| 【発明の名称】 |
田植機の苗載台シューの配置構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 祐一
【氏名】松岡 秀樹
【氏名】土井 邦夫
【氏名】前川 智史
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| 【要約】 |
【課題】多条植え型の田植機で苗載台を折り畳み式とした場合、延長レールを折り畳んで収納状態にあるにもかかわらず操作ミスなどで苗載台を外方に横送りした際には、最外側の苗載台シューが固定側レールの端部から脱落し、そのあと苗載台が反転して機体側に戻る時に、脱落した苗載台シューが固定側レール端部に引っかかり破損する、という問題があった。
【解決手段】苗載台シュー87のうち最外側の苗載台シュー87cについては、苗載台16を摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態であっても、延長レール18eを除いた下ガイドレールの固定部分18f上に少なくとも一部分を係止可能な位置に最外側の苗載台シュー87cを配設した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗載台の左右幅方向の長さを縮小可能にすると共に、該苗載台の下部を左右摺動可能に支持する下ガイドレールの両側を分割して延長レールとし、該延長レールを折り畳み可能な構成とした田植機において、苗載台下端には前記下ガイドレールに係合し苗載台を支持する複数の苗載台シューを設け、該最外側に位置する苗載台シューを、前記苗載台の摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態で、前記固定側の下ガイドレール上に少なくとも一部分を係止したことを特徴とする田植機の苗載台シューの配置構造。 【請求項2】 苗載台の左右幅方向の長さを縮小可能にすると共に、該苗載台の下部を左右摺動可能に支持する下ガイドレールの両側を分割して延長レールとし、該延長レールを折り畳み可能な構成とした田植機において、延長レール長を苗載台分割単位の略半分とし、該苗載台下端には前記下ガイドレールに係合し苗載台を支持する複数の苗載台シューを設け、該最外側に位置する苗載台シューを、最外側に位置させた状態の前記苗載台分割単位の左右中央よりも機体内側に配設したことを特徴とする田植機の苗載台シューの配置構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機機の苗載台の左右一側または両側を取り外して収納し、両側の延長レールも折り畳んで左右幅を狭める田植機において、該延長レールを折り畳んだ後に誤って苗載台を横送りした場合であっても、苗載台シューがレール端から外れて、苗載台が反転して戻る時に、この外れた苗載台シューがレール端に引っかかり破損することがないようにした田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、多条植え型の田植機においては、搬送や移動や格納する場合には、苗載台が左右横方向にはみ出し、苗載台が邪魔になることがあるので、苗載台やガイドレールを折り畳めるように構成した技術が公知となっている。この場合、下ガイドレールの両側を分割して延長レールとし、該延長レールを折り畳む構成にすると共に、苗載台下端には、前記下ガイドレールに係合し苗載台を支持してスムーズに摺動できるようにする苗載台シューを複数設け、該苗載台シューのうち最外側の苗載台シューについては、苗載台を横送りした際に前記延長レール上まで移動するような位置関係となっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そのため、延長レールを折り畳んで収納状態にあるにもかかわらず、操作ミスなどにより苗載台を外方に横送りした際には、前記最外側の苗載台シューが、延長レールより内方にある固定側の下ガイドレール(以下「固定側レール」とする)の端部から脱落し、そのあと苗載台が反転して機体側に戻る時に、脱落した苗載台シューが固定側レール端部に引っかかり破損する、という問題があった。本発明は、かかる問題を解決するものであり、たとえ延長レールを折り畳んだ状態であっても苗載台シューを破損する恐れのないようにする技術を提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、請求項1においては、苗載台の左右幅方向の長さを縮小可能にすると共に、該苗載台の下部を左右摺動可能に支持する下ガイドレールの両側を分割して延長レールとし、該延長レールを折り畳み可能な構成とした田植機において、苗載台下端には前記下ガイドレールに係合し苗載台を支持する複数の苗載台シューを設け、該最外側に位置する苗載台シューを、前記苗載台の摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態で、前記固定側の下ガイドレール上に少なくとも一部分を係止したものである。 【0005】請求項2においては、苗載台の左右幅方向の長さを縮小可能にすると共に、該苗載台の下部を左右摺動可能に支持する下ガイドレールの両側を分割して延長レールとし、該延長レールを折り畳み可能な構成とした田植機において、延長レール長を苗載台分割単位の略半分とし、該苗載台下端には前記下ガイドレールに係合し苗載台を支持する複数の苗載台シューを設け、該最外側に位置する苗載台シューを、最外側に位置させた状態の前記苗載台分割単位の左右中央よりも機体内側に配設したものである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は左右方向の長さを縮小できる苗載台を備えた田植機の全体側面図、図2は分割苗載台を主苗載台上に載せて収納した状態を示す後面図、図3は植付部の側面図、図4は下ガイドレールによる苗載台の支持部分の側面拡大図、図5は苗載台シュー、下ガイドレール等を示す斜視図、図6は両側に延長レールを設けた下ガイドレールの平面図、図7は分離した状態の苗載台の背面図、図8は固定側レール上に少なくとも一部を係止可能な最外側の苗載台シュー位置を示す苗載台の正面図であり、(a)は機体中央に配置した状態の苗載台の正面図、(b)は摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態の苗載台の正面図、図9は最外側の苗載台プレートの幅中央よりも機体内側にある最外側の苗載台シュー位置を示す苗載台の正面図であり、(a)は機体中央に配置した状態の苗載台の正面図、(b)は苗載台を摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態の苗載台の正面図である。 【0007】まず、本発明に係わる苗載台シューの配置構造を有する乗用田植機の全体構成について、図1乃至図3により説明する。図1に示すように、乗用田植機Aは走行部1の後部に昇降リンク機構27を介して植付部4が配置され、該走行部1は車体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、前下部にフロントアクスルケースを介して前輪6を支持させると共に、後部にリヤアクスルケース7を介して後輪8を支持している。そして、前記エンジン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9の両側に予備苗載台10・10を配設し、該ボンネット9後部のダッシュボード5上に操向ハンドル14を配置し、該ボンネット9両側とその後部の車体フレーム3上を車体カバー12で覆い、操向ハンドル14後方位置に座席13を配置し、ボンネット9の両側と座席13前部と、座席13左右両側及び座席13後方をステップとしている。 【0008】そして、前記座席13の側部には走行変速レバー30や植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー31や植付感度調節レバーが配置され、ダッシュボード下部のステップ上には主クラッチペダル32や左右ブレーキペダルが配設され、前記座席13後方には8条用の施肥機33が配設されている。 【0009】また、図1、図3に示すように、前記植付部4は、苗載台16や植付爪17やセンターフロート34やサイドフロート35等から構成されており、前記苗載台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガイドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によって左右往復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18及び上ガイドレール19は植付センターケース20よりフレーム等を介して支持されている。そして、植付センターケース20より連結パイプを介してチェーンケース21を平行に後方へ突出して、該チェーンケース21の後部に一方向に回転させるロータリーケース22を配置し、該ロータリーケース22の両側に一対の植付爪17・17を配置している。こうして、前進走行とともに苗載台16を左右に往復摺動して、この往復動に同期させて植付爪17を駆動して一株分の苗を切り出し、連続的に植え付け作業を行うように構成している。 【0010】また、前記植付センターケース20の前部にローリング支点軸を介して前記昇降リンク機構27と連結され、該昇降リンク機構27はトップリンク25やロワーリンク26等より構成され、座席13下方に配置した昇降シリンダ28によって植付部4を昇降できるようにしている。 【0011】そして、図2に示すように、前記苗載台16は、進行方向右外側の二条分の苗載台を分割して分割苗載台16Dとし、機体中央側の固定された六条分の苗載台を主苗載台16Mとしており、前記分割苗載台16Dを着脱可能に構成して、該分割苗載台16Dを取り外して主苗載台16Mの苗載面側の上に載置係合して収納可能に構成している。また、前記下ガイドレール18は延長し、この延長した部分は後述する延長レール18eとして前方に回動させ収納できるようにしている。 【0012】次に、前記下ガイドレール18の構造、及びこの下ガイドレール18と本発明に係わる苗載台シューとの係合関係について、図2、図4乃至図6により説明する。まず、前記下ガイドレール18上には、前記主苗載台16M及び分割苗載台16Dからなる苗載台16が左右摺動自在に載置され、図4、図6に示すように、該下ガイドレール18の前部には適宜間隔をおいてフック71・71・・・が固設され、該フック71・71・・・はその前方に配置した回動プレート72・72・・・の凹部にそれぞれ係合されている。該回動プレート72・72・・・の基部は前記チェーンケース21・21・・・に回動自在に軸支した支点軸73に固設され、該支点軸73には植付本数設定レバー74の基部が固設されて前上方へ突出されている。 【0013】このような構成において、前記植付本数設定レバー74を上下に回動することによって、回動プレート72・72・・・が上下に回動され、該回動プレート72・72・・・に係合したフック71・71・・・を介して下ガイドレール18が上下に昇降される。この上下移動によって苗載台16と植付爪17との間の距離が変更されることとなり、苗載台16上に載置された苗マットの切り取り量が変更され、植え付け本数を変更して設定できるようにしている。 【0014】また、図5、図6に示す如く、下ガイドレール18は、本体フレーム18bと、該本体フレーム18bから後方に突出して先端を上方に若干屈曲させたガイドプレート18cとから構成され、該ガイドプレート18cは半条単位で複数に分割されており、隣接するガイドプレート18c・18c間には苗取り口18aが形成されている。そして、苗載台16において、本体16b下辺には、苗載台下レール86が固設され、該苗載台下レール86の下面の凹部86aには、複数個の側面視L字状に構成された苗載台シュー87が嵌装されており、該苗載台シュー87は、その上面に取付ピン87a・87aを突設して、前記凹部86aに設けた取付穴に挿入固定できるようにしている。 【0015】このような構成において、苗載台16は、前記の如く、その上部が前記上ガイドレール19に左右摺動可能に係合される一方、苗載台16の下部については、前記苗載台シュー87下面のフック部87bを、前記下ガイドレール18の本体フレーム18bの上面に係合することにより、苗載台16は、一定の軌道上を、しかも接触面積の小さい苗載台シュー87を介することで円滑に、左右摺動できるようにしている。 【0016】また、下ガイドレール18の左右両側には、延長レール18eを設け、該延長レール18eは折り畳み機構85によって略水平前方、正確には斜め上前方に折り畳めるようにしている。そのため、苗載台16を上方に折り畳んだ後でないと折り畳めなかった従来タイプの延長レールとは異なり、本実施例の延長レール18eは、前側が常に開放された状態にあるため、予め苗載台16を折り畳んでおく必要がなく、いつでも前方へ回動するだけで簡単に折り畳むことができるという優れた長所を有する一方、たとえ延長レール18eが折り畳まれた状態でも苗載台16は左右に摺動できるので、苗載台シュー87を固定側レール18fから脱落しないようにする本発明の技術が一層重要となるのである。 【0017】以上のような構成において、本発明に係わる苗載台シュー87の配置構造について、図7乃至図9により説明する。図7に示すように、苗載台16は主苗載台16M及び分割苗載台16Dとからなる。そのうちの分割苗載台16Dについては、分割可能な2枚の苗載台プレート16c、16dと、該苗載台プレート16c、16dを下辺で連結支持する分割苗載台レール86Dとからなり、一方、前記主苗載台16Mについては、6枚の苗載台プレート16e乃至16jと、該苗載台プレート16e乃至16jを下辺で連結支持する主苗載台レール86Mとから構成される。各苗載台プレートは一条分に相当する幅を有しており、該幅内の苗載台レール86M又は86D下面には、各々一個の苗載台シュー87、又は87cが配設されている。 【0018】そして、図8、図9には、該苗載台シュー87のうち最も外側にある最外側苗載台シュー87cの配置位置について示す。図8(b)に示すように、苗載台16を摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態において、前記固定側レール18f上に少なくとも一部分を係止可能な位置に苗載台シュー87を配設する。すなわち、最外側苗載台シュー87cが、固定側レール18fの外側端18dよりも機体内方、若しくは該外側端18d上に一部分が重なる位置に配設するのである。この配設位置としては、例えば、苗載台16を摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態において、前記外側端18dが苗載台プレート16cの幅中央位置89と一致する場合には、図8(a)中の太矢印で示すように、該幅中央位置89を基準線として幅中央位置89上、あるいはそれよりも機体内方に最外側苗載台シュー87cを配設すればよい。 【0019】このような配置構造とすることにより、延長レール18eを前方に回動して収納した後に誤操作などで苗載台16が最外位置まで横移動した場合であっても、少なくとも外側端18dには最外側苗載台シュー87cが係止されているため、苗載台16が反転して機体側に戻る際に最外側苗載台シュー87cが固定側レール18fに引っかかり破損するという不具合を、未然に防止することができる。 【0020】また、図9には、苗載台16の摺動可能範囲の最外位置が、延長レール18eを伸展させた状態での延長レール18eの最外端に相当し、かつ該延長レール18eの長さが苗載台プレート16の半分の場合を示す。この場合も、図8と同様に、苗載台プレート16cの幅中央位置89を基準線とするが、該幅中央位置89よりも機体内方に最外側苗載台シュー87cを配設するようにする。 【0021】従って、延長レール18eを前方に回動して収納した後に誤操作などで苗載台16が最外位置まで横移動した場合であっても、外側端18dよりも機体内方に最外側苗載台シュー87cが係合されているため、たとえ苗載台16の摺動可能範囲のばらつきが大きくても、最外側苗載台シュー87cが脱落することはなく、反転して機体側に戻る際に固定側レール18fに引っかかり破損する、という不具合を一層確実に防止することができるのである。 【0022】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1においては、苗載台の左右幅方向の長さを縮小可能にすると共に、該苗載台の下部を左右摺動可能に支持する下ガイドレールの両側を分割して延長レールとし、該延長レールを折り畳み可能な構成とした田植機において、苗載台下端には前記下ガイドレールに係合し苗載台を支持する複数の苗載台シューを設け、該最外側に位置する苗載台シューを、前記苗載台の摺動可能範囲の最外位置に寄せた状態で、前記固定側の下ガイドレール上に少なくとも一部分を係止したので、従来の如く、最外側の苗載台シューが苗載台横送り時に延長レール上まで移動するような位置関係にある場合とは異なり、たとえ操作ミスなどによって苗載台が横送りされても、最外側の苗載台シューが固定側の下ガイドレールの端部から脱落することがなく、反転して機体側に戻る際、この固定側の下ガイドレールの端部に引っかかり破損する、という不具合を未然に防止することができる。 【0023】請求項2においては、苗載台の左右幅方向の長さを縮小可能にすると共に、該苗載台の下部を左右摺動可能に支持する下ガイドレールの両側を分割して延長レールとし、該延長レールを折り畳み可能な構成とした田植機において、延長レール長を苗載台分割単位の略半分とし、該苗載台下端には前記下ガイドレールに係合し苗載台を支持する複数の苗載台シューを設け、該最外側に位置する苗載台シューを、最外側に位置させた状態の前記苗載台分割単位の左右中央よりも機体内側に配設したので、たとえ苗載台の摺動可能範囲にばらつきがあっても、最外側苗載台シューの固定側下ガイドレール端部からの脱落、および戻り時の破損を確実に防止することができるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月28日(1999.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−308405(P2000−308405A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月7日(2000.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願平11−121393 |
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