| 【発明の名称】 |
移植機における補助作業機の動力取出構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】布野 隆
【氏名】新谷 佳弘
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| 【要約】 |
【課題】補助作業機を着脱可能とした移植機において、条止めクラッチの操作により植付作業と補助作業とが同時に停止するものでありながら、植付作業中、過負荷によりトルクリミッターが作動して植付作業が中断しても、補助作業機による補助作業は中断しないようにする。
【解決手段】移植機の植付軸12を軸支したプランタケース11に、植付軸12による苗植付作動を停止させる条止めクラッチを設けると共に、上記植付軸12に設けたトルクリミッター22の伝動上手側には、補助作業機への動力取出部23を設けることにより、上記の課題を解決した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】補助作業機を着脱可能とした移植機において、上記移植機の植付軸を軸支したプランタケースに、植付軸による苗植付作動を停止させる条止めクラッチを設けると共に、上記植付軸に設けたトルクリミッターの伝動上手側には、補助作業機への動力取出部を設けたことを特徴とする移植機における補助作業機への動力取出構造。 【請求項2】上記動力取出部が植付軸を軸支した複数のプランタケースに、それぞれ設けてあることを特徴とする請求項1記載の移植機における補助作業機への動力取出構造。 【請求項3】補助作業機を着脱可能とした移植機において、上記移植機の植付軸を軸支したプランタケースに、植付軸による苗植付作動を停止させる条止めクラッチを設けると共に、上記条止めクラッチと植付軸に設けたトルクリミッターとの間に、補助作業機への動力取出部を設けたことを特徴とする移植機における補助作業機への動力取出構造。 【請求項4】補助作業機を着脱可能とした移植機において、上記移植機の植付軸を軸支したプランタケースに、植付軸による苗植付作動を停止させる条止めクラッチを設けると共に、上記条止めクラッチの伝動下手側となるプランタケースの後端に軸支した植付軸に、補助作業機への動力取出部を設けたことを特徴とする移植機における補助作業機への動力取出構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、補助作業機を着脱できるようにした移植機における補助作業機への動力取出構造に係るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、乗用型田植機等の移植機には、施肥機あるいは防除機等の補助作業機を、必要に応じて取付けることがある。このような補助作業機への動力は、プランタケースに動力取出機構を取付けて、プランタケースで軸支した植付軸への動力伝動経路から取出すようにしたものが知られている。 【0003】ところが従来の動力取出機構は、動力伝動経路に設けたトルクリミッターの伝動下手側から動力を取出していたので、植付作業中、植付爪に過負荷が生じてトルクリミッターが作動すると、植付作業が停止するのと同時に補助作業機も停止してしまい、このため、植付作業の中断により発生した欠株の補植だけでなく、補助作業機の停止により補助作業が行れなかった部分の補修作業も全て手作業で行う必要があり、殊に施肥作業や防除作業のように、作業の中断した部分が目に見えない場合には、後の補修作業が一層面倒になるという問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような従来の問題点を解決すべく創作されたものであって、乗用型田植機等の移植機に補助作業機を取付けて、植付作業と補助作業とを同時に行っているときに、過負荷によりトルクリミッターが作動して植付作業が中断することがあっても、補助作業は中断することなく継続して行うことができ、しかも、条止めクラッチを操作すれば、植付作業と補助作業とを同時に停止させることができ、また補助作業機を取付ける際には、補助作業機の取付位置に応じた適所から動力を取出すことができる構造の簡単な移植機における補助作業機の動力取出構造を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が講じた技術的手段は、補助作業機を着脱可能とした移植機において、上記移植機の植付軸を軸支したプランタケースに、植付軸による苗植付作動を停止させる条止めクラッチを設けると共に、上記植付軸に設けたトルクリミッターの伝動上手側には、補助作業機への動力取出部を設け、また、上記動力取出部が植付軸を軸支した複数のプランタケースに、それぞれ設けてあることを特徴とし、また、上記条止めクラッチと植付軸に設けたトルクリミッターとの間に、補助作業機への動力取出部を設けたことを特徴とし、さらにまた、上記条止めクラッチの伝動下手側となるプランタケースの後端に軸支した植付軸に、補助作業機への動力取出部を設けたことを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、添付した一実施例の図面に基いて詳細に説明する。まず図1〜図2において、1は乗用型田植機の走行機体であって、この走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して苗植付部3が昇降自在に取付けられている。4は運転席、5は操向ハンドル、6は動力伝動軸、7は走行車輪、8は苗載台、9はフロート、10はギヤケースであって、これらの部材装置の構成は何れも従来のものと同様である。 【0007】11は前記ギアケース10から動力が伝達されるプランタケースであって、左右方向に所定間隔を存して3列に配設されており、各プランタケース11の後部には、左右に突出する植付軸12が軸支されている。上記植付軸12の突出部には、ロータリケース13が設けられ、ロータリケース13の両端部にそれぞれ植付爪(植付具)14が組込まれたプランタアーム15が設けられていて、各プランタケース11の両側にそれぞれ苗を植付る6条植えの田植機となっている。また、8条植えの田植機では図6の(イ)で示すようにプランタケース11が4列に配設され、10条植えの田植機では図6の(ロ)で示すようにプランタケース11が5列に配設される。 【0008】上記プランタケース11の前端側には、図5で示すように、ギアケース10から動力が伝達される駆動軸16が軸支され、この駆動軸16に外嵌したスプロケット17と、プランタケース11の後端側にある植付軸12に外嵌したスプロケット18とがチエン19を介して連動連結されている。そして上記駆動軸16には、、その軸心方向にのみ摺動してスプロケット17のクラッチ爪に係脱する条止めクラッチ20が設けられており、この条止めクラッチ20の操作により、植付軸12への動力を断続して植付作動を停止させるようになっている。 【0009】また、条止めクラッチ20の伝動下手側となる上記植付軸12には、スプリング21の付勢によりスプロケット18の側面に押圧係止されるトルクリミッター22が設けてあって、常時はチエン19によって回転駆動されるスプロケット18からの動力がトルクリミッター22を経て植付軸12に伝達され、ロータリケース13の回転に伴ってプランタアーム15に設けた植付爪14が植付作動するが、植付爪14に石噛み等の過負荷が生じた時には、トルクリミッター22がスプリング21の付勢に抗して後退し、スプロケット18からの動力を断って植付軸12を停止させるようになっている。 【0010】なお、スプリングを利用した従来のトルクリミッターは、スプリングの固定を、ねじ止め、あるいはCピンにより軸に対して取付固定していたので、別途に軸の加工が必要となっていたが、本発明のトルクリミッター22は、スプリング受け22aを植付軸12に圧入嵌合することにより、スプリングの位置決め固定を簡単な構造としている。 【0011】そして上記植付軸12には、トルクリミッター22の伝動上手側に、補助作業機への動力取出部23が設けてあって、条止めクラッチ20とトルクリミッター22との間に動力取出部23が位置するようになっている。 【0012】すなわち図3〜図4に示すように、植付軸12のスプロケット18には、トルクリミッター22と反対側の側面、すなわちトルクリミッター22の伝動上手側に偏芯状のカム体24が一体的に設けられており、プランタケース11の後端には、従来の蓋体Aを取外して出力ケース25がボルト26を介して止着されている。上記出力ケース25の内部には、左右方向の支持軸27が回動自在に軸架されており、この支持軸27には、先端部がプランタケース11内に入り込んでカム体24に当接する入力アーム28の基端部が一体的に固定されると共に、出力ケース25から一側方に突出した支持軸27の端部には、出力アーム29の基端部が一体的に固定されている。 【0013】一方、苗植付部3の後部上方には、図1のように薬剤を散布する補助作業機としての防除機30が取付けられており、防除機30の入力軸30aに一体的に設けた揺動アーム31が、連結ロッド32を介して前記出力アーム29の先端に連動連結されている。そして植付作動をすべく植付軸12が回転すると、植付軸12と一体に回転するカム体24によって入力アーム28が支持軸27を支点として上下に揺動し、これに連動して揺動する出力アーム29が防除機30に動力を伝達する。このように防除機30への動力取出部23がトルクリミッター22と条止めクラッチ20との間に構成されている。33は出力アーム29を作動させるべく出力アーム29とプランタケース11との間に介装した復帰スプリング、34は出力アーム29に対する連結ロッド32の連結位置を調整して防除機30の駆動量を変更すべく穿設された複数の取付け孔である。 【0014】そして上記のような動力取出部23が植付条数に応じた複数のプランタケース11に全て取付けてあって、補助作業機の取付け状態が異なっても、適切な位置のプランタケースから動力を取出すことができるようになっている。なお上記の動力取出部23については、カム体とこれに接当して揺動するアームからなるものについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば歯車噛合あるいはチエーン伝動方式による動力取出しであってもよい。 【0015】上記のように構成したので、必要に応じて移植機に施肥機あるいは防除機のような補助作業機を取付ければ、苗植付作業と同時に補助作業を効率よく行うことができる。そして植付作業中、過負荷によってトルクリミッター22が作動し植付軸12が停止して植付作業が中断することがあっても、補助作業機への動力取出部23がトルクリミッター22の伝動上手側にあるので、補助作業機が停止することはなく、継続して補助作業を行うことができる。このため、トルクリミッター22が作動したときでも、その後の補修作業を、手作業の容易な目に見える欠株の補植のみで済ませることができる。 【0016】また、プランタケース11の前端側にある条止めクラッチ20を操作すれば、条止めクラッチ20とトルクリミッター22との間にある動力取出部23が、植付軸12と同時に停止するので、植付作業とともに補助作業も中断することができる。 【0017】そして、条止めクラッチ20の伝動下手側となる植付軸12に設けた動力取出部23は、プランタケース11の後端に出力ケース25を止着すれば、出力ケース25の中に入力アーム28、出力アーム29等を一体的に軸支したアッセンブリとして取り扱うことができるので、その着脱および取付けが簡単となる。 【0018】しかも、補助作業機の動力取出部23が植付軸12を軸支した複数のプランタケース11にそれぞれ設けてあるので、異なる種類の補助作業機を取付けたときでも、その取付位置に対応した適所から動力を取出すことができて、補助作業機を取付ける際の自由度を大きくすることができる。 【0019】 【発明の効果】これを要するに本発明は、補助作業機を着脱可能とした移植機において、上記移植機の植付軸を軸支したプランタケースに、植付軸による苗植付作動を停止させる条止めクラッチを設けると共に、上記植付軸に設けたトルクリミッターの伝動上手側には、補助作業機への動力取出部を設け、また、上記動力取出部が植付軸を軸支した複数のプランタケースに、それぞれ設けてあり、また、上記条止めクラッチと植付軸に設けたトルクリミッターとの間に、補助作業機への動力取出部を設け、さらにまた、上記条止めクラッチの伝動下手側となるプランタケースの後端に軸支した植付軸に、補助作業機への動力取出部を設けたことから、植付作業中、トルクリミッターが作動して植付軸による植付作業が中断しても、トルクリミッターよりも伝動上手側にある動力取出部は停止しないので、補助作業機の作業に支障を及ぼすことはなく、円滑に作業を行うことができる。 【0020】しかも動力取出部が条止めクラッチとトルクリミッターとの間にあるので、条止めクラッチを操作すれば、動力取出部と植付軸とを停止させて植付作業と補助作業とを同時に中断することができる。 【0021】また、条止めクラッチの伝動下手側となる植付軸に動力取出部があるので、動力取出部をアセンブリとしてプランタケースの後端に取付けることができて、補助作業機への動力取出構造を簡単に構成することができる。 【0022】そして、植付軸を軸支した複数のプランタケースに、それぞれ動力取出部が設けてあるので、植付条数の異なる移植機であっても、補助作業機の取付位置に対応した適所から動力を取出すことができて、補助作業機を取付ける際の自由度を大きくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月26日(1999.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066876 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開2000−300015(P2000−300015A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月31日(2000.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願平11−118241 |
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