| 【発明の名称】 |
水田作業機の操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】窪津 誠
【氏名】児島 祥之
【氏名】小谷 伸介
【氏名】網代 成良
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| 【要約】 |
【課題】エンジンに無理を掛けることのない走行制動を操作性良く行えるようにする。
【解決手段】操向用の駆動前輪1の直進状態から設定角以上の操向作動に伴って、左右の駆動後輪2それぞれへの伝動を各別に入り切りする左右の操向クラッチ96のうち旋回内側のものを可逆的に切り作動させる操向クラッチ操作機構Zを設け、走行部及び水田作業装置への伝動を入り切りする主クラッチ50と、走行ブレーキ99とを設け、踏み込み操作されることにより、前記主クラッチ50を可逆的に切り作動させるとともに走行ブレーキ99を可逆的に制動作動させる主クラッチ・ブレーキペダルCBPを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操向用の駆動前輪の直進状態から設定角以上の操向作動に伴って、左右の駆動後輪それぞれへの伝動を各別に入り切りする左右の操向クラッチのうち旋回内側のものを可逆的に切り作動させる操向クラッチ操作機構を設け、走行部及び水田作業装置への伝動を入り切りする主クラッチと、走行ブレーキとを設けてある水田作業機において、踏み込み操作されることにより、前記主クラッチを可逆的に切り作動させるとともに走行ブレーキを可逆的に制動作動させる主クラッチ・ブレーキペダルを設けてある水田作業機の操作装置。 【請求項2】 主クラッチ・ブレーキペダルが一つで運転部の足元部の右側箇所に配置されている請求項1記載の水田作業機の操作装置。 【請求項3】 主クラッチ・ブレーキペダルが一つで運転部の足元部の左側箇所に配置されている請求項1記載の水田作業機の操作装置。 【請求項4】 主クラッチ・ブレーキペダルが一つで運転部の足元部に、左足操作及び右足操作のいずれも可能なように配置されている請求項1記載の水田作業機の操作装置。 【請求項5】 主クラッチ・ブレーキペダルが二つで運転部の足元部に左右振り分け状態に配置されている請求項1記載の水田作業機の操作装置。 【請求項6】 走行部への伝動系のうち、主クラッチから操向クラッチへの伝動系部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の水田作業機の操作装置。 【請求項7】 左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトからの動力を左右の操向クラッチに振り分ける振り分け伝動軸の左右いずれか側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の水田作業機の操作装置。 【請求項8】 左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトからの動力を左右の操向クラッチに振り分ける振り分け伝動軸の右側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある請求項2記載の水田作業機の操作装置。 【請求項9】 左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトからの動力を左右の操向クラッチに振り分ける振り分け伝動軸の左側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある請求項3記載の水田作業機の操作装置。 【請求項10】 左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトに対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の水田作業機の操作装置。 【請求項11】 左右の駆動後輪への伝動系のうち操向クラッチよりも伝動下手側の部分のそれぞれに走行ブレーキを設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の水田作業機の操作装置。 【請求項12】 操向クラッチ操作機構を、操向クラッチを操作する作用状態と操作しない非作用状態とに切り換える切り換え操作手段を設けてある請求項1〜11のいずれか1項に記載の水田作業機の操作装置。 【請求項13】 切り換え操作手段として、レバーの操作で操向クラッチ操作機構を切り換える手段を設けてある請求項12記載の水田作業機の操作装置。 【請求項14】 切り換え操作手段として、ペダルの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構を可逆的に非作用状態に切り換える手段を設けてある請求項12記載の水田作業機の操作装置。 【請求項15】 切り換え操作手段として、主クラッチ・ブレーキペダルの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構を可逆的に非作用状態に切り換える手段を設けてある請求項12記載の水田作業機の操作装置。 【請求項16】 主クラッチ・ブレーキペダルとペダルとを、各別に踏み込み操作可能でかつ片足で同時踏み込み操作可能なように近づけて配置してある請求項14記載の水田作業機の操作装置。 【請求項17】 駆動前輪が左右二つで、これら駆動前輪に対するデフ機構を差動状態と非差動状態とに切り換えるデフロック操作手段を設けてある請求項1〜16のいずれか1項に記載の水田作業機の操作装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、操向用の駆動前輪の直進状態から設定角以上の操向作動に伴って、左右の駆動後輪それぞれへの伝動を各別に入り切りする左右の操向クラッチのうち旋回内側のものを可逆的に切り作動させる操向クラッチ操作機構を設け、走行部及び水田作業装置への伝動を入り切りする主クラッチと、走行ブレーキとを設けてある田植機など水田作業機の操作装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の水田作業機では、駆動前輪に対する操向操作を行うだけで、旋回内側の操向クラッチを切って旋回内側の駆動後輪を追従回転させての圃場荒らしの少ない良好な小回り旋回を操作性良く行える。 【0003】そのような水田作業機として従来では、実公平1‐17930号公報で見られるものが知られている。すなわち、踏み込み操作されることにより主クラッチを可逆的に切り作動させる主クラッチペダルと、踏み込み操作されることにより走行ブレーキを可逆的に制動させるブレーキペダルとを設けることにより、主クラッチペダルを踏み込み操作することで主クラッチを切り作動させるとともに、ブレーキペダルを踏み込み操作することで走行ブレーキを制動作動させて、エンジンに無理を掛けることなく走行制動を行うようにしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術によるときは、走行制動を行う際、主クラッチペダルとブレーキペダルとの二つを踏み込み操作しなければならないから、操作性が悪かった。 【0005】本発明の目的は、エンジンに無理を掛けることのない走行制動を操作性良く行えるようにする点にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0007】〔特徴〕操向用の駆動前輪の直進状態から設定角以上の操向作動に伴って、左右の駆動後輪それぞれへの伝動を各別に入り切りする左右の操向クラッチのうち旋回内側のものを可逆的に切り作動させる操向クラッチ操作機構を設け、走行部及び水田作業装置への伝動を入り切りする主クラッチと、走行ブレーキとを設けてある水田作業機において、踏み込み操作されることにより、前記主クラッチを可逆的に切り作動させるとともに走行ブレーキを可逆的に制動作動させる主クラッチ・ブレーキペダルを設けてある点にある。 【0008】〔作用〕主クラッチ・ブレーキペダルを設けて、この主クラッチ・ブレーキペダルの踏み込み操作により、主クラッチを可逆的に切り作動させるとともに走行ブレーキを可逆的に制動作動させるようにしてあるから、主クラッチを切り作動させるとともに走行ブレーキを制動作動させての走行制動を行う際、主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作するだけの一つの操作で済む。 【0009】〔効果〕従って、主クラッチを切り作動させるとともに走行ブレーキを制動作動させてのエンジンに無理を掛けることのない走行制動を操作性良く行うことができるようになった。 【0010】請求項2に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0011】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明において、主クラッチ・ブレーキペダルが一つで運転部の足元部の右側箇所に配置されている点にある。 【0012】〔作用〕主クラッチペダルとブレーキペダルとを設ける従来からの水田作業機では、一般に、左足で主クラッチペダルを踏み込み操作できるように運転部の足元部の左側箇所に主クラッチペダルを配置する一方、右足でブレーキペダルを踏み込み操作できるように右側箇所にブレーキペダルを配置する構成が採用されている。 【0013】上記のペダル配置に着目して、主クラッチ・ブレーキペダルを足元部の右側箇所に配置してあるから、従来のブレーキペダルを右足で踏み込み操作する感覚で主クラッチ・ブレーキペダルを違和感なく容易・確実に右足で踏み込み操作することができる。 【0014】〔効果〕従って、主クラッチ・ブレーキペダルとしながらも、操作性良く走行制動を行うことができるようになった。 【0015】請求項3に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0016】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明において、主クラッチ・ブレーキペダルが一つで運転部の足元部の左側箇所に配置されている点にある。 【0017】〔作用〕上記のペダル配置に着目して、主クラッチ・ブレーキペダルを足元部の左側箇所に配置してあるから、従来の主クラッチペダルを左足で踏み込み操作する感覚で主クラッチ・ブレーキペダルを違和感なく容易・確実に左足で踏み込み操作することができる。 【0018】〔効果〕従って、主クラッチ・ブレーキペダルとしながらも、操作性良く走行制動を行うことができるようになった。 【0019】請求項4に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0020】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明において、主クラッチ・ブレーキペダルが一つで運転部の足元部に、左足操作及び右足操作のいずれも可能なように配置されている点にある。 【0021】〔作用〕左足操作及び右足操作のいずれでも一つの主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作できるようにしてあるから、左足操作と右足操作とを選択できて、行い易いほうで主クラッチ・ブレーキペダルを操作することができる。しかも、左足操作及び右足操作のいずれをも行えながらも、主クラッチ・ブレーキペダルが一つで済む。 【0022】〔効果〕従って、左足及び右足のいずれでも操作できることで走行制動の操作性を向上でき、しかも、それでいながらも、ペダルが一つで済むことはもちろん、ペダルと主クラッチとを連動させる機構及びペダルと走行ブレーキとを連動させる機構がそれぞれ一つずつで済むことにより、構造簡単・安価に実施できるようになった。 【0023】請求項5に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0024】〔特徴〕上記請求項1に係る本発明において、主クラッチ・ブレーキペダルが二つで運転部の足元部に左右振り分け状態に配置されている点にある。 【0025】〔作用〕足元部の左側箇所と右側箇所との二箇所それぞれに主クラッチ・ブレーキペダルを配置してあるから、左足で走行制動を行う場合には、左側箇所に配置した主クラッチ・ブレーキペダルを操作対象とすることにより、その主クラッチ・ブレーキペダルの踏み込み操作を容易・確実に行うことができ、他方、右足で走行制動を行う場合には、右側箇所に配置した主クラッチ・ブレーキペダルを操作対象とすることにより、その主クラッチ・ブレーキペダルの踏み込み操作を容易・確実に行うことができる。 【0026】〔効果〕従って、左足及び右足のいずれの操作であってもそれを容易・確実に行えることで一層、走行制動の操作性を向上できるようになった。 【0027】請求項6に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0028】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5に係る本発明において、走行部への伝動系のうち、主クラッチから操向クラッチへの伝動系部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある点にある。 【0029】〔作用〕主クラッチから操向クラッチへの伝動系部分を一つの走行ブレーキで制動するようにしてあるから、駆動前輪が設定角以上に操向操作されていないときに主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が制動対象である伝動系部分に連動しているとともに、左右の操向クラッチがともに入り状態にあることで左右の駆動後輪がともに伝動系部分に連動していることにより、駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動しての走行制動を行える一方、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時に主クラッチ・ブレーキペダルを操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が伝動系部分に連動しているとともに、旋回内側の操向クラッチが切り状態にあることで旋回内側の駆動後輪は伝動系部分に連動していないものの旋回外側の操向クラッチが入り状態にあることで旋回外側の駆動後輪は伝動系部分に連動していることにより、駆動前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動しての走行制動を行える。 【0030】〔効果〕従って、伝動系部分を制動対象とする一つの走行ブレーキを設ける構造簡単・安価な構成を採用しながらも、駆動前輪を設定角以上に操向操作していないときには全輪を制動しての安定した走行制動を行え、かつ、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時には前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動させての走行制動を行えるようになった。 【0031】請求項7に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0032】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5に係る本発明において、左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトからの動力を左右の操向クラッチに振り分ける振り分け伝動軸の左右いずれか側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある点にある。 【0033】〔作用〕主クラッチから操向クラッチへの伝動系部分のうち振り分け伝動軸を一つの走行ブレーキで制動するようにしてあるから、駆動前輪が設定角以上に操向操作されていないときに主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が制動対象である振り分け伝動軸に連動しているとともに、左右の操向クラッチがともに入り状態にあることで左右の駆動後輪がともに振り分け伝動軸に連動していることにより、駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動しての走行制動を行える一方、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時に主クラッチ・ブレーキペダルを操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が振り分け伝動軸に連動しているとともに、旋回内側の操向クラッチが切り状態にあることで旋回内側の駆動後輪は振り分け伝動軸に連動していないものの旋回外側の操向クラッチが入り状態にあることで旋回外側の駆動後輪は振り分け伝動軸に連動していることにより、駆動前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動しての走行制動を行える。しかも、走行ブレーキを左右に偏らせて可及的に機体の左右の端に近く位置するようにしてあるから、走行ブレーキに対するメンテナンスを左右外方から行い易い。 【0034】〔効果〕従って、振り分け伝動軸を制動対象とする一つの走行ブレーキを設ける構造簡単・安価な構成を採用しながらも、駆動前輪を設定角以上に操向操作していないときには全輪を制動しての安定した走行制動を行え、かつ、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時には前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動させての走行制動を行え、しかも、走行ブレーキに対するメンテナンスを容易に行えるようになった。 【0035】請求項8に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0036】〔特徴〕上記請求項2に係る本発明において、左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトからの動力を左右の操向クラッチに振り分ける振り分け伝動軸の右側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある点にある。 【0037】〔作用〕主クラッチから操向クラッチへの伝動系部分のうち振り分け伝動軸を一つの走行ブレーキで制動するようにしてあるから、駆動前輪が設定角以上に操向操作されていないときに主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が制動対象である振り分け伝動軸に連動しているとともに、左右の操向クラッチがともに入り状態にあることで左右の駆動後輪がともに振り分け伝動軸に連動していることにより、駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動しての走行制動を行える一方、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時に主クラッチ・ブレーキペダルを操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が振り分け伝動軸に連動しているとともに、旋回内側の操向クラッチが切り状態にあることで旋回内側の駆動後輪は振り分け伝動軸に連動していないものの旋回外側の操向クラッチが入り状態にあることで旋回外側の駆動後輪は振り分け伝動軸に連動していることにより、駆動前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動しての走行制動を行える。しかも、主クラッチ・ブレーキペダルと同様に、走行ブレーキを右に偏らせてあるから、主クラッチ・ブレーキペダルと走行ブレーキとを連動連結するロッドを前後方向に沿った姿勢、つまり、機体フレームに沿った姿勢に配置させることができて、機体フレームとの干渉を極力少なくすることができる。その上、主クラッチ・ブレーキペダルと走行ブレーキとの連動連結機構が右に偏り配置することで可及的に機体の右端に近く位置するから、走行ブレーキ及び連動連結機構に対するメンテナンスを右外方から行い易い。 【0038】ところで、水田作業機には、運転部の足元部の右側箇所にブレーキペダルを配置し、振り分け伝動軸の左右端部と左右の駆動後輪への伝動系部分との間それぞれに操向クラッチ・ブレーキを介装して、ブレーキペダルを踏み込み操作することにより、左右の操向クラッチ・ブレーキをクラッチ切り作動させたのち制動作動させるようにした形式のものもある。本発明の水田作業機では、主クラッチ・ブレーキペダルを右側に配置し、走行ブレーキを右側に配置してあるから、上記形式の水田作業機とのあいだで、ペダル及び連動連結機構の仕様の共通化を図ることが可能である。つまり、主クラッチ・ブレーキペダルと連動連結機構との汎用化によるコストダウンが可能である。 【0039】〔効果〕従って、振り分け伝動軸を制動対象とする一つの走行ブレーキを設ける構造簡単・安価な構成を採用しながらも、駆動前輪を設定角以上に操向操作していないときには全輪を制動しての安定した走行制動を行え、かつ、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時には前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動させての走行制動を行え、しかも、走行ブレーキ及び連動連結機構に対するメンテナンスを容易に行え、その上、機体フレームとの干渉を少なくできることと汎用化とにより一層、構造簡単・安価に実施できるようになった。 【0040】請求項9に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0041】〔特徴〕上記請求項3に係る本発明において、左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトからの動力を左右の操向クラッチに振り分ける振り分け伝動軸の左側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある点にある。 【0042】〔作用〕主クラッチから操向クラッチへの伝動系部分のうち振り分け伝動軸を一つの走行ブレーキで制動するようにしてあるから、駆動前輪が設定角以上に操向操作されていないときに主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が制動対象である振り分け伝動軸に連動しているとともに、左右の操向クラッチがともに入り状態にあることで左右の駆動後輪がともに振り分け伝動軸に連動していることにより、駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動しての走行制動を行える一方、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時に主クラッチ・ブレーキペダルを操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が振り分け伝動軸に連動しているとともに、旋回内側の操向クラッチが切り状態にあることで旋回内側の駆動後輪は振り分け伝動軸に連動していないものの旋回外側の操向クラッチが入り状態にあることで旋回外側の駆動後輪は振り分け伝動軸に連動していることにより、駆動前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動しての走行制動を行える。しかも、主クラッチ・ブレーキペダルと同様に、走行ブレーキを左に偏らせてあるから、主クラッチ・ブレーキペダルと走行ブレーキとを連動連結するロッドを前後方向に沿った姿勢、つまり、機体フレームに沿った姿勢に配置させることができて、機体フレームとの干渉を極力少なくすることができる。その上、主クラッチ・ブレーキペダルと走行ブレーキとの連動連結機構が左に偏り配置することで可及的に機体の左端に近く位置するから、走行ブレーキ及び連動連結機構に対するメンテナンスを左外方から行い易い。 【0043】ところで、水田作業機には、運転部の足元部の左側箇所に主クラッチペダルを配置した形式のものもある。本発明の水田作業機では、主クラッチ・ブレーキペダルを左側に配置し、走行ブレーキを左側に配置して、両者を連動連結してあるから、上記形式の水田作業機とのあいだで、ペダルの仕様の共通化を図ることが可能である。つまり、主クラッチ・ブレーキペダルの汎用化によるコストダウンが可能である。 【0044】〔効果〕従って、振り分け伝動軸を制動対象とする一つの走行ブレーキを設ける構造簡単・安価な構成を採用しながらも、駆動前輪を設定角以上に操向操作していないときには全輪を制動しての安定した走行制動を行え、かつ、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時には前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動させての走行制動を行え、しかも、走行ブレーキ及び連動連結機構に対するメンテナンスを容易に行え、その上、機体フレームとの干渉を少なくできることと汎用化とにより一層、構造簡単・安価に実施できるようになった。 【0045】請求項10に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0046】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5に係る本発明において、左右の駆動後輪への伝動系のうちプロペラシャフトに対して制動作用するように走行ブレーキを設けてある点にある。 【0047】〔作用〕主クラッチから操向クラッチへの伝動系のうちプロペラシャフトを一つの走行ブレーキで制動するようにしてあるから、駆動前輪が設定角以上に操向操作されていないときに主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪が制動対象であるプロペラシャフトに連動しているとともに、左右の操向クラッチがともに入り状態にあることで左右の駆動後輪がともにプロペラシャフトに連動していることにより、駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動しての走行制動を行える一方、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時に主クラッチ・ブレーキペダルを操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、駆動前輪がプロペラシャフトに連動しているとともに、旋回内側の操向クラッチが切り状態にあることで旋回内側の駆動後輪はプロペラシャフトに連動していないものの旋回外側の操向クラッチが入り状態にあることで旋回外側の駆動後輪はプロペラシャフトに連動していることにより、駆動前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動しての走行制動を行える。しかも、プロペラシャフトが駆動後輪の前方に位置して走行ブレーキが前方に位置するから、走行ブレーキと主クラッチ・ブレーキペダルとの距離が短くて、主クラッチ・ブレーキペダルと走行ブレーキとを連動連結する連動連結機構をロッドの曲がりなど少ない短いものにできることで主クラッチ・ブレーキペダルから走行ブレーキへの操作力の伝達を効率良く行うことができる。 【0048】〔効果〕従って、プロペラシャフトを制動対象とする一つの走行ブレーキを設ける構造簡単・安価な構成を採用しながらも、駆動前輪を設定角以上に操向操作していないときには全輪を制動しての安定した走行制動を行え、かつ、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時には前輪と旋回外側の駆動後輪とを制動させての走行制動を行え、しかも、主クラッチ・ブレーキペダルに対する走行ブレーキの応答性を良好化できるようになった。 【0049】請求項11に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0050】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5に係る本発明において、左右の駆動後輪への伝動系のうち操向クラッチよりも伝動下手側の部分のそれぞれに走行ブレーキを設けてある点にある。 【0051】〔作用〕操向クラッチよりも伝動下手側の部分それぞれを走行ブレーキで制動するようにしてあるから、操向クラッチの入り切り状態にかかわらず、主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作したときには、常に、左右の駆動後輪を制動させることができる。そして、駆動前輪が設定角以上に操向操作されていないときに主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作して走行ブレーキを制動作動させた場合には、左右の操向クラッチがともに入り状態にあることで駆動前輪が走行ブレーキに連動していることで、駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動しての安定した走行制動を行える。他方、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時に主クラッチ・ブレーキペダルを操作して走行ブレーキを制動作動させた場合にも、旋回内側の操向クラッチが切り作動して駆動前輪の旋回内側の走行ブレーキへの連動は断たれるものの、旋回外側の操向クラッチが入り状態にあることで駆動前輪の旋回外側の走行ブレーキへの連動が維持されることにより、駆動前輪及び左右の駆動後輪の全輪を制動しての安定した走行制動を行える。 【0052】〔効果〕従って、駆動前輪の操向状態にかかわらず、常に、駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動しての安定した走行制動を行える。 【0053】請求項12に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0054】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5、6、7、8、9、10、11に係る本発明において、操向クラッチ操作機構を、操向クラッチを操作する作用状態と操作しない非作用状態とに切り換える切り換え操作手段を設けてある点にある。 【0055】〔作用〕駆動前輪の設定角以上の操向操作の伴って旋回内側の操向クラッチを切り操作する作用状態と切り操作しない非作用状態とに操向クラッチ操作機構を切り換え操作自在に構成してあるから、作業走行時には、操向クラッチ操作機構を作用状態に切り換えておくことにより、駆動前輪に対する操向操作を行うだけで旋回内側の操向クラッチを切り作動させての良好な小回り旋回を行えながらも、移動走行時や圃場への出入り時などには、操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えておくことにより、たとえ、主クラッチから操向クラッチへの伝動系を走行ブレーキで制動する形式であっても、駆動前輪を設定角以上に操向操作しての旋回に際しても、主クラッチ・ブレーキペダルを踏み込み操作することで駆動前輪と左右の駆動後輪との全輪を制動させての安定した走行制動を行える。しかも、操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えることにより、駆動前輪を設定角以上に操向操作しても旋回内側の操向クラッチを切らずに左右の駆動後輪への駆動力の伝達を保証できるから、耕盤深さが深いことなどで駆動前輪を設定角以上に操向操作しての小回り旋回時に推力不足が発生した場合、操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えることにより、駆動前輪と旋回外側の駆動後輪とによる駆動形態から駆動前輪と左右の駆動後輪とによる駆動形態に移行して、推力を増大させることができる。もちろん、移動走行時や圃場への出入り時などにおける駆動前輪を設定角以上に操向操作しての旋回においても、操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えることにより、駆動前輪と左右の駆動後輪とによる駆動形態を採用して推力を増大させることができる。 【0056】〔効果〕従って、操作性良く旋回内側の操向クラッチを切っての良好な小回り旋回を行えながらも、操向クラッチ操作機構を作用状態と非作用状態とに切り換え操作自在に構成するといった構造簡単・安価な手段をもって、駆動前輪が設定角以上に操向操作されている場合であっても、全輪を制動しての安定の良い制動と、全輪を駆動しての強力な推進とを行えるようになった。 【0057】請求項13に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0058】〔特徴〕上記請求項12に係る本発明において、切り換え操作手段として、レバーの操作で操向クラッチ操作機構を切り換える手段を設けてある点にある。 【0059】〔作用〕レバーに対する手動操作で操向クラッチ操作機構を切り換えるようにしてあるから、操向クラッチ操作機構の切り換えで所期の主クラッチ・ブレーキペダルの足動操作を邪魔することがない。 【0060】〔効果〕従って、操向クラッチ操作機構を作用状態と非作用状態とに切り換え操作自在なものとしながらも、所期の走行制動操作を良好に行える。 【0061】請求項14に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0062】〔特徴〕上記請求項12に係る本発明において、切り換え操作手段として、ペダルの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構を可逆的に非作用状態に切り換える手段を設けてある点にある。 【0063】〔作用〕ペダルの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構を可逆的に非作用状態に切り換えるようにしてあって、ペダルに対する踏み込み操作を解除することで操向クラッチ操作機構を作用状態に戻すようにしてあるから、ペダルを踏み込み操作しないかぎり、操向クラッチ操作機構を作用状態に維持することができる。つまり、操向クラッチ操作機構の作用状態への戻し忘れがない。 【0064】〔効果〕従って、移動走行や圃場への出入り時における駆動前輪を設定角以上に操向操作しての旋回において走行制動したり、左右の駆動後輪で駆動したりする場合や、作業走行時における駆動前輪を設定角以上に操向操作しての旋回において左右の駆動後輪を駆動する場合など、必要な場合にペダルを踏み込み操作するだけでそれを実現でき、しかも、それでいながら、操作忘れなく、圃場荒らしの少ない小回り旋回を保証できるようになった。 【0065】請求項15に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0066】〔特徴〕上記請求項12に係る本発明において、切り換え操作手段として、主クラッチ・ブレーキペダルの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構を可逆的に非作用状態に切り換える手段を設けてある点にある。 【0067】〔作用〕操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換える必要がある場合の一つは走行ブレーキを制動作動させたときであることに着目して、主クラッチ・ブレーキペダルの踏み込み制動操作で操向クラッチ操作機構を可逆的に非作用状態に切り換えるようにしてあるから、操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えながらも、主クラッチ・ブレーキペダルに対する踏み込み制動操作だけで済む。 【0068】〔効果〕従って、操作性良く操向クラッチ操作機構を切り換えることができるようになった。 【0069】請求項16に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0070】〔特徴〕上記請求項14に係る本発明において、主クラッチ・ブレーキペダルとペダルとを、各別に踏み込み操作可能でかつ片足で同時踏み込み操作可能なように近づけて配置してある点にある。 【0071】〔作用〕駆動前輪を設定角以上に操向操作した旋回において左右の駆動後輪を制動させての走行制動を行うには、主クラッチを切り作動させるとともに走行ブレーキを制動作動させかつ操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換える必要がある一方、駆動前輪を設定角以上に操向操作した旋回において左右の駆動後輪をともに駆動しての走行を行うには、主クラッチを切り作動させずにかつ走行ブレーキを制動作動させずに操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換える必要がある。この点に着目して、ペダルと主クラッチ・ブレーキペダルとを、各別に踏み込み操作可能でかつ片足で同時踏み込み操作可能に配置してあるから、駆動前輪を設定角以上に操向操作した旋回において左右の駆動後輪を制動させての走行制動を行う際には、ペダルと主クラッチ・ブレーキペダルとを一方の片足で同時踏み込み操作することにより、主クラッチを切り作動させるとともに走行ブレーキを制動作動させかつ操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えることができる一方、駆動前輪を設定角以上に操向操作した旋回において左右の駆動後輪をともに駆動しての走行を行う際には、ペダルのみを踏み込み操作することにより、主クラッチを切り作動させることなくかつ走行ブレーキを制動作動させることなく操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えることができる。 【0072】〔効果〕従って、駆動前輪を設定角以上に操向操作した旋回において左右の駆動後輪を制動させての走行制動を行う際の操作および、駆動前輪を設定角以上に操向操作した旋回において左右の駆動後輪をともに駆動しての走行を行う際の操作のいずれをも片足で容易に行えるようになった。 【0073】請求項17に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。 【0074】〔特徴〕上記請求項1や2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16に係る本発明において、駆動前輪が左右二つで、これら駆動前輪に対するデフ機構を差動状態と非差動状態とに切り換えるデフロック操作手段を設けてある点にある。 【0075】〔作用〕左右の駆動前輪に対するデフ機構を、駆動前輪を差動させる差動状態と差動させない非差動状態とに切り換え操作自在に構成してあるから、通常は、デフ機構を差動状態に切り換えておくことにより、走行を円滑に行え、他方、耕盤が深いときなど強力な推力が必要なときには、デフ機構を非差動状態に切り換えることにより、左右の駆動前輪を等しく駆動して強力な推力を得ることができる。特に、デフ機構を非差動状態に切り換えるとともに、操向クラッチ操作機構を非作用状態に切り換えると、左右の駆動前輪と左右の駆動後輪との4輪駆動となって、耕盤が深く、しかも、駆動前輪を設定角以上に操向操作していて走行抵抗が大きい場合の走破性を一段を優れたものにできる。 【0076】〔効果〕従って、円滑面及び走破面のいずれにおいても良好な走行性能を発揮できるようになった。 【0077】 【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕水田作業機の一例である田植機は、図1、図2に示すように、左右一対の操向用の駆動前輪1と左右一対の駆動後輪2とを備えた乗用型の自走機体3の後部に、水田作業装置の一例である複数条植え式の苗植付装置4を四連リンク機構5を介して昇降自在に連結し、この苗植付装置4を昇降駆動する油圧シリンダ利用の昇降シリンダ6を設け、施肥装置7を設けて構成されている。 【0078】前記自走機体3は、図3、図4にも示すように、前記駆動前輪1を前車軸ケース8を介して軸支するミッションケース9と前記駆動後輪2を軸支する後車軸ケース10とを備えた機体フレームのうち前記ミッションケース9の前方近傍位置にエンジン11を、防振ゴム12(防振材の一例)を介してその出力軸11aが横向きに位置する状態に搭載し、前記エンジン11の後方に位置する状態で搭乗運転部13を搭載して構成されている。 【0079】前記搭乗運転部13は、前記駆動前輪1を操向操作するためのステアリングハンドル14や、これの後方に位置する座席15、運転ステップSなどを備えている。運転ステップSは前記ミッションケース9の上方に配置されている。 【0080】前記苗植付装置4は、左右方向に設定ストロークで往復移動駆動される苗のせ台16を設け、この苗のせ台16の移動に連動して苗取出し口と圃場との間で上下に循環作動することにより苗のせ台16上の苗を植付単位量づつ取り出して圃場に植え付ける複数の植付機構17を左右に植付条間隔を隔てて配設し、走行に伴い圃場面を滑走することにより植付予定圃場面を整地する複数の接地フロート18を左右に間隔を隔てて配設した周知の基本構造を有するものである。 【0081】前記施肥装置7は、肥料ホッパー19を自走機体3に搭載し、この肥料ホッパー19内の肥料を植付作動に連動して設定量づつ繰り出す繰り出し装置20を設け、走行に伴い圃場に施肥用の溝を形成するとともに送られてくる肥料を溝内に供給する作溝器21を設け、繰り出された肥料を作溝器21にホース22を介して圧送するための気流を発生させる電動ファン23を設けて構成されている。 【0082】前記ミッションケース9の左右横一側面には、図3、図4に示すように、前記エンジン11の出力軸11aに巻き掛け伝動装置40を介して連動する横向きの入力軸41aを備えた前後進切り換え自在な静油圧式無段変速装置41が、その出力をミッションケース9内に横向き軸で伝達する状態に、かつ、その入力軸41aと横向きの出力軸41bとを前後に配設する状態に連結されている。 【0083】前記巻き掛け伝動装置40は、エンジン11の出力軸11aに装着した出力プーリ40aと静油圧式無段変速装置41の入力軸41aに装着した入力プーリ40bとにわたって伝動ベルト40cを巻回し、この伝動ベルト40bにテンションを付与するテンションプーリ40dを設けて構成されている。 【0084】前記静油圧式無段変速装置41の入力軸41aは、ミッションケース9の前部を通して横他側に延出されている。この静油圧式無段変速装置41を操作するための変速レバー130は、前記ステアリングハンドル14の左側に配置されている。 【0085】また、前記ミッションケース9の左右横他側面には、図4に示すように、前記静油圧式無段変速装置41の入力軸41aの延出端部で駆動される油圧ポンプ42が連結されており、ミッションケース9の上面には、図3、図4に示すように、前記ステアリングハンドル14のハンドル軸14aに連動する油圧パワーステアリング用のトルクジェネレータ43と、前記昇降シリンダ6を制御する作業装置昇降操作用の電磁式の油圧制御バルブ44とが取り付けられている。そして、前記昇降シリンダ6、油圧ポンプ42、油圧制御バルブ44などから、前記苗植付装置4を駆動昇降する昇降手段が構成されている。 【0086】油圧系について詳述すると、前記ミッションケース9を作動油タンクとするのであって、ミッションケース9の左右横他側面に取り付けたオイルフィルター45を通してミッションケース9内の潤滑油(作動油)を静油圧式無段変速装置41及び油圧ポンプ42に供給し、油圧ポンプ42からの圧油は、トルクジェネレータ43に供給され、その後、油圧制御バルブ44を通して昇降シリンダ6に供給されるようになっている。そして、静油圧式無段変速装置41のドレンは、ミッションケース9に連通する前車軸ケース8に戻され、昇降シリンダ6を作動停止させたとき、つまり、昇降停止状態にあるときの油圧制御バルブ44のドレンはミッションケース9に戻されるようになっている。 【0087】そして、前記ミッションケース9内には、図5、図6に示すように、前記静油圧式無段変速装置41からの出力を入り切りする主クラッチ50と、この主クラッチ50からの出力を高低二段に変速する副変速装置51と、この副変速装置51からの出力を前記左右の駆動前輪1に伝達するデフ機構52とが走行伝動系の構成要素として設置されているとともに、一方向クラッチ53とこれからの動力を変速する株間変更用の植付変速機構54とこれからの動力を入り切りする植付クラッチ55とが走行伝動系から分岐させた苗植付装置4への伝動系(植付伝動系)の構成要素として設置されている。つまり、主クラッチ50は、走行部及び苗植付装置4への伝動を入り切りするクラッチとして設けられている。 【0088】前記主クラッチ50は、湿式多板式のクラッチであって、前記静油圧式無段変速装置41の出力軸41bにスプライン式のカップリング56を介して連動する入力軸57に駆動ハウジング58を一体に回転する状態でかつ軸芯方向位置決め状態に装着し、前記入力軸57に相対回転自在な状態でかつ軸芯方向にシフト自在な状態に装着した筒状のクラッチ出力軸59に従動ハウジング60を一体に回転する状態でかつ軸芯方向位置決め状態に装着し、クラッチ出力軸59のシフトに伴う従動ハウジング60の駆動ハウジング58に対する軸芯方向移動により両者を連動させる連動状態と連動を解除した解除状態とに切り換え自在な摩擦板61を従動ハウジング60と駆動ハウジング58とに振り分け装着し、従動ハウジング60を連動状態に移動付勢するスプリング62を設けて構成されている。つまり、摩擦板61を連動状態にすることによりクラッチ入り状態(入続状態)を現出し、摩擦板61を解除状態にすることによりクラッチ切り状態(切断状態)を現出するように構成されている。そして、この主クラッチ50を入り切りする操作手段は、前記搭乗運転部13の足元部のうち右側箇所に、踏み込み操作自在な主クラッチ・ブレーキペダルCBPを設け、入力軸57に対して直交する軸芯P周りで一方向に回動することにより、クラッチ出力軸59の端面を押圧してスプリング62による付勢に抗してクラッチ出力軸59を一方向に移動させ、かつ、反対方向に回動することにより、クラッチ出力軸59を付勢力で反対方向に移動させるシフト操作カム63設け、前記主クラッチ・ブレーキペダルCBPの踏み込み操作動に伴ってシフト操作カム63が一方向に回動し、かつ、主クラッチ・ブレーキペダルCBPの踏み込み操作解除による付勢力による復帰作動に伴ってシフト操作カム63が反対方向に回動するように主クラッチ・ブレーキペダルCBPとシフト操作カム63とを連動連結する連動機構を設けて構成されている。つまり、シフト操作カム63でクラッチ出力軸59を一方向に押圧移動させることにより、クラッチ切り状態を現出し、シフト操作カム63によるクラッチ出力軸59に対する押圧を解除することにより、クラッチ出力軸59をスプリング62の力で反対方向に移動させてクラッチ入り状態を現出するようになっており、シフト操作カム63とクラッチ出力軸59との間の摩擦により、クラッチ切り時においてクラッチ出力軸59が入力軸57とともに回る所謂、クラッチ出力軸59の共回りを防止するようになっている。前記連動機構は、主クラッチ・ブレーキペダルCBPと一体回動するペダル軸PSに回動アームPSaを一体回動する状態に取り付け、シフト操作カム63に受動アーム63aを固着し、前記回動アームPS1と受動アーム63aとを連動連結する連動ロッドRRを設けて構成されている。 【0089】前記副変速装置51は、ギヤシフト式のものであって、変速入力軸64に、高速用の大径変速ギヤ65と低速用の小径変速ギヤ66とをともに一体回転する状態でかつ軸芯方向位置決め状態に装着し、変速出力軸67に、大径変速ギヤ65に小径ギヤ部68を噛み合い連動させる高速位置と小径変速ギヤ66に大径ギヤ部69を噛み合い連動させる低速位置と連動させない中立位置とに軸芯方向でシフト自在なシフトギヤ70を一体回転する状態に装着して構成されている。そして、前記クラッチ出力軸59に、前記大径変速ギヤ65に噛み合い連動して動力を減速伝達する小径出力ギヤ71を一体回転する状態に装着して、クラッチ出力軸59に変速入力軸64を減速連動させてある。この副変速装置51を操作するための副変速レバー180は、前記座席15の左右横一側(左側)に配置されている。 【0090】前記デフ機構52は、左右の駆動前輪1を差動させる差動状態と、左右の駆動前輪1への横伝動軸72同士を直結して差動させない非差動状態とに切り換え自在なものである。つまり、一方の横伝動軸72に、デフケース73に噛み合い連動する非差動位置と噛み合い連動を解除する差動位置とに軸芯方向でシフト自在なシフト部材74を一体回転する状態に装着して、このシフト部材74を非差動位置にシフトすることにより、横伝動軸72とデフケース73とを一体化して前記非差動状態を現出する一方、シフト部材74を差動位置にシフトすることにより、横伝動軸72とデフケース73との相対回転を許容して前記差動状態を現出するように構成されている。このデフ機構52を差動状態と非差動状態とに切り換え操作するデフロック操作手段は、前記シフト部材74を差動位置にシフト付勢するバネ(図示せず)を設け、搭乗運転部13の足元部に設けたデフロックペダルDPの踏み込み操作に伴ってバネによる付勢力に抗してデフ機構52を差動状態から非差動状態に可逆的に切り換える、つまり、シフト部材74を差動位置から非差動位置に可逆的にシフトさせる手段である。そして、このデフ機構52のデフケース73には、前記変速出力軸67に一体回転する状態で装着した変速出力ギヤ75に噛み合い連動する入力ギヤ76と、前記駆動後輪2への伝動用のプロペラシャフト77に装着のギヤ78に噛み合い連動する出力ギヤ79が装着されている。 【0091】前記一方向クラッチ53は、前記変速入力軸64を走行伝動系から植付伝動系への分岐点として、変速入力軸64の回転のうち前進回転のみを植付伝動系に伝達するように設けられている。 【0092】前記植付変速機構54は、前記変速出力軸67に相対回転のみ自在に装着されるとともに前記一方向クラッチ53の出力ギヤ80にギヤ81を介して連動する筒状の植付変速入力軸82に、互いに径が異なる複数の駆動ギヤ83を一体回転する状態に装着し、植付クラッチ55にベベルギヤ84,85を介して連動する植付変速出力軸86に、前記駆動ギヤ83のそれぞれに常時噛み合い連動する従動ギヤ87を相対回転自在に装着し、従動ギヤ87のそれぞれに形成の係合凹部88に係合することにより従動ギヤ87を植付変速出力軸86に可逆的に連動させるボール89を植付変速出力軸86に一体回転する状態に装備させ、ボール89を択一的に係合凹部88に係合させる操作軸90を設けて構成されている。つまり、従動ギヤ87を択一的に植付変速出力軸86に連動させることにより、伝動に使用する従動ギヤ87を変更して変速するように構成されている。 【0093】前記前車軸ケース8には、前記横伝動軸72とこれからの動力を前車軸に伝達する伝動軸とが内装されており、後車軸ケース10には、ミッションケース9からプロペラシャフト77を介して伝達されてくる動力を駆動後輪2に伝達する伝動機構が内装されている。 【0094】前記後車軸ケース10は、図7〜図9に示すように、前記プロペラシャフト77にベベルギヤ90,91を介して連動して動力を左右に振り分ける振り分け伝動軸92を内装する横向き伝動ケース部93と、この横向き伝動ケース部93の左右両端それぞれに連設されてその下端で駆動後輪2を軸支するとともに前記振り分け伝動軸92の動力を駆動後輪2の車軸2Aに伝達するギヤトレイン94を内装する左右一対の縦向き伝動ケース部95とからなる。 【0095】前記駆動後輪2への伝動系、具体的には、振り分け伝動軸92の両端と各ギヤトレイン94との間それぞれには、駆動後輪2それぞれへの伝動を各別に入りきりする多板式の操向クラッチ96が介装されている。これら操向クラッチ96は、振り分け伝動軸92と一体回転するとともに軸芯方向に移動自在な可動クラッチハウジング96Aと、ギヤトレイン94に連動する固定クラッチハウジング96Bとを設け、可動クラッチハウジング96Aの特定方向への軸芯方向移動により互いに圧接して摩擦連動するとともに反対方向への軸芯方向移動により摩擦連動を解除する複数の摩擦板96Cを可動クラッチハウジング96Aと固定クラッチハウジング96Bとに振り分け装着し、可動クラッチハウジング96Aを特定方向側に移動付勢するクラッチバネ96Dを設けて構成されている。つまり、可動クラッチハウジング96Aを特定方向にクラッチバネ96Dによる付勢力で軸芯方向移動させて摩擦板96Cを摩擦連動させることにより可動クラッチハウジング96Aに固定クラッチハウジング96Bを連動させてクラッチ入り状態を現出し、付勢力に抗して可動クラッチハウジング96Aを反対方向に軸芯方向移動させて摩擦連動を解除することにより可動クラッチハウジング96Aに対する固定クラッチハウジング96Bの連動を断ってクラッチ切り状態を現出するように構成されている。 【0096】また、前記駆動前輪1及び駆動後輪2、つまり、走行部への伝動系のうち、前記主クラッチ50から操向クラッチ96への伝動系部分、具体的には、右側の縦向き伝動ケース部95と可動クラッチハウジング96Aとの間には、図8に示すように、操作椀98の特定方向への移動に伴いこの操作椀98に押圧されて縦向き伝動ケース部95に可動クラッチハウジング96Aを連動連結させることにより可動クラッチハウジング96Aを制動する走行ブレーキ99が介装されている。つまり、走行ブレーキ99は、振り分け伝動軸92の右側に偏った部分に対して制動作用するように設けられている。 【0097】100は、第1縦軸芯P1周り特定方向に回動することにより、前記操作椀98をブレーキ解除位置からブレーキ作動位置にまでフォーク101を介して可逆的に押圧移動させるブレーキ操作軸であり、102は、反対方向に軸芯方向移動することにより、前記可動クラッチハウジング96Aをスラストカラー103を介してクラッチ切り位置からクラッチ入り位置にまで可逆的に押圧するように振り分け伝動軸92にスライド並びに回転自在に嵌合させたクラッチスリーブであり、104は、第2縦軸芯P2周り特定方向に回動することにより、クラッチスリーブ102をクラッチ入り位置からクラッチ切り位置にカム105を介して可逆的に押圧移動させるクラッチ操作軸である。 【0098】そして、図7に示すように、前記ブレーキ操作軸100は、前記主クラッチ・ブレーキペダルCBPの踏み込み操作に伴いブレーキ解除位相からブレーキ作動位相にまで回動するように主クラッチ・ブレーキペダルCBPに前後向き姿勢のロッド110を介して連動連結されている。なお、主クラッチ・ブレーキペダルCBPの操作域の途中までの第1段踏み込み操作動により前記主クラッチ50が可逆的に切り作動し、かつ、主クラッチ・ブレーキペダルCBPの引き続く操作域の終端までの第2段踏み込み操作動により走行ブレーキ99が可逆的に制動作動するように、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを主クラッチ50及び走行ブレーキ99に連動連結してある。つまり、主クラッチ・ブレーキペダルCBPは、操作域の途中まで第1段踏み込み操作されることにより主クラッチ50を可逆的に切り作動させるとともに、操作域の終端まで第2段踏み込み操作されることにより走行ブレーキ99を制動作動させるペダルである。 【0099】他方、前記操向クラッチ96の操作機構として、前記駆動前輪1の直進状態から設定角以上の操向作動に伴い旋回内側の操向クラッチ96を可逆的に切り作動させる操向クラッチ操作機構Zを設けてある。 【0100】前記操向クラッチ操作機構Zは、図7、図10に示すように、前記トルクジェネレータ43で左右に揺動駆動されて駆動前輪1を操向作動させるように駆動前輪1それぞれのナックルアーム118に左右のドラグリンク119を介して連動連結するピットマンアーム111の操向作動(左右揺動)に伴い縦向き軸芯Y周りに揺動するようにピットマンアーム111に押し引きロッド112を介して連動連結する中継リンク113を設け、前記ピットマンアーム111の左側への操向に伴う中継リンク113の一方向への揺動に伴って前記縦向き軸芯Y周り一方向に揺動することにより左側のクラッチ操作軸104をロッド127を介してクラッチ入り位相からクラッチ切り位相にまで引っ張り回動させるとともに、ピットマンアーム111の右側への操向に伴う中継リンク113の反対方向への揺動に伴って前記縦向き軸芯Y周り反対方向に揺動することにより右側のクラッチ操作軸104をロッド127を介してクラッチ入り位相からクラッチ切り位相にまで回動させるように前記中継リンク113に連動する振り分けリンク114を設け、前記ピットマンアーム111の押し引きロッド112とのピン枢支連結孔115を、前記ピットマンアーム111が直進姿勢から設定角以上に揺動したときのみにピットマンアーム111の揺動を押し引きロッド112に伝達するが設定角未満の揺動は伝達しない長孔に形成して構成されている。 【0101】前記振り分けリンク114は、図11〜図13にも示すように、前記中継リンク113を支持する軸125を介してその中継リンク113と一体揺動する連動レバー126に対して軸芯方向で遠近移動自在なものであって、接近位置することにより連動レバー126に係合連動して連動状態となり、離隔位置することにより連動レバー126から離脱して解除状態となるものである。つまり、操向クラッチ操作機構Zは、振り分けリンク113が連動状態となることにより駆動前輪1の設定角以上の操向作動に伴って旋回内側の操向クラッチ96を切り操作する作用状態に切り換わり、振り分けリンク113が解除状態となることにより駆動前輪1が設定角以上に操向作動しても操向クラッチ96を切り操作しない非作用状態に切り換わるものである。 【0102】田植機の操作装置のうち、前記操向クラッチ操作機構Zを作用状態と非作用状態とに切り換え操作する切り換え操作手段、つまり、振り分けリンク114を接近連動位置a1と離隔解除位置a2とに変更操作するための操作手段は、図7、図10、図12、図13に示すように、横向き第1軸芯x1周りでの上下揺動により連動位置A1と解除位置A2とに変更する状態切り換え操作レバー117を前記座席15の下方に配置し、前記振り分けリンク114を接近連動位置a1に移動付勢するバネ120を設け、横向き第2軸芯x2周りでの一方向への揺動により振り分けリンク114を付勢力に抗して接近連動位置a1から離隔解除位置a2に可逆的に押圧移動させるカム121を設け、状態切り換え操作レバー117を解除位置A2に操作したときにカム121が振り分けリンク114を離隔解除位置a2に位置させる解除姿勢に揺動位置するとともに、状態切り換え操作レバー117を連動位置A1に操作したときカム121が振り分けリンク114を接近連動位置a1に位置させる連動姿勢に揺動位置するように状態切り換え操作レバー117とカム121とを連動連結させる押し引きロッド122を設けて構成されている。 【0103】前記カム121は、振り分けリンク114に対する押圧点を含む押圧方向に沿った直線上に横向き第2軸芯x2を配置することで、振り分けリンク114を押圧する状態で解除姿勢に自己保持できるように構成されている。 【0104】従って、この田植機では、搭乗運転部13の足元部に設置されるペダルが主クラッチ・ブレーキペダルCBPとデフロックペダルDPとの二つになって、足元部がすっきりしたものとなり、ペダル操作性及び歩行作業性などを向上できるのである。 【0105】〔第2実施形態〕上記第1実施形態において、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを右足操作できるように、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを搭乗運転部13の足元部の右側箇所に配置するのではなく、図14に示すように、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを左足操作できるように、搭乗運転部13の足元部の左側箇所に主クラッチ・ブレーキペダルCBPを配置する。 【0106】〔第3実施形態〕上記第1実施形態において、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを右足操作できるように、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを搭乗運転部13の足元部の右側箇所に配置するのではなく、図15に示すように、左足操作及び右足操作のいずれも可能なように、搭乗運転部13の足元部の左右中央箇所に主クラッチ・ブレーキペダルCBPを配置する。 【0107】〔第4実施形態〕上記第1実施形態において、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを右足操作できるように、主クラッチ・ブレーキペダルCBPを搭乗運転部13の足元部の右側箇所に配置するのではなく、図16に示すように、主クラッチ・ブレーキペダルCBPの二つを左右振り分け状態に配置する。つまり、足元部の左側箇所に左足操作用の主クラッチ・ブレーキペダルCBPを配置し、右側箇所に右足操作用の主クラッチ・ブレーキペダルCBPを配置する。 【0108】〔第5実施形態〕上記第1実施形態において、操向クラッチ操作機構Zの切り換え操作手段として、状態切り換え操作レバー117の操作で操向クラッチ操作機構Zを切り換える手段を設けるのではなく、図17に示すように、ペダルAPの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構Zを可逆的に非作用状態に切り換える手段を設け、搭乗運転部13の足元部に、前記ペダルAPと主クラッチ・ブレーキペダルCBPとを、各別に踏み込み操作可能でかつ片足Fで同時踏み込み操作可能なように近づけて配置する。 【0109】〔第6実施形態〕上記第2実施形態において、操向クラッチ操作機構Zの切り換え操作手段として、状態切り換え操作レバー117の操作で操向クラッチ操作機構Zを切り換える手段を設けるのではなく、図18に示すように、ペダルAPの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構Zを可逆的に非作用状態に切り換える手段を設け、搭乗運転部13の足元部に、前記ペダルAPと主クラッチ・ブレーキペダルCBPとを、各別に踏み込み操作可能でかつ片足Fで同時踏み込み操作可能なように近づけて配置する。 【0110】〔第7実施形態〕上記第3実施形態において、操向クラッチ操作機構Zの切り換え操作手段として、状態切り換え操作レバー117の操作で操向クラッチ操作機構Zを切り換える手段を設けるのではなく、図19に示すように、ペダルAPの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構Zを可逆的に非作用状態に切り換える手段を設け、搭乗運転部13の足元部に、前記ペダルAPと主クラッチ・ブレーキペダルCBPとを、各別に踏み込み操作可能でかつ片足Fで同時踏み込み操作可能なように近づけて配置する。 【0111】〔第8実施形態〕上記第4実施形態において、操向クラッチ操作機構Zの切り換え操作手段として、状態切り換え操作レバー117の操作で操向クラッチ操作機構Zを切り換える手段を設けるのではなく、図20に示すように、ペダルAPの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構Zを可逆的に非作用状態に切り換える手段を設け、搭乗運転部13の足元部に、前記ペダルAPと主クラッチ・ブレーキペダルCBPとを、各別に踏み込み操作可能でかつ片足Fで同時踏み込み操作可能なように近づけて配置する。 【0112】〔第9実施形態〕上記第1〜4実施形態のそれぞれにおいて、操向クラッチ操作機構Zの切り換え操作手段として、状態切り換え操作レバー117の操作で操向クラッチ操作機構Zを切り換える手段を設けるのではなく、主クラッチ・ブレーキペダルCBPの踏み込み操作で操向クラッチ操作機構Zを可逆的に非作用状態に切り換える手段を設ける。 【0113】〔第10実施形態〕上記第1〜9実施形態のそれぞれにおいて、振り分け伝動軸92の右側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキ99を設けるのではなく、図21に示すように、振り分け伝動軸92の左側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキ99を設ける。具体例としては、左側の操向クラッチ96の可動クラッチハウジング96Aと縦向き伝動ケース部95との間に走行ブレーキ99を設ける構成を挙げることができる。 【0114】〔第11実施形態〕上記第1〜9実施形態のそれぞれにおいて、振り分け伝動軸92の右側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキ99を設けるのではなく、図22に示すように、左右の駆動後輪2への伝動系のうち操向クラッチ96よりも伝動下手側の部分それぞれに走行ブレーキ99を設ける。具体例としては、左右の操向クラッチ96の固定クラッチハウジング96Bと縦向き伝動ケース部95との間それぞれに走行ブレーキ99を設ける構成を挙げることができる。 【0115】〔第12実施形態〕上記第1〜9実施形態のそれぞれにおいて、振り分け伝動軸92の右側に偏った部分に対して制動作用するように走行ブレーキ99を設けるのではなく、図23、図24に示すように、プロペラシャフト77に対して制動作用するように走行ブレーキ99を設ける。この走行ブレーキ99は内拡式のドラムブレーキであり、主クラッチ・ブレーキペダルCBPと走行ブレーキ99とを連動連結する連動連結手段は、ベルクランク200を設け、このベルクランク200を主クラッチ・ブレーキペダルBPに連動させる長さ調整自在なターンバックル利用のロッド201と、ベルクランク200を走行ブレーキ99の作動アーム99aに連動させるロッド202とを設けて構成されている。 【0116】〔別実施の形態〕上記実施の形態では、状態切り換え操作レバー117やペダルAPからの操作力で操向クラッチ操作機構Zを切り換えるようにしたが、状態切り換え操作レバー117やペダルAPの操作に伴い作動する油圧式や電動式のアクチュエータで操向クラッチ操作機構Zを切り換えるようにしても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成11年6月10日(1999.6.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−350507(P2000−350507A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−164114 |
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