| 【発明の名称】 |
刈取収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 正寛
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| 【要約】 |
【課題】刈取部の左右位置を切換える際、刈取部の位置合せを容易にすると共に、刈取部のガタつきを可及的に小さくする。
【解決手段】茎稈を刈取る刈取部2を、機体前部に左右位置切換可能に連結するにあたり、刈取部2を各切換位置で位置決めし、かつ仮保持する位置決めボール機構26と、仮保持された刈取部を固定する伸縮ロック機構35とを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茎稈を刈取る刈取部を、走行機体の前部に左右位置切換可能に連結した刈取収穫機であって、該刈取収穫機に、刈取部を各切換位置で仮保持する刈取部仮保持手段と、仮保持された刈取部を固定する刈取部固定手段とを設けたことを特徴とする刈取収穫機。 【請求項2】 請求項1の刈取部仮保持手段は、刈取部の左右移動に伴って相対的に位置変化する部材間に設けられ、一方の部材から他方の部材に向けて付勢されるボールを、他方の部材に形成される複数の係合部でそれぞれ係合保持可能な位置決めボール機構であることを特徴とする刈取収穫機。 【請求項3】 請求項1の刈取部固定手段は、刈取部と走行機体との間に介設される伸縮自在な補強フレームに設けられ、刈取部の左右移動に伴う補強フレームの伸縮を許容する状態と、補強フレームの伸縮をロックする状態とに切換操作可能な伸縮ロック機構であることを特徴とする刈取収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の刈取収穫機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種刈取収穫機のなかには、茎稈を刈取る刈取部を、走行機体の前部に左右位置切換可能に連結したものがある。つまり、左側を未刈り地側とした通常の刈取作業においては、左側走行クローラが可及的に未刈り茎稈から離間するよう刈取部を左側位置(走行機体から左側に突出する位置)に移動させる一方、未刈り地内を走行する中割作業においては、右側走行クローラによる未刈り茎稈の踏み倒しを防止すべく刈取部を右側位置(走行機体の略正面位置)に移動させることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに従来では、前記刈取部を各切換位置に固定するにあたり、刈取部の左右移動に伴って相対的に位置変化する部材に複数の嵌入孔を形成し、該嵌入孔にロックピンを選択的に嵌入させることで刈取部の左右移動を規制していたため、ロックピンと嵌入孔の位置合せが容易でない許りか、ロックピンのみの固定では刈取部にガタつきが生じる不都合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、茎稈を刈取る刈取部を、走行機体の前部に左右位置切換可能に連結した刈取収穫機であって、該刈取収穫機に、刈取部を各切換位置で仮保持する刈取部仮保持手段と、仮保持された刈取部を固定する刈取部固定手段とを設けたことを特徴とするものである。つまり、刈取部の左右位置を切換える際、刈取部が各切換位置で仮保持されるため、わざわざ位置合せを行う必要がなく、しかも、刈取部仮保持手段および刈取部固定手段で刈取部の移動規制をするため、単一の刈取部固定手段のみで刈取部を固定するものに比して刈取部のガタつきを小さくすることができる。また、刈取部仮保持手段は、刈取部の左右移動に伴って相対的に位置変化する部材間に設けられ、一方の部材から他方の部材に向けて付勢されるボールを、他方の部材に形成される複数の係合部でそれぞれ係合保持可能な位置決めボール機構であることを特徴とするものである。つまり、構造が簡単で、かつコンパクトな位置決めボール機構で刈取部を仮保持するため、刈取部の構造が複雑化する不都合がない。また、刈取部固定手段は、刈取部と走行機体との間に介設される伸縮自在な補強フレームに設けられ、刈取部の左右移動に伴う補強フレームの伸縮を許容する状態と、補強フレームの伸縮をロックする状態とに切換操作可能な伸縮ロック機構であることを特徴とするものである。つまり、補強フレームの伸縮ロックに基づいて刈取部の左右移動を規制するため、ロックピンの嵌入操作で刈取部の移動規制をしていた従来に比して刈取部の固定操作が容易になる許りでなく、補強フレームによる刈取部の支持強度を高めることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバインであって、該コンバイン1は、茎稈を刈取る刈取部2、刈取茎稈から穀粒を脱穀し、かつ脱穀した穀粒を選別する脱穀部3、選別した穀粒を貯溜する穀粒タンク4、脱穀済みの排稈を排出する後処理部5、左右一対のクローラ走行装置を備える走行部6、運転席7および各種の操作具が設けられる操作部8等で構成されている。そして、前記刈取部2は、未刈り茎稈を分草するデバイダ9、分草された茎稈を引き起す引起し装置10、茎稈の株元側を掻き込む掻き込み装置(図示せず)、掻き込まれた茎稈の株元を切断する刈刃(図示せず)、刈取茎稈を集稈し、かつ後方に搬送する株元搬送装置(図示せず)、縦姿勢の茎稈を横姿勢に変姿させながら脱穀部3に向けて搬送する扱深さ搬送体(図示せず)等を備えるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】11は機体前部に左右方向を向いて配設される筒状の刈取駆動ケースであって、該刈取駆動ケース11に内装される刈取駆動軸12は、トランスミッション(図示せず)から入力プーリ13を介して入力した動力を、屈曲自在な刈取動力伝動軸14を介して刈取部2に伝動するが、刈取駆動ケース11は、刈取駆動軸12を回動中心として回動自在に支持されている。 【0007】一方、15は刈取部2に左右方向を向いて配設される刈取動力分配ケースであって、該刈取動力分配ケース15に内装される刈取動力分配軸(図示せず)は、刈取動力伝動軸14を介して刈取駆動軸12から入力した動力を、刈取動力分配ケース15の左右両端部に立設される筒状の引起しホルダ16内を経由して引起し装置10に伝動すると共に、刈取動力分配ケース15の中間部から株元搬送装置等に動力伝動するが、刈取部2のメインフレームを兼ねる刈取動力分配ケース15には、前方に延出する複数のデバイダ支持フレーム17等が一体的に組み付けられている。 【0008】18は機体前部から前下方に延出する刈取支持フレームであって、該刈取支持フレーム18は、回動自在な刈取駆動ケース11に基端部が一体的に連結されると共に、中間部に連結されるリフトシリンダSの伸縮に基づいて昇降作動(上下回動)することになるが、刈取支持フレーム18の先端部には、左右方向に延出するリンク支持フレーム19が一体的に設けられている。 【0009】20は平行リンク機構21を構成する左右一対のリンクアームであって、該リンクアーム20の基端側ボス部20aは、前記リンク支持フレーム19の左右両端部に固設されるコ字状のリンクブラケット22にリンク支軸23を介して左右揺動自在に連結される一方、リンクアーム20の先端側ボス部20bは、刈取部2側に固設されるコ字状のリンクブラケット24にリンク支軸25を介して左右揺動自在に連結されている。つまり、機体前部から前下方に延出する刈取支持フレーム18の先端部に、平行リンク機構21を介して刈取部2を左右移動自在に連結しているため、左側を未刈り地側とした通常の刈取作業においては、左側走行クローラを可及的に未刈り茎稈から離間させるべく刈取部2を左側位置(走行機体から左側に突出する位置)に移動させる一方、未刈り地内を走行する中割作業においては、右側走行クローラによる未刈り茎稈の踏み倒しを防止すべく刈取部2を右側位置(走行機体の略正面位置)に移動させることができるようになっている。 【0010】26は刈取部2側のリンクブラケット24に設けられる位置決めボール機構(刈取部仮保持手段)であって、該位置決めボール機構26は、リンクブラケット24に上下方向を向いて貫通状に固着される筒形状のボールホルダ27、該ボールホルダ27に上下方向移動自在に内装されるボール28、該ボール28を下方に付勢する弾機29、前記ボールホルダ27の上側開口を塞ぐネジ蓋30、該ネジ蓋30の回動をロックするロックナット31等で構成されている。一方、リンクアーム20の先端側ボス部20bには、水平方向に突出する扇形状のフランジ部20cが一体形成されると共に、該フランジ部20cには、刈取部2の各左右切換位置に対応して前記ボール28を係合保持可能な複数の係合凹部20dが形成されている。つまり、刈取部2の左右位置を切換える際、刈取部2が所定の切換位置まで移動すると、前記ボール28が対応する係合凹部20dに係合して刈取部2を位置決めすると共に、弾機29の付勢力で刈取部2を仮保持することになり、一方、仮保持状態の刈取部2に、弾機29の付勢力に勝る左右方向の操作力を作用させると、ボール28が係合凹部20dから外れて刈取部2の左右移動を許容するようになっている。 【0011】一方、32は刈取部2の上側を走行機体側で支持するための補強フレームであって、該補強フレーム32の基端側は、前記刈取駆動ケース11にフレーム支軸33を介して左右揺動自在に連結される一方、先端側は、引起しホルダ16に左右揺動自在に設けられる揺動パイプ34に前後方向スライド自在に連結されている。つまり、刈取部2の下側を平行リンク機構21で支持し、かつ刈取部2の上側を伸縮自在な補強フレーム32で支持するため、平行リンク機構21の強度を殊更高めることなく十分な支持力が得られる許りでなく、刈取部2のガタつきも減少させることができ、しかも、補強フレーム32は、刈取部2の上下昇降、左右移動および前後変位(リンク特性による)に追随するため、刈取部2の各動作も円滑に行うことができるようになっている。 【0012】さらに、35は補強フレーム32の伸縮をロックするための伸縮ロック機構(刈取部固定手段)であって、該伸縮ロック機構35は、補強フレーム32の前側に溶着される第一ロックプレート32a、揺動パイプ34の後端部に溶着される第二ロックプレート34a、両ロックプレート32a、34aをスライド自在に貫通するスライドピン36、該スライドピン36の前端部に形成される頭部36aと第二ロックプレート34aとの間に介設される圧縮コイル弾機37、スライドピン36の後端部にカム支軸38を介して回動自在に設けられるロックカム39、該ロックカム39に一体的に設けられるロック操作レバー40等で構成されている。つまり、ロック操作レバー40を倒した状態では、ロックカム39がスライドピン36の頭部36aを前側に変位させるため、刈取部2の左右移動に伴う補強フレーム32の伸長(揺動パイプ34の前方変位)が許容される一方、ロック操作レバー40を起した状態では、ロックカム39がスライドピン36の頭部36aを後側に変位させるため、刈取部2の左右移動に伴う補強フレーム32の伸長が規制されることになり、言い換えれば、補強フレーム32の伸長規制に基づいて刈取部2の左右移動を規制することができるようになっている。 【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、茎稈を刈取る刈取部2を、機体前部に左右位置切換可能に連結したものであるが、刈取部2を各切換位置で位置決めし、かつ仮保持する位置決めボール機構26と、仮保持された刈取部を固定する伸縮ロック機構35とを備えるため、刈取部2の左右位置を切換える際に、刈取部2の位置合せを行う必要がなく、しかも、位置決めボール機構26と伸縮ロック機構35で刈取部2の移動規制をするため、ロックピンのみで刈取部2の左右移動を規制するものに比して刈取部2のガタつきを小さくすることができる。 【0014】また、構造が簡単で、かつコンパクトな位置決めボール機構26を用いて刈取部2の位置決めおよび仮保持を行うため、刈取部2の構造が複雑化する不都合がない許りでなく、刈取部2の大型化を招くこともない。 【0015】また、刈取部2と走行機体との間に、刈取部2の左右移動に伴って伸縮する補強フレーム32を設けると共に、カム(ロックカム39)を利用した補強フレーム32の伸縮ロックに基づいて刈取部2の左右移動を規制するため、ロックピンの嵌入操作で刈取部2の移動規制をしていた従来に比して刈取部2の固定操作が容易になる許りでなく、補強フレーム32の伸縮ロックに基づいて刈取部2のガタつきを抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月14日(1998.10.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085394 【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−116220(P2000−116220A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−292296 |
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