| 【発明の名称】 |
草刈用回転刃 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮脇 俊彰
【氏名】宮脇 豊久
|
| 【要約】 |
【課題】春先の稚い雑草だけでなく、真夏の密生し木質化した硬い雑草も容易かつ安全に刈取ることができる草刈用回転刃を提供する。
【解決手段】上部盤1、下部盤2、上部盤1及び下部盤2の外周に沿って均等に配置されている、上部盤1と下部盤2を連結する3個以上のガイドピン3、及びプラスチック製切断手段4を含む、刈払機ギヤケースに装着するための回転刃において、切断手段4が円盤形状でかつその外周に刃を有するものであり、ガイドピン3を軸として回転自在に装着されていることを特徴とする回転刃。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部盤1、下部盤2、上部盤1及び下部盤2の外周に沿って均等に配置されている、上部盤1と下部盤2を連結する3個以上のガイドピン3、及びプラスチック製切断手段4を含む、刈払機ギヤケースに装着するための回転刃において、切断手段4が円盤形状でかつその外周に刃を有するものであり、ガイドピン3を軸として回転自在に装着されていることを特徴とする回転刃。 【請求項2】 切断手段4が取付け穴5をガイドピン3に嵌合して装着されており、取付け穴5の直径がガイドピン3の直径の1.1倍以上有することを特徴とする請求項1記載の回転刃。 【請求項3】 上部盤1と下部盤2を連結するガイドピン3の装着部だけが外方に突出していることを特徴とする請求項1又は2記載の回転刃。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、刈払機ギヤケースに装着される回転刃に関し、さらに詳しくは稚い雑草類だけでなく、木質化した硬い雑草類も容易かつ安全に刈取ることができる草刈用回転刃に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、雑草の刈取りには安全性の高いナイロンコードカッター式回転刃が使用されている。かかるナイロンコードカッター式回転刃は稚い雑草であれば切れ味に何ら問題はないが、木質化した硬い雑草に対する切れ味は決して満足できるものではなかった。特にヤエムグラやクズなどが密生したところでは容易に刈取ることができず、しかも雑草がからまったり刈取り作業時の作業者及びその周辺への刈取られた草の巻き上げやはねとばし等の散乱が激しく、刈取り作業が極めて困難であった。 【0003】一方、硬い雑草の刈取りには鋼鉄製刃を用いた回転刃が使用されている。しかしながら、鋼鉄製刃は刈取り作業中の事故が発生し易く、安全性の点で多大の注意力を必要とした。また、鋼鉄製刃は衝撃力が強いため建造物、フェンス又は庭石などのキワや木の周囲の雑草の刈取りには適さない。さらに、鋼鉄製刃を装着した刈払機は音が極めてうるさいため住宅地での使用に特別の配慮を必要とした。 【0004】かかる従来技術の現状に鑑み、ナイロンコードカッターとプラスチック製角形扁平状ブレードを併用した回転刃が提案されている(特願平9−365356号)。かかるプラスチック製ブレードは確かに硬い雑草に対して一定の切れ味を示すが、密生し木質化した特に硬い雑草の刈取りには決して十分ではなかった。また、一定方向に突出するプラスチックブレードは刈取り作業中の摩耗や切損等と共に衝撃力の緩和についてなお改良の余地があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明者はかかる従来技術の問題点を解消するために創案されたものであり、その目的は春先の稚い雑草だけでなく、真夏の密生し木質化した硬い雑草も容易かつ安全に刈取ることができる草刈用回転刃を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者はかかる目的を達成するために木質化した特に硬い雑草も容易かつ安全に刈取ることができる草刈用回転刃について鋭意検討した結果、円盤形状の切断手段を上部円盤及び下部円盤の外周に沿って均等に3個以上回転自在に配設することにより、上記目的を達成できることを見い出し、本発明の完成に至った。 【0007】即ち、本発明は上部盤、下部盤、上部盤及び下部盤の外周に沿って均等に配置されている、上部盤と下部盤を連結する3個以上のガイドピン、及びプラスチック製切断手段を含む、刈払機ギヤケースに装着するための回転刃において、切断手段が円盤形状でかつその外周に刃を有するものであり、ガイドピンを軸として回転自在に装着されていることを特徴とする回転刃である。 【0008】本発明の回転刃の好ましい態様では、切断手段が取付け穴をガイドピンに嵌合して装着されており、取付け穴の直径がガイドピンの直径の1.1倍以上、好ましくは1.1倍〜1.5倍である。また、本発明の回転刃の好ましい態様では、上部盤と下部盤を連結するガイドピンの装着部だけが外方に突出している。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明を以下に具体例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0010】図1は本発明の回転刃を上から見た概略図であり、図2は図1のA−A′位置における回転刃の概略的断面図(切断手段4は図示せず)である。本発明の回転刃は通常刈払機ギヤケースにカッターホルダーを介して左ネジボルトで締め付けられて使用される。 【0011】本発明の回転刃は図1及び図2に記載されるように、上部盤1、下部盤2、上部盤1と下部盤2を連結するガイドピン3、及びプラスチック製切断手段4から構成される。上部盤1及び下部盤2はいずれもほぼドーナツ円盤形状を有し、上部盤1及び下部盤2を上下に貫通する複数のガイドピン4によって連結されている。下部盤2は中心部の一部が盛り上がり、その盛り上がった部分と上部盤1が相互に接合されて連結されている。上部盤1と下部盤2の中心連結部の周囲には、図2に示されるようにプラスチック製切断手段4を回転自在に取付け可能な空間が確保されている。 【0012】ガイドピン3は上部盤1と下部盤2の連結、及びプラスチック製切断手段4の回転軸の役割を有する。ガイドピン3は上部盤1と下部盤2の均一な連結及び回転を保持し、プラスチック製切断手段4の安定した回転を維持するため、上部盤1と下部盤2の外周に沿って均等な位置で3個以上(図では3個)配置される。ガイドピン3は従来公知のいずれのものも使用できるが、プラスチック製切断手段4の装着及び脱着をドライバー又は硬貨で容易に行えるねじ式のものが好ましい。 【0013】プラスチック製切断手段4は回転刃の回転とともに前述のガイドピンを軸として回転するが、稚い雑草だけでなく、木質化した硬い雑草類なども刈取る役割を有する。プラスチック製切断手段4は取付け穴5をガイドピン3に嵌合させることによってガイドピン3を軸として回転自在に装着される。プラスチック製切断手段4は図4及び図5に示すように円盤形状でその外周に刃を有するものであり、例えばウレタン樹脂から形成されることが強度及び安全の点で好ましい。円盤形状の切断手段は角形扁平形状のものより、硬い雑草に対する切れ味及び外部からの衝撃緩和の点で優れている。 【0014】また、プラスチック製切断手段4は取付け穴5の直径がガイドピン3の直径に対して少し大きく余裕があるように作られていることが好ましい。具体的には取付け穴5の直径はガイドピン3の直径の1.1倍以上、好ましくは1.1倍〜1.5倍であることが好適である。これによって、切断手段4は平常は外部に少し突出して回転しながら雑草を刈取るが、作業中に切断手段4の一部がブロック、石、木、人体などに触れて衝撃を受けたときに切断手段4を内方に少し引っ込ませて刈払機本体及び衝撃物の両方の衝撃を緩和することができる。 【0015】本発明の回転刃の別の態様では、図3のように上部盤1と下部盤2を連結するガイドピン3の装着部だけを外方に突出することができる。このようにすることにより切断手段4の刃が外方に多く露出し、刈取り作業を効果的に行うことができ、切断した草が回転刃にからまることを有意に減少することができる。 【0016】 【発明の効果】本発明の回転刃は上述のように構成されているので、以下のような効果を奏する。 (1)円盤形状の切断手段を回転刃の外周に沿って3個以上配置したので、春先の稚い雑草から真夏の成長した硬い雑草までどのような草も容易かつ安全に刈取ることができる。 (2)円盤形状の切断手段を採用しているので、従来の角形扁平形状のものより、硬い雑草に対する切れ味及び外部からの衝撃に対する緩和性が良い。特に切断手段の取付け穴がガイドピンに緩く嵌合されているとその効果は一層高い。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】398051648 【氏名又は名称】株式会社ミヤワキ製作所
|
| 【出願日】 |
平成10年8月6日(1998.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059694 【弁理士】 【氏名又は名称】安達 光雄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−50717(P2000−50717A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−222663 |
|