| 【発明の名称】 |
苺の根切機における根切位置調節装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宇佐美 嘉友
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| 【要約】 |
【課題】畝の高さが一様でない場合にも、根切刃の深さを一定に保って、苺の根を定位置で切断することを目的とする。
【解決手段】牽引車2の動力を前後への振動に変えて取出し、この振動を左右に一対設けた根切刃6に伝達し、この根切刃6を振動させ苺の根を切断する苺の根切機において、当該苺の根切機に、畝15の頂面を転動する左右一対の遊転自在な尾輪9を上下位置調節自在に取付ける。尾輪9は、根切刃6と駆動輪20の間に設ける。牽引車2を駆動し、根切刃6を前後に振動させながら前進させると、根切刃6は畝15の頂面から一定の深さを移動し、根の定位置を切断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 牽引車の動力を前後の振動に変えて取出し、この振動を左右に一対設けた根切刃に伝達して、該根切刃を振動させ苺の根を切断する苺の根切機において、前記根切機に、畝の頂面を転動する左右一対の遊転自在な尾輪を上下位置調節自在に取付けてなる根切位置調節装置。 【請求項2】 前記尾輪を、根切刃の前方に取付けることを特徴とする請求項1記載の根切位置調節装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、収穫の終わった苺の残幹を取り除く作業を簡便にするために、苺の根を切断する苺の根切機の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】収穫の終わった苺の残幹は、抜いて取り除かないと、腐敗して次に植える作物に悪い影響を及ぼす。特に根元の冠根(クラウン)を残したまま放置すると、病原菌の温床となりやすいので、確実に取り除く必要がある。ところが、苺の根は地中深く張っているため、根ごと抜き取るには、多大な労力を必要とする。そこで、動力を使って苺の根を地中で切断し、残幹の抜き取り作業を軽減するための苺の根切機が利用されている。この根切機1は、図3に示すように、トラクタ等の牽引車2に連結するもので、前後方向に振動する根切刃6を機体後部の左右に設け、牽引車2の駆動輪20で畝15に沿って前進しながら、左右の畝15に張った根を根切刃6により切断する。この場合、地中にもぐる根切刃6の深さが微妙で、深すぎると根の大半が残って抜き取り難いし、浅いと根切刃6は根元の冠根の上方を通過して、肝腎のクラウンの上方を切断するため、茎を引き抜いても、冠根などを地中に残存させてしまうおそれがある。そこで従来は、機体後部中央に備える尾輪17を上下位置調節手段19により調節して根切刃6の深さを設定していた。この尾輪17は畝間の溝底18を転動するため、溝18から畝の頂面までの距離(畝の高さ)が一定であれば、根切刃6は根を定位置で切断する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には、溝には凸凹があり、畝の高さも一定ではないから、せっかく尾輪の位置を調節しても、畝の高い所では、根切刃の位置が深すぎるため、根の下方を通過して大半の根を残したり、反対に、畝の低い所では、根切刃の位置が浅すぎて、冠根の上方を切り取るため、冠根を抜き取り損なうなどの不都合があった。 【0004】そこで本発明は、畝の高さが一様でない場合にも、根切刃の深さを一定に保って、苺の根を定位置で切断することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、牽引車の動力を前後への振動に変えて取出し、この振動を左右に一対設けた根切刃に伝達し、当該根切刃を振動させ苺の根を切断する苺の根切機において、前記苺の根切機に、畝の頂面を転動する左右一対の遊転自在な尾輪を上下位置調節自在に取付けてなる。前記尾輪は、根切刃の前方に設ける。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に示して説明する。図1は苺の根切機の側面図、図2は背面図である。1は苺の根切機であり、トラクタ2の後部に接続する。苺の根切機1は、トラクタ2と連結する連結部3、連結部3に横設した根切刃取付軸4、この根切刃取付軸4に回動自在に取付けた左右一対の根切刃支持杆5,5、根切刃支持杆5,5に取付けた根切刃6,6、連結部3に横設した尾輪取付軸7及び尾輪取付軸7の両端に上下位置調節手段8を介して取付けた尾輪9から成り立っている。 【0007】根切刃支持杆5,5には、これらを連結する動力伝達杆10を固定し、該動力伝達杆10にトラクタ2の動力を前後への振動に変えて取出した振動軸11を固定する。 【0008】上下位置調節手段8は、尾輪取付軸7に固定した位置決め管12に、下端に尾輪9を取付けた尾輪取付杆13を挿入したものであり、尾輪取付杆13の位置を適宜調節した後、位置決め管12に取付けた螺子14により固定し、尾輪取付軸7から尾輪9までの距離(高さ)を任意に決定する。 【0009】以上のように構成した根切位置固定装置は、先ず高さ調節手段8により尾輪9の位置決めをし、マルチフィルム(図示せず)を捲り、畝15内に根切刃6を挿入し、この状態でトラクタ2を駆動する。根切機1はトラクタ2により牽引され、これに伴い畝15内の根切刃6は、前後に振動しながら前進する。この際に、尾輪9と根切刃6の相対位置関係は変わらないため、根切刃6は畝15の頂面から一定の深さを移動し、苺の残幹16の根を次々に切断する。 【0010】尾輪9をトラクタ2の駆動輪20と根切刃6の間に取付けると、切断直前で苺が尾輪9により押圧されるので、根を確実に切断できる。また、根切刃6の通過した後は畝が崩れて畝面が凹凸に荒れるが、尾輪9は、根切刃6の前方の、いまだ畝面が荒れていない所を移動するので、安定して走行できる。 【0011】 【発明の効果】これを要するに、本発明では、根切機に、畝の頂面を転動する左右一対の遊転自在な尾輪を上下位置調節自在に取付けるので、畝の高さが途中で高くなったり低くなったりしても、根切刃の深さを一定に保って、苺の根を定位置で切断できるため、残幹を確実に取り除くことができる。また、尾輪を左右一対設けるので、機体が左右に妄りに傾くことがなく、安定して走行できる。また、尾輪を根切刃の前方に取付け、苺の茎を機体の重量で押圧するので根を確実に切断でき、しかも、尾輪は根切り前のいまだ荒れていない畝面を移動するので、機体の走行がいっそう安定するという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391020089 【氏名又は名称】株式会社佐野アタッチ研究所
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| 【出願日】 |
平成10年6月15日(1998.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077779 【弁理士】 【氏名又は名称】牧 哲郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−9(P2000−9A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月7日(2000.1.7) |
| 【出願番号】 |
特願平10−166745 |
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