができる。 【0030】また、図1に示す刈取用油圧回路7Aにおいて、刈取装置5を下降させるときに該刈取昇降切替弁3の刈取下降位置への切り替えにより、前記の如く、Pポートからの圧油によるパイロット圧によって、該パイロットチェック弁4が逆流可能となるよう構成させる。該チェック弁4が逆流可能なるとき、図4に示す如く、パイロットチェック弁4に、油圧によって油路を開閉するポペット4aと、油圧によって左右摺動するパイロットスプール4bを配置し、このスプール4bの一端部に、刈取装置5の下降速度を調整する絞りを兼ねた該油タンク2に通じる小孔4cを設けた構成とする。 【0031】このような構成により、刈取装置5の上昇時は、該刈取昇降切替弁3のコイルxのONによりPポートからの圧油は、Aポートを通りパイロットチェック弁4におけるパイロットスプール4bを右に摺動させると同時に、ポペット4aを開路して該刈取昇降シリンダ6へ流れ、刈取装置5を上昇させる。なお中立時は、前記操向シリンダ44の負荷圧力によってAポートへのリークが発生しがちであるが、このリーク油は該スプール4bの小孔4cを通り油タンク2へ流れるため、従来の如く、刈取昇降シリンダ6の内圧が高くなることはなく、よって刈取装置5が自然に上昇することはない。 【0032】刈取装置5の下降時は、刈取昇降切替弁3のコイルyのONにより、前記と同様に該絞り8によるパイロット圧で該スプール4bを左に摺動させポペット4aを開路し、刈取昇降シリンダ6の圧油を該スプール4bの小孔4cを通って油タンク2へ戻し、刈取装置5を下降させる。このように、刈取装置5の下降速度を、該スプール4bの小孔4cの孔径により単独で且つ容易に設定することができるから、アダプタ等に絞りを組み込むようなコスト上昇と煩わしさがない。 【0033】また、図4に示す如く、パイロットチェック弁4に、油圧によって油路を開閉するポペット4aと、油圧によって左右摺動するパイロットスプール4bを配置し、このスプール4bの一端部に、刈取装置5の下降速度を調整する絞りを兼ねた該油タンク2に通じる小孔4cを設けた構成とする。刈取装置5の下降時にパイロットチェック弁4からの戻り油を、図5に示す如く、該刈取昇降切替弁3のBポートと共に、Rポートから前記操向切替弁58のPポートに接続する操向ラインbに接続合流させることにより、刈取装置5を下降させながら、前記パワステレバー56による操向旋回作用を行わせることができる。 【0034】また、図1に示す油圧回路7における刈取用油圧回路7Aにおいて、図6に示す如く、該刈取昇降切替弁3に代え上昇用として4ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁切替弁としての刈取上昇切替弁3aからチェック弁59と上昇用絞り60aを介して該刈取昇降シリンダ6へ接続し、下降用として下降用絞り60bを介して2ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁切替弁としての刈取下降切替弁3bを経て油タンク2へ戻すよう構成させる。 【0035】このような構成により、該刈取上昇切替弁3aのOFF時は、該油圧ポンプ1による圧油をPポートからAポートを通り該操向切替弁58のPポートへ流し、ON時は、PポートからBポートを経てチェック弁59と上昇用絞り60aを通り該刈取昇降シリンダ6へ流すと共に、該シリンダ6からの戻り油を下降用絞り60bを経て刈取下降切替弁3bを通り該油タンク2へ戻す。 【0036】このような作用によって、刈取装置5の上昇・下降を各別の切替弁3a,3bで行うことができるから、速度調整や切り替え時のショックの低減等を、絞り60a,60b等を用いて簡単容易に行うことができる。なお、刈取装置5の上昇用回路にチェック弁59を、下降用回路にノンリーク型の切替弁3b等を使用することにより、前記の如きパイロットチェック弁4を用いることなく刈取装置5の自然降下を防止することができると共に、該刈取昇降切替弁3の中立位置における前記パワステレバー56の繰り返しにより発生する内部リークによる刈取装置5の自然上昇や、刈取装置5の下降時における前記メインリリーフ弁57のパワーの損失や油温の上昇を防止することができる。 【0037】また、図1に示す油圧回路7における刈取用油圧回路7Aにおいて、図7に示す如く、該パイロットチェック弁4は外筒61の内径側に、該刈取昇降シリンダ6と接続する左側位置に前記ポペット4aを、該刈取昇降切替弁3のA及びBポートと接続する右側位置に前記パイロットスプール4bを各々左右摺動可能に配置して構成させる。 【0038】該パイロットスプール4bの軸心部に通油用の小孔4dを設けると共に、該ポペット4aの押圧により油路を閉じるためのポペット用ばね62aと、このばね62aより弱い該スプール4bをポペット4a側へ摺動させるためのスプール用ばね62bとを各々張設し、この両ばね62a,62bを外筒61の両端部を密閉する蓋61a,61bに支持して構成させる。 【0039】このような構成により、刈取装置5の上昇時は、コイルyのONにより、圧油は刈取昇降切替弁3のPポートからAポートを通り、パイロットチェック弁4のポペット4aによる油路を開いて刈取昇降シリンダ6に流入すると同時に、一部の圧油は、パイロットスプール4bの小孔4dを通り該切替弁3のBポートからRポートへ流れ、更に前記操向切替弁58を経て操向シリンダ44へ流入することが可能となる。 【0040】刈取装置5の下降時は、コイルxのONにより、圧油は該切替弁3のPポートからBポートを通り該チェック弁4のスプール4bを左へ摺動してポペット4aによる油路を開くことにより、該昇降シリンダ6の圧油は該切替弁3のAポートからRポートを通り操向切替弁58を経て油タンク2へ戻る。このように、刈取装置5の上昇時において、前記パワステレバー56による操向作用等が可能になると共に、下降時において、該スプール4bを左へ摺動させる圧油を小孔4dから逃がすことによりブロックされることがないから、前記メインリリーフ弁57がリリーフ圧まで上昇するという不具合もない。 【0041】また、図7に示す如き刈取用油圧回路7Aにおいて、該刈取昇降切替弁3を、図8に示す如く、PR接続型からABR接続型に代えそのRポートから圧油を油タンク2へ戻すものにおいて、パイロットチェック弁4におけるパイロットスプール4bの内径に嵌合してその押圧により油路を開閉するスチールボール63を設けて構成させる。 【0042】このような構成により、刈取装置5の上昇及び下降作用は、図7における説明と略同様であるが(該切替弁3のRポートから油タンク2へ戻すところが異なっている)、このような作用時に、該スプール4bが圧油に押され右へ摺動して、スチールボール63が該チェック弁4の蓋61bのボスに接当したときは、該ボール63により小孔4dが閉鎖され、圧油はポペット4aの油路から全量該昇降シリンダ6に流れるから、このスチールボール63の作用により、刈取装置5の連続上昇等におけるショックを軽減することができる。 【0043】また、図1に示す油圧回路7において、該刈取昇降切替弁3を、図9に示す如く、PR接続型からオープンセンタ型に代え、この切替弁3のAポートと該刈取昇降シリンダ6との間に、2ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁切替ポペット弁としての刈取昇降補助弁64を配置接続して構成させる。このような構成により、該刈取昇降切替弁3のコイルyのONにより、圧油はPポートからAポートを経て、刈取昇降補助弁64のコイルzのOFFによりポペット弁を通って刈取昇降シリンダ6へ流れ、刈取装置5を上昇させると共に、該切替弁3のコイルxのONにより、圧油はPポートからBポートを経て前記操向切替弁58のPポートに流れ、該切替弁58の切り替えにより左右の操向シリンダ44により操向作用を行わせる。 【0044】該刈取昇降切替弁3のコイルxがONで、該補助弁64のコイルzがONのときは、該昇降シリンダ6の圧油は、該切替弁3のAポートからRポートを通り油タンク2へ戻り、刈取装置5を下降させるが、このとき、該補助弁64のコイルzのOFFによりポペット弁を用いることにより、下降時の高さ調整の応答性を良くして刈高さ調整機能の精度向上が期待できる。 【0045】このような刈取装置5の下降回路とすることにより、前記メインリリーフ弁57がリリーフ圧で作動したり、パワステレバー56による操向作用ができないという不具合が生じることはない。該パワステレバー56による操向作用や前記方向センサ37の検出により、該操向切替弁58を切り替え左右の操向シリンダ44を適宜に伸長作動させたときは、前記操向シフタ45により操向クラッチ43を切りとし、走行ブレーキ46を制動させて車体23の直進時の左右操向又はブレーキ旋回を行わせる。(なお旋回クラッチ54を作用させたときはスピン旋回又はマイルド旋回を行わせることができる) この操向作用を行う方向制御では素早い応答性が要求されるため、該刈取昇降切替弁3を切り替え、更に該操向切替弁58を切り替えていたのでは、スイッチONから操向作用までにタイムラグが生じ制御ミスとなる恐れがあることから、該スイッチをONしたときは常時該切替弁3のコイルxをONすることで、圧油を該切替弁58まで流した状態でアンロードさせることによって、該切替弁58の切り替えのみで操向作用が可能となり、応答性を向上させることができる。 【0046】なお、該刈取昇降切替弁3を中立位置に切り替えたときは、前記油圧ポンプ1からの圧油はオープンセンタによりアンロードされ、油圧ポンプ1から最も近い位置でアンロードしているため中立時の圧損を少なくすることができる。また、図10に示す如く、刈取装置5を昇降させる刈取昇降切替弁65(手動式)において、油圧ポンプ1からの圧油をスライドスプール65aにより切り替えを行い刈取装置5を上昇させるが、この上昇時に、該スプール65aはオーバーラップとなるため切替圧がリリーフ圧まで達し、刈高さの微調整の際のショックは甚だ大きいものとなる。 【0047】このため、該スプール65aの2箇所にノッチu,vを設けることにより、PポートからAポートを通り該刈取昇降シリンダ6に圧油を流すとき、Pポートの一部の圧油をBポートに逃がすよう構成させる。このような構成により、該スプール65aの切替圧をノッチを追加して設けるだけの簡単な処理により、例えば、リリーフ圧としての90kgf/cm2を40kgf/cm2まで減圧させることができるから、刈高さ微調整時のショックを軽減できると共に、圧油を逃がすことにより速度制御が可能となり微調整が容易となる。 【0048】また、図1に示す油圧回路7に代わって、図11に示す如く、刈取装置5の昇降作用と車体23の操向作用とを単一の切替弁で実行させる油圧回路66において、該刈取昇降切替弁3と操向切替弁58の代わりに単一の刈取操向切替弁67(手動式)を配置し、この切替弁67の摺動により該刈取昇降シリンダ6を作用させ、同じく該切替弁67の回動により前記左右の操向シリンダ44を作用させるよう、該油圧ポンプ1,油タンク2及びメインリリーフ弁57や前記パワステレバー56のパワステリリーフ弁56a等を配置接続して構成させる。 【0049】該刈取操向切替弁67は、中立時には圧油はPポートから該切替弁67の切替スプール67aのスプールノッチを通りRポートへアンロードし、刈取上昇位置では、該スプール67aを右へ摺動させPポートとCポートの連通により該昇降シリンダ6へ圧油を流す。刈取下降位置では、該スプール67aを左へ摺動させCポートとRポートの連通により該昇降シリンダ6から油タンク2へ圧油を逃がし、操向切替位置では、該スプール67aを左又は右へ回動させPポートとA又はBポートの連通により操向シリンダ44へ圧油を流す。 【0050】このように、単一の該スプール67aを摺動又は回動させることにより、刈取装置5の昇降又は車体23の操向作用を行わせることができるから、該パワステレバー56から単一のリンクによる構成が可能であり、従来の如く、該操向シリンダ44に電磁切替弁を装着する必要もなく構成が簡単で、操作荷重,コスト,取付スペース等において利点が多く、油路の配管についても短縮でき圧損を少なくする効果がある。 【0051】また、図1に示す油圧回路7の操向用油圧回路7Bにおいて、図12に示す如く、該操向切替弁58から該左右の操向シリンダ44を経て、前記パワステレバー56のパワステリリーフ弁56aと油タンク2との間に2ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁切替ポペット弁としての操向補助弁68を配置接続して構成させる。 【0052】このような構成により、中立時には、圧油は該操向切替弁58から操向補助弁68を通ってアンロードされる。該補助弁68を切り替えることにより該左右の操向シリンダ44が同時に作動し、従来不可能であった前記左右の走行ブレーキ46の同時制動が可能となった。これにより、油圧無段変速装置やフットブレーキを使用せずとも車体23を停止させることができると共に、フットブレーキのように力を必要としない利点があり、オペレータが前記操作席21に不在であっても遠隔操作も可能である。なお、該走行ブレーキ46を解除するときは、該操向補助弁68のONタイムを断続的に変更して作動させることにより、スムーズな発進が可能となる。 【0053】また、図1に示す油圧回路7において、図13に示す如く、刈取用油圧回路7Aの該刈取昇降切替弁3を4ポート・3位置・PB接続・スプリングオフセットの手動式摺動切替弁に代え、操向用油圧回路7Bの該操向切替弁58を、図14に示す如く、該左右の操向シリンダ44と同一ハウジング内に設けたロータリスプール58aによって油路を切り替える手動式回動切替弁に代えて構成させる。 【0054】このような構成により、該刈取昇降切替弁3が中立のときは、圧油はPポートからBポートを通り該操向切替弁58のPポートに流れ、操向切替弁58が中立のときはロータリスプール58aに貫通した孔fによりRポートに流れアンロードされ、左右の操向シリンダ44に接続するA又はBポートは貫通孔fと交差した小孔gによってRポートに連通している。 【0055】該操向切替弁58を操向側に切り替えたときはPポートとA又はBポートとは各々連通するが、このとき、非連通のB又はAポートは各々Rポートと連通し該小孔gによって最高圧を抑制するよう作用する。このように最高圧が、該操向シリンダ44の作動によりSポートをブロックするまでパワステレバー56を傾倒しても、該ロータリスプール58aの小孔gから圧油を逃がすことによりリリーフ圧まで達することがないから、油圧効率は良好となる。 【0056】また、図1に示す油圧回路7の操向用油圧回路7Bにおいて、図15に示す如く、前記パワステリリーフ弁56aに代えて該操向切替弁58の切り替えに応じて切り替わる左右の絞りjをパワステレバー56により操作する該切替弁58に内装して構成させる。このような構成により、単一の該レバー56操作による操向切替弁58により該操向シリンダ44の左右側の切り替えを行うと同時に、左右の絞りjによる絞りの切り替えにより昇圧を行うことができるから、従来の如く、操向切替弁58とバワステリリーフ弁56aの組合せのときのようにタイムラグが発生することもなく応答性が素早くなると共に、該リリーフ弁56aを直接操作するときのように重くフィーリングが悪いこともなく、該レバー56の負担が少なくなる。なお、操向切替弁58を手動操作とすることにより低コストとなる。 【0057】また、前記の如く、該左右の絞りjにより左右の操向シリンダ44の昇圧を行う構成において、左右の圧力カーブを各別に変更調節できるよう該操向切替弁58内の左右の絞りjを、図16に示す如く、各々外部から調節可能な可変絞りkとすることにより、従来の如く、左右の操向シリンダ44に対し単一の該リリーフ弁56aで制御を行うときのように、部品のばらつき等により作用力が異なって、最悪の場合には条外れ等による不具合が発生するというようなことがない。 【0058】また、図17に示す如き油圧回路69において、刈取装置5の上昇時には、油圧ポンプ70からの圧油を、2ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁切替弁としての刈取上昇切替弁71を経て、リリーフ弁72aとチェック弁73を通り前記刈取昇降シリンダ6へ送り込む。下降時には、該昇降シリンダ6からの圧油を、2ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁切替ポペット弁としての刈取下降切替弁74を経て、リリーフ弁72bを通り絞りmを介して油タンク75へ戻すと共に、該リリーフ弁72aと72bとを接続したラインに配置した可変絞り76から油タンク75へ戻すよう構成させる。77はアンロード弁、78はメインリリーフ弁を示す。 【0059】このような構成により、前記パワステレバー56の下部側に該可変絞り76を連動可能に係合させると共に、該レバー56の傾倒操作によりパイロット回路の可変絞り76の絞り径が変化するよう調節を行い、この調節によるパイロット圧の変化により、リリーフ弁72aから刈取昇降シリンダ6へ向かう圧油量を調節して、刈取装置5の昇降速度を該レバー56の傾角に比例して制御することができる。 【0060】この可変絞り76を調節することにより、従来の如く、刈取装置5の上昇速度が前記エンジン22の回転数に比例し、下降速度が常に一定であるため停止位置の微調節が困難であったものを、特に上昇速度において微調整を簡単容易に行うことができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−188916(P2000−188916A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月11日(2000.7.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−370594 |
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