| 【発明の名称】 |
採種用トレーラー |
| 【発明者】 |
【氏名】石坂 晴次
【氏名】大森 秀樹
【氏名】豊田 純栄
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| 【要約】 |
【課題】■脱粒、落果しやすく優良種子(高発芽率、高純種子率の種子)の採種が困難なギニアグラス等の植物体について、省力的に、かつ大面積における採種が可能な採種用トレーラーを提供すること、■発芽率の基準をクリアする種子の採取が可能な採種用トレーラーを提供すること、■雑草や菌核,土壌などの混入するおそれのない採種用トレーラーを提供すること、を目的とする。
【解決手段】トラクターに連結して牽引走行せしめられるトレーラー部1と、前記トレーラー部1の荷台11上に設置された基部2と、前記基部2にこれを支点として取付けられた左右一対のキャッチャー部3とを備え、前記トレーラー部1は前記荷台11を昇降しうるように構成されており、前記キャッチャー部3は横長状の枠体31に採種用袋網32を取付けてなるものであり、かつ、前記左右一対のキャッチャー部3が前記基部2を中心として走行方向に対して開閉自在に構成されている採種用トレーラーを提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクターに連結して牽引走行せしめられるトレーラー部(1)と、前記トレーラー部(1)の荷台(11)上に設置された基部(2)と、前記基部(2)にこれを支点として取付けられた左右一対のキャッチャー部(3)とを備え、前記トレーラー部(1)は前記荷台(11)を昇降しうるように構成されており、前記キャッチャー部(3)は横長状の枠体(31)に採種用袋網(32)を取付けてなるものであり、かつ、前記左右一対のキャッチャー部(3)が前記基部(2)を中心として走行方向に対して開閉自在に構成されている採種用トレーラー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、出穂、稔実が斉一でなく、草丈が高く、採種位置が高く、しかも脱粒しやすいギニアグラスなどの植物体の種子を採取するのに用いるトレーラーに関し、詳しくは採種位置が高く、しかも脱粒しやすいギニアグラスなどの優良種子を省力的に採種し得る採種用トレーラー(シードキャッチャー)に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ギニアグラスは、家畜の飼料用、緑肥用等に用いられる需要の高いイネ科植物である。しかし、ギニアグラスは、■出穂が斉一でない、■出穂した穂の稔実が斉一でない、■脱粒が甚だしく、稔実種子に限らず未熟種子であっても風等による振動で落果する、等の理由から、採種が困難という問題点がある。この為、これまでのところ、ギニアグラス専用の採種機械は知られていない。 【0003】このようなギニアグラスの採種には、これまで以下のような手法が検討されてきた。 (1)コンバイン収穫一般的には、穀類を対象とした大型省力収穫機である。このコンバイン収穫は、各種の牧草,麦類を採種する手段として用いられるが、ギニアグラスの採種に適用した場合に採種される種子の発芽率は、シリンダー等による損傷等が影響しているのか、20〜35%程度と低く、商品としての価値は低い。 【0004】(2)穂刈り鎌による手作業で、穂のみを採取する方法である。この穂刈りをギニアグラスの採種に採用した場合、各個体の出穂にばらつきがあるため、そのときに稔実した種子しか回収できない。そのために、畑全体の採種を完了するためには、穂刈りを数回に分けて行わなければならない。また、穂刈りは、専ら人力によるため、草丈が高く、採種位置の高いギニアグラスの場合は特に作業能率が悪く、作業的にもきつい。 【0005】(3)寒冷紗を用いる方法寒冷紗を畦間に敷き詰め、落下した種子を掃き取り回収する方法である。この方法では、寒冷紗の敷き込みに人力が必要であり、作業効率の点で問題がある。また、収穫時には植物体をハーベスターで飛ばした後、寒冷紗上に落下した種子を回収しなければならず、手間がかかることになる。また、寒冷紗を用いて収穫した種子の品質は、発芽率には問題ないものの、土砂,菌核の混入が多く、海外増殖用種子として使用するのには問題がある。 【0006】(4)強制脱粒桶や網等に穂を軽くしごいて脱粒する方法である。しかし、ギニアグラスの場合には、草丈が高く、採種位置が高い上に、穂数及び株数が多いため、能率が上がらず多労である。 【0007】(5)袋掛け穂を束ね、これに袋を掛けて紐で縛り、自然脱粒した種子を回収する方法である。袋掛けに人力が必要であり、また、雨の多い地域では、穂発芽や病気の発生も懸念されるため、頻繁に回収しなければならず、多労である。 【0008】単位当たり収量の向上を図る手段としては、(2)〜(5)に示したような人力による方法が優れているが、大面積の栽培の場合には実際上採種は不可能に近い。一方、人力に頼らず、(1)のコンバイン収穫を行った場合には、大面積の栽培の場合も充分に採種可能であるが、前述の通り、得られる種子の発芽率が20〜35%程度と低く、発芽率の基準(40%)に満たない。 【0009】以上のように、現在のところ、ギニアグラス専用の採種機械や、上記(1)〜(5)に示す方法に代わる採種手法は開発されておらず、現在知られている採種手法のいずれも種子の収量や品質の向上と省力的な採種の実現とを両立させるものではなかった。そのため、ギニアグラスの採種は、必ずしも需要に見合った分だけ達成されているとはいえなかった。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、出穂、稔実が斉一でなく、採種位置が高く、しかも脱粒、落果しやすく優良種子(高発芽率、高純種子率の種子)の採種が困難なギニアグラス等の植物体について、省力的に、かつ大面積における採種が可能な採種用トレーラーを提供することを目的とするものである。 【0011】また、本発明は、動力機械を用いながらも、種子に衝撃を与える心配がなく、そのため、コンバインで収穫されるものよりも発芽率が良く、発芽率の基準(40%)を容易にクリアする種子の採取が可能な採種用トレーラーを提供することを目的とするものである。 【0012】さらに、本発明は、高い位置で採種するために、雑草や菌核,土壌などの混入するおそれのない採種用トレーラーを提供することを目的とするものである。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討の結果、ギニアグラス種子等は、稔実すると脱粒することに着目した。そして、生育している植物体の穂を叩いて強制的に脱粒し、収穫する方式を機械化することにより、優良種子を省力的に収穫することを知見し、この知見に基づいて本発明を完成するに到った。 【0014】すなわち、本発明は、トラクターに連結して牽引走行せしめられるトレーラー部1と、前記トレーラー部1の荷台11上に設置された基部2と、前記基部2にこれを支点として取付けられた左右一対のキャッチャー部3とを備え、前記トレーラー部1は前記荷台11を昇降しうるように構成されており、前記キャッチャー部3は横長状の枠体31に採種用袋網32を取付けてなるものであり、かつ、前記左右一対のキャッチャー部3が前記基部2を中心として走行方向に対して開閉自在に構成されている採種用トレーラーを提供するものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の採種用トレーラーの一実施形態を示す斜視図であり、図2はその正面図である。図3はその側面図であって、キャッチャー部を閉じ、走行方向から見て後方へ折り畳んだ状態を示している。また、図4は、本発明の採種用トレーラーをトラクター(牽引車、トレーラーを牽引する原動力車)に連結した状態を示す側面図である。次に、図5は、本発明の採種用トレーラーにおける基部の背面図であり、図6は、図5の中央部横断面図である。さらに、図7は、本発明の採種用トレーラーにおける基部を構成する開閉機能を果たす金属管の説明図である。また、図8は、本発明の採種用トレーラーにおける採種用袋網の斜視図である。次に、図9は、本発明の採種用トレーラーにおける基部と枠体とを示す要部拡大図である。さらに、図10は、本発明の採種用トレーラーを用いて採種する模様を示す説明図であって、トレーラー部の荷台を下げたままの場合を示している。最後に、図11は、本発明の採種用トレーラーを用いて採種する模様を示す説明図であって、トレーラー部の荷台の高さを上げた場合を示している。 【0016】図中、符号Aは本発明の採種用トレーラーを示している。本発明の採種用トレーラーAは、トラクターBに連結して牽引走行せしめられるトレーラー部1と、前記トレーラー部1の荷台11上に設置された基部2と、前記基部2にこれを支点として取付けられた左右一対のキャッチャー部3とを備えている。 【0017】ここでトレーラー部1は、トラクターBに連結して牽引走行せしめられるものであり、そのために、トラクターB側に設けられた連結部101と連結し得る連結部12が先端に設けられている。 【0018】このトレーラー部1は、荷台11を有しており、この荷台11を昇降しうるように構成されている。本実施の形態では、昇降用の油圧装置13により荷台11を昇降しうるように構成しているが、これに限られるものではない。この昇降用の油圧装置13により、荷台11は、傾斜しながら昇降する。つまり、本実施の形態では、トレーラー部1は、昇降用の油圧装置13の操作により、走行方向から見て荷台11の前方側を高くし得るように構成されており、高さを可変なものとされている。このようなトレーラー部1としては、既存のいわゆるダンプ型トレーラーを利用することができる。なお、図中、符号14は走行用車輪である。 【0019】次に、前記トレーラー部1の荷台11上には、基部2が設置されている。基部2は、後述する左右一対のキャッチャー部3を、この基部2を中心として走行方向に対して開閉自在とし得るように、つまり左右一対のキャッチャー部3を翼状に開いたり、或いは後方へ折り畳んだり自在にし得るように構成したものである。 【0020】開閉自在とする手段は特に制限はなく、公知の開閉手段を採用することができるが、本実施の形態では、図5,6に示すように、上下2枚の金属板(鋼板などからなる)21,22の間に、左右一対の金属管(アルミパイプや鋼管など)23,24を回転可能に取り付けたものを基部として示している。具体的には、左右一対の金属管23,24を、それぞれ上部,中央部,下部の3つに分割して作製し、上部と下部を上下2枚の金属板21,22に固定し、中央部を回転自在とすることにより、これに連結される左右一対のキャッチャー部3の開閉機能をもたせている。図7に示すように、左右一対の金属管23,24の中央部(但し、図5では、一方の金属管のみを示している。)には、後述する左右一対のキャッチャー部3を支持固定するための金具25が取付けられている。 【0021】左右一対の金属管23,24の回動は、開閉用の油圧式装置26の操作による。なお、図5,6中、符号27,28,29は、上下2枚の金属板21,22を固定支持する金属管(図では角形鋼管)であり、それぞれ上下両端を上下2枚の金属板21,22に溶接されている。基部2は、以上の如き構造を有する。 【0022】さらに、前記基部2には、これを支点として左右一対のキャッチャー部3が取付けられている。このキャッチャー部3は、横長状の枠体31に採種用袋網32を取付けてなるものであって、文字通り、ギニアグラス等の種子をキャッチ(採取する)部分である。このキャッチャー部3は、図に示すように、左右一対のものであり、左右対称の形状をとる。各キャッチャー部3は、アルミパイプ等の金属管などから作製された横長状の枠体31に、採種した種子を入れるための採種用袋網32を取り付けたものである。 【0023】採種用袋網32は、図8に示すように、略直方体状をしており、その長手方向が、前記した枠体31の長手方向に取付けられる。この採種用袋網32の大きさは特に制限はないが、その一例を挙げると、幅約4.3m、高さ約1m、奥行き約0.8mm程度のものである。この採種用袋網32には、走行方向側に開口を形成し得るように、ファスナー33が走行方向側の周囲に沿って設けられている。このファスナー33は、採取した種子を回収するために設けられたものであり、採種終了後、ファスナー33を開けて採種用袋網32に溜まった種子を別の容器へ回収することができる。また、採種用袋網32の各コーナー部には、採種時の摩耗に対する補強のための当て布をすると良い。この採種用袋網32の素材は、寒冷紗等の丈夫な素材とすることが好ましい。 【0024】次に、上記した採種用袋網32を取り付けるための枠体31は、金属管などから作製された横長状のものであって、上記した採種用袋網32とほぼ同じ外形サイズを有している。枠体31には、必要に応じて、補強材を追加することもできる。この枠体31は、左右一対のものであって、図9に示すように、それぞれの基部2側(図9では左側)には、支持固定部34が突設されている。 【0025】この枠体31に突設されている支持固定部34は、前記した如く、基部2に取付けられている金具25と結合され、この結果、基部2と枠体31とが結合し、つまり基部2と(左右一対の)キャッチャー部3とが結合し、開閉用の油圧式装置26の操作により、前記左右一対のキャッチャー部3が前記基部2を中心として走行方向に対して開閉自在となる。このようにしておくことにより、使用時(採種時)には、図1,2に示すように、キャッチャー部3を開いて左右に広げた状態(翼状)とするが、移動時や収納保管時などには、図3に示すように、キャッチャー部3を閉じ後方に折り畳むことにより、車体がコンパクトとなり、収納場所等を選ばず、実用的である。 【0026】以上の如き構造を有する本発明の採種用トレーラーは、草丈が高く、採種位置が高く、しかも脱粒しやすい植物体の種子(例えばギニアグラス,カラードギニアグラスなど)を採取するのに用いられる。特にギニアグラスの種子の採取に好適であり、ギニアグラス採種用トレーラーとして好適に利用される。 【0027】本発明の採種用トレーラーをギニアグラス等の種子の採種に実際に使用する場合について、以下説明する。本発明の採種用トレーラーは、稔実した種子が落果する前に穂を叩きながら強制脱粒させて種子を採種するものであるから、ギニアグラス等の種子が稔実し始めた頃に準備にかかる。事前の準備として、開閉用の油圧式装置26により、採種用トレーラーAのキャッチャー部3を開いて左右に広げた状態としておき、この状態で採種用トレーラーAの横長状の枠体31に採種用袋網32を取付け、ファスナー33を開け、開口を形成させておく。この後、通常は、開閉用の油圧式装置26の操作により、走行等の邪魔とならないように、キャッチャー部3を閉じて後方に折り畳んだ状態としておく。そして本発明の採種用トレーラーAをトラクターBと連結する。具体的には、本発明の採種用トレーラーAの先端に設けられた連結部12を、トラクターB側に設けられた連結部101と連結する。 【0028】このようにして本発明の採種用トレーラーAをトラクターBと連結した後、採種前に、開閉用の油圧式装置26により、採種用トレーラーAのキャッチャー部3を開いて左右に広げた状態とし、次いで採種の対象とする植物体、例えばギニアグラスの穂の高さに合わせて、昇降用の油圧装置13の操作により、トレーラー部1の荷台11の高さを調節し、キャッチャー部3の高さを調節する。なお、これらの操作の順序は問わない。 【0029】このとき、例えば、採種の対象とする植物体の穂の高さがあまり高くない場合には、特にトレーラー部1の荷台11の高さを上げる必要はない。キャッチャー部3を構成する枠体31の下部に採種の対象とする植物体、例えばギニアグラスの穂部分の下側が当たるようになっていれば良い。図10は、本発明の採種用トレーラーを用いて採種する模様を示す説明図であって、採種の対象とする植物体の穂の高さがあまり高くないため、トレーラー部の荷台を下げたままの場合を示している。 【0030】一方、採種の対象とする植物体の穂の高さが高い場合には、昇降用の油圧装置13の操作により、穂の高さに合わせてトレーラー部1の荷台11の高さを上げ、キャッチャー部3を構成する枠体31の下部に採種の対象とする植物体、例えばギニアグラスの穂部分の下側が当たるように調節する。通常は、荷台11を約2m前後の高さまで上げれば、順調に生育したギニアグラスにも対応可能である。図11は、本発明の採種用トレーラーを用いて採種する模様を示す説明図であって、採種の対象とする植物体の穂の高さが高いため、トレーラー部の荷台の高さを上げた場合を示している。 【0031】キャッチャー部3の高さを調節したら、トラクターBに牽引された状態で、圃場に設けた通路を採種用トレーラーAを走行させる。走行速度は、通常、約13〜15km/h程度である。すると、キャッチャー部3を構成する枠体31の下部に採種の対象とする植物体、例えばギニアグラスの穂部分が触れ、一瞬穂がしなるが、しなった穂が元に戻る際の反動で、稔実した種子が採種用袋網32に飛び込む。このとき、他の雑草よりも草丈の高いギニアグラスの穂のみを叩く高さに調節することにより、強制脱粒したギニアグラスの種子のみを採種用袋網32で受ける、つまり採種することができる。なお、同じ穂でも種子が稔実する期間が同じでないため、出穂している間は1週間に2回程度収穫すると良い。 【0032】本発明の採種用トレーラー(シードキャッチャー)は、稔実した種子が落果する前に穂を叩きながら強制脱粒させて種子を採種するものであるが、穂がしなる勢いで稔実した種子を採種するので、種子に衝撃を与える心配がない。そのため、得られる種子は、動力機械を用いながらも、発芽率の基準(40%)を容易にクリアすることができる。 【0033】特にギニアグラスは稔実した場合、風雨でも容易に脱粒、落果するので、従来の方法では効率よく収穫することができなかったが、本発明の採種用トレーラーを使用することにより、効率よく簡単に採種を行うことができる。また、本発明の採種用トレーラーを用いれば、種子に損傷を与えることなく、発芽率の良い種子を得ることができる上に、採種位置が高いため、菌核,土壌等の他の物質が混入することがない。このため、ギニアグラスの採種を行う手段として最も適した方法ということができる。 【0034】 【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれによって何ら制限されるものではない。 【0035】実施例1農林水産省家畜改良センター熊本牧場において、図1〜図11に示すような本発明の採種用トレーラーAを用いてギニアグラスの採種を行った。なお、採種用トレーラーAの大きさは、トレーラー部1の最大幅が1850mm、トレーラー部1の最大長(但し、先端の連結部12を含まない)が3050mmであり、キャッチャー部3を構成する枠体31のそれぞれの大きさは、横が4245mm、縦が1000mmであった。合計で22回の採種を行った。採種のために要した労力〔10アール当たりの労務職員数,人夫数〕、採種した種の性質〔発芽率、純種子率、種子千粒の重さ(千粒重)〕を調べた。結果を第1表に示す。 【0036】一方、比較のために、第1表に示す従来の方法により、ギニアグラスの採種を行った。結果を第1表に示す。 【0037】 【表1】
【0038】〔第1表の脚注〕*同一の圃場で行っており、労力は、寒冷紗と穂刈りを併せた人数となっている。 【0039】 【発明の効果】ギニアグラス等の植物体は、稔実した場合に、風雨でも容易に脱粒、落果するが、本発明の採種用トレーラー(シードキャッチャー)を用いれば、大規模栽培であっても、オペレーター1名が短時間で行うことができる。例えば、3.0haの圃場に栽培したギニアグラスの採種を約1時間30分という短時間で完了することができる。従来の人力による方法に比し、採種時間を著しく短縮可能である。 【0040】本発明の採種用トレーラー(シードキャッチャー)は、稔実した種子が落果する前に穂を叩きながら強制脱粒させて種子を採種するものであるが、穂がしなる勢いで稔実した種子を採種するので、種子に衝撃を与える心配がない。そのため、得られる種子は、動力機械を用いながらも、コンバインで収穫されたものよりも発芽率が良く、発芽率の基準(40%)を容易にクリアすることができる。 【0041】また、本発明の採種用トレーラー(シードキャッチャー)は、高い位置で採種するために、畦間に寒冷紗を敷き詰めて収穫する方法のように、雑草や菌核,土壌などの混入のおそれがない。採種の際に、目的とする種子の他に、メヒシバ,オヒシバ,エノコログサ等の雑草の種子が混入すると、精選でも分離することが困難である。しかし、本発明の採種用トレーラー(シードキャッチャー)は、採種用袋網の高さの調節が可能なことから、出穂、稔実が斉一でなく、他の雑草よりも草丈の高いギニアグラスの穂のみを叩く高さに調節することにより、ギニアグラスの種子のみを採種することができる。しかも、本発明の採種用トレーラー(シードキャッチャー)は、採種用袋網が地面に接触することがないため、菌核や土砂の混入の心配がなく、海外増殖用として供用できる。 【0042】さらに、本発明の採種用トレーラー(シードキャッチャー)は、既存のいわゆるダンプ・トレーラーを利用して製作することができるため、製作費用を安価なものとすることができ、実用的価値が高い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592003094 【氏名又は名称】農林水産省家畜改良センター所長
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| 【出願日】 |
平成10年7月21日(1998.7.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074077 【弁理士】 【氏名又は名称】久保田 藤郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−32829(P2000−32829A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月2日(2000.2.2) |
| 【出願番号】 |
特願平10−219908 |
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