| 【発明の名称】 |
乗用田植機のフレーム構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】中尾 敏夫
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| 【要約】 |
【課題】乗用田植機のミッションケースを支持するフレームの剛性を高く維持しながら、重量、コストの低下を図る。
【解決手段】フレーム部材4bを、側面視凸形状の板金部材4cと、該板金部材4cに対し直角に配置され、該板金部材4cを左右方向で支持する支持部材4d,4e,4fによって構成し、加えて該板金部材4cを側面視で三角形に近似しトラス構造を有するように構成し、かつ該板金部材4cが側面視でその中央に開口部4hを構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体後部に植付装置を有する乗用田植機において、側面視凸形状の板金部材と、左右一対配置した該板金部材に対し直角方向に配置した複数の支持部材をミッションケース上に取り付けて車体フレームを構成したことを特徴する乗用田植機のフレーム構造。 【請求項2】 前記板金部材の側面視で中央に開口部を構成して三角形に構成して、トラス構造としたことを特徴する請求項1記載の乗用田植機のフレーム構造。 【請求項3】 前記板金部材の外周囲及び中央に形成した開口部の内周囲を内方向又は外方向に折り曲げたことを特徴する請求項1記載の乗用田植機のフレーム構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は乗用田植機用のミッションケースと外装部品を連結支持するフレーム構造、特に、左右一対の板金部材と、それと直角に配置される支持部材を接合して構成するフレーム構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の乗用田植機におけるミッションケース及び外装部品を支持するフレーム構造は、左右一対の板金加工によって構成した筒状の部材により形成されたフレームに縦壁状の板金製フレームを立設して、このフレームにパイプを曲げて構成したサイドフレームを連結固定する構造がある。例えば、特開平10−210814号の技術である。 【0003】 【発明が解決しようとしている課題】しかし、前記フレーム構造では、パイプ部材にレバー及び外装部品の支持部材を多数溶接することになるため、溶接歪を生じ、また、板金製支持板とパイプフレーム部材の両方によってフレームを構成しているため、製造工数が多くなり、重く、コストも高くなっていた。本発明の目的は、フレームの強度を高く維持しながら、重量、コストの低下を図ることにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち請求項1においては、機体後部に植付装置を有する乗用田植機において、側面視凸形状の板金部材と、左右一対配置した該板金部材に対し直角方向に配置した複数の支持部材をミッションケース上に取り付けて車体フレームを構成した。 【0005】請求項2においては、前記板金部材の側面視で中央に開口部を構成して三角形に構成して、トラス構造とした。 【0006】請求項3においては、前記板金部材の外周囲及び中央に形成した開口部の内周囲を内方向又は外方向に折り曲げた。 【0007】 【発明の実施の形態】乗用田植機は走行車両1と、走行車両1の後部に連結した植付部9とで構成されており、図1で示すように、走行車両1の前部及び後部にはそれぞれ前輪2と後輪3が懸架され、車体フレーム4の前部には動力部であるエンジン5が搭載されている。該エンジン5後方の車体フレーム4の左右略中央には前後方向に長く形成したミッションケース6が配置されており、該ミッションケース6の前部に前輪2が支持され、後部に後輪3が支持されている。エンジン5はボンネット22で覆われ、オペレーターが搭乗する車体カバー20はミッションケース6等を覆っている。前記車体カバー20の後上部に運転席7が設けられ、車体カバー20の前部のボンネット22の後方に操向ハンドル8が配設されている。 【0008】植付部9は苗載台91や複数の植付爪93等から構成されており、前高後低に配設した苗載台91を下部レール95及びガイドレール96を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動自在に支持させるとともに、植付伝動フレーム92の後部にロータリ式の植付爪93を配設している。したがって、前輪2及び後輪3を走行駆動して移動させるとともに、左右に往復摺動可能な苗載台91から1株分の苗を植付爪93によって取り出し、連続的に苗植え作業が行えるようになっている。 【0009】次にミッションケース6について説明する。図1、図2、図4に示すように、該ミッションケース6は前車輪車軸66の上方であって、走行車両1の前後左右方向略中央より後下方まで延出して、前後方向に長く形成し、側面視において前高後低に配置されている。そして、図3に示すように側面視で、該ミッションケース6は前方より、ステアリング部6s、変速室6h、ミッション部6t、チェーンケース部6cの順に構成され、後下方に至る。これらの部分が一直線上に並ぶため、該ミッションケース6は細長いレイアウトとなっている。 【0010】ステアリング部6sにおいて、走行車両前方上方に配置した操向ハンドル8のステアリングシャフト81を上方よりミッションケース6内に挿入しており、該ステアリングシャフト81の下端部にギヤ83が固設され、該ギヤ83はミッションケース6内でステアリングギヤ82と噛合し、該ステアリングギヤ84は軸84の上端に固設され、該軸84の中途部はミッションケース6に軸受を介して回転自在に支持され、下端はミッションケース6より下方へ突出されて、該軸84の下端にはプレート85が固着されており、該プレート85は該軸84の回動によって回動し、該プレート85の他側に軸着された軸87、同じく軸87に軸着されたステアリングロッド86を介して、前輪2の左右方向の向きが変更される構成としている。 【0011】また、前記ミッション部6tの前下方の左右両側からは前輪2を駆動するための動力を伝達する前車輪駆動軸62が突出され、該ミッション部6tの略左右中央の上後面からは植付部9に動力を伝達するPTO軸65が突出され、前記チェーンケース部6cの後部両側からは後輪を駆動するための動力を伝達する後車輪駆動軸69が突出されている。 【0012】このように、ギヤ等が一体的に収納されたミッションケース6の効果としては、以下の3点があげられる。ステアリングシャフト81の軸受けがミッションケース6内部に設けられるため、ステアリング駆動部6sを支持するための部材が不要となり、剛性、精度の向上及び、重量、コストの低下が図れる。次いで該ステアリング駆動部6s内のギヤ83等が該一体型ミッションケース6内のオイルに浸るため、耐久性の向上に繋がる。さらに該ステアリング駆動部6s、特にステアリングギヤ82が該一体型ミッションケース6によって覆われているため、耐泥水性が向上する。 【0013】また、車体フレーム4は側面視では走行車体1の略上下中央、平面視においては該走行車体1の外周を形成するように配置されており、該走行車体1の前半部に配置されたパイプフレーム4a及び、後半部に配置された板金型フレーム4bから構成されている。なお、該パイプフレーム4aと板金型フレーム4bとは固着され一体形成となっている。 【0014】図5に示すように、板金型フレーム4bは、側面視凸形状に構成された板金部材4cと、パイプ状の支持部材4d・4eと、側面視コ字型の支持部材4fから構成される。該板金部材4cは左右一対平行に前後方向に配置され、支持部材4dは前記左右の板金部材4c・4cの後上部を、支持部材4eは左右の板金部材4c・4cの前後中央上部を、それぞれ左右方向(板金部材4cに対して直角方向)に貫通して配置して固設される。支持部材4fは左右の板金部材4c・4cの前部上に載置して左右方向に固設される。 【0015】また、板金型フレーム4bは図4に示すように平面視で、該板金部材4cと該支持部材4d、4e、4fとの間に口字形状(梯子状)に連結固定されて強度をアップしている。また、該板金型フレーム4bは図2に示すように、側面視で板金部材4cの後部が凸形状としてその中央に略相似形の開口部4hを構成して軽量化を図り、板金部材4cの底面は後方が下方に下がるように傾いて配置されている。 【0016】また、板金部材4c・4cは図2、図4に示すように、前記ミッションケース6の上部を、上方から挟み込むような形で配置され、支持部材4eはミッションケース6の前後略中央部の、PTO軸65の上方で固設される。板金部材4cの後下方には2箇所の挿通孔4g・4gが開口され、ミッションケース6の後部に一体的に構成したリアアクスルケースの側面にボルト等によって固設されている。また、支持部材4fもミッションケース6の前部上に固設される。このようにして、該ミッションケース6と該板金型フレーム4bとは一体的に固定されている。 【0017】そして、板金部材4cは側面視で、支持部材4d、4e、及び挿通孔4gの3点の部分で三角形の頂点を構成し、この三角形の各頂点はトラス構造における滑節となるため、剛性を高めることができる。このため該板金部材4cに対する前後方向や上下方向からの外力に対しての剛性が大きくなっている。 【0018】また、前記板金部材4cはその外周部が内方向又は外方向に折り込まれて縁部を構成しており、該板金部材4cの外力に対する剛性を高めている。前記開口部4hの内周の縁部も折り込まれているため該板金部材4cの左右方向からの外力に対する剛性は中空部分を有さない場合よりも強力であり、内部が中空であっても支持部材4d、4e、挿通孔4gによって構成されるトラス構造も維持されるため、該板金部材4cに対する前後上下方向からの外力に対する剛性も維持される。 【0019】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1に記載するように、機体後部に植付装置を有する乗用田植機において、側面視凸形状の板金部材と、左右一対配置した該板金部材に対し直角方向に配置した複数の支持部材をミッションケース上に取り付けて車体フレームを構成したので、平面視にて口字形状が形成され、該フレーム部材の剛性が大きくなり、オペレータへの車輪からの振動が少なく、又田植機として重要な直進性の向上も図れる。そして、高い剛性のフレームに、油圧機器や、植付装置や、変速操作装置等の支持部材を凸形状の板金部材に直接的に取り付けることが可能となり、部品の精度向上、部品点数の削減ができる。また、左右方向の支持部材によって、ステップ等の外装部品を載せた構成にできるので、支持構成が簡単となり、外装部品を軽量化して取り付けることができる。 【0020】請求項2に記載の如く、前記板金部材の側面視で中央に開口部を構成して三角形に構成して、トラス構造としたので、安価で構造簡単で製作が容易なフレームとして、容易に剛性の向上が図れる。 【0021】請求項3に記載の如く、前記板金部材の外周囲及び中央に形成した開口部の内周囲を内方向又は外方向に折り曲げたので、フレーム部材の軽量化が図れ、剛性の向上も図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月9日(1999.6.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−350505(P2000−350505A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【出願番号】 |
特願平11−162546 |
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