| 【発明の名称】 |
車両積載式のブーム形作業装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大河原 悟
【氏名】相賀 国保
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| 【要約】 |
【課題】ブーム形作業装置を手軽に利用できるようにする。
【解決手段】トラック1の荷台4の床枠5にアダプター枠11を載置して、そのアダプター枠11をロープ10によって上記の床枠5に固定する。そのアダプター枠11に取付けた基枠12にブーム15を支持し、そのブーム15に連結したアーム16の先端部に草刈り機17を支持する。また、上記のアダプター枠11には、アウトリガー31を車幅方向へ伸縮可能に支持し、そのアウトリガー31の脚37の下部に接地輪38を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 荷台(4)を有する車両(1)の車幅方向の外側へ突出可能とされるブーム手段(14)と、そのブーム手段(14)の基端部を支持する基枠(12)と、同上ブーム手段(14)の先端部に支持した作業機(17)とを備え、上記の車両(1)の荷台(4)に上記の基枠(12)を着脱可能に取り付けて構成した、ことを特徴とする車両積載式のブーム形作業装置。 【請求項2】 請求項1に記載の車両積載式のブーム形作業装置において、前記の車両(1)の前記の荷台(4)にアダプター枠(11)を着脱可能に取り付けて、そのアダプター枠(11)に前記の基枠(12)を取り付けた、ことを特徴とする車両積載式のブーム形作業装置。 【請求項3】 請求項2に記載の車両積載式のブーム形作業装置において、前記の荷台(4)の車幅方向の外側へ突出するアウトリガー(31)を前記アダプター枠(11)に支持して、そのアウトリガー(31)の脚(37)の下部に接地輪(38)を設けた、ことを特徴とする車両積載式のブーム形作業装置。 【請求項4】 請求項1に記載の車両積載式のブーム形作業装置において、前記の荷台(4)の車幅方向の外側へ突出するアウトリガー(31)を前記の基枠(12)に支持して、そのアウトリガー(31)の脚(37)の下部に接地輪(38)を設けた、ことを特徴とする車両積載式のブーム形作業装置。 【請求項5】 請求項3又は4に記載の車両積載式のブーム形作業装置において、前記アウトリガー(31)を車幅方向へ調節移動可能に構成すると共に、そのアウトリガー(31)のアウトリガー本体(35)に対して前記の脚(37)を上下方向へ調節移動可能に構成した、ことを特徴とする車両積載式のブーム形作業装置。【請求項6】 請求項5に記載の車両積載式のブーム形作業装置において、前記アウトリガー本体(35)に対して前記の脚(37)を下向きに突出する使用姿勢(X)と上向きに回動する収納姿勢(Y)とに切換え可能に支持した、ことを特徴とする車両積載式のブーム形作業装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両積載式のブーム形作業装置に関し、より具体的にいえば、草刈り機・洗浄機・ホイスト等の作業機をブーム手段の先端部に支持したタイプのブーム形作業装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来では、この種のブーム形作業装置は、自走式の専用車両または多用途作業車両に装備されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の専用車両または多用途作業車両は、別注の特装車両であって高価であるため、ブーム形作業装置を手軽に利用できないという問題があった。本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解消することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、例えば、図1と図2、又は図3もしくは図4に示すように、ブーム形作業装置を次のように構成した。即ち、荷台4を有する車両1の車幅方向の外側へ突出可能とされるブーム手段14と、そのブーム手段14の基端部を支持する基枠12と、同上ブーム手段14の先端部に支持した作業機17とを備え、上記の車両1の荷台4に上記の基枠12を着脱可能に取り付けた。 【0005】なお、上記の基枠12は、荷台4に直接に取り付ける場合と、後述するアダプター枠11等の少なくとも一つの枠体(又はプレート)を介して間接的に荷台4に取り付ける場合とが考えられる。 【0006】上記の請求項1の発明は次の作用効果を奏する。ブーム形作業装置によって作業する場合には、普通トラック等の車両の荷台に上記ブーム形作業装置の基枠を取付けて、その車両にブーム形作業装置を装備する。そして、その作業が終了した後には、上記の荷台から上記の基枠を取り外して、ブーム形作業装置を車両から降ろす。これにより、その車両を運搬等の通常の用途に使用できる。従って、ブーム形作業装置を利用するにあたり、別注で高価な特装車両を採用する必要がなくなって、そのブーム形作業装置を手軽に利用できる。 【0007】なお、この発明においては、請求項2から6の各具体的な態様を上記の請求項1の発明に付加することが好ましい。 【0008】請求項2の発明は、上記の請求項1の発明において、車両の荷台にアダプター枠を着脱可能に取り付けて、そのアダプター枠に前記の基枠を取付けたので、荷台の形状や寸法が異なる車両ごとに専用のアダプター枠を準備することにより、上記の基枠を共通部品化できる。このため、ブーム形作業装置は、安価に供給でき、さらに手軽に利用できる。 【0009】請求項3の発明は、上記の請求項2の発明において、荷台の車幅方向の外側へ突出するアウトリガーを前記アダプター枠に支持して、そのアウトリガーの脚の下部に接地輪を設けたので、車幅方向の外側へ突出させた作業機による転倒モーメントを上記の接地輪によって受け止めることができる。このため、その作業機の突出長さを大きくして作業範囲が広くなる。しかも、上記アウトリガーをアダプター枠に支持したので、アウトリガー取付け用の改造を車両に施す必要もなくなる。 【0010】請求項4の発明は、前記の請求項1の発明において、荷台の車幅方向の外側へ突出するアウトリガーを前記の基枠に支持して、そのアウトリガーの脚の下部に接地輪を設けたので、上記の請求項3の発明と同様に、車幅方向の外側へ突出させた作業機による転倒モーメントを上記の接地輪によって受け止めることができる。このため、その作業機の突出長さを大きくして作業範囲が広くなる。しかも、上記アウトリガーを基枠に支持したので、アウトリガー取付け用の改造を車両に施す必要がない。 【0011】請求項5の発明は、上記の請求項3又は4の発明において、前記アウトリガーを車幅方向へ調節移動可能に構成すると共に、そのアウトリガーのアウトリガー本体に対して前記の脚を上下方向へ調節移動可能に構成したので、車両が走行する路面に合わせて前記の接地輪を適切な状態で接地できる。 【0012】請求項6の発明は、上記の請求項5の発明において、前記アウトリガー本体に対して前記の脚を下向きに突出する使用姿勢と上向きに回動する収納姿勢とに切換え可能に支持したので、そのアウトリガーを荷台に容易かつコンパクトに収納できる。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1および図2によって説明する。図1は、図2中のI−I線矢視図である。図2は、自走車両であるトラック1にブーム形作業装置Aを積載した状態の立面図である。上記トラック1は、車体フレーム2の前部にキャビン3を配置すると共に後部に荷台4を配置してある。その荷台4は、床枠5と鳥居6と一対の側方あおり7・7と後方あおり8とを備える。 【0014】前記のブーム形作業装置Aは、油圧式に構成されており、ロープ10によって上記の床枠5に固定したアダプター枠11と、そのアダプター枠11の側面に複数のボルト(図示せず)によって固定した基枠12と、その基枠12に水平旋回可能に支持した基部ブラケット13と、その基部ブラケット13に支持されて車幅方向の外側へ突出するブーム手段14とを備える。そのブーム手段14は、ここでは屈曲ブーム式に構成してあり、回動自在に連結したブーム15とアーム16とからなる。上記ブーム15の基端部が上記の基部ブラケット13に上下回動自在に支持される。上記アーム16の先端部には、作業機である草刈り機17が上下回動自在に支持される。 【0015】上記ブーム15を回動させる第1油圧シリンダ21と、上記アーム16を回動させる第2油圧シリンダ22と、上記の草刈り機17を回動させる第3油圧シリンダ23と、同上の草刈り機17のカッター17aを駆動する油圧モータ(図示せず)と、上記の基部ブラケット13を水平旋回させる旋回用油圧シリンダ(図示せず)とは、前記のアダプター枠11の上部に載置した油圧ユニット25へ接続してある。その油圧ユニット25は、ガソリンエンジンによって油圧ポンプを駆動するように構成してある(いずれも図示せず)。符号26はガソリンタンクである。 【0016】上記アダプター枠11にはアウトリガー31が車幅方向へ調節移動可能に取り付けられる。即ち、そのアダプター枠11の上部に前後一対の角パイプ32・32が複数のボルト33によって固定される。上記アウトリガー31は、上記の角パイプ32・32に嵌入したアウトリガー本体35と、そのアウトリガー本体35の下部ブラケット36に支持した脚37と、その脚37の下部に設けた接地輪38とを備える。 【0017】なお、上記アウトリガー31は、ここでは、二本の連結ピン41・41によって車幅方向の所望の伸縮位置に調節可能になっているが、油圧シリンダ等のアクチュエータを利用して伸縮させてもよい。また、上記の脚37も、ここでは、上下のピン42・43によって上下方向に高さ調節可能に構成してあるが、油圧シリンダ等のアクチュエータを利用して伸縮させたり回動させたりしてもよい。 【0018】上記のブーム形作業装置Aは、例えば次の手順でトラック1に装着される。まず、前記の荷台4の床枠5に前記アダプター枠11を載置して、そのアダプター枠11をロープ10によって固定する。なお、上記のアダプター枠11にはロープ用フックを予め設けておくことが好ましい。次いで、前記ブーム手段14を取り付けた前記の基枠12を下ローラ46を介して上記の床枠5に沿って水平移動させる。これにより、その基枠12を上記のアダプター枠11の側面に接当させ、その状態で上記アダプター枠11に上記の基枠12をボルト等の締結具(図示せず)によって固定する。最後に、上記ブーム手段14のアーム16の先端に草刈り機17を取り付けるのである。 【0019】なお、上記アダプター枠11に上記の基枠12を溶接またはボルト等によって予め連結しておき、これら一体式のアダプター枠11および基枠12を荷台4に積み込むようにしてもよい。また、天井クレーンやホイスト等の積み込み手段を利用できる場合には、上記アダプター枠11・基枠12・ブーム手段14・草刈り機17を一体に組み立てた状態でブーム形作業装置Aをトラック1の荷台4に積み込んで、上記のアダプター枠11を荷台4に固定することも可能である。さらには、上記の一体に組み立てた状態のブーム形作業装置Aをフォークリフトによって荷台4に積み込むことも可能であり、その外の積み込み方法を利用できることは勿論である。 【0020】トラック1に装着されたブーム形作業装置Aは、次のように使用される。草刈り作業時には、まず、前記アウトリガー本体35を一点鎖線図の収縮位置Uから実線図の使用位置Sへ切換えると共に、脚37を一点鎖線図の収納姿勢Yから実線図の使用姿勢Xへ切換えて、前記の接地輪38を路面Rに接当させる。次いで、ブーム手段14を所望の屈曲姿勢に操作して前記の草刈り機17を路肩・土手・畦道などの作業面Bに接地させる。その状態で、草刈り機17を運転するとともにトラック1を徐行させて、上記の作業面Bの草を刈り取っていく。 【0021】草刈り作業が終了すると、上記ブーム形作業装置Aは、例えば次の手順でトラック1の荷台4に収納される。まず、前記のアウトリガー本体35を使用位置Sから最大伸長位置Tへ切換え(図1中の二点鎖線図参照)、次いで、上記の荷台4の一方の側方あおり7を開き回動する(同上の図1中の二点鎖線図参照)。引き続いて、前記の脚37を使用姿勢Xから収納姿勢Yへ切換える。その切換えは、前記の上ピン42を差し込んだままで下ピン43だけを抜き取り、その上ピン42を支点として上記の脚37を上横向きの収納姿勢Yへ回動させればよい。その後、上記アウトリガー本体35を上記の最大伸長位置Tから最大収縮位置Uへ押し込んで、前記の側方あおり7を閉じ回動する。最後に、前記の基部ブラケット13を旋回操作すると共に前記ブーム15およびアーム16を操作して草刈り機17を荷台4の後部に収納するのである。 【0022】ところで、上記の側方あおり7を開いたままの状態(図1中の二点鎖線図参照)で草刈り作業を行うようにすると、アウトリガー本体35を使用位置Sから最大収縮位置Uへ切換えるときに、そのアウトリガー本体35が側方あおり7に干渉しないので、上記アウトリガー本体35を最大伸長位置Tへ切り換える必要がなくなる。なお、上記アウトリガー本体35の下部ブラケット36の下面が前記の側方あおり7の上面よりも上側に位置するように設計変更することによっても、上記のアウトリガー本体35と側方あおり7との干渉を防止可能である。 【0023】なお、前記の接地輪38の車軸に油圧モータ(図示せず)を連結して、その油圧モータを前記の油圧ユニット25によって駆動してもよい。このように接地輪38を回転駆動した場合には、例えば次の長所を奏する。草刈り作業時のトラック1の徐行速度に対応するように上記の接地輪38の走行速度を設定することにより、その接地輪38の受ける走行抵抗が少なくなり、トラック1を良好にステアリングできる。また、草刈り作業時には、トラック1の変速機をニュートラル状態に切り換えておき、上記の接地輪38の駆動力だけで上記トラック1および草刈り機17を移動させることも可能である。この場合、そのトラック1の最小走行速度よりもゆっくりした速度で草刈り作業を行えるので、刈り残しを確実に防止できる。 【0024】上記の第1実施形態においては、前記の荷台4と前記アダプター枠11との間に別のアダプター枠(又は別のプレート)を介在させて、その別のアダプター枠を上記の荷台4に着脱可能に取り付けることが好ましい。この場合、荷台4の形状や寸法が異なる車両ごとに別のアダプター枠を準備することにより、上記アダプター枠11および前記の基枠12を共通部品化できる。さらには、上記の別のアダプター枠(又は別のプレート)の幅寸法を上記の荷台4の床枠5の幅寸法とほぼ同一にして、ブーム形作業装置Aに作用する転倒モーメントを上記の床枠5および側方あおり7・7によって受け止めることが好ましい。 【0025】図3と図4は、それぞれ、第2実施形態と第3実施形態を示し、上記の図1に相当する図である。これらの別の実施形態においては、上記の第1実施形態と同じ構成の部材には原則として同一の符号を付けてあり、その第1実施形態とは異なる構成についてだけ説明する。 【0026】図3の第2実施形態では、トラック1の荷台4の床枠5に前記のアダプター枠11を複数のボルト51によって着脱可能に固定したものである。なお、その床枠5にはナット等のメネジ孔を予め設けてある。また、上記の荷台4に前記アウトリガー31を収納するときには、上記アダプター枠11に支持した前記の角パイプ32を一方のボルト33を支点として回動させるように構成してある。なお、その角パイプ32回動操作は、人力を利用してもよいが、上記アダプター枠11に支持した前記ブーム手段(ここでは図示せず)を利用して行うことが好ましい。 【0027】図4の第3実施形態は、上記アダプター枠11の幅寸法を荷台4の床枠5の幅寸法とほぼ同一にして、ブーム形作業装置Aに作用する転倒モーメントを上記の床枠5および側方あおり7・7によって受け止め可能に構成したものである。なお、上記アダプター枠11は、軽作業の場合には上記の嵌合式取付け構造でも差し支えないが、重作業の場合にはロープ等を利用して荷台4に強固に固定することが好ましい。 【0028】上記の各実施形態は次のように変更可能である。ブーム形作業装置Aの作業機は、例示した草刈り機17に代えて、洗浄機・ホイストなどの他の種類の作業機であってもよい。前記ブーム手段14は、例示した屈曲ブーム式のものに代えて、伸縮ブーム式のものであってもよく、これら屈曲ブームと伸縮ブームとを組み合わた複合式のものであってもよい。 【0029】前記トラック1の荷台4に前記の基枠12を直接に着脱可能に取り付けると共に上記の基枠12に前記アウトリガー31を支持してもよい。この場合、前述のアダプター枠11を省略できるので、ブーム形作業装置Aの取付け構造を簡素化できる。本発明に係る車両は、例示したトラック1に代えて、自走車両によって牽引されるトレーラなどであってもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000177184 【氏名又は名称】三陽機器株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月8日(1998.9.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068892 【弁理士】 【氏名又は名称】北谷 寿一
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| 【公開番号】 |
特開2000−83436(P2000−83436A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月28日(2000.3.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−253482 |
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