| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】石飛 芳夫
【氏名】塚原 譲
【氏名】坂田 伸子
【氏名】芝田 哲男
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| 【要約】 |
【課題】機体の走行に伴ってフロートで均平された田面に苗を植付けるようにした移植機において、フロートの前部側方に補助均平体を設けても、潅水状態の代掻き圃場や深水圃場においては、フロートで押された泥水がフロートの側面を通って円滑に後方へ流れるようにして、隣接する既植付苗が泥水によって押し倒されないようにする。
【解決手段】フロート16a、16bの前部側方に田面を均平する補助均平体19、20を設けると共に、上記補助均平体19、20を上下回動および左右幅方向に調整可能に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】機体の走行に伴ってフロートで均平された田面に苗を植付けるようにした移植機において、上記フロートの前部側方に田面を均平する補助均平体を設けると共に、上記補助均平体を上下回動および左右幅方向に調整可能に構成したことを特徴とする移植機。 【請求項2】機体の走行に伴ってフロートで均平された田面に苗を植付けるようにした移植機において、田面を均平する補助均平体を、フロートの前部側方に上下回動および左右幅方向に調整可能に構成すると共に、上記補助均平体が機体制御機構の油圧感知フロートに設けてあることを特徴とする移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機体の走行に伴って田面を均平するフロートに補助均平体を設けた移植機に係るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、機体の走行に伴ってフロートで均平された田面に苗を植付けるようにした乗用型田植機のような移植機には、フロートによる均平面積を拡張するため、フロートとは別に田面を均平する補助均平体を設けたものが知られている。 【0003】ところが従来の移植機は、センタフロートおよびサイドフロートの側方に補助均平体を張出し状に固定していたので、潅水した状態の代掻き圃場や深水圃場では、フロートで押された水が後方に流れようとしても、フロートの側方に固定した補助均平体に遮られて逃げ場がなく、このため、多量の泥水が機体の側方に向けて押出されて、隣接した既植付苗を押し倒すという問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような従来の問題点を解決すべく創作されたものであって、フロートの前部側方に取付けた補助均平体を、圃場の条件に対応した適性な状態に調整でき、しかも代掻き圃場や深水圃場においても、フロートで押された泥水が、隣接した既植付苗を押し倒すようなことのない補助均平体を備えた移植機を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が講じた技術的手段は、機体の走行に伴ってフロートで均平された田面に苗を植付けるようにした移植機において、上記フロートの前部側方に田面を均平する補助均平体を設けると共に、上記補助均平体を上下回動および左右幅方向に調整可能に構成したことを特徴とし、また、上記調整可能な補助均平体が、機体制御機構の油圧感知フロートに設けてあることを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、添付した一実施例の図面に基いて詳細に説明する。まず図1において、1は移植機として例示した乗用田植機の走行機体であって、前輪2および後輪3を備えた機体フレーム4の前部に、エンジン部5が搭載され、その後方に運転席6が配設されている。7は操向ハンドルである。そして機体フレーム4の後部には植付装置8、および篭型の代掻きロータ9が平行リンク機構10を介して昇降自在に連結されている。 【0007】上記植付装置8は、従来の乗用田植機と同様に、走行機体1からの動力が中間軸11を介して伝動ケース12に伝達され、ついで左右に並設された複数のプランタケース13に分配されて、各プランタケース13の後端に装着された苗植付体14を植付作動させる。そして苗植付体14の上方には、往復横送りされる苗載台15が前高後低状に配設されており、プランタケース13の下方には田面を滑走するフロート部16が後部を中心として上下傾動可能に装着されている。 【0008】上記フロート部16は、図2、図3で示すように、センタフロート16aとサイドフロート16bとを、所定間隔を存して並設した3フロート型に構成されており、各フロートの両側に前記苗植付体14がそれぞれ苗を植付ける6条植えの移植機となっている。17は各フロート16a、16bの後部側をプランタケース13に支持する揺動自在の取付杆、18は前部側を吊持する支持体である。 【0009】そして上記センタフロート16aは図示しない機体制御機構の油圧感知フロートとして作用するものであって、その先端部位を油圧式の機体制御機構に連動機構を介して連動連結することにより、田面を滑走するセンタフロート16aの上下動を機体制御機構に伝達して、苗植付装置8の高さを所望する高さに制御できるようになっている。 【0010】上記センタフロート16aおよびサイドフロート16bは、何れも平面視でT字型に形成され、先端部が上方に湾曲した幅広の均平面aとなっており、その後方が幅狭な滑走面bとなっている。そしてセンタフロート16aの前部両側方およびサイドフロート16bの前部外側方には、田面を均平するソリ状の補助均平体19、20が上下回動動および左右幅方向に調整可能に装着されている。 【0011】すなわち、21はセンタフロート16aの前端に設けた左右方向のブラケットであって、このブラケット21の両端に固定した取付パイプ22に、それぞれシャフト23が左右から挿入されている。そして上記シャフト23の外周に、サイドフロート16bとの対向間と略等しい幅に形成した補助均平体19が蝶ボルト24で締付固定されている。 【0012】また、取付パイプ22は、上下に回動する補助均平体19のストッパを兼ねたものであって、図4に示すように、取付パイプ22には、2つ以上のスリット25が設けてあり、またシャフト23には、上記スリット25に係合するピン26が突設されている。そして、シャフト23は、スプリング27により矢印A方向、すなわちピン26がスリット25と係合する方向に押圧付勢されている。したがってスプリング27の付勢に抗してシャフト23を回動して、ピン26とスリット25との係止位置を変更すれば、補助均平体19を田面に接する作用位置と、上方に回動させた収納位置とに切換えることができる。また、蝶ボルト24を緩めれば補助均平体19をシャフト23に沿って摺動させることができるので、補助均平体19の位置を左右幅方向に自由に調整することができる。 【0013】また、センタフロート16aの湾曲し均平面aとソリ状の補助均平体19とは、異なる曲率の曲面に形成することにより、均平面aと補助均平体19との間に導水間隙を形成すると共に、補助均平体19の位置をセンタフロート16a側に移動調整したときには、補助均平体19の側縁部がセンタフロート16aと重合するようになっている。 【0014】そしてサイドフロート16bの前部外側方には、補助均平体19よりも幅狭状の補助均平体20が、サイドフロート16bの前端に設けたブラケット28、このブラケット28に固定した取付パイプ29、および取付パイプ29に挿入されるシャフト30、蝶ネジ31等によって、センタフロート16aの補助均平体19と同様に上下回動および左右幅方向に調整可能に装着されている。また、32は後輪3に取付けた内側補助車輪を示すものであって、前記センタフロート16aの補助均平体19が内側補助車輪32の跡消し装置を兼ねている。 【0015】上記のように構成したので、圃場条件に対応して補助均平体19、20を調整して円滑に移植作業を行うことができる。すなわち、硬質田面において、泥水が多いときには、フロートの浮き上がりを防止するため、補助均平体19、20の幅を縮小するように調整し、泥水が少ないときには、フロートのピッチングを防止するため、補助均平体19、20の幅を縮小するように調整する。 【0016】また、軟質田面において、泥水が多いときは、フロートの浮き上がりを防止するためフロートの感度を見ながら補助均平体19、20を調整し、また泥水が少いときには、フロートの感知を高めるため、補助均平体19、20の幅を拡大するように調整する。このようにして、フロート16a,16bと補助均平体19、20とで均平した田面に整然と苗を植付けることができ、また後輪3に内側補助車輪32を取付けたときでも、内側補助車輪32の車輪跡をセンタフロート16aの補助均平体19で消すことができる。 【0017】また、潅水した状態で前記代掻きロータ9を使用しながら植付作業を行う代掻き圃場、あるいは泥水の多い深水圃場では、従来は、後方に流れようとする泥水が補助均平体に遮られ、このため機体の側方に向けて流れた泥水が隣接する既植付苗を押し倒すことがあったが、本発明の補助均平体19、20は、上方の収納位置に回動させれば、泥水は円滑に後方へ流れるので、隣接する既植付苗が押し倒されるのを少なくすることができる。 【0018】また、補助均平体19が、油圧感知フロートとして作用するセンタフロート16aに設けてあるので、補助均平体19の取付け位置を左右幅方向に調整すれば、油圧感知フロートの接地圧を変更できるので、苗植付装置8の高さを制御する機体制御機構の適応範囲を広くして均し性能の向上を図ることができる。 【0019】 【発明の効果】これを要するに本発明は、機体の走行に伴ってフロートで均平された田面に苗を植付けるようにした移植機において、上記フロートの前部側方に田面を均平する補助均平体を設けると共に、上記補助均平体を上下回動および左右幅方向に調整可能に構成し、また、上記調整可能な補助均平体が、機体制御機構の油圧感知フロートに設けてあることから、フロートの前部側方に田面を均平する補助均平体を設けても、代掻き圃場や深水圃場においては、補助均平体を上方に回動させた収納位置とすれば、フロートで押された泥水がフロートの側面を通って円滑に後方へ流れるので、隣接する既植付苗が泥水によって押し倒されるのを少なくすることができる。 【0020】また、補助均平体を下方に回動させた作用位置では、田面を均平する補助均平体を、左右幅方向に調整できるので、圃場の条件に対応した適性な均平状態として苗を植付けることができる。 【0021】そして、補助均平体を油圧感知フロートに設けたものでは、補助均平体を左右幅方向に調整することにより、油圧感知フロートの接地圧を変更できるので、油圧感知フロートの感知適応範囲を広くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月28日(1999.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開2000−308403(P2000−308403A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月7日(2000.11.7) |
| 【出願番号】 |
特願平11−121790 |
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