| 【発明の名称】 |
コンバイン等の畦際制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 真吾
【氏名】平山 秀孝
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| 【要約】 |
【課題】畦際での刈取作業終了後に、刈取装置を下降制御すると共に、刈取穀稈を搬送する穀稈搬送装置も同時に深扱ぎ側から標準扱ぎ深さ側へ変更制御するために、発生する各部の回転不良を防止する。
【解決手段】畦際での刈取作業が終了して、刈取装置3を下降制御後に、刈取穀稈を搬送する穀稈搬送装置5が、この刈取穀稈を所定距離搬送すると、この穀稈搬送装置5を深扱ぎ側から標準扱ぎ深さ側へ変更する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取装置3で立毛穀稈を刈取りのときに畦際においては畦との衝突を避けるために該刈取装置3を上昇制御する昇降装置4と、穀稈搬送装置5で搬送する該刈取穀稈の扱ぎ深さを調節する調節手段35とを設けたコンバイン等において、畦際での高刈りが終了して該昇降装置4で該刈取装置3を下降制御後に該刈取穀稈が該穀稈搬送装置5で一定距離搬送されると該調節手段35で該穀稈搬送装置5の扱ぎ深さを深扱ぎ側から標準扱ぎ深側へ変更制御することを特徴とするコンバイン等の畦際制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、畦際で刈取装置を上降制御して穀稈を高刈りすると共に、刈取穀稈を搬送して供給する穀稈搬送装置を深扱ぎ側へ調節制御するが、畦際の刈取りが終了して該刈取装置を下降制御後に、該刈取穀稈が該穀稈搬送装置で一定距離搬送されると、この穀稈搬送装置の扱ぎ深さの調節位置を深扱ぎ側から標準扱ぎ深さ側へ変更制御する技術であり、コンバイン等の畦際制御装置に利用できる。 【0002】 【従来の技術】コンバインで収穫作業のときは、このコンバインを圃場内を走行させて、刈取装置で圃場内の立毛穀稈を刈取りするが、この収穫作業のときに、該コンバインが畦際に接近すると、この畦に該刈取装置の先端部に設けた各部品が衝突しないように、略畦上側位置まで昇降装置によって該刈取装置が上昇制御されて、立毛穀稈は高刈りされ、この高刈りされた刈取穀稈を搬送して、例えば、脱穀機へ供給する穀稈搬送装置は、調節手段によって扱ぎ深さが深扱ぎ側へ調節制御され、この刈取穀稈は深扱ぎ状態で該脱穀機へ供給して脱穀する。 【0003】この畦際の刈取が終了すると、前記昇降装置によって刈取装置は、圃場面上の所定位置まで下降制御されると共に、穀稈搬送装置は、調節手段によって深扱ぎ側から標準扱ぎ深側へ調節され、この穀稈搬送装置により、この標準扱ぎ深さで刈取穀稈を、脱穀機へ供給して脱穀する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】畦際の刈取りが終了すると、刈取装置が下降制御されると共に、穀稈搬送装置も深扱ぎ側から標準扱ぎ深さ側へ即時調節制御されることにより、回転駆動するモータの負荷が軽減されない状態で調節制御されることにより、各部に回転不良が発生することがあったが、この発明により、この問題点を解決しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このために、この発明は、刈取装置3で立毛穀稈を刈取りのときに畦際においては畦との衝突を避けるために該刈取装置3を上昇制御する昇降装置4と、穀稈搬送装置5で搬送する該刈取穀稈の扱ぎ深さを調節する調節手段35とを設けたコンバイン等において、畦際での高刈りが終了して該昇降装置4で該刈取装置3を下降制御後に該刈取穀稈が該穀稈搬送装置5で一定距離搬送されると該調節手段35で該穀稈搬送装置5の扱ぎ深さを深扱ぎ側から標準扱ぎ深側へ変更制御することを特徴とするコンバイン等の畦際制御装置の構成とする。 【0006】 【発明の作用】コンバインで収穫作業のときは、このコンバインを圃場内を走行させ、刈取装置3で圃場内の立毛穀稈を刈取りするが、この収穫作業のときに、該コンバインが畦際に接近すると、この畦に該刈取装置3の先端部に設けた各部品が衝突しないように、略畦上側位置まで昇降装置4によって該刈取装置3が上昇制御されて、立毛穀稈は高刈りされ、この高刈りされた刈取穀稈を搬送して、例えば、脱穀機へ供給する穀稈搬送装置5は、調節手段35によって扱ぎ深さが深扱ぎ側へ調節され、この刈取穀稈を深扱ぎ状態で該脱穀機へ供給して脱穀する。 【0007】この畦際の刈取りが終了すると、前記昇降装置4によって刈取装置3は、圃場面上の所定位置まで下降制御され、該穀稈搬送装置5によって移送中の刈取穀稈が、一定距離搬送されると、この穀稈搬送装置5の扱ぎ深さは、深扱ぎ側から標準扱ぎ深側へ調節手段35によって変更制御され、この穀稈搬送装置5により、この標準扱ぎ深さで刈取穀稈を、脱穀機へ供給して脱穀する。 【0008】 【発明の効果】刈取装置3を昇降装置4で畦上側位置から圃場面上の所定位置まで下降制御すると、刈取穀稈を搬送して供給する穀稈搬送装置5は、この刈取穀稈が一定距離搬送されると、扱ぎ深さは深扱ぎ側から標準扱ぎ深さ側へ調節手段35によって、変更制御されることにより、回転駆動するモータの負荷が軽減されながら、標準扱ぎ深さ側へ変更制御されることにより、回転不良等の問題発生を防止することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。コンバイン1に載置した脱穀機2、この脱穀機2前部に設けた刈取装置3、この刈取装置3を昇降制御する昇降装置4、この刈取装置3で高刈り、又は標準刈りした刈取穀稈を搬送して、該脱穀機2へ供給する穀稈搬送装置5等よりなる畦際制御装置を図示して説明する。 【0010】前記コンバイン1の車台6の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ7を張設した走行装置8を配設すると共に、該車台6上には、フィードチェン9で挾持搬送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク10と、このグレンタンク10に貯留した穀粒を機外へ排出する排穀オーガ10aとを設けた脱穀機2を載置構成している。なお、該フィードチェン9の奥側に隣接して供給穀稈が極短稈のときは、入口部のみを挾持して以後は開放する脱穀短稈チェン9aを設けている。 【0011】前記脱穀機2の前方には、前端側から植立穀稈を分草する分草体12と、分草された穀稈を引き起こす引起装置13と、引き起こされた穀稈を刈り取る刈刃装置14と、この刈り取られた穀稈を掻き込むと共に搬送する穀稈搬送装置5と、この掻き込み搬送される穀稈を引き継いでフィードチェン9へ受け渡しする供給搬送装置15等を有する刈取装置3を、昇降装置4の油圧駆動による伸縮シリンダ16により土壌面に対して昇降自在に該車台6の前端部へ懸架構成している。 【0012】前記刈取装置3の一側にコンバイン1の操作制御を行う操作装置17と、この操作のための操作席18とを設け、この操作席18の後方側にグレンタンク10を配置し、下方側にエンジン19を搭載すると共に、該操作装置17と該操作席18とを覆うキャビン20を配設し、これらの刈取装置3,走行装置8,脱穀機2,操作装置17,エンジン19,キャビン20等によってコンバインの機体11を構成している。 【0013】前記車台6の前端部に装架された走行ミッション21の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ21aを設けた構成である。前記刈取装置3は、図3,及び図4に示す如く、刈り取った穀稈の株元側を掻き込み搬送するY字状に配置した左・中・右の各株元搬送チェン22a,22b,22cの合流部から搬送穀稈の扱深さを深・浅に調節する扱深さ調節チェン23に引き継ぎ、この扱深さ調節チェン23をその前端側を支点として扱深さ調節モータ24により上下移動可能に配置すると共に、これら各株元搬送チェン22a,22b,22c、及び扱深さ調節チェン23の上方側に、穀稈の株元側に対応して各々その穂先側を搬送させる左・中・右の各穂先搬送ラグ25a,25b,25cを配置して穀稈搬送装置5を構成させる。 【0014】前記扱深さ調節チェン23から引き継いで前記脱穀機2へ供給する穀稈を、フィードチェン9、又は脱穀短稈チェン9aへ各々切り替え供給する供給調節チェン26の適宜位置を供給調節モータ27により前後移動可能に配置する供給搬送装置15とを設けて構成させる。図3に示す如く前記穀稈搬送装置5の左右の株元搬送チェン22a,22cの各前端位置近傍において搬送穀稈の有無をON−OFF検出する穀稈センサ前28と、扱深さ調節チェン23の前部位置近傍において搬送穀稈の有無をON−OFF検出する穀稈センサ後29と、前記引起装置13の上部位置近傍において刈り取り穀稈の稈長の長・短をON−OFF検出する稈長センサ30と、該右穂先搬送ラグ22cの後部位置近傍において搬送穀稈の扱深さ適応位置を穂先側の検出杆31a、及び株元側の検出杆31bのON−OFFによって検出する扱深さ適応センサ32とを各々作用可能に配置して構成させる。 【0015】前記刈取装置3を昇降させる上下回動支点位置の近傍において刈高さをポテンショメータ等による回動角度により検出する刈高センサ33と、扱深さ調節チェン23の上下移動支点位置の近傍において搬送穀稈の扱深さ調節位置をポテンショメータ等による回動角度により検出する扱深さ位置センサ34とを作用可能に配置すると共に、該刈高センサ33による高刈りの検出によって該扱深さ調節チェン23を、該扱深さ位置センサ34により確認を行いながら扱深さ調節モータ24によって深扱ぎ側へ調節させる扱深さの調節手段35を構成させる。 【0016】刈取作業時に刈取終端位置の畦際において畦との衝突を避けるため、パワステレバー36の操作により、刈取装置3を昇降装置4で上昇させて高刈りを行うときに、この高刈りを刈高センサ33によって検出したときは自動的に扱深さ調節チェン23を深扱ぎ側へ調節させる畦際制御スイッチ37と、走行ミッション21内に設けた無段変速装置による主変速を変速制御すると共に、該刈取装置3をその上昇時に自動的に作動を停止させる刈取自動停止スイッチ38aを設けた主変速レバー38と、該刈取装置3を入・切する刈取クラッチ39と、該走行ミッション21内に設けた副変速を変速切り替えする副変速レバー40とを操作装置17に配置して構成させる。又、扱ぎ深さ位置を手動で変更制御する扱深手動スイッチ47を設けている。 【0017】前記の刈取作業で畦際で高刈り作業が終了して、前記パワステレバー36を操作により、刈取装置3を昇降装置4で下降させて低刈りに変更されたときは、この刈取装置3の穀稈搬送装置5の株元搬送チェン22cで搬送中の刈取穀稈が、一定距離搬送されるまでは、例えば、移送始端部のこの刈取穀稈が移送終端部まで移送されるまでの間は、この穀稈搬送装置5の扱深さ調節チェン23が深扱ぎ側へ調節されたままで、この刈取穀稈は深扱ぎされている。この深扱ぎ位置を即時標準扱ぎ深さ位置(浅扱ぎ)へ調節変更の制御が行われずに、該株元搬送チェン22aの移送終端部まで、この搬送中の刈取穀稈が搬送されると、該扱深さ調節チェン23は標準扱ぎ深さ位置へ調節変更の制御が行われる構成である。 【0018】前記操作装置17内には、制御装置41を内装して設け、この制御装置41に設けた入力回路42を経てCPU43へ車速センサ21a、穀稈センサ前・後28,29、稈長センサ30、扱ぎ深さ適応センサ32、刈高センサ33、扱ぎ深さ位置センサ34、畦際制御スイッチ37、及び刈取自動停止スイッチ38a等が入力され、このCPU43から出力回路44を経て扱ぎ深の調節手段35を介して、深扱ぎ調節リレー45a、標準扱ぎ調節リレー45b、及び供給調節切換・標準・深リレー46a,46b,46c等の始動、及び停止制御して、扱ぎ深さを調節制御する構成である。 【0019】図1で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−101)、畦際制御スイッチ37等、及び各センサ21a,28,29,30,32,33,34,37等の値が読み込みされ(S−102)、該畦際制御スイッチ37がONか判定され(S−103)、ONと判定されると(S−103)へ戻る。YESと判定されると刈取装置3が下降制御され(S−104)、(S−103)と(S−104)は穀稈搬送装置5の扱深さ調節チェン23は深扱ぎ側位置で刈取穀稈は、該穀稈搬送装置5で挾持状態である。刈取穀稈は一定距離搬送されたか判定され(S−105)、ONと判定されると(S−105)へ戻る。YESと判定されると該穀稈搬送装置5の供給調節チェン26は標準扱ぎ深さ位置へ制御され(S−106)、調節制御は終了する(S−107)。 【0020】前記扱深手動スイッチ47の操作により、扱深さ調節チェン23を最上げ位置へ作動させ、更に畦際制御スイッチ37が深扱ぎ側への操作が継続され続けると、供給調節チェン26は深扱ぎ側へ作動され、その状態から浅扱ぎ側への操作が行われると、逆の浅扱ぎ側への逆作動する構成である。図6で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−201)、(S−202)へ進み、(S−202)〜(S−206)は図示の如く制御され、(S−203)でNOと判定されると(S−207)へ進み、(S−207)〜(S−211)は図示の如く制御され、(S−206)、及び(S−211)、又各ステップのNOと判定もリターンする(S−212)。 【0021】これにより、前記扱深手動スイッチ47を操作したときのみ、供給調節チェン26を手動で作動可能となり、便利に使用できる。前記扱深手動スッチ47の操作により、扱深さ調節チェン23を最上げ位置へ作動させ、更に深扱ぎ側へ操作すると、供給調節チェン26は深扱ぎ側へ操作され、その状態から浅扱ぎ側へ操作すると、逆の浅扱ぎ側への逆作動する構成である。 【0022】図7−(イ)、及び図7−(ロ)で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−301)、(S−302)へ進み、(S−302)〜(S−305)は図示の如く制御され、(S−305)及び(S−304)のONと判定もリターンする(S−306)。又、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−401)、(S−402)へ進み、(S−402)〜(S−406)は図示の如く制御され、リターンする(S−407)。 【0023】これにより、手動によって畦際での扱ぎ深さ調節ができる。前記コンバイン1の走行装置8の車速、及び刈取装置3の回転速度が高速、及び高回転のときと、低速、及び低回転のときとでは、供給調節チェン26の制御を変更する構成である。図8で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−501)、(S−502)へ進み、(S−502)〜(S−509)は図示の如く制御され、(S−507)、及び(S−509)はリターンされる(S−511)。 【0024】これにより、車速、及び回転速度に応じ扱ぎ深さ制御を行うことにより、スムーズな搬送を行うことができる。前記コンバイン1の穀稈搬送装置5の制御は、図9で示すタイムチャートの如く供給調節チェン26の戻り開始(深扱ぎ→標準扱ぎ)の時間t1と戻り終了の時間t2との作動時間差により、扱深さ調節チェン23の戻り位置を変更制御する構成である。 【0025】図10で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−601)、(S−602)へ進み、(S−602)〜(S−607)は図示の如く制御され、リターンする(S−608)。これにより、畦際の刈取りから通常の刈取りに移行するときに、搬送途中の刈取穀稈のこぼれを少くすることができて、搬送がスムーズである。 【0026】前記コンバイン1で畦際制御スイッチ37と刈取り自動停止スイッチ38aとが同時にON操作されたときは、刈取り自動停止条件の穀稈センサ前・後28,29のONディレーを畦際制御の「切」時より、所定時間(又は距離)を長く設定した構成である。図11で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−701)、(S−702)へ進み(S−702)〜(S−708)は図示の如く制御され、リターンする(S−709)。 【0027】これにより、畦際刈取り制御中に立毛穀稈を押したおすことがあったが、この押したおしを防止できる。前記コンバイン1が停止中で、このコンバイン1は作業モードで駆車ブレーキを踏むと、穀稈センサ前・後28,29がOFFになるまで搬送途中の刈取穀稈を搬送する構成である。 【0028】図12で示すフローチャートに沿って作用を説明すると、コンバイン1の収穫作業が開始され(S−801)、(S−802)へ進み、(S−802)〜(S−809)は図示の如く制御され、リターンする(S−810)。これにより、穀稈を挾持したままで停止中のときに、主変速レバー38の操作を行わなくても、駆車ブレーキを踏むだけで、刈取穀稈を搬送することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月16日(1998.7.16) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−32831(P2000−32831A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月2日(2000.2.2) |
| 【出願番号】 |
特願平10−201836 |
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