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【発明の名称】 収穫機の分離装置
【発明者】 【氏名】宮下 行雄

【氏名】村瀬 忍

【要約】 【課題】コンベヤと毛ブラシとからなる根菜類収穫機の分離装置であって、毛ブラシのコンベヤ上に占めるスペースが小さいものを提供する。

【解決手段】表面にゴム突起(3)を針ねずみ状に備えたコンベヤ(1)と、そのコンベヤ1の上面に対して走行方向に交差するように配置した毛ブラシ(10)とからなる分離装置において、毛ブラシ10の周面の立毛(12)をらせん状に並べてその毛ブラシをコンベヤ上面の走行方向に直交するように配置した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面にゴム突起(3)を針ねずみ状に備えたコンベヤ(1)と、前記コンベヤの上面に配置する円筒状の毛ブラシ(10、10a、10b)とからなる分離装置において、周面の立毛(12)をらせん状に並べて前記毛ブラシを前記コンベヤ上面の走行方向に直交するように配置したことを特徴としてなる収穫機の分離装置。
【請求項2】 コンベヤ(1)の上面に複数の毛ブラシ(10a)を並設し、上流側毛ブラシ(10a)の最下面が下流側毛ブラシ(10b)の最下面よりも高く配置したことを特徴としてなる請求項1記載の収穫機の分離装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、馬鈴薯等の根菜類収穫機に設けられる石及び土塊の分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】収穫機に設けられる従来の石及び土塊の分離装置は、図1に示すように、ゴム突起3を針ねずみ状に備えたコンベヤ1と、そのコンベヤの上面に軸心がコンベヤ1の走行方向と斜交するように配置された円筒状の毛ブラシ2とから構成されていた。コンベヤ1に運ばれる石4及び土塊は比重が大きいため、コンベヤ1の突起3の間に沈むが、馬鈴薯5は比重が軽いため、ゴム突起3の上に浮いた状態になる。太矢印で示すように、石4及び土塊は毛ブラシ2の下を通過してそのまま直進するが、馬鈴薯5は毛ブラシ2に沿って側方に進行するから、石4及び土塊と馬鈴薯5は分離する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、毛ブラシをコンベヤ上に斜めに配置するために、コンベヤ上で占めるスペースが大きく、毛ブラシを2本配置して、馬鈴薯を大きさによって区分することは困難であった。又、斜めに配置した毛ブラシの主軸とコンベヤの主軸は平行ではないため、毛ブラシへの回転伝達も厄介であった。
【0004】本発明はこの問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、毛ブラシのコンベヤ上面に占めるスペースを小さくし、毛ブラシへの回転伝達を容易にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため、本発明が採用する手段は、立毛がらせん方向に並ぶ毛ブラシを、その軸心がコンベヤ上面の走行方向に直交するように配置したことにある。複数の毛ブラシを並設し、上流側毛ブラシのコンベヤの上面との間隙を下流側よりも広くなるように配置すると、馬鈴薯を大きさにより選別することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示す第1実施例に基づいて説明する。図2はその平面図、図3はその側断面図である。コンベヤ1は図1に示す従来例のものと同一であり、その表面にはゴム突起3が針ねずみ状に立設されている。毛ブラシ10は、軸心がコンベヤ1の上面の走行方向に直交するように配置され、細矢印で示すように、下面がコンベヤ1の上面の走行方向とは逆方向に走行するように回転駆動される。毛ブラシ10は本体11の円筒周面に立毛12が密植された帯8をらせん状に巻き付けたものである。
【0007】コンベヤ1の上面の石4は毛ブラシ10によりコンベヤ1の上面のゴム突起3の間に沈み、太矢印で示すように、毛ブラシ10の下をくぐって直進する。これに対し、馬鈴薯5はゴム突起3の上に浮き、太矢印で示すように、毛ブラシ10の下周面のらせん状に並ぶ立毛12により毛ブラシ10にそってその軸心方向にコンベヤ1から押し出される。これにより、石4と馬鈴薯5は確実に選別される。
【0008】コンベヤ1と毛ブラシ10の幅は同一であり、主軸6、7は平行となるから、従来の両者の幅が不同で、主軸が非平行であったものに比べると、コンベヤ1の主軸6から毛ブラシ10の主軸7への回転伝達は著しく簡単である。
【0009】
【実施例】本発明の第2実施例を図4及び図5に基づいて説明する。2本の毛ブラシ10a、10bは、軸心がコンベヤ1の上面の走行方向に直交するように配置され、細矢印で示すように、下面がコンベヤ1の上面の走行方向とは逆方向に走行するように回転駆動される。上流側の毛ブラシ10aは、下面とコンベヤ1の上面の間に小形の馬鈴薯が通過できる程度の間隔があくように配置する。下流側の毛ブラシ10bは、下面がコンベヤ1の上面に接するように配置される。毛ブラシ10a、10bの周面の立毛12は第1実施例と同様にらせん状に並ぶ。
【0010】コンベヤ1の上面の石4は、太矢印で示すように、第1実施例と同様に直進するが、馬鈴薯5a、5bは大きさにより進行が異なる。上流側の毛ブラシ10aの空隙をくぐることができない大形馬鈴薯4aは、上流側毛ブラシ10aの立毛12により進路を曲げられ、毛ブラシ10aの手前でコンベヤ1から押し出される。上流側毛ぶらし10aの下の空隙をくぐり抜けることができる小形馬鈴薯5bは、上流側毛ブラシ10aの下を抜けて下流側毛ブラシ10bまで直進するが、そこで、下流側ブラシ10bの立毛12により進路を曲げられ、2つの毛ブラシ10a、10bの間でコンベヤ1から押し出される。
【0011】このように、馬鈴薯は大小によりコンベヤから排出される位置が異なるから、第2実施例は馬鈴薯を大きさにより選別することができる上記以外の構成と効果は第1実施例と同じである。
【0012】
【発明の効果】上記のとおり、本発明の装置は、従来のコンベヤ上に配置した毛ブラシの軸心がコンベヤ上面の走行方向に対して斜交していたものとは異なり、毛ブラシの軸心がコンベヤ上面の走行方向と直交するから、コンベヤ上における毛ブラシの占めるスペースが小さくなり、複数の毛ブラシを配置して馬鈴薯を大きさにより選別することも可能であり、又、毛ブラシとコンベヤが同幅になり主軸も平行になるから、回転駆動も簡単になるという優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000222978
【氏名又は名称】東洋農機株式会社
【出願日】 平成10年8月6日(1998.8.6)
【代理人】 【識別番号】100073988
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 肇
【公開番号】 特開2000−50714(P2000−50714A)
【公開日】 平成12年2月22日(2000.2.22)
【出願番号】 特願平10−222618