| 【発明の名称】 |
コンバインの油圧シリンダ取付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平岡 実
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| 【要約】 |
【課題】刈取部昇降用油圧シリンダの機体側取付装置を工夫して、その取付け構造をシンプルでスマートなものにする。
【解決手段】機体と刈取部とに亘って刈取部昇降用の油圧シリンダ21を架設したコンバインにおいて、ミッションケースMから横側方に突設された車軸ケース部22aに、クローラ車軸軸心Xと同軸心を有した状態で油圧シリンダ21のシリンダ筒21Aを相対回動自在に嵌合支持する。油圧シリンダ21への給排油路aを、油圧シリンダ21が支持される車軸ケース部22a内に穿設形成し、ミッションケースM横外壁に装着される油路プレート20内の油路bに連通させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取部を機体に対して揺動昇降自在に支承し、機体と前記刈取部とに亘って刈取部昇降用の油圧シリンダを架設してあるコンバインの油圧シリンダ取付装置であって、機体前部に搭載のミッションケースから横側方に突設された車軸ケース部に、前記油圧シリンダにおける機体側端部を相対回動自在に支持してあるコンバインの油圧シリンダ取付装置。 【請求項2】 前記油圧シリンダへの給排油路を、該油圧シリンダが支持される前記車軸ケース部に形成してある請求項1に記載のコンバインの油圧シリンダ取付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの油圧シリンダ取付装置に係り、詳しくは、刈取部を機体に対して昇降駆動させる昇降用油圧シリンダにおける機体側取付装置の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般のコンバインでは、例えば、特開平8‐228561号公報に示されたもののように、刈取部を支持する刈取り主フレームと機体フレームとに亘って油圧シリンダを架設するようにしていた。この場合、該公報に示されたように、リンクを介して油圧シリンダと刈取り主フレームを連結する構造のものもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来技術では、クローラ走行装置とミッションケースとの左右間でクローラ駆動用の車軸近くの箇所において、油圧シリンダを回動自在に支承する支点を機体フレームに設けるのであるが、クローラ走行装置とミッションケースとの間の狭いスペースに、油圧シリンダを無理に配置しているような状態であったため、付近に配置される機械装置、或いは構造物との配置レイアウトが難しいものであった。すなわち、狭いスペースに強度十分に油圧シリンダを支持し、かつ、その保守点検も行えるようにするため、いきおい構造が複雑で部品点数が多く必要となるものであった。 【0004】又、シリンダ上側には機体フレーム等の構造物が直ぐ近くに存在していること等から、油圧シリンダへの給排ホースはシリンダから下方に取出して配策してあったので、走行に伴う給排ホースと他物との接触を避けるカバーを設ける等の専用の対策が必要となっていた。本発明の目的は、刈取部昇降用の油圧シリンダの機体側取付装置を工夫して、その取付け構造をシンプルでスマートなものにすることが目的である。又、油圧シリンダに対する配管類を突出しない状態で設けることも目的である。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、刈取部を機体に対して揺動昇降自在に支承し、機体と刈取部とに亘って刈取部昇降用の油圧シリンダを架設してあるコンバインの油圧シリンダ取付装置において、機体前部に搭載のミッションケースから横側方に突設された車軸ケース部に、油圧シリンダにおける機体側端部を相対回動自在に支持してあることを特徴とするものである。 【0006】第2発明は、第1発明において、油圧シリンダへの給排油路を、この油圧シリンダが支持される車軸ケース部に形成してあることを特徴とするものである。 【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、ミッションケースから横側方に突設された車軸ケース部に油圧シリンダを支承したので、既存の車軸ケース部に昇降シリンダの取付け部を形成するだけで良く、従来のように、車軸ケース部との干渉を避けながら、機体フレームから強度十分にステーを延設するという難しい設計が不要になる。車軸ケース部は、クローラ走行装置を支持するべく、元々十分な強度が備わったものであることから、油圧シリンダを支持することが可能になっている。 【0008】請求項2の構成によれば、油圧シリンダを直接車軸ケース部に支承させる構造を利用して、鋳物やダイカスト製のケース部に給排油路を形成してしまう手段である。これにより、少なくとも油圧シリンダ付近における外部配管が省略できるので、従来のように、油圧シリンダから下方に突出する給排ホースが無くなり、他物との接触おそれを解消することができる。 【0009】〔効果〕請求項1又は2に記載のコンバインでは、十分な強度が備わっている既存部品の車軸ケース部を利用して、これに油圧シリンダを支持したので、強度十分でありながら取付け構造もシンプルでコンパクトにできるスマートな設計による油圧シリンダ取付装置を実現できた。 【0010】請求項2に記載の油圧シリンダ取付装置では、車軸ケース部に給排油路が形成できて外部油路を無くせたので、他物との接触おそれを解消し得た。 【0011】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,図2に示すように、クローラ走行装置10と脱穀装置11とグレンタンク12等を搭載した走行機体Bの前方に、軸心Q回りで揺動昇降可能に刈取部Aを連結してコンバインを構成してある。刈取り主フレーム13と機体側であるミッションケースMとに亘って油圧シリンダである単動型の昇降シリンダ21を架設してあり、この昇降シリンダ21によって刈取部Aを駆動揺動上昇及び自重揺動下降させるようにしてある。 【0012】図2にミッションケースM内の概略の伝動系を示し、Eはエンジン、1はテンションクラッチ、2は入力軸、3は高低二段のPTO変速機構、4は刈取部Aを駆動するためのPTO軸、5は三段の走行用副変速機構、7は前進三段で後進一段の走行用主変速機構、8はサイドクラッチ、9は左右のクローラ車軸である。主変速機構7は、各変速段を構成する常咬ギヤ対の伝動軸に多板式の変速用油圧クラッチ6a,6b,6c,6dを組み込み、これら4個の油圧クラッチ6a,6b,6c,6dに択一的に圧油を供給して変速する公知の構成である。 【0013】各油圧クラッチ6a,6b,6c,6dは、ミッションケースM内の潤滑油を作動油としてクラッチ操作装置14に構成されており、図3に示すように、入力軸2の一端に装着されたトロコイド型油圧ポンプPの吐出圧を、ロータリー弁15を介して油圧クラッチ6a,6b,6c,6dのうちの一つへ選択的に供給する。尚、16はアキュムレータ、17は高圧リリーフ弁、18はストレーナ、19は低圧リリーフ弁である。 【0014】各油圧クラッチ6a,6b,6c,6dへの圧油は、その伝動軸を貫通して形成された油路(図示せず)を通して供給され、これら伝動軸の軸端側の油路と、前述した油圧ポンプPや高圧リリーフ弁17等の油圧機器は、接当面に油路形成用の切欠き溝が形成された油路プレート20をミッションケースMの横外側面に取付けることで形成される油路を介して接続されている。 【0015】図2,図4,図5に示すように、ミッションケースMは、副変速機構5や主変速機構7等を内装する本体ケース22に、左右の車軸ケース23,23を嵌合連結一体化して構成されており、本体ケース22において車軸ケース23を内嵌する部分、すなわち車軸ケース部22aには、車軸の回転軸心Xと同軸心状態で昇降シリンダ21のシリンダ筒21Aを相対回動自在に外嵌装備してある。 【0016】車軸ケース部22aと車軸ケース23とは、車軸回転軸心Xを中心とする筒状に形成して圧入嵌合することで連結一体化してあり、車軸ケース部22aの内周面に形成されるリング状の連結油路24と、シリンダ室21sに連通する径方向油路25と、ミッションケースM側面に取付けられた油路プレート20の内部油路bに連通する取出し油路26とで成る給排油路aが形成してある。尚、27,28はオイルシール用のOリングである。 【0017】つまり、油路プレート20内部に形成された油路bに接続されるために形成される昇降シリンダ21への単一の給排油路aを、車軸ケース部22a内に形成してあり、ホースや金属管等の外部配管を省略してある。車軸ケース部22aからスナップリング29を外せば、昇降シリンダ21を車軸ケース部22aに対して左右にスライドでき、組み付け及び取り外しが自在である。 【0018】〔別実施形態〕シリンダ筒21Aにおける車軸ケース部22aを内嵌する部分を、シリンダ筒21Aを有した本体部分と半円状の取付け部分とをボルト連結させる2つ割り構造として、他の部品類とは関係なく簡単に油圧シリンダ21を着脱できるようにすれば好都合である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年6月17日(1998.6.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−11(P2000−11A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−169793 |
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