| 【発明の名称】 |
玉葱調整機 |
| 【発明者】 |
【氏名】武野 節生
【氏名】中島 英夫
【氏名】大前 健介
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| 【要約】 |
【課題】玉葱の下部の根を切断する装置がないため、根の部分は手作業で切断を行うか、若しくは根をつけたままの出荷を行っていた。そして手作業での切断作業は、非常に面倒で、時間を要する為、出荷のコスト高につながっていた。
【解決手段】水平方向に玉葱を搬送する搬送部2を、前側の整列搬送装置16と後側の挟持搬送装置17より構成し、該挟持搬送装置の上方に玉葱の根を切断する根切断装置4を、下方に玉葱の茎を切断する茎切断装置6を配置し、前記整列搬送装置を、2本の平行する回転軸上に、螺旋状にブラシ20を装着し、互いに逆方向に回転して搬送するように構成し、前記整列搬送装置の中途部上方に反転機構28を配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水平方向に玉葱を搬送する搬送部を、前側の整列搬送装置と後側の挟持搬送装置より構成し、該挟持搬送装置の上方に玉葱の根を切断する根切断装置を、下方に玉葱の茎を切断する茎切断装置を配置したことを特徴とする玉葱調整機。 【請求項2】 前記整列搬送装置を、2本の平行する回転軸上に、螺旋状にブラシを装着し、互いに逆方向に回転して搬送するように構成したことを特徴とする請求項1記載の玉葱調整機。 【請求項3】 前記整列搬送装置の中途部上方に反転機構を配置したことを特徴とする請求項1記載の玉葱調整機。 【請求項4】 前記挟持搬送装置を、左右に一対のベルトを配設し、互いに逆方向に回転させて搬送するようにするとともに、該ベルト側面の搬送面に略円弧状の凹部を形成したことを特徴とする請求項1記載の玉葱調整機。 【請求項5】 前記根切断装置に、玉葱の上外周に当接する倣いを設け、根切断装置を玉葱上面に沿って昇降するように構成したことを特徴とする請求項1記載の玉葱調整機。 【請求項6】 前記搬送部の後端に選別装置を配置したことを特徴とする請求項1記載の玉葱調整機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱を圃場から掘り取った後に、玉葱を出荷できる状態にすべく上部の茎と下部の根を切断する調整機の技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、圃場で玉葱収穫機により収穫するときに、搬送途中にディスクカッターを配置して、茎の部分を切断する技術が公知になっており、収穫後には出荷できるように玉葱の上部の茎と根を手作業により切断していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術においては、収穫時の切断では出荷する前にもう一度玉葱の下部の根を切断する必要があり、根の部分は手作業で切断を行うか、若しくは根をつけたままの出荷を行っていた。そして手作業での切断作業は、非常に面倒で、時間を要する為、出荷のコスト高につながっていた。そこで本発明は出荷できる玉葱に調整する装置を提供しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する課題であり、次に課題を解決するための手段を説明する。即ち、水平方向に玉葱を搬送する搬送部を、前側の整列搬送装置と後側の挟持搬送装置より構成し、該挟持搬送装置の上方に玉葱の根を切断する根切断装置を、下方に玉葱の茎を切断する茎切断装置を配置した。 【0005】また、前記整列搬送装置を、2本の平行する回転軸上に、螺旋状にブラシを装着し、互いに逆方向に回転して搬送するように構成した。 【0006】また、前記整列搬送装置の中途部上方に反転機構を配置した。 【0007】また、前記挟持搬送装置を、左右に一対のベルトを配設し、互いに逆方向に回転させて搬送するようにするとともに、該ベルト側面の搬送面に略円弧状の凹部を形成した。 【0008】また、前記根切断装置に、玉葱の上外周に当接する倣いを設け、根切断装置を玉葱上面に沿って昇降するように構成した。 【0009】また、前記搬送部の後端に選別装置を配置した。 【0010】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は本発明の玉葱調整機の左側面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4は同じく背面断面図、図5は根切断部の左側面拡大図、図6は根切断装置を後方から見た断面図、図7は根切断装置の主要部の左側面図、図8は茎切断部を後方から見た断面図、図9は搬送部後部に配置した選別装置の平面図である。 【0011】まず、全体構成について図1より説明する。本発明の玉葱調整機1は、設置台10上に立設した複数の支柱12・12・・・により左右略平行の機台11・11を前後方向(図1における左右方向)に支持し、機台11・11間は、該玉葱調整機1の前方(図1における左側)において補強フレーム13を横架している。そして該機台11・11上には、前側の整列搬送装置16と後側の挟持搬送装置17等からなる搬送部2が配設されており、該挟持搬送装置17の上方には、玉葱8の根81を切断する根切断装置4と、玉葱8の茎82を切断する茎切断装置6等とから構成される切断部3を配し、その後部に選別装置18を配置している。 【0012】次に前記整列搬送装置16の構成について図1乃至図3より説明する。左右の機台11・11には補強フレーム13の後部において、下方にそれぞれ取付ステー25c・25dが吊着されており、該取付ステー25c・25dにより前部支持プレート25を懸吊している。該前部支持プレート25は正面視で略台形状をしており、その左右の一側(本実施例においては正面視で図2における右側)において搬送駆動手段として搬送モータ22を支持固定している。そして該前部支持プレート25の上部中央には左右一対の支持部材25a・25bが装着されており、該支持部材25a・25bは、前部支持プレート25の上方に突出して、それぞれ搬送ブラシ20の回転軸20a・20bの前部を軸支している。 【0013】前記支持部材25a・25bに軸支されたブラシ回転軸20a・20bは、機台11・11上で、図3で示すように玉葱調整機1の前方から後方にかけて前後方向に略平行に配置されて、その他端は機台11・11の後部において横架された後部支持プレート26にそれぞれ軸支されている。そして、図2で示すように該ブラシ回転軸20a・20bの前方側の一端は、前記支持部材25a・25bを貫通して突出し、その端部にはそれぞれ入力プーリ21a・21bが固設されている。また、前記搬送モータ22の出力軸が前部支持プレート25の前面より突出され、その端部に出力プーリ22aを固設している。また、機台11上にはテンションプーリ23aが回転自在に軸支されており、入力プーリ21a・21b、出力プーリ22a、テンションプーリ23aには無端帯であるベルト24が巻回されている。 【0014】このような構成で、搬送モータ22の回転駆動力が、出力プーリ22aを介して、入力プーリ21aを図2における矢視X方向に回転駆動させ、入力プーリ21bを図2における矢視Y方向に回転駆動させることにより、ブラシ回転軸20a・20bがそれぞれ互いに逆方向の内側に回転駆動するようにしている。また、搬送ブラシ20・20はブラシ回転軸20a・20bを中心にそれぞれ螺旋状に毛体が突出され、左右の搬送ブラシ20・20の巻方向は互いに逆巻となるようにしている。そして、正面視において左右の搬送ブラシ20・20の外周端が近接して配置され、該搬送ブラシ20・20を回転駆動することによって、毛体と毛体の間に玉葱の茎部が入り、その状態で後方へ搬送するようにしている。 【0015】また、搬送部2の前方側には搬送ブラシ20・20の左右両側に側方ガイドフレーム14・14が装着されている。側方ガイドフレーム14・14は機台11上に立設された支柱14a・14aにより平面視略U字状のフレーム14bを支持しており、フレーム14b・14bは搬送部2上で前後方向に長く配設され、その高さは搬送ブラシ20・20上を搬送される玉葱8が搬送ブラシ20・20上から側方へ落下しないように適度な高さに調整可能として、玉葱8が搬送ブラシ20・20の間上を後方へ搬送されるようにガイドしている。 【0016】そして、平面視で略U字状の前方ガイドフレーム15が搬送部2の前端に前後方向に配設され、前方位置を高くして後方に向けて下降するよう傾斜させ、その前端はホッパー19に接続され、その後端は左右両側のフレーム14b・14bに固接し、側方ガイドフレーム14・14とあわせて、玉葱8をホッパー19から供給して安定して搬送可能としている。 【0017】また、前記整列搬送装置16の前後方向で略中央上方位置には、反転機構28が配設されている。該反転機構28は略円筒形状で、前記搬送ブラシ20・20の上方に左右方向に横架されており、図視せぬモータ等より駆動力を得て図1における矢視Z方向に回転駆動する。該反転機構28の外周は弾性体で構成され、例えば、ゴム、スポンジ等の摩擦抵抗が大きく玉葱を傷つけない柔らかい部材や表面をブラシ状に加工して適度な摩擦抵抗力を得られるように構成されている。また、反転機構28の上下高さは調整可能として、玉葱の種類に合わせられるようにしている。 【0018】以上の如く構成された整列搬送装置16において、整列搬送装置16前方のホッパー19から作業者が玉葱8を搬送ブラシ20・20上に置くと、その玉葱8は前記前方ガイドフレーム15及び側方ガイドフレーム14により進行方向を規制されながらガイドされて、左右搬送ブラシ20・20の間上を搬送される。このとき、前述の如く搬送ブラシ20は、ブラシ回転軸20a・20b上に螺旋状に装着されているので、玉葱8は該搬送ブラシ20・20の螺旋状に巻かれたブラシの溝上に位置し、順次後方に向けて搬送されるのである。 【0019】そして、後方に向けて搬送されている玉葱8は、前記反転機構28の下方を通過するが、この時、該反転機構28の上下高さを玉葱8の上下高さよりもやや低く調整して、反転機構28の外周部分が玉葱の外周に接触することで、玉葱8は該反転機構28の図1における矢視Z方向の回転により摩擦力を受けて反転機構28とは逆方向に回転する。該反転機構28により茎82が下方に向くように回転される。そして、両搬送ブラシ20・20はその近接面において上方から下方に向かうように回転しているので、玉葱8の茎82は搬送ブラシ20・20の回転で下方へ引っ張られ、玉葱8は下方を向いた状態のまま後方に搬送されていくのである。但し、反転機構28の回転は逆回転でも可能である。 【0020】次に切断部3の構成について図3より説明する。切断部3は前記搬送部2の後方に位置し、玉葱8を左右から挟持して搬送する挟持搬送装置17と、その下方の茎切断装置6と、上方の根切断装置4より構成されている。挟持搬送装置17の前部は、前記整列搬送装置16の後部と一部でラップし、搬送が途切れないようにし、後述する挟持ベルト30・30による搬送速度は搬送ブラシ20・20による搬送速度よりも相対的に速くしており、搬送ブラシ20・20後端部で詰まることなく、速く排出できるようにしている。 【0021】挟持搬送装置17の構成は、切断部3の前方側において左右の機台11・11に、ローラ台32a・32aが支持され、切断部3の後方側において左右の機台11・11にローラ台32b・32bが支持され、該ローラ台32a・32a上にそれぞれベルト搬送ローラ31a・31b・31cを、該ローラ台32b・32b上にそれぞれ搬送ローラ31d・31e・31fを、それぞれその支持軸を垂直方向に向けて回転自在に軸支している。 【0022】そして、左右の搬送ローラ31a・31b・31c・31d・31e・31fにそれぞれ挟持ベルト30・30を巻回し、前記内側の搬送ローラ31b・31b・31e・31eはアームを介してバネ39・39・・・によって内側(搬送面側)に回動するように付勢され、両挟持ベルト30・30によって玉葱の大小にかかわらず挟持して搬送できるようにしている。該挟持ベルト30は平面視において玉葱調整機1の前後方向に長い略楕円形上となるよう巻回されて、左右の挟持ベルト30・30を対称に対向配置させ、その間隔を玉葱8の幅よりも狭くすることにより、玉葱を挟み込んで搬送し、切断するときに玉葱8が振れて切断位置がズレないようにしている。 【0023】このように構成された挟持ベルト30・30は図示せぬモータにより搬送ローラを介して互いに逆方向に駆動されて、前記搬送ローラの周囲を31a・31b・31e・31f・31d・31cの順に、つまり図1における矢視α・α’方向に回転する。ここで該挟持ベルト30は、前記搬送ローラ31a・31b・31c・31d・31e・31fに外接する平ベルト部30aと該平ベルト部30aの外周に固着されたクッション部30bより形成されており、該クッション部30bはゴムやスポンジ等の弾性部材等で構成され、外周に複数の切り込みが設けられ、搬送ローラ31の外周部で挟持ベルト30の外周が千切れたり、肉厚が減少することを防止している。 【0024】また、平ベルト部30aとの接合面とは反対側の側面、つまり、搬送面側には略円弧状の凹部30cが搬送方向と平行に形成して、言い換えれば、搬送面に凹溝が長手方向に形成されており、該凹部30cにおいて搬送されてくる玉葱8を両側から挟み込み、玉葱が揺れたり姿勢が崩れたりすることなく確実に搬送できるようにしている。但し、前記クッション部30bは、切り込みを設けず外周側の円周を長くするように構成し、連続面となる外周側に凹部30cを形成すれば、同様の効果が得られる。また、前記凹部30cの形状は円弧状に限定されるものではなく、その他三角形や角形の凹部形状であっても、窪み形状により玉葱8を挟み込めるように構成すればよい。 【0025】次に根切断装置4の構成について図4乃至図7を用いて説明する。根切断装置4は前記挟持ベルト30・30の前後方向で略中央位置の上方に配設されている。図4及び図5で示すように切断部3の機台11・11上には正面視で略逆U字状の支持フレーム40が立設されており、該支持フレーム40の上辺40Uが切断部3の上方で左右方向に略水平に横架され、該上辺40Uの中央付近にはブラケット41が固設されている。そして支持アーム42を該ブラケット41の下方から係合させ、ピン41aを挿嵌し、該支持アーム42をピン41aを中心にして上下方向に回動自在に支持している。 【0026】また、前記ブラケット41の上部にステー41bが取付けられ、該ステー41bにネジロッド41cが挿入されてナットを螺装し、該ナットでステー41bを挟んで固定するようにし、該ネジロッド41cの前端に係止孔を設けて付勢ばね43の一端を係止している。一方、前記支持アーム42の前端部にばね係止孔42aが設けられ、該ばね係止孔42aに前記付勢ばね43の他端が係止されている。このようにして根切断装置4の後部に設ける切断ヘッド4aが支持アーム42を介して揺動可能に支持され、付勢ばね43によって切断ヘッド4aが玉葱8の上部に当接するように付勢している。 【0027】前記支持アーム42の後部に設けられる切断ヘッド4aは、切断部カバー45内に収納されており、該切断部カバー45の前面が前記支持アーム42の後端に固設され、該切断部カバー45は正面視及び側面視の断面が略コ字形状に構成され、その開放部45cを下方に向けている。そして、図6に示すように切断部カバー45の側板45d・45dの下部に設けられたボス部45e・45eに切断駆動軸45aが左右方向に回動自在に軸支され、該切断駆動軸45aの一端は側板45dの外方に突出し、切断駆動入力プーリ45bを固設している。一方、前記支持アーム42の前部の側面には駆動手段としてモータ44が固設され、該モータ44の駆動軸44aに出力プーリ44bを固設し、モータ44の駆動力を出力プーリ44a、ベルト、切断駆動入力プーリ45bを介して伝達し、切断駆動軸45aを駆動するよう構成している。 【0028】そして、前記切断部カバー45の内の切断駆動軸45a上には、切断刃取付ディスク46が固設されている。該切断刃取付ディスク46は、ボス部46aと取付板46bより構成され、該ボス部46aを切断駆動軸45aに挿嵌して固着し、該取付板46bの左右側面には倣い板47a・47bを装着し、それぞれボルト48a・48a、ボルト48b・48bで固定している。 【0029】該倣い板47aは図7で示すように、円板の外周の一部を切り欠いて形成したものであり、本実施例では位相を180度ずらした2箇所に略L字状のカット部47c・47cを設け、倣い板47bも同じく円板の外周にカット部47d・47dを設けた形状として、左右の倣い板47a・47bのカット部47c・47c・47d・47dが側面視で重ならないようずらしている。即ち、倣い板47a・47bの取付位置の位相を90度ずらすようにしている。 【0030】また、前記取付板46bは側面視で略八角形状で倣い板47a・47bの外径よりも小さく構成しており、これらを重ねたときに、カット部47c・47c・47d・47dから突出部分を刃取付部46c・46cとし、該刃取付部46c・46cの側面に取付座49・49が固設されている。該取付座49・49は刃取付部部46cの側面に対して直角よりもやや大きい角度で外方に傾けて固着され、該取付座49・49に切断刃50・50を装着している。また、同様にして倣い板47b側の側面においても、側面視で倣い板47bとは重ならない刃取付部46d・46dに取付座49・49、切断刃50・50を装着している。 【0031】このように、側面視において4つの切断刃50・50・50・50が切断刃取付ディスク46上の外周に等間隔に配置するように構成し、正面視で切断刃50・50・50・50の回転軌跡はV状となるようにし、そのVの角度は玉葱8の外周に略接する角度としている。但し、本実施例では切断刃を片側二枚としているが、三枚以上配置することも可能であり、枚数を限定するものではない。そして図4で示すように、倣い板47a・47b、切断刃50・50・・・を両側から挟むようにして左右一対のガイドローラ51・51が切断部カバー45のボス部45e・45e上に遊嵌され、玉葱8の上面に当接するようにしている。(図6においては、ガイドローラ51・51を図示していない。) 【0032】このような構成において、玉葱8が挟持ベルト30・30により挟持されて搬送されてくると、左右一対のガイドローラ51・51が玉葱8の根81の両側の外周に当接して、切断ヘッド4aは上方に押し上げられるが、前記付勢ばね43の弾性力により下方にむけて押して浮き上がらないようにし、前記ガイドローラ51・51及び倣い板47a・47bが玉葱8の上面と適度な圧接関係を保つのである。 【0033】そして、切断刃50・50・・・により玉葱8の根を切断するが、この時、切断刃50・50・・・と玉葱8の間隔は、付勢ばね43の付勢により離れることはなく確実に切断が行え、また倣い板47a・47bによって切断刃50と根81が位置する玉葱8の上面との間隔を決定して一定に保ち、近づきすぎることがないので、深く噛みこむことなくスムーズな切断が行えるのである。また、切断刃50・50・・・は切断駆動軸45aに対して外方に傾けて装着されているので、切断刃50・50・・・が玉葱8の上面に沿うようになり、玉葱8の頂部周辺の根81が長く残ることを防止している。また、切断刃50が玉葱8に接触する前に、ガイドローラ51・51の倣いによって、切断刃50が玉葱8に対して略適正に位置決めされて、ついで切断刃50が玉葱8の突出した部位(根81)を切断するよう構成している。 【0034】また、図8で示すように前記挟持ベルト30・30の前後方向で略中央位置の下方には茎切断装置6が配設されている。該茎切断装置6は、水平方向に回転する左右の切断刃61a・61bが対向配置されており、該切断刃61bと切断刃61aは上下高さをずらせて、一方がわずかに高くなるように配置し、平面視においてその外周端部が重なるようにしている。また、切断刃61a・61bの外周は鋸状に構成して、それぞれ図視せぬモータ等から駆動力をえて水平方向に回転する。 【0035】このような構成において、前記挟持ベルト30・30上を搬送されてくる玉葱8は、前記反転機構28により下方に茎82を向けた状態で該茎切断装置6に送られる。そして2枚の切断刃61a・61bにより茎82を切断するが、この時、切断刃61a・61bが前述の通り、その外周部に重複しろを持たせているので、軟らかい茎82も、逃がすことなく確実に切断できるのである。 【0036】以上で説明したように根切断部4及び茎切断部6により上下の根81及び茎82を切断された玉葱8は、切断部3を通過し、玉葱調整機1をさらに後方に向かって挟持ベルト30・30により搬送される。 【0037】そして、図9に示すように、切断部3の後部には選別装置18が配置されている。該選別装置18は前記挟持ベルト30・30を利用して、その終端部下方に大きさ毎に分けた複数の回収容器またはコンベア38a・38b・38cを配置したものである。つまり、挟持ベルト30・30の後部は、後方ほどその間隔が広がるように構成されており、その広がる挟持ベルト30・30の下方に、搬送方向に対して直角方向に搬送するコンベア38a・38b・38cを平行に配置しているのである。 【0038】このように構成することによって、挟持ベルト30・30によって切断後の玉葱8・8・・・が搬送されてくると、サイズの小さな玉葱8から順に下方に落下していき、最後まで挟持搬送された大きいサイズの玉葱が後端のコンベア38cに落下するのである。従って、玉葱専用の選別装置は整列させて搬送し、大きさ毎にピックアップする必要があり、複雑な構成で高価であったが、本発明のような構成であると、玉葱は整列された搬送後に、サイズの小さい順に落下していくだけの構成であるので、構造が簡単であり、安価に構成でき、スペースも小さくて済むのである。 【0039】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の如く、水平方向に玉葱を搬送する搬送部を、前側の整列搬送装置と後側の挟持搬送装置より構成し、該挟持搬送装置の上方に玉葱の根を切断する根切断装置を、下方に玉葱の茎を切断する茎切断装置を配置したので、玉葱を整列搬送装置に載せるだけで、搬送されながら玉葱が整列されて、切断部に供給され、挟持搬送装置で玉葱は挟持されてずれたり傾くことなく、搬送されながら順に根切断装置によって根が切断され、茎切断装置によって茎が切断され、切断作業効率が格段に向上し、出荷コストの低減を図ることが可能となった。 【0040】また、請求項2の如く、前記整列搬送装置を、2本の平行する回転軸上に、螺旋状にブラシを装着し、互いに逆方向に回転して搬送するように構成したので、整列搬送装置に載せられた玉葱は、ブラシとブラシの間の螺旋状の溝に嵌まりこんで傷つくことなく搬送され、さらに、左右のブラシの内方向への回転によって茎が下方に引っ張られて、玉葱が根を上に向けた一定方向の姿勢となって確実に搬送可能となった。 【0041】また、請求項3の如く、前記整列搬送装置の中途部上方に反転機構を配置したので、玉葱は茎が下方を向いて茎が左右のブラシ間に挟まれるまで強制的に回転され、玉葱を所定方向に確実に向けることができるようになり、後工程の切断部で、確実に根及び茎を切断できるようになったのである。 【0042】また、請求項4の如く、前記挟持搬送装置を、左右に一対のベルトを配設し、互いに逆方向に回転させて搬送するようにするとともに、該ベルト側面の搬送面に略円弧状の凹部を形成したので、左右のベルトの凹部で両側から玉葱を挟みこんで搬送することができ、玉葱が揺れ動くことなく所定の姿勢のまま確実に搬送が可能となり、安定した姿勢で切断工程が行え、切断ミスを減少できるようになった。 【0043】また、請求項5の如く、前記根切断装置に、玉葱の上外周に当接する倣いを設け、根切断装置を玉葱上面に沿って昇降するように構成したので、切断刃が玉葱の上部に深く噛み込むことを防止し、一定の長さで根を切断できるようになり、スムーズな切断工程が可能となった。 【0044】また、請求項6の如く、前記搬送部の後端に選別装置を配置したので、根切断後の選別作業を連続してできるようになり、省力化及び作業の迅速化を図ることができ、さらに、玉葱を一定の姿勢の状態で選別できるので、選別装置の構成を簡単にすることができ、コスト低減化も図れるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月31日(1998.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−69821(P2000−69821A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月7日(2000.3.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−246123 |
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