| 【発明の名称】 |
籾殻運搬装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】斎藤 博樹
|
| 【要約】 |
【課題】籾殻の排出が効率良く行える籾殻運搬装置を提供する。
【解決手段】運搬車2の荷台3上に搭載可能とした平面形状が方形状で、両側をレール4とした台枠フレーム1と、両レール上を移動する中央車輪、前車輪7、後車輪8を適当間隔毎に備えた容器底板5と、籾殻の運搬時における前車輪7の浮き上りを防止する前方規制手段10及び籾殻の排出時における中央車輪の外脱を防止する後方規制手段11と、容器底板上に枠組みされた立方構造の収納フレーム15に装着されると共に、籾殻収納袋19と、前記中央車輪を支点として傾倒する容器底板の傾倒角度を調整するチェンなどの調整手段23と、籾殻収納袋を持つ容器底板の不用意な移動を防止するストッパー手段26とからなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運搬車の荷台上に搭載可能とした平面形状が方形状で、両側をレールとした台枠フレームと、両レール上を移動する中央車輪、前車輪と、前記両レールの内側に設けたレール上を移動する後車輪を適当間隔毎に備えた容器底板と、前記両レールの前端部両側方に設けられ、籾殻の運搬時における前車輪の浮き上りを防止する前方規制手段及び両レールの後端部両側に設けられ、籾殻の排出時における中央車輪の外脱を防止する後方規制手段と、容器底板上に枠組みされた立方構造の収納フレームに装着されると共に、上部任意箇所に籾殻の供給手段を有し、後面に籾を排出する開閉手段を持つ籾殻収納袋と、容器底板の前端部と台枠フレームの前端部間に連結され、前記中央車輪を支点として傾倒する容器底板の傾倒角度を調整するチェンなどの調整手段と、台枠フレーム上に搭載支持された籾殻収納袋を持つ容器底板の不用意な移動を防止するストッパー手段とからなることを特徴とする籾殻運搬装置。 【請求項2】 請求項1に記載の籾殻運搬装置において、少なくともストッパー手段に対応する収納フレーム部に、籾殻収納袋の外側方への膨出を阻止するガードフレームを枠組みしたことを特徴とする籾殻運搬装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、籾殻運搬装置に関する技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術のその課題】従来この種の籾殻運搬装置としては、トラクターなどで牽引される2輪構造の台車上に枠組みされたフレームを設け、このフレームに布製の籾殻収納袋を取付けると共に、台車の底板を開閉可能なブラインド構造としたものが知られている。この装置は、底板を閉成した状態で籾殻を収納袋内に収容してトラクターで所定の場所まで搬送せしめ、排出現場で底板をブラインド状に開きながら収容した籾殻を排出又は散布するようにしたものである。このような構造では、トラクターで牽引される専用の台車を必要とするばかりでなく、底板がブラインド構造であることから籾殻の排出に際し目詰まりが生じて円滑な排出散布ができなかったり、車輪まわりに籾殻が堆積するという不都合がある。 【0003】他の装置として、組立て式の枠組みフレームに布製の籾殻収納袋を装着し、これを運搬車の荷台上に搭載し、収納袋の左右側面及び後側面に設けた開閉ファスナーを開いて任意の面又は3方向より籾殻を排出するものがある。このような装置は構造が簡便ではあるが、側面又は後面を開いただけでは全部の籾殻を放出することができず、荷台面上に残った籾殻を人手により排出する必要があり、効率が悪いという不都合がある。 【0004】このような課題を解決する手段として、運搬車の荷台に搭載可能とした方形の台枠フレームの後辺に、布製の籾殻収納容器の後辺下部を軸支し、台枠フレームの前部と収納容器との間に、運搬車の排ガスを利用したエアダンプ方式によって収納容器の前方を持ち上げ、収納容器の後側面を開いて収容籾殻を排出するようにした装置がある。この装置は、籾殻収納容器をダンプするのに自動車エンジンの排ガスを利用しているため、低コストであることは認められるが、収納容器を傾倒させるまでに多くの時間を要するなど作業性が悪い。 【0005】本発明の目的は、籾殻の排出が効率良く行える籾殻運搬装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的は、運搬車の荷台上に搭載可能とした平面形状が方形状で、両側をレールとした台枠フレームと、両レール上を移動する中央車輪、前車輪と、前記両レールの内側に設けたレール上を移動する後車輪を適当間隔毎に備えた容器底板と、前記両レールの前端部両側方に設けられ、籾殻の運搬時における前車輪の浮き上りを防止する前方規制手段及び両レールの後端部両側に設けられ、籾殻の排出時における中央車輪の外脱を防止する後方規制手段と、容器底板上に枠組みされた立方構造の収納フレームに装着されると共に、上部任意箇所に籾殻の供給手段を有し、後面に籾を排出する開閉手段を持つ籾殻収納袋と、容器底板の前端部と台枠フレームの前端部間に連結され、前記中央車輪を支点として傾倒する容器底板の傾倒角度を調整するチェンなどの調整手段と、台枠フレーム上に搭載支持された籾殻収納袋を持つ容器底板の不用意な移動を防止するストッパー手段とからなることにより達成される。 【0007】上記目的は、請求項1に記載の籾殻運搬装置において、少なくともストッパー手段に対応する収納フレーム部に、籾殻収納袋の外側方への膨出を阻止するガードフレームを枠組みしたことにより達成される。 【0008】 【発明の実施の形態】図面について、本発明装置の実施の形態を説明する。 【0009】1は、運搬車2の荷台3上に搭載保定可能とした平面形状が方形状で、図2に示すように両側フレームをレール4とした台枠フレームである。5は、容器底板で、この容器底板5の両側下面、詳しくは、荷台3の両側に対応する下面に、前記レール4上に移動可能に乗載された中央車輪6、前車輪7が適当の間隔を介して設けられている。8は容器底板5の後側下面に設けた後車輪で、この後車輪8は前記レール4の後部内側に付設した短尺の内側レール9上に移動可能の乗載せしめられ、中央車輪6と前車輪7はレール4上を、後車輪8は内側レール(9)上を移動するようにしたものである。 【0010】前記両レール4の前端部外側方には、籾殻の運搬姿勢時、詳しくは、図1に示す姿勢時において、前車輪7の浮き上り脱線を防止する正面形状が「形をした前方規制板10を設け、又両レール4の後端部外側に、排出姿勢時、詳しくは、図3に示す排出姿勢時において、中央車輪6の外脱を防止する正面形状が「形で、而も後端面に脱輪防止板11aを設けた後方規制板11を付設する。図3に示すように、前記各車輪6、7、8は、正面形状が「形をした脚桿12の垂直辺に軸支され、中央車輪6と前車輪7は脚桿12の外側面に、後車輪8は脚桿12の内側面に軸支されており、異なった軸線を持つレール4と内側レール9上を各別に移動するように構成されている。図中13は、前記両規制板7、11間に設けられ、中央車輪6、前車輪7の外側方への脱輪を阻止し、各車輪を円滑に案内するガイド板、14は断面形状がL字形で、容器底板5の後面を除いた三方に付設された補強フレームである。 【0011】15は、前記容器底板5上に枠組みされた立方構造の収納フレームであって、この収納フレーム15の内方には、上部任意個所、この実施の形態では後面上部に開閉可能な籾殻の供給口16と、後面両側縦方向に開閉可能なファスナー17を持ち、かつこのファスナー17の開成により後面が図3で示すように一挙に開成される開口18を備えた籾殻収納袋19が着脱可能に装着されている。尚、この籾殻収納袋19は通常有底構造であるが、底面が前記容器底板5と兼用できる場合は、籾殻収納袋19の底面は省略しうる。図中20は水平姿勢のサイドフレーム、21は傾斜姿勢のフレーム、22は、後述するストッパーアームの不用意な解除を防止するためのガードフレームである。 【0012】前記断面形状がL字形の補強フレーム14の前辺側中央部と、前記台枠フレーム1の前辺側中央部間とを長さが調整しうるチェン23で連結し、図3で示すように、収納フレーム15が後方に傾倒したときに、容器底板5の後端が接地するのを防止すると共に、傾斜角度を任意に選択し、籾殻の性状に応じて排出が円滑に行えるように角度を調整するようにしたものである。 【0013】図4に示す24は、前記後方規制板11の外側に後端を固定した傾斜姿勢で適度の弾力性を有するストッパーアームで、このストッパーアーム24の上端には、内方に向け突出した係合ピン25を下端にもつ操作レバー26を設け、一方、係合ピン25が係合する係合孔27を前記補強フレーム14の一側に設け、籾殻の運搬時において、台枠フレーム1上に搭載した収納フレーム15などが不用意に前後移動し、運搬車2の荷台3から脱落する事故を未然に防止するようにしたものである。又、前記ガードフレーム22はこのストッパーアーム24の操作レバー26部に対応するように配設してあり、籾殻収納袋19の下部が籾殻の投入によって外方に膨出し、不用意に操作レバー26を外方に押圧して係合ピン25)と係合孔27の係止関係を解除することを防止せしめる。 【0014】台枠フレーム1の前後端外側方、詳しくは、前方、後方規制板10、11の外側方部に保定用のポール28の下端部を立設し、この各ポール28の上部にロープフック29を設け、これと運搬車2の荷台3に装備されているフックとの間に保定用のロープを掛け回し、本装置を荷台3上に確固に保定するようにしたものである。 【0015】 【作用の説明】上述した構成に基づいて本発明装置の作用を説明する。運搬車2の荷台3上に装置を搭載し、各ポール28と荷台3とをロープによって結合する。供給口16を開きこれにスロワーなどの供給筒を挿入して籾殻を投入収納した後、運搬車2を籾殻排出現場に運行する。次いで、荷台3の後部側板を開いて荷台3の後方を開放してから、籾殻収納袋19の両ファスナー17をスライドして開口すると、多くの籾殻が流動排出される。この時、運搬車2の徐行運転をすると、籾殻は略均等に散布されるし、或は一箇所に堆積状に排出されるが、袋の中の籾殻は安息角まで排出され、残りの籾殻は排出されない。この状態で操作レバー26を手動によって外側方に開いて係合ピン25と係合孔27の係止関係を解除し、収納フレーム15を含む機構をフリーとした後、各車輪6、7、8を介して荷台3の後方に引き出す。中央車輪6が後方規制板11の脱輪防止板11aに当接するまで引き出すと、収納フレーム15を含む機構が図3に示すように1人の作業者で簡単に下向き傾斜させることができる。このことは容器底板5が後方に下向きされる結果となり、残存せる籾殻を残すことなく排出しうる。 【0016】籾殻が前部排出されたら、手動によって収納フレーム15などを水平姿勢に戻し、前方に押動すれば図1の状態に復旧される。このとき、ストッパーアーム24に弾性があるため操作レバー26の係合ピン25と係止孔27が自動的に係合し収納フレーム15などは台枠1に不動的に係合される。開口用ファスナー17を元に戻して開口18を閉じた後、荷台3の後部側板を復旧起立させることにより籾殻の廃棄作業は終る。必要あれば上述の作業を繰り返し行う。 【0017】 【発明の効果】上述のように本発明構成によれば、次のような効果が得られる。 【0018】台枠フレームの両側をレールとし、この両レール上を移動する車輪を前、後、中央に設けると共に、両レールの前後端に規制板を配設したことにより、後車輪を除いた他の車輪の脱線が規制され、而も中央車輪を支点とした収納フレームを含む機構の後部を引き出し下向き傾斜せしめ、収納籾殻の全排出を可能とし作業性の向上が図れる。 【0019】容器底板の下向き傾斜角度が任意に調整しうると共に、容器底板の後端縁の接地による損傷を防止することができる。 【0020】台枠フレームに対して、容器底板が係止しうるので、運搬中に収納フレームを含む機構が不用意に移動し事故を起こすことがない。 【0021】請求項2によれば、ストッパーに対応する収納フレームに、籾殻収納袋の外側方への膨出を阻止するガードフレームを枠組みしたので、ストッパー手段が不用意に解除され、台枠フレームに対して、容器底板を含む機構がフリーに移動することがなく、運搬中の安全が図れる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000147693 【氏名又は名称】株式会社石井製作所
|
| 【出願日】 |
平成10年7月29日(1998.7.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062269 【弁理士】 【氏名又は名称】佐野 義雄
|
| 【公開番号】 |
特開2000−50724(P2000−50724A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−213818 |
|