| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 隆史
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| 【要約】 |
【課題】信号線の一部が途中で断線しても、統括制御部と各副制御部との制御信号の通信が確保され、統括制御部によって各副制御部を確実に制御することができるコンバインを提供すること。
【解決手段】本発明では、機体フレーム(1) の下部に走行部(2) を配設するとともに、機体フレーム(1) の前端部に刈取部(3) を配設してなるコンバインにおいて、走行部(2) と刈取部(3) の作動を制御するための制御装置(C) を具備し、同制御装置(C) は、走行部(2) の作動を制御するための走行用副制御部(C2)と、刈取部(3) の作動を制御するための刈取用副制御部(C3)と、各副制御部(C2,C3) を統括して制御するための統括制御部(C1)とから構成し、しかも、統括制御部(C1)と各副制御部(C2,C3) とを信号線(L1,L2,L5)によってループ状に接続することとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレーム(1) の下部に走行部(2) を配設するとともに、機体フレーム(1) の前端部に刈取部(3) を配設してなるコンバインにおいて、走行部(2) と刈取部(3) の作動を制御するための制御装置(C) を具備し、同制御装置(C) は、走行部(2) の作動を制御するための走行用副制御部(C2)と、刈取部(3) の作動を制御するための刈取用副制御部(C3)と、各副制御部(C2,C3) を統括して制御するための統括制御部 (C1) とから構成し、しかも、統括制御部(C1)と各副制御部(C2,C3) とを信号線(L1,L2,L5)によってループ状に接続したことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 信号線(L1,L2,L5)は、複数の同種の信号線からなる多重信号線であることを特徴とする請求項1 記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のコンバインとしては、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を昇降機構を介して昇降自在に配設し、同刈取部の直後方位置に脱穀部を配設する一方、機体フレームの右側前部に運転部を配設し、圃場を走行しながら刈取部で刈り取った穀桿を脱穀部で脱穀すべく構成したものが知られている。 【0003】かかるコンバインは、走行部や刈取部等の作動を制御するための制御装置を具備し、同制御装置には、走行速度センサーや刈取部昇降モータ用アクチュエータなどに代表される走行部や刈取部等に配設された各種センサーや各種アクチュエータが信号線によって直接接続されており、同制御装置によって、各種センサーから入力されたデータに基づいて各種アクチュエータを作動させるようにしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来のコンバインにあっては、制御装置と各種センサー・アクチュエータとを信号線によって直接接続していたため、信号線が途中で切断した場合には、センサからの入力信号が制御装置に入力されず、或いは、制御装置からの出力信号がアクチュエータに出力されず、制御装置によって走行部や刈取部等の作動を正確に制御することができなくなるおそれがあった。 【0005】また、コンバインの内部に、制御装置と各種センサー・アクチュエータとを接続する信号線が大量に配設されることとなるため、信号線の切断が発生した際に、切断箇所を特定することが困難で、切断箇所の修復に多大な時間を要してしまっていた。 【0006】 【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の本発明では、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を配設してなるコンバインにおいて、走行部と刈取部の作動を制御するための制御装置を具備し、同制御装置は、走行部の作動を制御するための走行用副制御部と、刈取部の作動を制御するための刈取用副制御部と、各副制御部を統括して制御するための統括制御部とから構成し、しかも、統括制御部と各副制御部とを信号線によってループ状に接続することとした。 【0007】また、請求項2記載の本発明では、信号線として、複数の同種の信号線からなる多重信号線を用いることとした。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係るコンバインは、機体フレームの下部に走行部を配設するとともに、機体フレームの前端部に刈取部を昇降自在に配設したものである。 【0009】しかも、走行部と刈取部の作動を制御するための制御装置を具備し、同制御装置は、走行部の作動を制御するための走行用副制御部と、刈取部の作動を制御するための刈取用副制御部と、各副制御部を統括して制御するための統括制御部とから構成し、統括制御部と各副制御部とを信号線によってループ状に接続したものである。 【0010】そのため、信号線の一部が途中で断線しても、統括制御部と各副制御部との制御信号の通信が確保され、統括制御部によって各副制御部を確実に制御することができるものである。 【0011】しかも、統括制御部と各副制御部とを個別の信号線によって接続する場合に比べ、信号線の本数を減らすことができ、それだけ断線の危険性を減少させることができるとともに、コンバインの組立作業性、メンテナンス性を向上させることができるものである。 【0012】また、信号線として、複数の同種の信号線からなる多重信号線を用いることにより、信号線が複数箇所で断線しても、統括制御部と各副制御部との制御信号の通信が確保され、統括制御部によって各副制御部を確実に制御することができるものである。 【0013】 【実施例】以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0014】図1及び図2は、本発明に係るコンバインAを示しており、同コンバインAは、車体に機体フレーム1を設け、同機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式の走行部2,2 を配設し、機体フレーム1の前端に刈取部3を昇降自在に取付けるとともに、同刈取部3の直後方位置に脱穀部4を設け、同脱穀部4の直後方位置に排藁処理部5を設ける一方、機体フレーム1の右側前部に運転部6を設け、同運転部6の直後方位置に殻粒貯溜タンク7を設けている。8は、脱穀部4の左側上部に設けたフィードチェンである。 【0015】そして、コンバインAは、圃場内を走行しながら、刈取部3によって穀桿を刈り取り、刈り取った穀桿を脱穀部4で脱穀できるようにしている。 【0016】走行部2は、図1に示すように、機体フレーム1の下部に走行フレーム108 を取付け、同走行フレーム108 の前端部に左右一対の駆動スプロケット109 を配設する一方、走行フレーム108 の後端部に左右一対の従動スプロケット110 を配設し、駆動スプロケット109 と従動スプロケット110 との間に履帯111 を懸架しており、駆動スプロケット109 の駆動軸には、車速センサー112 としてのロータリエンコーダを連結している。図中、113 は転動輪である。 【0017】刈取部3は、図1に示すように、機体フレーム1の左側前端部に立設した支柱10の上端に、刈取フレーム11を上下回動自在に取付けている。 【0018】そして、刈取フレーム11は、図3及び図4に示すように、左右一対の支柱10,10 の上端間に左右幅方向に伸延する筒状の回動支軸12を軸線廻りに回動自在に横架し、同回動支軸12の右側部より前下方へ向けて筒状の縦フレーム13を伸延し、同縦フレーム13の下端に左右幅方向に伸延する筒状の下側横フレーム14の中途部を取付け、同下側横フレーム14の左右両端部より前上方へ向けて筒状の立上がりフレーム15,15 を立上げ、両フレーム15,15 の上端間に上側横フレーム16を横架し、同上側横フレーム16の中途部と前記縦フレーム13の上部との間に上方へ凸状に湾曲する上側連結フレーム17を横架する一方、前記下側横フレーム14の左右側部及び中央部よりそれぞれ前方へ向けて連結フレーム18を延設して形成している。尚、回動支軸12には、昇降機構9としての刈取部昇降モータが連動連結されている。図中、19は下部搬送装置支持フレームである。 【0019】上記した刈取フレーム11には、植立する六条の穀稈を分草する分草板20を左右幅方向に一定の条間隔を開けて計七個取付けるとともに、各分草板20により分草された六条の穀稈を引起す穀稈引起し装置21と、同穀稈引起し装置21により引起された六条の穀稈の株元を掻き込む穀稈掻込み装置22と、同穀稈掻込み装置22により掻き込まれた穀稈の株元を刈り取る刈刃装置23と、同刈刃装置23により刈り取られた六条の穀稈の下部を脱穀部4側へ搬送する下部搬送装置24と、同穀稈の上部を脱穀部4側へ搬送する上部搬送装置25と、同穀稈の穂先部を搬送する穂先搬送装置26と、上・下部搬送装置25,24 から脱穀部4のフィードチェン8へ穀稈を受け渡す補助をする補助搬送装置27を取付けている。 【0020】以下、刈取フレーム11に取付けた各装置について具体的に説明する。 【0021】穀稈引起し装置21は、左右に隣接する分草板20,20 間の直後方位置に上下方向に伸延する引起しケース30を計六個立設し、各引起しケース30の上部と前記上側横フレーム16との間に計六個の引起し駆動ケース66を介設し、各引起しケース30内に多数の引起しタイン31a を上下方向に回行可能に取付けた引起し機構31を設けるとともに、同引起し機構31は、各引起しタイン31a が上下移動時に進出し、かつ、下方移動時に退入すべく構成している。 【0022】穀稈掻込み装置22は、上記各引起しケース30の直後方位置に、タイン付掻込みベルト32とスターホイル33とを上下に対向させて配置している。 【0023】下部搬送装置24は、左側部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する左側下部搬送機構34と、中央部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する中央下部搬送機構35と、右側部の二条分の穀稈の下部を挟扼して後方へ搬送する右側下部搬送機構36と、これら搬送機構34,35,36により搬送された穀稈の下部を挟扼してフィードチェン8へ搬送する縦搬送機構37とを具備している。 【0024】そして、これら搬送機構34,35,36は、基本的に搬送チェン34a,35a,36a と、これら搬送チェン34a,35a,36a の各穀稈搬送路と対向させて配置した挟扼体34b,35b,36b とを具備し、搬送チェン34a,35a,36a 及び挟扼体34b,35b,36b によって穀稈を挟扼するように構成しており、縦搬送機構37も同様に構成している。 【0025】また、各下部搬送機構34,35,36には、図4に示すように、穀稈検出体85a,85b,85c を回動自在に取付けており、同穀稈検出体85a,85b,85c は、各下部搬送機構34,35,36によって搬送される穀稈が穀稈検出体85a,85b,85c を回動させることにより、その回動を検出して刈取条数を検出することができるものである。 【0026】また、縦搬送機構37は、始端部が穀稈通路Pの下方に位置しており、左右側下部搬送機構34,36 により搬送され、穀稈通路Pにおいて合流した穀稈の下部を挟扼してフィードチェン8へ確実に搬送するようにしている。 【0027】上部搬送装置25は、左側部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する左側上部搬送機構38と、中央部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する中央上部搬送機構39と、右側部の二条分の穀稈の上部を掻上げて後方へ搬送する右側上部搬送機構40とを具備しており、右側上部搬送機構40は、前側搬送体41と後側搬送体42とに二分割して形成している。 【0028】そして、これら搬送機構38,39 及び前側搬送体41には、多数の搬送タイン38a,39a,41a を前後方向に回行可能に取付けるとともに、各搬送タイン38a,39a,41aは、後方移動時に進出し、かつ、前方移動時に退入すべく取付けており、後側搬送体42も同様に構成している。 【0029】また、左側上部搬送機構38は左側下部搬送機構34と、中央上部搬送機構39は中央下部搬送機構35と、前側搬送体41は右側下部搬送機構36と、後側搬送体42は縦搬送機構37と、それぞれ上下に対向させて配置して、穀稈の上下部を確実に保持して搬送するようにしている。 【0030】穂先搬送装置26は、左側部穂先搬送機構43と中央部穂先搬送機構44と右側部穂先搬送機構45とを具備しており、これら穂先搬送機構43,44,45は、スターホイル33の直後方位置において、左側上部搬送機構38と中央上部搬送機構39と前側搬送体41の各上方で、かつ、これらの各穀稈搬送路を間に挟んで各搬送機構38,39 及び前側搬送体41と対向する位置に配置して、それぞれ二条分の穀稈の穂先部を搬送するようにしている。 【0031】そして、これら穂先搬送機構43,44,45は、六個の引起し駆動ケース66中、三個の引起し駆動ケース66より下方へ延設して形成した穂先搬送駆動ケース68に連動連結しており、各穂先搬送機構43,44,45には、複数の搬送タイン43a,44a,45a を前後方向に回行可能に取付けるとともに、各搬送タイン43a,44a,45a が後方移動時に進出し、かつ、前方移動時に退入すべく構成している。 【0032】補助搬送装置27は、縦搬送機構37の終端側部と後側搬送体42の終端側部との間に配置するとともに、フィードチェン8の始端側部に近接させて配置しており、同補助搬送装置27は下部搬送装置24の各搬送機構34,35,36,37 と同様に構成して、穀稈の中途部をフィードチェン8へ受け渡し搬送するようにしている。 【0033】また、刈取部3には、圃場面から刈取部3の下端部までの刈高さを計測するための刈高さ計測手段114 としての超音波センサと、刈取部3が最も上昇した位置を検出するための上限検出手段90と、刈取部3の下端部が圃場面に当接したことを検出するための下限検出手段91とを設けている。 【0034】上限検出手段90は、図5及び図6に示すように、支柱10の上端に支持ブラケット92を取付け、同支持ブラケット92の前端で、かつ、縦フレーム13の直上方位置に上限検出スイッチ93を取付ける一方、回動支軸12の外周面前側位置に支軸94を突設し、同支軸94の先端にスイッチ押圧板95を取付けている。図中、96はブラケットである。 【0035】そして、縦フレーム13が上限位置まで回動すると、スイッチ押圧板95が上限検出スイッチ93を押圧するようにしている。 【0036】下限検出手段91は、図7に示すように、分草板20を支持するための分草板支持フレーム97に下限検出スイッチ98を取付ける一方、分草板支持フレーム97の先端に分草板20を支持軸99を介して上下回動自在に取付け、同支持軸99にスイッチ押圧板100 を上方に向けて突設している。図中、101 はスイッチロッド、102 は付勢バネである。 【0037】分草板20は、分草板支持フレーム97に基端部を上下回動自在に取付けた分草板支持体20a と、同分草板支持体20a の先端部に取付けた分草板本体20b とから構成している。尚、分草板本体20b の下端には圃場103 の上面に沿って滑動するフロート104 を連設し、一方、分草板支持フレーム97には運転部6に設けた分草板ロックレバー105 をワイヤー106 を介して連結して、分草板ロックレバー105 を前方に傾動させることにより、分草板20を上方へ向けて強制的に回動させたロック状態とする一方、分草板ロックレバー105 を後方に傾動させることにより、分草板20を上下回動自在としたロック解除状態とするようにしている。 【0038】そして、刈取部3が降下して分草板20のフロート104 が圃場103 の上面に当接すると、分草板20が上方へ向けて回動し、スイッチ押圧板100 が下限検出スイッチ98を押圧するようにしている。 【0039】次に、機体フレーム1に搭載したエンジンEから刈取部3に設けた各装置へ動力を伝達するための動力伝達機構Bについて、図8を参照しながら説明する。 【0040】穀稈引起し装置21へは、エンジンE→ミッション部M→刈取クラッチ128 →刈取駆動軸50→縦伝動軸60→下側横フレーム14内に挿通した下側横伝動軸63→立上がりフレーム15内に挿通した立上がり伝動軸64→上側横フレーム16内に挿通した上側横伝動軸65→引起し駆動ケース66内に挿通した引起し駆動軸67→引起し出力軸81→穀稈引起し装置21のように動力が伝達される。 【0041】穂先搬送装置26へは、前記引起し駆動軸67より派生して、引起し駆動軸67→穂先搬送駆動軸69→穂先搬送出力軸82→穂先搬送装置26のように動力が伝達される。 【0042】フィードチェン8へは、エンジンE→ミッション部M→フィードチェンクラッチ129 →フィードチェン駆動軸54→フィードチェン8のように動力が伝達される。 【0043】補助搬送装置27及び後側搬送体42並びに右側下部搬送機構36及び穀稈掻込装置22へは、前記縦伝動軸60より派生して、縦伝動軸60→補助・後側搬送駆動軸61→補助・後側搬送立上がり軸70→補助搬送装置27及び後側搬送体42のように動力が伝達されるとともに、縦伝動軸60→右側下部搬送駆動軸71→右側下部搬送機構36→穀稈掻込み装置22のように動力が伝達され、さらに、前側搬送体41及び縦搬送機構37へは、前記右側下部搬送駆動軸71から派生して、右側下部搬送駆動軸71→前側搬送駆動軸72→前側搬送体41のように動力が伝達されるとともに、右側下部搬送駆動軸71→縦搬送第一駆動軸73→縦搬送第二駆動軸74→縦搬送機構37のように動力が伝達される。 【0044】刈刃装置23へは、前記下側横伝動軸63より派生して、下側横伝動軸63→刈刃駆動軸75,75 →刈刃装置23,23 のように動力が伝達される。 【0045】左側上・下部搬送機構38,34 及び中央上・下部搬送機構39,35 へは、前記立上がり伝動軸64より派生して、立上がり伝動軸64→左側上・下部搬送駆動軸76→左側上・下部搬送立上がり軸77→左側上・下部搬送機構38,34 →中央下部搬送機構35→中央上部搬送機構39のように動力が伝達される。 【0046】また、ミッション部Mは、走行駆動ミッション部78と走行駆動用伝動機構79を介して連動連結するとともに、脱穀部4に設けた扱胴4aと扱胴駆動用伝動機構80を介して連動連結している。 【0047】そして、コンバインAは、走行部2、刈取部3、脱穀部4、及び、排藁処理部5の各作動を制御するための制御装置Cを具備している。 【0048】制御装置Cは、図9に示すように、走行部2の作動を制御するための走行用副制御部C2と、刈取部3の作動を制御するための刈取用副制御部C3と、脱穀部4の作動を制御するための脱穀用副制御部C4と、排藁処理部5の作動を制御するための排藁処理用副制御部C5と、更には、各副制御部C2,C3,C4,C5 を統括して制御するための統括制御部C1とから構成している。 【0049】統括制御部C1には、各部2,3,4,5 の作動状態や設定状態を表示するための表示部Dが接続されている。 【0050】各副制御部C2,C3,C4,C5 には、走行速度センサーや刈取部昇降モータ用アクチュエータに代表されるような各種センサーS2,S3,S4,S5 及び各種アクチュエータA2,A3,A4,A5 がそれぞれ接続されている。 【0051】そして、図9に示すように、統括制御部C1と各副制御部C2,C3,C4,C5 とを信号線L1,L2,L3,L4,L5によってループ状に接続しており、各制御部C1,C2,C3,C4,C5に内蔵された通信回路(図示省略)によって、制御信号を双方向で通信できるようにしている。 【0052】すなわち、統括制御部C1→走行用副制御部C2→刈取用副制御部C3→脱穀用副制御部C4→排藁処理用副制御部C5→統括制御部C1のように制御信号を図8中反時計回りに伝達する制御信号伝達経路R1と、統括制御部C1→排藁処理用副制御部C5→脱穀用副制御部C4→刈取用副制御部C3→走行用副制御部C2→統括制御部C1のように制御信号を図8中時計回りに伝達する制御信号伝達経路R2との、二つの制御信号伝達経路R1,R2 が形成されることとなる。 【0053】そのため、例えば、走行用副制御部C2と刈取用副制御部C3との間の信号線L2が途中で断線した場合、反時計廻りの制御信号伝達経路R1によっては、統括制御部C1と脱穀用副制御部C4との間で制御信号の通信が行えなくなるが、時計回りの制御信号伝達経路R2によって、統括制御部C1と脱穀用副制御部C4との間で制御信号の通信が行えるようになっている。 【0054】このように、統括制御部C1と各副制御部C2,C3,C4,C5 とをループ状に接続しているため、信号線L1,L2,L3,L4,L5の一部が途中で断線しても、統括制御部C1と各副制御部C2,C3,C4,C5 との制御信号の通信が確保され、統括制御部C1によって各副制御部C2,C3,C4,C5 を確実に制御することができる。 【0055】しかも、統括制御部C1と各副制御部C2,C3,C4,C5 とを個別の信号線によって接続する場合に比べ、信号線の本数を減らすことができ、それだけ断線の危険性を減少させることができるとともに、コンバインAの組立作業性、メンテナンス性を向上させることができる。 【0056】図10は、第2実施例としての制御装置Cを示した図であり、前記第1実施例における信号線L1,L2,L3,L4,L5に代えて、複数の同種の信号線からなる多重信号線L11,L12,L21,L22,L31,L32,L41,L42,L51,L52 を用いている。 【0057】そのため、例えば、走行用副制御部C2と刈取用副制御部C3との間の信号線L21と、刈取用副制御部C3と脱穀用副制御部C4との間の信号線L32 とが途中で断線した場合のように、複数箇所で断線しても、統括制御部C1と各副制御部C2,C3,C4,C5 との制御信号の通信が確保され、統括制御部C1によって各副制御部C2,C3,C4,C5 を確実に制御することができる。 【0058】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0059】(1)請求項1記載の本発明では、走行部と刈取部の作動を制御するための制御装置を具備し、同制御装置は、走行部の作動を制御するための走行用副制御部と、刈取部の作動を制御するための刈取用副制御部と、各副制御部を統括して制御するための統括制御部とから構成し、しかも、統括制御部と各副制御部とを信号線によってループ状に接続しているため、信号線の一部が途中で断線しても、統括制御部と各副制御部との制御信号の通信が確保され、統括制御部によって各副制御部を確実に制御することができる。 【0060】しかも、統括制御部と各副制御部とを個別の信号線によって接続する場合に比べ、信号線の本数を減らすことができ、それだけ断線の危険性を減少させることができるとともに、コンバインの組立作業性、メンテナンス性を向上させることができる。 【0061】(2)請求項2記載の本発明では、信号線として、複数の同種の信号線からなる多重信号線を用いているため、信号線が複数箇所で断線しても、統括制御部と各副制御部との制御信号の通信が確保され、統括制御部によって各副制御部を確実に制御することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月17日(1998.12.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080160 【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−175545(P2000−175545A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月27日(2000.6.27) |
| 【出願番号】 |
特願平10−359343 |
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