| 【発明の名称】 |
板種子及び板種子の縦置き出芽法 |
| 【発明者】 |
【氏名】粟崎 弘利
【氏名】伊藤 純雄
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| 【要約】 |
【課題】生育が早く斉一で、圃場での生育期間を低コストで短縮できるなどの利便性がある出芽種子を、少ない資材て、コストが低く、移動・運搬や機械化播種に適した出芽板種子として作成する。
【解決手段】■.種子2あるいは被覆種子を主材料とし、これに接着材料3や添加物4を加え、板材料5に層状に接着して板状に作成した板種子1。■.上記板種子1を垂直方向に立てて出芽させることによって、機械による播種作業に適するように、幼芽2b・幼根2cが一定方向に、かつ、傷つき難いように整列した出芽板種子を、大量、かつ均一に作る板種子の縦置き出芽法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 種子あるいは被覆種子を主材料とし、これに接着材料や添加物を加え、板材料に層状に接着して板状に作成したことを特徴とする板種子。 【請求項2】 請求項1に記載の板種子を垂直方向に立てて出芽させることによって、機械による播種作業に適するように、幼芽・幼根が一定方向に、かつ、傷つき難いように整列した出芽板種子を、大量、かつ均一に作ることを特徴とする板種子の縦置き出芽法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、出芽種子は、生育が早く斉一で、圃場での生育期間を低コストで短縮できるなどの利便性がある点に着目し、これを実用化するために、少ない資材て、コストが低く、移動・運搬や機械化播種に適した出芽板種子を作り、農業上の利用価値が高い板種子及び板種子の縦置き出芽法に関する。 【0002】 【従来の技術】出芽種子には上記のような利便性があるため、出芽種子の播種を機械化しようとする試みが、これまでも行われてきた(例えば、特開平08−150047号公報)。しかし、出芽したての幼芽・幼根は傷つきやすいこと、出芽した植物は形状が一定でないことなどが原因となって、省資材、低コスト、高能率の機械化が実現しない状況にある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】幼芽・幼根が傷つくことを避ける方法として、コーティングによる保護(特開平11−009015号公報)、ゲルによる保護(特開平07−268809号公報、特開平07−23300号公報)、紙パルプによる保護(特開平11−004607号公報)などの技術が開示され、また、種子を土壌中で出芽させて土壌ごと播種する、などの手段が考えられるが、これら先行技術の技術や手段においては、幼根・幼芽を保護するために、比較的多量の土壌、紙あるいはゲルなどの資材を多く使う必要があり、このために操作性が悪<、コストも高くなって負担が大きくなっている。また、紙等に種子を貼り付けて催芽させ、このシートを圃場に敷く方法(特開平08−210054号公報、特開平9−202106号公報)も提案されているが、多量の紙を使用する、などの問題点があった。 【0004】本発明は、資材の使用量が少なく、低コストで、取り扱い性が容易であり、播種作業の機械化に適した性状の出芽種子を生産することができる板種子及び板種子の縦置き出芽法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、A.種子あるいは被覆種子を主材料とし、これに接着材料や添加物を加え、板材料に層状に接着して板状に作成したことを特徴としている。 【0006】B.板種子を垂直方向に立てて出芽させることによって、機械による播種作業に適するように、幼芽・幼根が一定方向に、かつ、傷つき難いように整列した出芽板種子を、大量、かつ均一に作ることを特徴としている。 【0007】 【作用】上記構成及び手段により、本発明の板種子及び板種子の縦置き出芽法は、以下のような作用を行う。 【0008】上記A.の構成により、紙のような板材料に、種子あるいは被覆種子が接着材料や添加物を介して整然と、あるいは不揃いの状態で層状に接着されて板状に作成され、板種子が得られる。また、種子あるいは被覆種子は相互に密着する状態で層状に接着されているので、使用する紙のような板材料は少なくて済み、コストが安くなる。 【0009】上記B.の手段により、上記A.の構成によって得られた板種子を、垂直に立てた状熊に置いて、水分や温度を与えて出芽させると、重力の影響を受けて、幼芽は垂直に上へ向って、幼根は下に向って伸びる。つまり、幼芽・幼根が板種子の内部あるいは表面に沿って伸びるので、出芽させた板種子を、運搬・移動さぜる際に、幼芽・幼根を傷める心配が少ない。しかも、幼芽・幼根が一定方向に整列しているので、播種作業の機械化に適している。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明による板種子1の外観斜視図、図2はその拡大端面図である。この図1及び図2において、板種子1は、種子(あるいは被覆種子)2を主材料として、これに接着材料3や充填物(添加物)4を加え、対をなす板材料である紙等5,5間に層状に接着して板状に作成したものである。種子2は図面では一定方向に整然と並んでおり、この形態が望ましいが、不揃いの状態でもよいものである。また、種子2は、その胚2aの方向が上下まちまちになっているが、あえて揃える必要はない。また、種子2を対をなす紙等5,5間に層状に接着して板状にしているが、これを1枚の紙等5上に接着材料3や充填物4を加えた種子2を層状に接着して、板状に作成するようにしてもよい。 【0011】上記板種子1の内部はそのほとんどが種子2であるが、板種子としての形状、強度を持たせるために、接着材料3や充填物4が加えられている。板種子1の両面の紙等5,5は、この実施例では紙を屠状に接着したものである。 【0012】この板種子1を、垂立方向に立てた状態に置き、温度や水分を与えると、図3に示すように、種子2は胚2aから発芽して、幼芽2b・幼根2cが重力方向に沿って上下方向に伸びる。このように幼芽2b・幼根2cが板種子1の表面から突出しないので、運搬・移動などの際に、出芽種子が傷つく恐れが少ない。 【0013】さらに、播種を機械化する際に、垂直方向に出芽した板種子1の使用を前提とすれば、運搬・装填などが容易な上、幼芽2b・幼根2cの方向が揃っているため、例えば図4に示すように、播種具6による種子2の掻きとり、移動、播種などの機械作業部の設計開発にあたって、大きな利便性が見込まれる。図3に示す出芽した板種子1を、図4に示すように下から順に掻きとると、根と芽の方向が揃った出芽種子を逐次取り出すことができる。 【0014】このように本発明では、若干の接着材料3、充填物4、紙等5を使って、種子2を板状に整形・固定するだけなので、資材の使用量は少なく、コストが低く、重量も少ない。また、板状の種子集団(板種子1)を垂直方向に配置して出芽させるので、幼芽2b、幼根2cは、板種子1の上下面あるいは内部に伸びる。従って、出芽板種子の移動・運搬あるいは播種・植え付けなどの作業課程で、幼芽2b、幼根2cが傷付く可能性が低い。しかも、重力との関係で、個々の種子と芽2bあるいは根2cの方向が一定に揃うので、移動・運搬や播種・植付けなどの作業課程を機械化するにあたって、大きな利便性がある。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように本発明による板種子及び板種子の縦置き出芽法によれば、以下の作用効果を奏することができる。 【0016】■.種子あるいは被覆種子を主材料とし、これに接着材料や添加物を加え、板材料に層状に接着して板状に作成したので、少い資材で、コストが低く、移動・運搬や機械化播種に適した出芽板種子を作ることができる。また、生育が早く斉一で、圃場での生育期間を低コストで短縮できる、などの利便性がある。 【0017】■.板種子を垂直方向に立てて出芽させることによって、機械による播種作業に適するように、幼芽・幼根が一定方向に、かつ、傷つき難いように整列した出芽板種子を、大量、かつ均一に作るので、出芽板種子の移動・運搬あるいは播種・植え付けなどの作業課程で、幼芽、幼根が傷付くことがない。しかも、重力との関係で、個々の種子と芽あるいは根の方向が一定に揃うので、移動・運搬や播種・植付けなどの作業課程を機械化するにあたって、大きな利便性がある。そして、出芽板種子を播種機械と併せることにより、農業生産を高能率、低コスト化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591075364 【氏名又は名称】農林水産省北海道農業試験場長 【識別番号】599044685 【氏名又は名称】粟崎 弘利 【識別番号】599044696 【氏名又は名称】伊藤 純雄
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| 【出願日】 |
平成11年4月2日(1999.4.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
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| 【公開番号】 |
特開2000−287506(P2000−287506A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月17日(2000.10.17) |
| 【出願番号】 |
特願平11−96008 |
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