| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】山中 俊雄
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| 【要約】 |
【課題】選別部での選別ロスを低減したコンバインを提供すること。
【解決手段】本発明では、機体フレーム(1) の下部に走行部(2) を配設するとともに、機体フレーム(1) の前端部に刈取部(3) を昇降自在に配設し、同刈取部(3) の後方位置に脱穀部(4) と選別部(9) とを配設してなるコンバインにおいて、刈取部(3) で刈り取った穀桿を脱穀部(4) の内部で搬送するためのフィードチェン(8) と、選別部(9) に選別風を送るための選別ファン(146) とを具備し、しかも、原動機(72)と、フィードチェン(8) 及び選別ファン(146) とをクラッチ機構(147) を介して連動連結することとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレーム(1) の下部に走行部(2) を配設するとともに、機体フレーム(1) の前端部に刈取部(3) を昇降自在に配設し、同刈取部(3) の後方位置に脱穀部(4) と選別部(9) とを配設してなるコンバインにおいて、刈取部(3) で刈り取った穀桿を脱穀部(4) の内部で搬送するためのフィードチェン(8) と、選別部(9) に選別風を送るための選別ファン(146) とを具備し、しかも、原動機(72)と、フィードチェン(8) 及び選別ファン(146) とをクラッチ機構(147) を介して連動連結したことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 選別ファン(146) は、揺動選別体(50)の中途部に向けて選別風を送る第一唐箕(52)と、揺動選別体(50)の前端部に向けて選別風を送る第二唐箕(51)とから構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。 【請求項3】 クラッチ機構(147) は、原動機(72)と第一唐箕(52)との間に介設した唐箕クラッチ(148) と、原動機(72)と第二唐箕(51)との間に介設したフィードチェンクラッチ(77)とから構成したことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。 【請求項4】 機体フレーム(1) の下部に走行部(2) を配設するとともに、機体フレーム(1) の前端部に刈取部(3) を昇降自在に配設し、同刈取部(3) の後方位置に脱穀部(4) と選別部(9) とを配設してなるコンバインにおいて、刈取部(3) で刈り取った穀桿を脱穀部(4) の内部で搬送するためのフィードチェン(8) と、選別部(9) に選別風を送るための第一唐箕(52)及び第二唐箕(51)とを具備し、しかも、原動機(72)に第一唐箕(52)を連動連結する一方、原動機(72)にフィードチェン(8) をクラッチ機構(147) を介して連動連結するとともに、同フィードチェン(8) に第二唐箕(51)を連動連結したことを特徴とするコンバイン。 【請求項5】 刈取部(3) を所定降下位置まで降下させるためのオートセットスイッチ(122) と、刈取部(3) を所定上昇位置まで上昇させるためのオートリフトスイッチ(123) とを具備し、しかも、クラッチ機構(147) は、オートリフトスイッチ(123) に対するスイッチ操作に連動して、原動機(72)とフィードチェン(8) とを切断状態にする一方、オートセットスイッチ(122) に対するスイッチ操作に連動して、原動機(72)とフィードチェン(8) とを接続状態にすべく構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のコンバインとしては、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を昇降自在に配設し、同刈取部の直後方位置に脱穀部を配設し、同脱穀部の直下方位置に選別部を配設し、脱穀部には、刈取部で刈り取った穀桿を脱穀部の内部で搬送するためのフィードチェンを配設する一方、選別部には、同選別部に温風を送るための第二唐箕を配設したものが知られている。 【0003】かかる従来のコンバインにおいては、エンジンにフィードチェンと第二唐箕とをそれぞれ別個の連動機構を介して連動連結しており、エンジンとフィードチェンとの間にフィードチェンクラッチを介設していた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来のコンバインにあっては、フィードチェンクラッチによってエンジンとフィードチェンとを切断状態としても、フィードチェンの駆動を停止させることができるが、第二唐箕の駆動を停止することができなかった。 【0005】そのため、エンジン駆動時には、常に第二唐箕が作動することとなり、選別部が選別作動していない場合であっても、第二唐箕が作動しており、エンジンの燃料が無駄に消費されてしまうおそれがあった。 【0006】また、選別部において一旦選別した藁を環流させて再び選別する場合には、フィードチェンを作動させる必要がないため、フィードチェンクラッチによってフィードチェンの駆動を停止しているが、その場合にも、第二唐箕が作動しており、第二唐箕から送り出される温風によって、環流した軽量の藁が排藁処理部へと吹き飛ばされてしまい、選別時のロスが増加してしまうおそれがあった。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の本発明では、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を昇降自在に配設し、同刈取部の後方位置に脱穀部と選別部とを配設してなるコンバインにおいて、刈取部で刈り取った穀桿を脱穀部の内部で搬送するためのフィードチェンと、選別部に選別風を送るための選別ファンとを具備し、しかも、原動機と、フィードチェン及び選別ファンとをクラッチ機構を介して連動連結することとした。 【0008】また、選別ファンは、揺動選別体の中途部に向けて選別風を送る第一唐箕と、揺動選別体の前端部に向けて選別風を送る第二唐箕とから構成することとした。 【0009】また、クラッチ機構は、原動機と第一唐箕との間に介設した唐箕クラッチと、原動機と第二唐箕との間に介設したフィードチェンクラッチとから構成することとした。 【0010】また、刈取部で刈り取った穀桿を脱穀部の内部で搬送するためのフィードチェンと、選別部に選別風を送るための第一唐箕及び第二唐箕とを具備し、しかも、原動機に第一唐箕を連動連結する一方、原動機にフィードチェンをクラッチ機構を介して連動連結するとともに、同フィードチェンに第二唐箕を連動連結することとした。 【0011】また、刈取部を所定降下位置まで降下させるためのオートセットスイッチと、刈取部を所定上昇位置まで上昇させるためのオートリフトスイッチとを具備し、しかも、クラッチ機構は、オートリフトスイッチに対するスイッチ操作に連動して、原動機とフィードチェンとを切断状態にする一方、オートセットスイッチに対するスイッチ操作に連動して、原動機とフィードチェンとを接続状態にすべく構成することとした。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明に係るコンバインは、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を昇降自在に配設し、同刈取部の後方位置に脱穀部と選別部とを配設したものである。 【0013】しかも、刈取部で刈り取った穀桿を脱穀部の内部で搬送するためのフィードチェンと、選別部に温風を送るための第二唐箕とを具備し、原動機にフィードチェンをフィードチェンクラッチを介して連動連結するとともに、同フィードチェンに第二唐箕を連動連結したものである。 【0014】そのため、フィードチェンクラッチによって原動機とフィードチェン及び第二唐箕とを切断状態とすることにより、原動機による燃料の消費を低減させることができるものである。 【0015】特に、選別部において一旦選別した藁を環流させて再び選別する場合には、フィードチェンを作動させる必要がないため、フィードチェンクラッチによってフィードチェンの駆動を停止するが、その場合に、フィードチェンとともに第二唐箕の駆動も停止することができ、第二唐箕から送り出される温風によって環流した軽量の藁が排藁処理部へと吹き飛ばされることに起因する選別時のロスを低減することができるものである。 【0016】また、刈取部を所定降下位置まで降下させるためのオートセットスイッチと、刈取部を所定上昇位置まで上昇させるためのオートリフトスイッチとを具備し、しかも、フィードチェンクラッチは、オートリフトスイッチに対するスイッチ操作に連動して、原動機とフィードチェンとを切断状態にする一方、オートセットスイッチに対するスイッチ操作に連動して、原動機とフィードチェンとを接続状態にすべく構成することにより、オートリフトスイッチを操作して、刈取部を所定上昇位置まで上昇させる場合には、原動機とフィードチェンとを切断状態にすることにより、穀桿の刈取作業を行っていない間の原動機による燃料の消費を低減させることができるものである。 【0017】一方、オートセットスイッチを操作して、刈取部3を所定降下位置まで降下させる場合には、原動機とフィードチェンとを接続状態にすることにより、作業者が作業クラッチレバーを操作しないでも、直ちに刈取作業を開始することができ、刈取作業の円滑化を図ることができるものである。 【0018】 【実施例】以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0019】図1は、本発明に係るコンバインAを示しており、同コンバインAは、車体に機体フレーム1を設け、同機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式の走行部2,2 を配設し、機体フレーム1の前端に刈取部3を昇降自在に取付けるとともに、同刈取部3の直後方位置に脱穀部4を設け、同脱穀部4の直後方位置に排藁処理部5を設けるとともに、脱穀部4の直下方位置に選別部9を設け、一方、機体フレーム1の右側前部に運転部6を設け、同運転部6の直後方位置に殻粒貯留部7を設けている。8は、脱穀部4の左側上部に設け、刈取部3で刈り取った穀桿を脱穀部4の内部で搬送するためのフィードチェンである。 【0020】そして、コンバインAは、圃場内を走行しながら、刈取部3によって穀桿を刈り取り、刈り取った穀桿を脱穀部4で脱穀できるようにしている。 【0021】刈取部3は、図1に示すように、機体フレーム1の左側前端部に立設した支柱10の上端に、刈取フレーム11を上下回動自在に取付けている。 【0022】そして、刈取フレーム11は、図2及び図3に示すように、左右一対の支柱10,10 の上端間に左右幅方向に伸延する筒状の回動支軸12を軸線廻りに回動自在に横架し、同回動支軸12の右側部より前下方へ向けて筒状の縦フレーム13を伸延し、同縦フレーム13の下端に左右幅方向に伸延する筒状の下側横フレーム14の中途部を取付け、同下側横フレーム14の左右両端部より前上方へ向けて筒状の立上がりフレーム15,15 を立上げ、両フレーム15,15 の上端間に上側横フレーム16を横架し、同上側横フレーム16の中途部と前記縦フレーム13の上部との間に上方へ凸状に湾曲する上側連結フレーム17を横架する一方、前記下側横フレーム14の左右側部及び中央部よりそれぞれ前方へ向けて連結フレーム18を延設して形成している。図中、19は下部搬送装置支持フレームである。 【0023】上記した刈取フレーム11には、植立する六条の穀稈を分草する分草板20を左右幅方向に一定の条間隔を開けて計七個取付けるとともに、各分草板20により分草された六条の穀稈を引起す穀稈引起し装置21と、同穀稈引起し装置21により引起された六条の穀稈の株元を掻き込む穀稈掻込み装置22と、同穀稈掻込み装置22により掻き込まれた穀稈の株元を刈り取る刈刃装置23と、同刈刃装置23により刈り取られた六条の穀稈の下部を脱穀部4側へ搬送する下部搬送装置24と、同穀稈の上部を脱穀部4側へ搬送する上部搬送装置25と、同穀稈の穂先部を搬送する穂先搬送装置26と、上・下部搬送装置25,24 から脱穀部4のフィードチェン8へ穀稈を受け渡す補助をする補助搬送装置27を取付けている。 【0024】以下、刈取フレーム11に取付けた各装置について具体的に説明する。 【0025】穀稈引起し装置21は、左右に隣接する分草板20,20 間の直後方位置に上下方向に伸延する引起しケース30を計六個立設し、各引起しケース30の上部と前記上側横フレーム16との間に計六個の引起し駆動ケース66を介設し、各引起しケース30内に多数の引起しタイン31a を上下方向に回行可能に取付けた引起し機構31を設けるとともに、同引起し機構31は、各引起しタイン31a が上下移動時に進出し、かつ、下方移動時に退入すべく構成している。 【0026】穀稈掻込み装置22は、上記各引起しケース30の直後方位置に、タイン付掻込みベルト32とスターホイル33とを上下に対向させて配置している。 【0027】下部搬送装置24は、左側部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する左側下部搬送機構34と、中央部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する中央下部搬送機構35と、右側部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する右側下部搬送機構36と、これら搬送機構34,35,36により搬送された穀稈の下部を挟扼してフィードチェン8へ搬送する縦搬送機構37とを具備している。 【0028】そして、これら搬送機構34,35,36は、基本的に搬送チェン34a,35a,36a と、これら搬送チェン34a,35a,36a の各穀稈搬送路と対向させて配置した挟扼体34b,35b,36b とを具備し、搬送チェン34a,35a,36a 及び挟扼体34b,35b,36b によって穀稈を挟扼するように構成しており、縦搬送機構37も同様に構成している。 【0029】また、各下部搬送機構34,35,36には、図3に示すように、穀稈検出体85a,85b,85c を回動自在に取付けており、同穀稈検出体85a,85b,85c は、各下部搬送機構34,35,36によって搬送される穀稈が穀稈検出体85a,85b,85c を回動させることにより、その回動を検出して刈取条数を検出することができるものである。 【0030】また、縦搬送機構37は、始端部が穀稈通路Pの下方に位置しており、左右側下部搬送機構34,36 により搬送され、穀稈通路Pにおいて合流した穀稈の下部を挟扼してフィードチェン8へ確実に搬送するようにしている。 【0031】上部搬送装置25は、左側部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する左側上部搬送機構38と、中央部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する中央上部搬送機構39と、右側部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する右側上部搬送機構40とを具備しており、右側上部搬送機構40は、前側搬送体41と後側搬送体42とに二分割して形成している。 【0032】そして、これら搬送機構38,39 及び前側搬送体41には、多数の搬送タイン38a,39a,41a を前後方向に回行可能に取付けるとともに、各搬送タイン38a,39a,41aは、後方移動時に進出し、かつ、前方移動時に退入すべく取付けており、後側搬送体42も同様に構成している。 【0033】また、左側上部搬送機構38は左側下部搬送機構34と、中央上部搬送機構39は中央下部搬送機構35と、前側搬送体41は右側下部搬送機構36と、後側搬送体42は縦搬送機構37と、それぞれ上下に対向させて配置して、穀稈の上下部を確実に保持して搬送するようにしている。 【0034】穂先搬送装置26は、左側部穂先搬送機構43と中央部穂先搬送機構44と右側部穂先搬送機構45とを具備しており、これら穂先搬送機構43,44,45は、スターホイル33の直後方位置において、左側上部搬送機構38と中央上部搬送機構39と前側搬送体41の各上方で、かつ、これらの各穀稈搬送路を間に挟んで各搬送機構38,39 及び前側搬送体41と対向する位置に配置して、それぞれ二条分の穀稈の穂先部を搬送するようにしている。 【0035】そして、これら穂先搬送機構43,44,45は、六個の引起し駆動ケース66中、三個の引起し駆動ケース66より下方へ延設して形成した穂先搬送駆動ケース68に連動連結しており、各穂先搬送機構43,44,45には、複数の搬送タイン43a,44a,45a を前後方向に回行可能に取付けるとともに、各搬送タイン43a,44a,45a が後方移動時に進出し、かつ、前方移動時に退入すべく構成している。 【0036】補助搬送装置27は、縦搬送機構37の終端側部と後側搬送体42の終端側部との間に配置するとともに、フィードチェン8の始端側部8aに近接させて配置しており、同補助搬送装置27は下部搬送装置24の各搬送機構34,35,36,37 と同様に構成して、穀稈の中途部をフィードチェン8へ受け渡し搬送するようにしている。 【0037】また、刈取部3には、刈取部3が最も上昇した位置を検出するための上限検出手段90と、刈取部3が最も降下した位置を検出するための下限検出手段91とを設けている。 【0038】上限検出手段90は、図4及び図5に示すように、支柱10の上端に支持ブラケット92を取付け、同支持ブラケット92の前端で、かつ、縦フレーム13の直上方位置に上限検出スイッチ93を取付ける一方、回動支軸12の外周面前側位置に支軸94を突設し、同支軸94の先端にスイッチ押圧板95を取付けている。図中、96はブラケットである。 【0039】そして、縦フレーム13が上限位置まで回動すると、スイッチ押圧板95が上限検出スイッチ93を押圧するようにしている。 【0040】下限検出手段91は、図6に示すように、分草板20を支持するための分草板支持フレーム97に下限検出スイッチ98を取付ける一方、分草板支持フレーム97の先端に分草板20を支持軸99を介して上下回動自在に取付け、同支持軸99にスイッチ押圧板100 を上方に向けて突設している。図中、101 はスイッチロッド、102 は付勢バネである。 【0041】分草板20は、分草板支持フレーム97に基端部を上下回動自在に取付けた分草板支持体20a と、同分草板支持体20a の先端部に取付けた分草板本体20b とから構成している。尚、分草板本体20b の下端には圃場103 の上面に沿って滑動するフロート104 を連設し、一方、分草板支持フレーム97には運転部6に設けた分草板ロックレバー105 をワイヤー106 を介して連結して、分草板ロックレバー105 を前方に傾動させることにより、分草板20を上方へ向けて強制的に回動させたロック状態とする一方、分草板ロックレバー105 を後方に傾動させることにより、分草板20を上下回動自在としたロック解除状態とするようにしている。 【0042】そして、刈取部3が降下して分草板20のフロート104 が圃場103 の上面に当接すると、分草板20が上方へ向けて回動し、スイッチ押圧板100 が下限検出スイッチ98を押圧するようにしている。 【0043】運転部6は、図7に示すように、キャビン107 の内部に床部108 を形成し、同床部108 上の左側半部にサイド操作コラム109 を配設するとともに、右側半部の前部にハンドルコラム110 を配設し、同ハンドルコラム110 の上端にハンドル111 を取付け、同ハンドル111 の後方位置に座席112 を配設している。 【0044】サイド操作コラム109 には、前部に液晶表示体113 を設け、その後方位置に前後進切替レバーとしての主変速レバー114 と副変速レバー115 とを左右に隣接させて配設し、これらの後方位置に作業クラッチレバー116 を配設するとともに、主変速レバー114 の左側方位置に後述するオートセットスイッチ122 又はオートリフトスイッチ123 によるスイッチ操作を有効又は無効なものとするように切り替えるためのオート操作切替スイッチ117 を配設している。 【0045】主変速レバー114 は、図8に示すように、レバー本体118 の先端に把持部119を形成し、同把持部119 の前側部に、刈取部3を強制的に上昇させるための刈取部上昇スイッチ120 と、刈取部3を強制的に降下させるための刈取部下降スイッチ121 とを左右に隣接させて配設するとともに、把持部119 の右側部に、刈取部3を所定降下位置まで降下させるためのオートセットスイッチ122 と、刈取部3を所定上昇位置まで上昇させるためのオートリフトスイッチ123 とを上下に隣接させて配設している。 【0046】そして、オートリフトスイッチ123 を操作すると、刈取部3の縦フレーム13がモータ(図示省略)によって上方に向けて回動し、その後、縦フレーム13が上限位置まで回動すると、スイッチ押圧板95が上限検出スイッチ93を押圧して、刈取部3が所定上昇位置まで上昇して停止するようにしている。 【0047】一方、オートセットスイッチ122 を操作すると、刈取部3の縦フレーム13がモータ(図示省略)によって下方に向けて回動し、その後、刈取部3が降下して分草板20のフロート104 が圃場103 の上面に当接すると、分草板20が上方へ向けて回動し、スイッチ押圧板100 が下限検出スイッチ98を押圧して、刈取部3が所定降下位置まで降下して停止するようにしている。 【0048】尚、これらのスイッチ122,123 は、オート操作切替スイッチ117 がON状態の場合にのみ有効に機能するようにしている。 【0049】脱穀部4は、図9に示すように、略円筒状の扱胴46を軸線を機体の前後方向へ向けて軸架し、同扱胴46の左側方位置にフィードチェン8を刈取部3の終端から排藁処理部5へ向けて配設する一方、扱胴46の右側方位置に処理胴47を軸線を機体の前後方向へ向けて軸架して、扱胴46と処理胴47とを平面視で左右幅方向に間隔を開けて平行に配置している。図中、48は扱胴46の外周面に植設した扱歯、49は脱穀後の籾を荒選別するために扱胴46の外周面に沿わせて配設したクリンプ網である。 【0050】選別部9は、扱胴46の直下方位置に揺動選別体50を揺動自在に配設し、同揺動選別体50の前側下部に第二唐箕51を配設し、同第二唐箕51の直後方に第一唐箕52を配設し、同第一唐箕52の直後方に風選による一番穀粒、二番穀粒を回収するための一番樋53及び一番コンベア54、二番樋55及び二番コンベア56を機体の左右幅方向へ向けてそれぞれ配設している。ここで、第一唐箕52と第二唐箕とによって、選別部9に選別風を送るための選別ファン146 を構成している。 【0051】そして、第二唐箕51は、運転部6の直下方位置に配設した原動機72によって加熱された空気を揺動選別体50に向けて送風することによって、原動機72を冷却するとともに、選別部9において選別される籾を加熱して、籾に排藁が付着するのを防止し、精度良く選別することができるようにしている。 【0052】揺動選別体50は、前側下部に回動自在に取付けた枢軸57で機体に枢着する一方、後側下方位置に配設したクランク機構58によって枢軸57を中心として上下に揺動するようにしている。 【0053】また、揺動選別体50は、前端部にグレンパン59を形成し、同グレンパン59の直方向位置にフルイ線60を形成し、同フルイ線60の後方下部に、複数のチャフフィン61を前後に間隔を開けて構成したチャフ62を形成し、同チャフ62の直下方位置であって、かつ、一番コンベア54の直上方位置にグレンシーブ63を形成し、同グレンシーブ63の直後方位置であって、かつ、二番コンベア56の直上方位置に落下口64を形成している。 【0054】一番コンベア54の終端部には、揚穀コンベア65の始端部を連通連結しており、同揚穀コンベア65は、機体の前側下部から後側上部へ向けて傾斜状に配設され、終端部を後述する穀粒貯留タンク69に連通連結して、一番樋53に選別された籾を穀粒貯留タンク69へ搬送するようにしている。 【0055】一方、二番コンベア56の終端部には、還元コンベア67の始端部を連通連結しており、同還元コンベア67は、機体の後側下部から前側上部へ向けて傾斜状に配設され、終端部を前述したクリンプ網49の前部に連通連結して、二番樋55に選別されたいわゆる二番物をクリンプ網49の前部に搬送して、再度選別を行うようにしている。 【0056】次に、選別ファン146 の駆動機構について説明する。 【0057】図10〜図12に示すように、原動機72の出力軸142 に第一唐箕52の回動軸73を唐箕クラッチ148 を介して連動連結して、原動機72の動力を第一唐箕52に伝達するようにしている。 【0058】また、第一唐箕52の回動軸73の左端部に唐箕従動プーリ74を取付け、同唐箕従動プーリ74に、第二唐箕51の左側下方位置に軸線を左右幅方向に向けて回動自在に配設した中間軸75の左端部に取付けた中間左側プーリ76をフィードチェンクラッチ77を介して連動連結し、中間軸75の右端部に取付けた中間右側プーリ78に第二唐箕51の回動軸79の左端部に取付けた第二唐箕駆動プーリ80を連動連結して、原動機72の動力を第二唐箕51に伝達するようにしている。 【0059】ここで、唐箕クラッチ148 とフィードチェンクラッチ77とでクラッチ機構147を構成しており、唐箕クラッチ148 を切断状態とすると、第一唐箕52、第二唐箕51、及び、フィードチェン8の作動が停止し、フィードチェンクラッチ77のみを切断状態とすると、第一唐箕52は作動するが、第二唐箕51とフィードチェン8は作動を停止するようにしている。図中、81,82 は伝達ベルト、83はテンションプーリ、84は唐箕用羽根体、85は第二唐箕用羽根体、86,87 は軸受、88は第二唐箕ケーシング、89は軸ケースである。 【0060】中間軸75の中途部には、ウォームギヤ124 を取付け、同ウォームギヤ124 に、軸ケース89の内部に軸線を上下方向に向けて回動自在に配設した連結軸125 の下端部に取付けたウォームホイール141 を噛合し、連結軸125 の上端部に取付けた駆動ベベルギヤ126 に、軸ケース89の上部に軸線を左右幅方向に向けて回動自在に配設したフィードチェン駆動軸127 の右端部に取付けた従動ベベルギヤ128 を噛合し、フィードチェン駆動軸127 の左端部にフィードチェン駆動スプロケット129 を取付け、同フィードチェン駆動スプロケット129 にフィードチェン8を巻回して、原動機72の動力をフィードチェン8に伝達するようにしている。図中、130 はテンションプーリである。 【0061】フィードチェンクラッチ77は、第二唐箕51の前方下部に、作業クラッチレバー116 に連動して作動するクラッチモータ131 を配設し、同クラッチモータ131 のモータ軸132 に作動板133 の基端部を取付け、同作動板133 の先端部にクラッチワイヤー134 の基端部を取付け、更には、同クラッチワイヤー134 の先端部に、第一唐箕52の回動軸73に同軸状に回動自在に取付けたクラッチ作動板135 を取付け、同クラッチ作動板135 の先端部にクラッチプーリ136 を回動自在に取付け、同クラッチプーリ136 に伝達ベルト81を巻回している。図中、137 はモータ台、138,139 は付勢バネ、140 はバネ支持桿である。 【0062】そして、作業クラッチレバー116 の操作に連動してクラッチモータ131 を時計回りに回動させると、クラッチワイヤー134 によってクラッチ作動板135 が前方に向けて回動し、クラッチプーリ136 によって伝達ベルト81が緊張して、原動機72と第二唐箕51及びフィードチェン8とが接続状態となる。一方、作業クラッチレバー116 の操作に連動してクラッチモータ131 を反時計回りに回動させると、クラッチワイヤー134 によってクラッチ作動板135 が後方に向けて回動し、クラッチプーリ136 によって伝達ベルト81が弛緩して、原動機72と第二唐箕51及びフィードチェン8とが切断状態となる。 【0063】また、フィードチェンクラッチ77は、オートセットスイッチ122 やオートリフトスイッチ123 に対するスイッチ操作に連動して作動するようにしている。 【0064】すなわち、オートリフトスイッチ123 を操作して、刈取部3を所定上昇位置まで上昇させる場合には、オートリフトスイッチ123 の操作に連動して、クラッチモータ131 が反時計回りに回動するようにフィードチェンクラッチ77が作動し、原動機72とフィードチェン8とを切断状態にするようにしている。 【0065】一方、オートセットスイッチ122 を操作して、刈取部3を所定降下位置まで降下させる場合には、オートセットスイッチ122 の操作に連動して、クラッチモータ131 が時計回りに回動するようにフィードチェンクラッチ77が作動し、原動機72とフィードチェン8とを接続状態にするようにしている。 【0066】選別部9の動力伝達機構について図12に基づいて説明すると、原動機72の出力軸142 に第一唐箕52の回動軸73を唐箕クラッチ148 を介して連動連結し、同回動軸73にフィードチェンクラッチ77を介してフィードチェン8の駆動スプロケット129 と第二唐箕51の回動軸79に連動連結する一方、回動軸73に一番コンベア54、二番コンベア56、クランク機構58、更には、排藁処理部5の送風ファン143 及びカッター144 に連動連結しており、一番コンベア54に揚穀コンベア65を連動連結するとともに、二番コンベア56に還元コンベア67を連動連結している。 【0067】尚、第一唐箕52の回動軸73には、処理同47と扱胴46が連動連結しており、扱胴46には、後部搬送チェン145 が連動連結している。 【0068】このように、本実施例では、原動機72にフィードチェン8をフィードチェンクラッチ77を介して連動連結するとともに、同フィードチェン8に第二唐箕51を連動連結しているため、フィードチェンクラッチ77によって原動機72とフィードチェン8及び第二唐箕51とを切断状態とすることにより、原動機72による燃料の消費を低減させることができる。 【0069】特に、選別部9において一旦選別した藁を環流させて再び選別する場合には、フィードチェン8を作動させる必要がないため、フィードチェンクラッチ77によってフィードチェン8の駆動を停止するが、その場合に、フィードチェン8とともに第二唐箕51の駆動も停止することができ、第二唐箕51から送り出される温風によって環流した軽量の藁が排藁処理部5へと吹き飛ばされることに起因する選別時のロスを低減することができる。 【0070】しかも、フィードチェンクラッチ77が、オートセットスイッチ122 やオートリフトスイッチ123 に対するスイッチ操作に連動して作動するようにしているため、オートリフトスイッチ123 を操作して、刈取部3を所定上昇位置まで上昇させる場合に、原動機72とフィードチェン8とを切断状態にすることにより、穀桿の刈取作業を行っていない間の原動機72による燃料の消費を低減させることができる。 【0071】一方、オートセットスイッチ122 を操作して、刈取部3を所定降下位置まで降下させる場合に、原動機72とフィードチェン8とを接続状態にすることにより、作業者が作業クラッチレバー116 を操作しないでも、直ちに刈取作業を開始することができ、刈取作業の円滑化を図ることができる。 【0072】穀粒貯留部7は、機体フレーム1の上部に穀粒貯留タンク69を取付け、同穀粒貯留タンク69の後側下部に縦搬送オーガ70の基端を連通連結し、同縦搬送オーガ70の先端に横搬送オーガ71を上下及び左右方向へ回動自在に連通連結している。 【0073】そして、穀粒貯留タンク69に貯留された穀粒を横搬送オーガ71の先端から外部へ向けて排出できるようにしている。 【0074】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0075】(1)請求項1記載の本発明では、刈取部で刈り取った穀桿を脱穀部の内部で搬送するためのフィードチェンと、選別部に選別風を送るための選別ファンとを具備し、しかも、原動機と、フィードチェン及び選別ファンとをクラッチ機構を介して連動連結しているため、脱穀部や選別部が作動していない場合に、クラッチ機構によって原動機とフィードチェン及び選別ファンとを切断状態とすることにより、原動機による燃料の消費を低減させることができる。 【0076】(2)請求項2記載の本発明では、選別ファンを、揺動選別体の中途部に向けて選別風を送る第一唐箕と、揺動選別体の前端部に向けて選別風を送る第二唐箕とから構成した場合であっても、脱穀部や選別部が作動していない場合に、クラッチ機構によって原動機とフィードチェン及び選別ファンとを切断状態とすることにより、原動機による燃料の消費を低減させることができる。 【0077】特に、第二唐箕によって原動機周辺の帯熱空気を選別部に送るように構成することにより、原動機を冷却することができるとともに、選別部において選別される籾を加熱して、籾に排藁が付着するのを防止し、精度良く選別することができる。 【0078】(3)請求項3記載の本発明では、クラッチ機構を、原動機と第一唐箕との間に介設した唐箕クラッチと、原動機と第二唐箕との間に介設したフィードチェンクラッチとから構成しているため、必要に応じて第一唐箕と第二唐箕とをそれぞれ独立に作動させることができ、これによっても原動機による燃料の消費を低減させることができる。 【0079】(4)請求項4記載の本発明では、刈取部で刈り取った穀桿を脱穀部の内部で搬送するためのフィードチェンと、選別部に選別風を送るための第一唐箕及び第二唐箕とを具備し、しかも、原動機に第一唐箕を連動連結する一方、原動機にフィードチェンをクラッチ機構を介して連動連結するとともに、同フィードチェンに第二唐箕を連動連結しているため、クラッチ機構によって原動機とフィードチェン及び第二唐箕とを切断状態とすることにより、原動機による燃料の消費を低減させることができる。 【0080】特に、選別部において一旦選別した藁を環流させて再び選別する場合には、フィードチェンを作動させる必要がないため、フィードチェンクラッチによってフィードチェンの駆動を停止するが、その場合に、フィードチェンとともに第二唐箕の駆動も停止することができ、第二唐箕から送り出される温風によって環流した軽量の藁が排藁処理部へと吹き飛ばされることに起因する選別時のロスを低減することができる。 【0081】(5)請求項5記載の本発明では、刈取部を所定降下位置まで降下させるためのオートセットスイッチと、刈取部を所定上昇位置まで上昇させるためのオートリフトスイッチとを具備し、しかも、クラッチ機構は、オートリフトスイッチに対するスイッチ操作に連動して、原動機とフィードチェンとを切断状態にする一方、オートセットスイッチに対するスイッチ操作に連動して、原動機とフィードチェンとを接続状態にすべく構成しているため、オートリフトスイッチを操作して、刈取部を所定上昇位置まで上昇させる場合には、原動機とフィードチェンとを切断状態にすることにより、穀桿の刈取作業を行っていない間の原動機による燃料の消費を低減させることができる。 【0082】一方、オートセットスイッチを操作して、刈取部を所定降下位置まで降下させる場合には、原動機とフィードチェンとを接続状態にすることにより、作業者が作業クラッチレバーを操作しないでも、直ちに刈取作業を開始することができ、刈取作業の円滑化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月17日(1998.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−175548(P2000−175548A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月27日(2000.6.27) |
| 【出願番号】 |
特願平10−359344 |
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