| 【発明の名称】 |
コンバイン |
| 【発明者】 |
【氏名】浜田 健二
【氏名】渡辺 秀行
【氏名】大塚 弘隆
【氏名】加須屋 智
【氏名】後藤 誠
【氏名】町田 睦
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| 【要約】 |
【課題】無段刈取変速機構を損傷させる誤操作の防止並びに無段変速ベルトの耐久性向上などを図る。
【解決手段】収穫作業を連続的に行う脱穀部(4)及び刈取部(8)を設けると共に、エンジン(14a)の動力を伝える刈取部(8)の駆動速度を無段階に変更する無段変速プーリ(26)(27)及びベルト(28)の変速比を切換える刈取変速モータ(32)を設け、刈取部(8)駆動時に刈取変速モータ(32)を自動制御するコンバインの速度制御装置において、作物条件によって刈取速度を選択するセレクトスイッチ(55)並びに前記モータ(32)を接続させる制御回路(46)に増速及び減速用手動スイッチ(53)(54)を接続させたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収穫作業を連続的に行う脱穀部及び刈取部を設けると共に、エンジンの動力を伝える刈取部の駆動速度を無段階に変更する無段変速プーリ及びベルトの変速比を切換える刈取変速モータを設け、刈取部駆動時に刈取変速モータを自動制御するコンバインの速度制御装置において、作物条件によって刈取速度を選択するセレクトスイッチ並びに前記モータを接続させる制御回路に増速及び減速用手動スイッチを接続させたことを特徴とするコンバイン。 【請求項2】 刈取部が作動中のときだけ、刈取変速モータを作動させる前記制御回路の出力によって自動制御と手動制御の両方を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えば走行クローラの駆動によって移動し乍ら刈取部で穀稈を刈取り、脱穀部で脱粒して収穫作業を行うコンバインに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、特開昭56−5013号公報に示す如く、収穫作業を連続的に行う脱穀部及び刈取部を設けると共に、エンジンの動力を伝える刈取部の駆動速度を無段階に変更する無段刈取変速機構を設ける技術がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、走行変速レバーに刈取変速レバーを連結させ、走行変速レバー手動操作によって刈取変速レバーを作動させて無段刈取変速機構を切換えていたから、例えば圃場間の移動または路上走行など刈取部を停止させているときでも刈取変速レバーが作動して刈取変速が行われる。そのため、製造コストが高く組立分解が面倒な油圧ポンプ及び油圧モータによって形成する刈取変速機構に代えて、無段変速プーリ及びベルトで形成する安価で組立分解が容易な刈取変速機構を設けた場合、無段変速プーリが停止していても変速動作が行われてベルトまたは変速操作部を損傷させる不具合があり、刈取変速機構の構造が特定のものに限定され、製造コストの低減並びに保守及び修理などの取扱い作業性向上を容易に図り得ない等の問題がある。 【0004】また、実開昭62−178841号公報に示す如く、無段変速プーリ及び無段変速ベルトで形成する無段変速機構を設けて刈取部にエンジン駆動力を伝えると共に、無段変速機構を変速動作させる刈取変速モータを設ける技術もある。しかし乍ら、該従来技術は、前記無段変速ベルトにテンションプーリを圧接させ、該プーリを取付けるアームにワイヤを介して刈取変速レバーを連結させ、該レバー中間に螺旋杆を介して刈取変速モータを連結させるから、エンジンの停止によって刈取変速モータの動作が禁止されるが、エンジンが停止していても刈取変速レバーの操作によってテンションプーリが作動し、無段変速プーリが停止している状態で無段変速ベルトの変速切換が行われ、無段変速機構を損傷させる誤操作の防止並びに無段変速ベルトの耐久性向上などを容易に図り得ない等の問題がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、収穫作業を連続的に行う脱穀部及び刈取部を設けると共に、エンジンの動力を伝える刈取部の駆動速度を無段階に変更する無段変速プーリ及びベルトの変速比を切換える刈取変速モータを設け、刈取部駆動時に刈取変速モータを自動制御するコンバインの速度制御装置において、作物条件によって刈取速度を選択するセレクトスイッチ並びに前記モータを接続させる制御回路に増速及び減速用手動スイッチを接続させるもので、収穫作業移動速度並びに作物条件によって選択される刈取速度に基づき刈取モータを自動制御し、無段変速プーリ及びベルトの変速比を切換えて刈取変速制御を自動的に行うことにより、油圧変速構造などに比べて製造コストの低減並びに保守及び修理などの取扱い作業性向上並びに刈取変速制御の機能向上などを容易に行い得る。また、自動制御と手動制御の両方を行う制御回路の出力によって刈取部が作動中のときだけ、刈取変速を行わせるから、エンジンを停止させているときに手動操作によって刈取変速が行われて前記ベルトまたは変速操作部を損傷させる等の不具合を容易になくし得、無段刈取変速機構を損傷させる誤操作の防止並びに無段変速ベルトの耐久性向上などを容易に図り得るものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は制御回路図、図2はコンバインの側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)上に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃及び穀稈搬送機構などを備える刈取部、(9)は排藁チェン(10)終端を臨ませる排藁処理部、(11)は運転席(12)及び運転操作部(13)を備える運転台、(14)はエンジン(14a)を内設するエンジンルーム、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を溜める穀粒タンクであり、連続的に刈取り並びに脱穀作業を行うように構成している。 【0007】また、図中(16)は刈取部(8)の昇降操作並びに左右サイドクラッチ制御による操向操作を行う昇降及び操向用操作レバー、(17)は走行主変速レバー、(18)は副変速レバー、(19)は刈取クラッチレバー、(20)は脱穀クラッチレバーである。 【0008】さらに、図4及び図5に示す如く、機台(3)の支軸(3a)に軸受体(21)を介して伝動軸(22)を軸支させ、エンジン(14a)の駆動力を伝達する刈取駆動プーリ(23)を前記伝動軸(22)に設けると共に、刈取部(8)の刈取駆動ケース(24)に刈取入力軸(25)を軸支させる。そして、一対の割プーリ(26)(27)及びベルト(28)などで構成する刈取変速機構(29)を備え、前記伝動軸(22)及び刈取入力軸(25)に前記割プーリ(26)(27)を夫々設けると共に、伝動軸(22)の割プーリ(26)に無段変速カム(30)を設ける。 【0009】また、図6及び図7に示す如く、運転操作部(13)の機内側ボックス(31)内部に変速操作部材である刈取変速モータ(32)を設け、該モータ(32)の出力ギヤ(33)に常時噛合させる扇形ギヤ(34)を軸支させると共に、変速ロッド(35)(36)、変速アーム(37)(38)及び変速軸(39)を介して前記無段変速カム(30)にその扇形ギヤ(34)を連動連結させるもので、前記モータ(32)の正逆転制御により扇形ギヤ(34)などを介して無段変速カム(30)を作動制御し、割プーリ(26)の実行直径を変更してベルト(28)による出力回転数を変更し、刈取部(8)の刈取搬送速度を無段変速するように構成している。 【0010】また、前記扇形ギヤ(34)に連動させて該ギヤ(34)の回転角度を検出するポテンショメータ型刈取変速センサ(40)を設け、該センサ(40)によって前記モータ(32)による刈取変速位置を検出するように構成している。 【0011】さらに、図1に示す如く、主変速レバー(17)と連動して主変速位置を検出するポテンショメータ型主変速センサ(41)と、副変速レバー(18)と連動して副変速位置を検出する切換スイッチ型副変速センサ(42)と、エンジン(14a)の回転数を検出するピックアップ型エンジン回転センサ(43)と、走行クローラ(2)の回転数を検出するピックアップ型車速センサ(44)と、刈取部(8)の刈刃及び搬送機構の駆動速度を検出するピックアップ型刈取速度センサ(45)とを備える。 【0012】そして、マイクロコンピュータで構成する刈取搬送速度制御回路(46)を備え、前記各センサ(40)〜(45)をその制御回路(46)に入力接続させると共に、エンジン(14a)の油圧が適正圧に上昇していることを検出するスイッチ(47)と、エンジン(14a)のバッテリ充電作用が適正に行われていることを検出するスイッチ(48)と、刈取及び脱穀クラッチレバー(19)(20)と連動してクラッチ入操作を検出するスイッチ(49)(50)を備え、各スイッチ(47)〜(50)を前記制御回路(46)に接続している。 【0013】また、増速回路(51)及び減速回路(52)を介して前記制御回路(46)に刈取変速モータ(32)を出力接続させ、各センサ(41)(42)によって検出する車速に基づいて刈取変速モータ(32)を作動制御し、刈取部(8)の刈取搬送速度を変更するように構成している。 【0014】そして、図8の如く、車速に対する刈取搬送速度の比(刈取搬送速度/車速)である刈取搬送比と車速の関係を、仮想線で示す従来の一定値に対し、二次曲線となる実線で示されるように変化させるもので、車速が低速のときに刈取搬送比が大きく変化し、平均的な収穫作業の車速を基準として刈取搬送速度を設定しても、高速走行収穫作業時に比べて低速走行収穫作業時の刈取搬送速度の変化を車速に対して小さくして刈取搬送に必要な最低速度(主変速中立時の刈取速度=副変速1速の刈取速度)以上に維持されるように構成している。 【0015】さらに、図1において、各センサ(43)〜(45)及び各スイッチ(47)〜(50)によりエンジン(14a)の回転、脱穀部(4)及び刈取部(8)の駆動を検出するもので、刈取部(8)の駆動速度が設定以上であるか否かを制御回路(46)で判断し、刈取部(8)が駆動されているときにだけ刈取変速モータ(32)を作動可能とし、該モータ(32)による制御動作が行われるように構成している。 【0016】また増速及び減速用の手動スイッチ(53)(54)を前記制御回路(46)に接続させ、車速を検出するセンサ(41)(42)出力による自動制御動作と同様に、手動スイッチ(53)(54)の手動制御においても、刈取部(8)が駆動されているときにだけ刈取変速モータ(32)を作動できるように構成している。 【0017】また刈取変速モータ(32)によって変更される刈取部(8)の刈取搬送速度の基準値を設定するセレクトスイッチ(55)を備え、該スイッチ(55)を前記制御回路(46)に接続させ、作物条件などに応じて刈取部(8)の刈取搬送速度を無段階に選択できるように構成している。 【0018】上記から明らかなように、収穫作業を連続的に行う脱穀部(4)及び刈取部(8)を設けると共に、エンジン(14a)の動力を伝える刈取部(8)の駆動速度を無段階に変更する無段変速プーリ(26)(27)及びベルト(28)の変速比を切換える刈取変速モータ(32)を設け、刈取部(8)駆動時に刈取変速モータ(32)を自動制御するコンバインの速度制御装置において、作物条件によって刈取速度を選択するセレクトスイッチ(55)並びに前記モータ(32)を接続させる制御回路(46)に増速及び減速用手動スイッチ(53)(54)を接続させ、刈取部(8)が作動中のときだけ、刈取変速モータ(32)を作動させる前記制御回路(46)の出力によって自動制御と手動制御の両方を行う。そして、収穫作業移動速度並びに作物条件によって選択される刈取速度に基づき刈取モータ(32)を自動制御し、無段変速プーリ(26)(27)及びベルト(28)の変速比を切換えて刈取変速制御を自動的に行い、油圧変速構造などに比べて製造コストの低減並びに保守及び修理などの取扱い作業性向上並びに刈取変速制御の機能向上などを行うと共に、自動制御と手動制御の両方を行う制御回路(46)の出力によって刈取部(8)が作動中のときだけ、刈取変速を行わせ、エンジン(14a)を停止させているときに手動操作によって刈取変速が行われて前記ベルト(28)または変速操作部を損傷させる等の不具合をなくし、、無段刈取変速機構(29)を損傷させる誤操作の防止並びに無段変速ベルト(28)の耐久性向上などを図る。 【0019】本実施例は上記の如く構成しており、エンジン(14a)を作動させ、刈取及び脱穀クラッチレバー(19)(20)を入操作し、圃場内を移動して収穫作業を行う場合、図10の如く、エンジン回転センサ(43)により回転の有無が検出され、エンジン(14a)の油圧及び充電作用、並びに前記各レバー(19)(20)の入動作が各スイッチ(47)〜(50)によって検出されると共に、車速センサ(44)によってコンバインの移動が確認され、また刈取速度センサ(45)によって刈取部(8)の作動が確認され、刈取部(8)の駆動速度を変更する刈取変速が可能であることを制御回路(46)で判断する。 【0020】そして、主変速センサ(41)から主変速位置を、また副変速センサ(42)から副変速位置を入力して車速の演算が行われると共に、刈取変速センサ(40)から刈取変速位置を入力し、図9の如く、車速に基づいて刈取搬送速度が演算されるもので、副変速が低速(L1、L2、L3、L4)のときと、高速(H1、H2、H3、H4)のときとで主変速(前進1、2、3、4)との組合せにより、引起し速度が算出され、このデータを予め記憶させている前記制御回路(46)の増速又は減速信号出力により刈取変速モータ(32)が正転又は逆転作動し、扇形ギヤ(34)及び無段変速カム(30)などを介して刈取変速機構(29)を作動制御し、車速に対し刈取搬送速度を連動して変更させ乍ら収穫作業を行うものである。 【0021】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、収穫作業を連続的に行う脱穀部(4)及び刈取部(8)を設けると共に、エンジン(14a)の動力を伝える刈取部(8)の駆動速度を無段階に変更する無段変速プーリ(26)(27)及びベルト(28)の変速比を切換える刈取変速モータ(32)を設け、刈取部(8)駆動時に刈取変速モータ(32)を自動制御するコンバインの速度制御装置において、作物条件によって刈取速度を選択するセレクトスイッチ(55)並びに前記モータ(32)を接続させる制御回路(46)に増速及び減速用手動スイッチ(53)(54)を接続させるもので、収穫作業移動速度並びに作物条件によって選択される刈取速度に基づき刈取モータ(32)を自動制御し、無段変速プーリ(26)(27)及びベルト(28)の変速比を切換えて刈取変速制御を自動的に行うことにより、油圧変速構造などに比べて製造コストの低減並びに保守及び修理などの取扱い作業性向上並びに刈取変速制御の機能向上などを容易に行うことができる。また、自動制御と手動制御の両方を行う制御回路(46)の出力によって刈取部(8)が作動中のときだけ、刈取変速を行わせるから、エンジン(14a)を停止させているときに手動操作によって刈取変速が行われて前記ベルト(28)または変速操作部を損傷させる等の不具合を容易になくすことができ、無段刈取変速機構(29)を損傷させる誤操作の防止並びに無段変速ベルト(28)の耐久性向上などを容易に図ることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
昭和63年1月19日(1988.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062270 【弁理士】 【氏名又は名称】藤原 忠治
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| 【公開番号】 |
特開2000−78927(P2000−78927A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月21日(2000.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−256574 |
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