| 【発明の名称】 |
田植機用の苗供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】折本 正樹
【氏名】中尾 康也
【氏名】井上 昇
【氏名】樫井 秋雄
【氏名】寺本 長治
【氏名】木村 善津
【氏名】大原 仁
|
| 【要約】 |
【課題】田植機への苗供給作業のみなず苗の積込み作業をも能率よく、かつ、簡便に行うことができる、取扱い性に優れた苗供給装置を提供する。
【解決手段】運搬車両の荷台に搭載可能な主枠10と、この主枠10に対して昇降可能に装着された可動枠20と、この可動枠20を上昇および下降させる昇降駆動機構30と、前記可動枠20に吊り下げ支持される中抜き枠状の上下複数段の苗載置枠40と、前記主枠10の下部一端に形成された苗出入口11から前記苗載置枠40に苗Pを水平方向に搬入および搬出するよう主枠10内に配備された苗搬出入機構50と、前記苗出入口11の外側において苗Pを載置保持する苗受け台60と、を備えてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運搬車両の荷台に搭載可能な主枠と、この主枠に対して昇降可能に装着された可動枠と、この可動枠を上昇および下降させる昇降駆動機構と、前記可動枠に吊り下げ支持される中抜き枠状の上下複数段の苗載置枠と、前記主枠の下部一端に形成された苗出入口から前記苗載置枠に苗を水平方向に搬入および搬出するよう主枠内に配備された苗搬出入機構と、前記苗出入口の外側において苗を載置保持する苗受け台と、を備えてあることを特徴とする田植機用の苗供給装置。 【請求項2】 前記苗載置枠に、苗を左右2列に、かつ、前後方向に複数枚縦列収容可能に構成するとともに、独立的に作動する前記苗搬出入機構を左右2組装備してある請求項1記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項3】 前記主枠の下端にキャスタ車輪を差込み装着および抜き外し可能に構成してある請求項1または2記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項4】 前記主枠における支柱に作用するガイドローラを前記可動枠に備えて、可動枠の前後左右への移動を阻止するよう構成してある請求項1ないし3のいずれか一項に記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項5】 前記苗出入口の内奥に苗存否検出手段を配備し、その苗検知に基づいて前記苗搬出入機構を搬入作動させ、苗非存在の検知に基づいて前記苗搬出入機構を停止させるように苗搬出入機構の制御手段を構成してある請求項1ないし4のいずれか一項に記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項6】 前記苗出入口に臨む苗載置枠に設定枚数の苗が搬入されたことを検知する検知手段を備え、この検知手段によって設定枚数の苗の搬入が検知されると前記可動枠を1段上昇させるよう、苗搬入枚数の検知手段と前記昇降駆動機構とを連係してある請求項5記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項7】 前記検知手段を、前記苗存否検出手段の苗検知作動の回数を計数するものに構成してある請求項6記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項8】 前記昇降駆動機構を人為操作される昇降指令手段によってのみ作動させる「設置モード」と、前記苗存否検出手段の検出作動に基づいて前記苗搬出入機構の搬入作動と前記昇降駆動機構の上昇作動とを制御して各段の苗載置枠に苗を整列搬入してゆく「搬入モード」と、前記苗受け台に備えた苗存否検出手段の苗検出作動に基づいて前記苗搬出入機構の搬出作動を制御するとともに、前記苗搬出入機構に近傍に配備した苗存否検出手段の検出作動に基づいて前記昇降駆動機構の下降作動を制御して、下段側の苗載置枠から苗を順次搬出して前記苗受け台上に送り出してゆく「搬出モード」とを択一的に選択するモード選択手段を備えてある請求項1ないし7のいずれか一項に記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項9】 前記苗受け台の左右方向端部に、延長台を片持ち状に連設するための連結手段を備えてある請求項1ないし8のいずれか一項に記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項10】 前記延長台を前記苗受け台上に重ねた状態にして格納保持可能に構成してある請求項9記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項11】 前記苗受け台における後端部に、苗を地面に整列載置してゆくための案内レールを上下揺動自在に連結するための連結手段を備えてある請求項1ないし10のいずれか一項に記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項12】 前記案内レールを屈伸可能に構成するとともに、折り畳んだ案内レールを前記苗受け台の上方に起立格納可能に構成してある請求項11記載の田植機用の苗供給装置。 【請求項13】 前記モード選択、昇降駆動機構の昇降設定、各作動部位の起動あるいは停止、等を行う操作具類を備えた操作ボックスを、前記主枠における前記苗受け台側の左右中央部位に配備してあ請求項8ないし10のいずれか一項に記載の田植機用の苗供給装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、田植機用の苗を農道から圃場内の田植機に供給したり、農道の苗補給箇所に苗を置いておく場合などに使用する苗供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】田植機用の苗供給装置としては、例えば特開平11−32521号公報に開示されているように、育苗箱に入れた多数の苗を棚差し収容した搬送枠を軽トラックなどの運搬車両の荷台に積載して圃場横の農道にまで搬送し、搬送枠内の苗を搬出機構によって1枚づつ搬出し、搬出した苗を搬送枠の端部に装着した搬出レールを用いて、圃場内の田植機に供給したり、畦道の苗補給箇所に苗を並べ置いてゆくように構成されたものが先に提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の苗供給装置は、主として搬送枠からの搬出の自動化を図ることで苗供給作業を能率よく行えるものであるが、搬送枠への苗積込みについては未だ十分に考慮されておらず、改良の余地があった。つまり、昨今では圃場への苗補給には細い農道への乗り入れが可能な軽トラックが多用されており、その荷台にできるだけ多くの苗を収容して搬送できることがの望ましく、軽トラックの積載重量制限からみて搬送枠一台あたり数十枚の苗を収容することが可能である。そして、このような多量の苗を搬送枠へ積込む作業の能率を向上することは、この種の装置を実用化する上では重要な事項となるものである。 【0004】本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、田植機への苗供給作業のみなず苗の積込み作業をも能率よく、かつ、簡便に行うことができる、取扱い性に優れた苗供給装置を提供することを主たる目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕 【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、運搬車両の荷台に搭載可能な主枠と、この主枠に対して昇降可能に装着された可動枠と、この可動枠を上昇および下降させる昇降駆動機構と、前記可動枠に吊り下げ支持される中抜き枠状の上下複数段の苗載置枠と、前記主枠の下部一端に形成された苗出入口から前記苗載置枠に苗を水平方向に搬入および搬出するよう主枠内に配備された苗搬出入機構と、前記苗出入口の外側において苗を載置保持する苗受け台と、を備えてあることを特徴とする。 【0007】(作用) 上記構成によると、苗出入口から苗を差し込み、苗搬出入機構によって内方に送り込むことで、苗出入口の高さに合わせて配置させた苗載置枠に複数枚の苗を順次縦列状に搬入することができ、一段の苗載置枠への苗搬入が終了すると、可動枠を一段上昇させて次の苗載置枠を苗出入口の高さにセットし、この段の苗搬入を行い、以下同様にして複数段の苗載置枠への苗搬入を行うことができる。この際、苗出入口の前に配備された苗受け台は差し入れる苗の仮り置き台として利用できる。 【0008】また、複数段の苗載置枠に積込んだ苗を取り出す際には、苗出入口の高さに合わせて配置させた苗載置枠の苗を、苗搬出入機構によって苗出入口から苗受け台の上に苗を送りだすことができ、作業者は苗受け台上に搬出された苗を自由に運び出すことができる。そして、一段の苗載置枠への苗搬出が終了すると、可動枠を一段下降させて次の苗載置枠を苗出入口の高さにセットし、この段の苗搬出を行い、以下同様にして複数段の苗載置枠からの苗搬出を行うことができる。 【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明によると、複数段の苗載置枠への苗の積込み作業を能率良く行うことができるとともに、圃場へ運んだ苗の取り出しも容易となり、田植機への苗供給作業を能率よく、かつ、簡便に行うことができる、取扱い性に優れた苗供給装置を構成することができた。 【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕 【0011】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記苗載置枠に、苗を左右2列に、かつ、前後方向に複数枚縦列収容可能に構成するとともに、独立的に作動する前記苗搬出入機構を左右2組装備してある。 【0012】(作用) 上記構成によると、各段での苗の縦列積込みおよび搬出を左右の苗搬出入機構を用いて独自に行うことができ、二人の作業者が積込み作業あるいは搬出作業を行う際に、互いのタイミングを取り合って同時に挿入したり同時に取り出すような配慮は不要である。 【0013】(効果) 従って、請求項2に係る発明によると、二人の作業者による積込みおよび搬出を軽快かつ能率よく行うことができる。 【0014】〔請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕 【0015】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項1または2の発明において、前記主枠の下端にキャスタ車輪を差込み装着および抜き外し可能に構成してある。 【0016】(作用) 上記構成によると、育苗施設などの苗供給元においては、キャスタ車輪を主枠の下端に差込み装着して自由に手押し移動させることができ、軽トラックなどの運搬車両の荷台に積載して移動する際には、工具を用いる必要なくキャスタ車輪を抜き外して主枠を安定よく積載できる。 【0017】(効果) 従って、請求項3に係る発明によると、簡単な操作で主枠を使用状態に合わせた好適な形態にして取り扱うことができ、実用上の利便性の優れたものとなる。 【0018】〔請求項4に係る発明の構成、作用および効果〕 【0019】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか一項の発明において、前記主枠における支柱に作用するガイドローラを前記可動枠に備えて、可動枠の前後左右への移動を阻止するよう構成してある。 【0020】(作用・効果) 上記構成によると、主枠を構成する支柱自体をガイドローラに対するガイドレールに利用でき、専用のガイドレールが不要となり構造の簡素化および軽量化に有効となる。 【0021】〔請求項5に係る発明の構成、作用および効果〕 【0022】(構成) 請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか一項の発明において、前記苗出入口の内奥に苗存否検出手段を配備し、その苗検知に基づいて前記苗搬出入機構を搬入作動させ、苗非存在の検知に基づいて前記苗搬出入機構を停止させるように苗搬出入機構の制御手段を構成してある。 【0023】(作用) 上記構成によると、搬入作業において、苗出入口に苗を差し込むだけで自動的に苗搬出入機構が苗を1枚づつ引き込んで、順次整列収容してゆく。 【0024】(効果) 従って、請求項5に係る発明によると、苗の搬入作業を能率良く行うことができ、多量の苗を搬入を短時間で行うことができる。 【0025】〔請求項6に係る発明の構成、作用および効果〕 【0026】(構成) 請求項6に係る発明は、請求項5記載の発明において、前記苗出入口に臨む苗載置枠に設定枚数の苗が搬入されたことを検知する検知手段を備え、この検知手段によって設定枚数の苗の搬入が検知されると前記可動枠を1段上昇させるよう、苗搬入枚数の検知手段と前記昇降駆動機構とを連係してある。 【0027】(作用) 上記構成によると、1段の苗搬入が終了すると、自動的に可動枠が1段上昇されて、整列搬入された苗群を苗載置枠に支持して上昇し、次段の搬入に備える。 【0028】(効果) 従って、請求項6に係る発明によると、複数段に亘る苗搬入作業を極めて能率良く行うことができ、多量の苗を搬入を一層短時間で行うことができる。 【0029】〔請求項7に係る発明の構成、作用および効果〕 【0030】(構成) 請求項7に係る発明は、請求項6の発明において、前記検知手段を、前記苗存否検出手段の苗検知作動の回数を計数するものに構成してある。 【0031】(作用) 上記構成によると、苗出入口に臨む苗載置枠に設定枚数の苗が搬入されたことを検知するのに、苗存否検出用のリミットスイッチなどの専用の検出手段を苗載置枠の奥端に配備するようなことをしなくても、苗挿入の回数を計数することで簡単に検知することができる。 【0032】(効果) 従って、請求項7に係る発明によると、検知手段の数や、その配線を省略でき、コストの低減に有効となる。 【0033】〔請求項8に係る発明の構成、作用および効果〕 【0034】(構成) 請求項8に係る発明は、請求項1ないし7のいずれか一項の発明において、前記昇降駆動機構を人為操作される昇降指令手段によってのみ作動させる「設置モード」と、前記苗存否検出手段の検出作動に基づいて前記苗搬出入機構の搬入作動と前記昇降駆動機構の上昇作動とを制御して各段の苗載置枠に苗を整列搬入してゆく「搬入モード」と、前記苗受け台に備えた苗存否検出手段の苗検出作動に基づいて前記苗搬出入機構の搬出作動を制御するとともに、前記苗搬出入機構に近傍に配備した苗存否検出手段の検出作動に基づいて前記昇降駆動機構の下降作動を制御して、下段側の苗載置枠から苗を順次搬出して前記苗受け台上に送り出してゆく「搬出モード」とを択一的に選択するモード選択手段を備えてある。 【0035】(作用) 上記構成によると、「設置モード」を選択して可動枠を任意に小孔させることで、例えば可動枠に作用させるスタンドを利用して、主枠を昇降させることができ、運搬車両の荷台への積込降ろしを軽快に行うことが可能となる。また、「搬入モード」を選択することで、苗供給元での苗の搬入を能率よく行うことができるとともに、「搬出モード」を選択することで、圃場へ運び込んでの苗供給も能率よく行うことができる。 【0036】(効果) 従って、請求項8に係る発明によると、田植機への苗供給に係わるあらゆる作業を、それぞれの作業に好適な状態に設定して行うことができ、苗供給作業全体の能率向上に有効である。 【0037】〔請求項9に係る発明の構成、作用および効果〕 【0038】(構成) 請求項9に係る発明は、請求項1ないし8のいずれか一項の発明において、前記苗受け台の左右方向端部に、延長台を片持ち状に連設するための連結手段を備えてある。 【0039】(作用) 上記構成によると、苗受け台の左右方向端部に、延長台を片持ち状に連設することで、苗出入口から送り出された苗を苗受け台および延長台を用いて遠くまで送ることができる。 【0040】(効果) 従って、請求項9に係る発明によると、圃場内の田植機が農道に十分近づけない時でも、容易に苗を供給できる。 【0041】〔請求項10に係る発明の構成、作用および効果〕 【0042】(構成) 請求項10に係る発明は、請求項9の発明において、前記延長台を前記苗受け台上に重ねた状態にして格納保持可能に構成してある。 【0043】(作用・効果) 上記構成によると、延長台を苗受け台上に重ねて嵩低く安定的に格納できるので、圃場への行き帰り移動時に延長台を簡単容易に持ち運びでき、実用上の利便性が高い。 【0044】〔請求項11に係る発明の構成、作用および効果〕 【0045】(構成) 請求項11に係る発明は、請求項1ないし10のいずれか一項の発明において、前記苗受け台における後端部に、苗を地面に整列載置してゆくための案内レールを上下揺動自在に連結するための連結手段を備えてある。 【0046】(作用) 上記構成によると、苗受け台における後端部に案内レールを上下揺動自在に連結して、その遊端を路面に追従接地させ、この案内レールに所定枚数の苗を案内整列させた後、運搬車両を移動させることで、圃場横の農道脇の苗補給予定箇所に所定枚数の苗を整列して置いておくことができる。 【0047】(効果) 従って、請求項11に係る発明によると、苗補給予定箇所へ苗を並べ置く作業が簡単容易となり、大きい圃場での苗供給に有効に利用できる。 【0048】〔請求項12に係る発明の構成、作用および効果〕 【0049】(構成) 請求項12に係る発明は、請求項11の発明において、前記案内レールを屈伸可能に構成するとともに、折り畳んだ案内レールを前記苗受け台の上方に起立格納可能に構成してある。 【0050】(作用・効果) 上記構成によると、長い案内レールでも苗受け台上に嵩低く格納できるので、圃場への行き帰り移動時に案内レールを簡単容易に持ち運びでき、実用上の利便性が高い。 【0051】〔請求項13に係る発明の構成、作用および効果〕 【0052】(構成) 請求項13に係る発明は、請求項8ないし10のいずれか一項の発明において、前記モード選択、昇降駆動機構の昇降設定、各作動部位の起動あるいは停止、等を行う操作具類を備えた操作ボックスを、前記主枠における前記苗受け台側の左右中央部位に配備してある。 【0053】(作用・効果) 上記構成によると、操作ボックスはどこからでも容易に手が届く位置にあり、延長台や案内レールを苗受け台の左右いずれに連結しても、各種操作具を確実迅速に操作して、能率的な作業を行うことができる。 【0054】 【発明の実施の形態】図27に、本発明に係る苗供給装置Aの使用状態での側面図が示されている。この苗供給装置Aは運搬車両の一例である軽トラックTの荷台tdに積載され、育苗センターなどの苗供給元と圃場との間を行き来して圃場にある田植機Bに対する苗供給を行う。 【0055】図1〜図4に示すように、苗供給装置Aは、基本的には、主枠10と、この主枠10の内部において昇降可能に配備された可動枠20と、この可動枠20を強制的に上昇および下降させる昇降駆動機構30と、可動枠20に吊り下げ支持される中抜き枠状の上下5段の苗載置枠40と、主枠10の下部一端に形成された苗出入口11から苗載置枠40に苗Pを水平方向に搬入および搬出する苗搬出入機構50と、苗出入口11の外側において苗Pを載置保持する苗受け台60と、を備えている。なお、前記苗Pは育苗箱に収容された状態で取扱われる。 【0056】前記主枠10は、四隅の主柱12、横枠13、前後枠14、および、中間の支柱15、などの部材を組み合わせ連結して中空状に構成されたものであり、全体が上下二分割構造となっており、上側主枠と下側主枠を組み上げた後、主柱12部位においてブラケット16を介してボルト連結して所定の高さに組み上げられるようになっている。 【0057】この主枠10の下端部の四隅には、キャスター車輪17を装着するためのボス18が設けられるとともに、このボス18には、図18に示すように、下方から挿入されたキャスター車輪17の支軸17aを弾性的に係止保持するスプリング・ボール式のデテント機構19が備えられ、キャスター車輪17を工具なしで簡単に挿抜することが可能となっている。 【0058】前記可動枠20は、中抜き矩形に構成されており、その左右側辺の前後二箇所に装備したガイドローラ21,22、および、23を中間の支柱15に作用させることで、この可動枠20が前後および左右に振れることなく平行に昇降されるよう案内されている。 【0059】前記昇降駆動機構30は、正逆転可能な電動モータからなる昇降モータ31によって駆動されるネジ軸32と、前記可動枠20の左右側辺の前後中央部位に備えたナット部33とからなり、左右のネジ軸32を同期して正逆転駆動することで、可動枠20を強制的に上昇駆動および下降駆動するよう構成されている。 【0060】前記苗載置枠40は、横長姿勢の苗Pを左右2列に並べて前後方向に6枚づつ、縦列状態に載置収容できる中向き枠状に構成されたものであり、左右側辺の前後に装備したガイドローラ41を中間支柱15に転動作用させることで、平行に上下動できるよう案内されている。そして、5段の苗載置枠40のそれぞれが、屈伸自在なチェーンリンク42を介して前記可動枠20に連結支持されており、可動枠20が下限まで下降した状態では5段の苗載置枠40が主枠10内の底部に積み重ね収容され、可動枠20が上昇することで、上段の苗載置枠40から順に、一定上下間隔をもって吊り上げ上昇されるようになっている。 【0061】前記苗搬出入機構50は主枠10内の下部に左右2組配備されており、各苗搬出入機構50は、苗載置枠40に形成された左右の中抜き空間に収まる大きさに構成されている。そして、各苗搬出入機構50は、前後水平に巻掛け配備された左右一対づつの搬送ベルト51、各ベルト対を駆動する正逆転可能な電動モータからなる搬送モータ52、ベルト案内ローラ53、等で構成されるとともに、苗出入口11側の駆動軸54には、搬送ベルト51の上側搬送面より少し上方に突出する外径を有するとともに外周面に滑り止めの凹凸が形成されたゴムローラ55が取付けられている。また、苗出入口11の下縁には、その全幅に亘って遊転ローラ56が設けられ、苗Pの出し入れの円滑化が図られるとともに、苗出入口11の上部には、各苗搬出入機構50に対応して棒状のゲート57が支点a回りに揺動可能に配備され、苗出入口11をゲート57によって開閉するよう構成されている。 【0062】前記苗受け台60は、苗出入口11の下縁レベルに合わせた高さで、後向きに張出し設置されており、前後の支持枠61に亘って多数の遊転ローラ62が左右適当間隔をもって架設された構造となっている。ここで、各遊転ローラ62の端部62aは半球状に形成され、苗Pの前後移動を妨げることがないように考慮されている。そして、前側の支持枠61から突設したフック部61aが遊転ローラ56の支軸56aに上下揺動可能に係止されるとともに、後側の支持枠61と主枠10の下端近くとに亘ってステー63が斜めに架設され、このステー63と主枠10との連結位置をアジャストボルト64によって前後に調節することで、苗受け台60の張出し角度を微調節できるようになっている。 【0063】また、前記主枠10の後端に形成された苗出入口11の上方における左右中央部には、操作ボックス70が配置されている。図12に示すように、この操作ボックス70には、電源スイッチ71、スタートスイッチ操作用の起動ボタン72、ストップスイッチ操作用の停止ボタン73、モード切替えダイヤル74、および、上昇・下降スイッチ75が備えられ、苗受け台60上方の左右方向中央箇所で各種の操作を行えるようになっている。 【0064】また、前記主枠10および苗受け台60には、以下に説明するように、制御用の各種検出手段が備えられている。 【0065】主枠10の左右には、可動枠20の上昇限度を規制するための上限リミットスイッチLS1 と、可動枠20の下降限度を規制するための下限リミットスイッチLS2 がそれぞれ配備されるとともに、各段の苗載置枠40を苗搬出入機構50に対して所定高さ位置にセットするための位置決めリミットスイッチLS3 が装備されており、上限リミットスイッチLS1 および下限リミットスイッチLS2は、可動枠20の左右に設けられた図示しない操作片によって接当操作されるとともに、位置決めリミットスイッチLS3 は、各段の苗載置枠40の左右に設けられた図示しない操作片によって接当操作されるようになっている。 【0066】図9に示すように、苗出入口11の内部の左右には、苗Pの挿入および通過を検出するための苗通過リミットスイッチLS4 と、これを操作する検出レバー81が備えられている。この検出レバー81は上下揺動可能かつ上方に付勢突出されており、苗Pが苗出入口11に挿入されると、その育苗箱PCによって検出レバー81が押し下げ揺動されて、前記苗通過リミットスイッチLS4 がオン操作されるようになっている。 【0067】図11に示すように、主枠10の下部の左右には、苗搬出入機構50で搬出処理を受けている苗載置枠40上での苗Pの存否を検出する搬出完了リミットスイッチLS5 と、これを操作する検出レバー82が備えられている。この検出レバー82は苗搬出入機構50の略全長に亘って長く配備されるとともに、上下揺動可能かつ搬送面より上方に付勢突出されており、搬送ベルト51上の苗Pが存在していると、その育苗箱PCによって検出レバー82が押し下げ揺動されて、前記搬出完了リミットスイッチLS5 がオン操作されるようになっている。 【0068】図10に示すように、前記苗受け台60には、苗Pの載置状態を検出して前記苗搬出入機構50の搬出作動を停止する搬送停止リミットスイッチLS6 と、これを操作する4本の検出レバー83が備えられている。各検出レバー83は、苗受け台60の横長手方向に沿って支架した支軸84から延出されて台上に付勢突出されており、苗受け台60に載置された苗Pの育苗箱PCによっていずれかの検出レバー83が押し下げ回動されると、前記搬送停止リミットスイッチLS6がオン操作されるようになっている。 【0069】本発明に係る苗供給装置Aの主たる構成は以上のようであり、作業を行うに際しては、先ず、電源スイッチ71を入れ、モード切替えダイヤル74を操作して、「設置モード」、「搬入モード」、あるいは「搬出モード」のいずれかを選択する。以下に各モードでの作動について説明する。 【0070】〔設置モード〕このモードは、主として地上に置いた苗供給装置Aを軽トラックTの荷台tdに積み込む場合と、荷台tdの苗供給装置Aを地上に降ろす場合、に利用されるものであり、その動作フローが図13に示されている。 【0071】すなわち、上昇−下降スイッチ75を「上昇」に切替え (♯01) 、起動ボタン72を押し操作してスタートスイッチをオンすると (♯02) 、昇降モータ31が正転作動して可動枠20が駆動上昇される (♯03) 。ここで、可動枠20が上限に到達するまでに停止ボタン73を押し操作してストップスイッチをオンすると(♯04) 、昇降モータ31が停止する (♯05) 。また、停止ボタン73を押し操作することなく上昇を続行させると、可動枠20に備えた舌片23が主枠10に備えた上限リミットスイッチLS1 に作用して (♯06) 、昇降モータ31が停止する (♯05) 。なお、可動枠20が下限から上限にまでの全ストロークを上昇するのに要する標準的な所要時間より長い設定時間(例えば15秒)以上に上昇駆動がなされても上限に到達しないことが認識されると (♯07) 、上昇を阻害するトラブルが発生しているものと判断して、強制的にモータ駆動が停止される (♯08) 。ここで、停止ボタン73を押し操作すれば元に戻って次に示す下降操作が可能となり、停止ボタン73を押し操作しなければ可動枠20は昇降モータ31が停止した位置に保持される (♯09) 。 【0072】上昇−下降設定スイッチ75を「下降」に切替え (♯01) 、起動スイッチ72を押し操作してスタートスイッチをオンするとすると (♯10) 、昇降モータ31が逆転作動して可動枠20が下降する (♯11) 。この場合も、可動枠20が下限に到達するまでに停止ボタン73を押し操作してストップスイッチをオンすると(♯12) 、昇降モータ31が停止する (♯13) 。また、停止ボタン73を押し操作することなく下降を続行させると、可動枠20に備えた舌片24が主枠10に備えた下限リミットスイッチLS2 に作用して (♯14) 、昇降モータ31が停止する (♯13) 。また、下限に到達しなくても搬出完了リミットスイッチLS5 がオンすることが感知されることによっても (♯15) 、昇降モータ31が停止する (♯13) 。なお、可動枠20が上限から下限にまで下降するのに要する標準的な所要時間より長い設定時間(例えば11秒)以上に上昇駆動がなされても下限に到達しないことが認識されると (♯16) 、下降を阻害するトラブルが発生しているものと判断して、強制的にモータ駆動が停止される (♯08) 。 【0073】次に、この「設置モード」を選択して、苗供給装置Aを軽トラック(運搬車両)Tの荷台tdに積み込む場合の手順を図16および図17に基づいて説明する。 【0074】■ 図16(イ)に示すように、積み込みに際しては、先ず、主枠10の下端にキャスター車輪17を装着した空の苗供給装置Aを地上の適所に配備し、可動枠20を上限あるいはその近くまで上昇させ、上昇した可動枠20の左右両側辺の下部に左右からスタンド84の上端支持部84aを差し入れる。 【0075】■ 次に、図16(ロ)に示すように、可動枠20を強制下降させると、可動枠20は左右スタンド84の上端支持部84aに下方から受け止め支持されて下降が阻止されるので、相対的に主枠10が上昇される。この際、上昇された主枠10の下端からキャスター車輪17を抜き取る。 【0076】■ 次に、図17(ハ)に示すように、軽トラックTを後退移動させ、左右のスタンド84を用いて浮上支持された主枠10の下に荷台tdを差し入れる。 【0077】■ 次に、図17(ニ)に示すように、左右のスタンド84に受け止め支持された可動枠20を上昇操作することで主枠10を相対的に下降させ、軽トラックTの荷台tdに主枠10を載置させる。 【0078】■ 更に可動枠20を上昇操作すると、可動枠20はスタンド84の上端支持部84aから浮上し、スタンド84と取り外すことで苗供給装置Aの荷台tdへの積み込みが完了する。 【0079】なお、苗供給装置Aを荷台tdから降ろす場合には、上記作動を逆に行うことになる。 【0080】〔搬入モード〕このモードは、育苗施設などにおいて苗供給装置Aに苗Pを積載収容する時に利用されるものであり、その動作フローが図14に示されている。 【0081】すなわち、可動枠20を下降して最上段の苗載置枠40を主枠10の下部に開口した苗出入口11に対向させた状態にセットした後、前記苗出入口11から苗Pを苗搬出入装置50の始端部に差し入れると (♯21) 、育苗箱PCが検出レバー81に作用して苗通過リミットスイッチLS4 がオン操作され (♯22) 、カウンタによって1回計数されるとともに、設定小時間(例えば0.4秒)の後に、搬送モータ52の正転によって搬送ベルト51が搬入回転駆動され、苗Pが引き込み搬送されてゆく (♯23〜♯25) 。 【0082】カウンタが所定回数(この場合6回)に満たない場合には引き込み搬送が続行され、苗Pが検出レバー81を通過して苗通過リミットスイッチLS4 がオフされると搬送ベルト51が停止される (♯26〜♯28) 。 【0083】上記操作を繰り返すことで左右の苗搬出入装置50上ににそれぞれ6枚づつ苗Pを搬入してゆくことができる。そして、6枚目の苗Pが搬入されたことがカウンタで計数されると、所定時間(例えば2.5秒)の後に搬送ベルト51が停止される (♯26〜♯29) 。これによって、最奥の搬入された苗Pは苗載置枠40の奥壁40aに受け止められ、以降に搬入された苗Pは縦列状態に順次突き合わされて収容される。 【0084】上記搬入作動は左右の苗搬出入装置50で各別に実行され、両苗搬出入装置50でそれぞれ6枚づつの搬入が完了したことが計数されると、つまり、最上段の苗載置枠40に12枚の苗Pが搬入されると、可動枠20が上限にないことを確認した後、昇降モータ31が上昇回転されて、可動枠20の上昇が行われる (♯30〜♯31) 。 【0085】可動枠20が上昇されると最上段の苗載置枠40が吊り上げ移動され、両苗搬出入装置50上の12枚の苗Pが苗載置枠40に支持されて上昇する。そして、最上段の苗載置枠40が所定の高さにまで上昇したことが位置決めリミットスイッチLS3 で検知されると可動枠20の上昇が停止され、この時、2段目の苗載置枠40が所定の搬入高さに位置するとともに、カウンタがリセットされて最初の状態に戻り、2段目の苗載置枠40への搬入が可能となる (♯33〜♯35) 。以後、上記操作を繰り返して、5段の苗載置枠40に順次苗搬入を行うことで、最大60枚の苗Pを積載収容することができる。 【0086】なお、4段目の苗載置枠40へ苗Pを収容して可動枠20を上昇させる時には、上限リミットスイッチLS1 がオン操作されて (♯36) 、可動枠20の上昇が停止されるとともにカウンタがリセットされ (♯34, ♯35) 、最下段(5段目)の苗搬入が可能となる。そして、この最下段での6枚の苗搬入が検知されると、再度、上限リミットスイッチLS1 のオン状態を検知して (♯30) 、苗搬入が終了する (♯37) 。 【0087】また、可動枠20を上昇駆動している際に、設定時間(例えば15秒)以上経過しても位置決めリミットスイッチLS3 がオン操作されない時には、異常停止が実行される (♯32, ♯38) 。 【0088】苗Pの積載が終了すれば、ゲート47を振り下げて、苗出入口11からの苗Pの脱落を阻止した状態で軽トラックTを圃場へ移動させる。この際、最上段から4段目までの苗Pは苗載置枠40に受け止め支持されているが、最下段における苗Pは、苗載置枠40によって左右および奥端で位置決めされているだけで、苗重量は苗搬送機構50に支持されているので、昇降駆動機構30は4段分の荷重負荷に対する能力があればよい。 【0089】〔搬出モード〕このモードは、軽トラックTを圃場横の農道に乗り入れて、苗供給装置Aに積載収容した苗Pを取り出す際に利用されるものであり、その動作フローが図15に示されている。 【0090】起動ボタン72を押してスタートスイッチをオン操作すると (♯41) 、左右の苗搬出入装置50の搬送モータ52がそれぞれ起動されて、搬送ベルト51が搬出方向に回転し、最下段に収容された苗P群の最前端の2枚が先ず苗出入口11の左右から苗受け台60上に送り出される (♯42) 。この際、搬送ベルト51だけでは搬送終端で苗載置荷重が小さくなってスリップが発生してしまうが、やゝ大径で滑り止め外周面を有するゴムローラ55がスリップなく苗Pを確実に搬出する。そして、苗受け台60上に送り出された苗Pが4本の検出レバー83のいずれを押し下げても搬送停止リミットスイッチLS6 がオン操作されて、搬送ベルト51が停止される (♯43, ♯44) 。そして、苗受け台60上の苗Pをすべて取り除くと、検出レバー83が復元して搬送停止リミットスイッチLS6 がオフ復帰し (♯45) 、これによって再び苗搬出入装置50が作動して苗Pの搬出が行われる。 【0091】両苗搬出入装置50によって最下段の苗搬出が終了して左右の搬出完了リミットスイッチLS5 が共にオフになり (♯46) 、その後、所定時間( 例えば2秒)経過すると (♯47) 、可動枠20が下限にないことが確認された上で (♯48) 、両苗搬出入装置50が停止されるとともに (♯49) 、可動枠20の下降が開始される (♯50) 。 【0092】可動枠20が下降開始されると、位置決めリミットスイッチLS3 および下限リミットスイッチLS2 がオン操作されない間は下降が続行され (♯50〜♯54)、下から2段目の苗載置枠40が所定時間(例えば11秒)内に搬出用の高さに至って、位置決めリミットスイッチLS3 がオン操作されると下降が停止し (♯51〜♯53,♯55) 、再び苗搬出入装置50が起動されて、上記苗搬出が行われる。また、可動枠20が下降されている途中で搬出完了リミットスイッチLS5 が何らかの理由でオン操作されると、所定時間(例えば2.5秒)の間は下降が続行されて、所定時間後に下降が停止される (♯54, ♯56,♯55) 。 【0093】なお、可動枠20が下降開始されてから前記所定時間( 例えば11秒)経過しても位置決めリミットスイッチLS3 がオン操作されないことが認識されると、異常停止が実行される (♯50, ♯51, ♯57) 。 【0094】上から2段目の苗載置枠40の苗Pが全て搬出されて可動枠20が下降されると、位置決めリミットスイッチLS3 がオン操作される前に下限リミットスイッチLS2 がオン操作されて下降が停止され( ♯53, ♯55) 、最上段の苗載置枠40の苗Pが全て搬出されたことが検知されると( ♯46) 、下限リミットスイッチLS2 のオン状態を確認して搬出作動が終了する (♯48, ♯58) 。 【0095】なお、フロー図には示されていないが、どの時点でも停止ボタン73を押し操作してストップスイッチをオンすると、作動は停止する。再始動するには、「設置モード」を選択して苗載置枠40を適正な位置にまで昇降した後、「搬出モード」に戻して起動ボタン72を押し操作してスタートスイッチをオンすればよい。 【0096】苗受け台60に搬出された苗Pを田植え作業用に供給する形態のいくつかを以下に説明する。 【0097】基本的には、補助作業者が苗受け台60上の苗Pを取り出して、畦際まで来ている田植機の運転者に手渡す。この場合、必要に応じて育苗箱PCの収容された苗本体をすくい板を介して取り出して運転者に手渡す。 【0098】また、図19に示すように、田植機Bが畦際に接近させられない場合、苗受け台60の端部に梯子状に構成した延長台90を連結することができるようになっている。つまり、図22に示すように、苗受け台60における前後の支持枠61の左右両端部に設けたフック65に、延長台90の端部に設けたピン91を係入し、延長台90の端部を苗受け台60の端部に接当させることで、延長台90を苗受け台60の端部に片持ち状に延長連結することが可能となっている。 【0099】ここで、延長台90は、横長の中抜き周枠92に複数の小径遊転ローラ93を左右間隔をもって並列装着したものであり、苗受け台60の端部に備えた接当ボルト66を進退調節することで、延長台90の角度を調節することが可能となっている。 【0100】また、図21に示すように、延長台90の遊端側には屈折した板バネ製の係止片94が備えられるとともに、苗受け台60の支持枠61には前記係止片94を係入するスリット67が形成されており、延長台90をフック65に係止した状態で、延長台90全体をピン91周りに上方に約180度回動させて、係止片94をスリット67に弾性係合することで、延長台90を苗受け台60上に折り込み格納して保持できるようになっている。 【0101】また、図23および図24に示すように、圃場横の農道に苗を所定枚づつ並べ置いてゆく形態で苗供給するために、苗受け台60の後端部に梯子状の案内レール100を連結することができるようになっている。つまり、苗受け台60における後側支持枠61の左右には、左右一対づつ2組のレール連結フック68が設けられ、その左右いずれかの組のレール連結フック68に、案内レール100の一端に横架した連結杆101を上方から係止するようになっている。また、レール連結フック68の側面には板バネ製の外れ止め金具69が回動自在に装備されており、レール連結フック68に係止した連結杆101の上から外れ止め金具69をかぶせて、その先端を固定係止ピン68aに弾性係止しておくことで、案内レール100がレール連結フック68から不用意に外れるのを阻止するよう構成されている。 【0102】前記案内レール100には、苗Pを摺動可能に受け止めるレール棒102と、苗Pを左右から案内する側部レール103が備えられるとともに、その遊端側下部の左右には接地追従用の車輪104が装備されるとともに、レール下端に到達した苗Pを円滑にかつ前後に重ならないように地上に案内するための案内板105が上下回動可能に装着されている。また、この案内レール100は、その中間部で山形に折り込み可能、かつ、直線状に伸展可能に構成されており、図26および図27に示すように、案内レール100の基端に回動自在に備えたU形杆106をレール連結フック68に係止保持した状態で、折り込んだ案内レール100全体を振り上げて主枠10にもたれ掛けさせるとともに、張りバンド107を掛けることで、嵩低く格納運搬できるようになっている。なお、図25(ロ)に示すように、U形杆106を用いて案内レール100を一段低く連結することもできる。 【0103】なお、軽トラックTを止めて所定枚数の苗Pを案内レール100に流し込んだ後、軽トラックTを前進することで、案内レール100上の苗Pを縦列状態で路上に並べ置くことができ、このような処理を圃場横の苗補給予定箇所ごとに行うのである。 【0104】本発明は、以下のような形態で実施することもできる。 【0105】(1) 可動枠20を強制昇降する前記昇降駆動機構30として、上下に回動駆動されるチェーン、流体シリンダ、あるいは、その他のアクチュエータを利用することもできる。 (2) 運搬車両の荷台に人力で積み降ろしできる程度に苗供給装置A全体を軽量に構成できれば、スタンドを用いて主枠10を昇降させることがないので、昇降駆動機構30は必ずしも可動枠20を強制下降駆動する必要はなく、可動枠20を駆動上昇し、自重で下降させる形態でもよい。 (3) 上記実施形態では、苗Pの搬入および搬出に連動して苗載置枠を自動的に昇降させているが、簡易かつ安価に構成する必要がある場合には、人為的なスイッチ操作で昇降駆動機構30および苗搬出入機構50を作動させるよう構成してもよい。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
|
| 【出願日】 |
平成11年4月30日(1999.4.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
|
| 【公開番号】 |
特開2000−316323(P2000−316323A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月21日(2000.11.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−125250 |
|