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【発明の名称】 根菜類収穫機
【発明者】 【氏名】一瀬 幹雄

【氏名】東 宏信

【氏名】末鶴 正明

【氏名】伊藤 宰

【氏名】岡田 幹雄

【氏名】金井 芳秀

【要約】 【課題】根菜の引き上げ搬送から葉切りを一連に能率よく行うことができるとともに、切断位置精度の高い葉切り処理、葉部の切り残しがほとんど無い葉切り処理ができ、かつ、切断した葉部の処置をも良好に行うことのできる実用性に優れた根菜類収穫機を提供する。

【解決手段】根菜30の葉茎部30bを挟持して引き上げて後方上方に吊り下げ搬送する挟持引上げ搬送装置3と、吊り下げ搬送される根菜30が後方へ移動する間にその高さを揃える位置揃え装置Aと、葉部30bの位置揃え装置Aより上側位置を挟持して後方へ搬送する葉切り挟持搬送装置Bと、葉切り挟持搬送装置Bで挟持された根菜30の葉部30bを切断するカッター6と、切断後の葉部30bを流下案内して放出する葉部排出シュート15とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場にある根菜(30)の葉茎部(30b)を挟持して引き上げて後方上方に吊り下げ搬送する挟持引上げ搬送装置(3)と、吊り下げ搬送される根菜(30)の葉部(30b)を左右のガイド部(4a)の間に導入して根菜(30)が後方へ移動する間に根菜本体(30a)の上昇を前記ガイド部(4a)で規制してその高さを揃える位置揃え装置(A)と、前記葉部(30b)の前記ガイド部(4a)より上側位置を挟持して後方へ搬送する葉切り挟持搬送装置(B)と、この葉切り挟持搬送装置(B)で挟持された根菜(30)の葉部(30b)を切断するカッター(6)とを備え、前記葉切り挟持搬送装置(B)で挟持搬送される切断後の葉部(30b)を葉部排出シュート(15)を介して流下案内して放出するよう構成してあることを特徴とする根菜類収穫機。
【請求項2】 前記葉部排出シュート(15)は、葉部(30b)を機体の左右方向中央側に向けて流下案内するよう構成してある請求項1記載の根菜類収穫機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収穫対象根菜を圃場から抜き上げる抜き上げ装置、この抜き上げ装置からの根菜を、その葉茎部の先端側に作用する上側無端回動帯状体と、基端側に作用する下側無端回動帯状体とによって挟持搬送する搬送装置、この搬送装置からの根菜を、その葉茎部に挟持作用する無端回動帯状体により切断カッターに供給して、根部と葉茎部とに分離処理する分離装置を備える根菜類収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記収穫機において、従来、図9及び図10に示すように、搬送装置Aが抜き上げ装置3からの根菜30を分離装置Bの方に搬送する際、上側無端回動帯状体3aと下側無端回動帯状体4の上下間隔の変化のために搬送根菜30が下側無端回動帯状体4に対して葉茎部先端側に移動し、これによって搬送根菜30の根部30aの上端が下側無端回動帯状体4の搬送終端部における挟持作用部に接当すると、それ以後は、搬送根菜30を葉茎部先端側に移送する操作力が作用しても、上側無端回動帯状体3aによる葉茎部の挟持にスリップが発生し、下側無端回動帯状体4が葉茎部30bの基端側を挟持して搬送を継続するように構成していた。そして、下側無端回動帯状体4の挟持作用部による搬送経路L2の延長線上に切断カッター6を配置する一方、分離装置Bの無端回動帯状体5の搬送始端部を巻回する回転体16を、搬送装置Aの下側無端回動帯状体4の搬送終端部を巻回する回転体17の支軸17aに取り付けることにより、分離装置Bの無端回動帯状体5が下側無端回動帯状体4からの根菜を受け継いで下側無端回動帯状体4による搬送経路L2に平行に切断カッター6まで搬送するように構成し、もって、搬送装置Aは、抜き上げ装置3からの根菜を下側無端回動帯状体4に対して葉茎部の先端側に移動させ、搬送根菜30の根部の上端を下側無端回動体4の搬送終端部における挟持作用部に接触させてから、搬送根菜を分離装置Bの無端回動帯状体5に供給するように構成し、かつ、この無端回動帯状体5は、搬送装置Aからの根菜を切断カッター6に供給するに当たり、下側無端回動体4の搬送終端部によって挟持された葉茎部箇所を切断カッター6に供給するように構成していた。つまり、圃場から抜き上げた根菜の根部を、葉茎部がほとんど付いて残らないように葉茎部の除去処理をした品質のよい状態で収穫することを可能にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、搬送根菜が搬送装置側から分離装置側に受け渡しされる際、分離装置側の無端回動帯状体の搬送始端部が巻回する回転体と、下側無端回動帯状体の搬送終端部が巻回する回転体とが同芯状であることから、搬送装置側の無端回動帯状体による挟持解放と、分離装置側の無端回動帯状体による挟持開始とがほぼ同一のタイミングで行われる状態になっていた。この結果、葉茎部のボリュウムが比較的小であるとか、根部の重量が大であると、搬送根菜が搬送装置側から分離装置側への受渡し時に無端回動帯状体から滑り下降し、搬送装置の下側無端回動帯状体の搬送終端部によって挟持された切断予定箇所より葉先側に位置ずれした箇所が切断カッターに供給され、根部に葉茎部が予定より長く付いたままになることがあった。本発明の目的は、根部と葉茎部の分離処理が葉茎部や根部の大きさ変化にかかわらず精度よくできる根菜類収穫機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による根菜類収穫機にあっては、目的達成のために、冒頭に記したものにおいて、前記搬送装置を、前記抜き上げ装置からの根菜を前記下側無端回動帯状体に対して葉茎部先端側に移動させながら搬送することにより、搬送根菜の根部の上端を前記下側無端回動帯状体の搬送終端部における挟持作用部に接触させてから搬送根菜を前記分離装置の前記無端回動帯状体に供給するように構成し、前記分離装置の前記無端回動帯状体を、前記下側無端回動帯状体の搬送終端部によって挟持される葉茎部箇所を前記切断カッターに供給する状態に設置するとともに、前記無端回動帯状体の搬送始端部を巻回する回転体を、前記下側無端回動帯状体の搬送終端部を巻回する回転体より、前記下側無端回動帯状体の搬送始端側に位置する箇所に配置してあることを特徴とする。
【0005】
【作用】分離装置側における無端回動帯状体の前記回転体と、搬送装置側における下側無端回動帯状体の前記回転体との前記位置関係のために、分離装置側の無端回動帯状体が搬送装置からの搬送根菜に対して、搬送装置側による挟持が解除される前に挟持作用を開始する。これにより、葉茎部のボリュウムが比較的小である場合など、従来にあっては搬送装置側の挟持解除と、分離装置側の挟持開始とが同一タイミングで行われることに起因して搬送根菜が無端回動帯状体に対してずれ動きやすくなっていた場合でも、搬送根菜が下側無端回動帯状体の搬送終端部に達してこれにより挟持される時の葉茎部箇所と切断カッターとの位置関係が、搬送根菜が下側無端回動帯状体の搬送終端部に達した時のものと変化しないようにしながら、搬送根菜が搬送装置側から分離装置側に受渡しされるとともに切断カッターに供給され、下側無端回動帯状体の搬送終端部によって挟持される切断予定箇所としての葉茎部箇所で所望どおり切断される。
【0006】
【発明の効果】下側無端回動帯状体の挟持作用部と、搬送根菜の根部上端との接触によって根部上端の近くを切断予定箇所として設定され、この設定切断予定箇所が、葉茎部や根部の大小にかかわらず切断カッターに精度よく供給されることにより、収穫対象根菜の根部や葉茎部の大きさやボリュウムが異なっても、根部と葉茎部の分離が根部上端の近くで精度よく行われ、葉茎部がほとんど残らないように精度よく除去された品質のよい状態で収穫できるようになった。
【0007】
【実施例】図1及び図2に示すように、左右一対の分草デバイダー1,1及び土切りカッター2,2を下端側に備える人参抜き上げ装置3を、軸芯Xまわりで揺動昇降するようにクローラ式走行機体に取り付けるとともに、土切りカッター2が接地する下降作業姿勢と、土切りカッター2が対地浮上する上昇非作業姿勢とにリフトシリンダCによって昇降操作するように構成してある。人参抜き上げ装置3からの人参を左右一対の無端回動チェン4,4などによって機体後方に搬送する搬送装置A、及び、この搬送装置Aからの人参を左右一対の無端回動ベルト5,5により左右一対の円盤型切断カッター6,6に供給して根部と葉茎部とに分離処理する分離装置Bを、前記リフトシリンダCによる人参抜き上げ装置3の昇降操作をするときに人参抜き上げ装置3とともに動くように構成して前記人参抜き上げ装置3の上端側に取り付けてある。前記走行機体の運転座席7と前記搬送装置Aとの間に位置する箇所に箱型荷台8を備えるとともに、前記分離装置Bによって分離された葉茎部30bと根部30aのうちの根部30aをコンベヤ9により前記荷台8に供給するように構成してある。前記人参抜き上げ装置3、搬送装置A、分離装置B及びコンベヤ9を、前記走行機体の原動部10に備えてある走行用エンジンからの伝動によって駆動するように構成し、もって、乗用型の人参収穫機を構成してある。この人参収穫機は、機体走行に伴って人参30を圃場から抜き上げ、根部30aと葉茎部30bに分離処理して根部30aだけ収穫する作業ができるものであり、詳しくは次の如く構成してある。
【0008】前記人参抜き上げ装置3は、左右一対のゴム製無端回動ベルト3A,3Aで成る。いずれもの無端回動ベルト3Aは、挟持搬送用の背面部を備え、その背面部と、他方の無端回動ベルト3Aの挟持搬送用背面部との協働によって挟持搬送経路L1を形成するとともに、人参抜き上げ装置3が前記下降作業姿勢にある状態では、前記挟持搬送経路L1が搬送終端側ほど機体後方側で高いレベルに位置する傾斜姿勢になるなどにより、人参抜き上げ装置3による人参30の圃場からの抜き上げが可能になる。すなわち、機体走行に伴い、左右の分草デバイダー1が収穫対象人参の葉茎部30bを非収穫対象人参30の葉茎部30bと押し分けながら前記挟持搬送経路L1の方に案内し、左右の土切りカッター2が圃場の収穫対象人参30が存在する箇所の横側を移動して土切りをすることにより、土切りカッター1による土切り作用が完了して人参30が圃場からの抜き上げの容易な状態になると、これに伴って人参30の葉茎部30bが前記挟持搬送経路L1に入り込む。すると、無端回動ベルト3Aが人参の葉茎部を挟持して、挟持搬送経路L1の前記傾斜のために持ち上げ搬送することにより、人参全体が圃場から抜け上がる。
【0009】前記搬送装置Aは、前記無端回動ベルト3Aの搬送終端側に位置するベルト部分3a、このベルト部分3aの下方に位置する一対の前記無端回動チェン4,4、無端回動チェン4の一端側に位置する掻き込み回転体11で成る。いずれもの無端回動チェン4は、その長手方向に沿って並ぶ多数の図4及び図6に示す如き挟持搬送用ローラ4a・・を備え、そのローラ4aと、他方の無端回動チェン4の挟持搬送用ローラ4aとの協働によって挟持搬送経路L2を形成し、この挟持搬送経路L2は、前記挟持搬送経路L1のうちの前記搬送終端側ベルト部分3aが形成している経路部分の直下に位置しているなどにより、搬送装置Aが人参抜き上げ装置3からの人参30を機体後方に搬送して分離装置Bに供給することが可能になる。すなわち、抜き上げ装置3による搬送人参30が所定箇所に到達すると、その搬送人参30の葉茎部30bを掻き込み回転体11が挟持搬送経路L2の始端部に掻き込み供給し、無端回動チェン4がローラ4aにより、抜き上げ装置3からの人参30の葉茎部30bを受け継いで挟持搬送作用を開始する。この後にもまだ、無端回動ベルト3Aの終端側部分3aが挟持搬送作用をしていることにより、抜き上げ装置3からの人参30を無端回動ベルト3Aの終端側部分3aと無端回動チェン4との両者によって機体後方に挟持搬送する。終端側ベルト部分3aによる挟持搬送経路と、無端回動チェン4による挟持搬送経路L2との間隔を搬送方向下手側に行くほど大になるようにするとともに、搬送装置Aの搬送始端側では終端側ベルト部分3aによる挟持力をローラ4aによる挟持力よりやや大にすることによって、搬送人参30を無端回動チェン4に対して葉茎部先端側に移動させながら後方に搬送するように構成してあることにより、無端回動チェン4が抜き上げ装置3から人参30を受け継ぐ時には、図4に示す如く葉茎部30bのうちの根部30aから葉茎部先端側に離れた箇所を挟持しても、搬送途中で人参30の葉茎部30bがローラ4aに対して葉茎部先端側にずれ動き、人参30が挟持搬送経路L2の搬送終端部に設定してある特定箇所Pに到達した時には、図5に示す如く根部30aの上端がローラ4aに接触する状態になる。搬送人参30が前記特定箇所Pを通過した後は、一方の無端回動ベルト3Aの後端側部分3aと他方の無端回動ベルト3Aの後端側部分3aとの間隔がそれまでの間隔より大になって無端回動ベルト3Aによる挟持作用がなくなって無端回動チェン4のローラ4aのみが挟持作用し、無端回動チェン4のみが葉茎部30bを挟持して人参30をさらに機体後方側に挟持搬送する。この搬送に伴い、搬送人参30が分離装置Bの無端回動ベルト5に到達することにより、搬送人参30を分離装置Bに供給する。この時、搬送人参30の根部30aの上端がローラ4aに接触する挟持状態を維持する。つまり、搬送人参30が遅くとも前記特定箇所Pに達する際には根部30aの上端がローラ4aに接触するように搬送人参30を葉茎部先端側に移動させることにより、抜き上げ装置3から受け継ぐ際にローラ4aによって挟持する葉茎部箇所が如何なる箇所であっても、搬送終端部においては必ず根部30aの上端がローラ4aに接触する挟持状態に挟持位置調整をし、これにより、搬送終端部においてローラ4aが挟持する葉茎部箇所を切断カッター6によって切断すべき切断予定箇所として設定し、この後に、搬送人参30を分離装置Bの無端回動ベルト5に供給する。この時、前記特定箇所Pより搬送方向下手側に位置する箇所にも無端回動ベルト3が存在することにより、搬送人参30の葉茎部30bを無体回動ベルト3の終端側部分3aによって垂れ下がらないように受け止め支持させながら搬送するとともに無端回動ベルト5に供給する。図4及び図6に示すように、無端回動チェン4のローラ4aは、3個のローラ4aをひとまとめにして軸芯Yまわりで回動自在に支持するように構成した支持部材12を介してチェン4の取り付け部4bに取り付けてある。支持部材12のロッド部12aが取り付け部4bに対して搬送人参30の葉茎部30bと直交する方向に摺動するとともに、スプリング13が支持部材12を摺動付勢することによってローラ4aに挟持作用力を付与することにより、一対のチェン4,4による人参葉茎部30bの挟持を可能にしてある。
【0010】分離装置Bは、一対の前記無端回動ベルト5,5及び切断カッター6,6、切断カッター6の下方に位置するシュート14、無端回動ベルト5の後方に位置するシュート15で成り、いずれもの無端回動ベルト5は、挟持搬送用の背面部を備え、その背面部と、他方の無端回動ベルト5の挟持搬送用背面部との協働によって挟持搬送経路L3を形成するなどにより、分離装置Bが搬送装置Aからの人参30を葉茎部30bと根部30aとに分離処理し、根部30aだけをコンベヤ9に供給することが可能になる。すなわち、前記挟持搬送経路L3の搬送始端部と、前記挟持搬送経路L2の搬送終端部との位置関係から、無端回動ベルト5は、搬送装置Aから人参30を受け継ぐ際、無端回動チェン4のローラ4aが前記特定箇所Pやそれ以後において挟持している葉茎部箇所より少し葉茎部先端側に離れた箇所を挟持し、その箇所の挟持を維持したままで搬送人参30を切断カッター6に供給する。この搬送供給の際、前記無端回動ベルト3Aのうち、挟持搬送作用を備えないで切断カッター6の上方まで延びているベルト部分3bが搬送人参30の葉茎部30bを垂れ下がらないように受け止め支持し、搬送人参30の葉茎部30bが無端回動ベルト5や切断カッター6に入り込みにくくなる。無端回動ベルト5が無端回動チェン4から搬送人参30を受け継ぐ箇所におけるローラ4aと無端回動ベルト5の機体上下方向での位置関係と、無端回動ベルト5が搬送人参30を切断カッター6に供給する箇所における無端回動ベルト5と切断カッター6の機体上下方向での位置関係とを同一にしてあることにより、無端回動チェン4のローラ4aが切断予定箇所として設定する箇所を無端回動ベルト5が切断カッター6に供給する。切断カッター6による切断が完了すると、根部30aは自重によって切断カッター6の下方に落下し、落下した根部30aをシュート14が前記コンベヤ9に落下するように案内する。根部30aが分離した葉茎部30bを無端回動ベルト5がさらに挟持搬送して切断カッター6の後方で落下放出し、落下した葉茎部30bをシュート15が走行機体の後方で圃場に落下するように案内することにより、搬送装置Aからの人参30を根部30aと葉茎部30bとに分離処理し、根部30aをコンベヤ9に供給し、葉茎部30bを圃場に落下放出する。
【0011】図3に示すように、分離装置Bの無端回動ベルト5の搬送始端部を巻回するベルトプーリ16を、搬送装置Aの無端回動チェン4の搬送終端部を巻回するチェンスプロケット17より無端回動チェン4の搬送始端側に位置する箇所に配置し、搬送装置Aによって切断予定箇所として設定する葉茎部箇所で精度よく切断処理できるように配慮してある。すなわち、無端回動ベルト5が無端回動チェン4から搬送人参30を受け継ぐに当たり、前記プーリ16とスプロケット17の前記配置関係のために、無端回動ベルト5による挟持搬送経路L3の始端部と、無端回動チェン4による挟持搬送経路L2の搬送終端部とが搬送人参30の葉茎部長手方向において重複し、無端回動ベルト5が無端回動チェン4からの搬送人参30に対して、無端回動チェン4による挟持が解除される前に挟持作用を開始する。これにより、葉茎部30bのボリュウムが比較的小であるなど、無端回動チェン4側の挟持解除と、無端回動ベルト5側の挟持開始とが同一タイミングで行われると、搬送人参30の葉茎部30bが無端回動ベルト5に対してずれ動きやすくなる場合でも、搬送装置Aによる搬送人参30が無端回動ベルト5に対して位置ずれしにくい状態で無端回動チェン4から無端回動ベルト5に受渡しされ、搬送人参30が前記特定箇所P及びそれ以後の箇所において無端回動チェン4のローラ4aにより挟持されて切断予定箇所として設定される葉茎部箇所の切断カッター6に対する位置合わせが良好になる状態で、搬送人参30が切断カッター6に到達する。
【0012】無端回動チェン4による前記挟持搬送経路L2、及び、無端回動ベルト5による挟持搬送経路L3は、水平またはほぼ水平に形成してある。すなわち、搬送装置Aは搬送人参30をその根部30aがチェン4のローラ4aから垂れ下がる姿勢で搬送するも、搬送終端側で根部30aの上端がローラ4aに接触して切断予定箇所の設定が行われる際に、根部上端の搬送方向での前端側、後端側のいずれもがローラ4aに均等に接触し、更に、無端回動ベルト5が搬送人参30を挟持搬送経路L3に直角になる姿勢で搬送して切断カッター6に供給する。この結果、切断カッター6が根部30aの上端に精度よく沿う状態で切断作用し、葉茎部切断後の根部30aに葉茎部30bの基端部分が残ったままになりにくくなる。無端回動チェン4のローラ4aの移動速度と、無端ベルト5の移動速度とが同一になる状態で、チェン4及びベルト5を駆動するように構成してある。すなわち、無端回動チェン4による搬送速度と、無端回動ベルト5による搬送速度とが同一になり、搬送人参30がチェン4からベルト5に受渡しされる際に姿勢乱れが発生しにくくなるように配慮してある。図3及び図7に示すように、一方の無端回動ベルト5のためのプーリ支軸18a、他方の無端回動ベルト5のためのプーリ支軸18b、一方の切断カッター6の回転支軸6a、他方の切断カッター6の回転支軸6bを、これらの支軸が各別に挿通する4つのボス部19a、及び、ボス部を連結する部分を一体に成型してある一つの鋳造製支持部材19に取り付けてある。すなわち、ベルト5やカッター6の間隔が挟持反力や切断反力によって変化しないようにベルト5やカッター6を強固に支持できるように配慮してある。図7に示すように、切断カッター6は、駆動可能な回転支軸6aまたは6bが一体回動可能に備えるカッター支持具20にネジ止めすることによって駆動可能にしてある。前記回転支軸6aまたは6bに付設の調節ねじ21を回動調節することにより、カッター支持具20の回転支軸6aまたは6bへの取り付け高さが変化し、切断カッター6の回転支軸6aまたは6bへの取り付け高さを変更調節できるように構成してある。すなわち、切断カッター6の回転支軸6aまたは6bへの取り付け高さ調節により、切断カッター6の前記ローラ4aに対する位置調節を行い、葉茎部30bの切断を根部上端の近くで行ったり、根部上端から離れた所で行うように切断位置調節をするようにしてある。
【0013】〔別実施例〕図8は分離装置Bの別実施構造を示す。すなわち、搬送装置Aの無端回動チェン4からの搬送人参30を切断カッター6に供給する無端回動ベルト5の搬送始端側を、無端回動チェン4の搬送終端側を巻回するチェンスプロケット17と同芯状に位置するベルトプーリ22と、このベルトプーリ22より小径であり、かつ、前記チェンスプロケット17より挟持搬送経路L2の搬送始端側に位置する小径ベルトプーリ23とに巻回することにより、無端回動ベルト5による挟持搬送経路L3の搬送始端部と、無端回動チェン4による挟持搬送経路L2の搬送終端部とが搬送人参30の葉茎部長手方向において重複し、無端回動ベルト5が無端回動チェン4からの搬送人参30に対して、無端回動チェン4による挟持が解除される前に挟持作用を開始するようにしてある。
【0014】搬送装置Aを構成するに、前記無端回動ベルト部3aに替え、無端回動ベルト葉茎部30bの先端側に挟持作用する専用の無端回動ベルトを設けて構成してもよい。又、葉茎部30bの先端側に作用する無端回動ゴムベルトをチェンに替え、無端回動チェン4を無端回動ゴムベルトに替えて構成してもよい。従って、無端回動ベルト部3aを上側無端回動帯状体3aと呼称し、無端回動チェン4を下側無端回動帯状体4と呼称し、ローラ4aを挟持作用部4aと呼称し、チェンスプロケット17を回転体17と呼称する。無端回動ゴムベルト5に替え、無端回動チェンを採用して実施してもよい。従って、これらを無端回動帯状体5と総称し、ベルトプーリ16,23を回転体16,23と呼称する。人参の他、大根などを収穫対象とする収穫機にも本発明は適用できる。従って、これらを根菜30と総称する。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成4年12月4日(1992.12.4)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−69823(P2000−69823A)
【公開日】 平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願番号】 特願平11−262044