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【発明の名称】 収穫機のゲージ輪装置
【発明者】 【氏名】高橋 貞之

【氏名】千葉 博之

【氏名】今井 隆敏

【要約】 【課題】走行機体に対してゲージ輪の左右位置を変更自在にする。

【解決手段】左右駆動輪2を有して畝Aに跨がって走行する収穫機1の走行機体1Aの左右一側にゲージ輪装置を配置する。このゲージ輪装置は、駆動輪2の前方のゲージ輪3と、このゲージ輪3を支持する支持杆55と、走行機体1Aに取り付けられていて支持杆55を進出長さ調整自在に支持する外筒体56と、この外筒体56に支持されていて回転することにより支持杆55の進出長さを調整する回動軸57と、走行機体1A側に支持されていて手元ハンドル53の回転を前記回動軸57に伝達する伝動軸52とを有し、前記外筒体56を左右位置調整すべく、走行機体1Aに左右位置変更取付け手段54を介して取付ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右駆動輪を有して畝に跨がって走行する収穫機の走行機体の左右一側にゲージ輪装置を配置しており、このゲージ輪装置は、駆動輪の前方のゲージ輪と、このゲージ輪を支持する支持杆と、走行機体に取り付けられていて支持杆を進出長さ調整自在に支持する外筒体と、この外筒体に支持されていて回転することにより支持杆の進出長さを調整する回動軸と、走行機体側に支持されていて手元ハンドルの回転を前記回動軸に伝達する伝動軸とを有し、前記外筒体を左右位置調整すべく、走行機体に左右位置変更取付け手段を介して取付けていることを特徴とする収穫機のゲージ輪装置。
【請求項2】 幅狭な左右駆動輪を有して畝に跨がって走行する収穫機の走行機体の左右一側にゲージ輪装置を配置しており、このゲージ輪装置は、駆動輪の前方で駆動輪より幅広なゲージ輪と、このゲージ輪を支持する支持杆と、走行機体に取り付けられていて支持杆を回り止め状態で進出長さ調整自在に支持する外筒体と、この外筒体に支持されていて回転することにより支持杆の進出長さを調整する回動軸と、走行機体側に支持されていて手元ハンドルの回転を前記回動軸に伝達する伝動軸とを有し、前記外筒体を左右位置調整すべく、走行機体に固定のブラケットに対して外筒体に固定の取付け体を左右位置変更自在に取付けていることを特徴とする収穫機のゲージ輪装置。
【請求項3】 前記走行機体は歩行型で操縦ハンドルを有し、この操縦ハンドルに固定の保持体に関節球軸受を介して伝動軸を支持していることを特徴とする請求項1又は2に記載の収穫機のゲージ輪装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、玉ねぎ、ニンニク、ショウガ、ユリ等の鱗茎作物、又は、ニンジン、ダイコン、ゴボウ等の作物の収穫に使用する収穫機のゲージ輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畝で育成した玉ねぎを収穫する玉ねぎ収穫機として、特開平9−84427号公報に記載のものがある。この種の玉ねぎ収穫機は、畝に沿って走行機体を進行させながら、前部に備えた掘起し具によって作物を掘り起こし、掘り起こした玉ねぎの茎葉部を引抜搬送装置で挟持して後上方に搬送すると共に、挟持部分よりも下側の茎葉部を位置決め搬送装置によって挟持して後方に搬送し、その搬送途中において、引抜搬送装置による挟持部分と位置決め搬送装置の挟持部分との間で、茎葉部をカッタにより切断していくように構成されている。
【0003】そして、掘起し具を所要高さに保持するためにゲージ輪が設けられており、このゲージ輪は後輪の延長線上に位置し、上下位置変更自在であるが、左右方向位置固定になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、収穫機においては通常、駆動輪にはブロックラグ及び羽根ラグを有する幅狭の車輪が使用され、ゲージ輪には空気入りの幅広の車輪が使用されており、ゲージ輪を後輪の延長線上に位置させておけば大半の収穫作業は支障なく行える。
【0005】しかしながら、走行機体を畝に対して左右適正位置で安定走行させるために、ゲージ輪を畝側面に案内されるように配置したりする場合は、ゲージ輪の左右適正位置は駆動輪とは必ずしも一致するものではなく、また、畝側面(畝上面側端あるいは畝間溝)から作物の植え付け位置までの距離は全畝同一とは限らず、畝によって異なることがあり、その場合、走行機体を畝に対して左右にずらして掘起し具の左右位置を適正化しようとすると、幅広のゲージ輪が畝側面の傾斜面に乗り上がり、掘起し具の高さを不正にすることがあり(駆動輪は幅狭でありかつ畝側面に食い込めるので問題はない。)、さらに、左右駆動輪のトレッドが畝溝間距離と一致していない場合に、駆動輪と共にゲージ輪が畝側面の傾斜面に乗り上がり、掘起し具の高さを不適正にすることがある。
【0006】このようにゲージ輪が畝傾斜面を走行すると、掘起し深さが一定しなく、走行抵抗となり、走行機体の直進性が悪化する等の問題が発生する。本発明は前記問題点を解消するものであり、走行機体に対してゲージ輪の左右位置を変更自在にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、左右駆動輪2を有して畝Aに跨がって走行する収穫機1の走行機体1Aの左右一側にゲージ輪装置を配置しており、このゲージ輪装置は、駆動輪2の前方のゲージ輪3と、このゲージ輪3を支持する支持杆55と、走行機体1Aに取り付けられていて支持杆55を進出長さ調整自在に支持する外筒体56と、この外筒体56に支持されていて回転することにより支持杆55の進出長さを調整する回動軸57と、走行機体1A側に支持されていて手元ハンドル53の回転を前記回動軸57に伝達する伝動軸52とを有し、前記外筒体56を左右位置調整すべく、走行機体1Aに左右位置変更取付け手段54を介して取付けていることである。
【0008】これによって、ゲージ輪3は手元ハンドル53を回転することにより上下位置が調整され、左右位置変更取付け手段54を作動することにより左右位置が調整される。本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、幅狭な左右駆動輪2を有して畝Aに跨がって走行する収穫機1の走行機体1Aの左右一側にゲージ輪装置を配置しており、このゲージ輪装置は、駆動輪2の前方で駆動輪2より幅広なゲージ輪3と、このゲージ輪3を支持する支持杆55と、走行機体1Aに取り付けられていて支持杆55を回り止め状態で進出長さ調整自在に支持する外筒体56と、この外筒体56に支持されていて回転することにより支持杆55の進出長さを調整する回動軸57と、走行機体1A側に支持されていて手元ハンドル53の回転を前記回動軸57に伝達する伝動軸52とを有し、前記外筒体56を左右位置調整すべく、走行機体1Aに固定のブラケット58に対して外筒体56に固定の取付け体59を左右位置変更自在に取付けていることである。
【0009】これによって、ゲージ輪3は手元ハンドル53を回転することにより上下位置が調整され、走行機体1Aに固定のブラケット58に対して外筒体56に固定の取付け体59の取付け位置を左右に変更することにより左右位置が調整され、駆動輪2が畝Aの傾斜側面を走行しても、ゲージ輪3を畝間溝A1の適正位置を走行させるようにできる。
【0010】本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加えて、前記走行機体1Aは歩行型で操縦ハンドル51を有し、この操縦ハンドル51に固定の保持体に関節球軸受を介して伝動軸52を支持していることである。これによって、手元ハンドル53は操縦ハンドル51の近傍で回転操作され、伝動軸52は左右位置調整しなくとも、ゲージ輪3の左右位置調整に追従可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜5において、収穫機1は、歩行型の玉ねぎ収穫機を例示しており、畝Aを跨いで畝長手方向に走行(前進・後進)自在であって、走行機体1Aの左右両側に駆動輪(後輪)2L,2Rを、後上部に操縦ハンドル51をそれぞれ備えているとともに、走行機体1Aの左右の一方、図示では右側のみにゲージ輪(従動輪,前輪)3を有するゲージ輪装置を備えている。
【0012】本実施の形態では、畝Aに作物(玉ねぎ)Bを、列状に4条育成したものを収穫する場合であって、玉ねぎ収穫機1を1つの畝Aに対して往復走行させ、往路で、畝Aの左右方向一側(右側)の2条の作物Bの掘起し・茎葉切断処理を行い、復路で、他の(左側の)2条の作物Bの掘起し・茎葉切断処理を行うようにした態様のものを例示している。
【0013】この収穫機1の走行機体1Aは、その前部から後部にかけて、分草装置4、掻込み装置5、引抜搬送装置6、位置決め搬送装置7及び引抜搬送装置6と位置決め搬送装置7間に備えた切断装置8並びに整列排出装置(放出手段)9を配置すると共に、これらを機体フレーム12に取付け支持して主構成されている。前記機体フレーム12は、角又は丸形状の筒材、板材等で形成され、前後方向に配置された左右一対の主枠材12Aと、その後端側を相互に連結している連結枠材で等で主構成されている。
【0014】機体フレーム12の前部には、玉ねぎの引き抜きを容易にするため、畝Aを膨軟化する左右一対のサブソイラ(掘起し具)10が備えられている。左右一対のサブソイラ10は、支柱部10Aと、この支柱部10Aの下端から左右方向内方に折曲された刃部10Bとをそれぞれ有し、正面視L形に形成されている。前記サブソイラ10は引抜搬送装置6の下部近傍の左右方向外側方に位置しており、図2に示すように、支柱部10Aの上部が機体フレーム12側に枢軸14を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支され、この枢支部分よりも上側に押引ロッド15の前端側が枢支連結され、この押引ロッド15を図外の駆動手段を介して前後に押引きすることにより、サブソイラ10が枢軸14を中心として前後に往復揺動するように構成されている。
【0015】このサブソイラ10が往復動して前後に振動することで、作物Bの下方位置で畝Aを切削振動させこの畝Aを膨軟化して作物Bを掘り起こし、その後の作物Bの引き抜きを援助している。機体フレーム12の後部にはエンジン11が搭載されており、このエンジン11からの動力は機体フレーム12に搭載されたミッションケース13内の動力伝達機構に伝達され、ミッションケース13からは、前方に突出されたPTO軸17によって動力が出力されると共に、伝動機構、変速機構等を介して、左右の伝動ケース19L,19R内の動力伝動機構等に動力が伝達されて左右の駆動輪2L,2Rが回転駆動されるように構成されている。
【0016】左右対の伝動ケース19L,19Rの一方、図では左側の伝動ケース19Lは機体フレーム12の後部に備えている左右方向の拡縮案内機構20および入れ子構造の伸縮伝動筒21等を介して左右方向に伸縮(拡縮)自在であり、畝Aの幅に応じてトレッドが調整可能とされていて、左右一対の駆動輪2L,2Rが畝間溝A1上を転動可能である。
【0017】PTO軸17からの動力は、機体フレーム12側に支持された伝動ケース22内の駆動軸に断接自在に伝達され、この駆動軸から伝動軸27を介して分草装置4に動力が伝達されると共に、引抜搬送装置6に動力が伝達され、ここから掻込み装置5と位置決め搬送装置7へと動力が伝達され、さらに、位置決め搬送装置7から整列排出装置9へと動力が伝達されるように構成されている。
【0018】分草装置4は、機体フレーム12の左右各主枠材12Aの先端側に固定した支持板16に取付け固定された分草伝動ケース30と、このケース30の上下部に軸支されたスプロケットホイール31,32と、このホイール31,32に巻掛けている無端チェーン33と、このチェーン33の長手方向に起倒自在として付設されているタイン34と、分草伝動ケース30の下部に備えられていて前方に延伸している分草部材(デバイダ)35等から構成されている。
【0019】分草伝動ケース30は前下り傾斜状で左右方向に間隔をおいて3個が並設されており、畝Aの側面肩部にひとつと作物Bの条間の2つにそれぞれ対応しかつ作物Bの左右両側に位置しており、X方向(図4)に循環するするタイン34によって、隣の作物条に向かって横たわるように倒伏した作物Bの茎葉部B1又は畝Aからはみだすように倒伏した茎葉部B1を下から掬い上げ、引き上げて前後方向に整列し、掻込み装置5によって掻込み易いように茎葉部B1の姿勢を整えると共に、引き抜く作物Bの茎葉部B1と引き抜かない作物Bの茎葉部B1とを分草する。
【0020】また、畝Aの肩部と対応する分草部材35には、左右方向外方に張出した分草カバー35Bが備えられていて、この分草カバー35Bはゲージ輪3を上方からほぼ覆うようになっていて、倒伏されていた長大な茎葉部B1が分草部材35で持上げられて再倒伏されたとき、ゲージ輪3で踏込むのを防止している。掻込み装置5は、上部の駆動プーリ36と下部の従動プーリ37とに亘って無端ベルトで示す無端回走体38を巻掛けてなる掻込み体を左右一対備えて構成されている。前記無端回走体38は、移送方向に対して後退角を有して傾斜して列設されている掻込み爪40を有し、この掻込み爪40の先端が前記中央の分草ケース30と対応する後方位置において互いに交叉している。
【0021】そして、左右の無端回走体38を図3矢示Y方向に循環移送することで、掻込み爪40が循環移送され、2条の茎葉部B1を左右から抱込み状に持上げ、直線状に引き伸ばし、後続する引抜搬送装置6に対して円滑かつ確実に受継(受け渡し)をする。引抜搬送装置6は、前下がり傾斜状として配置されている左右対の支持カバー41のそれぞれの下面側に、上部の駆動プーリ42と、下部の従動プーリ43とを軸支して備え、両プーリ42,43にゴムベルトで例示する搬送ベルト44L,44Rを巻き掛けて、図5矢示Z方向に循環移送するように構成されている。
【0022】したがって、前記引抜搬送装置6は、前部の引き抜き開始部位(従動プーリ43への巻掛け部)より後方に向かうにしたがって、上方に移行するように後上がり傾斜状として配置されている。この引抜搬送装置6の後上り傾斜に対して、前記掻込み装置5は後上り傾斜が大きく設定されており、この掻込み装置5における前部の掻込み開始部位の近傍に、具体的にはやや上方に、引抜搬送装置6における引き抜き開始部位が近接して配置されている。
【0023】引抜搬送装置6における右側の終端部位の上下には、スターホイールで例示する茎葉部放出回転体45が備えられており、切断屑である茎葉部を畝A間に投下するようにされている。また、引抜搬送装置6の移送中途まで掻込み装置5の掻込み作用部が位置していることから、長い茎葉部B1の移送中の倒れを防止している。
【0024】引抜搬送装置6の下部(始端側)には位置決め搬送装置7が後方に延びるように備えられている。この位置決め搬送装置7は、図4、5に示すように、無端ベルトからなる左右一対の搬送ベルト46L,46Rを備えていて、前部の受継部位より移送方向後方へ向かってほぼ水平方向に延伸して配置されており、引抜搬送装置6における引き抜き開始部位の近傍に、位置決め搬送装置7の受継開始部位が近接して配置されている。
【0025】左右各搬送ベルト46L,46Rは、駆動プーリ47L,47Rと従動プーリ48L,38R、テンションプーリ49L,49R及びガイドプーリ50L,50Rに図5矢示Q方向に巻き掛けられており、作物Bを後方に移送可能であり、その移送中途において、切断装置8によって茎葉部B1を所定長さを残して切断可能とされている。
【0026】すなわち、掻込み装置5でほぼ直線状に伸長されている茎葉部B1を引抜搬送装置6の左右搬送ベルト44L,44Rによって挟みつけて後方に移送するとき、このベルト44L,44Rが後上り傾斜であることから、2条の作物Bは畝Aから徐々に引き抜かれる。そして、引き抜き開始後に、位置決め搬送装置7の左右搬送ベルト46L,46Rによって、茎葉部B1の、引抜搬送装置6による挟持部分よりも下側が挟持されて後方に搬送される。
【0027】このとき、引抜搬送装置6の左右搬送ベルト44L,44Rによって作物Bが持上げられて鱗茎部(根菜作物であれば根部)B2が左右搬送ベルト46L,46Rの下面側に接当すると、鱗茎部B2の位置決め搬送装置7に対する上昇が規制されて位置決めされ、この鱗茎部B2の上昇が規制された後は、引抜搬送装置6による茎葉部B1の挟持部分にすべりが生じて、作物Bは畝A上面から略一定高さの位置でかつ引抜搬送装置6と位置決め搬送装置7との間で茎葉部B1が張った状態で後方に搬送されるようになっている。
【0028】そして、引抜搬送装置6と位置決め搬送装置7とに亘って茎葉部B1を伸長状態にして、両者のフトコロ(三角形状空間)Sに配置した切断装置8にて茎葉部B1が切断され、切断後は、位置決め搬送装置7によって鱗茎部B2が後方に搬送され、一方、切断された茎葉部B1の上部は葉部放出回転体45によって右側に放出されるようになっている。
【0029】切断装置8は、図4、5に示すように、円板鋸歯状の回転式カッタ70を備えている。このカッタ70は、略水平に配置されて支持ケースに上下方向の軸心廻りに回転自在に支持されており、支持ケースは、機体フレーム12側に取付けた支持板のガイド溝71に沿って、カッタ70が水平姿勢を保持したまま、前方に向かうに従って下方に傾斜する斜め方向に上下位置調整できるように支持されている。
【0030】また、カッタ70には、エンジン11からの動力が駆動軸25及び巻掛け伝動体72等の動力伝達機構を経て、伝達されるように構成されている。位置決め搬送装置7の後部には整列排出装置9が備えられており、引き起こされて結束できる茎葉部B1を残して切断された作物Bを畝A上に整列して投入排出するようにしている。
【0031】なお、ガイドローラ50L,50Rによる搬送ベルト46L,46Rの密着部分は、カッタ70を最下端に位置させたときに、このカッタ70の前方に位置するように設定される。また、ガイドローラ50L,50Rを搬送ベルト46L,46Rに沿って前後に移動調節可能としてもよい。図4、5において、整列排出装置9は切断装置8の後方部位に配置されており、位置決め搬送装置7の搬送ベルト46L,46Rの上方にあってかつこのベルト46L,46Rの挟持面(移送方向)に対して交叉配置されている前後方向に長い上部ガイド棒80と、搬送ベルト46L,46Rの下方にあってかつ前記上部ガイド棒80に対して交叉配置されている前後方向に長い2本の下部ガイド棒81を備えている。
【0032】この下部ガイド棒81の後端は下方に折曲されていてその一方の下部ガイド棒81には垂直板面を有するガイド板82が固着されており、2本の下部ガイド棒81の下方折曲部81Aに相対する後方には、上部の駆動プーリ83Aと下部の従動プーリ83B間に巻掛けられている突起84Aを有する排出ベルト84が備えられている。前記排出ベルト84は矢示T方向に循環移送自在である。
【0033】また、搬送ベルト46Rの従動プーリ48Rと同軸としてスターホイール85が回転可能に装着されていて矢示Q方向に移送する搬送ベルト46Rの移送力を受けてスターホイール85は排出方向に駆動されている。前記整列排出装置9は、茎葉切断後に鱗茎部B2を下部ガイド棒81とガイド板82によって左側に方向転換させながら後方へ移送し、下方折曲部81Aと排出ベルト84の突起84Aにて短くなった茎葉部B1を支えながら、ゆっくりと右側駆動輪2Aの内方における畝A上に落下排出する前記各駆動輪2L,2Rは、図7に示すように、周方向等間隔に羽根ラグ2aを配置し、各羽根ラグ2a間に複数のブロックラグ(小ラグ)2bを配置した実質的に幅狭な農用車輪であり、前記ゲージ輪3は駆動輪2L,2Rよりも幅広な車輪であり、主に空気入りタイヤが使用されている。
【0034】図1〜3、6〜10において、ゲージ輪3は、サブソイラ10と分草装置4との中間位置右側方に配置されており、このゲージ輪3を有するゲージ輪装置は、下部に二股部を有してゲージ輪3を支持する支持杆55と、走行機体1Aの機体フレーム12Aに取り付けられていて支持杆55を回り止め状態で進出長さ調整自在に支持する外筒体56と、この外筒体56に支持されていて回転することにより支持杆55の進出長さ(高さ)を調整する回動軸57と、走行機体1A側に支持されていて手元ハンドル53の回転を前記回動軸57に伝達する伝動軸52とを有する。
【0035】前記外筒体56は左右位置調整すべく、機体フレーム12Aに固定のブラケット58に対して外筒体56に固定の取付け体59を左右位置変更自在に取付けている。このブラケット58及び取付け体59等によって、ゲージ輪装置を走行機体1Aに左右位置変更自在に取付けるための左右位置変更取付け手段54が構成されている。
【0036】前記支持杆55及び外筒体56は六角又は四角等の角パイプで形成されていて、支持杆55は外筒体56内に摺動自在に挿入されていて、角パイプであることにより回り止めされており、支持杆55の上端にはナット部材60が固定されていて、ネジ軸で形成された回動軸57に螺合されている。回動軸57と伝動軸52の対向端部には互いに噛合したベベルギヤ61が設けられていて、前下向きに傾斜した伝動軸52からさらに大きい傾斜角度で前下向きに傾斜した回動軸57へ動力伝達可能に連動連結されている。前記一対のベベルギヤ61は外筒体56の上端に設けた金属製のギヤケース62によって保護されている。このギヤケース62はゴム等で形成したカバーでもよい。
【0037】前記伝動軸52は後端に手元ハンドル53を有し、後部が操縦ハンドル51に固定の保持体63に関節球軸受64を介して支持されていて、左右・上下方向に揺動可能になっており、ゲージ輪3の左右位置調整に追従可能である。この伝動軸52はベベルギヤ61を設けた軸と、手元ハンドル53を設けた軸とを直結したものであるが、1本軸で形成してもよい。
【0038】前記左右位置変更取付け手段54のブラケット58は、機体フレーム12Aにボルト固定される三角板58Aに断面コ字形状の部材58Bの端部を植設したものであり、取付け体59は断面コ字形状の部材の端部を外筒体56に溶着により固定したものであり、取付け体59は部材58B内に嵌入されていて左右方向摺動可能になっている。
【0039】前記部材58Bの背壁には長い長孔62Aが、底壁には短い長孔62Bがそれぞれ形成されており、取付け体59の背壁には長い長孔62Aを貫通した2本のボルト63が螺合され、底壁には短い長孔62Bを貫通した1本のボルト64が螺合されており、各ボルト63、64の締弛でブラケット58に対して取付け体59を固定したり、取付け体59を左右位置調整可能にしている。
【0040】前記ブラケット58に対して取付け体59を左右位置調整することにより、伝動軸52からゲージ輪3までのゲージ輪装置は、関節球軸受64を中心にして左右揺動し、ゲージ輪3が駆動輪2の前方延長線に対して内外方向に位置調整され、畝A及びその傾斜側面に対して適正位置を転動するように位置設定され、サブソイラ10を適正高さに配置可能にする。
【0041】伝動軸52を手元ハンドル53で回転操作することで、外筒体56に対して支持杆55の進出長さが調整され、ゲージ輪3の高さ(ゲージ)が調整され、畝Aに対する分草部材35等の収穫作業部の上下位置が変更される。なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形することができる。例えば、収穫機1はキャベツ、白菜等の収穫用であってもよく、ゲージ輪装置は走行機体1Aの左側に配置してもよい。
【0042】左右位置変更取付け手段54は、ブラケット58の部材58B及び取付け体59を、丸又は角形状のパイプ材、アングル材、板材等を使用してもよく、長孔62A、62Bによる無段階位置調整構造に替えて複数のボルト孔による有段階位置調整構造でもよい。保持体63に略水平方向の長孔を形成し、その長孔に伝動軸52を貫通し、それを支持する軸受部材を保持体63に略水平方向位置調整自在に取付けておいてもよい。
【0043】支持杆55及び外筒体56を円形パイプで形成して、支持杆55の回り止めを施してもよく、回動軸57と伝動軸52とは自在継ぎ手で連動連結してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ゲージ輪3は手元ハンドル53を回転することにより上下位置が調整でき、左右位置変更取付け手段54を作動することにより左右位置が調整でき、駆動輪2が畝Aの傾斜側面を走行しても、ゲージ輪3を畝間溝A1の適正位置を走行させるようにでき、手元ハンドル53は操縦ハンドル51の近傍で容易に回転操作でき、伝動軸52は左右位置調整しなくとも、ゲージ輪3の左右位置調整に追従できる。
【0045】そして、ゲージ輪3が畝Aの傾斜面を走行することがなくなるので、掘起し深さが一定し、不要な走行抵抗が加わらなく、走行機体の直進性を維持できる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成10年9月2日(1998.9.2)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開2000−69829(P2000−69829A)
【公開日】 平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願番号】 特願平10−248511