| 【発明の名称】 |
田植機の補助デッキ取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】前川 智史
【氏名】松岡 秀樹
【氏名】加藤 祐一
【氏名】土井 邦夫
【氏名】笠原 敏章
【氏名】西 陽一朗
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| 【要約】 |
【課題】田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、該補助デッキを支持ステーに取り付けるにあたり、従来は、組立作業者が手で把持しながら側方よりボルト止めするようにしていたため、取付け時の位置合わせが難しい、という問題があった。
【解決手段】車体フレーム3から側方に補助デッキ130を載置するための支持ステー201を延出し、該支持ステー201と補助デッキ130との間に、補助デッキ取り付けのための位置決め用のガイド204・214を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、前記車体フレームから側方に補助デッキを載置するための支持ステーを延出し、該支持ステーと補助デッキとの間に、補助デッキ取り付けのための位置決め用のガイドを設けたことを特徴とする田植機の補助デッキ取付構造。 【請求項2】 前記ガイドとして、補助デッキ下面に切欠きを有する部材を設け、該切欠きに前記支持ステーを回動可能に嵌合する構成としたことを特徴とする請求項1記載の田植機の補助デッキ取付構造。 【請求項3】 前記ガイドとして、補助デッキ下面に孔を有する部材を設け、該孔に前記支持ステーを回動可能に嵌合する構成としたことを特徴とする請求項1記載の田植機の補助デッキ取付構造。 【請求項4】 田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、前記車体フレームから側方に補助デッキを載置するための支持ステーを延出し、該支持ステーにより前記補助デッキを下方から面により支持する構成としたことを特徴とする田植機の補助デッキ取付構造。 【請求項5】 田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、該補助デッキを取り付けるためのボルトの組付け方向を一定方向に統一したことを特徴とする田植機の補助デッキ取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、8条植えや10条植え等の多条田植機の車体カバー側方に補助デッキを取り付ける構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、田植機の車体カバーの中央上には運転席が載置され、該運転席より前方にフロアが成形され、運転席より後方にフロアより一段高くした作業用ステップが形成されて、該作業用ステップを踏み台にして、走行車後部に配置した施肥部に肥料を補充したり、苗載台に苗マットを苗継ぎしたりしていた。しかし、8条用や10条用の田植機においては、両端の条が遠く、前記車体カバーの作業用ステップから左右端部の苗載台に苗マットを補充するには無理な姿勢となり、作業者に負担がかかっていた。そこで、後部車体カバーの左右両側に補助デッキを配設して作業スペースを広げる構造が採用されてきている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、この補助デッキを支持ステーに取り付けるにあたり、従来は、該補助デッキを組立作業者が手で把持しながら側方よりボルト止めするようにしていたため、取付け時の位置合わせが難しい、という問題があった。また、補助デッキと他の部材との接合部の位置関係が複雑なため、ボルト孔同士の位置が合わせにくく、また、ボルトの組付け方向も一定ではなく、その結果、組立に時間がかかるばかりでなく、組立精度も良くなく、部品間の接合に緩みが生じる恐れもある、という問題があった。さらに、補助デッキは、その荷重を支持ステーとの締結部で支える構成としていたため、荷重をしっかり支えるには多くのボルトが必要となり、部品コストのアップにつながる、という問題もあった。本発明は、かかる問題を解決するものであり、簡単な作業で迅速かつ精度良く補助デッキを取り付けることができ、しかも製造コストの低減も可能な田植機の補助デッキ取付構造を提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、請求項1においては、田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、前記車体フレームから側方に補助デッキを載置するための支持ステーを延出し、該支持ステーと補助デッキとの間に、補助デッキ取り付けのための位置決め用のガイドを設けたものである。 【0005】請求項2においては、請求項1記載のガイドとして、補助デッキ下面に切欠きを有する部材を設け、該切欠きに前記支持ステーを回動可能に嵌合する構成としたものである。 【0006】請求項3においては、請求項1記載のガイドとして、補助デッキ下面に孔を有する部材を設け、該孔に前記支持ステーを回動可能に嵌合する構成としたものである。 【0007】請求項4においては、田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、前記車体フレームから側方に補助デッキを載置するための支持ステーを延出し、該支持ステーにより前記補助デッキを下方から面により支持する構成としたものである。 【0008】請求項5においては、田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、該補助デッキを取り付けるためのボルトの組付け方向を一定方向に統一したものである。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係わる田植機の全体側面図、図2は分割苗載台を主苗載台上に載せて収納した状態を示す後面図、図3は本発明に係わる補助デッキを装着した車体カバーの斜視図、図4は補助デッキの平面図、図5は同じく平面一部断面図、図6は同じく側面図、図7は補助デッキの取付構造の説明図、図8は補助デッキの別形態の取付構造の説明図、図9はフロントアクスルケースの正面断面図、図10は間座取付部周辺の拡大断面図、図11は間座の正面図、図12は図11の側面X−X断面図、図13はホイルディスク、車軸キャップを外した状態における前輪の全体側面図、図14はホイルディスクの側面図、図15は車軸キャップの側面断面図、図16は前輪の正面断面図である。 【0010】まず、本発明に係わる補助デッキを配設した乗用田植機の全体構成について、図1、図2により説明する。図1に示すように、乗用田植機Aは走行部1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部4が配置され、該走行部1は車体フレーム3前部上方にエンジン53を搭載し、前下部にフロントアクスルケース51を介して前輪6を支持させると共に、後部にリヤアクスルケース7を介して後輪8を支持しており、該前輪6、後輪8は、前記エンジン53の動力をミッションケース54を介して伝達し駆動する構成としている。 【0011】前記エンジン53はボンネット9に覆われ、該ボンネット9の周りには前部車体カバー12が形成され、該前部車体カバー12の側部には予備苗載台10・10が配設されている。また、ボンネット9後部のダッシュボード5上には操向ハンドル14が配置され、該操向ハンドル14後方は後部車体カバー2によって覆われ、該後部車体カバー2の中央上部には運転席13を配置すると共に、後部車体カバー2の左右両側には補助デッキ130が配設されている。そして、前記運転席13の側部には走行変速レバー30や植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー31や植付感度調節レバーが配置され、ダッシュボード下部のステップ上には主クラッチペダル32や左右ブレーキペダルが配設され、前記運転席13後方には8条用の施肥機33が配設されている。 【0012】また、前記植付部4は、苗載台16や植付爪17やセンターフロート34やサイドフロート35等から構成されており、前記苗載台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガイドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18及び上ガイドレール19は植付センターケース20よりフレーム等を介して支持されている。そして、植付センターケース20より連結パイプを介してチェーンケース21を平行に後方へ突出して、該チェーンケース21の後部に一方向に回転させるロータリーケース22を配置し、該ロータリーケース22の両側に一対の植付爪17・17を配置している。 【0013】こうして、前進走行とともに苗載台16を左右に往復摺動して、この往復動に同期させて植付爪17を駆動して一株分の苗を切り出し、連続的に植え付け作業を行うように構成している。また、前記植付センターケース20の前部にローリング支点軸を介して前記昇降リンク機構27と連結され、該昇降リンク機構27はトップリンク25やロワーリンク26等より構成され、運転席13下方に配置した昇降シリンダ28によって植付部4を昇降できるようにしている。 【0014】また、図2に示すように、本実施例における前記苗載台16は、進行方向右外側の二条分の苗載台を分割して分割苗載台16Dとし、機体中央側の固定された六条分の苗載台を主苗載台16Mとしており、前記分割苗載台16Dを着脱可能に構成して、該分割苗載台16Dを取り外して主苗載台16Mの苗載面側の上に載置係合して収納可能に構成している。 【0015】次に、補助デッキ130及び該補助デッキ130周辺部の構成について、図1、図3、図4により説明する。前記後部車体カバー2は、ボンネット9後部より、車体フレーム3の後端部まで延設されている。該後部車体カバー2は、前部は平状にフロア2aが形成され、後部車体カバー2後部は上方に一段高く構成され、運転席載置部2bと作業用ステップ2cとが成形されている。該フロア2aの上面にはゴム製のプレートが貼設されている。更に、前記運転席載置部2bの左側には走行変速レバー30のガイド溝2hが開口され、運転席載置部2bの右側に昇降兼作業走行変速用副変速レバー31のガイド溝2i等が開口されている。前記後部車体カバー2のフロア2a後端部から運転席載置部2b前部若しくは作業用ステップ2c前部にかけて傾斜状に前部壁2dが成形されている。 【0016】このような構成からなる後部車体カバー2の左右両側に本発明の補助デッキ130が配設されている。補助デッキ130は、後部車体カバー2の側面形状に沿って前後方向に長く形成され、前記後部車体カバー2と同様に、前後中央部より前方と後方とを段差状に形成して形状を合わせている。すなわち、該補助デッキ130の前部は、前記フロア2a面と同一平面である拡大側フロア130aが成形され、該拡大側フロア130a前部をフロア2aの前後途中位置まで伸延させている。また、補助デッキ130後部は、作業用ステップ2c面と同一平面とする拡大側ステップ130bが形成されている。該拡大側ステップ130b後部は、作業用ステップ2c後端部よりさらに後方に伸延されている。そして、前記補助デッキ130の段差が成形される前後中央位置には、後部車体カバー2の前部壁2dに沿うように、傾斜壁130cが成形されている。更に、前記拡大側フロア130aと拡大側ステップ130bとの上面には、滑り止め用の凸部が突出されている。 【0017】前記補助デッキ130の外側周囲にはガイドフレーム135が配置されてフレーム枠を形成すると共に、該ガイドフレーム135を用いて左右の補助デッキ130・130を一体的に連結する構成としている。該ガイドフレーム135は、リアフレーム135aとサイドフレーム135b・135bからなり、パイプより構成したこのリアフレーム135aとサイドフレーム135b・135bを連結して平面視略門型に一体的に成形し、該ガイドフレーム135の開放面を前方に向け、ガイドフレーム135の左右側部の内側に補助デッキ130・130を固設している。但し、ガイドフレーム135は一本のパイプフレームで構成することもできる。 【0018】前記リアフレーム135aは平面視コ字状に構成して、該リアフレーム135bの左右中央部より下方に支持フレーム138・138が垂設されて、該支持フレーム138・138の下端は前記車体フレーム3後部に固定される。リアフレーム135b下部の支持フレーム138・138両側に固定板137が固設され、該リアフレーム135bの前端の下面には固定板134が垂設されて、該固定板137・134の下部に後補強フレーム131aが水平に固定される。こうして、リアフレーム135aは補助デッキ130・130の後上方に平行に配置される。 【0019】前記サイドフレーム135bの前部135dは、前記拡大側フロア130aの形状に合わせて平面視「く」字状に形成され、該前部135dの前端部はフロア2a側部の前後途中位置に当接するように配設される。また、前記サイドフレーム135bの中途部は側面視「へ」字状に曲げられて、前記傾斜壁130c側部に沿った形状としている。該サイドフレーム135bの後端が補助デッキ130と平行に構成して前記リアフレーム135aに連結されて一体的に構成され、該サイドフレーム135bの後端下面に固定板136が垂設され、該固定板136の下部に前補強フレーム131bが水平に固設され、サイドフレーム135bとリアフレーム135a、及び、後補強フレーム131aと前補強フレーム131bがそれぞれ同一軸心上に連結する構成としている。そして、該後補強フレーム131aと前補強フレーム131bは前記拡大側ステップ130bの外側の側部と後部とに沿って配置され、該補強フレーム131とガイドフレーム135とによって、拡大側ステップ130bのフレーム枠が形成され、拡大側ステップ130bの剛性が高められている。 【0020】従って、前記固定板134・136によって、ガイドフレーム135と拡大側ステップ130b・130bとが連結され、左右両側の補助デッキ130・130が一体的に固設されるのである。更に、サイドフレーム135bとリアフレーム135aを連結することによって、ガイドフレーム135が固定板136、固定板137、支持フレーム138を介して左右の前記補助デッキ130・130と、補助デッキ130・130を支持する車体フレーム3に支持され、剛性が高められるのである。そして、前記サイドフレーム135bは拡大側ステップ130b面より上方に配設されているので、オペレータが、拡大側フロア130aやフロア2aに乗り降りする際に手摺りとして使用することができるのである。 【0021】また、前記サイドフレーム135bの前部135dの左右方向のフレームからは連結板141・142を垂設し、該連結板141と連結板142下端との間には、前記後部車体カバー2のフロア2a若しくは補助デッキ130の拡大側フロア130aへ乗り降りするための補助ステップ11が固設されている。該補助ステップ11後部の内側には補助板144が固設され、該補助板144を後上方に延出されて拡大側フロア130a下面に固設され、補助ステップ11の補強を行っている。 【0022】次に、補助デッキ130の取付構造について、図4乃至図8により説明する。補助デッキ130は支持ステー201・202・203によって支持されている。支持ステー201の一端は、前記車体フレーム3より後ろ斜め上方に延出された副車体フレーム3a上に固設され、該副車体フレーム3aから側方で後輪8上前方に横設されると共に、支持ステー201の他端は後輪8より側方に突出され、該他端の外周面には取付部材205・205が突設されている。また、前記拡大側ステップ130bの下面には平面視コ字状のガイド板204が固設され、該ガイド板204の下部には前記支持ステー201に嵌合し回動が可能な切欠きが設けられており、該切欠きに前記支持ステー201をはめこんで位置決めすると同時に、図5中の矢印で示すように、ガイド板204は支持ステー201上の前記取付部材205・205に対して機体外方から機体内方に向かってボルト206・206で締結固定されるようにしている。 【0023】そして、前記支持ステー202は、前輪6と後輪8との間位置に横設され、該支持ステー202の端部を側上方に突出し、該端部の外周面には内取付部材207と外取付部材212が突設されている。また、前記拡大側フロア130aと傾斜壁130cとの境界部分の下面には、内固定部材209と外固定部材213の上面が固設され、該内固定部材209と外固定部材213は、図5中の矢印で示すように、前記内取付部材207と外取付部材212に機体外方から機体内方に向かってボルト208・208で締結固定できるようにしている。この場合、内取付部材207と外取付部材212の上部面は、拡大側フロア130aの下面と面接触の関係にあり、補助デッキ130を支持する構造強度は、ボルトによる点接触のみの場合に比べて大きく向上する。 【0024】また、前記支持ステー203は、前記車体フレーム3上に固設され、該車体フレーム3から側方で前輪6上後方に横設され、支持ステー203の他端は前記補助デッキ130内辺より垂設した固定部材211と、機体外方から機体内方に向かってボルト210で締結固定できるようにしている。 【0025】このような構成において、補助デッキ130を後部車体カバー2の左右外側に取り付けるにあたっては、図7に示すように、前記支持ステー201の上面にガイド板204の切欠きを嵌合させ、該切欠きを中心にして補助デッキ130を下方に回動することにより、前記支持ステー202・203のボルト孔に、補助デッキ130から垂設した前記固定部材209・213及び211のボルト孔を確実に位置合わせすることができる。さらに、ボルトの組付け方向が一定方向に統一されているため、ボルトを螺挿する際のボルト孔の位置合わせが非常にやりやすいものとなっている。また、補助デッキ130は支持ステー202とは面で支持されており、高い支持強度が得られるのである。なお、前記ガイド板としては下部に切欠きを設け、以外に、図8に示すように、前記支持ステー201が嵌入でき回動可能な開口部を設けたものであってもかまわず、特に限定されるものではない。 【0026】ここで、前記フロントアクスルケース51について、図9乃至図12により説明する。図9、図10に示すように、フロントアクスルケース51の左右中央のフロントデフケース222からはフロントデフ軸215・215が左右に延出され、該フロントデフ軸215・215の左右先端にはベベルギア223が固設され、該ベベルギア223はフロントギアケース216に貫入されている。該フロントギアケース216にはフロントドライブシャフト218が上下方向に枢支され、該フロントドライブシャフト218の上端に固設されたベベルギア220には前記ベベルギア223が噛合され、フロントドライブシャフト218下端に固設したベベルギア221には、前記フロントギアケース216下端に固設したフロントギアボックス217内のベベルギア225が噛合されている。該ベベルギア225はフロントギアボックス217内で側方に軸支されたフロント軸219に固設され、該フロント軸219の外端には前記前輪6が固定されており、エンジンの動力を差動機構を介して前輪6に伝達する構成としている。 【0027】また、前記フロントアクスルケース51とフロントギアケース216との間には間座224を介設し、該間座224を交換することにより、前記フロントギアケース216の垂線から前後方向へのずれ角度、いわゆるキャスター角度を変更できる構成としている。図11、図12に示すように、間座224の内面は外方ほど断面積を絞った複数の段を有する円筒状に形成され、間座224の機体側端の連結口226を前記フロントアクスルケース51の外側端に外嵌した後、ボルト孔228にボルトを螺挿して、所定のキャスター角を有する間座224をフロントアクスルケース51に固定できるようにしている。間座224外端には挿入部227を形成し、該挿入部227も前記フロントギアケース216に内挿してボルトにより締結固定できるようにしている。このような間座224を設けることにより、キャスター角の変更を最小限の部品交換だけで行えるようにすると共に、フロントギアケース216より外方のフロントギアボックス217等の部材については、左右同じものを用いることができるため、部品コストの大幅な低減を図ることができるのである。 【0028】また、前記フロント軸219には、図13乃至図16に示すようにして前輪6が固設されている。すなわち、フロント軸219には車輪取付けパイプ237が外嵌され、該車輪取付けパイプ237からは放射状に複数のスポーク232が延出され、該スポーク232の先端にタイヤ233が固設されると共に、スポーク232の基部では取付けディスク236が車輪取付けパイプ237の外周に嵌設されている。該取付けディスク236と前記タイヤ233との間にはホイルディスク229が介設され、該ホイルディスク229の軸芯開口部229aからは外に前記車輪取付けパイプ237が突設され、該車輪取付けパイプ237の端部は円錐状のキャップ230で覆われ、該キャップ230のボルト孔230aには、ボルト231を貫通させ前記フロント軸219端部に螺挿し、該フロント軸219にキャップ230を固定している。 【0029】ここで、取付けディスク236には取付溝234bを設け、該取付溝234b方向の車輪取付けパイプ237には取付孔234aを開口し、該取付孔234aにボルト等を一方から挿通して締結すると共に、車輪取付けパイプ237には外周から軸芯方向に向かって押しボルト235を螺挿し、フロント軸219外周面に押しボルト235先端を押圧することにより、確実に前輪6をフロント軸219に固定できるようにしている。 【0030】また、このような押しボルト235等の前輪6の取付部材は前記キャップ230により覆われているため、前輪6脱着時にネジ部等への泥侵入がなく作業性が大きく向上し、更には、前輪6外表面の凹凸が少なく泥の付着が軽減され、たとえ付着しても落としやすい構成となっている。 【0031】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1においては、田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、前記車体フレームから側方に補助デッキを載置するための支持ステーを延出し、該支持ステーと補助デッキとの間に、補助デッキ取り付けのための位置決め用のガイドを設けたので、補助デッキ取付け時の位置合わせが簡単となり、組立時間の短縮や組立精度の著しい向上を図ることができる。 【0032】請求項2においては、請求項1記載のガイドとして、補助デッキ下面に切欠きを有する部材を設け、該切欠きに前記支持ステーを回動可能に嵌合する構成としたので、簡単な構造によりガイド機能をはたすことができ、設計変更も少なくて済む。 【0033】請求項3においては、請求項1記載のガイドとして、補助デッキ下面に孔を有する部材を設け、該孔に前記支持ステーを回動可能に嵌合する構成としたので、簡単な構造によりガイド機能をはたすことができて設計変更も少なくて済む上に、一層の組立精度向上を図ることができる。 【0034】請求項4においては、田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、前記車体フレームから側方に補助デッキを載置するための支持ステーを延出し、該支持ステーにより前記補助デッキを下方から面により支持する構成としたので、取付に必要なボルトの本数を低減することができ、部品コストの減少につながる。 【0035】請求項5においては、田植機の走行部の後部に多条植え用の植付部を付設し、車体フレーム上には運転席周りのフロアやステップを形成する後部車体カバーを載置し、該後部車体カバーの左右外側に補助デッキを配設した構成において、該補助デッキを取り付けるためのボルトの組付け方向を一定方向に統一したので、組立作業時間を短縮することができ、組立精度も向上し、部品間の接合の緩みも防止することができるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月15日(1999.6.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−354406(P2000−354406A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−168282 |
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