| 【発明の名称】 |
フロントローダ型のベールグリッパ |
| 【発明者】 |
【氏名】吉村 雄志
【氏名】岡嶋 弘
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| 【要約】 |
【課題】新たに油圧回路を追加装備せしめることなく、フロントローダに装備されている油圧回路を利用してそのフロントローダの先端に組付けるベールグリッパの把持アームの開閉作動が行なえるようにし、かつ、フロントローダの前端に組付け支架したベールグリッパをチルト回動させる操作を要することなく、把持したロールベールが重心を平衡する位置に移動させるよう回動することで自動的にロールベールの姿勢変換が行なえるようにする。
【解決手段】トラクタTの車体の前端部に装着せるフロントローダFのローダ主体枠2の前端に装設せるヒッチ金具3に支架するベールグリッパGの開閉側の把持アーム6を開閉作動さす油圧シリンダSを、前記フロントローダFに装備されているヒッチ金具3のチルト及びダンプ回動用のアタッチメントシリンダS2の油圧回路に接続し、固定側および開閉側の把持アーム5・6の各先端側に装設する接触把持部8・8を、左右方向の軸80・80により把持アーム5・6の先端側の内面側に軸支する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トラクタTの車体の前端部に装着せるフロントローダFのローダ主体枠2の前端に装設せるヒッチ金具3に支架するベールグリッパGの開閉側の把持アーム6を開閉作動さす油圧シリンダSを、前記フロントローダFに装備されているヒッチ金具3のチルト及びダンプ回動用のアタッチメントシリンダS2の油圧回路に接続し、固定側および開閉側の把持アーム5・6の各先端側に装設する接触把持部8・8を、左右方向の軸80・80により把持アーム5・6の先端側の内面側に軸支することを特徴とするフロントローダ型のベールグリッパ。 【請求項2】 固定側および開閉側の把持アーム5・6の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支する接触把持部8・8を、軸80にハブ81より嵌合するリム82の外周に設けたゴムタイヤ83内に空気を入れ、車輪状に形成したことを特徴する請求項1記載のフロントローダ型のベールグリッパ。 【請求項3】 固定側および開閉側の把持アーム5・6の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支する接触把持部8・8を、軸80にハブ81により嵌合するリム82の外周側に、剛体のリング状の中空パイプ87を設けて車輪状に形成したことを特徴とする請求項1記載のフロントローダ型のベールグリッパ。 【請求項4】 固定側および開閉側の把持アーム5・6の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支する接触把持部8・8を、、軸80にハブ81により嵌合するリム82の外周側に、断面が横向きの半円状の剛体のリング89を装設して車輪状に形成したことを特徴とする請求項1記載のフロントローダ型のベールグリッパ。 【請求項5】 固定側および開閉側の把持アーム5・6の先端側の内面側に左右方向の軸80・80により軸支する接触把持部8・8に、軸80中心の回転をロックするロック装置86を設けたことを特徴とする請求項1記載のフロントローダ型のベールグリッパ。 【請求項6】 固定側および開閉側の把持アーム5・6の先端側に、上下方向のヨーク軸91により回動自在に軸支されて内側に突出するヨーク90を軸支し、そのヨーク90に、接触把持部8をそれぞれ左右方向の軸80により軸支し、かつ、ヨーク90のヨーク軸91中心の回動を所定の角度θに規制する規制機構93を装設したことを特徴とする請求項1記載のフロントローダ型のベールグリッパ。 【請求項7】 固定側および開閉側の把持アーム5・6の先端側に、上下方向のヨーク軸91により回動自在に軸支されて内側に突出するヨーク90を装設し、そのヨーク90に、接触把持部8をそれぞれ軸80に軸支するとともに、該接触把持部8の回転をロックするロック装置86をステー95を介してヨーク90に支架せしめたことを特徴とする請求項1記載のフロントローダ型のベールグリッパ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、牧草をロール状に成形したロールベールを把持して持ち上げ、ベール貯蔵場所に運搬し、また、そこから畜舎に運搬する作業を行なうために、トラクタに装備されるフロントローダの先端側に組付け装着するフロントローダ型のベールグリッパに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のトラクタに装備されるフロントローダの先端側に組付け装着するベールグリッパとしては、例えば図1〜図2に示す構成のものがある。 【0003】このトラクタのフロントローダ用のベールグリッパGは、トラクタTの車体の前部に装着されたフロントローダFの先端に組付けて、ロールベールBを把持するよう作動させる形態のものである。 【0004】一層具体的にいえば、トラクタTの車体の前端部に装着されるフロンドローダFは、トラクタTの車体の前部に左右のリヤブラケット10・10とサイドブラケット11・11とを組付け、それのサイドブラケット11・11に、左右に一対のリフトアーム20・20とそれの前端側に渡架する桁杆21・21とで組立てられるローダ主体枠2の基端側を、左右方向に沿う連結軸aにより回動自在に連結し、このローダ主体枠2の長手方向の中間部と前述のサイドブラケット11との間に、油圧により作動するリフトシリンダS1を渡架してそれの作動によりローダ主体枠2の前端側が前記連結軸a中心に自在に昇降回動するようにし、このローダ主体枠2の前端に、アタッチメント装着用のヒッチ金具3の後面側の下部を、左右方向に沿う連結軸bにより前後の傾斜回動自在に連結し、このヒッチ金具3の後面側の上部とローダ主体枠2に連結軸cにより軸支してリヤロッド22により動きを規制したリンクプレート23との間に、アタッチメントシリンダS2を渡架して、このシリンダS2の油圧による作動で該ヒッチ金具3が前述の連結軸b中心に前後に傾斜回動するようにし、かつ、このヒッチ金具3には、それの前面側の上部に、アタッチメント組付用のアタッチバー30と下部に連結ピン44穴をそれぞれ設けることで構成してある。 【0005】そして、このフロントローダFの前端のヒッチ金具3に組付けるベールグリッパGは、平面視において後面側がヒッチ金具3に対応する巾のチャンネル状に形成したフレーム4の前端側の左右の両側部に、側面視において角枠状に形成した把持アーム5・6の後端側を、一方の把持アーム5にあっては固着連結して固定側の把持アーム5とし、他方の把持アーム6にあっては、上下方向の連結軸60により左右に自在に回動するよう軸着連結し、これの連結軸60を越して後方に突出するアーム基端部と前述の固定側の把持アーム5のアーム基端部との間に油圧により伸縮作動する油圧シリンダSを渡架することで構成してある。 【0006】そして、このベールグリッパGは、それのフレーム4を、前述した如くトラクタTの車体の前端側に組付け装架したフロントローダFの前端部のヒッチ金具3のアタッチバー30と連結ピン44・44に組付け、油圧シリンダSを、油圧ホースを介して、フロントローダFのリフトシリンダS1およびアタッチメントシリンダS2の作動を制御する油圧切換弁装置yに接続して、その油圧切換弁装置yにトラクタT側に設けられる油圧装置から送給されてくる油圧によって開閉側の把持アーム6を開閉作動させてロールベールBまたはラップフィルムによりラップしたロールベールLBを把持し、フロントローダFの昇降作動でそのロールベールBまたはロールベールLB持ち上げ、トラクタTの走行により所望の場所に運搬するように用いられる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このように、トラクタTに装着したフロントローダFに組付けて用いる形態のベールグリッパGは、把持したロールベールBまたはラップフィルムでラップしたロールベールLBの姿勢を、巻き締めた牧草の巻芯の軸方向が、上下方向となる縦の姿勢または横方向となる横の姿勢に変える場合、フロントローダFのローダ主体枠2の昇降作動の外に、先端に取付けたベールグリッパGをダンプ回動またはチルト回動させる操作が必要となるため、フロントローダFに通常装備してあるローダ主体枠2昇降用のリフトシリンダS1の油圧回路とヒッチ金具3をチルト又はダンプ回動させるアタッチメントシリンダS2の油圧回路の外に、ベールグリッパGの把持アーム6を開閉回動させるための油圧シリンダSの油圧回路が必要であることから、この油圧シリンダSの油圧回路をフロントローダFに追加装備させなければならず、そのための費用が嵩むことと、把持したロールベールBまたはロールベールLBの姿勢を変換させる際に、アタッチメントシリンダS2を作動させてヒッチ金具3をチルト回動させる操作が必要で、そのためロールベールの姿勢を変更する作業が面倒になる問題がある。 【0008】この発明は、上述のトラクタに装着するフロントローダにベールグリッパを組付けて構成する形態の従前のフロントローダ型のベールグリッパに生じている問題を解消せしめるためになされたものであって、新たに油圧回路を追加装備せしめることなく、フロントローダに装備されている油圧回路を利用してそのフロントローダの先端に組付けるベールグリッパの把持アームの開閉作動が行なえるようにし、かつ、フロントローダの前端に組付け支架したベールグリッパをチルト回動させる操作を要することなく、把持したロールベールが重心を平衡する位置に移動させるよう回動することで自動的にロールベールの姿勢変換が行なえるようにする新たな手段を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、トラクタTの車体の前端部に装着せるフロントローダFのローダ主体枠2の前端に連結軸bを介し前後乃至上下に回動自在に装設せるヒッチ金具3に、チルトまたはダンプ回動させるアタッチメントシリンダS2の復動のホース回路の中間を油圧カップラを介した回路としておき、そのカップラを切り離すことでアタッチメントシリンダがロックされ、残りの一方の油圧切換弁装置y側のカップラに、ヒッチ金具3に支架するベールグリッパGの開閉側の把持アーム6を開閉作動さす油圧シリンダSを、前記フロントローダFに装備されているヒッチ金具3のチルト回動用のアタッチメントシリンダS2の油圧回路に接続し、固定側および開閉側の把持アーム5・6の各先端側に装設する接触把持部8・8を、左右方向の軸80・80により把持アーム5・6の先端側の内面側に軸支することを特徴とするフロントローダ型のベールグリッパを提起するものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明手段によるベールグリッパは、トラクタの車体の前端側に組付け装備せしめるフロントローダについては、基本的にはそのままの構成としておいてよい。 【0011】しかし、前端側に連結軸により回動自在に設けるヒッチ金具は、ロック機構を設けるか、アタッチメントシリンダの油圧回路の中間を油圧カップラを介した回路とし、そのカップラを切り離すことで、アタッチメントシリンダがロック機構となり、正立する中立姿勢にロックしておく。また、フロントローダに装備せしめた油圧切換弁装置からアタッチメントシリンダに油圧を導く油圧ホースは、アタッチメントシリンダS2の近くで油圧カップラによる切り離しできるようにすることで、アタッチメントシリンダの接続カップラから外した側の端部に別の油圧ホースに接続したメスまたはオスの油圧カップラで継ぎ足すかすることで、フロントローダの前端に組付け支架するベールグリッパの把持アーム開閉用の油圧シリンダの油圧の接続口に対して接続し得るようにしておく。 【0012】そして、このフロントローダの前端のヒッチ金具に組付け支架するベールグリッパは、従前のベールグリッパと同様に、それのフレームを平面視においてチャンネル状乃至囲い枠状に形成して、それの後面側にヒッチ金具に設けてあるアタッチバーと連結ピンで組付け装着する組付部を装設し、そのフレームの前面側には、側面視において角枠状等の適宜形状に形成した把持アームを左右に対向するように配位して、それの一方の把持アームをフレームに対し固着し他方の把持アームをフレームに対し上下方向の連結軸により左右に開閉自在に軸支し、それと前記固定側の把持アームとの間またはフレームとの間に開閉用の油圧シリンダを渡架して構成し、フレームをヒッチ金具のアタッチバーと連結ピンに連結してフロントローダに装着するようにしてよい。 【0013】しかし、固定側および開閉側の把持アームの、把持すべきロールベールに対し接触してそれを把持する接触把持部は、軸芯部に設けた軸により自在に回転する円板状乃至角板状またはホイル状に形成して、それの回転軸芯線が左右方向に沿う姿勢として固定側および開閉側の把持アームの各内側に軸支する。 【0014】そして、開閉側の把持アームを開閉作動させる油圧シリンダは、それの油圧の接続口を、フロントローダに装備されているヒッチ金具を回動させるアタッチメントシリンダから外したアタッチメントシリンダ用の油圧回路の油圧ホースと接続させるようにする。 【0015】これにより、フロントローダの前端に組付けたベールグリッパは、それの開閉側の把持アームが、フロントローダに装備されている油圧回路を利用して開閉回動させ得るようになる。また、把持するロールベールの姿勢の変換が、接触把持部の回転により、把持したロールベールの重心が接触把持部の回転軸線の下方に移動してくることで自動的に行なわれるようになる。 【0016】 【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については、同一の符号を用いるものとする。 【0017】図3は本発明手段を実施せるトラクタのフロントローダ装着型のベールグリッパの平面図、図4は同上の側面図で、同図において、Tはトラクタ、FはそのトラクタTの車体の前端部に装着したフロントローダ、GはそのフロントローダFの前端に組付け支架したベールグリッパを示す。 【0018】トラクタTは図面においては後半側を省略して前半側だけを鎖線で示しているが通常の四輪型のホイルトラクタである。 【0019】フロントローダFは、左右に一対のリフトアーム20・20とそれらの前端側に渡架した桁杆21…とで形成されるローダ主体枠2を、左右のリヤブラケット10・10とサイドブラケット11・11とによりトラクタTの車体の前端部に組付けて装着する従来公知の構成のものであり、aはローダ主体枠2の基端部となるリフトアーム20の基端部を回動自在に連結する連結軸、S1はそのリフトアーム20を前記連結軸a中心に昇降回動させるようサイドブラケット11とリフトアーム20の長手方向の中間部位との間に渡架したリフトシリンダ、3はローダ主体枠2の前端に左右方向の連結軸bにより回動自在に装着したヒッチ金具、S2はこのヒッチ金具3を前記連結軸b中心に前後乃至上下に傾斜回動させるよう、該ヒッチ金具3の後面側の上部とローダ主体枠2の中間部に連結軸cにより回動自在に軸架したリンクプレート23との間に渡架したアタッチメントシリンダ、22はリンクプレート23の回動を規制するようそのリンクプレート23とサイドブラケット11との間に渡架したフロントロッド、yはトラクタTの本体側の油圧ユニットから前記リフトシリンダS1およびアタッチメントシリンダS2に対して油圧を導く油圧回路を制御する油圧切換弁装置、12はそれの切換弁の操作レバー、30はヒッチ金具3に設けたアタッチバー、44・44は連結ピンで、これらは従前のフロントローダFのものと同様に構成してある。 【0020】このフロントローダFの前端に組付けるベールグリッパGは、図5および図6に示しているように、左右方向に沿う軸杆40とそれの両端部位に取付けたプレート状の連結ブラケット41・41とでフレーム4を形成し、そのフレーム4の連結ブラケット41・41の前縁側には、上部にヒッチ金具3のアタッチバー30に引き掛ける係止フック42を形設し、下部にヒッチ金具3の下部に対し連結ピン44で連繋する連結部43を設けて、これらによりヒッチ金具3に対する組付け装着が行なわれるようにしてある。 【0021】フレーム4の枠主体を形成する軸杆40は、それの一方の端部側にあっては、連結ブラケット41を越した部位を長く延出して前方に屈曲させて、これを固定側の把持アーム5に形成し、それの前端側の内面側に、左右方向に沿う軸80により自在に回転するホイル状の接触把持部8を装設し、軸杆40の他方の端部側にあっては、連結ブラケット41を越した部位を、開閉側の把持アーム6の組付座45に形成して、そこに上下方向の連結軸46により前記開閉側の把持アーム6の基端側を回動自在に組付け支架し、その把持アーム6の前記連結軸46を越した基端部とフレーム4との間に、把持アーム6を連結軸46中心に開閉回動させる油圧シリンダSを渡架し、把持アーム6の先端側には、固定側の把持アーム5と同様に左右方向に沿う軸80により自在に回転するホイル状の接触把持部8を装設して、これらによりベールグリッパGを構成するようにしている。 【0022】そして、それの油圧シリンダSは、フロントローダFのアタッチメントシリンダS2の油圧回路を利用し、それに油圧ホースのカップラを介して接続される。 【0023】図7は、把持アーム5・6の各先端の内面側に軸支する接触把持部8の縦断面図で、同図において、81はハブ、82はそのハブ81の外周側に設けたリム、83はそのリム82の外周に嵌装したゴムタイヤであり、これにより接触把持部8は車輪状に構成してあって、それのハブ81を軸受85を介して把持アーム5・6の先端部の内面側に左右方向に沿わせて設けた軸80に嵌合することで回転自在に軸支され、把持しようとするロールベールBまたはラップフィルムでラップしたロールベールLBの周面に対し、ゴムタイヤ83の側面が弾性的に接触していくようにしてある。 【0024】また、図7において86は、接触把持部8の自由な回転を阻止するロック装置で、把持アーム5・6に設けた軸筒860に嵌合する軸861を、それに設けたレバーの操作で回転させることで、カムによりノックピン862が突出してきて、ハブ81に設けたロックピン穴863に嵌合し、接触把持部8の回転をロックするようになる。 【0025】次に図8は接触把持部8の別の実施例を示している。この例は、ハブ81の外周に設けるリム82の外周側に、リング状に成形した剛体の中空パイプ87を一体または一体的に連結して接触把持部8とした例であって、中空パイプ87の外周面には、ゴム材等の摩擦係数の大きい部材88を溶着する場合があり、またロック装置86が組込まれる。 【0026】また、図9はさらに別の実施例を示している。この例は、前述の図8に示す実施例における剛体の中空パイプ87を、ロールベールの周面に接触していく側だけを残して切除し、断面が横向きの半円状の剛体のリング89形成した例であり、外面側には前述の図8の実施例のように摩擦係数の大きい部材88が熔着され、またロック装置86が組込まれる。 【0027】次に図10は、さらに別の実施例を示している。この例は、把持アーム5・6の先端部に軸支する接触把持部8が、一定の角度範囲θを、前後方向に回動するようにして、ロールベールBまたはラップフィルムでラップしたロールベールLBを、それの胴周面に接触把持部8を接触させて把持するときの接触面の傾斜に対応させるようにした例であって、把持アーム5・6の先端部には、接触把持部8の軸80を保持するヨーク90を、上下方向のヨーク軸91により前後に回動自在に軸支し、このヨーク90の基端部に設けた切欠部92に把持アーム5・6側に固定した規制ピン93を嵌合させて、この切欠部92と規制ピン93とによりヨーク軸91中心の回動範囲を所定の角度θの範囲に規制ている。 【0028】そして、この例においては、ロック装置86をヨーク90に設けたステー95に支持させるようにしてある。 【0029】次に図11および図12は、ロールベールの姿勢を変換する作動の説明図である。図11において、LBは、ベールラッパによりラップフィルムでラップされて、ベールの巻芯の軸線方向が横方向となる姿勢で圃場におかれているロールベールを示している。 【0030】この横の姿勢で圃場におかれているロールベールLBは、ベール運搬機でベール貯蔵所に運び、巻芯の軸線方向が上下方向となる縦の姿勢に変換し整列載置して貯蔵していくが、フロントローダFの前端に設けたベールグリッパGに把持させるときに、ホイル状の接触把持部8を図11にあるように、ロールベールLBの重心Wに対し巻芯の軸線方向において一側にずれた部位に当接してその部位を把持して、フロントローダFの上昇作動により持ち上げる。 【0031】すると、ロールベールLBが接触把持部8ごと軸80中心に回動し、重心W位置がその軸80の軸心線の下方に位置して平衡することで安定するようになって、90度回動し縦の姿勢に変換してくる。従って、ロールベールLBは持ち上げられながら縦の姿勢に自動的に変換するので、持ち上げてベール貯蔵場所に運べば縦の姿勢に並列させていけるようになる。 【0032】次に、図13は、ロールベールBを給餌のために解きほぐすときの作業の説明図である。 【0033】この作業は、ベール貯蔵場所から取り出して、ラップを剥ぎ、トワインを取ったロールベールBを、それの巻芯の軸方向の端面の中心位置に接触把持部8・8を当接して把持し、給餌すべき所定の場所に運び、そこで、ロールベールBを地表に当接し、その状態でトラクタTを走行させる。 【0034】すると、ロールベールBに巻かれている牧草が図13にあるように順次繰り延べられるように解きほぐされていき、解きほぐしベール解体が行なわれる。 【0035】 【発明の効果】以上説明したように本発明によるフロントローダ型のベールグリッパは、装着しようとするフロントローダに、新たに油圧回路を追加装備せしめることなく、そのフロントローダに装備してある油圧回路を利用して、ベールグリッパの把持アームの開閉作動が行なわれるようになり、かつ、ベールグリッパをチルトまたはダンプ回動させる操作を要することなく、把持したロールベールが重心を平衡する位置に移動させるよう接触把持部ごとそれの軸中心に回動することで、自動的にロールベールの姿勢の変換が行なわれるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ
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| 【出願日】 |
平成10年6月22日(1998.6.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065053 【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−4647(P2000−4647A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月11日(2000.1.11) |
| 【出願番号】 |
特願平10−191075 |
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