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【発明の名称】 施肥機
【発明者】 【氏名】百合野 善久

【氏名】梅野 義一

【氏名】山本 浩一

【要約】 【課題】施肥ノズルの打込み時の反力モーメントを抑制し、良好な施肥作業を行なえ、簡潔な構成にすることができる施肥機を提供する。

【解決手段】走行機体1の後部で3点リンク機構1aを介して装着される機台3に、地中充填用の肥料等を収容した肥料タンク20と、該肥料を昇降する施肥ノズル21によって地中に点注施肥する施肥部4と、該施肥部4に肥料タンク20から肥料を送給する施肥ポンプ2Pを備えてなる施肥装置2の、前記機台3の前後に施肥ポンプ2Pと肥料タンク20を配置するとともに、両者の間に施肥部4を設置構成した施肥機としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体1の後部に3点リンク機構1aを介して装着される機台3に、肥料等を収容した肥料タンク20と、昇降する施肥ノズル21によって地中に施肥する施肥部4と、この施肥部4に肥料タンク20から肥料を送給する施肥ポンプ2Pを備えてなる施肥装置2において、前記機台3の前後に施肥ポンプ2Pと肥料タンク20を配置するとともに、両者の間に施肥部4を設置構成してなる施肥機。
【請求項2】 施肥部4を取り付けるツールバー30を機台3の前部両側から立設した縦側枠31で横向きに支持するとともに、3点リンク機構1aの左右のロワリンク10を上記縦側枠31に連結し、トップリンク11をツールバー30の中央部に設けたトップリンクブラケット32に連結するように構成した請求項1の施肥機。
【請求項3】 2枚のトップリンクブラケット32を左右に設け、両者の間隔を施肥部4の取付間隔より広く形成した請求項1又は2の施肥機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜等の根元部の地中にペースト状肥料や、土改剤或いは消毒剤等を吐出注入することができる施肥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような施肥機は、例えば特開昭61−5714号公報に示される方式のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に示されるような構成の施肥機は、肥料を収容する肥料タンクと肥料を地中に充填吐出させる施肥ノズルを有する施肥部を、機台の前後に配置して施肥装置を構成しており、この施肥装置をトラクタの後部に3点リンク機構を介して装着している。
【0004】このため施肥装置の機台の後部に設置された施肥部の施肥ノズルを昇降させて地中に打込みを行なうと、その施肥ノズルの打込み反力により上記3点リンク機構側に大きな打込み反力モーメントが発生して機台の振動を大きくするとともに、3点リンク機構の支持を不安定にする欠点があり、これを解消するための支持構造が複雑なものとなるという問題があった。
【0005】また、上記のように施肥部を肥料タンクの後方に配置した施肥装置は、機体が後方に長く大型化すると、枕地等での旋回半径が大きくなり、作業性が悪くなるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の地中施肥作業機は、次のように構成している。
【0007】第1に、走行機体1の後部に装着される機台3に、地中充填用の肥料等を収容した肥料タンク20と、昇降する施肥ノズル21によって地中に施肥する施肥部4と、この施肥部4に肥料タンク20から肥料を送給する施肥ポンプ2Pを備えてなる施肥装置2において、前記機台3の前後に施肥ポンプ2Pと肥料タンク20を配置するとともに、両者の間に施肥部4を設置したことを特徴としている。
【0008】第2に、施肥部4を取り付けるツールバー30を機台3の前部両側に立設した縦側枠31で横向きに支持するとともに、3点リンク機構1aの左右のロワリンク10を上記縦側枠31に連結支持させ、トップリンク11をツールバー30の中央部に設けたトップリンクブラケット32に連結支持させることを特徴としている。第3に、2つのトップリンクブラケット32を左右に設け、両者の間隔を施肥部4の取付間隔より広く形成したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。Aは、トラクタ(走行機体)1の後部に3点リンク機構1aによって施肥装置2を着脱可能に装着した施肥機である。
【0010】なお、上記トラクタ1の3点リンク機構1aは、従来の装置と同様な左右のロワリンク10,10とその中央上方に設置されるトップリンク11、並びにリフトロッド12等から構成され、その左右のロワリンク10,10の間に入力軸15を設けてこれによって施肥装置を駆動するようにしている。
【0011】そして、上記施肥装置2は図1〜3に示すように、後部に尾輪3a,3aを有する機台(施肥フレーム)3上に、地中充填用の肥料等を収容した肥料タンク20と、昇降する施肥ノズル21によって地中に施肥する施肥部4と、この施肥部4に肥料タンク20から肥料を送給する施肥ポンプ2P(図3)を備えてなる施肥装置2において、前記機台3の前後の位置に、施肥ポンプ2Pと肥料タンク20を配置し、更に両者の間に施肥部4を設置している。
【0012】そして上記機台3は、施肥部4を取り付けるツールバー30を機台3の前部両側に立設した縦側枠31の間に横向きに支持するとともに、3点リンク機構1aの左右のロワリンク10,10を上記2つの縦側枠31,31に連結し、トップリンク11をツールバー30の中央部に設けたトップリンクブラケット32に支持することによって、施肥装置2をトラクタ1に昇降可能に支持し、そして尾輪3a,3aを接地させた状態で牽引走行しながら所定の深さで施肥作業を行なうことができるようになっている。なお、31a,31aは縦側枠31,31に設けたロワリンク10,10連結用の支持ピンであり、32aはトップリンクブラケット32に設けたトップリンク11の連結用の取付孔である。
【0013】また、図示した機台3は左右に配置した施肥部4の施肥ノズル21の間に別の施肥部4を設置できる間隔を有して2本の前後フレーム33を併設し、その前側を前記縦側枠31を両側に立設した板状のベース台35の下面に連結するとともに、その後側を肥料タンク20及び作動油タンク5を左右に安定よく載置できる2本の横フレーム36,36で連結して一体の剛体枠を構成している。
【0014】そして、前側の横フレーム36,36の両側には、図3に示す如く尾輪3a,3aを車輪縦軸37で上下調節可能に支持することにより、この尾輪3ap3aによる車高を位置決めして施肥ノズル21の施肥深さを、簡単且つ適確に設定することができるようにしている。
【0015】またベース台35と左右の縦側枠31及び上方のツールバー30とで形成される方形状の空間部内には、PTO軸13(図1)からジョイント軸13aを介して入力伝動される入力軸15(図3)に示す如く左方に偏寄させて設けているとともに、この入力軸15からその上方と右方にそれぞれ設置した施肥ポンプ2Pと油圧ポンプ50とを、各別にベルト伝動可能に設けることにより、この伝動部をコンパクトにまとめて各枠体によって囲繞ガードをするようにしている。
【0016】なお、上記油圧ポンプ50と油圧タンク5とフィルタ51を介して連結する油圧操作バルブ52(図2)は後述する施肥部4のノズル昇降機構6(図5)と油管53(図3)を介して連結し、昇降シリンダ60を所定のタイミング動作で往復動させることにより、施肥ノズル21を上下に往復動させることができるようにしている。また、上記フィルタ51は作動油タンク5の前側下部に凹入形成した空間部内に設けている。
【0017】以上のように機台3を構成するとともに、各機器及び施肥部4を設置した施肥装置2は、左右に設けたトップリンクブラケット32の取付孔32aに差込んだピンによって前記トップリンク11を軸支するようにしている。
【0018】また、左右のトップリンクブラケット32の間隔を図3及び4に示す施肥枠40の取付けブラケット47の巾よりもやや広巾に設けることにより、左右のトップリンクブラケット32の間に増設用の施肥部4を、前記のものと同様な手段で簡単に取付けることができる。
【0019】次に施肥部4の構成及びその取付構造等について説明する。この施肥装置2は、ツールバー30の左右両側に取付けられた施肥枠40に、施肥ノズル21を昇降動作させるノズル昇降機構6と、この施肥ノズル21の下降時に肥料を送出させる吐出ポンプ22を一体的に構成した施肥部4を有する施肥装置2において、前記ノズル昇降機構6に施肥ノズル21昇降案内用のガイド杆41a,41bを設けるとともに、このガイド杆41aと吐出ポンプ22との間に変換リンク42を配置し、図5(A,B,C)に示すようにガイド杆41aの下降運動によって変換リンク42に揺動運動を与えて吐出ポンプ22を肥料吐出姿勢に切換作動させるようにし、また上記変換リンク42に、吐出ポンプ22で送出される肥料を施肥ノズル21から吐出させるように切換える吐出切換バルブ7を連携可能に設けている。
【0020】従って、肥料タンク20から施肥ポンプ2P(図3)を介して送給される肥料を、施肥ノズル21の下降ストーク作動端(最下降部位)において吐出ポンプ22を作動させて施肥ノズル21側に向けて圧送しながら、吐出切換バルブ7をこのタイミングに合わせて設定された開動量を以て開動切換えすることによって施肥ノズル21のノズル孔21aから肥料を勢いよく的確に地中に吐出させることができるようにしている。
【0021】また、施肥部4は図4に示すようにツールバー30に施肥枠40を横軸45を介して枢支することにより、この施肥部4を(A)図のように前後方向に回動可能に支持している。そしてツールバー30に対して施肥枠40を縦軸48(機台3に対して前後方向)を介して枢支することにより、(B)図のように施肥部4を左右方向に回動可能に支持している。
【0022】従って、機体を前進走行しながら、且つ機台3が地面の凹凸等によって機体が左右に揺れた際においても、地中に差し込んだ施肥ノズル21に無理な負荷をかけてこれを折損させたりすることを防止しできるようにしている。
【0023】即ち、施肥部4はその取付構造を図4に示すように、長板状の施肥枠40と、その中途部のやや上方の裏面に軸支される横軸45を上部に有する支持板46と、前記ツールバー30に一側から嵌合される二又状の取付部47aを有する取付ブラケット47と蓋板47bによってツールバー30を締付固定している。
【0024】また、取付ブラケット47側から突設されて上記支持板46の中央部に穿設された支持孔46a内に取付ブラケット47の縦軸48を一体的に嵌挿することにより施肥枠40を左右方向に回動可能に支持している。
【0025】また、取付ブラケット47の孔47cがピン49の孔よりも大きく形成されており、ピン49はネジ孔Nに差込んで支持板46とピン49はネジ止めで一体に形成されている。したがって施肥枠40は角度〔α〕分だけ左右に首振りできるようになっている。
【0026】図4に示すように、縦軸48を支点としてその鉛直線下方とその両側に打入角(傾斜打込み角)〔β〕を有する縦軸48を中心とする半径上に形成したネジ孔N,L,Rを設け、このネジ孔N,L,Rに択一的に規制ピン49を螺合して固定することにより、施肥ノズル21の打入角を、鉛直姿勢と左右方向の角度〔β〕の斜姿勢とに択一的に選択することができ、例えば畝形状や圃場の傾斜等に適応させ作物に対する好適方向から施肥ノズル21を地中に適正に打込んで施肥することができるようにしている。
【0027】また、施肥ノズル21は、横軸45を回動支点として施肥枠40が角度〔α〕分だけ前後に回動し、しかも施肥部4の重心を横軸45よりも下方に位置させてあるので、施肥ノズル21が地中から抜けた後は自重によって元の姿勢にストッパー47dに接当して復帰するようになっている。
【0028】更にストッパー47dは施肥部40が前傾姿勢となる寸法になっている為に、前傾姿勢で施肥ノズル21が地中に打込み始めて下死点付近で略垂直となるので、ノズルの打込み効率を有効に行うことができる。
【0029】従って、施肥ノズル21は図2で示すように上記待機姿勢の(X)位置において打込みを開始して地中に挿入されると、施肥ノズル21の挿入から引抜きに至る間に機体の進行に伴い施肥ノズル21の姿勢は横軸45を中心に(X)から(Y)、(Z)と回動できるようになっている。従って、施肥ノズル21の打込み反力を横軸45に集中させて受けさせることができる。
【0030】次に、図5〜図7を参照して施肥部4の詳細な構成について説明する。同図に示すように後面視において施肥枠40は、その右側下方に前記ノズル昇降機構6を設けているとともに、左方上方に吐出ポンプ22を設け、両者の中間にへの字形の変換リンク42と施肥ノズル21を上下に配置している。
【0031】上記ノズル昇降機構6は、下向きに伸縮作動するピストンロッド61の下端に施肥ノズル21を固定するホルダ62を備えた昇降シリンダ60と、この昇降シリンダ60と上下方向に平行状に施肥枠40に固着した支持筒63と、この支持筒63内でスライド可能に支持され、下端を上記ホルダ62に固定するとともに上端に変換リンク42作動用の作動部65を備えたガイド杆41とから構成している。
【0032】なお、上記作動部65は図7に示すように、ガイド杆41から変換リンク42側に向けて回転可能に突出支持したローラ65aにしており、変換リンク42の接当面42aの上方に位置させている。また施肥ノズル21はその筒軸の上端に後述する吐出切換バルブ7の吐出側と連通する可撓性を有する逆止弁付の施肥管21bを連結している。
【0033】一方、変換リンク42は図6及び図7に示すようにヘ字状に形成した2枚のリンク板で形成し、その左端にローラ42bを回転可能に設け、両リンク板の中途を施肥枠40に支軸66で回動可能に枢支し、右方の接当面42aの間にガイド杆41aを挟持状に位置させている。そして接当面42a側の中途に後述する吐出切換バルブ7のバルブ70に接当するローラ42cは、への字状に形成した2枚のリンク板42の右側に回動可能に設けている。また、上記ローラ42bはバネで張圧された吐出ポンプロッド22aのヘッドに押接された姿勢に保持されている。
【0034】そして、ノズル昇降機構6の伸動によって作動部65が下動して変換リンク42の接当面42aにローラ65aが接当しながら図5(A)から(B)へ、そして(C)に移行する。
【0035】その間に、変換リンク42の左端に設けてあるローラ42bが吐出ポンプロッド22aを肥料圧送方向に押動し、施肥ポンプ2P側の肥料管21c側から逆止弁構造を介して送給される肥料を、肥料管21d(図5)側から吐出切換バルブ7を介して施肥ノズル21側に向けて圧送することになる。
【0036】またこの時、上記肥料管21cと連通している吐出切換バルブ7は、肥料管21d側と施肥ノズル21の肥料管21bとを連通させるようにしているので、バルブ70が図7に示すように前記変換リンク42の作動ピン42c接当して圧入されると、施肥ノズル21の下降位置部分において肥料をノズル孔21aからタイミングよく適確に吐出し、肥料を地中深く、良好に施肥することができるものである。
【0037】また、施肥ノズル21が上昇工程(図5のC−B−A)に入ると、作動部65が変換リンク42の押圧を解除し(変換リンク42が左回転する)、バルブ70が速やかにスプリングによって閉じるとともに、吐出ポンプロッド22aもスプリングの力で復帰させて肥料の圧送を停止するので、施肥ノズル21の上昇時における肥料の不要な吐出を確実に防止することができる。
【0038】従って、上記のように構成した施肥部4は、ノズル昇降機構6の作動によって施肥ノズル21と一体的に昇降する作動部65によって、支軸66を支点に揺動回動する変換リンク42により、吐出ポンプ22と吐出切換バルブ7を所定のリンク比を以て同時作動を行なわせることができ、簡潔で廉価な構成として施肥枠40上にコンパクトな吐出機構をまとめながら、肥料の圧送に伴うノズル孔21aからの吐出を下降位置においてタイミングよく的確に施肥することができる等の特徴がある。
【0039】そして、上記吐出切換バルブ7は図7に示すように、バルブ70の作動ストロークを変換リンク42に対して進退させることにより簡単に調節することができる施肥量調節機構9を備えて、施肥ノズル21の下降位置部分における肥料の吐出量の調節を簡潔な構成を以て容易に行なうことができるようにしている。
【0040】即ち、この施肥量調節機構9は下側の略全面に、左右の調節ネジ90と91が挿通可能な調節孔92を複数ケ開口した調節板93を、左方の調節ネジ90を挿通させる長孔95と、右方の調節ネジ91を挿通させるネジ孔97を穿設した施肥枠40上に重ねるように構成し、上記調節板93の上方に吐出切換バルブ7を固定している。
【0041】この構成により施肥枠40に対して調節板93を右側に移動させた調節ネジ90,91で締着固定すると、変換リンク42の作動に伴うバルブ70のストロークは最大になって肥料を最大吐出量にすることができる。また、調節板93を左方にずらして取付ると、バルブ70のストロークを小さくして肥料の吐出量を少なくすることができる。
【0042】この構成により、吐出ポンプロッド22aの作動が一定でありながら、吐出切換バルブ7のストローク調節を行なわせるだけの簡単な構成によって、施肥ノズル21による肥料の吐出量調節を容易に行なうことができる等の利点がある。
【0043】また、上記のように構成した施肥装置2は、図8に示すようなコントロールボックス8の操作によって、運転切換スイッチ80で施肥回路のエア抜き運転と、肥料を吐出しない空運転、並びに施肥作業を行なう自動運転を択一的に行なうことができる。
【0044】また、ノズル本数切換スイッチ81によって左右の施肥部4から片方ずつ交互に施肥したり、片側の施肥部4から択一的に施肥を行なうとともに、前記トップリンクブラケット32に施肥部4を新たに装着した場合に、左右及び中央と3本の施肥ノズル21から施肥を行なうことを可能にしている。
【0045】以上に構成した本発明による地中施肥作業機は、先ず施肥量調節機構9を所望の肥料吐出量に設定し、そして尾輪3aの高さを調節して施肥ノズル21による施肥深さを設定したのちに機体を前進走行運転すると、油圧ポンプ50及び施肥ポンプ2Pの作動によって施肥部4が昇降シリンダ60を介して施肥ノズル21を所定のストロークとタイミングで昇降運動させる。
【0046】そして施肥枠40上の吐出ポンプ22及び吐出切換バルブ7を介して施肥ノズル21が下降位置において肥料を土中に吐出するので、所定深さで所定量の点注施肥を良好に行なうことができるものである。
【0047】このような施肥作業において、施肥部4はツールバー30に施肥枠40を横軸45を介して枢支していることにより、施肥ノズル21が土中に打込みを開始してから引き抜かれる間に機体の前進に伴って、図2で示すように、施肥ノズル21は(X)、(Y)、(Z)と前後に首振り回動を自由に行なうので、施肥ノズル21の昇降を円滑に行なうことができるとともに、施肥ノズル21に無理な負荷をかけることがない。
【0048】また、施肥装置2が施肥ノズル21の地中打込中に横揺れしたとしても、ツールバー30に施肥枠40を縦軸48を介して枢支した施肥部4は、図3に示すようにこの縦軸48を中心として左右首振り回動をするので、上記と同様に施肥ノズル21の昇降を円滑に行なって施肥作業を良好に行なうことができるとともに、施肥ノズル21等の損傷を防止することができる。
【0049】また、地中充填用の肥料等を収容した肥料タンク20と、昇降する施肥ノズル21によって地中に点注施肥する施肥部4と、この施肥部4に肥料タンク20から肥料を送給する施肥ポンプ2Pを備えてなる施肥装置2において、前記機台3の前後に施肥ポンプ2Pと肥料タンク20を配置するとともに、両者の間に施肥部4を設置するとともに、施肥部4を取り付けるツールバー30を機台3の前部両側から立設した縦側枠31で横向きに支持するとともに、3点リンク機構1aの左右のロワリンク10,10を上記縦側枠31,31に連結支持させ、トップリンク11をツールバー30の中央部に設けたトップリンクブラケット32に連結支持させる構成にしていることにより、トラクタ1に近い側に施肥ポンプ2P等の伝動系をコンパクトな構造を採用しながらバランスよくまとめることができ、廉価な施肥装置2を提供することができる。
【0050】そして、施肥作業において施肥部4は機台3の前側で縦側枠31によって横向きに設けたツールバー30に支持していることにより、施肥ノズル21の下降に伴う打込み時の反力をこのツールバー30で受け、そして上下に配置されたトップリンクブラケット32と縦側枠31に分散させて3点リンク機構1aのトップリンク11とロワリンク10,10に反力モーメントを小さくした状態で支持させることができるので、施肥部4を安定よく支持しながら機体の反力振動を抑制して施肥作業を良好に行なうことができるものである。
【0051】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように本発明の施肥機によれば、機台3の前後に施肥ポンプ2Pと肥料タンク20を配置し、両者間に施肥部4を設けて走行機体1に3点リンク機構1aを介して支持し伝動するようにしたことにより、トラクタ1からの伝動構造を簡潔にすることができる。そして施肥部4の施肥ノズル21の打込み時の反力モーメントを抑制して施肥作業を良好に行なうことができる。
【0052】また、施肥部4を上下に3点リンク機構1aに連結されるトップリンクブラケット32と縦側枠31の中間部に安定よく支持することができるとともに、施肥ノズル21打込み時の反力を良好に受けることができる。
【0053】更に、3点リンク機構1aと連結するトップリンクブラケット32を増設用の施肥部4の取付部にしたことにより、この施肥部4の施肥ノズル21aの打込み反力を左右に偏寄させることない。
【出願人】 【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱農機株式会社
【出願日】 平成11年5月31日(1999.5.31)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
【公開番号】 特開2000−342034(P2000−342034A)
【公開日】 平成12年12月12日(2000.12.12)
【出願番号】 特願平11−152316