| 【発明の名称】 |
果実採取用具 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡崎 孝二
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| 【要約】 |
【課題】切取り又はもぎ取りにより、手の届かない高所の果実を素速く、安全、確実に採取する。また四季を通じて各種果実を採取する。
【解決手段】竿2の先端に中空の果実容器4を設け、容器4の上方及び下方に櫛歯6、7を設ける。または該果実容器4の果実採取口3の上部には刃先を竿2方向に向けた刃物8を設け、該刃物8から果実採取口3へ向けて外方へ突き出した一対の果実案内部材9A,9Bを設ける。あるいは果実採取口3の側部に切欠口27を設けて、そこに刃物8を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 頭部及び底部が共に略球形に形成され竿先端に取付けられる中空の果実容器と、該果実容器の頭部から底部に亘り明けられた果実採取口と、該果実採取口の上部で前記果実容器の頂点付近から適宜間隔を置き外形に沿って前方に採取すべき果実の半径分だけ突き出された複数のロッド部材から成る上方櫛歯と、前記果実採取口の下方で前記果実容器の底部中心前方点から適宜間隔を置き上方に向けて採取すべき果実の半径分だけ突き出された複数ロッド部材から成る下方櫛歯と、を備え、前記上方櫛歯で果実の茎を引掛け前記竿を手元方向に引寄せることにより、または前記下方櫛歯で果実の茎を引掛け前記竿を突き上げることにより、引掛け果実をもぎ取るようにしたことを特徴とする果実採取用具。 【請求項2】 竿先端に取付けられる中空の果実容器と、該果実容器の頭部から底部に亘り明けられた果実採取口と、該果実採取口の上部で前記果実容器の側面に沿い刃先を前記竿の手元方向に向けて配置した刃物と、該刃物の刃先前方から採取すべき果実の茎を案内するに十分な間隔を置き次第に外へ角度を付けて前記果実採取口の果実入口方向へ向けて突き出した一対の案内部材から成る果実引込み案内部と、を備えたことを特徴とする果実採取用具。 【請求項3】 請求項2に記載の前記刃物及び前記引込み案内部から成る果実切取部は前記果実容器の本体部とは別途で着脱自在に形成され、前記果実容器の本体部には請求項1に記載の果実採取口及び上方櫛歯並びに下方櫛歯が設けられ、前記果実切取部は前記果実採取口に対して着脱されることを特徴とする果実採取用具。 【請求項4】 竿先端に取付けられる中空の果実容器と、該果実容器の頭部から底部に亘り明けられた果実採取口と、該果実採取口の上部で前記果実容器の頂点付近から外形に沿って採取すべき果実の半径分だけ前方に突き出された複数ロッド部材から成る上方櫛歯と、前記果実採取口の下方で前記果実容器の底部中心前方点から上方に向けて突き出された複数ロッド部材から成る下方櫛歯と、前記果実採取口の側部中心辺りに設けられた切欠き口と、該切欠き口内で刃先を前記竿の手元方向に向けて配置された刃物と、を備えたことを特徴とする果実採取用具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、手の届かない所に生っている柿、ゆず、みかん、スモモ等、各種果実を、もぎ取り又は切取りにより手早く採取することができる果実採取用具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の高木果樹の採取方式としては、例えば高枝切鋏の改良に関するものの例がある(特開昭60−38552号参照)。これは、剪定用の鋏を竿先端に取付けると共に手元に操作レバーを設け、このレバーの手元操作によって鋏を作動させ、果実を枝ごと切取るようにしたものである。また、切取り果実を落さないようレバーを引いた状態で切取り枝を押え込むようになっている。この高枝切鋏では、手の届かない高い所に生っている果実を枝ごと切り取り、手元に引寄せ、レバーを手から離すことにより、果実を地上に置くことができ、果実採取用具として広く利用されている。枝ごとでなければならないので、梅やスモモ等大きな枝に直接生ることのある果実や、枝を切ることができない果実には利用できない。 【0003】しかしながら、この高枝切鋏では、実の重さに制限があり、かつレバーを引いたままでなければ果実が落ちる。また、切取り果実を引寄せるとき実が木に引っかかると落ちてしまう。さらにレバーを引いたままで実を引寄せなければならないため、樹上で操作するのは難しい。これら理由によって利用できる場合の制限が多い。また、採取速度が遅い。 【0004】また、高木果樹の採取方式としては、特開平2−14928号公報に示される「果実高低万能収穫装置」が提案されている。この装置は、竿先端に角度調節可能のかごを取付け、このかごの先端部に果実をもぎ取るためのロッドと、茎を切取るためのカッターとを備え、かごの角度を調節しつつ各種姿勢の果実をもぎ又は切取ろうとしたものである。しかしながら、この装置では、各果実毎に角度調節をしなければならず、またカッターを引寄せ方向に対し斜めとしたため茎をうまく切断することが難しい等実用上問題点が多い。 【0005】また、実開平2−46522号公報には別の「果実採取器」が提案されている。この採取器は、竿先端に円形枠を設け、この枠内に刃部を竿の手元方向に向けて配置した刃物を設け、さらに前記枠の平面内で切取り果実の茎を前記刃物の刃部へ案内するようガイドが設けられている。この果実採取器によれば、円形枠を果実の下へ持って行き、枠を少し持ち上げ、その中に果実をうまく入れることができるなら、竿を手元に引寄せることにより果実の茎を切断して、切取り果実を網の中へ入れることができる。しかしながら、果実は果樹に対してあらゆる姿勢で生り、また枝が多く茂っているためこの果実採取器では果実を枠内に入れるのが難しく、切取り可能の果実が極めて少ない(50%以下)という欠点がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】農家には、自家用果樹が多く植えられている。また、都会の家庭にも多くの自家用果樹が植えられている。これら果樹は毎日食べる分だけ採取するのが普通であり、手軽に、都度手速く、採取したいものである。さらに、営業用の果樹にあっても、手の届かない高い所の果実をより手速く、安全、確実に採取したいものである。 【0007】そこで本発明は、柿、ゆず、みかん、スモモ等、各種手の届かない所に生っている果実を、手速く、安全、かつ確実に採取することができる果実採取用具を提供することを目的とする。また、四季を通じて利用できる果実採取用具を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の概要を図1に示す。図には、後述する櫛歯と刃物を同時的に示しているが、これらは選択的に使用される場合と、同時的に使用される場合とがある。図示のように、本発明の果実採取用具1は、竿2の先端に、果実採取口3の明けられた果実容器4を取付けて成る。果実容器4は、頭部及び底部共に球形で、果実採取口3は頭部頂点Aから底部中心前方点Cに向けて切欠いた態様である。 【0009】果実採取口3内に案内された果実5の枝からのもぎ取りを行うため、前記頂点Aから前方に向けて複数のロッド部材から成る櫛歯(上方櫛歯)6が設けられている。ロッド部材の突出し量は採取すべき果実の約半径分である。また、底部前方点Cには、果実採取口3内に案内された果実5を突き上げ操作でもぎ取るため、別の櫛歯(下方櫛歯)7が設けられている。従って、果実採取口3に案内された果実5を、竿2の引寄せ操作または突き上げ操作によって採取でき、果実採取容器4の底部に収納することができる。底部は球形に形成されているので、収納果実に傷が付かず、安定して収納できる。 【0010】竿2の果実容器4への取付点Eは、底部の中心点ではなく、頭部の中心点に相当する位置とするのが好ましい。竿2を手にしたとき、果実容器4の重心を竿2の延長位置より後方側に位置させることにより、果実採取口3を常的前方に向け、竿2を安定して手で持つことができるようにするためである。また、竿2の果実容器4に対する取付角度αは、やや前方に傾斜させておくのが好ましい。櫛歯6が底部によって隠されるのを防止し、操作性を向上させるためである。 【0011】一方、刃物8の取付位置は、頭部中心の前方点Bとし、その刃先は竿2の手元方向に向ける。従って、竿2を手元方向に引寄せることにより、果実5の茎を刃物8の刃先に案内し、果実5の茎を刃物8で切断することができる。刃物8は目の細かい鋸刃でも良い。茎の刃先への案内方式については後述する。 【0012】櫛歯6,7でもぎ取りのできる果実としては、ナツメ、ウメ、スモモ、プルーンの他、比較的茎の弱い果実、例えば栗、山柿、ナシ、キュウイ、カリン等の例がある。また刃物8を必要とする果実の例としては、カボス、カラタチ、みかん、ユズ等柑橘類、ざくろ、富有柿等の例がある。容器を長目に形成し、果実部分を容器内部に入るようにしておけば、ヤマブドウやクルミ等総状の果実も採取することができる。 【0013】果実容器4の頭部の直径をD1 、底部の直径をD2 とするとき、直径D1 は果実の直径D0 より大きく取られるが、ナツメ、ウメ、スモモ等比較的小径の果実を対象とする場合には、最小値として50〜70mmとされるものである。即ち、果実に合わせ、余り小さくしすぎると、操作性が悪くなるため、上記の最小値が採用される。また、底部の直径D2 は、採取した果実を収納する部分であり、比較的小径の果実の場合には、上記の頭部直径と同径とされる。同径とした場合でも、小径の果実では複数の果実の収納が可能である。また、比較的大径の果実、例えば夏柑や蜂屋柿等を対象とする場合には重量的に採取数は2個までであるので、底部直径D2 は、頭部直径D1 より僅かに大きく取られるものである。さらに、次郎柿やみかん等通常サイズの果実では、底部直径D2 を頭部直径D1 より20〜30%程度大きく取り、底部に複数(例えば5個)の果実を収納可能とする。またさらに、ブンタン等さらに大径の果実を採取する場合には、重量的に1個の採取が限度であるので、頭部及び底部の直径を同径とし、かつ両者の間隔lを最小限に抑えるようにする。この場合、果実採取口3に果実5を案内せねばならないことから、果実容器4の全長Lは、結局、果実5の直径の2倍位が必要となる。 【0014】以上の概要を前提として、本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの果実採取用具を構成した。 【0015】 【作用】本発明の請求項1に記載の果実採取用具では、中空の果実容器を備え、果実採取口の上方及び下方にそれぞれロッド部材から成る櫛歯を設けたので、果実採取口の内部に案内した果実の茎を上方櫛歯または下方櫛歯で引き寄せまたは突き上げることにより、果実の茎を枝より外すことができ、果実をもぎ取ることができる。もぎ取り果実は果実容器内に収納可能としたので、連続採取が可能であり茂った木の間でも操作することができ、果実を落とすこともない。 【0016】本発明の請求項2に記載の果実採取用具では、請求項1に記載のものと同様に中空の果実容器を備え、その内部に採取した果実を収納可能にしたので、茂った木の間でも操作することができ、果実を落すこともない。また、果実引込み案内部を果実容器より外方に突出させ、果実採取口入口付近に来た果実を内部に引込むと共に茎を刃物に案内するようにしたので、竿の引寄せ動作により、果実を滑り込ませるように容器内部に引込んで、かつ刃物で茎を切断することができ、茎が強く前述の櫛歯では採取できない果実を円滑に採取することができる。さらに、刃物は、その刃部を竿の手元方向へ向けているので、竿の引寄せ動作によって、茎を少ない力で容易に切断することができる。 【0017】本発明の請求項3に記載の果実採取用具では、刃物及び果実引込み案内部より成る果実切取部を果実容器本体部と別体で着脱自在に形成し、本体部の果実採取口には櫛歯を設けたので、果実切取部を取付けた状態では茎の強い果実を切取ることができ、果実切取部を本体部から外した状態では茎の弱い果実をもぎ取ることができ、適用果樹が多くなり、四季を通じて各種果実に適用できる。 【0018】本発明の請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の櫛歯に加え、果実採取口の側部に切欠き口を設けて、その内部に刃物を設けたので、竿の回転操作により果実を切欠き口内の刃物に案内して案内された果実の茎を刃物で切断することができ、もぎ取り、または切取り操作を選択的に使用することができる。この発明では、請求項3に記載の果実切取部を別体に準備することも不要となり、一つの果実採取用具にて、四季を通じて各種果実を採取することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明の実施の形態に係る果実採取用具1Aについては図8で詳述する。 【0020】図2は請求項2に記載の発明の実施の形態に係る果実採取用具1Bを示す斜視図、図3はその一部を拡大して示す正面図、図4は図3の左側面図、図5は果実の生り方を示す説明図である。 【0021】図示のように、本例の果実採取用具1Bは、竿2の先端に中空の果実容器4を取付けている。果実容器4の側面には、頭部から底部に亘り明けられた果実採取口3が設けられ、その上部には、刃先を竿2の手元方向に向けた刃物8が取付けられている。該刃物8の刃先前方から、最初は刃物8と平行で次第に角度を付けて前記果実採取口3の果実入口方向へ向けて外方へ突き出し、その後果実採取口3の側面へ向けて接続された一対の案内部材から成る果実引込み案内部9A、9Bが設けられている。 【0022】果実容器4は塩化ビニル樹脂等のプラスチックで成形できる。針金細工で組立てても良い。果実容器4の頭部断面の大きさは、採取すべき果実に併せて、それよりは僅か大き目に決められる。例えば、カボス、カラタチ、ゆず、みかん、西村柿、次郎柿では80〜100mmで十分である。伊予柑、富士柿、夏柑等を対象とする場合には、直径120〜130mmが必要である。また、ブンタン等より大きな果実を対象とする場合には、150mm〜200mmの寸法が必要である。一方、果実容器2の底部横断面は、採取した果実5の収納個数に併せて、頭部と同径又はそれ以上の大きさに形成する。一般的な例で云えば、頭部を105mm、底部を120〜130mmとした場合、直径70mmの柿なら5ケ程度収納可能である。又この場合、蜂屋、伊予柑ならば2個までである。果実容器4の竿1への取付け位置は、図1で示したように少し前方にずらせた方が安定性が良い。竿1を手にしたとき、重い方の底部が下方に位置するようになるからである。 【0023】刃物8は、厚み0.75〜1.0mmの平刃で形成されている。また、案内された茎を刃部で滑らせて切断するために、刃部の前方には茎が通過するに必要な間隔より広い間隔の切断口10が設けられている。また、刃物8は竿2と直交する方向に対し10〜15度程度傾けて取付けられている。研ぎ方は、片刃でも両刃でも良い。本例では、半月状に形成してあるが、これに限定されるものではない。例えば刃部を三ケ月状としても良い。 【0024】果実引込み案内部9A、9Bは、その対向面で果実5の茎を刃物8へ案内すると共に、果実を果実容器4の内部へ引込むためのものであり、本例では、果実容器4の壁面で形成されている。即ち、本例の果実引込み案内部9A、9Bは、刃物8の刃先から、次第に角度を付けて果実採取口3の果実入口方向へ向けて突き出され、その後果実容器4の側面へと接続された形となっている。間隔は、少なくとも茎を刃先へ案内するに十分な5〜10mm程度とされ、その後次第に幅を広げ、果実採取口3への接近位置では、果実径の半分位とされている。この引込み案内部9A、9Bは、果実容器4と一体に成形できるが、針金加工や板金加工により、果実容器4とは別体に形成しても良い。 【0025】以上のように構成した果実採取用具1Bでは、竿2を操作し、果実容器4の果実採取口3を果実5へ向けて持って行き、引込み案内部9A、9Bで果実を半分以上引っかけるようにして、竿2を手前(矢印11方向)に引寄せることにより、果実5を果実容器4の内部に引込むことができ、竿2を更に手前に向けて引寄せることにより、茎を刃物8の手前の切断口10へ案内することができる。竿2をさらに手前に引寄せることにより、茎を刃物8に沿って滑らせながら果実切断刃8で切断し、果実5を容器4内へ採取・収納することができる。採取された果実5は、一又は複数個づつ地上へ持って行き、容器4を逆さにすることにより、容器4から出すことができる。 【0026】本例の果実採取用具1Bでは、1分間に約20〜30個の果実を採取できる。比較すると、高枝切鋏の採取速度の2倍である。また、採取作業中に実が落ちることがない。さらに、木の上に登った状態でも操作可能である。レバー不要で、引寄せ作業が容易だからである。ただし、竿2が長きにすぎる(2m以上)と操作困難である。 【0027】図5に果実の生り方を示している。5−1、5−2は垂れ下がったもの、5−3、5−4、5−5は比較的大きな枝に付いているもの、5−6は茎の短い果実が高い所で生っているもの、5−7は枝に隠れた状態で生っているもの、5−8、5−9、5−10、5−11、5−12は団子状に生っているもの、5−13、5−14は間隔を置いて複数個生っているものの例である。本例の果実採取用具では、これら果実のほとんどを採取できる。ただし、頭上の果実5−6を真下側から採取するのは難しい。果実採取用具の頭部が枝に当たり果実5−6を果実採取口3に導入するのが困難だからである。しかし、この場合でも、操作高さや方向を変更すれば略100%採取可能である。また、団子状の果実5−10〜5−12は、一度に複数の果実を容器2内へいれて竿2を引き寄せるか、外方のものから1個づつ採取すれば良い。なお、果実案内部9A,9Bが無ければ、果実採取口3への引込み操作をすることができず、団子状の果実5−10〜5−12や、果実5−7のように枝が少しでも邪魔する場合には採取困難である。 【0028】上述したように、頭上の果実5−6を真下側から採取するには、果実容器4の頭部が邪魔になる。このため、果実容器4の頭部に穴を明け、ここは、採取果実がこぼれぬよう、紐や袋でカバーするようにしても良い。 【0029】図6は、果実引込み部の他の実施の形態を示す斜視図である。本例の引込み案内部は3本の線状部材9C,9D,9Eで形成されている。この線状部材9C,9D,9Eは、ピアノ線を刃物12の刃先から緩やかに果実容器の外方へ曲げ、先端部は採取すべき果実に傷を付けることがないよう逆方向へ折曲げている。線状部材9C,9D,9Eは、果実が引込み途中でひっかからないようにするため、竿2の引寄せ方向11に対し、外方へ最大30°程度反らせている。 【0030】本例では、相隣り合う一対の線状部材9C,9D又は9D,9Eが各々果実引込み案内部を形成するので、果実の狙いを比較的楽にすることができる。本例では、刃物12は、線状部材9C,9D,9Eの上方(外)側に取付けてある。 【0031】図7は、刃物の他の実施の形態を示す説明図である。本例の刃物13は、果実容器4に刃物台14を設け、これにボルト15を介して着脱自在に取付けられるようにしたものである。尚、硬質刃物で、刃物を研がず、続けて1,000個以上は採取可能である。本例では、刃物13の切れ味が悪くなったとき、又は破損したとき、ボルト15を外して新規の刃物と交換することができる。 【0032】図8は、請求項3に記載の果実採取用具の実施の形態1Cを示す斜視図、図9はその上部を拡大して示す断面説明図、図10は図8における果実容器の下部を拡大して示す断面説明図である。本例では、刃物8及び引込み案内部9A,9Bから成る果実切取部16を果実容器とは別体で着脱可能に形成し、果実容器の本体部17には新たなもぎ取り果実採取口18を設け、その上部には果実をもぎ取るための3本のロッド部材から成る櫛歯19を設け、またその下部には2本のロッド部材から成る櫛歯20を設けている。果実容器17の上部両側に設けた耳21A,21Bは、果実の洩れを防ぐためのものである。果実切取部16の本体部17への着脱は、果実切取部16の先端22を櫛歯19の中央ロッド部材の折返し部にひっかけ、容器側面に明けた小孔24A,24Bに果実切取部16の外形をなすピアノ線終端折曲げ部23A,23Bをひっかけるようにしている。着脱方式はこれに限定されるものではない。 【0033】本例の果実切取部16を除去した形のものが、請求項1に記載の果実採取用具1Aに相当する。即ち、請求項1に記載の果実採取用具1Aは、上方櫛歯19と下方櫛歯20を備えている。上方櫛歯は、ロッド部材(ピアノ線)を頭部頂点から前方へ外形に沿って果実直径の半分位突き出した形である。また下方櫛歯20は、略球形を為す底部の中心前方点から上方へ向けて突き出した形となっている。 【0034】上方櫛歯19は、その曲率を容器頭部曲率より大きくする等により、容器17頭部の外形より、やや外方に位置させ、果実5を内側円形部分で受けるようになっている。櫛歯19を頭部外形より外方に位置させることにより、茎を櫛歯19に対し案内し易くすることができる。また、その先端は、果実5を傷付けることのないよう逆方向に折返して曲げている。下方櫛歯20は、容器17の外形に沿って配置し、その先端は逆方向に折返して曲げている。 【0035】本例では、櫛歯19に引込んだ果実の茎を、竿2の引寄せ動作(方向11)によって枝からちぎり、果実5をもぎ取ることができる。また、下方櫛歯20に果実の茎を入れて突上げる(方向12)ことにより、果実5をもぎ取ることができる。頭部を球形としているので、もぎ取り果実を球面内で受けることができ果実に傷を付けることがない。また底部も球面としているので、果実に傷を付けることなく収納できる。また、もぎ取り果実を頭部で受けるとき、櫛歯始点をやや前方側とすることにより、果実に対し果実の茎を角度を付けて引くことができ、より果実をもぎ取り易くすることができる。この方式で採取できる果実の例としては、ナツメ、ウメやスモモ、蜂屋、次郎、百目柿等比較的茎の弱い柿等の例がある。茎の切断品度に問題はあるが、リンゴ、ナシにも勿論適用可能である。 【0036】一方、果実切取部16を取付けた形の果実採取用具1Cでは、図2に示したものと同様に果実を引込み案内部9A,9Bで案内して引込み、刃物8を用いて茎を切断することができる。本例の果実採取用具1Cは、果実切取部16の着脱を行うことにより、もぎ取り又は切取りのいずれかを選択することができ、春から秋にかけて、各種果実を採取できる。 【0037】図11は請求項4に記載の果実採取用具の実施の形態1Dを示す説明図である。本例の果実採取用具1Dは、竿2の先端に取付けられる中空の果実容器25と、該果実容器25の頭部から底部に亘り明けられた果実採取口26と、該果実採取口26の上部で前記果実容器25の頂点付近から外形に沿って前方に突き出された複数ロッド部材から成る上方櫛歯19と、前記果実採取口26の下方で前記果実容器25の底部中心で前方点から上方に向けて突き出された複数ロッド部材から成る下方櫛歯20と、前記果実採取口26の側部中心辺りに設けられた切欠き口27と、該切欠き口内で刃先を前記竿2の手元方向に向けた刃物8とを備えている。切欠き口27の正面形状は、図3で示したものと同様に案内茎を刃物前方に備えた切断口10に案内するようになっている。また、刃物8も図3のものと同様に適宜角度を付けて取付けられている。本例の刃物8では、図2に示したような外方に突出した形の引込み案内部9A,9Bは不要である。竿2の回転で果実5の茎を刃物8に案内するため、果実容器25の外形に沿った切欠き口が自然に茎を案内できるからである。 【0038】本例の果実採取用具1Dは、櫛歯19、20と、刃物8とを備えているので、ウメやスモモは櫛歯でもぎ取り、ユズや柿は刃物8で切取るというように、果実の強さに応じ櫛歯または刃物8を選択的に利用することができる。 【0039】本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、より操作し易くするために果実容器を透明材料としたり、不透明材料であっても複数の穴を明けて半透明状態にしたり、或いは刃物の刃部を凹面とする等、通常技術を適用して各種態様で実施し得るものである。 【0040】 【発明の効果】以上説明したように本発明の果実採取用具によれば、柿、ゆず、みかん、スモモ等、各種果実を四季を通じて手速く、安全、確実に採取することができる。 【0041】即ち、請求項1に記載の果実採取用具(1A)によれば、果実容器を備え、その上方及び下方に備えた櫛歯を用いて、ウメやスモモ等比較的茎の弱い果実を素速くもぎ取ることができる。果実容器によるので茂った木の間でも操作でき採取した果実に傷を付けることもない。 【0042】また、請求項2に記載の果実採取用具(1B)によれば、刃物で茎を切断できるので、柑橘類等茎の強い果実を容器に切取ることができる。引込み案内部を適切に設けたので、各種姿勢の果実を確実、迅速に採取できる。 【0043】さらに、請求項3に記載の果実採取用具(1C)によれば、果実切取部を請求項1に記載の果実採取用具(1A)から成る本体部に別体で着座自在に設けたので、茎の強さに応じ、茎が強い場合には果実切取部に取付けるようにできるので、各種果実に適応できる。 【0044】また請求項4に記載の果実採取用具(1D)では、もぎ取り用の櫛歯と、切取り用の刃物を一体に設けたので、櫛歯または刃物を選択的に使用することにより、請求項3に記載の果実切取部の着脱を行うこともなく、容易、迅速に、各種果実に対して適応できる。 【0045】以上の各種果実採取用具1A〜1Dは、それぞれ竿2に対して固定して使用してもよい。また一本の竿に対し、各果実容器を着脱自在として、一本の竿にて各種果実採取用具1A〜1Dを使用できるようにしてもよい。着脱方式は、ネジ式としてもよく、ボルト挿通によってもよく、また蝶ネジにより締付けて固定するようにしてもよく、各種通常手段をもって固定することができる。 【0046】また、四季を通じての使用度数を高めるため、竿2に対して他の器具を取付け可能としてもよい。例えば、針金細工にて、直径15cm、長さ15〜20cm程度の筒状のかごを作り、それを竿1の先端に固定可能として、そのかごの中に布袋を収納可能とし、その布袋の中に粉状の殺虫剤を収納する。竿1を振動させれば布袋に入れた殺虫剤をほどよく振り出すことができ、家庭菜園の殺虫に大変便利である。このようにすれば一年を通じて竿2を含めた果実採取用具を有効に利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598125235 【氏名又は名称】岡崎 孝二
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| 【出願日】 |
平成10年9月11日(1998.9.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−83442(P2000−83442A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−258739 |
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