| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】木下 栄一郎
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| 【要約】 |
【課題】例えば、傾斜地で移植作業を行う場合に、登り行程で車輪のスリップが増大して株間変更機構で設定した株間よりも実際の株間が小さくなるなど、走行装置のスリップ率の変動により設定した株間と実際の株間との差が生じる問題があった。
【解決手段】走行装置側への動力伝達回転速に対する移植装置側への動力伝達回転速の比率を変更する株間変更機構Aを設けた移植機において、移植される苗の株間を確認しながら株間変更調節できる調節装置51を操縦位置近くに設けた移植機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置側への動力伝達回転速に対する移植装置側への動力伝達回転速の比率を変更する株間変更機構Aを設けた移植機において、移植される苗の株間を確認しながら株間変更調節できる調節装置51を操縦位置近くに設けたことを特徴とする移植機。 【請求項2】 移植される苗の株間を確認しながら株間変更調節できる調節装置51を操縦ハンドル16の近くで操縦者の前方位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、株間変更機構を装備した野菜移植機等の移植機において、苗移植作業をする際に、苗の株間を容易に且つ適正に変更補正できる移植機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、野菜移植機においては、栽培する作物の種類に応じて適正な株間で苗が移植されるよう株間変更機構を備えていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】野菜移植機では、例えば、傾斜地で移植作業を行う場合に、登り行程で車輪のスリップが増大して株間変更機構で設定した株間よりも実際の株間が小さくなるなど、走行装置のスリップ率の変動により設定した株間と実際の株間との差が生じる問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、走行装置側への動力伝達回転速に対する移植装置側への動力伝達回転速の比率を変更する株間変更機構Aを設けた移植機において、移植される苗の株間を確認しながら株間変更調節できる調節装置51を操縦位置近くに設けた移植機としたものであり、請求項2記載の発明は、移植される苗の株間を確認しながら株間変更調節できる調節装置51を操縦ハンドル16の近くで操縦者の前方位置に設けた請求項1記載の移植機としたものである。 【0005】 【発明の作用効果】請求項1記載の発明によると、例えば、傾斜地で移植作業を行う場合に、登り行程で車輪のスリップが増大して作業前に予め株間変更機構Aで設定した株間よりも実際に移植される苗の株間が小さくなるときに、作業者は移植される苗の株間を確認しながら株間変更調節できる調節装置51にて即座に且つ容易に適正な株間に修正することができ、よって、走行装置のスリップ率の変動により設定した株間と実際の株間との差を容易に且つ適正に修正できて、良好な移植作業が行える。 【0006】請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、移植される苗の株間を確認しながら株間変更調節できる調節装置51を操縦ハンドル16の近くで操縦者の前方位置に設けたものであるから、作業者は、容易に移植される苗の株間が適正かどうか確認でき、且つ、移植される苗の株間を確認しながら調節装置51にて株間変更調節できるので、適正な株間調節が行える。 【0007】 【発明の実施の形態】この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明すると、1はフレームで、前部にエンジン2に直結型のミッションケース3を取り付け、後部に移植具4を備えたダブル回転ケース5,6を装着する移植伝動ケース7を取付けている。 【0008】8は走行車輪で、前記ミッションケース3の左右両側に回動自在に装着されたチエンケース9,9の先端側外側に軸装されていて、このチエンケースは油圧装置10で昇降作動されるように構成されている。11は転動車輪で、前記走行車輪8の後部にあってフレーム側からアームを介して上下回動自在に取付けられ、前記走行車輪8の昇降動に追随して上下されるように前記油圧装置10に連動されている。 【0009】12は苗載台で、前記フレーム上に配設され、左右方向に往復作動されるようフレーム1に支持されている。そして、前記移植伝動ケース7側の基部近くに設けられた左右往復機構13に連設されている。14は畝Aの高さを検出する検出体であって、前記油圧装置10の制御バルブ15に連設されており、畝Aの高さに応じて走行車輪8及び転動車輪11が自動的に昇降動されるように構成されている。 【0010】16は操縦ハンドルで、前記移植伝動ケース7に基部が固着されて後方上部に突出する操縦枠17に取付けられている。18は移植位置を押さえる押さえ輪を示す。以上の通り構成された移植機における伝動機構を説明すると、エンジン2から遠心クラッチ機構21を介して駆動される軸22から一組の減速歯車を介してウオーム歯車23を駆動し、このウオーム歯車23に噛み合うウオームホイル歯車24の取り付け筒軸25とこの筒軸内を通過して左右に延びる走行駆動軸26との間に走行クラッチ27を設けて、前記走行車輪8,8側を駆動するよう構成している。 【0011】一方、前記筒軸25から中間軸28を一組の増速歯車を介して伝動ならしめ、この中間軸28と移植部側を伝動する移植側駆動軸29との間に副株間変速切換装置30を介装している。即ち、副株間変速切換装置30は、中間軸28に固着の大径歯車31と小径歯車32を設け、この大、小径歯車31、32に選択して噛みあわせるようにシフター35で軸方向に作動できる小径歯車33と大径歯車34とを移植側駆動軸29に取付けている。 【0012】36は主株間変速切換装置で、この入力筒軸37は、前記移植側駆動軸29からスプロケット38、39及びチエン40を介して駆動される構造になっており、この入力筒軸37に一連の小径歯車42と大径歯車43とが設けられ、苗載台12と移植具側とを駆動する出力軸44に前記小、大歯車42、43にシフター41によって選択して噛み合う大径歯車45、小径歯車46を回転自在に遊嵌ならしめ、この大径歯車45と出力軸44との間にクラッチ47を設けている。また、前記筒軸37を貫通する軸48と出力軸44との間には一組の伝動歯車が設けられ、この軸48には前記苗載台12の底面に張設された苗縦送りベルトを苗載台が左右横端に移動したとき駆動するカム機構を設けている。 【0013】上記の副株間変速切換装置30と主株間変速切換装置36とによって、株間変更機構Aが構成されている。49は苗載台12の左右往復機構13を駆動するスプロケット、50は苗移植装置側を駆動するスプロケットを示す。 【0014】51は前記副株間変速切換装置30のシフター35にワイヤを介して連動された株間変更調節できる調節装置としての切換レバーであり、操縦位置近くにあって作業中に簡単に切り換えができるように構成されている。52は前記主株間変速切換装置36の切換レバーを示す。 【0015】上例の作用について説明すると、左右の走行車輪8,8及び転動車輪11,11が畝Aを跨いで推進する状態にし、検出体14が畝Aの上面に接地するよう油圧装置10を手元の油圧操作レバー53で操作して走行車輪8及び転動車輪11を上昇させ機体を下降する。そして、該検出体14が適正な接地圧になると機体の下降が自動停止する。この状態で苗載台12に苗を搭載して機体を推進させながら移植部側を移植クラッチ操作レバー54を操作して伝動し、移植作業を行う。即ち、移植具4が上下に大きく楕円運動して苗載台12から苗を分割して畝Aの上に順次移植する。 【0016】このとき、移植株間lは走行速度に対する移植具4の作動速度で決定されるから、主株間変速切換装置36の切換レバー52を操作して決定する。そして、実施例の場合では副株間変速切換装置30の操作レバー51は普通株間が狭くなる側、即ち歯車31と歯車33とが噛み合い移植具4側の回転作動が速くなるように設定しておく。 【0017】そして、山間地で登り方向の移植作業と折り返して下り方向の移植作業をする場合には、登り行程の移植作業に際しては、副株間変速切換装置30の操作レバー51を操作して株間が広がるように歯車32と歯車34とを噛み合せる。すると、登り行程では走行車輪8,8のスリップが大きくなるから実質的には株間が広がらずに変動せず、登り行程作業であるにも拘らず株間が縮小せずに希望に近い株間で移植できる。また、折り返して下り作業行程になるときには操作レバー51を操作して株間を縮小するよう歯車31と歯車33とを噛み合せるとよい。 【0018】尚、実施例では、手元で該副株間変速切換装置30を切り換えできるように操作レバー51を設けたが、手元近くにおいても切り換えを忘れることがあると株間が登り作業行程と下り作業行程とで大きく変動することは当然の帰結である。このような不具合いを無くするためには、折り返し時に必ず操作が必要な操作具あるいは操作レバーに前記の副株間変速切換装置30の切換具を連動すると防止できる。 【0019】例えば、油圧操作レバー53は、移植機を畝Aの移植終端になると必ず機体を上昇させて旋回し、その後に機体を下降させる操作をするものである。したがって、第3図及び第4図で示す実施例のように前記副株間変速切換装置30の切換シフター35をソレノイド55で切換える構成となし、このソレノイド55の励磁、開放をさせる切換スイッチ56を油圧操作レバー53で行う構成となし、この切換スイッチ56が油圧操作レバー53の2行程操作でスイッチ「入」になるような構成になっている。即ち、油圧操作レバー53を移植状態の「下げ」から「上げ」にして再び移植状態の「下げ」の1行程ではスイッチ56が「切」になり、次の同じ1行程で「入」になる構成にする。57はバッテリ、59,60は登り作業及び下り作業の表示をするランプを示す。 【0020】更に、切換えを自動化する場合には、第5図及び第6図で示す通り、ソレノイド55を制御させるスイッチ56aを傾斜検出器の一実施例である振り子センサー61で切換えて登り移植作業時では株間が拡大する側に、下り移植作業時では株間が縮小する側に切り換わるようにすればよい。 【0021】移植作業は、必ずしも畝Aに移植する場合とは限らず、平畑に移植させることも多い。このような場合の移植機は次の折り返し作業行程時の条間を正確にさせるために圃場面に返り作業行程の進路の目安になる筋付けをすることが必要になる。この場合、移植機の機体に筋付けマーカを取付けることになるが、野菜移植機では作物の種類によって条間を変更する場合が多く、したがって走行車輪8,8の車輪間隔Tを変更しなければならない事態になる。このとき、単に機体にマーカを取付けたものでは、車輪間隔調節とマーカ長さ調節の両方を格別にしなければならず、また、車輪間隔に合わして正確にマーカ調節が必要なことから、その操作が極めて面倒である。このような場合に、第7図で示した通り、車輪間隔調節とマーカ調節とが同時に行える構成にすると極めて便利になる。 【0022】第7図の構成について説明すると、チエンケース9a,9bの基部側はスプライン駆動軸62に回動自在に遊嵌されていて内装されるスプロケットはスプライン係合していて該軸62と一体回転する構造になっている。そして、ミッションケース3側と前記スプライン駆動軸62の先端側に一体の軸62aに嵌合されたメタル63から突出するアーム64との間には右螺子軸65と左螺子軸66とを連結螺合させる螺子筒67を設けてターンバックル構成となし、このターンバックルの螺子筒67で前記チエンケース9a,9bを係合するよう構成している。そして、この螺子筒67とチエンケース9a,9bに固着のブラケットに軸受されてレバー68で回転させる軸69との間に一組の傘歯車を設け、このレバー68の正、逆回転操作で右螺子軸65と螺子筒67との関係でチエンケース9a,9bを内側あるいは外側へ移動させることになるが、一方螺子筒67と左螺子軸66との螺合によって螺子筒67の移動と同時に当該螺子筒67が回転されるために左螺子軸66もチエンケース9a,9bの移動方向と同じ方向へ移動されるから都合、左螺子軸66は2倍の寸法だけ移動されることになる。 【0023】したがってこの左螺子軸66にマーカ70を装着しておくと、車輪間隔Tを変更すれば自動的にマーカ70の作用位置が変更した移植条間に見合う位置を筋付けすることになる。71はマーカ70の上下操作レバーを示す。 【0024】72はミッションケース3の駆動軸62を包むケース部に回動自在に枢着のメタル73に固着のレバーで、これを油圧装置10に連動させており、該メタル73に固着のフランジに前記右螺子軸65を固着し、これを介して車輪を昇降作動するように構成している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成2年6月26日(1990.6.26) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−354405(P2000−354405A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月26日(2000.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−146646(P2000−146646) |
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