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【発明の名称】 収穫機及び、収穫機の選別コンベア
【発明者】 【氏名】景山 秀明

【要約】 【課題】根部の付着泥がコンテナ内に侵入しないようにする。

【解決手段】圃場に植生している根菜を挟持搬送手段により引き抜いて上方へ搬送し、次にこの根菜の根部を切断装置によりその茎葉部から分離して落下させ、次にこの落下された根部のうち一定大きさ以上のものを選別コンベア46により受け止めて収容個所へ搬送するように作動する収穫機において、前記選別コンベア46を次のようなものとなす。即ち、一対の側板801、801間の搬送始端側にベルトコンベア802を、そして搬送終端側に複数の駆動ローラ803を並列させると共に、各駆動ローラ803の周面にゴム質タイン808を突出させ、且つ、ベルトコンベア802の駆動機構及び、各駆動ローラ803の駆動機構を前記側板801、801の外方側に設けた構成となす。この際、切断装置44により切り落とされた根部はベルトコンベア802の搬送ベルト806面上で受け止められる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場に植生している根菜を挟持搬送装置により連続的に引き抜いて上方へ搬送し、次にこの根菜の根部を切断装置によりその茎葉部から分離して落下させ、次にこの落下された根部のうち一定大きさ以上のものを選別コンベアにより受け止めて収容個所へ搬送するように作動する収穫機において、前記選別コンベアが、対向する一対の側板間の搬送始端側にベルトコンベアを、そして搬送終端側に複数の駆動ローラを側板方向へ並列させると共に、各駆動ローラの周面にゴム質タインを散点状に突出させ、且つ、ベルトコンベアの駆動機構及び、各駆動ローラの駆動機構を前記側板の外方側に設けた構成となされ、切断装置により切り落とされた根部はベルトコンベアの搬送ベルト面上で受け止められることを特徴とする収穫機。
【請求項2】 隣接した駆動ローラの間隔が変更調整可能となされていることを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【請求項3】 ベルトコンベアの駆動機構及び、各駆動ローラの駆動機構の外側近傍に外方側板を配設したことを特徴とする請求項1又は2記載の収穫機。
【請求項4】 対向する一対の側板間の搬送始端側にベルトコンベアを、そして搬送終端側に複数の駆動ローラを側板方向へ並列させると共に、各駆動ローラの周面にゴム質タインを散点状に突出させ、且つ、ベルトコンベアの駆動機構及び、各駆動ローラの駆動機構を前記側板の外方側に設けたことを特徴とする収穫機の選別コンベア。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は人参等の根菜類の収穫に使用される収穫機及び、この収穫機の選別コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】圃場に植生している人参を挟持搬送装置により連続的に引き抜いて上方へ搬送し、次にこの人参の根部を切断装置によりその茎葉部から分離して落下させ、次にこの落下させた根部のうち一定大きさ以上のものを選別コンベアにより受け止めて収容個所へ搬送するように作動する収穫機は存在している。
【0003】この際、選別コンベアは対向状に配した無端状のチェーンの一定間隔位置に支持棒を架設することにより、支持棒の並設された搬送面を形成したものとなされている。この搬送面は、一定大きさ以上の人参の根部を支持して収容個所へ搬送する一方、一定大きさよりも小さい根部を支持棒間の隙間を通じて落下させるように機能する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記収穫機においては、選別コンベアのチェーンやこれを駆動するためのスプロケットに、人参に付着した泥が滞積して詰まりを生じさせたり、また選別コンベアが人参に付着した泥を積極的に落下させる機能を有しないため、その泥が根部と一緒に収容個所のコンテナ内に搬送されてしまうという問題がある。また従来の選別コンベアは部品点数が多く、組立等に手間を要するものとなっている。本発明は、このような問題点を解消し得るものとした収穫機及び、収穫機の選別コンベアを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、圃場に植生している根菜を挟持搬送装置により連続的に引き抜いて上方へ搬送し、次にこの根菜の根部を切断装置によりその茎葉部から分離して落下させ、次にこの落下された根部のうち一定大きさ以上のものを選別コンベアにより受け止めて収容個所へ搬送するように作動する収穫機において、前記選別コンベアを次のようになす。
【0006】即ち、対向する一対の側板間の搬送始端側にベルトコンベアを、そして搬送終端側に複数の駆動ローラを側板方向へ並列させると共に、各駆動ローラの周面にゴム質タインを散点状に突出させ、且つ、ベルトコンベアの駆動機構及び、各駆動ローラの駆動機構を前記側板の外方側に設けた構成となす。
【0007】上記収穫機によれば、切断装置により切り落とされた根部はベルトコンベアの搬送ベルト面上で受け止められる。複数の駆動ローラはこれらの周面上に位置した人参等を自転させてこの人参等に付着した泥を駆動ローラ間の隙間を通じて落下させる。そしてゴム質タインは駆動ローラの周面上の人参等を収容個所へ向けて強制的に押し移動させる。また側板は人参等に付着した泥が駆動ローラの駆動機構に飛散して付着するのを阻止する。
【0008】上記収穫機は次のように具体化する。即ち、隣接した駆動ローラの間隔は変更調整可能となす。このようにすると、駆動ローラ間の隙間を通過する人参等の最大サイズを変化させることが可能となる。
【0009】さらに、ベルトコンベアの駆動機構及び、各駆動ローラの駆動機構の外側近傍に外方側板を配設する。これにより、ベルトコンベア及び各駆動ローラの駆動機構が内外各側を側板で囲まれるため、他物の噛込みによるそれらの駆動機構の損傷が防止されると共に、安全が確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図17を参照して、本発明の一実施例を説明する。図1は根菜収穫機の側面図、図2は概略平面図、図3は正面図、図4は動力伝達系統の平面図、図5は動力伝達系統の説明図である。
【0011】図1及び図2に示すように、走行機体1の下方に左右一対の走行クローラ2a、2bを配置し、走行機体1上で人参等の根菜Kの既掘起こし側(図2において上側、進行方向右側)の走行クローラ2bの外縁よりも内側(未掘起こし側)に、前端から操縦コラム4、運転座席5、エンジン6を配置し、走行機体1の後端に、図1に示すトランスミッション7を配置する。エンジン6の動力は図4及び図5等に示すようにベルト伝動機構7aを介してトランスミッション7に伝達され、続いて前記左右一対の走行クローラ2a、2bの後端に配置された駆動輪8に伝達される。
【0012】また走行機体における根菜Kの未掘起こし側(図2において下側)で、進行方向左側の走行クローラ2aの外縁より外側には、左右一対の挟持無端帯3、3からなる挟持搬送手段が配設されており、具体的には次のようになされている。
【0013】即ち、図1に示す走行機体1の後部寄り部位の作業部回動支点9には支持フレーム10がブラケット10aを介して上下回動可能に支持されている。この支持フレーム10に装着された図4に示す始端ホイール11、11及び後端ホイール12、12には、前記左右一対の挟持無端帯3、3が卷き掛けられ、各挟持無端帯3の前後中途部は多数の中間ホイール13により略一直線状に支持されている。
【0014】図2及び図4に示すように、左右一対の挟持無端帯3、3による根菜Kの茎葉部の挟持搬送ラインHが、前記根菜Kの未掘起こし側の走行クローラ2aの外縁より外側に、平面視にて走行機体1の進行方向と並行状となるように配置されている。この際、前記各始端ホイール11、11と一体的に回転される図15に示す大径の掻込ホイール3Aを設けることにより、挟持搬送の開始部を構成する。
【0015】上記した挟持搬送手段の左右一対の挟持無端帯3、3のうち、根菜Kの未掘起こし側前方の下部には、引き抜くべき根菜Kの茎葉部を、それより未掘起こし側の根菜Kの茎葉部と絡まないように分離するための分草装置14を備えている。
【0016】この分草装置14は図4、図6〜図9に示してあって、即ち、回転駆動される図6等に示す無端ベルト64に、基端を固定され所定間隔で多数配置された分草タイン15が、走行機体1の進行方向の前面側において略垂直面上を前記圃場面19(図1参照)から上向きに移動するように構成されている。
【0017】また前記左右一対の挟持無端帯3、3のうち、根菜Kの既掘起こし側の前方の下部には、引き抜くべき根菜Kの茎葉部を引き起こすための引起こし装置16が配置されている。
【0018】この引起こし装置16は図4、図7〜図10に示してあって、即ち、回転駆動する図7等に示す無端ベルト641に、基端を固定され所定間隔にて多数配置されたタイン17が図4に示す始端ホイール11の前面側において、前記分草装置14のタイン15と互いに略直交するように配置され、且つタイン17が圃場面19から上向きに移動するとき、当該タイン17の先端が分草装置14におけるタイン15の非作用側(図8参照)となるタインケース65側面と対峙するように配置されている。
【0019】このように、分草装置14において略垂直面上で上向き移動されるタイン15と、この分草装置14のタインケース65側面に直交するような引起こし装置16のタイン17とにより、掘り起こすべき根菜Kにおける垂れ下がった茎葉部の左右両側を上向きに引き起こし掻き上げることができるから、始端ホイール11、11に卷き掛けられる左右一対の挟持無端帯3、3からなる挟持搬送手段の挟持搬送の開始部に、前記茎葉部を確実に挟持させることができる。
【0020】さらに、図1〜図4、図11に示すように、根菜Kの掘起こし要部を昇降操作するための昇降リンク機構としての上リンク22及び下リンク23の各々の基端側の回動支点20、21は、前記作業部回動支点9よりも前方である走行機体1の内面側に配置されており、該上下回動支点20、21を中心にして上下回動可能な並行リンクとしての上リンク22及び下リンク23の先端側に縦支持杆24が連結され、この縦支持杆24の下端に、掘起こし刃25が固定されている。
【0021】そして、図1、図2及び図5に示すように、前記上部の回動支点20の入力軸20aに固定したプーリ28と、前記エンジン6の出力プーリ27とに無端帯29を卷き掛けて入力軸20aを回転させるようになし、この入力軸20aに被嵌した偏心ボス(図示せず)を介して前記上リンク22の基端を連結し、この上リンク22を上下方向に振動駆動させるようになしてある。これにより、圃場面19から差し込んだ掘起こし刃25を根菜Kの根部より下方で上下や前後に振動させ、走行機体1の前進移動中における根菜Kの根部の引抜きを容易となす。
【0022】また、図1、図4及び図5に示すように、前記下部のリンク23の基端と走行機体1との間に装着された油圧シリンダ26により前記並行な上下リンク22、23を昇降回動させるように構成してある。
【0023】また図2に示すように、前記作業部回動支点9と同芯軸上に設けたパイプ状の動力伝達横フレーム30の外方端に前向きパイプフレーム31が連結してある。この前向きパイプフレーム31の先端には、左右一対の挟持無端帯3、3の長手方向中途部の上方において根菜Kの既掘起こし側に向かって横向きに延びる引起こし用伝達パイプ32を連結し、この引起こし用伝達パイプ32の未掘起こし側端部から前方向へ延びる伝達ケース33を設け、この伝達ケース33を、前記分草装置14の上部に固定された分草用伝達ケース34と連結している。
【0024】また図2に示すように前記作業部回動支点9の前方で左右一対の挟持無端帯3、3の長手方向概ね中間部の下方には左右一対の水平回転する回転刃35a、35aを備えた根先切断手段35が設けてあり、またこの切断手段35の前方に図12に示すように一対の回転ブラシ36a、36aを備えた泥落とし手段36が設けてある。
【0025】図12及び図15に示すように、前記根先切断手段35は支持フレーム10に位置調整可能に固定された装置フレーム354を備えている。この装置フレーム354は入力軸353aのほか縦向き出力軸a、a及び前向き出力軸b、bを具備すると共に、入力軸353aに伝達された動力をこれら出力軸a、bに伝達するための歯車機構を内蔵したものとなしてある。各縦向き出力軸a、aの上端に回転刃35aが固定してあり、これら回転刃35a、35aは矢印方向uへ回転するようになされている。
【0026】また泥落とし装置36は前記前向き出力軸b、bの各々に回転ブラシ36aを固定したものとなしてある。これら一対の回転ブラシ36a、36aの回転方向はこれらの対向部においてブラシ毛が上から下へ向かうようになされる。
【0027】図2、図4及び図5に示すように、エンジン6の動力は、前記上部の回動支点20と同軸の入力軸20aに固定したプーリ37から、ベルト38を介して前記作業部回動支点9と同芯軸上であって動力伝達フレーム30内に嵌挿される入力軸39の突出端に固定したプーリ40に伝達され、さらに、前向きパイプフレーム31、引起こし用伝達パイプ32、伝達ケース33及び分草用伝達ケース34内の伝達軸31a、32a、34a及びチェン33a等の伝達機構を介して、引起こし装置16及び分草装置14に伝達される一方、入力軸39の外方端に固定されたプーリ351、ベルト352及び、根先切断手段35に保持されている入力軸353aに固定されたプーリ353を介して根先切断手段35に伝達され、この切断手段35から泥落とし手段36に伝達される構成となしてある。
【0028】また、図5等に示すように前記トランスミッション7のPTO出力軸360からベルト47aを介して、前記作業部回動支点9と同芯軸である別の入力軸39a(図5参照)に固定されたプーリ401にもエンジン6の動力が伝達されるようになしてある。このプーリ401の回転は、チェン41を介して後部伝動ケース42に伝達されると共に、チェン410を介して前記左右一対の挟持無端帯3、3における両後端ホイール12と同軸の入力部に伝達されて両挟持無端帯3、3を回動させると共に、前記両後端ホイール12より下部にて、根菜Kの茎葉部を水平後方に搬送するための上下に配置された無端搬送帯43a、43b(図1参照)からなる茎葉排出装置43及び、左右一対の水平回転する回転刃44a、44aからなる茎葉切断手段44に伝達される構成となしてある。
【0029】図13及び図14に示すように、前記茎葉切断手段44はチェン41(図5参照)から動力を伝達される入力軸441を具備した装置フレーム442を備えると共に、この装置フレーム442の上面から一対の縦向き出力軸d、dを突出させ、各出力軸dの先端に回転刃44aを固定したものとなしてある。この際、各回転刃44aは肩揃え案内杆45の先部の傾斜に合致させると共に、単独で上下に微調整されるものとなす。
【0030】図3等に示す前記両後端ホイール12の下部には、図13及び図14に示すように、根菜Kの根部の上端を水平後方向に案内することにより、前記茎葉排出装置43へ茎葉部を受け継がせるための左右一対の肩揃え案内杆45が配置してある。そして図2に示すように茎葉排出装置43の後方には前記後部伝動ケース42から湾曲状のガイド板gが後向きへ突出させてある。
【0031】前記切断手段44の下方には、茎葉部を切除分離された根菜Kの根部を受け止め、走行機体1の後端の側方(根菜Kの掘起こし側)に搬送するため、選別コンベア46が配置されており、図5に示すように入力軸39に固定されたプーリ461からベルト47bを介して選別コンベア46の入力部46aの一部をなすプーリ462に動力伝達される構成としてある。
【0032】詳細を後述する選別コンベア46の排出端には、図2に示すように、良品の根菜Kを受け止めて蓄積するためのコンテナ48を載置するものとした前後長手のコンテナ台49が設けてある。このコンテナ台49は、走行機体1の側面に対して基端が蝶番を介して上下回動可能なように連結され、非作業時には、上向きへ回動され、作業時には略水平となるように姿勢保持されるようになされている。
【0033】図13において、50は根部の落下経路に配置されたゴム板製の緩衝材50であり、この緩衝材50は、前記茎葉切断手段44により切断されて落下する根菜Kの根部を選別コンベア46の搬送ベルト面上で横向き状態に姿勢変更させると共に、落下する根部が搬送ベルト面に直接激突しないように作用するものである。
【0034】また、前述のように、前記左右一対の挟持無端帯3、3、引起こし装置16及び分草装置14は、前記作業部回動支点9を中心にして一体的に上下回動するように各装置部のフレーム同士は連結され、また図3及び図4に示すように、それらの前部側から前向きに突出させた支持杆51の前端に装着された接地前輪52により圃場面19上で支持されるようになされている。
【0035】そして、非作用時や路上走行時には、前記掘起こし刃5や、前記左右一対の挟持無端帯3、3、引起こし装置16及び分草装置14の下端が地面に緩衝しないようにこれらの部分を上昇位置に保持するための機構が形成してある。
【0036】この機構は具体的には、次のようになす。即ち、図11において油圧シリンダ26を伸張作動させると、昇降リンク機構である並行状の上下リンク22、23の前端側が上向き回動するようになす。
【0037】この回動作動のとき、下リンク23の側面に設けた押上げ用の回転可能なローラ53の上面が、前記一対の挟持無端帯3、3の支持フレーム10の下面側等に設けた側面視「へ」字状のガイドレール54の下面に沿って移動し、この移動により、掘起こし刃25と共に挟持無端帯3、3、引起こし装置16及び分草装置14を一体的に圃場面19より上方に大きく持ち上げる構成となす。
【0038】図13及び図14に示すように、上方に茎葉切断手段44、茎葉排出装置43、挟持無端帯3が配置される選別コンベア46の搬送側下方の走行機体1上にはコンテナ載置台76を介して、不良品の根菜を収容するため屑コンテナ77を載置し、選別コンベア46上で作業者によって選り分けた不良品の根菜を屑コンテナ77に収容収集するようになしてある。また作業部回動支点9の上方を覆う屋根形の支点カバー78を設け、このカバー78は挟持無端帯3によって挟持搬送される根菜Kから落ちる土が作業部回動支点9に付着積載してその回動を阻害するのを防止するものとなしてある。
【0039】この支点カバー78の頂上部から後下がりに傾斜するカバー78の後面79の先端を前記屑コンテナ77の前側上方に延設し、前記後面79の上方に位置する挟持無端帯3から茎葉排出装置43への受継ぎ部において未成熟で茎葉部が短いために受継ぎミスで落下する未成熟の根茎の殆どを後面79で受け止め屑コンテナ77内に案内することにより、不良品の根菜や未成熟の根菜等、屑野菜を圃場に放出することなく回収し、作業後の圃場に屑野菜が散乱し、収穫後の圃場の体裁を悪化させるのを防止するようになしてある。
【0040】また前記後面79の途中から先部を篩い線79aで構成し、泥土のみを後面79の下側に篩い落とし、前記後面79に泥土が滞積して、屑根菜の流下を阻害するのを防止するように構成している。
【0041】次に本実施例の特徴的構成を、図13〜図17を参照して説明する。前記選別コンベア46は次のようなものとなしてある。即ち、図13等に示すように、対向する一対の側板801、801が機体に固定され、これら側板801、801間には図16に示すようにベルトコンベア802及び複数の駆動ローラ803が装設されている。
【0042】ベルトコンベア802は茎葉切断装置44の直下に位置されてあって、前記側板801、801間に架装された一対の案内車804、805に無端状の搬送ベルト806を掛け回し、このベルト806の外面に多数のゴム質突起tを散点状に設けたものとなしてある。各駆動ローラ803は、各側板801、801の外方に横方向の位置調整可能に固定された軸受部材807により回転中心軸を支承されると共に、プラスチックからなる周面にゴム質タイン808を散点状に突出させた構成となしてある。
【0043】この際、ベルトコンベア802の駆動機構及び、駆動ローラ803の駆動機構は何れも前記側板801、801の外方近傍に位置されるのであって、具体的には次のようになされている。即ち、ベルトコンベア802の駆動機構は、プーリ462から回転を伝達されるものとなされた案内車804の回転中心軸の各端部で側板801、801の外方個所に固定されたスプロケット809、809と、他方の案内車805の回転中心軸の各端部で側板801、801の外方個所に固定されたスプロケット810、810とに無端状のチェーン811、811を掛け回してなる。
【0044】そして複数の駆動ローラ803の駆動機構は、各駆動ローラ803の回転中心軸の一方の端部で側板801の外方個所にスプロケット812を固定し、これらスプロケット812と、案内車805の回転中心軸の一方の端部でスプロケット810の外側に固定されたスプロケット813とに無端状のチェーン814を掛け回してなる。
【0045】一対の側板801、801の外方で、ベルトコンベア802の駆動機構及び、各駆動ローラ803の駆動機構の外側近傍には、外方側板815、815が配設してあり、これら側板801、815の各端部は端部結合板816、816で一体状に結合されている。
【0046】また茎葉切断装置44で切断されて落下してくる根菜Kが倒れる側の側板801、815の上面でその所定範囲には図13及び図16に示すゴム板製の緩衝材817が配置され、根部が側板801、815の金属面に倒伏当接し、この根部が損傷するのを防止するように構成している。
【0047】なお、上記選別コンベア46の駆動ローラ803の配置個所の下方には、駆動ローラ803間の隙間から落下した屑根部は受け止めるが泥土粒はそのまま地面に落下させるものとした篩い面を具備した根部受け82が設けられる。
【0048】次に上記収穫機で根菜Kの収穫作業を行う場合の使用例及び作動について説明する。圃場に列状に植生された人参等の根菜Kをその1列毎に収穫するように使用するのであって、このため、オペレータは運転座席5に座ってエンジン6を駆動し、走行機体1を走行させながら、油圧シリンダ26のピストンロッドを短縮作動させることにより、収穫すべき列の位置の地面に掘起こし刃25を押し込ませる。そして一方では走行機体1の向きを調節し、左右一対の挟持無端帯3、3を卷き掛けている左右一対の始端ホイール11、11の間が前記味掘り起こし側の根菜Kの列に位置するように位置合わせする。
【0049】走行機体1の進行につれて、分草装置14の下端のタイン15の上昇移動により、掘り起こすべき根菜Kの茎葉部と、それより未掘起こし側の根菜Kの茎葉部とが絡まないように分離される。また前記上部リンク22の基部の偏心ボスの回転により上下揺動される掘起こし刃25が心土をほぐして収穫すべき列の根菜Kの根部より下方を掘り起こす。
【0050】一方で、引起こし装置16のタイン17がその回動により茎葉部を引き起こし、続いて挟持無端帯3、3が始端ホイール11、11の個所で、前記引き起こされた茎葉部を挟持開始する。このとき前記一対の挟持無端帯3、3がこの茎葉部を走行機体1の後方に行くに従って上昇するように搬送し、これにより茎葉部の根部は圃場から少ない力で引き抜かれる。
【0051】一対の挟持無端帯3、3の挟持搬送ラインHに沿って走行機体1の後方に向けて揚上される根菜Kの根部は回転ブラシ36a、36aのブラシ毛で表面を摺擦されて付着泥や、枯れ葉等の垂れ下がった残葉を掻き落とされた後、回転刃35a、35aで徒長した先部を切除され長さを均等化される。
【0052】このように切除された根部はさらに揚上されて肩揃え案内杆45に達する。ここで、根菜Kの根部は肩部をこの案内杆45の下面個所にて拘束されて、略水平後方に移動され、それより上方の茎葉部は、茎葉排出装置43の左右一対及び上下の搬送帯43b、43bにより挟持されながら走行機体1の後方に移動させられる。その途中で、茎葉切断装置44の左右一対の回転刃44a、44aにより、根菜Kが根部と茎葉部との間を切断される。
【0053】こうして切断分離された根部は自由落下し、緩衝材50に一旦受け止められ緩衝された後、選別コンベア46の搬送ベルトに載って横移動され、次に駆動ローラ803群によりさらに横移動され、コンテナ台49後部のコンテナ48内に集積されて収穫される。
【0054】この実施例において、選別コンベア46のベルトコンベア802は、茎葉切断装置44で切断されて落下する根部を搬送ベルト806の平面で受け止め、根部に打ち傷が発生するのを防止する。
【0055】また、駆動ローラ803群の上面に達した根部は、各駆動ローラ803のゴム質タイン808により送り力を付与されるまで駆動ローラ803を乗り越えることができないため、図17に示すようにベルトコンベア802と駆動ローラ803との隙間や、駆動ローラ803同士の隙間に位置して自転し、ゴム質タイン808の送り力を付与されて、そのタイン808の駆動ローラ803を乗り越えることを繰り返しつつ、コンテナ48へ向けて移動される。この移動時における根部の自転は根部の全周囲と駆動ローラ803との衝撃的接触を促進させるのであり、これにより根部の付着土は積極的に除去される。
【0056】選別コンベア46上を移動される過程で根部から泥が分離されると、この泥が幾分周囲に飛散することは避けられないが、対向した側板801、801がこの飛散する泥を遮断し、さらに側方へ向けて飛散するのを阻止する。これにより、ベルトコンベア802の駆動機構や、駆動ローラ803の駆動機構は泥の滞積や詰まりから免れるものとなる。
【0057】そして根部から分離した泥や、一定大きさ以下の屑根部は駆動ローラ803間の隙間から根部受け82上に落下する。そして一定大きさ以上の屑根部は根部受け82に受け止められて貯溜され、土粒は地面に落下される。駆動ローラ803間の隙間から落下される屑根部の最大大きさを変更したいときは、各駆動ローラ803の軸受部材807の横方向位置を変更調整する。この際、駆動ローラ803間の各隙間の一部のものを大小に変化させることで足りるものとなる。
【0058】
【発明の効果】以上に説明した本発明によれば、茎葉部切断装置により切り落とされた根部がベルトコンベアにおける可撓性のある搬送ベルトの平面部で受け止められるようになって、根部に打ち傷が生じ難くなるのであり、また根部が駆動ローラの周面に接触して自転されるため根部の付着泥が積極的に除去され、コンテナ内に根部と一緒に泥が侵入する現象を防止できるのであり、また根部に付着した泥が選別コンベアのチェーンやこれを周回移動させるためのスプロケットに直接に飛散するのを側板により遮断されるため、これらチェーンやスプロケットに泥土が詰まるのを阻止することができる。
【0059】さらには、ベルトコンベアや駆動ローラによる搬送機構は比較的部品点数が少ないものとなすことができ、組立の手間が減少するのである。
【0060】そして請求項2によれば、駆動ローラ間から落下する根部の最大大きさを変化させることができ、請求項3によれば、ベルトコンベアの駆動機構及び、各駆動ローラの駆動機構の内外各側が側板で囲まれるため、他物の噛込みによるそれらの駆動機構の損傷が防止されると共に、作業者等の安全が確保されるものとなるのである。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成10年7月17日(1998.7.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−32824(P2000−32824A)
【公開日】 平成12年2月2日(2000.2.2)
【出願番号】 特願平10−219733