| 【発明の名称】 |
作業車用の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】仲島 鉄弥
【氏名】林 繁樹
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| 【要約】 |
【課題】制御用の手動設定情報を入力する情報入力手段JNとして、例えば平面型のモーメンタリースイッチ等を用いた場合においても、前回の運転終了時における制御状態にすぐに復帰できるようにする。
【解決手段】作業用の制御を実行する制御手段CU,LU,MUは、電源からの電力供給を入り切りするメインスイッチMWが切り操作されるに伴って、そのメインスイッチMWが切り操作される前に、情報入力手段JNにて手動入力された手動設定情報を、不揮発性の情報記憶手段MEMに記憶させる記憶処理を実行し、メインスイッチMWが入り操作されるに伴って、前記情報記憶手段MEMに記憶されている手動設定情報を読み出して、前記作業用の制御の実行に用いる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業用の制御を実行する制御手段と、この制御手段に対して制御の実行のために手動操作にて設定される手動設定情報を入力する情報入力手段と、電源からの電力供給を入り切りするメインスイッチとが設けられた作業車用の制御装置であって、前記制御手段は、前記手動設定情報を記憶するための不揮発性の情報記憶手段を備えて、前記メインスイッチが入り位置から切り位置に操作されるに伴って、そのメインスイッチが切り位置に操作される前に前記情報入力手段にて入力された前記手動設定情報を前記情報記憶手段に記憶させる記憶処理を実行し、且つ、前記メインスイッチが切り位置から入り位置に操作されるに伴って、前記情報記憶手段に記憶されている前記手動設定情報を前記情報記憶手段から読み出して、前記制御の実行に用いるように構成されている作業車用の制御装置。 【請求項2】 前記制御手段が、前記作業用の制御として、複数の制御を実行するように構成され、前記情報入力手段が、前記手動設定情報として、前記複数の制御夫々の起動情報を入力するように構成されている請求項1記載の作業車用の制御装置。 【請求項3】 前記メインスイッチが入り位置から切り位置に操作された後においても、電源からの電力が設定時間継続して供給されてエンジンへの燃料供給を停止させる燃料供給停止手段が設けられ、前記制御手段は、前記燃料供給停止手段に電力が供給される前記設定時間継続して電力が供給されて、前記手動設定情報の記憶処理を実行するように構成されている請求項1又は2記載の作業車用の制御装置。 【請求項4】 前記制御手段が、作業車全体の制御を集中して実行する中央制御部と、この中央制御部に対して有線式の通信手段を介して通信可能に接続されて、機体各部に分散配置される複数個の端末制御部とによって構成されて、前記情報記憶手段が前記中央制御部に備えられ、作業用のアクチュエータ類、制御情報検出用のセンサ類、及び、前記情報入力手段が、前記複数個の端末制御部のいずれかに接続されて、その接続された端末制御部に対して、前記センサ類及び前記情報入力手段からの信号が入力されるとともに、前記アクチュエータ類への駆動信号が出力され、前記中央制御部は、前記各端末制御部から送信された前記センサ類及び前記情報入力手段の各入力データに基づいて、前記アクチュエータ類のすべてに対する適正駆動内容を判定して、その適正駆動内容を制御データとして前記アクチュエータ類が接続されている端末制御部に送信し、前記アクチュエータ類が接続されている端末制御部は、前記中央制御部から受信した前記制御データに基づいて、前記アクチュエータ類に対して駆動信号を出力するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車用の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、作業用の制御を実行する制御手段と、この制御手段に対して制御の実行のために手動操作にて設定される手動設定情報を入力する情報入力手段と、電源からの電力供給を入り切りするメインスイッチとが設けられた作業車用の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記作業車用の制御装置では、例えば作業車の一例である刈取収穫用のコンバインにおいて、刈取部や脱穀部等の機体各部を適正に作動させるために、刈高さ制御や脱穀制御等の各種の制御が実行されるが、この場合に、その各制御を実行するか否かの起動情報や制御目標値等、制御の実行のために手動操作にて設定される手動設定情報は、スイッチ等の手動操作具からなる情報入力手段によって制御手段に入力される。そして、従来では、運転終了時にメインスイッチを切り操作して電源からの電力供給を切った後、次の作業運転の開始時にメインスイッチを入り操作したときに、前回の運転終了時の制御状態に復帰できるようにするために、上記情報入力手段を、例えば操作部を押し下げた位置と突き出た位置とに操作状態が保持されるロック機構付きの押しボタンスイッチ等にて構成していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術で情報入力手段として用いるロック機構付きの押しボタンスイッチ等は、例えば平面型のモーメンタリースイッチ等に比べてスイッチ自体が高価であるとともに、スイッチの取付け構造も複雑になる結果、装置構成が複雑・高価になるという欠点があった。 【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消すべく、制御用の手動設定情報を入力する情報入力手段として、例えば平面型のモーメンタリースイッチ等の安価な操作具を用いることができるようにする点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1によれば、作業用の制御を実行する制御手段は、電源からの電力供給を入り切りするメインスイッチが入り位置から切り位置に操作されるに伴って、メインスイッチが切り位置に操作される前に、制御の実行のために手動操作にて設定されて情報入力手段にて入力された手動設定情報を、制御手段に備えた不揮発性の情報記憶手段に記憶させる記憶処理を実行し、メインスイッチが切り位置から入り位置に操作されるに伴って、前記情報記憶手段に記憶されている手動設定情報を情報記憶手段から読み出して、前記作業用の制御の実行に用いる。従って、運転終了のためにメインスイッチが切り操作されるときに、制御の実行用の手動設定情報が不揮発性の記憶手段に記憶保持され、運転開始のためにメインスイッチが入り操作されるときに、記憶した手動設定情報が読み出されて制御に使用されるので、従来のように、上記情報入力手段として、操作状態が保持される例えばロック機構付きの押しボタンスイッチ等の操作具を使用すると、スイッチ自体が高価であるとともに、スイッチの取付け構造も複雑になって、装置構成が複雑・高価になるのに比べて、例えば平面型のモーメンタリースイッチ等の安価な操作具を用いて、装置構成を簡素化することができる。 【0006】請求項2によれば、請求項1において、前記制御手段が、前記作業用の制御として複数の制御を実行し、前記情報入力手段が、前記手動設定情報として、前記複数の制御夫々の起動情報を入力するように構成されている。従って、複数の制御の夫々に対応させて、制御の起動の入切を指令する多数の操作具を設ける場合に、各操作具を安価な押しボタンスイッチ等で構成することができ、もって、請求項1の好適な手段が得られる。 【0007】請求項3によれば、請求項1又は2において、メインスイッチが入り位置から切り位置に操作された後においても、燃料供給停止手段に電源からの電力が設定時間継続して供給されてエンジンへの燃料供給を停止させるとともに、前記制御手段は、上記燃料供給停止手段に電力が供給される設定時間継続して電力が供給されて、前記手動設定情報の記憶処理を実行する。従って、メインスイッチが入り位置から切り位置に操作された後に設定時間、エンジン停止用の燃料供給停止手段に電力を供給して作動させるための制御構成を有効に利用して、前記制御手段に設定時間電力を供給して前記手動設定情報の記憶処理を行わせるようにしたので、例えば上記手動設定情報の記憶処理のためだけに制御手段に電力を供給するようなものに比べて、制御構成を極力簡素化することができ、もって、請求項1又は2の好適な手段が得られる。 【0008】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれか1項において、作業車全体の制御を集中して実行する中央制御部と、この中央制御部に対して有線式の通信手段を介して通信可能に接続されて、機体各部に分散配置される複数個の端末制御部とによって、前記制御手段が構成されて、前記情報記憶手段が前記中央制御部に備えられ、作業用のアクチュエータ類、制御情報検出用のセンサ類及び前記情報入力手段が、上記複数個の端末制御部のいずれかに接続されて、その接続された端末制御部に対して、上記センサ類及び情報入力手段からの信号が入力されるとともにアクチュエータ類への駆動信号が出力されるように構成される。そして、中央制御部は、各端末制御部から送信された前記センサ類及び前記情報入力手段の各入力データに基づいて、前記アクチュエータ類のすべてに対する適正駆動内容を判定して、その適正駆動内容を制御データとしてアクチュエータ類が接続されている端末制御部に送信し、アクチュエータ類が接続されている端末制御部は、中央制御部から受信した制御データに基づいて、アクチュエータ類に対して駆動信号を出力するようにして、前記作業用の制御を実行するとともに、メインスイッチが入り位置から切り位置に操作されるに伴って、メインスイッチが切り操作される前に上記情報入力手段にて入力された前記手動設定情報を、中央制御部に備えた前記情報記憶手段に記憶させ、メインスイッチが切り位置から入り位置に操作されるに伴って、前記情報記憶手段に記憶されている手動設定情報を情報記憶手段から読み出して、前記作業用の制御の実行に用いる。 【0009】従って、中央制御部が、機体各部に分散配置した複数個の端末制御部と通信しながら、作業車全体の制御を集中して適切に実行するとともに、中央制御部側に前記手動設定情報を記憶させるようにしたので、例えば、前記手動設定情報を端末制御部側に記憶させると、装置に電力供給されて制御が立ち上がるときに、中央制御部が端末制御部側と通信して上記手動設定情報を受け取る処理が必要であるのに比べて、中央制御部が自己に記憶した手動設定情報を迅速に読み出して制御の実行に用いることができ、もって、請求項1〜3のいずれか1項の好適な手段が得られる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、作業車としてのコンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。図1〜図3に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置30を備える機体Vの前部に、刈取昇降シリンダ5によって横軸心X周りに上下揺動操作自在な状態で刈取部1が付設され、その刈取部1の後方に、操縦部31、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部2、脱穀部2から供給される穀粒を貯溜するタンク3、及びこのタンク3内の穀粒を排出するためのアンローダ32等が搭載されて構成されている。 【0011】図2に示すように、刈取部1は、先端部に付設された分草具33、穀稈の引き起こし装置34、引き起こした穀稈の株元を切断する刈り刃35、刈り取られた穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送装置37、先端側で刈取穀稈を受け取って脱穀部2のフィードチェーン52に受け渡す縦搬送装置36等を備えている。又、刈取部1の地面に対する高さを検出するための超音波センサS6と、穀稈が触れるとオン作動して刈取り作業中であることを検出する株元センサS2とが設けられている。そして、上記超音波センサS6の情報に基づいて、刈取部1の対地高さが目標設定高さに維持されるように、前記刈取昇降シリンダ5の作動を制御する刈高制御が実行される。 【0012】前記縦搬送装置36(尚、図2では、縦搬送装置36の機能を説明するために、図1と一部記載が異なっている部分がある)は、穀稈の株元側を挟持搬送する株元搬送装置36a、穀稈の穂先側を係止搬送する穂先搬送装置36b及び穂先案内板36cからなり、刈取部1の揺動軸心Xと同一軸心周りで揺動自在に支持されるとともに、扱深さモータM1によって揺動調節自在に設けられ、これによって、補助搬送装置37から受け取る穀稈の挟持箇所が稈長方向に変更され、脱穀部2での扱深さが調節できるように構成されている。又、刈取穀稈の搬送経路中において、上記扱深さモータM1による扱深さ調節箇所よりも搬送方向下手側に、稈長方向に間隔を置いて並置されて、穀稈が接触すると揺動してオン作動するスイッチ式の一対の穂先センサS8a,S8bが設けられている。そして、上記一対の穂先センサS8a,S8bの間に穀稈の穂先が位置する状態(株元側センサS8bがオンで、穂先側センサS8aがオフの状態)を適正扱深さ状態として、その適正扱深さ状態に維持されるように、上記扱深さモータM1の作動を制御する扱深さ制御が実行される。 【0013】図3に示すように、機体前方に向かって左から2番目の分草具33には、複数個の分草具33の間に導入される穀稈列に対する機体Vの機体横方向での位置を検出するために、穀稈に接当して機体後方側に揺動する検出バーを備えた左右一対の方向センサS1が設けられている。そして、走行機体Vが植立穀稈に沿って自動走行するように、上記一対の方向センサS1の情報に基づいて、左右の各クローラ走行装置30への動力伝達を入り切りする左右の操向用クラッチ20L,20Rを夫々作動させる操向用シリンダ9L,9R(図19参照)の作動を制御する方向制御が実行される。つまり、左右のクローラ走行装置30のうち、動力伝達が切られた側に機体Vが旋回するので、機体Vが適正位置からずれている場合には、上記ずれとは反対側のクローラ走行装置30への動力伝達を切るように上記操向用シリンダ9L,9Rを作動させて走行方向を修正する。 【0014】左右の各クローラ走行装置30には、駆動スプロケット30a、テンション転輪30b、及び複数の従動輪30cを備えた左右のトラックフレーム30dが設けられるとともに、左右のトラックフレーム30dを機体Vに対して各別に昇降駆動するためのローリング用シリンダ30eが設けられ、機体Vには、その水平面に対する機体の傾きを検出するローリングセンサS4が設けられている。そして、地面の状態にかかわらず機体姿勢を水平姿勢等の所定姿勢に維持するように、上記ローリングセンサS4の情報に基づいて、左右のローリング用シリンダ30eの作動を制御する水平制御が実行される。 【0015】前記アンローダ32は、先端部に下向き姿勢の排出口32aを備え、基端側が横軸心Z周りに上下揺動自在な状態で支持部32bに支持されるとともに、その上下揺動駆動するためのアンローダ用油圧シリンダ62が設けられ、又、支持部32bが縦軸心Y周りに旋回操作自在な状態で機体Vに枢支されるとともに、その旋回駆動用の旋回用モータM3が設けられている。又、上記支持部32bの旋回位置を検出するために、ポテンショメータからなるアンローダ位置センサS3が設けられている。尚、図3には、刈取作業中等においてアンローダ32を格納用のホーム位置に操作した状態が示されている。そして、上記アンローダ位置センサS3や、上昇操作及び左右方向への旋回操作の限界位置を検出するリミットスイッチ(図示しない)等の情報に基づいて、アンローダ32の作動を制御するアンローダ制御が実行される。 【0016】脱穀部2は、図4に示すように、扱胴51を収納する扱室A、刈取部1から供給される穀稈を搬送するフィードチェーン52、トウミ53と揺動選別板54とからなる選別装置B 、穀粒回収用の一番口55、及び、穀粒と藁屑との混合物を回収するための二番口56等を備えている。そして、扱室Aで脱穀された処理物のうち単粒化したものは、扱室Aの下部に設けられた受網57から選別装置B に漏下し、それ以外の処理物は受網57の後端部より選別装置Bに落下する。 【0017】上記フィードチェーン52には、図2に示すように、挟持レール52aがフィードチェーン52側に押圧付勢される状態で対向配置され、回動駆動されるフィードチェーン52と挟持レール52aとによって穀稈の株元部を挟持保持して搬送するように構成されている。ただし、扱室Aの前部側に位置する挟持レール部分が、レール上げモータM2等によって、フィードチェーン52から離間する上方位置に移動自在に構成されている。これによって、刈取穀稈を扱室Aの横側方で挟持搬送しながら脱穀処理する通常状態とともに、刈取穀稈の稈長が極端に短いような場合に、穀稈の全稈を扱室Aに投入するように、上記レール上げモータM2等を駆動させるレール制御が実行できるように構成されている。 【0018】選別装置Bの揺動選別板54は、トウミ53の上方に位置するグレンパン58、その後方に位置するチャフシーブ59、その下方に位置するグレンシーブ61等を備えている。チャフシーブ59は、処理物移送方向に並置された複数個の帯板状部材からなり、その隣接する帯板状部材の間隔(チャフ開度)がチャフ開度調節モータM4によって変更されるように構成されている。尚、S10は、揺動選別板54上の処理物の層厚を検出するシーブセンサである。トウミ53は、揺動選別板54上の藁屑を吹き飛ばすためのものであり、後方側のファンケースカバー53aをトウミ風力調節モータM5にて開閉操作することにより、揺動選別板54上の処理物に及ぼす風力(トウミ風力)が変更されるように構成されている。つまり、カバーの開度が大きいほど前方側への風力が小さくなって、トウミ風力が小さくなる。 【0019】そして、選別装置Bでの選別処理が適正に行われるように、扱室Aからの漏下処理物量に応じて、チャフ開度調節モータM4及びトウミ風力調節モータM5の作動を制御する脱穀制御が実行される。ここで、走行速度が速くなると、扱室Aに供給される刈取穀稈量が多くなって扱室Aからの漏下処理物量が多くなるので、後述の車速センサS7の情報に基づいて判別される扱室Aへの穀稈供給量が多いほど、上記チャフ開度及び上記トウミ風力が大になるように制御される。 【0020】次に、動力伝達系を図5に示す。機体Vに搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ37を介して脱穀部2に伝達されるとともに、走行クラッチ38及び無段変速装置39を介してクローラ走行装置30のミッション部40に伝達される。ミッション部40に伝達された出力は、ミッション部40に設けた副変速装置(図示しない)を経てクローラ走行装置30に伝達されるとともに、刈取クラッチ47を介して刈取部1に伝達される。S9は、脱穀クラッチ37の入切状態を検出する脱穀スイッチであり、S7は、ミッション部40への入力回転数により走行速度を検出するための車速センサであり、S5は、電磁ピックアップ式のエンジン回転数センサである。又、無段変速装置39を変速操作するための変速モータM6、及び副変速装置の変速用の油圧クラッチ等(図示しない)が設けられている。ここで、エンジンEに対する負荷が大きくなるほど、エンジン回転数が低下することから、無負荷時のエンジン回転数(基準回転数)からの回転数低下量によって、エンジンEの負荷が判別される。そして、エンジンEの能力を極力有効に利用できるようにするために、上記車速センサS7にて検出される走行速度が設定上限速度を超えない条件で、前記エンジン回転数センサS5の情報に基づいて判別されるエンジン負荷が適正範囲に維持されるように、変速モータM6の作動を制御する車速制御が実行される。 【0021】次に、上述した各種の制御(刈高制御、扱深制御、方向制御、水平制御、アンローダ制御、レール制御、脱穀制御等)の起動指令や制御目標値等の制御の実行に必要な情報を手動入力する情報入力手段、及び、各種情報の表示手段について説明する。図6及び図7に示すように、操縦部31の座席31Aの左横脇に、座席に近い側から順に、上記各制御の起動スイッチや調整ボリューム等を備えた基本スイッチモジュールMU1(図8参照)と、水平制御の起動スイッチや手動操作スイッチ等を備えた水平制御スイッチモジュールMU3(図10参照)とが配置され、さらに、走行速度を変速操作するための手動変速レバー7が、握り部7Aを上記基本スイッチモジュールMU1の上方に位置させる状態で設けられている。尚、この手動変速レバー7の操作に応じて前記変速モータM6が駆動される。一方、座席31Aの右側前方には、乗降部31Bが設けられ、座席右側後部位置には、前記アンローダ32を操作するためのスイッチ等を備えたアンローダスイッチモジュールMU2(図9参照)が配置されている。 【0022】又、操縦部31の右前方側には、刈取部1を手動で昇降操作する刈取昇降レバーと走行機体Vを手動で左右に旋回操作するステアリングレバーとに兼用構成された十字操作式の刈高操向レバー8が設けられている。つまり、この刈高操向レバー8を後方側に揺動操作すると刈取部1が上昇する一方、前方側に揺動操作すると刈取部1が下降し、刈高操向レバー8を左側に揺動操作すると機体が左旋回する一方、右側に揺動操作すると機体が右旋回する。尚、この刈高操向レバー8の刈取昇降及び操向操作の各方向での揺動操作量を検出するために、夫々ポテンショメータにて構成された刈取昇降検出センサS12及び操向操作検出センサS13が設けられている。操縦部31の左前方側のパネルには、各種の情報を表示するための表示用モジュールMU4(図11参照)が設けられている。 【0023】前記基本スイッチモジュールMU1には、図8に示すように、脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部41、車速制御用操作ユニット部42、方向制御用操作ユニット部43、刈高制御用操作ユニット部44、レール制御用操作ユニット部45、及び、予備用の操作ユニット部46とが装備されている。尚、予備用の操作ユニット部46は、上記以外の制御を追加したような場合に、その操作ユニット部として使用される。 【0024】前記脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部41には、照光式の押しボタンスイッチに構成された扱深制御の起動スイッチ41a、麦、稲及び濡れの中から1つの作物条件を選択する作物切換ボリューム41b、チャフ開度を調節するためのチャフボリューム41c、及び、トウミ風力を調節するためのトウミボリューム41dが一体形成されている。ここで、上記1つの作物条件において、チャフボリューム41cを開側に回すほど、前記穀稈供給量に対するチャフ開度の制御状態が全体として開き側に変更調節され、トウミボリューム41dを強側に回すほど、前記穀稈供給量に対するトウミ風力の制御状態が全体として強側に変更調節される。又、作物条件の選択により、麦、稲、濡れの順で、上記チャフ開度の制御状態が全体として開き側に変更調節され、トウミ風力の制御状態が全体として強側に変更調節される。 【0025】車速制御用操作ユニット部42には、照光式の押しボタンスイッチに構成された車速制御の起動スイッチ42aと、上限車速を設定する車速制限ボリューム42bとが一体形成されている。方向制御用操作ユニット部43には、照光式の押しボタンスイッチに構成された方向制御の起動スイッチ43aと、旋回力を調節するための旋回力切換ボリューム43bとが一体形成されている。ここで、旋回力切換ボリューム43bを大側に回すと、ディーティ駆動される前記操向用シリンダ9L,9Rのオフ時間に対するオン時間の比(ディーティ比)が大側に変更されて旋回力が大きくなり、小側に回すと、上記ディーティ比が小側に変更されて旋回力が小さくなる。刈高制御用操作ユニット部44には、照光式の押しボタンスイッチに構成された刈高制御の起動スイッチ44aと、目標刈高さを設定するための刈高さ調整ボリューム44bとが一体形成されている。レール制御用操作ユニット部45には、レール制御の起動スイッチ45aと、レール制御の入り切り状態を表示するレール制御ランプ45bとが一体形成されている。尚、図8(a)は、チャフボリューム41c、トウミボリューム41d、車速制限ボリューム42b、旋回力切換ボリューム43b、及び刈高さ調整ボリューム44bによる切換え調整を、7段階に設定できるもの(クリック付き)を例示し、(b)は、上記切換え調整を、無段階に設定できるものを例示している。 【0026】アンローダスイッチモジュールMU2には、図9に示すように、アンローダ32を自動作動させるための自動スイッチ50a、アンローダ32を停止させるための停止スイッチ50b、十字操作キーに構成されてアンローダ32を手動で上昇・下降・右旋回・左旋回操作するための手動操作スイッチ50c、照光式の押しボタンスイッチに構成されたモミ排出スイッチ50d、タンク開スイッチ50e、タンク閉スイッチ50f、及び、アンローダ32の目標停止位置を機体左側、機体後部側、機体右側のうちから選択する停止位置選択ボリューム50gが一体形成されている。 【0027】水平制御スイッチモジュールMU3には、図10に示すように、照光式の押しボタンスイッチに構成された水平制御の起動用の自動スイッチ60a、照光式の押しボタンスイッチに構成されて水平制御モードを上げ基準と下げ基準とに切り換える水平モード切換えスイッチ60b、照光式の押しボタンスイッチに構成された後進時機体上昇スイッチ60c、十字操作キーに構成されて機体姿勢を右上げ・右下げ・左上げ・左下げ状態に手動操作するための手動操作スイッチ60d、及び、水平制御の作動時(自動モード)における目標傾斜状態を設定する水平調整ボリューム60eが一体形成されている。 【0028】表示用モジュールMU4には、図11に示すように、指示針式の燃料メータ70a、指示針式のタコメータ70b、水温メータ70c、前記タンク3内のモミの量を表示するモミLCD70d、及び、各種のメッセージやグラフ等を表示する主LCD70eが設けられ、さらに、左右のウインカランプ70fや、充電(チャージ)、ブレーキ、オイル、及びチェックの各種の警報ランプ70gや、前記副変速装置の切換状態が高速、標準、倒伏及び中立のいずれの状態であるかを表示する副変速ランプ70hが設けられている。尚、図には、上記主LCD70eに、エンジンの負荷レベルを示すバーグラフを上側に、前記シーブセンサS10にて検出される脱穀部2の揺動選別板54上での処理物量を示すバーグラフを下側に、夫々表示したものを例示している。 【0029】そして、図12及び図13に示すように、コンバイン全体の制御を集中して実行する中央制御部CUと、刈取部1、脱穀部2、タンク部(前記タンク3とアンローダ32にて構成される)及び本機部4等の機体各部に分散配置される複数個の端末制御部LU(LU1〜LU5),MU(MU1〜MU4)とが、通信線T1,T2を介して通信可能に接続されている。つまり、上記中央制御部CUと複数個の端末制御部LU,MUとによって、作業用の制御を実行する制御手段CU,LU,MUが構成されるとともに、この制御手段CU,LU,MUが、上記作業用の制御として複数の制御(前記各種の制御)を実行するように構成されている。 【0030】又、作業用のアクチュエータ類AK、制御情報検出用のセンサ類SW、手動操作式の情報入力手段JN、及び、情報表示用の表示手段HSが、前記複数個の端末制御部LU,MUのいずれかに接続されて、その接続された端末制御部LU,MUに対して、上記センサ類SW及び情報入力手段JNからの信号が入力されるとともに、前記アクチュエータ類AK及び表示手段HSへの駆動信号が出力されように構成されている。 【0031】ここで、前記アクチュエータ類AKは、機体各部に備えた作業装置を作動させるための前記油圧シリンダや電動モータ等からなり、前記センサ類SWは、各種の制御情報をON/OFFの二値情報として検出するスイッチ等からなる。具体的には、図12に例示するように、刈取部1に配置される端末制御部LU3から、前記扱深さモータM1に対する駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU3に、前記方向センサS1、前記株元センサS2、及び前記穂先センサS8a,S8bの検出信号が入力されている。又、脱穀部2に配置される端末制御部LU4から、前記レール上げモータM2、前記チャフ開度調節モータM4及び前記トウミ風力調節モータM5に対して駆動信号が出力されている。 【0032】又、本機部4に配置される2つの端末制御部LU1,2のうちで、1つの端末制御部LU2から、前記変速モータM6に対する駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU2に、前記脱穀スイッチS9、及び前記副変速装置の変速状態を切り換えるための副変速スイッチ(図示しない)の信号が入力され、他の端末制御部LU1は、油圧出力専用の端末制御部に構成されて、この端末制御部LU1から、前記刈取昇降シリンダ5用、前記操向用シリンダ9L,9R用、前記ローリング用シリンダ30e、及び前記アンローダ用油圧シリンダ62を駆動するための各ソレノイドに対する各駆動信号が出力されている。又、タンク部に配置される端末制御部LU5から、前記旋回用モータM3に対する駆動信号が出力されるとともに、端末制御部LU5に、前記タンク3内に貯溜されている穀粒の量を検出するためのモミセンサS11の検出信号が入力されている。 【0033】又、前記各スイッチモジュールMU1〜3に備えた手動スイッチや調整用ボリューム等が、前記情報入力手段JNに相当し、各スイッチモジュールMU1〜3に備えた表示用のランプ類及び表示用モジュールMU4に備えたメータやLCD表示器やランプ類が、上記表示手段HSに相当する。つまり、前記制御手段CU,LU,MUに対して制御の実行のために手動操作にて設定される手動設定情報を入力する情報入力手段が、上記手動操作式の情報入力手段JNによって構成され、その手動設定情報として、前記複数の制御夫々の起動情報を入力するように構成されている。 【0034】前記中央制御部CUに、前記通信線T1,T2として、高速通信用の高速通信線T1と、低速通信用の低速通信線T2とが接続され、複数個の端末制御部LU,MUのうちで、アクチュエータ類AKの駆動のために高速通信処理が要求される信号が入出力する端末制御部(以下、高速端末部と称す)LU1〜LU5が、高速通信線T1に接続される一方、高速通信処理が要求されない信号が入出力する端末制御部MU1〜MU4(つまり、各スイッチモジュールMU1〜3及び表示用モジュールMU4)が、低速通信線T2に接続されている。つまり、アクチュエータ類AKに対する駆動信号の出力や、前記センサ類SWからの検出情報の入力は、機体各部の制御を実行する上で高速の処理が要求されるので、前記アクチュエータ類AK及び前記センサ類SWが接続された高速端末部LU1〜LU5が、高速通信線T1に接続されている。一方、前記情報入力手段JNに備えた手動スイッチや調整ボリューム等からの信号入力や、前記表示手段HSに対する表示用の駆動信号の出力は、機体各部の制御を実行する上で高速処理が要求されるものではないので、前記情報入力手段JNや前記表示手段HSが接続された各スイッチモジュールMU1〜3及び表示用モジュールMU4が、低速通信線T2に接続されている。 【0035】図13に示すように、中央制御部CUには、制御処理用のマイクロコンピュータCPUが設けられ、そのマイクロコンピュータCPUと高速通信線T1との間でのデータ授受を中継する中央側の通信用ICとしてのゲートアレイGA1が備えられている。ここで、上記マイクロコンピュータCPUとゲートアレイGA1との間のデータ授受は、8ビットのバスラインを介して行われる。一方、高速通信線T1に接続された各高速端末部LU1〜5は、センサ類SW及びアクチュエータ類AKと高速通信線T1との間でのデータ授受を中継する端末側の通信用ICとしてのゲートアレイGA2を備えている。 【0036】又、上記制御用のマイクロコンピュータCPUには、ポテンショメータ等の連続的に変化する情報を検出するアナログ式センサからのアナログ入力信号や、回転数等を検出するためのパルス式センサからのパルス入力信号が、信号処理回路を介して入力ポートPort1,2に入力されるとともに、前記エンジンEに対する燃料供給を遮断してエンジン停止させるためのエンジン停止ソレノイドSOLeに対する駆動信号が、出力ポートPort4から出力されている。ここで、上記アナログ入力信号として、前記アンローダ位置センサS3、前記ローリングセンサS4、前記超音波センサS6、前記シーブセンサS10、前記刈取昇降検出センサS12及び操向操作検出センサS13からの各検出信号が入力され、上記パルス入力信号として、前記車速センサS7からの検出信号が入力されている。さらに、電源からの電力供給を入り切りするメインスイッチMWが設けられ、このメインスイッチMWの信号もCPUに入力されている。 【0037】又、上記制御用のマイクロコンピュータCPUには、E2 ROM等の不揮発性のメモリMEMが接続され、このメモリMEMに、後述のように運転終了に伴って前記手動設定情報が記憶される。つまり、このメモリMEMによって、前記手動設定情報を記憶するための不揮発性の情報記憶手段が構成されて、中央制御部CUに備えられている。そして、上記メモリMEMに記憶された前回の運転終了時における手動設定情報を読み出して制御の実行に用いる記憶モードと、各スイッチモジュールMU1〜3との通信によって受け取ったスイッチ等のデータ(手動設定情報)を制御の実行に用いる通常モードとを切り換える制御モード切換スイッチSMからの切換情報が、前記CPUに入力されている。図中、PS1は、前記マイクロコンピュータCPU及びゲートアレイGA1等に対して電源電圧並びに電源ON時のリセット信号を供給する直流電圧源である。 【0038】又、図13に示すように、各高速端末部LU1〜5に対するアドレス信号を発生する4本のハーネスAD1〜4が、アースに接続されたLOWレベル電圧のハーネスと無接続状態のハーネスを組み合わせて設けられ、上記ハーネスAD1〜4と、センサ類SW及びアクチュエータ類AKとが、一体形成されたコネクタCNを介して各高速端末部LU1〜5に接続されている。そして、ハーネスAD1〜4は、ゲートアレイGA2のアドレス設定用の外部端子A0〜A3に接続されて、LOWレベル電圧のハーネスからはLOWレベルの電圧信号が供給され、無接続状態のハーネスについてはゲートアレイGA2内部で電源側にプルアップされたHIGHレベルの電圧信号が供給され、この電圧信号の組み合わせによって各アドレスが設定される。図13の例では、高速端末部LU3が、外部端子A0〜A3のすべてがLOWレベルであってアドレス0として設定される。センサ類SW及びアクチュエータ類AKは、夫々信号処理回路及び駆動回路を経てゲートアレイGA2の入出力ポートに接続されている。尚、図中、PS2は、ゲートアレイGA2等に電源電圧を供給する直流電圧源である。 【0039】前記高速通信線T1は、例えばRS485の規格を利用して構成され、図13に示すように、2線式の通信ラインLnと、中央制御部CU及び各高速端末部LU1〜5における通信ラインLnとの接点に、各ゲートアレイGA1,2から受け取った送信データをRS485等の規格に合った信号に変換して通信ラインLnに出力する一方、通信ラインLn上の信号を入力して、その受信データを各ゲートアレイGA1,2に出力する通信ドライバーDRが設けられている。 【0040】前記中央側のゲートアレイGA1と端末側のゲートアレイGA2とは、中央側として使用するための中央側用構成部分及び端末側として使用するための端末側用構成部分を備える状態に形成された同仕様の通信用ICであるゲートアレイGAに構成されている。以下、図14に基づいて具体的に説明する。 【0041】前記ゲートアレイGAは、図14(イ)に示すように、MODE端子をLOWレベルにすると内部回路が中央側のゲートアレイGA1として機能するマスターモードに切り換えられ、このマスターモードでは、ゲートアレイGAは、CPUとバスラインを介して入出力するデータを保持する入出力バッファ11と、この入出力バッファ11からの送信用のパラレルデータを保持する送信バッファ13と、この送信バッファ13のパラレルデータをシリアルデータに並列直列変換するP/S変換部14と、このP/S変換部14からのシリアルデータにCRC生成部15からの誤り検出用のCRCデータを付加したものを送信データとして送出する通信コントロール回路16と、受信したシリアルデータを直列並列変換するS/P変換部18と、受信したシリアルデータについてCRC等のチェックを行い通信エラーの有無を検出するエラー検出部17と、S/P変換部18からのパラレルデータ及びエラー検出部17からのエラーデータを保持して入出力バッファ11に出力する受信バッファ19と、CPUからデータ入出力時の制御信号であるR/W(リード・ライト)信号及びSTB(データストローブ)信号を入力し又CPUに対する割り込みINT信号を出力するCPUI/F部12とを備える構成になる。 【0042】又、前記ゲートアレイGAは、図14(ロ)に示すように、MODE端子をHIGHレベルにすると内部回路が端末側のゲートアレイGA2として機能するスレーブモードに切り換えられ、このスレーブモードでは、ゲートアレイGAは、センサ類SW及びアクチュエータ類AKに対してデータを入出力する入出力ポート21と、この入出力ポート21を介して入力した各センサ類SWからの検出信号をパラレルデータとして保持する送信バッファ13と、この送信バッファ13のパラレルデータをシリアルデータに並列直列変換するP/S変換部14と、このP/S変換部14からのシリアルデータにCRC生成部15からの誤り検出用のCRCデータを付加したものを送信データとして送出する通信コントロール回路16と、受信したシリアルデータを直列並列変換するS/P変換部18と、受信したシリアルデータについてCRC及びアドレス等のチェックを行い通信エラーの有無を検出するエラー検出部17と、S/P変換部18からのパラレルデータ及びエラー検出部17からのエラーデータを保持して入出力ポート21に出力する受信バッファ19と、各高速端末部LU1〜5に対するアドレスを設定するためのアドレス設定部22とを備える構成になる。 【0043】以上より、CPUI/F部12が前記中央側用構成部分に、アドレス設定部22が前記端末側用構成部分に夫々対応し、上記CPUI/F部12及びアドレス設定部22以外のゲートアレイGAの主要部分は、同一の部番にて示すように中央側及び端末側として共用される。又、前記入出力ポート21は、各8ビットからなる3つのポートPA,PB,PCで構成され、例えば、アドレス0の高速端末部LU3のポートPA及びPBが入力ポートに、ポートPCが出力ポートに夫々設定されている。尚、マスターモードでの入出力バッファ11はスレーブモードでの入出力ポート21のポートPBと共用されている。 【0044】そして、中央制御部CUが、上記各通信用IC(ゲートアレイGA1,2)及び高速通信線T1を介して、高速通信線T1に接続された各高速端末部LU1〜5との間で高速の通信処理を実行する。具体的には、図15に示すように、中央制御部CUが、各高速端末部LU1〜5に対して設定されたアドレスを指定して、ポーリングセレクティング方式にて各高速端末部LU1〜5と多重通信する。つまり、中央制御部CUのマイクロコンピュータCPUが、設定時間間隔での送信割り込み処理によって、ゲートアレイGA1に各高速端末部LU1〜5に対する要求信号(各センサ類SWのデータ入力又は各アクチュエータ類AKに対する出力要求)を出力するとともに、各高速端末部LU1〜5からの返信信号(各センサ類SWの入力データ又はACKデータ)を受信したゲートアレイGA1からの割り込み信号で起動される受信割り込み処理によって、各高速端末部LU1〜5からの返信信号を受け取る。そして、設定されたポーリング周期Tp(例えば5ms)で、すべての高速端末部LU1〜5との通信が実行できるように、上記設定時間間隔が設定されている。 【0045】又、前記中央制御部CUのマイクロコンピュータCPUが、標準機能としてシリアル通信インターフェース機能を備えており、一方、図17及び図18に示すように、各スイッチ及び表示モジュールMU1〜4に設けられる入出力信号処理用のコントローラ29が、同様にシリアル通信インターフェース機能を標準機能として備えたワンチップマイコン等にて構成されている。そして、低速通信線T2が、前記高速通信線T1と同様に、例えばRS485の規格を利用して構成されて、図13に示すように、2線式の通信ラインLn'が設けられるとともに、中央制御部CUのCPU及び各モジュールMU1〜4におけるコントローラ29と通信ラインLn' との各接点に、中央制御部CUのCPU及び各コントローラ29から受け取った送信データをRS485等の規格に合った信号に変換して通信ラインLn' に出力する一方、通信ラインLn' 上の信号を入力して、その受信データを中央制御部CUのCPU及び各コントローラ29に出力する通信ドライバーDR' が設けられている。 【0046】そして、中央側のマイクロコンピュータCPUと各モジュール側のコントローラ29に備えた両方のシリアル通信インターフェース機能を用いて、中央制御部CUが、前記低速通信線T2を介して直接、各モジュールMU1〜4との間で低速の通信処理を実行するように構成されている。具体的には、図16に示すように、中央制御部CUは、予め設定された各モジュールMU1〜4のアドレスを順次指定しながら、ポーリングセレクティング方式にて、各モジュールMU1〜4からのデータ(各手動スイッチや調整用ボリュームのデータ)の入力、及び、各モジュールMU1〜4に対するデータの出力(各ランプや表示部の表示データ)を行う。つまり、中央制御部CUのマイクロコンピュータCPUが、設定時間間隔での送信割り込み処理によって、各モジュールMU1〜4に対して要求信号を送信するとともに、各端末制御部LU1〜5からの返信信号を受信するに伴って受信割り込みを起動して、その受信割り込み処理にて各モジュールMU1〜4からの返信信号を受け取る。尚、この低速通信線T2による通信処理と、前記高速通信線T2による通信処理のタイミングが同時になる場合には、高速通信線T2による通信処理が優先して実行される。ここで、1つのモジュールMU1〜4に対する要求信号の送信処理と、モジュールMU1〜4からの応答信号の受信処理に、15ms程度の時間を要し、4つのモジュールMU1〜4のすべてに対する通信を、所定時間(最大60ms)内に実行するように前記設定時間間隔が設定されている。 【0047】図17に示すように、各スイッチモジュールMU1〜3において、各モジュールのコントローラ29は、各手動スイッチの状態を2値(ON/OFF)のデジタル信号として入力し、各調整用ボリュームの操作状態をアナログ信号として入力するとともに、8ビットのデジタルデータにAD変換処理する。一方、コントローラ29は、中央制御部CUから送信される表示用データに基づいて、各ランプに対して駆動信号を出力して表示作動させる。 【0048】又、図18に示すように、表示用モジュールMU4において、コントローラ29に、燃料(フューエル)センサ、水温センサ、前記エンジン回転数センサS5、及びオイルスイッチからの各検出信号と、オルタネータの出力電圧とが入力され、コントローラ29は、これらの入力信号及び中央制御部CUから送信される表示用データに基づいて、燃料メータ70a、タコメータ70b、水温メータ70c、モミLCD70d、主LCD70e、副変速ランプ70h、及び、警報ランプ70gのうちのチェックランプを表示作動させる。尚、コントローラ29は、上記エンジン回転数センサS5、燃料センサ、水温センサ等の検出情報を、中央制御部CUからの送信要求に応じて送信する。一方、左右のウインカランプ70fは、各ウインカスイッチの入り操作によって点灯し、警報ランプ70gのうちのチャージランプは、オルタネータからの出力電圧によって消灯し、ブレーキランプは、ブレーキスイッチの入り操作によって点灯し、オイルランプは、オイルスイッチの入り操作によって点灯する。 【0049】そして、前記中央制御部CUは、前記各端末制御部LU,MU(各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4)から送信された前記センサ類SW及び前記情報入力手段JNの各入力データに基づいて、前記アクチュエータ類AKのすべてに対する適正駆動内容を判定して、その適正駆動内容を制御データとして前記アクチュエータ類AKが接続されている高速端末部LU1〜5に送信し、一方、前記アクチュエータ類AKが接続されている高速端末部LU1〜5は、前記中央制御部CUから受信した前記制御データに基づいて、前記アクチュエータ類AKに対して駆動信号を出力するように構成されている。 【0050】次に、アクチュエータ類AKの駆動制御の具体例として、本機部4に配置された高速端末部LU1によって駆動される前記刈取昇降シリンダ5と、左右一対の操向用シリンダ9L,9Rに対する駆動構成について説明する。図20に示すように、刈取昇降シリンダ5には、一対のソレノイドL1,L2にて作動される3位置切換式の油圧制御弁6から圧油が供給されている。各ソレノイドL1,L2の駆動端子(一端)は、夫々駆動用のトランジスターTr1,Tr2の各コレクタ端子に接続されている。上記トランジスターTr1,Tr2の各ベースに2つのアンド回路25,26の出力が接続され、各アンド回路25,26の一方の入力側はゲートアレイGA2のポート出力端子a,bに接続されるとともに、他方の入力側は各アンド回路25,26の出力が接続されているトランジスターTr1,Tr2とは反対側のトランジスターTr2,Tr1のコレクタ端子に接続されている。これにより、トランジスターTr1,Tr2が同時にONしないようにして、ソレノイドL1,L2の何れか一方をポート出力端子a,bの出力に対応して駆動するように構成している。但し、油圧制御弁6は、ソレノイドL1,L2の何れも駆動していないときには、中央の位置に復帰付勢されている。 【0051】一方、図20に示すように、左右の各操向用シリンダ9L,9Rは、一対のソレノイドL3,L4にて作動される3位置切換式の油圧制御弁10から圧油が供給され、各ソレノイドL3,L4の駆動端子(一端)は、夫々駆動用のトランジスターTr3,Tr4の各コレクタ端子に接続されている。上記トランジスターTr3,Tr4の各ベースに2つのアンド回路27,28の出力が接続され、各アンド回路27,28の一方の入力側はゲートアレイGA2のポート出力端子c,dに接続されるとともに、他方の入力側は各アンド回路27,28の出力が接続されているトランジスターTr3,Tr4とは反対側のトランジスターTr4,Tr3のコレクタ端子に接続されている。これにより、トランジスターTr3,Tr4が同時にONしないようにして、ソレノイドL3,L4の何れか一方をポート出力端子c,dの出力に対応して駆動するように構成している。但し、油圧制御弁10は、ソレノイドL3,L4の何れも駆動していないとき中央の位置に復帰付勢されている。 【0052】以上の構成において、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュールMU1との通信によって、刈高制御用操作ユニット部44に備えた刈高制御の起動スイッチ44aがオンしていると判断したときには、前記刈高さ調整ボリューム44bにて入力される目標高さ情報及び前記超音波センサS6の対地高さ情報に基づいて刈取高さを目標高さに維持するための前記刈取昇降シリンダ5に対する適正駆動内容を判別し、その適正駆動内容を制御データとして上記刈取昇降シリンダ5が接続された高速端末部LU1に送信する。そして、上記高速端末部LU1は、受信した制御データに従って前記ゲートアレイGA2のポート出力端子a,bの一方からHIGH信号を、他方からLOW信号を出力して前記ソレノイドL1,L2のいずれか一方を駆動して、刈取昇降シリンダ5を昇降作動させる。 【0053】上記と同様にして、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュールMU1との通信によって、方向制御用操作ユニット部43に備えた方向制御の起動スイッチ43aがオンしていると判断したときには、前記刈取部1に配置された高速端末部LU3から受信した前記各方向センサS1,S2のON/OFF情報に基づいて、旋回力切換ボリューム43bにて設定される旋回力に調節しながら、コンバインを植立穀稈列に沿わせて走行させるための左右一対の操向用シリンダ9L,9Rに対する適正駆動内容を判別し、その適正駆動内容を制御データとして上記操向用シリンダ9L,9Rの高速端末部LU1に送信する。そして、上記高速端末部LU1は、受信した制御データに従って前記ゲートアレイGA2のポート出力端子c,dの一方からHIGH信号を、他方からLOW信号を出力して前記ソレノイドL3,L4のいずれか一方を駆動して、前記一対の操向用シリンダ9L,9Rの一方を作動させる。これにより、作動した方の操向用シリンダ9L,9R側(例えば左側の操向用シリンダ9Lが作動すれば左側)に機体が操向される。 【0054】又、前記中央制御部CUは、前記端末制御部LU,MU(各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4)から送信された前記センサ類SW及び前記情報入力手段JNの各入力データに基づいて、前記表示手段HSに表示する適正表示内容を判定して、その適正表示内容を表示用データとして前記表示手段HSが接続されている端末制御部MU1〜4に送信し、一方、前記表示手段HSが接続されている端末制御部MU1〜4は、前記中央制御部CUから受信した前記表示用データに基づいて、前記表示手段HSに対して駆動信号を出力するように構成されている。 【0055】上記刈高制御の場合について具体的に説明すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュールMU1からの受信データによって、刈高制御の起動スイッチ44aのオン状態を確認すると、基本スイッチモジュールMU1に対して、照光式スイッチに構成された上記起動スイッチ44aを点灯させる指令データを送信するとともに、表示用モジュールMU4に対して、主LCD70eに刈高制御の起動メッセージを表示する表示指令を送信する。そして、基本スイッチモジュールMU1は、中央制御部CUから受信した点灯指令データに従って、上記刈高制御の起動スイッチ44aを点灯作動させ、表示用モジュールMU4は、中央制御部CUから受信した表示指令に従って、上記主LCD70eに、「刈高自動[入]」のメッセージを、所定時間(例えば、5秒間)表示する。尚、刈高制御の起動スイッチ44aをオフしたときには、上記主LCD70eに、「刈高自動[切]」のメッセージが、所定時間(例えば、5秒間)表示され、又、前記刈高さ調整ボリューム44bを操作して、目標高さ情報を変更するときにも、中央制御部CUと表示用モジュールMU4の間の通信に基づいて、刈高さ調整ボリューム44bによって変更される目標刈高さの値が、主LCD70eにバーグラフ表示される。 【0056】上記と同様にして、方向制御の場合には、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュールMU1からの受信データによって、方向制御の起動スイッチ43aのオン状態を確認すると、基本スイッチモジュールMU1に対して、照光式スイッチに構成された上記起動スイッチ43aを点灯させる指令データを送信するとともに、表示用モジュールMU4に対して、主LCD70eに方向制御の起動メッセージを表示する表示指令を送信する。そして、基本スイッチモジュールMU1は、中央制御部CUから受信した点灯指令データに従って、上記方向制御の起動スイッチ43aを点灯作動させ、表示用モジュールMU4は、中央制御部CUから受信した表示指令データに従って、上記主LCD70eに、「方向自動[入]」のメッセージを、所定時間(例えば、5秒間)表示する。尚、方向制御の起動スイッチ43aをオフしたときには、上記主LCD70eに、「方向自動[切]」のメッセージが、所定時間(例えば、5秒間)表示され、又、前記旋回力切換ボリューム43bを操作して、旋回力の情報を変更するときにも、中央制御部CUと表示用モジュールMU4の間の通信に基づいて、旋回力切換ボリューム43bによって変更される旋回力の値が、主LCD70eに、数値情報として表示される。 【0057】次に、図21〜図23及び図26に示すフローチャートに基づいて、前記中央制御部CUにおける制御動作について説明する。メインスイッチMWがオンされて電源が投入され、中央制御部CUに電力が供給されると(尚、このとき、各高速端末部LU1〜5及び各モジュールMU1〜4にも電力が供給される。)、先ず、CPUのリセット状態が解除されて制御が立ち上がり、イニシャライズ処理を行う。このイニシャライズ処理(図26)では、先ず、各種の制御変数等を初期値にリセットした後、前記制御モード切換スイッチSMが記憶モードに切り換えられている場合には、前記メモリMEMに記憶されている前記手動設定情報(つまり、前回運転終了時に各モジュールMU1〜4の手動スイッチにて操作された制御起動データ)を読み出して、それらを制御データとする一方、前記制御モード切換スイッチSMが通常モードに切り換えられている場合には、そのままで処理を終える。これによって、上記記憶モードでは、前回運転終了時での制御状態に復帰することになる。 【0058】イニシャライズ処理の後、設定時間間隔(5ms)でアナログ式センサからのアナログ信号及びパルス式センサからのパルス信号の入力処理を行い、メインスイッチがオンしてから全ての高速端末部LU1〜5及びモジュールMU1〜4の動作が安定化するのに必要な時間(例えば250ms)が経過するまで、各モジュールMU1〜4との間の低速通信処理を停止するとともに、ゲートアレイGA1をリセット状態に保持して各高速端末部LU1〜5との間の高速通信処理を停止にさせる(#1〜#6)。 【0059】上記全ての高速端末部LU1〜5及びモジュールMU1〜4の動作が安定化するのに必要な時間が経過すると、CPUは、各モジュールMU1〜4との間の低速通信処理を開始するとともに、ゲートアレイGA1のリセットを解除して各高速端末部LU1〜5との高速通信処理を開始する(#7〜#8)。ここで、上記低速通信処理及び高速通信処理は、前述のように割り込み処理によって行われ、送信割り込み処理では、図22に示すように、各高速端末部LU及びモジュールMUに対する入力又は出力の要求信号を送信する送信処理を行い、受信割り込み処理では、図23に示すように、各高速端末部LU及びモジュールMUからの返信信号を受信する受信処理を行う。ここで、前記記憶モードの場合には、各モジュールMU1〜3に備えた制御起動ランプに対する表示データとして、前記読み出した制御起動データの内容に対応する表示内容が送信され、これによって、運転者が前回の制御状態を確認できることになる。 【0060】上記低速通信処理及び高速通信処理によって、CPUが各センサ類SWや手動スイッチや調整ボリューム等からの入力データを十分に蓄積して、システムの立ち上がりを確認すると、CPUは、上記各データに基づいてアクチュエータ類AKの駆動内容及び表示手段HSの表示内容を判断するための演算処理を行う(#5,#9)。尚、上記演算にて求めた駆動データ及び表示データは、低速通信処理及び高速通信処理にて、各高速端末部LU及びモジュールMUに送信される。 【0061】コンバインの作動を停止すべく、メインスイッチMWがオフされると、CPUは、前記低速通信処理を停止するとともに、ゲートアレイGA1をリセットして前記高速通信処理を停止させる(#4,#10〜#11)。そして、メインスイッチオフ後の5sec間、エンジン停止用のソレノイドSOLeを駆動してエンジンEへの燃料供給を遮断するとともに、CPU内のRAM等のメモリに蓄積されている各モジュールMUにおける各制御起動用の手動スイッチのデータ(制御起動情報)を前記メモリMEMに一括して書き込む処理を行い、5sec経過すると上記ソレノイドSOLeの駆動を停止する(#12〜#15)。 【0062】以上より、前記制御手段CU,LU,MUは、前記メインスイッチMWが入り位置から切り位置に操作されるに伴って、そのメインスイッチMWが切り位置に操作される前に前記情報入力手段JNにて入力された前記手動設定情報を前記情報記憶手段MEMに記憶させる記憶処理を実行し、且つ、前記メインスイッチMWが切り位置から入り位置に操作されるに伴って、前記情報記憶手段MEMに記憶されている前記手動設定情報を前記情報記憶手段MEMから読み出して、前記制御の実行に用いるように構成される。又、前記エンジン停止ソレノイドSOLeによって、メインスイッチMWが入り位置から切り位置に操作された後においても、電源からの電力が設定時間(5秒間)継続して供給されてエンジンEへの燃料供給を停止させる燃料供給停止手段が構成されるとともに、前記制御手段CU,LU,MUは、前記エンジン停止ソレノイドSOLeに電力が供給される前記設定時間継続して電力が供給されて、前記手動設定情報の記憶処理を実行するように構成される。 【0063】次に、図24に示すフローチャートに基づいて、各高速端末部LU1〜5における制御動作について説明する。先ず、受信データ中のアドレスによって自己に対するポーリング信号か否かを判断し、自己に対するポーリング信号であることが判ると、センサ類SWからの入力データの要求かアクチュエータ類AKに対する出力要求かを判断し、入力要求の場合には、センサ類SWからの検出信号を入力し、それに基づいて返信用のセンサデータを作成する一方、出力要求の場合には、受信したデータをアクチュエータ類AKに対する駆動信号として出力し、返信用のACKデータを作成する。そして、上記作成したセンサデータ又はACKデータを中央制御部CUへ送信する。 【0064】次に、図25に示すフローチャートに基づいて、各モジュールMU1〜4における制御動作について説明する。先ず、受信データ中のアドレスによって自己に対するポーリング信号か否かを判断し、自己に対するポーリング信号であることが判ると、手動スイッチや調整ボリューム等からの入力データの要求か、表示ランプやメータやLCD表示器に対する出力要求かを判断し、入力要求の場合には、手動スイッチや調整ボリューム等からの検出信号を入力し、それに基づいて返信用のデータを作成する一方、出力要求の場合には、受信したデータに基づいて表示ランプやメータやLCD表示器に対して駆動信号を出力し、返信用のACKデータを作成する。そして、上記作成した返信データを、中央制御部CUに対して送信する。 【0065】〔別実施形態〕次に、別実施形態について説明する。上記実施形態では、制御手段を、中央制御部CUと、この中央制御部CUに対して有線式の通信手段T1,T2を介して通信可能に接続されて、機体各部に分散配置される複数個の端末制御部LU,MUとによって構成したが、これ以外に、制御手段を単一のコントローラによって構成することもできる。 【0066】上記実施形態では、情報入力手段JNにて入力される手動設定情報として、手動スイッチにて設定される複数の制御夫々の起動情報を入力するように構成したが、必ずしも、これに限るものではなく、上記各制御夫々の起動情報と共に、例えば、調整ボリュームにて設定される各制御における制御目標値の情報を入力するようにしてもよい。又、作業用の制御として実行される複数の制御についても、実施形態のものに限らず、種々の制御が実行される。 【0067】上記実施形態では、メインスイッチMWが入り位置から切り位置に操作された後においても、電源からの電力が設定時間継続して供給されてエンジンEへの燃料供給を停止させる燃料供給停止手段(ソレノイドSOLe)に電力が供給される制御構成を利用して、制御手段CU,LU,MUに設定時間継続して電力を供給して、前記手動設定情報の記憶処理を実行するように構成したが、これ以外に、例えば、メインスイッチMWの切り操作後にも所定時間電力を供給できるコンデンサ等により、制御手段CU,LU,MUに電力を供給して前記手動設定情報の記憶処理を行うようにすることもできる。 【0068】上記実施形態では、本発明を作業車としてのコンバインに適用したものを例示したが、これ以外の各種作業車に適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年11月25日(1998.11.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−157032(P2000−157032A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月13日(2000.6.13) |
| 【出願番号】 |
特願平10−333604 |
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