| 【発明の名称】 |
草刈装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平松 正
|
| 【要約】 |
【課題】ガードレールを支えるポールや木立等の障害物があっても支障がなく、車両にこれを取付けて車に乗ったまま草刈りを効率良く行えるようにした草刈装置を提供する。
【解決手段】車両25に取付けられ、伸縮自在にして車両25の側方方向へ伸ばすことのできるロッド33と、該ロッド33の先端部33aに取着される複数の切刃4と、を具備し、該ロッド33を伸長状態にして車両25を進行させ、障害物2にその一部が当たると、前記ロッド33が車両方向へ引っ込むようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両に取付けられ、伸縮自在にして車両の側方方向へ伸ばすことのできるロッド(33)と、該ロッドの先端部に取着される複数の切刃(4)と、を具備し、該ロッドを伸長状態にして車両を進行させ、障害物にその一部が当たると、前記ロッドが車両方向へ引っ込むようにしたことを特徴とする草刈装置。 【請求項2】 前記切刃の車両進行方向側に設けられる切刃の保護柵(32)と、前記ロッドの基端部を回転可能に支持する基軸(23)と、該ロッドの近傍に設けられる検出手段(22)と、をさらに備え、車両の進行に伴い、障害物に前記保護柵等のその一部が当たると、前記ロッドが基軸を中心に回転して該回転を前記検出手段に感知させ、該感知信号によりロッドが車両方向へ引っ込むようにした請求項1記載の草刈装置。 【請求項3】 前記切刃の車両進行方向側に設けられる切刃の保護柵(32)と、前記ロッドの基部を車両前方へ張り出させて進退動可能に支持する支持体(37)と、該ロッドの近傍に設けられる検出手段(22)と、をさらに備え、車両の進行に伴い、障害物に前記保護柵等のその一部が当たると、前記ロッドが後退して該後退を前記検出手段に感知させ、該感知信号によりロッドが車両方向へ引っ込むようにした請求項1記載の草刈装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、道路沿いでガードレールや並木のある所、さらに中央分離帯等の草刈りに利用される草刈装置に関する。 【0002】 【従来の技術】高速道路などの道路沿いには、一般にガードレールが設置されたり樹木が所定間隔毎に植えられたりている。こうした所での草刈りは、結構面倒であった。ゴルフ場などの芝刈りのごとく、車に乗って効率良く行おうとしても、ガードレールを支えるポールや木立が邪魔をして機械化を阻んだ。結局、従来は一人一台の草刈り機を肩に抱えるなどして、3,4人が草を刈り取っていき、その後、刈り取られた草をサライ(サラエともいう)等でかき寄せ、車に積込むやり方が取られてきた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来法ではマンパワーに依存しており、非効率的で人件費が大きなものとなっていた。国,県,市町村,道路公団などが管理する道路沿いの草を刈り取る箇所は非常に多く、莫大な出費になっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を解決するもので、ガードレールを支えるポールや木立等の障害物があっても支障がなく、車両にこれを取付けて車に乗ったまま草刈りを効率良く行えるようにした草刈装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、請求項1に記載の本発明の要旨は、車両に取付けられ、伸縮自在にして車両の側方方向へ伸ばすことのできるロッド(33)と、該ロッドの先端部に取着される複数の切刃(4)と、を具備し、該ロッドを伸長状態にして車両を進行させ、障害物にその一部が当たると、前記ロッドが車両方向へ引っ込むようにしたことを特徴とする草刈装置にある。請求項2の発明たる草刈装置は、請求項1で、切刃の車両進行方向側に設けられる切刃の保護柵(32)と、前記ロッドの基端部を回転可能に支持する基軸(23)と、該ロッドの近傍に設けられる検出手段(22)と、をさらに備え、車両の進行に伴い、障害物に前記保護柵等のその一部が当たると、前記ロッドが基軸を中心に回転して該回転を前記検出手段に感知させ、該感知信号によりロッドが車両方向へ引っ込むようにしたことを特徴とする。ここで、「保護柵」は障害物にぶつかった時に切刃の損傷を回避できるものであれば足り、単なる枠体等も含む。請求項3の発明たる草刈装置は、請求項1で、切刃の車両進行方向側に設けられる切刃の保護柵(32)と、前記ロッドの基部を車両前方へ張り出させて進退動可能に支持する支持体(37)と、該ロッドの近傍に設けられる検出手段(22)と、をさらに備え、車両の進行に伴い、障害物に前記保護柵等のその一部が当たると、前記ロッドが後退して該後退を前記検出手段に感知させ、該感知信号によりロッドが車両方向へ引っ込むようにしたことを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る草刈装置の実施形態について詳述する。図1〜図9は本発明の草刈装置の一形態で、図1は草刈装置を車両に取付けた使用状態図、図2は草刈装置周りの要部平面図、図3は図2の要部背面図、図4は図2の要部側面図、図5は図1の要部平面図、図6は草刈装置の要部斜視図、図7は切刃周りの平面図、図8は図7の断面図、図9は切刃周りの拡大断面図である。 【0007】(1)実施形態1草刈装置1は、車両に取付けられ、ロッド33と基軸23と切刃4と保護柵32と検出手段22と、を具備する。ここでは車両25としてフォークリフトを用いている。フォークリフト25の前側にある昇降用マスト13に昇降自在のリフトブラケット35が付き、該リフトブラケット35には、通常、フォークが取付けられるが、これを外して代りに本発明の草刈装置1を取付けている。 【0008】リフトブラケット35の右方部(図2で見た場合)から板片40が張り出し、該板片40にここから伸縮自在にして車両の左側方向(側方方向)へ伸ばすことのできるロッド33を取着する。該ロッド33はその基端部33bを板片40に係合させ、基軸23で軸着する。ロッド33が該基軸23を中心に回転可能(ほんの僅かの回転角である)に取付けられる。ロッド33は、複数に分割構成され、車両走行方向に対し直交する形で左側方向に伸ばすことが可能で(図2,図3)、伸長状態でのロッド長さは図6のごとく車幅の2倍以上となり、一方、収縮させるとそのロッド長さは車幅程度になる。該ロッド33を伸縮させるアクチュエータとして、ここでは油圧シリンダ15を用いる。油圧シリンダ15はロッド33とほぼ並行に配設される。ピストンロッド15aの先端をロッド33に一体化するフレーム34aに固着することにより、シリンダ15の作動でロッド33を伸縮自在とする。 【0009】前記ロッド33の先端部33aすなわち図2でロッド33の左方端部には複数の切刃4が取着される。ここでは5つの回転板形の切刃4が設けられている。具体的には、ロッド先端部33aにコ字形フレーム34が車両進行方向に張り出すようにして固着され、フレーム34の先端部分の水平に配した横架部34cに5連並ぶようにして切刃4が取着される。フレーム34の張り出し部については先端側34aより基端側34bの方を長くして、5つの切刃4の並ぶ軸線とロッド33との交叉角αをつくる(図5,図6)。交叉角αにより、フレーム34の基端側34bから先端側34aに向けて切刃4が車両後方へ後退するよう配置される。 【0010】中央に配置された切刃4に駆動用モータ5が直結される(図8)。そして、該モータ5の駆動軸5aにプーリを固着し、また他の4つの切刃4の回転軸にもそれぞれプーリを固着し、各プーリ間にベルトを巻回して、モータ5が回ると5つの切刃4が連動するしかけになっている。ここでの切刃4は、円板体に120度の間隔で刃体断片4aをボルト,ナットで固着したものである(図7)。刃体断片4aは公知の切断機等で使用済みの円板形切断刃で使える所を部分カットした再利用品である。草刈りでは草がきれいに刈り取ることができれば良く、カット面精度等は問題とならないところであり、十分使用に耐え、有効再利用,低コスト化を実現できる。真中の切刃4には、図9のごとく中央部で下方に膨らみのある皿体12が切刃4に下からあてがわれて駆動軸5aへ一体化している。他の4つの切刃4でも、その回転軸に皿体12が下からあてがわれて回転軸に一体化する。草刈りする場合は、皿体12が地面GLに接し且つ切刃4と一緒に回転することになる。5つを足した切刃4の長さは1mほどである。 【0011】保護柵32は、草刈りする過程で草刈装置1が障害物2に当たる際、まずこれに当って、切刃4等を保護するためのカバーになる。保護柵32は単純に切刃4を枠体等で囲ったものでもよい。ここでの保護柵32は櫛歯形状で、切刃4の草木を刈り取る部分(切刃4の車両進行側)を被っており、且つ、その櫛歯の歯の部分が切刃4の回転板外周縁より少し中央部にまで入っている。保護柵32を柵状にしたのは、切刃4を保護しながらも草刈装置1を前進させて草木Kを刈り取る場合、草木Kが図7の矢印方向に保護柵32の隙間へ入り込んで確実に刃体4aと接触して刈り取られるようにするためである。 【0012】検出手段22たるリミットスイッチは、ロッド33の近傍で該ロッド33より車両側に設けられる(図6)。リミットスイッチ22はロッド33から僅かな距離をおくようにしてリフトブラケット35に固着される。車両の進行に伴い、ガードレール3のポール2などの障害物に保護柵32(草刈装置1の一部)が当たると、前記ロッド33が基軸23を中心に回転して該回転をリミットスイッチ22に感知させることにより感知信号でロッド33が車両方向へ引っ込むようにしている。このときの引っ込み度合は、車幅に近い最小ロッド長さにしてもよいが、例えばタイマー等を使って障害物を回避できる所定長さ分だけロッド33を引っ込ませてもよい。そうすれば、障害物2を回避した後のロッド33の復帰が速くなりより好ましくなる。本実施形態では検出手段としてリミットスイッチ22を採用したが、ロッド33が基軸23を中心に回転したときこの回転を感知できるものであれば足りる。リミットスイッチ22に代え、近接スイッチ等の距離センサや光スイッチとして機能する光センサ等を用いることもできる。 【0013】符号18はフォークリフト25の運転席で、この近くに切刃4の出し入れ用のハンドル19と切刃4の高さ位置を調節するハンドル20が設けられている。ハンドル19の操作で油圧シリンダ15を作動させ、ロッド33の伸縮を操り、切刃4の出し入れを可能にする。また、ハンドル20の操作でマスト13に沿ってリフトブラケット35およびこれに取付けた草刈装置1を上下動させ得る。この草刈装置1の上下動調整により、つつじ等の植木並木の頭を切り揃えること等もできる。また、符号31は草刈装置1全体を傾かせることのできる傾斜用金具である。傾斜用金具31はもともとフォークリフト25に備えられている。この傾斜用金具31を使い、草刈装置全体を傾かせることにより、堤等での傾斜地での草刈りを可能にする。 【0014】符号24はジャッキ金具で、ダンプカー26等の荷台のある車をその前輪を浮かせた状態にして牽引する。フォークリフト25の運転をし易くするために用いられる。符号6は切刃4で刈り取った草木の搬送用チェーンコンベアで符号7はその駆動モータ、符号8は上昇送り用チェーンコンベアで符号9はその駆動モータ、符号10は水平送りのチェーンコンベアで符合11はその駆動モータを示す。これらのチェーンコンベア6,8,10は稲刈り等で用いるものとほぼ同じで、刈り取った草木を把持しながらチェーンコンベア6,8,10でダンプカー26の荷台上まで搬送し、その地点で把持動作を解除して刈り取った草木を荷台に積込んでいく。符号27は水平送りのチェーンコンベア10の支柱を示す。 【0015】また、符号28は三角錐の形をした車輪付きの安全ポールで、ダンプカー26の後部につないだワイヤ29に該安全ポール28を所定ピッチで複数結ぶ。フォークリフト25の移動とともに自動的にワイヤ29,安全ポール28が引っ張られていき、後続の車に草刈り作業中であることを注意喚起できる構成である。 【0016】なお、ここまでは、ロッド33が車両走行方向に対し直交する形で左側方向(図2において)に伸ばすことが可能で、ロッド33の先端部33aに切刃4を取着する草刈装置1について説明してきたが、図5のごとくロッド33が車両走行方向に対し直交する形で右側方向に伸ばすことも当然可能であり、本実施形態ではロッド33の先端部に切刃4を取着したこのタイプの草刈装置1も一台のフォークリフト25に組込む形態になっている。両サイドいずれにも5連の切刃4の張り出しが可能で、道路の左肩或いは右肩のガードレール3周りの草刈りができる。ただ、図面が複雑化するため、図1〜図4、図6〜図9ではその右側方向にロッド33を伸ばし得る草刈装置1についての図示を省略する。両草刈装置は左右対称の形状になる。 【0017】このように構成した草刈装置1は、ロッド33を伸長状態にしてモータ5を駆動させれば切刃4が回転する。運転席18に乗り、フォークリフト25を時速3km程度で進行させれば5連の切刃4の幅約1mでもって草木を楽に刈り取っていく。基軸23にロッド33の基端部33bが支持されて、一見片持ち支持のように見えるが、皿体12が地面に接して草木を刈り取っていくので、安定した草刈り作業ができる。草刈り最中にガードレール3のポール2(障害物)へ草刈装置1の一部や保護柵32が当たれば、ロッド33が基軸23を中心に後方に回転しリミットスイッチ22に該回転を即感知させる。そして、リミットスイッチ22の感知信号で油圧シリンダ15を作動させてロッド33を車両方向へ引っ込めるので、ポール2を難なく回避できる。かくして、ガードレール3下の草木等をも簡単に刈り取ることができる。 【0018】また、本実施形態では、切刃4の並ぶ軸線とロッド33に交叉角αを設けることによって切刃4の逃げ角を形成するので、フォークリフト25を進行させながらポール2を回避することができる。ポール2を回避した後は、ハンドル18の操作でまたロッド33を伸長状態にしてやれば、再びガードレール3下の草木等を刈り取っていける。上記ハンドル18の操作は、車両の前位置に切刃4が取付けられるロッドを配しているので、目視確認は行い易い。勿論、ポール2を回避し再び切刃4を復帰するまでの刈り取り不可ゾーンZ(図2の斜線部分)は残るが、全体の刈り取りゾーンからすれば極く一部であり、この部分は人力に依ってもさほど負担にならない。フォークリフト25を運転する運転者と、フォークリフト25の後を追って刈り取り不可ゾーンZの草刈りを行う手作業者の二人程度でスピーディに草刈り作業を遂行できる。さらに、刈り取られた草木はチェーンコンベア6,8,10を使ってダンプカー26の荷台に積込むので、サライ等でかき寄せ車に積込む手間も省ける。加えて、三角安全ポールをダンプカー26に引きずらせているので、後続の車への注意喚起が可能となる。 【0019】(2)実施形態2本実施形態の草刈装置は、図10のごとく、伸縮自在にして車両の側方方向へ伸ばすことのできるロッド33と、該ロッド33の先端部33aに取着される複数の切刃4と、切刃4の車両進行方向側に設けられる切刃4の保護柵32と、車両の前位置で前記ロッド33の基部33bを車両前方へ張り出させて進退動可能に支持する支持体37と、該ロッド33の近傍に設けられる検出手段22と、を具備する。そして、車両の進行に伴い、障害物2に前記保護柵32等の草刈装置1の一部が当たると、前記ロッド33が後退して該後退を前記検出手段たるリミットスイッチ22に感知させることにより該感知信号でロッド33が車両方向へ引っ込むようにしている。草刈装置1は車両に取付けられるが、ここではフォークリフト25(車両)に係るリフトブラケット35だけを描いている。 【0020】詳しくは、リフトブラケット35の両サイド寄りで二本(複数)の支持体37たる軸体を車両前方方向へ水平に固着する。そして、この支持体37にコイルバネ37を嵌挿した後、ロッド33の基部33bを挿着する。ロッド33は車両前方へ弾性付勢された状態でリフトブラケット35に取付けられる。そして、リフトブラケット35にはリミットスイッチ22がロッド33との対向面でこれに近接状態で取付けられる。伸長させたロッド先端部33aに設けた保護柵32等の草刈装置の一部が障害物3に当ると、ロッド33がコイルバネ37の弾性付勢に抗して後退する。この後退によってロッドがリミットスイッチ22に当たり、リミットスイッチ22の働きでロッド33を車両側へ引っ込める構成である。他の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。このように構成した草刈装置1も実施形態1と同様の作用,効果が得られる。さらに、本実施形態はロッド33に対して支持体37の2点支持が確保されているので、実施形態1で基軸23だけによるロッド33の片持ち支持に比し、より安定操作ができる。 【0021】尚、本発明においては、前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。ロッド33,切刃4,保護柵32,基軸23,検出手段22,支持体37等の形状,大きさ等は用途に合わせて適宜選択できる。 【0022】 【発明の効果】以上のごとく、本発明の草刈装置はガードレールを支えるポールなどの障害物があっても、これらの周りに生える草刈りを車に乗ったまま楽にこなしていけるので極めて有益となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】592056621 【氏名又は名称】株式会社ヒラマツ
|
| 【出願日】 |
平成10年10月11日(1998.10.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101627 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 宜延
|
| 【公開番号】 |
特開2000−116221(P2000−116221A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−304789 |
|